ことわざ集カ行(コ)

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5)年.5.22日

  「か行」の ことわざ


カ行コ

【子、子供】
 「子とふぐりは荷にならぬ」
 (読解)

 「子に過ぎたる宝なし
 (読解) この世にある宝物のどれも、子供に匹敵するものはない。子供は人生最高の宝である、ということ。

 「子の心親知らず」
 (読解) 親は、わが子の気持ちや考えを理解していると思いがちだが、案外理解していないものであるということ。

 子は親の鏡
 (読解)

 子は鎹(かすがい)
 (読解) かすがいとは、家を建てる時に柱と梁を結びとめる”コ”の字をした金具で 夫婦をつなぎとめる大事なくぎという意味。

 子は三界の首枷
 (読解) 親は子への愛情のために、生涯に渡って思うようなことができないのをいう。

 子故に迷う親心
 (読解) 子供がかわいいあまりに、親は理性を失って正しい判断ができなくなることが多い、という意味。

 「子を持って知る親の恩
 (読解) 自分が親になって、はじめて自分を育ててくれた親の恩、愛の深さやありがたさがわかるということ。
 (類似諺) (子を持たぬ者には愛がわからない、Who has no children does not know what love is) .

 「子を観ること親に如かず」
 (読解)

 子供は風の子、大人は火の子
 (読解) 成長盛りの子供は生命力が強い為に寒さを感じにくい為に外で遊ぶのが良いとする教え。これに対して、大人は内に引きこもりがちで昔では火鉢に当たっていることが多い様子を例えている。

 「子どもが黙っている時は、何か悪いことをしたのだ」(When children stand quiet they have done some ill)
 (読解)

 「子供の病気は穴を見よ
 (読解) 「穴」とは口、鼻、耳、肛門、尿道、へそのこと。小さな子供はどこがどう痛いのか言えずにただ泣くばかり。そんな時はあわてずに、これらの穴を見れば意外にその原因がわかることが多いという教え。

 子どもは親の背中を見て育つ
 (読解) 子供を口先で戒めたり教育しても効果がないとして、まず親が良い手本を見せて習わせるのが良いと云う戒めである。これを「背中で教えよ」と表現している。裏意味で、親が幾ら口先で立派なことを云っても、子供は親のやっていることを習うと云う戒めの意もある。


【小(こ)】
 「小鳥の声あらば雨気は去る」
 (読解)

 小面が憎い
 (読解)

 「碁打ちは親の死に目に合わぬ
 (読解) 碁に熱中すると、親の死に見取れないことになる。年中行事であった御城碁では、勝負がつくまで帰宅が許されなかったという。

 「呉越同舟」(Bitter enemies placed by fate in the same boat)
 (読解)

 「五十歩百歩
 (読解) 程度の差はあっても本質的な違いはないことから転じて、「似たりよったりである」「少しの違いだけで大差のないこと」という意味に使われるようになった。類似のことばに、「目糞鼻糞を笑う」「青柿熟柿を弔う」がある。
 (類似諺) (一つは6で、他は十二の半分、Six of one and half a dozen of the other)

【恋】
 恋に師匠無し
 (読解) 恋は教えを受けなくても、当人が自然に覚えるものだということ。

 「恋に上下の隔て無し」
 (読解)

 「恋に錠前利かず」
 (読解)
 (類似諺) (恋は錠前屋を笑う、love laughs at lock-smiths).

 恋の病(やまい)に薬なし
 (読解) 恋という病気の患いをなおす薬はないの意。

 「恋は思案の他(外)」
 (読解) 恋は理性や常識では律し切れない。恋の成り行きは、常識では推(お)し量(はか)ることができない、の意。

 「恋は盲目」(Love is blind.)
 (読解) 恋は常識や理性を失わせ、他の物事を見えなくさせる、の意。

【鯉(こい)】
 鯉の滝登り
 (読解) 人の立身出世のたとえ。黄河の上流にある竜門の急流をさかのぼった鯉は、竜となって天に昇るという伝説がある。
 (類似諺)

 鯉の一跳(は)ね
 (読解) 捕らえられた鯉は一度だけ跳ねるが、あとはじたばたしない。諦めのよいこと。最後がいさぎよいことのたとえ。
 (類似諺) 

 「口角泡を飛ばす
 (読解) 激しくしゃべったり、議論するさま。

 孝行のしたい時分に親はなし
 (読解) 親孝行をしようと思う時には、すでに親は亡くなっていて孝行できない。

【甲】
 「甲の損は乙の得」
 (読解)
 (類似諺) (誰の得にもならない風は吹かない、It's an ill wind that blows nobody (any) good)

 「甲の薬は乙の毒」
 (読解)
 (類似諺) (人を見て法を説け、One man's meat is another man's poisn)

 光陰矢の如し (Time flies like an arrow)
 (読解) 「光陰」は「太陽と月」のことで、月日、年月、時間といったことをあらわす。「月日がすぎていくのは矢のように早い」という意味。時間をむだにしてはいけないという戒め。

【高】
 高位にあれば、危険も多い
 (読解)
  (類似諺)(一番高い枝が、最も安全なねぐらとはいえない、The highest branch is not the safest roost)

 高木は風に折らる
 (読解)
  (類似諺)

 「幸運は少なくとも一度は誰の門も叩く (Fortune knocks at least once at every man's gate)
 (読解)

【後】
 後悔先に立たず(Repentance comes too late)(When you repent it is too late)
 (読解) 失敗してから、しまったと思っても、もう取りかえしがつかない。だから、あとでそういう思いをしないですむように、はじめからよく心がけようという戒め。反対の意味のことわざに「転ばぬ先の杖」「備えあれば憂い無し」。
 (類似諺) (好機を逃してから悲しんでも遅すぎる、It is too late to grieve when the chance is past) 、(良いものは失った後にわかる、A good thing is known when it is lost)、(良いものは失った後にわかる、What is done cannot undone)

 後塵を拝する
 (読解) 他人に先んじられる。身分の高い人や勢力のある人に媚びへつらう。人につき従う。人を仰ぎみる。

 後生(こうせい)畏(おそ)る可し
 (読解) 後進の者は、努力次第で今後どのような人物になるか分からないので、おそれるに値する。

【好機】
 「好機はいくらも残っている」
 (読解)
 (類似諺) (魚は海にいくらでもいる、There are(is) as good fish in the sea as ever came out of it、There are plenty more fish in the sea)

 「好機を逸するな(逃すべからず)」
 (読解)
 (類似諺) (日の照るうちに草を干せ、Make hay while the sun shines)、(好機は滅多に2回やって来ない、Opportunity seldom knocks twice)、(運命の女神が戸を叩いたら戸を開けよ、When Fortune knocks, open the door)

 「好奇心もほどほどに
 (読解)
 (類似諺) (九生ある猫でも好奇心のために死ぬ、Curiosity killed the cat)

 好事、魔多し
 (読解) よいことには、とかく邪魔が入りやすいということ。

 「攻撃こそ最大の防御攻撃は最大の防御なり(Offence is the best defense)、(The best way to defend is to attack)
 (読解)

 「功賞、相伴うはまれなり」
 (読解)
 (類似諺) (功績と褒美は滅多に一緒にならない、Desert and reward seldom keep company)

 「功績のある者には功績を認めよ」(Give credit where credit is due)
 (読解)

 「巧遅は拙速に如かず」
 (読解) どんなに上手にきれいに仕上げても、時間がかかりすぎて タイミングがずれてしまっては、拙くても速く仕上げた方が勝ちだ という諺です。

 浩然の気
 (読解) 大自然にみち溢れるこの上もなく雄大、剛健な正しい元気。行いが道徳に正しく基づいたときに湧く、何事にもこだわらないゆったりとした心。

 郷に入りては郷に従え
 (読解) その地方、その地方によってならわしやしきたりがちがうから、よその地方へ行ったら、行ったところのやり方にしたがってくらしなさい、という教え。
 (類似諺) (ローマに居るときはローマ人のようにしろ、Do in Rome as the Romans do)(When(you are)in Rome, do as the Romans do) 

 「狡兎死して良狗煮らる
 (読解) すばしこい兎が死んでしまえば、猟犬は不要になって煮て食べられてしまう。敵国がほろびてしまえば、功臣も殺されるというたとえ。

 「恒産なければ恒心なし
 (読解)

【弘法】
 「弘法にも筆の誤り
 (読解) 「弘法」は、平安時代のおぼうさんの空海(くうかい)のこと。書がうまいことで知られていましたが、そんな弘法でも、たまには書きそんじることがあるように、どんなにすぐれた人にもまちがいはあるということ。逸話は次の通り。
 「書の達人である弘法大師空海が勅命により、応天門に掲げる額を書くことになった。書き上げた額を門に掲げたところ、『応』の字の最初の頭のところに点がなかった。誤りに気付いた空海は額に向かって下から筆を投げ上げ、点を見事に書き加えたと云う」。
 (類似諺) (名人も居眠りする、(Even)Honer sometimes nods)、(もっとも良いドライバーでも時々ひっくり返る、The best driver will something upset)

 「弘法筆を選ばず
 (読解) 技術のある人は、どんな道具を使っても、素晴らしい仕事をするものだという例え。
 (類似諺) (下手な大工は道具に文句を言う、A bad carpenter quarrels with his tools)

【紺屋(こうや)】
 紺屋(こうや)の白袴
 (読解) 紺屋が、自分は染めていない白袴をはいていること。他人のことで忙しく、自分のことには手が回らないことのたとえ。また、いつでもできると思い、何もしないで終わることのたとえ。
 (類似諺) (靴直しの女房はボロ靴を履く、The cobbler's wife goes the worst shod)

 「紺屋(こうや)の明後日、医者の只今」
 (読解)

 呉越同舟
 (読解) 

 「故郷(こきょう)へ錦(にしき)を飾(かざ)る」
 (読解) 故郷を離れていた者が、立身出世して、華やかに故郷へ帰ること。

 「ご機嫌取りの追従笑い・・ごますり」
 (読解)

 「虎穴に入らずんば虎児を得ず
 (読解) とらの子をつかまえようと思ったら、とらの穴に入らなければなりません。危険なことをすすんでやる勇気がなければ、大きなてがらをたてることができない、というたとえです。
 (類似諺) (大儲けをするには大冒険が必要、Nothing venture, nothing have、Great profits, great risks)、(真珠を探したい者は深く潜らなくてはならない、He who would search for pearls must dive deep) 、(危険な挑戦が無ければ何も得られない、Nothing ventured nothing gained.)

 「こけの一念」、「虚仮の一念岩をも通す
 (読解) 「こけ」は「虚仮」。本来は仏教用語で、うそ、そらごとの意。 転じて、愚か、愚か者の意に用いられた。 「こけにする。(馬鹿にする。愚か者扱いをする。」や「こけおどし(形だけの脅かし)」と 同じ語源。 「虚仮の一念....」は、愚かな者でも一念を持って行えば、大きな仕事が出来る、の意味。

 沽券にかかわる
 (読解) 品位や体面にさしつかえること。

 後家の踏ん張り 
 (読解)

 「虎口を脱す(ここうをだっす)」 
 (読解) 危険な所や、危険な状態から逃れること。

 「ここであったが百年目」
 (読解) 優曇華(うどんげ)の花というのが百年に一度しか咲かないと言われていて、 それぐらい希なこと、千載一遇のチャンスだというたとえ。


【心】
 「心ここにあらざれば見れども見えず」(The eye is blind if the mind is absent).
 (読解)

 「心安きは不和も基」
 (読解) あまり親しくつき合いすぎると、つい失礼なことを言っても許されるような気になって、仲違いのもとになるということ。

 「心は熱すれども、肉体弱気なり」
 (読解)
 (類似諺) (精神はその気でも、肉体は弱い、The spirit is willing , but the flesh is weak)

 「心の憂さの捨て所」
 (読解)

 「孤閨を守る
 (読解) 

【腰】
 「腰が砕(くだ)ける」
 (読解) 途中で続けられなくなること。

 「腰が強い」
 (読解) 粘(ねば)りがあること。

 「腰が抜ける」
 (読解) おどろいて動けなくなること。

 「腰が低い」
 (読解) えらそうにしないこと。

 「腰が弱い」
 (読解) ねばりがないこと。

 「腰を折る」
 (読解) 続ける気をなくさせること。

 「腰を据える」
 (読解) どっしりとかまえること。

【乞食(こじき)】
 「(慌(あわ)てる)乞食は貰いが少ない
 (読解) 先を争って貰おうとすると、反感を買って却って貰いが少なくなるものである。急ぎすぎると、かえって悪い結果を招くという戒め。

 「乞食を三日すればやめられぬ(ない)」
 (読解) なまけて遊び暮らす生活になれてしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなること。

【後生】
 後生大事
 (読解) 来世の安楽を大事にすること。常に心をこめて努めること。来世の安楽を第一に考えること。信心し、善行を積んで、来世の安楽を願うという意。

 「後生一生の願い」
 (読解)

【五】
 五十歩百歩
 (読解) 

 「五臓六腑(ごぞうろっぷ)に沁みわたる
 (読解) 腹の底まで、心の中にまでしみとおること。


 「御託を並べる
 (読解)

 「ごちそうは少人数ほど良い」 (The fewer the better cheer)
 (読解)

【骨】
 「骨肉(こつにく)相食(は)
 (読解) 親子、兄弟など血縁関係にある者同士が争い合うこと。
 (類似諺) 

 「骨肉の争い
 (読解)


【事】
 「事が起ころうとする時には、その前兆があるもの」
 (読解)
 (類似諺) cf.桐一葉、落ちて天下の秋を知る、(事が起こる時には、前にその影を落としている、Coming events cast their shadows before)

 「事来らんとして予兆の影を投ず」(Comeing events cast their shadows before them)
 (読解)

 「事の成否はがんばり一つ」
 (読解)
 (類似諺) (辛抱強さが事を成す、It's dogged (as [that]) does it)

 「コップの中の嵐
 (読解) イギリスの諺。

 「尽く書を信ずれば書なきに如かず」
 (読解) 書物に書いてあることをすべて基準にして全部信じてしまうくらいなら、書物はない方がましである。

【言葉】
 「言葉多きは品少なし」
 (読解)

 言葉だけで行為の伴わぬ者は、雑草だらけの庭みたいなものだ」(A man of words and not of deeds is like a garden full of weeds
 (読解)

 「言葉に花が咲く」
 (読解)

 「言葉は国の手形」
 (読解)

 「言[言葉]は身の文」
 (読解)

 「言葉は心を写す絵なり」Speech is the picture of the mind
 (読解)

 「言葉より行為」(Deeds, not words)
 (読解)

 「言葉を失う」()
 (読解)

【この】
 この親(父)にしてこの子ありLike father, like son
 (読解)

 「この母にしてこの娘」(Like mother, like daughter
 (読解)

 「この世は楽し」
 (読解)
 (類似諺) (人生は良いものだ、life is sweet)

 「こぼしたミルクを嘆いても仕方ない」(its no use crying over split milk
 (読解)英語の諺。

【困】
 「困った時の神頼み   
 (読解)

 「困ったときの友が真の友」(A friend in need is a friend indeed
 (読解)

 「ごまめの歯軋り(ごまめのはぎしり
 (読解) 力のない者が憤慨し、悔しがることのたとえ。

 「こやしの山を照らしても、太陽は太陽」(The sun is never the worse for shining on a dunghill
 (読解)

【殺】

 「殺しても 罪にはならぬぞ 腹の虫」

 (読解)

 殺し文句
 (読解)

【転】
 「転石コケむさず」(A rolling stone gathers no moss
 (読解) 体をこまめに動かして働く人は病気にならないというたとえ。また、職を転々と変える人は、地位も財産も身につかないというたとえ。本来はイギリスのことわざで後者の意味だった。
 転ばぬ先の杖
 (読解) しくじらないように前もって準備や用心をしていれば、失敗する事がないというたとえ。
 (類似諺)(暗くなる前に灯りをともせLight your lamp before it becomes dark)、(飛ぶ前に見ろ、Look before you lea
 「転んでもただでは起きぬ
 (読解) たとえ失敗しても、そこから何か利益を得ようとすること。抜け目のない人、欲が深い者のたとえ。

 「衣ただけでは和尚になれぬ」
 (読解)

 「コロンブスの卵
 (読解) 一見、誰でも思いつき、誰にでもできそうなことだが、何のヒントもないときに初めてそれを行うのは至難であるということ。新大陸の発見など誰にでもできると中傷されたコロンブス。それではこの卵をテーブルに立ててみよといったが、誰にもできない。そこでコロンブスは卵の尻を潰して立ててみせ、西へ船を進めれば誰でもアメリカ大陸にぶつかったかも知れないが、それを最初に思いつき、実行したことが大切なのだと言ったという故事に基づく。とはいえ、本家本元の西洋にはない話だともいう。

 「怖いもの見たさ
 (読解) 見れば怖いくせに、恐ろしい物があると聞けば、人は興味をそそられて見たくなる。そうした人間の好奇心についていった言葉。

 「壊れるよりは、たわめ」Better bend than break
 (読解)

 「紺屋の白袴」
 (読解) 人のことはあれこれするけれど、自分にまでは手が回らない事。もしくは 人にはあれこれ指図するけれど自分は何もしない事をいいます。紺屋(染め物や)は染める事を仕事としているのに、自分は忙しくて白い袴をはいている事から言われるようになりました。

 「今生の暇乞い」
 (読解) この世に別れを告げること。

 「根性悪の無駄口きかず」
 (読解)

 「困難なくして栄冠はなし」
 (読解)

 「こんにゃくは体の砂払い」
 (読解) こんにゃくを食べると身体の中に貯まっている砂を払ってくれるとい俗説。こんにゃくの成分はほとんどが水というノンエネルギー食品だが、整腸作用があり便秘改善に効果がある。こんにゃくをたくさん食べると便が良く出るためこう言われるようになったらしい。砂というより大腸の便のもとをかきとって排泄してくれるありがたい食品。




(私論.私見)