カタカムナ語50音発生史考 |
更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.4.26日
(れんだいこのショートメッセージ) |
日本語とは、母音5と×10列の規則正しい「50音」(正確には48音と「ん」の1音を加えた49音)による語彙と、主語+目的語+述語と繋がる後述語構文による文章により構成される。ひらがな、カタカナ、漢字、数字、符号により表現される。「日本語50音の発明」は、世界史上最も特記されるべきそれであるように思われる。その源流はカタカムナ語50音より由来しているように思われる。以下、カタカムナ50音の仕組みとそれぞれの音の持つ意味について考察し、これを確認して行くことにする。日本語研究上、これが避けて通れない。 林英臣氏の「やまとことば伝説」(博進堂、1998.6.30日初版)、林英臣氏の「縄文のコトダマ」(博進堂、1998.10.1日初版)その他を参照する。 2009.1.25日 れんだいこ拝 |
【「カタカムナ文字50音考】 |
「ウィキペディア五十音」その他を参照しつつ、れんだいこ風に推理してみる。 「カタカムナ語50音」が日本語の原型となる。そのうち48音が、縦に母音系五字、横に子音系十字を並べた構造式になっている。最後の「ン」を原基基底音として、且つ1行目のアイウエオを母音基底音としている。「カタカムナ語50音」は、アイウエオと「ン」が基底音となり各子音に影響を及ぼしている構造になっている。カタカムナ語の始まりは、この5母音と「ン」の定式化に始まると思われる。この5母清音に子音が完全対応で噛み合わされて48音となっている。この構造式を図示すれば、縦に母音であ段、い段、う段、え段、お段、横に母音のあ行、子音のか行、さ行、た行、な行、は行、ま行、や行、ら行、わ行と揃っている。このように定式化された言語は他になく日本語独特のものとなっており、この言語構造式は原日本人が獲得した偉大な発見ではなかろうか。 カタカムナ語の母音アイウエオは、人の発声上の形態を5種(「ン」を入れれば6種)に分けたところに意味があると思われる。冗談ぽくなるが、れんだいこの独眼流見立てであるが、男女の性交時の発声が元となっているように思われる。かの時の声がいわば生命躍動の純粋系の自然的発生音であると云う訳である。 ところで、カタカムナ文字に於ける子音は、どのようにして獲得されたのであろうか。思うに、カタカムナ文字を発明した上古代人は、宇宙を母胎的に捉え、宇宙の内部を人間の腹の中と同じとみなし、「ウツボ」(宇宙母胎の場合には空、地上母胎の場合には大壺、人体母胎の場合には腹-子宮が相当する)と評していた。この三種の母胎圏が互いに照応しており、宇宙創成の原理と人体の母胎内での妊娠過程が同一原理で営まれていると見立てていた。その上で、男女雌雄の相対定立、性交、妊娠、出産、成長、寿命史を観想的に分析することにより、ここに働く48種の生体機能及び作用を認めたのではなかろうか。この生命の不思議の内に籠る世界事象をも読み取り、小宇宙と大宇宙との相似関係として確認していたのではなかろうか。これがカタカムナ48文字誕生の秘密であるように思われる。 カタカムナ文字を創出した上古代人の聴覚の良さとして、虫の鳴き声を聞き分けていたことが知られている。特にスズムシの音の聞き分けが例証される。この伝統は現在まで受け継がれており、「虫の音を一番敏感に味わうのは日本人」と評されている。 もう一つ付け加えておく。48音から成る日本語を生みだした日本の国技の相撲の決まり手が48手とされている。性交体位も48手とされている。和傘の骨の枝と芯の本数も48本になっている。これらは偶然の一致だろうか。何やら縁因を感じるのはれんだいこだけだろうか。 |
【日本語50音考】 |
カタカムナ48文字は「ン」を加えて49音文字に分類され、これが日本語の原型となる。現代日本語では音韻変化のため子音が不揃いになっている部分があるが、古代においては「ち、つ」は現在の「ティ(tʲi)、トゥ(tɯ)」、「は、ひ、へ、ほ」は現在の「ファ(ɸa)、フィ(ɸʲ)、フェ(ɸe)、フォ(ɸo)、「ゐ、ゑ、を」は現在の「ウィ(ɰʲ)、ウェ(ɰe)、ウォ(ɰo)」といった音声であったと推測され、より整然とした体系をもっていた。
ヤ行エ段の音イェ(je)に文字がないのは、平仮名・片仮名が整備される以前(10世紀前半)に文字としてはア行のエに合流したためで、万葉仮名には存在していた。なお、発音自体は文字とは逆にア行エ段音「e」がヤ行エ段音「je」に合流している。現代のようにア行エ段音が「e」になったのは江戸中期のことと推定されている。 ついでに言えば、ア行オ段のオも、本来は「o」のような発音であったが、平安中期に発音上はワ行オ段のヲと同じ「ɰo」に合流したことが知られている。両者の音が現代のように「o」になったのは江戸中期のことである。 |
【「日本語五十音の構造」考】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「日本語五十音(正しくは51音)」の構造式は次の通りである。
や行の「い」、「え」、わ行の「う」をあ行のそれと重複していると考えると、「あ」から「ん」までが「51-3」で丁度48音となる。つまり、日本語51音は実質48音となる。 |
【カタカムナ文字の48音縦並べ】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カタカムナ文字の48音ア-ン順縦書き左右順表を図示しておく。 (「上津文字/化美津文字/カタカムナ図象文字 ひらがな変換システム」、「カタカムナ」参照)
カタカムナ文字では、や行の「い」、「え」、わ行の「う」をあ行のそれと重複していると考え、「あ」から「ん」までを48音としている。 |
【カタカムナ文字の50音横並べ】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カタカムナ文字の48音ア-ン順 横並べ上下順表を図示しておく。
|
【アワヤの歌】 | |
鳥居礼・氏の「秀真伝が明かす超古代の秘密」(日本文芸社、2007.10.20日初版)15Pに「秀真伝にこう書かれている」として次のように記されている。
アワヤの歌とは、「アカハナマ イキヒニミウク フヌムエケ ヘネメオコホノ モトロソヨ ヲテレセエツル スユンチリ シヰタラサヤワ」。これがイロハ歌の原型ともいうべき古歌であると云う。 |
【母音と子音の別考】 | ||||||||||||||||||||||
「日本語五十音」は母音と子音から成る。母音とは、声帯が震えて出た声(有声音)が、口の中で障害や摩擦を受けないで発生される音である。子音のベース(母体)になるので、原点としての意味がある。 子音は、口、顎、唇、舌、喉の主にどの場所を使って調音されるかで次のように分類される。
他にも、どう発声するかで次のように分類される。
|
【50音の行の意味、語感考】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「日本語の意味の構造」参照転載。
|
【素語解析による分析】 | |
「日本語の意味の構造」参照転載。
|
(私論.私見)