英ノーベル賞授賞物理学者・スティーブン・ホーキング博士が英インデペンデント紙に語ったところによると、人工知能は病気や戦争、貧困の根絶に貢献する可能性がありながらも、人間の役に立つと見せかけた人工知能や自動運転の乗り物たちが、いつか人類の終わりを招くかもしれない、人類史上最悪の脅威になりうると警鐘を鳴らした。博士は、アップルの「Siri」やグーグルの「Google Now」、マイクロソフトの「Cortana」などといったデジタルアシスタントの開発競争は、数十年後にやってくる時代に比べれば取るに足りないものだとしている。IBMは人間の脳の認知、行動、思考能力をまねることのできるセンサー・ネットワークの構築につながるスマート・チップを開発している。将来、これにより人間よりも優れた脳を持つマシンの開発も可能になる。「アービング・グッド(イギリスの数学者)は、1965年には人間の脳を超える知能が繰り返しその知能を改良して進化するようになると気づいていた」と述べ、専門家らは人工知能が開発される事態に用意が出来ておらず、「人類にとって最良にも最悪にもなり得る事態に直面しながら関連する研究が少ない」との懸念を表明した。