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経済財政諮問会議で郵政民営化の基本方針を決定する(九月十日) |
小泉純一郎首相の祖父、又次郎氏は背中に彫りものがある異色の代議士だった。若いころは横須賀でとびをしていた。ある日、板垣退助の演説を聞いて、普選運動に飛び込んだというから、多感な青年だったのだろう。後に民政党幹事長となり、浜口雄幸内閣のとき逓信相に就任した。皇居での認証式の際、大礼服を持ち合わせていなかった。 カネはないが、きっぷがよく、男気もあったから大衆に好かれた。演説も上手だったらしい。一九二八(昭和三)年に刊行された「巨人新人普選代議士名演説集」(大日本雄弁会講談社刊)に、又次郎氏の演説が収録されている。 歴史のアイロニーとでも言うのか、又次郎逓信相は「電信電話設備の民営化」に取り組んだ。時の逓信政務次官は中野正剛氏。後に東条英機と対立して割腹自殺を遂げる熱血の士だが、又次郎大臣の民営化論には抵抗していた。結局、又次郎氏が心血を注いで取り組んだ「通信事業民営化」は、大蔵省などの反対にもあってとん挫している。 時が隔たっても、孫の純一郎首相には祖父のDNAが受け継がれていた。郵政民営化の基本方針が自民党内の反対を押し切って閣議決定された九月十日、首相は「明治以来の大改革だ。よくここまで来た」と感慨深そうに言った。言ったというより吠えたというのに近い。残念なことに、その歴史的意義を強調するばかりで、いまなぜ民営化が必要なのかの説明はついぞ聞かれなかった。「昨年の総裁選で『民営化に反対なら、私を代えればいい』と言ったが、党員は私を選んだんだ。もう反対はできない」と、まるで祖父のDNAが体内を暴走しているかのような高揚ぶりだった。
郵政改革だけ「首相主導」を自演
最近ひょんなことから、逓信相時代の又次郎氏の写真が出てきた。中野清法務政務官(当選三回、亀井派)が地元の埼玉県川越市に住む文化財保護委員から「市史『目で見る川越の100年』で又次郎逓信相の写真を見つけた」と連絡を受けたのだ。一九二九(昭和四)年の川越郵便局の落成式で、又次郎逓信相(写真の前列中央)が威儀をただして県知事や貴族院議員らと記念写真に収まっている。中野氏は写真を引き伸ばし額に納めた。旧知の飯島勲首相秘書官を通じて「いいものをプレゼントしたい」と連絡すると、首相は面会の時間を割いてくれた。 純一郎首相は茶色に変色したその写真を、メガネをかけてじっと見入った。中野氏が「おじいさんのころから郵政に縁があるんですね」と水を向けると、首相は「そうなんだ」と応じたという。 首相が「改革の本丸」と位置づける郵政民営化問題は、血脈をたどると祖父の又次郎氏に行き着く。政治は冷徹な理念や損得だけで動くものとは限らない。情念とも言うべき得体の知れないものによってもつき動かされることを、改めて思い知らされる一幕だ。 「丸投げ宰相」と陰口をたたかれる小泉首相だが、郵政民営化問題では珍しく「首相主導」が自作自演された。 経済財政諮問会議で郵政民営化議論が大詰めを迎えていた九月六日、小泉首相は執務室に竹中平蔵経済財政・金融担当相(当時)を招き入れた。「君は何を妥協しているんだ」。竹中氏を叱責する首相の声が響いた。この時焦点だったのは、発足時の組織形態だ。首相の叱声パフォーマンスは、郵便、郵便貯金、簡易保険、窓口ネットワークの四事業分社化の決意を内外に示す「瞬間芸」だったといえる。 当時の竹中氏は、郵政公社が主張する「発足時には一体」に傾いていた。二年後に分社化するなど組織形態の「工程表」を具体的に示すのが現実的と考えていたらしい。 その翌日には、首相が一本釣りした郵政公社の生田正治総裁が首相官邸に呼び込まれた。「首相主導」を印象付ける駄目押しのパフォーマンスだ。「システム開発が間に合わない」などを理由に発足時分社化に抵抗する生田総裁を、首相は説得し続けた。ここで分社化を見送れば「族議員に妥協した」と取られかねない。首相はあくまでも発足時の分社化にこだわった。しかし、分社化が一年遅れようが、二年遅れようが、郵政改革の本質とはなんら関係がない。
人事の「踏み絵」を武器に正面突破
そもそも郵政改革の本質とは何だったのだろう。形態を官から民に変えれば、改革といえるのか。もともとの改革目的は、郵便局に集まるお金などを原資とする財政投融資(財投)の仕組みを改めることにあったはずだ。それが財政再建につながるといわれてきた。 財投の残高は約三百五十兆円にのぼる。財務省は、年金、郵便貯金、簡易保険など国民から集めた資金を半ば強制的に借り上げ、特殊法人や自治体に貸し付けてきた。ところが、借り手の特殊法人では収支を無視した乱脈経営が常態化している。特殊法人がお金を返済できなければ、焦げ付いた分は税金で穴埋めしなければならない。財政破綻が加速し、国民が背負い込む損失がいまも拡大しているのに、財投の実態解明や借り手の責任追及には手をつけていない。改革の本質とはその病巣に大胆にメスを入れることだったのではないのか。 郵貯と簡保は、年金と並ぶ財投資金の大口貸し手だ。三年前の改革で、郵政の資金は原則自主運用に転換したが、現在も国債を購入するという形で巨額の財投資金を提供している。国債漬けの財政運営が温存させられているのだ。郵政民営化後の郵貯、簡保には貸し付けの拡大を認めることになっているが、資金運用の大半はやはり国債への投資になるだろう。郵政民営化された会社が資金集めに頑張れば頑張るほど、国債の安定消化が進むというのでは、何が財政改革かということになる。政府が打ち出した「郵政民営化の基本方針」は、極言すれば民営化ができれば大成功と言っているに過ぎない。なぜ郵政事業を改革するのかの原点から大きく外れてしまっている。 基本方針の閣議決定にいたる過程では、これまでの小泉手法が踏襲された。自民党内の抵抗勢力を挑発し、その摩擦熱を利用して国民の支持を得るというやり口だ。ところが、今回は首相の思惑通りに運ばなかった。 国民も自民党も「学習」したのかもしれない。「なぜ民営化なのか」の説明は一切なく、形だけを先行させる。スローガンが連呼されるばかりで、改革の良し悪しを評価する基準が必ずしも明確でない。内閣改造、党人事の駆け引き道具として郵政民営化問題を強引に取り込んだ印象がぬぐえないのだ。政局の主導権確保には多少とも利することにはなったが、国民的共感を喚起して抵抗勢力との対決を演出するという首相の狙いは不発に終わった。
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埼玉・川越郵便局の落成式に参列した 小泉首相の祖父、又次郎逓信大臣(前列中央) |
道路公団改革では、一応高速道路建設計画の是非という評価の基準が国民に示されていた。しかし、郵政改革ではその目的が丁寧に語られることはなく、国民を渦中に巻き込むことができなかった。大方の国民は冷めている。財投が廃止に向かい、サービスが低下しないなら、民営化でも公社存続でもどっちでもかまわない、と思っているのではないだろうか。 郵政民営化方針は、人事での「踏み絵」を武器に、閣議決定の「日程ありき」が優先され、第一幕は小泉首相が正面突破した。自民党内は寂として声がない。せいぜいさざ波が立ったぐらいだ。閣議決定翌日の九月十一日夜、青木幹雄参院議員会長は小泉首相、森喜朗前首相、中川秀直国対委員長と東京・西麻布の料亭「有栖川清水」で夕食を共にする予定だった。青木氏は「小泉さんは党内手続きを無視して全部押し切った」と不満をもらし、会合を欠席した。小泉応援団だった青木氏の離反か、と思われがちだが、コトはそれほど単純ではない。内外に小泉首相への抗議の姿勢をみせて、最後は恩を売るという青木氏一流の深慮遠謀が透けて見えるのだ。 郵政民営化問題は年末の法案化作業、年明けには国会での審議・採決とだんだんハードルが高くなる。党内の抵抗勢力がどういう動きをするのかは、ひとえに人事の枝ぶりにかかっているが、内閣改造でがっかりする人は喜ぶ人の四、五倍はいるのである。人事で党内が丸く収まることはまれだし、改造後に内閣支持率が上昇することもこれまでほとんどなかった。当然、抵抗勢力の風圧は強まるとみなければならない。 衆院の採決段階で、自民党議員の中で野党と同調する造反者が出れば、法案は否決される。中川国対委員長はその事態を想定し「いざというときは衆院解散も辞さない」とブラフをかけている。岡田民主党に風が吹いているいま、自民党議員で早い時期の解散を望む者はいない。公明党も同じだ。となると、衆院採決での身内からの造反は、実際には想定しにくい。 政局の正念場は、参院段階だ。抵抗勢力にも「それならやむをえない」と黙らせ、しかも小泉首相のメンツを保持できるような法案修正ができるかどうかにある。青木氏はその一点に自らの存在をかけているのだ。
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ブラジル外遊中号泣した小泉首相 |
目立つ体力・気力の衰え
参院選で自民党が敗退したとき、安倍晋三幹事長(当時)は、責任を取って辞めたいと小泉首相に申し出た。首相が「待て」と慰留した最大の理由は、青木氏にまで連座することを恐れたのである。参院を束ねる力があるのは青木氏しかいない、と小泉首相は思っている。後見人の森氏には「私を本当に支えてくれているのは、一に青木さん、二に中川君」と言っている。一方の青木氏は「小泉さんのやっていることはほとんど賛成できかねるが、私たちが総裁に選んだのだ。支えるのが務めだと思っている」と、親しい人に漏らしている。二人のあうんの呼吸は、余人には計りかねる。青木氏が会合に顔を見せなかったのは、目くらましのフェイントに過ぎない。
「冬の陣、夏の陣」を迎えるに当たって、気になるのは首相の体力、気力の衰えだ。外遊中のブラジルで、二度も人前で号泣した。欧米では、最高権力者が涙を見せると、その途端に失格の烙印を押される。感情に左右される者は正しい判断ができない、というわけだ。首相周辺は「もともと涙腺が弱い。疲れもあったのでしょう」と弁解している。確かに人間は疲れてくると、感情を制御できなくなる。パロディストのマッド・アマノ氏は最近「リコール! 小泉鈍《どん》一郎」という題名の本を上梓し、首相宛に送った。ところが、封も切らずに送り返されたという。これも疲労困ぱいで余裕がなくなっているせいなのか。政局のカギは、ひょっとしたら首相の疲労度にあるのかもしれない。
欲しいものは何が何でも欲しいという幼児的ドライブが高度な知性と同居する
http://www.asyura.com/0306/idletalk2/msg/1152.html
投稿者 HAARP 日時 2003 年 8 月 27 日 03:30:05:oQGUNb5q8hjD.
(回答先: 「9・11」〜「ドレスデン無差別爆撃」〜「マスク・オブ・サニティ」をつなぐもの 投稿者 ジャック・どんどん 日時
2003 年 8 月 23 日 20:36:36)
ジャック・どんどんさん、
The Mask of Sanity, by Hervey
Cleckleyはなかなか膨大な本のようで、なんとか手配して手に入れることが出来そうです。 基本的には、
『 欧米では最近サイコパス(精神病質者)と呼ばれる人々が社会問題となっ ている。サイコパスは時として異常な連続無差別殺人などの犯罪を起こすが、 精神病者ではない。サイコパスは常に理性的で自分が何を、何故行っている のかきちんと把握している。彼らの行動は彼らが冷静に判断した結果である。
サイコパスはウィットに富み、明快な発言をする。愉快で人を楽しませる 会話もできる。彼らはまた自分の存在感を非常に効果的に演出でき、時には とても愛想が良くチャーミングである。あまりに如才なくて調子良すぎるた めに、誠実さに欠け皮相的だと映ることもある。
しかし彼らに共通する本当の性格は極端に傲慢で自己中心的であり、著し く情緒に乏しいことである。彼らには良心の呵責、恐怖や不安などの感情が ほとんどない。
オーム真理教の松本智津夫(芸名・麻原彰晃)のような人間がサイコパス なのであろう。しかしサイコパスは、異常殺人者に限らず身近な所にもいる。 非行少年グループの一員、詐欺師、暴力亭主、幼児虐待者、オカルト教団の 教祖、悪徳実業家。立派な社会的地位を築いているサイコパスも少なくない。
サイコパスの素因は遺伝しやすい。しかし、恵まれた環境に育ち、親、 兄弟は慈悲深い人々であるにも拘らず、本人だけがサイコパスの場合もある。 』 というようなことを詳細に研究しているもののようです。 これは多かれ少なかれ多くの「支配層」の人々に当てはまるのではないかと思っています。しかも大抵の場合「彼等」は知性が高い。これを見抜くのは大変です。
「彼等」の基本的な動機は他人の注目を集めることのようです。これは手段を選ばないという意味でそういうことのようです。これが、「愛されている」という認識を彼等にもたらすわけですが、自分から「愛する」ことはしない。 例えば、エンセンさんが小泉首相が今の座にしがみつく理由をいぶかっていますが、その理由は彼がサイコパスだとしたら説明がつくかもしれません。
これは幼児が欲しいものを手に入れる為には「手段を選ばない」のに似ているかもしれません。また、他人からエネルギーをもらうだけの、ある意味でパンパイアのような人もサイコパスの特徴のようです。
上記に参照したものは以下のサイトで見つけました。これはなぜか「民族特化兵器」をググっていたら見つけたものです。主に第一次湾岸戦争症候群についてのとんでもない情報が書いてあるサイトです。これはまたホツマツタエの研究者である馬野周二という人と関係あるようですが、興味深い情報が多いです。
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/sk1102/09030103index.html ------------------------------------------------------------------------------
http://www.bea.hi-ho.ne.jp/sk1102/090301gwi094culture.html
9−4−1.『かの勢力』とは
医学の歴史に入る前に、『かの勢力』は何故これ程までに冷酷に殺戮・ 侵略を繰り返してきたのかを考えてみたい。
『かの勢力』とは一体何者なのだろうか?。
本当の真相は闇の中であるが、歴史の合間に時折覗かせるその顔から判断 すると、『かの勢力』は同じ思想と同じ人脈の流れを汲む者たちらしい。
その思想とは端的に表現すれば、
『悪魔』を崇拝する思想
である。そのように解釈すると、今まで垣間見てきた彼らの所行は比較的 容易に理解できる。
では『かの勢力』の人脈とはある民族、または種族のことなのだろうか? どうもそうではなさそうである。『かの勢力』は決して一枚岩ではなく、 彼らの中でも激しい闘争を繰り返しているようである。彼らには、私たちが まだ理解できていない、
『恐ろしい何か』
が連綿と伝わっているのではないだろうか?
『かの勢力』の怖さは、相手に敵であることを悟らせないばかりか、強力 な味方とさえ思わせる点である。『かの勢力』に浸食されている方は、浸食 されていることすら気付かないため、有効なる攻撃手段も打てない。逆に 侵入者たちを援助することがしばしば行われる。
侵入者に気付き真剣に戦い始めた人々は、彼らが奉仕している国自身から 逆賊呼ばわりされて葬り去られる。そうしているうちに、侵入された側は、 文化的免疫系を破壊された如くに様々な社会的病状を呈して崩壊していく。
これは何かしらエイズウィルスに似ている。エイズウィルスにも何種類か あるように、この
『連面と伝わっている恐ろしい何か』
も一種類ではないように思える。エイズウィルスに侵入された者は免疫系 を破壊され、様々な病状を呈する。侵された者たちの症状は何かしらガンに 似ている。母体を食い尽くして自らが滅びるまで、飽くことなく貪欲に増殖 を続ける。
欧米では最近サイコパス(精神病質者)と呼ばれる人々が社会問題となっ ている。サイコパスは時として異常な連続無差別殺人などの犯罪を起こすが、 精神病者ではない。サイコパスは常に理性的で自分が何を、何故行っている のかきちんと把握している。彼らの行動は彼らが冷静に判断した結果である。
サイコパスはウィットに富み、明快な発言をする。愉快で人を楽しませる 会話もできる。彼らはまた自分の存在感を非常に効果的に演出でき、時には とても愛想が良くチャーミングである。あまりに如才なくて調子良すぎるた めに、誠実さに欠け皮相的だと映ることもある。
しかし彼らに共通する本当の性格は極端に傲慢で自己中心的であり、著し く情緒に乏しいことである。彼らには良心の呵責、恐怖や不安などの感情が ほとんどない。
オーム真理教の松本智津夫(芸名・麻原彰晃)のような人間がサイコパス なのであろう。しかしサイコパスは、異常殺人者に限らず身近な所にもいる。 非行少年グループの一員、詐欺師、暴力亭主、幼児虐待者、オカルト教団の 教祖、悪徳実業家。立派な社会的地位を築いているサイコパスも少なくない。
サイコパスの素因は遺伝しやすい。しかし、恵まれた環境に育ち、親、 兄弟は慈悲深い人々であるにも拘らず、本人だけがサイコパスの場合もある。
松本智津夫がどうかは分からないが、このサイコパスと診断された人の多 くは通常の人間とは全く異なる脳波を示すという。脳波異常といった範疇で はなく、信じ難い程根本的に違うという。この脳波の波形図は残念ながら 入手できていない。
このサイコパスは一種のエイズウィルスのような気がする。脳波の件が 真実であれば極めて重要な発見である。しかし、『かの勢力』と直接関わり 合いのあることであろうから、彼らは徹底した隠蔽を図るだろう。 ------------------------------------------------------------------------------
【ドレスデン クルト・レウィン】
また上の紫霄閣(ししょうかく)サイトには短くドレスデン爆撃はクルト・レウィンが計画立案したとありました。この人物はジョン・コールマン氏によればたタヴィストック研究所の重鎮で300人委員会のキーパーソンです。一般的には「行動心理学」の最初の提唱者と言われています。
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http://www16.tok2.com/home/asyura/bdlog/asyura4/keiji320.htm
小渕内閣 経済企画庁長官に起用された 堺屋太一氏といえば、ビジョンをもった
経済作家として知れ渡っている。彼の訳本も多数あるが、少しばかり彼の路線から
はずれた訳本がある。マリリン・ファーガソン著『アクエリアン革命』という 本である(『水瓶座の陰謀』)。内容は
水瓶座の時代を向かえ「透明な知性」をもった 人間が無意識のうちに繋がって意識レベルでの革命がこれから起こると言い。
そのためには、意識のフレーム(枠組み)を変える必要があるといった内容である。 キーワードとして「透明な知性」が用いられている。
須磨事件の時、?と思ったが、今まで誰も指摘がなかったようである。
この『アクエリアン革命』はタヴィストック研究所と関連があるようである。
米の80年代から90年代のグランドデザインとなった運動の一貫であり、そのものずばり なのだと思う。
三百人委員会にその関係が述べられている。以下抜粋します。
三百人委員会 ジョン・コールマン博士著 歴史修正学会訳 徳間書店1994年 から
ウィリス・ハーモンの『人間イメージの変革』はほとんど の人びとにとってあまりにも専門的すぎたのだろう。そこで、
もっとわかりやすくするためにマリリン・ファーガソンの手 を借りることになった。『水瓶座の陰謀』堺屋太一監訳
『アクエリアン革命』として邦訳あり一は舞台ヌードショー とヒットチャートのトップになったある歌の先触れとなった。
その歌「水瓶座の時代の夜明け」は地球を席巻した。 すべ てはタヴィストック研究所が命令したとおり、スタンフォー
ドの社会科学者が立てた計画にしたがって進行している。時 代は自然には変わらない。変えさせられるのである。すべて
の変化はあらかじめ計画され、慎重な作戦の結果として起こ る。われわれの変化は最初はゆっくりとしていたが、いまで
はそのペースは急速に高められている。合衆国は、神のもと のひとつの国家から複数の神のもとでの多民族混合体に変容
させられつつある。合衆国憲法を立案した者たちば戦いに敗 れたのである。
三百人委員会 ジョン・コールマン博士著 歴史修正学会訳 徳間書店1994年 から
今日のアメリカは、戦闘の最中に眠りこける兵士に比べら れよう。われわれアメリカ人は眠りこけているのだ。われわ
れは無感動に身をゆだねてしまっている。それは、あまりに も多様な選択の機会に直面し混乱してしまったことが原因で
ある。 こうした変化が環境を変え、変化に対するわれわれ の抵抗力を押しつぶし、その結果われわれは目がくらんで無
感動におちいり、ついには戦いの最中に眠りこけるといった 最悪の状態をもたらしたのである。この状態をさす専門用語
がある。それは「長期浸透緊張」と呼ばれている。 大規模 な人間集団を継続的な長期浸透緊張にさらす技法を開発した
のは、タヴィストック研究所およびその合衆国の下部機構で あるスタンフォード研究所とランド・コーポレーション、そ
のほか合衆国の少なくとも百五十の研究機関から召集された 科学者たちである。 クルト・レウィン博士はこの悪魔的戦
争を開発した張本人である。彼がひき起こしたのは、国を愛 する平均的アメリカ人がさまざまな謀略説にいらだち、ハッ
キリしない不安な気持ちのまま孤立し、おそらくは恐怖さえ 抱いてしまい、『人間イメージの変革』が惹起した腐敗と堕
落を調査して理解しようとしたが果たさず、望ましいと思わ れず望んでもいないのに、社会的・道徳的・経済的・政治的
な変化があらゆる方面で猛烈に増大していて、その正体を見 きわめることも戦うこともできないでいるという状態である。
レウィン博士の名前はわが国の標準的な歴史書には登場し ない。歴史書は、いずれにしてもたいがいは支配階級もしく
は戦争の勝利者側から見た事実の記録だからである。したがっ て、彼の名前を紹介するのを私は誇りに思う。先に述べたよ
うに、レウィン博士はタヴィストック研究所の後援でハーバー ド心理学診療所と社会調査研究所を創立した。
一九八○年には『水瓶座の陰謀』はまさにたけなわで、わ れわれの個人生活、国家活動のあらゆる面で成功をおさめつ
つあることが明らかになった。愚かな暴力、連続殺人鬼、十 代の自殺、まぎれもない無気力の徴候などの圧倒的増大とい
う「長期浸透」は、私たちが呼吸する汚染された大気以上に 危険ではないにしても、同じくらいに危険な新たな環境の一
部なのである。水瓶座の時代は、まったく準備の整っていな いアメリカにいきなり襲いかかった。無理やり押しつけられ
ようとする変化に対し国家はまるで準備できていなかった。 タヴィストック研究所、クルト・レウィン、ウィリスーハー
モン、そしてジョン・ローリング・リースについて誰が聞き 及んでいただろう。彼らはアメリカの政治の場面にさえ出て
こない。もしわれわれが面倒がらず、ともかく見てさえいた なら気づいたはずなのだが、われわれは次第に疲労困憊し、
ついには心理的ショック状態におちいって、長期浸透戦争の 症状である無気力が蔓延するにつれて、未来主義的な衝撃に
抵抗する能力が低下していたのである。
ニクソン大統領が最初は孤立させられ、反逆者に囲まれ、 そして混乱していく様子は、タヴイストック研究所の主任理
論家クルト・レウィン博士の立てた方法であり、人を完全に コントロールするタヴィストックの方法に巌密にしたがって
いた。私はすでにこの本の他の場所でレウィンの方法を詳述 した。しかしリチャード・M・ニクソンの教科書的な事件から
みて、私はそれを繰り返して説明する価値があると思う。 「恐怖の戦略を通じて道徳を壊す主要な技術のひとつは、ま
さにこの戦術にある。つまり、自分がどこに立っているのか、 何を期待しているのか曖昧なままにしておくこと。さらに、
厳しい懲罰とよい待遇の約束のあいだを行ったり来たりして、 それとともに予盾するニュースを広めることによって、この
状態の認識構造が完全に不確かなものになれば、個人はある 計画が自分の目的に向かっているのか離れていくものかすら
知ろうとしなくなる。このような状況下では、確固とした目 標をもち、危険をおかす覚悟ができている人びとですら、何
をなすべきか心のなかの過酷な葛藤によって麻痺してしまう」 キッシンジャーとヘイグは厳密にタヴィストックの訓練マニュ
アルにしたがった。その結果、ニクソンは取り乱し、困惑し、 恐れ、うろたえた。彼の唯一の結未は、ヘイグに言われたと
おり辞任することだった。一九八三年、私は二つの論文を書 いた。ひとつは『タヴィストック研究所‐‐不吉かつ破壊的
なるもの』、もうひとつは『タヴイストック研究所。アメリ カの政策に対する英国の支配』である。これらは私の手に落
ちたタヴィストックの秘密マニュアルにもとづいている。タ ヴィストック研究所の方法と行動はこの二つの論文にはっき り書いてある。
----------------------------------------------------------------------------- サイコパス悪魔主義の牙城でドレスデン爆撃は計画され、それは社会心理操作のデータを蓄積することに「貢献」し、これはまた広島、長崎にも「応用」されたという一貫性が見えて来ます。
欲しいものは何が何でも欲しいという幼児的ドライブが、高度な知性と同居するとき、世界の不幸は始まるというわけです。 この腰砕けの情けなさに唖然としますが、事実として見据える必要はあるかと思います。
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