ことわざ集カ行(キ)

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5)年.5.22日
  「か行」の ことわざ


カ行キ

【木】
 「木で鼻を括(くく)る」
 (読解) 「木で鼻をこくる」が原義。無愛想で冷たくあしらう意味。ひどく無愛想に対応する。

 「木に竹を接ぐ」
 (読解) 木に竹を接ぎ木することから、違う性質のものをつなぎあわせること。不自然で調和がとれていないことを指摘し、つじつまが合わない、筋持ちが通らないことをたとえている。

 「木に縁りて魚を求む」
 (読解) 木に登って魚を捕るようなものだということから、方法を誤ると目的は達せないということのたとえ。また、不可能な望みを持つこと。
 (類似諺)(山林で貝を拾おうと思う、He thinks to catch shell-fish in the trees(空中に漁し海中に漁をする、To fish in the air,to hunt in the sea)、(Fish are not to be caught by a birdcall.

 「木の股から生まれる」
 (読解) 人情を解さない人のこと、 男女の愛情の機微が分からない人のこと。

 木の実は本へ落つ
 (読解) 

 「木仏金仏石仏」
 (読解)

 「木を見て森を見ず」
 (読解) 小さいことや些細なことにこだわって、全体を見失うことのたとえ。can't see the forest for the trees が「木を見て森を見ず」に当たる言い回し。「森を見て木を見ず」は can't see the trees for the forestと云う。
 (類似諺) (家のために町が見えない、you cannot see the city for the houses

【気】
 「気が利いて間が抜ける」
 (読解)

 「気が重い
 (読解)
 (類似諺) 「気が重い」を depressing(気が滅入る)で表現しています。

 気軽ければ病軽し
 (読解) 病気の回復には気力も大切。「病は気から」とか「養生に身がやせる」などの言葉があるように、自分は重い病気なんだと悲観していたらよくなるものもよくならないという意味。気持ちを明るく持って治そうとする努力が大切ということ。

 「気違いに刃物
 (読解)

 気に障る
 (読解) 「気に障る」を annoy(嫌な思いをさせる、悩ませる)で表現しています。

 気の釣りあわぬは不義の元
 (読解)

 気は心
 (読解) ごく細やかながらも誠意の一端であり、相手に自分の気持ちが通じるということ。またそのようなことをすれば心も落ち着くということ。

 気前のよきより、まず至当たれ(Be just before you are generous)
 (読解)

 「機に臨み変に応ず」
 (読解)

 「機に因りて法を説く
 (読解) チャンスを見て、相手の力に応じて臨機応変に話をせよということ。「機」とは仏教用語の「機根」で、教えを聞き、修行できる能力や素質のこと。

杞憂

 軌を一にす
 (読解)

 「忌諱に触れる」
 (読解)

【義、義理】
 義を見てせざるは勇なきなり
 (読解) 人として当然行うべきことと知りながらそれを実行しないのは、勇気がないからである。

 「義理と褌は欠かされぬ」
 (読解)

 義理のしがらみ
 (読解)

 「義理張るよりも頬張れ」
 (読解)

 義理もへちまもなし
 (読解)

 義理を欠く
 (読解)

 「黄色い声」
 (読解) 子供特有のかんだかい声を例えて云う。声に色があるわけないが例えられる。黄色は、「くちばしが黄色い」など幼いという意味でも使われる。

 「既往は咎めず」
 (読解) 過ぎ去ったことはとがめない。むしろ、同じ過ちをしないように将来を慎むことが大切である。

 「奇貨居くべし」
 (読解) 今はあまり値打ちのない物でも、それが将来は意外な価値を持ち、大きな利益を生むに違いない珍しい品なら、今買っておいて損はないことのたとえ。珍しい品物であるから、今買っておけば将来利益が得られる。転じて、絶好の機会を逃さず、うまくこれを利用すべきだ。

 「危急存亡の秋(とき)
 (読解) 中国の三国時代の名将・諸葛孔明が劉備の後主・劉禅に上奉した「出師表(すいしのひょう)」の中にある。国が存続できるか否かの重大な瀬戸際にある、という意味である。
【聞く】
 「聞いて極楽、見て地獄
 (読解) 人から聞いた話と、自分で実際に見たのでは、非常に差があるということ。

 聞いてびっくり、見てがっかり
 (読解) 
 (類似諺)(想像は長い道のりを走る、Imagination goes a long way

 聞かぬが花」、「聞かぬが仏
 (読解) 

 聞き上手の話し下手
 (読解) 人の話を上手に聞ける人は、話すのは不得意だということ。

 聞くは一時の恥じ、聞かぬは一生(末代)の恥じ
 (読解) 知らないことを人に聞くのはその時恥ずかしい思いをするだけですむ。聞かずに知らないまま過ごせば、一生恥ずかしい思いをする。
 (類似諺)(大いに聞いて、大いに知れ、Ask much, know much) 、(人は分からないことを尋ねることによって覚えていく、A man becomes learned by asking questions) 、(迷うより道を聞け、Better to ask the way than go astray

 「聞くは法楽」
 (読解) 

 「聞けば気の毒、見れば目の毒
 (読解) 知らないままでよかったのに、なまじ見たり聞いたりしたために、煩悩が生じて苦しむ結果になるということ。

 聞こうとしないものほど、耳の聞こえない者はない」(None is so deaf as those who won't hear
 (読解) 

【騎虎(きこ)】
 「騎虎の勢い
 (読解) 一度やりだしたことは、途中でやめることができなくなることのたとえ。


 「騏驥(きき)も一躍に十歩(じゅうほ)すること能わず
 (読解) よく走るすぐれた馬でも、一回の跳躍で十歩の距離を進むことはできないということから、こつこつと努力することが大切だということ。

【雉(きじ)】
 雉、カラスの多い時は凶作の兆し
 (読解)

 雉も鳴かずば撃たれまい
 (読解) 余計なことを言ったばかりに、自ら災いを招くことのたとえ。
 (類似諺) (馬に乗らねば落ちまい、Never rode, never fell

 「机上(きじょう)の空論
 (読解) 机の上で考えただけで、実際には役に立たない理論や計画のこと。

 「帰心矢の如し
 (読解) 放たれた矢が飛んでいくように、故郷や我が家へ早く帰りたいと思うさま。自分の家や故郷に帰りたいという気持ちが非常に強いこと。

 「疑心暗鬼を生ず
 (読解) 心に疑いを持っていると、暗闇にいるはずのない鬼の姿を見たりするという意味。疑いの心を持つと、なんでもないことまで、恐ろしく思えたり、疑わしく思えたりすること。
 (類似諺) (藪を妖怪と思う、You take every bush for a bugbear)、(疑いは2つ目を持っている 、Suspicion has double eyes)

 「鬼籍に入る
 (読解) 「鬼」は死者の霊のこと、死んで亡者の戸籍に入ること。鬼録に登るともいう。

 「偽善とは悪が善にささげる敬意なり」(Hypocrisy is a homage that vice pays to virtue)
 (読解)

 北枕で寝るな
 (読解) 死者の頭を北枕にして寝かせるので、それを連想させるので忌む。

 「期待は現実にまさるExpectation is better than realization
 (読解)

【傷】
 「傷(きず)口をつつく
 (読解) けがをしているときに傷口を突かれたら痛いように、人が悩んでいたり苦しんでいたり心が傷ついている時に、わざわざそのことを持ちだしむしかえすような場合にいう。

 「傷口に塩
 (読解) 不吉な事や災難が度重なること。
 (類似諺) rub salt in a person's woundsで「一層ひどい思いをさせる(傷口に塩をすり込む」の意味。

【狐】
 「狐七化け狸は八化け」
 (読解)

 「狐と狸の化かしあい
 (読解)

 「狐の嫁入り
 (読解) 夜、狐火(山野で見られる青白い火)が連なっているのを、嫁入り行列の提灯に見立てたもの。また、日が照っているのに小雨が降る様子。日照り雨。天気雨。

 「きつい言葉で骨は折らない」 (Hard words break no bones)
 (読解) 

 「吉事には左を尚び、凶事には右を尚ぶ
 (読解) 左は陽、右は陰から吉事には左を上位、凶事には右を上位にすること。

 「来て見ればさほどでもなし富士の山」
 (読解)

 「着たきり雀
 (読解) 「着たきり雀」とは always wear the same clothes(いつも同じ服を着ている)ということ。

【昨日】
 「昨日大尽今日乞食」、「昨日の襤褸今日の錦」、「昨日の花は今日の塵」
 (読解)

  「昨日の友も今日は敵」( A friend today may turn against you tomorrow
 (読解) 昨日まで親しかった友が、今日は敵になる。人の心は変わりやすく定まらないこと。

 「昨日の敵は今日の友(Yesterday's enemies could be today's friends)
 (読解) それまでいがみあっていた人でも、事情が変われば、味方同士になることもある。人の心や運命は、変わりやすく、あてにならないという意。
 (類似諺) 

 「昨日は昨日、今日は今日」
 (読解) 昨日と今日は違う。昨日の事情が今日も同じ状態で続くと思うのは間違いで、日々情勢は異なってくる。

 「昨日は人の身今日は我が身」
 (読解) 他人にふりかかった災難や不幸が、いつ自分にもふりかかるかわからないということ。

 「驥尾(きび)に附す(付く)」
 (読解) 愚者も賢者に従って行動すれば、予想外に志を達成することができるという例え。優れた人に従えば、事を成し遂げられる。先達を見習って行動すること。自分の行為を謙遜していうことば。驥は、一日に千里を走るという名馬のことで、史記や後漢書に出てくる伝説の馬。この名馬の尾に付いて行けば、遠く飛ぶことの出来ないハエでも、日に千里も行けるということから、先の意になる。

【君】
 「君君たらずと雖も臣は臣たらざるべからず
 (読解) 君主が君主としての道に外れていても、臣下は臣下としての道を守って忠義を尽くさねばならないということ。

 「君辱めらるれば臣死す」
 (読解)

 「奇妙奇天烈」
 (読解)

【逆、逆境】
 逆のことを同時には出来ない
 (読解)
 (類似諺) (ろうそくの両端を燃やすことは出来ない、You cannot burn the candle at both ends.)

 「逆境にありてこそ開眼する
 (読解)
 (読解) イギリスの諺。

 「逆境は未知なる友との出合を生む
 (読解) イギリスの諺。

 「逆境では、予想外の仲間ができる(Adversity makes strange bedfellows)
 (読解)

 「牛乳を飲む人よりも、これを配達する人の方が健康だ (西洋の諺)
 (読解) イギリスの諺。

【窮】
 「窮すれば通ず
 (読解) 絶対絶命いのちの瀬戸際に追い込まれた時、かえって活路が開けること。行き詰まってどうにもならなくなると、かえって思いがけない活路を見出せるものであるということ。
 (類似諺) (欠乏は知恵を生む、Want makes wit)

 「窮すれば鈍す
 (読解)  貧乏になると、精神の働きまでにぶってしまうこと。
 (類似諺) 

 「窮鼠猫を噛む
 (読解) 追いつめられた鼠が猫に噛みつくように、窮地に追い込まれると、弱者が強者に反撃することがあるというたとえ。
 (類似諺) (いじめられたネコはライオンのように獰猛になる、A baited cat may grow as fierce as a lion.)

 窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
 (読解)

 「窮余の一策
 (読解) 苦しまぎれに思いついた手段、計画のこと。

【九】
 「九死に一生を得る
 (読解) ほとんど命が助かりそうもない状態から、かろうじて助かることのたとえ。

 「九仞(じん)の功を一簣に虧(か)く」
 (読解) 高い山を築くのに、もっこ一杯の最後の土を盛らないために、山が完成しない。転じて、長い間の苦労や努力も、最後のわずかな失敗から不成功に終わることのたとえ。

【牛】
 「牛首を懸けて馬肉を売る」
 (読解)

 「牛耳を執る」、「牛耳る
 (読解) 同盟や団体の盟主になる。また、団体や組織を自分の思い通りに動かすこと。

 「渠(きょ)成(な)って水(みず)至(いた)る」
 (読解) 「渠」は溝(みぞ)のこと。掘り割りができると水は自然に流れてくる。ものにはそれぞれ順序や段取りがあるということ。

【京】
 京の着倒れ大阪の食い倒れ
 (読解)

 「喬木は風に折らる」
 (読解)

【兄】
 「兄(けい)為(た)り難(がた)く弟(てい)為り難し」
 (読解) 力量などが殆ど同じで、二人のうちどちらを上とも下とも決め難い。

 「兄弟は他人の始まり
 (読解) 仲の良い兄弟でも、利害関係や結婚などによって、情愛が薄れ、他人のようになるということ。

 「胸襟(きょうきん)を開く
 (読解) 心の中を隠すところなく打ち明けること。

【今日】
 「今日一日 ニッコリと 今日一日シッカリと」
 (読解)

 今日出来ることは(為し得ることは)明日まで残すな(Never put off till tomorrow what you can do today)
 (読解)

 「今日の一針明日の十針」
 (読解)

 「今日の卵は明日の鶏に勝る」
 (読解)
 (類似諺) (一番良いものが、一番安い、Best is cheapest)

 「今日は人の上明日は我が身の上」
 (読解)

 「巨人の肩に上がったこびとは巨人より遠くが見える」(A dwarf on a giant's shoulder sees the farther of the two」 )
 (読解)

 「漁夫の利
 (読解) 二者が争っている間に、第三者が利益を横取りすることのたとえ。
 (類似諺) (2匹の犬が骨を争い、他がこれを持ち去る、Two dogs fight for a bone, and a third runs away with it)、(Fish in the troubled waters.

 「教会に近いほど、神からは遠ざかる (The nearer to the church, the farther from God)
 (読解) 教会経営と信仰生活は平行しがたいという意味。

 「共同責任は無責任」 (Everybody's business is nobody's business)
 (読解)
 (類似諺) (皆の仕事は誰の仕事でもない、What is every man's business is no man's business

【器】
 「器用貧乏
 (読解)
 (類似諺) (立派な職人は金持ちになれない、Good workmen are seldom rich.

 「器量より気前」
 (読解)

 麒麟(きりん)も老いては駑馬(どば)に劣る
 (読解) 優れた人物も、年老いて衰えると、その働きや能力が凡人にも及ばなくなることのたとえ。

【綺麗(きれい)】
 きれい好きは敬神に近い」(leanliness is next to godliness)
 (読解)

 綺麗なバラには刺がある
 (読解)

 「勤勉は成功の母(deligence is the mother of success)
 (読解)イギリスの諺。人生で成功しようとするなら、勤勉であれということ。
 (類似諺) (Industry is the parents of success.)

【金】
 「金の茶釜が七つある」
 (読解)

 「金時(きんとき)の火事見舞(みま)い」
 (読解) 元々顔の赤い金時(金太郎)が火事見舞いに行ったら、益々顔が赤くなるというところから、顔が非常に赤いことの喩え。主に、酒を飲んで赤くなった顔などを指す。

 「金時の火事見舞い

 「金蘭の契り」
 (読解) 深い信頼関係で結ばれた親友の交わりをいい、友情の堅さは金を断ち、その美しさは芳香を放つ蘭のようだ、ということ。

【禁】
 「禁じられた果実が最も甘い」(Forbidden fruit is sweetest)




(私論.私見)