囲碁手筋用語篇5(ナ行)

 更新日/2020(平成31、5.1栄和改元/栄和2).1.19日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここで、囲碁用語篇ナ行を確認する。

 2015.01.17日再編集


 な行な

 中地(なかじ)囲うな(中地、囲うべからず)
 中の1目と隅の10目、値打ち変わらず

 ナカデ(中手)(nakade)(nakade,placement reducing a group to one eye)
 相手の地の中に打って、生きる為に必要な2眼を作らせぬようにするような団子手のことを云う。
 中手の形は全部で6型
 中手の九九は3子3、4子5、5子8、6子12
 中手は内外の攻め合い(内ダメと外ダメの詰め合い)

 ナダレ(雪崩れ)()()
 変化が多く難解なことで有名。

 生(なま)のぞきの悪手 

 ナラビ
 自分が既に打っている石の隣に打つ手。動詞では「ナラぶ」となる。
 ナラビに佳着多し

 何にもならん裏の柿の木

 な行に

 二の一()()()
 二の一()()()。二の一:「二の一に妙手あり」。
 二の一、二の二に妙手あり
 2の一は隅の急所

 二間シマリ()(nikenshimari)(two-space corner enclosure)

 二間高ガカリ()(nikentakagakari)(two space high pincer)
 

 二間高バサミ()(nikentakabasami)()
 

 二間トビ()(nikentobi)(two-space jump)
 自分の石から2つ間をあけてとぶ手。参照:トビ、一間トビ。

 二間バサミ()(nikenbasami)(two space pincer)
 自分の石から2つ間をあけてとぶ手。参照:トビ、一間トビ。

 二間ビラキ()(nikenbiraki)(two space extension)
 二間空けた場所に開く手のこと。石と石の間を2つ開けてヒラくこと。主に地を囲ったり、生きるためのスペースを広げるときに打つ手です。石と石の間がせま過ぎず、広過ぎず、ちょうど良い間隔なので、地を囲うのに一番よく使われるヒラキです。
二間ビラキは一家をなす

 二線ハウべからず、四線ハワせるな(二線敗線、四線勝線)
 下左図の黒のように、二線を必要以上にハウのは、地が1目ずつしか増えない
のに相手の厚みがそれ以上に増し、一般によくない。また下右図のように四線を
ノビていくのは、地が3目ずつ増えていくので効率がよい。ただしこれは布石段階
での話であり、終盤に入ってからは二線のハイは極めて大きなヨセとなる。
 (Take the cutting stone on the second line)

 ニ線、三線余計にハウな
 二線をハウは敗線
 (The second line is the line of defeat)
 ニ線は6死8生  
 (On the second line, 8 live, 6 die)

 二段コウ()(nidankoh)(two stage ko)
 この形で、黒はaに打ち抜けば勝ちだが、白からはまずbのコウに勝ってcに取り、ここでもコウを勝ち抜いてdに打ち上げて初めて勝ちとなる。こうしたケースを二段コウと呼ぶ。

 二段バネ()(nidanbane)(double hane) 
 一度ハネを打ち、相手にはね返された所をもう一度はねる手のこと。二段にハネること。格言「二段バネ、打てて初段間近なり」。
 白3と打ったとする。これも「ハネ」で、白△に続いてのハネなのでこれを「二段バネ」と云う。
 二段バネ覚えて初段近くなり
 二段バネの手筋

 二手ヨセコウはコウにあらず

 二兎追う者は一兎も得ず

 二度あることは三度ある

 二目(子)にして捨てよ
 自分の石をカカエられたら、一本サガッて捨て石を増やし、手数を延ばしておいて周辺から利かすのが
有効な手段になる。下図の場合、黒1の石をそのまま
捨てるのではなく、黒3と逃げておけば、黒5,7,9を利
かして外勢を固めることが
できる。
 (Add one stone, then sacrifice both)

 二目のアタマ()(nimokunoatama)(play on the head of two stones)
 互いに密接した二子(もく)の頭は勢力上の必争点であり、打たれる前に打つのが良い。

 二目(子)の頭は見ずハネよ
 自分と相手の石が二子ずつ並んで対峙した状態の時、相手の頭をハネるのは多くの場合に急所となる
。下図黒1のような手。
(At the head of two stones in a row, play hane)
 二目の頭タタかすべからず(二モクの頭は親にも叩かすな)

 二立三析(にりつさんせき)
 二つ石が縦に並んで且つ3間に開いた形を云う。相手が3間の間に入っ
てきても石をきられる可能性が低い。
 二立三析(にりつさんせき)ヒラキの基本(二立三析、三立四析)

 二連星()(nirensei )()
 二連星。

 肉を切らせて骨を断つ

 逃げは三文の得
 逃げるは一間

 ニンジンタマネギトントン刻む

 な行ぬ

 抜いた一子、実はカス石

 糠(ぬか)喜び

 な行ね

 根もとをついで石の下 

 狙いすぎは大勢を失う
 狙われている花嫁

 な行の

 ノゾキ(視)(nozoki)(peep)
 次に相手の石の切断をみた手のこと。 相手の弱点の近くに打ち、ツギを
強制するような手。下図で四角マークのついている白(3箇所)はノゾキで
ある。次に、D15, E5, P2に打つと黒が分断される。
 Baidu IME_2014-2-19_11-5-58
白1がノゾキ。
白1がノゾキ。
 ノゾかれたらノゾキ返せ
 ノゾキに悪手あり
 ノゾキにツガぬ馬鹿はなし
 ノゾキにすぐツグ馬鹿はなし
 のぞきにはババでもすそ隠す

 ノビ()(nobi)(stretch)
 上や外側に向かって自分の石の隣に打つ手のこと。但し、周りに相手の石が少なく、それほど忙しくない場所での手は、「ノビ」とはあまり言わない。自分の石のとなりに打って石を連ね補強するような手。例:下図の白D5 囲碁格言「ハネにはノビよ」 - ハネられたらノビを打つべし。
 白△のオシに黒1と打つのがノビ。ヒキは自分の方へ戻る手、ノビは反対に外側へ進出していく手である。





(私論.私見)