| 【目次】 |
| まえがき |
| 序 章 世界の焦点・中東イスラーム世界の民族問題 |
[1]イスラーム世界と日本人 16
[2]日本帝国主義とアジア諸民族 19
[3]アメリカのイスラーム敵視 21
[4]石油帝国主義と産軍複合体 24
[5]ムスリム諸民族抑圧は最大の民族問題 27
[6]イラク戦争の不正義 30
[7]スンニ派とシーア派との対立 33
[8]アメリカの戦略的敗北 37 |
| 第一篇 民族をいかに捉えるか |
| 第一章 日本人の場合 二、三の知識人の言説について |
| 第二章 マルクス・エンゲルスの視点 |
| 第一節 「歴史なき民族」なるもの |
[1]「労働者は祖国を持たない」の意味 51
[2]民族と国民との関係 56
[3]英語・フランス語・ドイツ語の三言語の統一を予想 58
[4]民族は人間存在に必須不可欠 62
[5]資本の本源的蓄積の認識の未成熟 64
[6]西欧文明の東欧への普及 72
[7]「歴史なき民族」 78 |
| 第二節 マルクス、アイルランド論へ |
[1]「マンチェスターの受難」の衝撃 89
[2]フィニアンのたたかいの歴史的意義 95
[3]アイルランド民族独立がイギリス革命を促進 100 |
| 第三節 経済学者の民族問題アプローチ・渡辺寛批判 |
[1]農業問題と民族問題は資本主義の外部的矛盾 104
[2]アジアの民族の歴史への無知 109 |
| 第三章 バウアー・カウツキー論争の意義 |
第一節 バウアーの民族文化共同体説 114
第二節 バウアー、「歴史なき民族」を批判 121
第三節 カウツキーの言語共同体説 126
第四節 同じ歴史を歩んだ民族は一つもない 133
第五節 論争止揚の視点 137
第六節 エンゲルス「言語と共感」 145
第七節 カウツキーの民族解消論批判 149
第八節 世界諸民族の言語系統 156
第九節 人は母語の中に住む 160
むすび 民族の平等 163 |
| 第四章 レーニン・スターリンの民族観 |
第一節 スターリン民族論文の再検討 165
第二節 「資本主義が民族問題を解決」 175
第三節 帝国主義論による深化とその後の逆転 178
第四節 民族消滅論は言語帝国主義 184 |
| 第五章 アジア史の先進性──唯物史観と民族 |
| 第一節 民族形成の嚆矢は漢民族 |
[1]漢字の創成とと紙の発明 189
[2]近世・宋代における漢民族意識の成熟 194 |
| 第二節 唯物史観と民族 200 |
| 第二篇 大ロシア民族主義者・スターリン |
| 第六章 スルタンガリエフの虐殺──ムスリム諸民族の抑圧 |
第一節 民族の崇高な権原 216
第二節 バスマチ運動弾圧の深刻性 223
第三節 イスラーム文化とチュルク諸民族 228
第四節 中央アジアのムスリム共産主義者 234
第五節 自己解放を否認するレーニン 241
第六節 一九一七年革命の真実の担い手 251
第七節 「グルジアのスターリン批判」 260
第八節 スターリンのムスリム諸民族抑圧 266
第九節 山内昌之批判 270 |
| 第七章 第二次大戦後の東欧諸民族の抑圧 |
| 第一節 ポーランド |
[1]ポーランド共産党の悲劇 279
[2]スターリン、ヒトラーと握手 281
[3]スターリンのポーランド民族解体 284
[4]戦後ポーランドの発足 289 |
| 第二節 ユーゴースラヴィア 292 |
[1]ユーゴ解放全国委員会の勝利 293
[2]スターリンのユーゴー革命圧殺の失敗 296 |
| 第三節 ハンガリー 301 |
| むすび |
| 付論・ 日本人の民族性について |
[1]イスラーム認識の欠如 309
[2]明治の開国いらいすぐに侵略と戦争へ 313
[3]他民族の文明受容の積極性 315
[4]新憲法の意義と五〇年朝鮮戦争 319
[5]自民族の歴史を学び豊かな歴史的意識を持つこと 326 |
| 付論・ チベットに自由と平和を。中国は虐殺を止めよ |
| 参考文献 335 |
| あとがき 341 |