ことわざ集ア行(オ)

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5)年.5.22日

 「あ行のことわざ」その他参照。


ア行オ

【老いる】
 「老いたる馬は路(道)を忘れず」
 (読解) 道に迷ったときには老馬放して、その後からついて行くと必ず目的地にたどりつくという。 老いた馬=ボケ馬と考えてはいけない。経験を積んだ人は、何をなすべきかという事を知っている。

 「老いては子に従え」(Follow your children's advice when you grow old)
 (読解) 誰でも年をとってくると体も心も衰えてくる。そのころになると、子どもは立派な大人になっている。そうなったら、すべて子どもに任せ、子どものいうとおりにしたほうが賢明という諭し。親にたいする戒め。
 (類似諺)  "年寄りと釘の頭は引っ込むがよい"、"三従"。

 「老いては益々壮んなるべし」
 (読解) 歳をとったから、と自分で老けこんではダメで、むしろ若い者をしのぐほど意気盛んであれ、ということ。

 「老いの一徹」
 (読解)

 「老い木に花」
 (読解) 一旦弱ったものに再び勢いがつくこと。 

 老いらくの恋
 (読解)

 「負うた子に浅瀬教わり」(負うた子に教えられて浅瀬を渡る)
 (読解) 文句の通りで、賢い者も老練な者も、時には愚かな者や未熟な者に逆に教えられることがあると云う寓意。時には自分よりも経験の浅い年下の者や、未熟なものから教えられることもあるというたとえ。
 (類似諺) (ヒヨコが親鳥に忠告する、The chicken gives advice to the hen

【大(おお)】
 「大男総身に知恵が回りかね」
 (読解) 文句の通りで、図体ばかり大きくて愚かな男をからかう言葉。
 (類似諺) (大頭の子知恵、Big head, little wit.、A tall man is fool.

 「大風吹けば桶屋が儲かる」
 (読解) 大風が吹くと砂埃が目に入って盲人が増える。それが三味線を習うので猫の皮が必要。猫が殺されるのでネズミが増え、桶をかじるので桶屋が繁盛するという三段論法。

 「大きい顔をする」
 (読解) いばること。また、悪いことをしたのに、反省(はんせい)せずに平気でいること。

 「大げさなことはするな」
 (読解)
 (類似諺) (蝶一匹殺すには、銃は要らぬ、Take not a musket to kill a butterfly)

 「大勢かかれば、仕事は楽になる」
 (読解)
 (類似諺) (たくさんの手は仕事を軽くする、Many hands make light work)

 「大手(おおで)をふる」
 (読解) 人にえんりょや気がねをせず、どうどうとした態度(たいど)をとることをいう。

 「大船に乗る」
 (読解) 何の心配もなく、すっかり安心できる状態になる。

 「大ぶろしきをひろげる」
 (読解) ふろしきは、なんでもつつめるし、いらないときはたたんでしまっておける、とってもべんりなものだ。大ぶろしきをひろげると、大きな物でも入る。だから、このことばは、大きなことをいったり、大げさにいったりすることのたとえに使われる。

 「大目玉を食う」
 (読解) ひどく叱られること。人を叱りつける時、目を大きく開いて睨むようにする。叱られる方は、大目玉を食わされるような気分になることからこういう比喩が生まれたと思われる。

 「大雪は豊年の兆」
 (読解)

【多(おお)】
 「多くの事に手を出す者は、仕上げるのが少ない」(He who begins many things, finishes but few)
 (読解)

 「多くの真実は常にユーモアによって語られる」
 (読解) ユダヤの諺。

【横(おお)】
 「横死(おうし)の九法」
 (読解) 横死する九つの原因を述べたもの。九つのすべてが食事の方法に関係する。「釈氏要覧」

 「横着者の節句働き」
 (読解)

 「黄金時代が現代であった試しはない」(The golden age was never the present age)

 「応接に暇あらず」
 (読解)

 「岡惚れも三年すれば情人(いろ)の内」
 (読解)

 「傍目八目(おかめはちもく)」
 (読解) 他人が打っている囲碁を、傍目から見ていると8手先まで読めるということで、当事者よりも第三者のほうが、そのものの深層をよく把握できるものだということのたとえ。
 (類似諺) (観客は試合をよく見る、On-lookers see most of the game

【起】
 「起きて半畳寝て一畳、天下取っても二合半」
 (読解) 人一人が占める広さは起きている時には半畳あれば足り、寝る時には一畳あれば足りるという意味で、むやみに富貴を求めないと云う反骨の精神を語っている。

 「起きて働く果報者」
 (読解) 体が丈夫で働けるのは幸福であると云う意。 

 「沖のハマチ」
 (読解) あてにならないことのたとえ。ハマチはアジ科のブリの幼名。ブリは非常に神経質な魚で、小さな物音にも敏感に反応し深く潜ってしまう。したがって、収穫が難しく網を投げても必ずとれるとは限らない。特にハマチは、沖合いに遊泳し、手にするまであてにならないことからこのたとえが生まれた。

 「屋上屋を架す」
 (読解) 屋根の上にさらに屋根をかける。無駄なことをするたとえ。
 (類似諺) (ニューカッスルに石炭を運ぶ、To carry coals to Newcastle)

 「奥歯にものが挟まる」
 (読解) 事実をはっきり云わず、思わせぶりな云い方や、嫌味な言い方をする意。

 「おくびにも出さず」
 (読解) やったこと、考えていることを心の底に隠して、ことばにも素振りにも出さず、知らぬ顔をしていること。「おくび」は、ゲップのこと。

【臆病】
 「臆病な奴ほどよくしゃべる」
 (読解) ”弱い犬ほどよく吠える”と同様。

 「臆病者は死ぬ前に幾度も死ぬ」 (Cowards die mane times before their death)

 「遅れをとる」
 (読解)

 「奢る平家は久しからず」「おごれる者久しからず」
 (読解) 歴史上の平氏の例に例え、栄華を極め、勝手なふるまいをする者も、長くはその地位を保つことができず滅亡してしまうとの諭し。有頂天になっていると、いずれその座から降ろされることになるという例え。
 (類似諺) (朝日は終日続かない、The morning sun never lasts a day)、(高慢jは失脚する、Pride will have a fall、Pride goes before destruction(a fall))

 「お里が知れる」
 (読解) その人の言葉遣いや態度で、生まれ育った環境がわかるということ。

 「お産は女の大役、生死の境」
 (読解)

 「幼きは親に従い、嫁いでは夫に従い、老いては子に従え」
 (読解) 「女大学」の三従の訓え。

 「おしどり夫婦」
 (読解)

 「押してもだめなら引いてみな」
 (読解) 目的に対してがむしゃらに押し進めるだけではダメ。原理/状況を見極めて、場合によっては引く事も必要という諭し。

 「押しの一手」
 (読解)

 「お節介焼き」
 (読解)

 「遅くてもしないよりはまし」(Better late than never)

 「遅かりし由良之助
 (読解) 待ちかねた場合、また、時機を逃して用をなさないことにいう。

 「恐れているより一か八かやってみるが良し」(Better hazard once than be always in fear)
 (読解)

 「お多福こけても鼻打たぬ」
 (読解)

 小田原評定
 (読解)

【お茶】
 「お茶の子さいさい」
 (読解) 『お茶の子』は、お茶とともに出されるお茶菓子のこと。 『さいさい』は、はやしことば。よく民謡などで、「はいはい」「それそれ」とか 歌の合間に入れる言葉。 たやすくできるという意味。

 「お茶をにごす」
 (読解) ごまかしてその場をとりつくろうこと。お茶のにごりぐあいなど、どうでもいいことを話題にして、大事なことをごまかすことからともいう。いい加減なことを言って、その場をごまかしたり、とりつくろうこと。

 「お手は長者の娘さん」 
 (読解) 手に職をつけておけば、いざの場合長者の娘さんよりも立派に暮らしていける。

【夫】
 「夫よければ妻もよし」
 (読解)

【男】
 「男心と秋の空」
 (読解) 秋の空がとても変わりやすいように、男の女にたいする気持ちが変わりやすいことをいう。これとはぎゃくに「女心と秋の空」ということわざもある。

 「男に青菜を見せるな」
 (読解)

 「男の中の男」
 (類似諺) 「男の年は気持ちの通り、女の年は見かけのとおり」(A man is as old as he feels, and a woman as old as she looks)男に青菜を見せるな

 「男の目には糸を引け女の目には鈴を張れ」
 (読解)

 「男は当たって砕けろ」
 (読解)

 「男は家屋を作り、女は家庭を作る」(Men make houses , women make home)
 (読解)

 「男は金玉、女は乳房」
 (読解)

 「男は敷居をまたげば七人の敵あり」
 (読解) 男が社会で活動するときには、必ず多くの敵や競争相手があるということのたとえ。

 「男は度胸、女は愛嬌」
 (読解) 男には度胸が、女性には愛嬌が大切だということ。

 「男は松女は藤」
 (読解) 男性は大地にしっかりと根をはる松のようで、女はその松の木にからむ藤のようであるということから、女は男を頼りにするものだというたとえ。

 「男やもめに蛆がわき、女やもめに花が咲く」
 (読解) 男の独り暮らしは、家の中や身だしなみが不潔になりがちだが、女の独り暮らしは、小奇麗にして男たちからもてはやされるということ。

【同じ】
 「同じ穴の狢(むじな)」
 (読解) 一見、関わりがないように見えて、本当は仲間であることを云う。むじなはタヌキ又はキツネのことを指している。、

 「同じ釜の飯(めし)を食う」
 (読解) 「同じかまの飯」を食い合うという表現で、一緒に生活する親しい仲間を言い換えている。

 「同じ話ばかりするな」
 (読解) 
 (類似諺) (すり切れた弦を弾くな、Not good is it to harp on the frayed string)

 「驚き桃の木山椒の木」
 (読解)

【鬼】
 「鬼が出るか蛇が出るか」
 (読解) 前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測しがたいことのたとえ。

 「鬼が笑う」
 (読解) 
 (類似諺)

 「鬼に金棒」
 (読解) 元々強いのに、更に強いものが加わるの意。
 (類似諺) (二倍確かなものにする、That makes it double sure

 「鬼の居ぬ(来ぬ)間に洗濯」  
 (読解) 気を使ったり怖い人が居ない間に、息抜きをして休んで、ゆったりくつろぐこと。
 (類似諺) (猫が居ない時は、ネズミが遊ぶ、When the cats away, the mice will (do) play

 「鬼の霍乱(かくらん)」
 (読解) 体が丈夫で、普段は病気などしたことがない人が、珍しく病気になることの例え。

 「鬼(おに)の首(くび)を取ったよう」
 (読解) まるで鬼を討ち取ったとでもいうようにという意味で、偉業を成し遂げたと言わんばかりに得意になること。

 「鬼の目にも涙」
 (読解) 鬼のように情けがない酷い人でも、時には優しい気持ちを持つこともあるの意。
 (類似諺) (頑固な心からも涙が出る、Tears from the hardest heart

 「鬼の念仏」
 (読解) 鬼のように無慈悲で冷酷な人が、表面だけ神妙に振る舞うこと。また、柄(がら)にもなく殊勝に振る舞うこと。
 (類似諺) 

 「鬼も十八、番茶も出端」
 (読解) 鬼のように器量の悪い娘でも18歳位になると、娘らしさがでてくる。あまり上等でない番茶も、熱湯を注ぎ手早く煎じて熱いうちに飲めばおいしいものだという意味。ものごとにはタイミングがありタイミングをよくすればうまくいくという意味。

 「小野小町か楊貴妃か」
 (読解)

【己】
 「己のまぶたは見えぬ」
 (読解)

 「己の欲せざるところを人に施すことなかれ」
 (読解)

 「己を責めて人を責むるな」
 (読解)

 「己をもって人を量るな」
 (読解)

 「尾羽打ち枯らす」
 (読解) たかは非常に雄々しく気位の高い鳥である。しかし、そのたかでさえ、尾と羽が傷つき痛んでは、いかにもみすぼらしく見えるものだ。昔の威厳と勢力を失い、衰退した者のあわれさをたとえる。

 「尾ひれをつける」
 (読解) 魚の尾とひれは数が決まっている。これにさらに尾とひれをつけるということで、実際にはありえないことを、話ではいかにもあったことのように付け足して大げさに話すこと。評判やうわさなどは、人から人へ伝わる時、とかく何か付け足されて大げさになっていくもの。「話に尾ひれをつける」ともいう。

 「帯に短し襷(たすき)に長し」
 (読解) 文句通りで、ちょうどでなく中途半端なので、どちらの役にもたたないこと。
 (類似諺) (多すぎるのは無駄、Too much is stark naught

 「溺れる者は藁をも掴む」 (A drowning man will catch( clutch) at a straw)
 (読解) 言葉通り、人は危急の際には頼りないものでもすがって助かろうとするの意。
 (類似諺) (嵐の時にはどんな港でもいい、Any port in a storm

 「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」
 (読解)

 「御忌参りの衣装較べ」
 (読解) 親や祖先の法事に集まった人が、衣装を競う合うこと。物事の本質を忘れること。

 「お前百までわしゃ九十九まで」
 (読解)

 「御神酒上がらぬ神は無い」
 (読解)

【思い、思う】
 「思いは口に出る」
 (類似諺) 「心で思うと、口が話す」(What the heart thinks, the mouth speaks)

 「思い込んだら命がけ」
 (読解)

 「思い立ったが吉日」
 (読解) しようと思い立った日が、それをするのに良い日である。思い立ったらすぐにやるのが良いと云う諭し。
 (類似諺) 「今日できることを明日に延ばすな」(Never put off till tomorrow what you can do today)、「今のような時はない今にまさる好機はない」(There's no time(No time) like the present)

 「思い半ばに過ぐ」
 (読解)

 「思うこと言わねば腹ふくる」
 (読解)

 「思うこと一つ叶えばまた一つ」
 (読解)

 「思えば思わるる」
 (読解)

【親】
 「親思う心にまさる親心」
 (読解) 子が親を思う心よりも、親が子を思う心の方が深いと云う意。

 「親苦労、子楽、孫兵衛(乞食)」
 (読解)

 「親が親なら子も子」
 (読解)

 「親が憎けりゃ子も憎い」
 (読解)

 「親子水入らず」
 (読解)

 「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世、他人は五世」
 (読解)

 「親の意見と冷酒は後で効く」
 (読解)

 「親の意見と茄子(なすび)の花は千に一つの無駄(仇)もない」
 (読解) なすびの花は咲くと必ず実がなる。親の意見も子にとって何か得るところがある。

 「親の恩より義理の恩」
 (読解)

 「親の因果が子に報い」
 (読解) 親のした悪行の報いがその子に及んで、罪もないのに災いを受け苦しむこと。
 (類似諺)「親の罰は子に当たる」。

 「親の七光り」Ride on one’s father’s coattails)、「親の光は七光」
 (読解) 子供の出世に及ぼす親の力の大きいことを云う。

 「親の心子知らず」No child knows how dear he is to his parents
 (読解) 親は子どものことを心配しているのに、子どもはそれを知らず、親にさからったり、かってなことをしたりするものだの意。

 「親の欲目、ひいき目」
 (読解)

 「親は無くても子は育つ」
 (読解) 親が死んでも、残った子供は何とかして大きくなっていくものであるとの意。
 (類似諺) (Nature is a good mother)

 「親馬鹿ちゃんりん、そば屋の風鈴」
 (類似諺) 「母親には子は眉目秀麗」(Every mother's childr is handsome)、「自分の子供を醜く思う親はいない」(No fathers or mothers think thier own children ugry)

 「及ばぬ鯉の滝登り」
 (読解) 「鯉の滝登り」とは立身出世のたとえ。だが、このことわざは「鯉」と「恋」をかけたもので、「及ばぬ恋」、 つまり身分などがかけ離れていて実現不可能な恋のこと。また到底不可能な意味にも使う。

 「尾張名古屋は城で持つ」
 (読解) 

 「終わりよければすべて良し」(All's well that ends well.)
 (読解)英語の諺。

 「恩を仇で返す」
 (読解) 「あだ」は、害(がい)をくわえるという意味。さんざん恩を受けていながら、よいことでお返しをするのではなく、かえって害をくわえたり、めいわくをかけたりすること。

【女】
 「女心と秋の空」
 (読解) 女の心は、秋の空模様のように変わりやすいということ。
 (類似諺) 「女心と冬の風は良く変わる」(A woman's mind and winter-wind change often)

 「女、賢(こざか)しうして牛売りそこなう」
 (読解) 女性は賢くても、物事を大局的に見る目が欠けるので、つまらないところで失敗すると云う評論。

 「女が三人寄れば姦(かしま)しい」
 (読解) 女性はおしゃべりだから、三人も集まるとやかましいということ。

 「女の堅いは膝頭だけ」
 (読解)

 「女の猿知恵」
 (読解)

 「女の立ち話、騒動の元
 (読解)

 「女の長電話」
 (読解)

 「女は一途
 (読解)

 「女は弱しされど母は強し
 (読解)

 「女は三界に家なし
 (読解) 女は三従といって、幼少のころは親に、嫁いでからは夫に、老いては子に従わなければならないとされるから、女には広い世界のどこにも安住できる場所がないということ。

 「女は三日殴らないと狐になる」(韓国諺)
 (読解) 




(私論.私見)