福田官房長官の失格考 |
この内閣にはろくなのがいない | れんだいこ | 2004/02/24 |
2004.1.31日、イラク復興特別措置法に基づく自衛隊のイラク派遣承認案件が強行採決で国会承認された。この時、福田官房長官は「不手際」で不在であった。この非を撞鐘乱打する識者及びマスコミは現れなかったが、事大主義のなせる業であろう。 自衛隊のイラク派遣特措法は、内閣官房の提出による法案であることを思えば、官房長官は事実上の提案責任者であり、それが強行採決なる非常手段で承認するような事態にあって、提案責任者である官房長官の欠席などという事は有り得てならない、とするのが見識であろう。 それには然るべき事由があったのかも知れない。それにしても責任追及は為されなければならない。ところが、今日までつつがなく日々経ており、関係者の処分も為されていない。これは何を意味するのか。議会制民主主義というか議院内閣制というか行政府の責任論理というか何を物差しにして非を咎めるかは別にして、権力者の放縦を掣肘する機能がこの国には全く欠如しており、もはや何の緊張感も責任感も無い自堕落政治が専横していることにはなるであろう。 従来であれば、多少なりともマスコミが批判権を行使していたのかも知れない。しかし、お得意の芸者活動に専念しており、時に何か批判めいたことを書いているかと思えば隔靴掻痒的な言い回しでの哀訴調を得意としており、あるいは底意地の悪さをみせつけるだけの悪態であったりピンボケであったりという変調記事しかお目にかかれない。 れんだいこ流に翻訳すれば、「この国の為政者ないしは太鼓持ちは、所詮小学生か中学生どまりの精神的発達しかしていない」と喝破したのはマッカーサーであったが、実に慧眼であったのではなかろうか。 それはそうと、かような事態の中で為された「イラク復興特別措置法に基づく自衛隊のイラク派遣承認案件承認」は無効の疑いありで、差し戻しされるべきではないか。法律家はこれに対して何と答えるか。決まったものは仕方ないのだろうか。れんだいこの眼には、何やら「欠格法案承認」であったような気がしてならない。こう考える余地があるならこの線を追求せねばなるまい。後日、福田が、「実は俺は法案に乗り気でなかったんだ」などとの戯言弁明を許さないためにも。 2004.2.24日 れんだいこ拝 |
(私論.私見)