ことわざ集カ行(ク)

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5)年.5.22日
  「か行」の ことわざ


カ行ク

【苦】
 「苦あれば楽あり」
 (読解) 人生は楽なことばかり、または苦しいことばかりが続くわけではない。楽しいことと苦しいことは繰り返されるものであるということ。苦しいことやむずかしいことをやりとげた後には必ず楽しいことが待っているものです。そのことを信じてさえいれば、どんな苦しいことにもたえられます。

 「苦は楽の種、 楽は苦の種」
 (読解) 今は苦しい。しかし、それはやがて楽しくなる種をまいているようなものだ。今だけのことでなく、「長い目」で見れば、苦労はやがて幸福のもとになる。
 (類似諺) (Every cloud has a silver lining. 、苦労から生まれた喜びがある、There is a pleasure that is born of pain)

 「苦楽は生涯の道連れ 」
 (読解)

 「苦しいときの神頼み」  
 (読解) 
 (類似諺) (苦しいときには敬虔な決意をするが、苦しみが去れば忘れてしまう、ウェールズのエピグラム作家 John Owenの句、The devil was sick, the devil a monk would be:The devil was well, the devil a monk was he)、(Once on shore, we pray no more

 「苦しみがあっての喜び
 (読解)
 (類似諺) (雲がなかったら、太陽の喜びもない、If there were no clouds, we should not enjoy the sun

 「愚の骨頂」
 (読解)

【空腹】
 「空腹にまずいものなし」
 (読解)
 (類似諺) (Hunger is the best sauce)、(A good appetite is a good sauce.)

 「空腹は最上のソースなり」(Hunger is the best sauce)
 (読解)
 (類似諺) (空腹は一番の味付け、A good appetite is a good sauce

【食】
 食うか食われるか
 (読解) 

 「食わず嫌い
 (読解)

 愚公山を移す
 (読解) 怠らず努力すれば、必ず達成できるものであるということのたとえ。

 「臭いものには蓋をする」
 (読解) ふたがなかったら、中のものがまる見えになったり、こぼれたりする。そこで、「くさいものにふた」は、みっともないものや人に知られたくないものをかくすこと。一時しのぎに、うわべだけとりつくろうような場面に使われる。失敗や悪事、人に知られたくない事柄を一時しのぎの手段で隠そうとすることのたとえ。

【腐る】
 「腐ったリンゴは隣を腐らす」
 The rotten apple injures its neighber
 (読解) 良くない人物、因子はまわりに悪影響を与える。

 腐っても鯛
 (読解) 鯛は腐っても魚の王様である。上等なもの、優秀なものは、痛んでもその品格を失わない。鯛は通常、水深30~150mの海にすみ、強い水圧をうけるためか、肉の細胞の外膜がとても頑丈で少々の細菌がついても腐りにくい。一部が細菌に侵されても、よく洗えば塩がきつめの塩焼きや、味の濃い煮物なら何とか使える。こうした鯛の特性と、鯛が「目出たい」に通ずるというゴロ合わせ的要素も手伝って、本来すぐれた価値を持つ物や有能な人は、たとえ古くなったり条件が悪くなろうと、やはりそれなりの価値がある、役に立つという意味で使われる。
 (類似諺)(老いた鷲でも、若い鳥より優れている、An old eagle is better than a young bird

 腐れ縁、切り難し

【草】
 草の根分けて探す
 (読解) search high and lowで「あらゆる所を探す」の意味になります。更に、Leave no stone unturned.「あらゆる手段を使う(石を一つ残らずひっくり返して探す)」を付け加えています。

 草葉の陰
 (読解) 墓の下。あの世のこと。

 「櫛(くし)の歯が抜けたよう
 (読解) そろって並んでいるはずのものや、切れ目なく続くべきものが、ところどころ抜けて、ふぞろいな様子。

【薬】
 「薬九層倍、呉服五層倍、肴三層倍、坊主丸儲け、按摩掴み取り
 (読解) 薬の売価が、原価に比べて非常に高く、儲けが大きいこと。

 薬も過ぎれば毒となる
 (読解) 薬も飲みすぎれば、かえって健康を損ねる。何事もやりすぎはよくないということ。薬は本来、病気を治すもので、使い方を間違えると身体をかえって身体を害するという意味。薬は使用上の注意をよく読んで正しく使うこと。

 「薬の灸は身にあつく毒な酒は甘い」
 (読解)

 「薬より養生
 (読解) 病気になって薬を飲むよりも、普段から節度ある生活をして病気にならないようにすることが大切であるということ。

 癖ある馬に能あり
 (読解) かん馬と呼ばれる荒馬は足が速いといったように、悪い癖を持つ馬は他の馬以上の長所を持つ。人も一癖ある人物には優れた点があるというたとえ。

 「曲者の高笑い」
 (読解)

糞も味噌も一緒

【口】
 口裏を合わせる
 (読解) あらかじめそっと約束しておいて、話の内容が食い違わないようにしておくこと。

 口から先に生まれる
 (読解) よくしゃべる人のことをたとえていう。口の達者な者や口数の多い者をあざけっていう言葉。
 (類似諺) a natural born talkerで「生まれながらのおしゃべり」の意味になります。gab「おしゃべりする」、motormouth「おしゃべりな人」。

 「口が軽い
 (読解) have trouble keeping one's mouth shut(口を閉じたままにすることができない)で「口が軽い」を表現しています。

 「口が滑る
 (読解) blurt outは「うっかり口を滑らす」、a slip of the tongueは「失言」の意味。

 口が働けば手が止む
 (読解)

 口車に乗せる
 (読解) 言葉巧みに相手をだますこと。

 「口達者の仕事下手」、「口自慢の仕事下手」
 (読解)

 「口と財布は緊めるが得」
 (読解)

 「口に甘きは腹に害あり」
 (読解)

 「口に税金はかからない」
 (読解)

 「口は虎、舌は剣」
 (読解)

 「口は重宝」
 (読解)

 「口は閉じておけ、目は開けておけ」
 (読解)

 「口は禍(わざわい)の元(門)
 (読解) うっかり言った言葉が思わぬ災難を招くことがあるので、言葉は慎むべきであるという戒め。うっかり口にしたことがもとで、思いがけないわざわいをまねくことがある。ことばはつつしまなければならない。
 (類似諺) (悪は口から出る、Out of the mouth comes evil)、(言葉数が少ない方が、過ちの償いは易しい、least said, soonest mended

 口八丁、手八丁
 (読解)
 (類似諺) (He has long arms and a long tongue as well.)

 「口笛を吹く女と時を告げるメンドリは神にも男にも好かれない(A whistling woman and a crowing hen are neither liked by God nor men)
 (読解)

 口弁慶
 (読解)

 口ほどに手は動かず
 (読解) 口ではあれこれ言うものの、それを実行しようとすると力量が伴わないこと。

 「口やかましい人は案外悪意がない」
 (読解)
 (類似諺) (吠える犬は滅多にかまない、A barking dog seldom bites)

 「口約束よりも今日の現金」
 (読解)

 「口をすっぱくする
 (読解) 同じことを、なんどもなんども、くり返し言うようす。

 「朽ち木は柱にならぬ」
 (読解)

唇亡びて歯寒し

【国】
 「国に諫むる臣あればその国必ず安し」
 (読解)

 「国に盗人家に鼠
 (読解) 物事には、必ずそれを害するものがその内部に潜んでいるということのたとえ。

 「国破れて山河在り
 (読解) 国は戦乱によって破壊されたが、山河は昔のまま変わらずにあるという意。

【苦】
 「苦肉の策
 (読解) 自分の身を苦しめてまでも敵を欺くはかりごと。苦し紛れに考え出したやむをえない手段。

 苦しい時の神頼み
 (読解) ふだんは神仏を信仰しない人が、苦しい時や困った時だけ神仏に祈って助けを求めようとすること。

 「苦労は買うてでもせよ
 (読解) 苦労することはよい経験であり、将来きっと役に立つから、買って出ても苦労したほうがよいという教え

【首】
 「首が飛ぶ
 (読解)

 首が回らない
 (読解)
 (類似諺) up to here の here の代わりに my neck、my ears も使えます。

 「首根っこを押さえる
 (読解)

 首をたてにふる
 (読解) 承知(しょうち)すること。

 「蜘蛛(くも)の子を散らすよう
 (読解) 大勢の者が、くもの子があわてて四方八方へ散るようにばらばらになって逃げていくさま。事に驚いてあわてふためいていること

 「暗がりから牛
 (読解) 牛がのっそりと暗闇にいると確認は難しい。動作のにぶい、はきはきとしないことや、物の区別がつきにくい時などの形容。

 「クラゲの風向い
 (読解) 水面にふわふわ浮ぶクラゲが、風上に向って進もうとしても無理なことから、強敵や運命に逆らってじたばたしても、無駄なことのたとえ。

 「繰り返しは学問の母
 (読解)

 クリスマスは年に一度しかこない (Christmas comes bet once a year)
 (読解)

 来る者拒まず、去る者追わず
 (読解) 自分の考えに賛同して従って来ようとする者は拒絶せず、また意見相容れず離れて行く者も自由にさせる、自由な判断を尊重して干渉しないこと。

 車の両輪
 (読解)
 (類似諺) work together inseparablyの文字通りの意味は「密接に一緒になって働く」です。これで「車の両輪」のニュアンスが出せるでしょう。

 「暮れぬ先の提灯」
 (読解)

 「玄人はだし
 (読解)
 (類似諺) put a professional to shameで「プロをしのぐ(恥ずかしい思いをする)」の意味になります。

 「食わず嫌い
 (読解)

【君子】
 「君子危うきに近寄らず
 (読解) 君子は自分の身を慎み、最初から危ないことを避けるということ。
 (類似諺) (賢者は危険を求めない、The wise man never courts danger)

 「君子豹変す」、
 (読解) 人格者は過ちを改め、善に移ることがはっきりしている。転じて、態度や思想が急変するたとえにもいう。
 (原文)君子豹変、小人革面。(易経より)
     「君子は豹変し、小人は面(おもて)を革(あらた)む」

 君子とよばれる立派な人物は、間違いに気づくと、自らの考え、行動をきっぱりと改め、すぐに変化する。それはまるで豹(ひょう)のようです。しかしながら、小人とよばれる人物は、うわっつらだけを改め、表面だけを変化させる。根っこのところは同じなので、すぐに元の状態に戻る。すぐに表面のメッキがはがれ落ちる。
 (類似諺) 「A wise man changes his mind, a fool never

 君子の交わりは淡きこと水の如し
 (読解) 君子は人と交わるのに、水のように淡泊だが、その友情は永久に変わることがない。

 「薫は香を以って自ら焼く
 (読解) 香りの良い草は、香りが良い故に香料として焚かれるという意味で、才能がある人はそれが原因で身を滅ぼすということのたとえ。

【群】
 「群盲象を評す
 (読解) 多くの盲人が象を撫でてみて、その手に触れた範疇(はんちゅう)内で象のことを云々(うんぬん)するということで、凡人には大人物や大事業の一部分しか掴めず、大局からの見方はできないということ。

 「群を抜く
 (読解)





(私論.私見)