左派系政党トップ及び党中央潜入スパイ事件

 (最新見直し2014.01.17日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 元諜報機関幹部フリッツ・フクストラ氏(58歳)が、守秘義務を破り、元諜報員としての初暴露本を昨秋出版し、物議を醸している。2005.3.10日付読売新聞の「毛沢東もだまされた!信頼のオランダ政党、実はおとり」を参照する。

 「中国共産党に信頼されたオランダ・マルクス・レーニン主義党は諜報機関が作った『おとり政党』だった」と爆弾証言した。フクストラ氏は、概要「本を書いたのは、冷戦時代の隠された面を証言し、誤った諜報機関像を修正したかったからだ」と述べている。だが、レムケス内相は出版に不快感を示し、訴追の構えも見せている。フクストラ氏は、「出版は国家の安全を脅かしていない。情報源は明かしていない。訴追の理由はないのです」と動じていない。

 オランダ・マルクス・レーニン主義党は、「毛沢東主義」を掲げて1969年に創立された。諜報員・ピーター・ブーべ氏が「クリス・ピーターセン」の名で書記長になり、党中枢20名の半数は諜報員だった。老舗のオランダ共産党は指導者の独裁色が強く、且つ親ソ派で、新左翼らに疎まれた。親中派のオランダ・マルクス・レーニン主義党はあっという間に支持を広げ、在ハーグ中国大使館の信頼を獲得した。

 米国中央情報局CIAは、オランダ当局に協力を求め、中国の毛沢東政権の本音を探る活動に精出した。これが1972年のニクソン訪中の事前工作となった。1974年、書記長「クリス・ピーターセン」は中国に招かれ、北京で毛沢東や周恩来と握手。最高指導部の信頼を得た。中国はこのおとり政党に多額の資金援助をしている。

 又、諜報機関は、当時、中国と関わりの深かったアルバニア、カンボジア両国との親善団体を装った「オランダ・アルバニア財団」、「オランダ・カンボジア財団」もでっちあげて、おとり作戦を実行した。ニセ政党と合わせて「モンゴル作戦」と名づけ、中国系の反体制派の監視を続けた。同党は、CIAが独自に情報を入手できるようになった80年頃、役目を終え消滅した。

 フリッツ・フクストラ氏は、過激派対策を回顧する。要人暗殺などのテロを繰り返していた西ドイツ赤軍と連携するオランダ過激派組織に諜報員を多く潜り込ませ、「実業家暗殺計画や銀行強盗計画など全て未然に潰した」。「だが、74年には在ハーグ仏大使館占拠事件も起きた。今日、イスラム原理主義過激派の脅威が喧されるが、70年代から80年代の方がはるかに深刻だった」。

Re:れんだいこのカンテラ時評その四 れんだいこ 2004/12/20 18:28
 2004.12.19日付け産経新聞記事「親中国の党首、実はスパイ オランダで元書記長が告白」は貴重な情報を漏洩している。れんだいこ風に纏めれば次のようになる。

 2004.12.17日、英BBC(電子版)が17日報じたところによると、1960年代、オランダ情報当局のスパイがオランダで親中国の左派政党を結成し書記長を務めた。この間、中国から資金提供を受けつつ中国に関する内密情報を当局に報告していた。その情報がオランダを通じて米中央情報局(CIA)に伝達されていた。

 元書記長は訪中した際、故毛沢東主席とも握手したことがあり、冷戦終結後の90年代に政党を解散するまで、活動資金として中国側から総額約100万ポンド(約2億円)を受け取った。

 元書記長は東西冷戦、中ソ対立のさなか、中国側から米国との関係改善について相談を受け、この打診がワシントンに伝わり、1972年のニクソン米大統領の北京訪問につながった。かくて米中両国の和解となった。元書記長は「後悔したことはほとんどない。冷戦終結に貢献でき光栄に思っている」と話した、というものである。

 我々は、この特ダネ記事から何を窺うべきか。れんだいこは、1・オランダ情報当局のスパイが、2・親中国派左派政党を結成し、3・書記長の地位に就き、4・中国側から活動資金を貰いつつ、、5・中国情報をオランダ情報当局に流し、6・その情報が米中央情報局(CIA)に伝達されていた、ことを重視する。

 そして思う。これは、果たしてオランダだけのことであろうか。親中派党派に限りの現象だろうか、ここを思案せねばなるまい。己の属する組織を凝視せよ。

 れんだいこは、この問題を次の三点から考察したい。一つは、スパイの左翼党の党中央潜入問題、二つは、党中央スパイのスパイ活動の実態問題、三つ目は、そのスパイ活動の果たした歴史的行為の評価問題。

 しかし、世上の関心は違うようだ。れんだいこ的関心には向わず、「政党幹部はなぜ次々と訪中するのか? 中国へ賄賂をもらいに行く為か?」と云うところに興味を覚えているようである。続いて、このところの日本の政界の与野党首脳の中国詣でが、「中国側に籠絡される恐れ」を懸念しているようである。勿論、米国ポチ化の流れは懸念されない。

 れんだいこは思う。同じ情報を前にして、なぜこう理解が違うのだろう。いろんな見方があって良いにしても、肝心のところの押さえがバラバラというのはどっちかが変調だろう。

 オランダの左翼党の党首がスパイであり、親中派として立ち働き、中国詣でしてその情報を当局へ流していたという事実の告白に対して、それをそのまま取り上げて論ずることが本来の論点となるべきなのではなかろうか。なぜいきなり、日本の政党の要人の中国詣でが怪しい説に向わねばならないのか。それは、れんだいこ的関心の後の話ではなかろうか。

 れんだいこ的関心の喧々諤々へ向わないまま、後の話にこそい勤しむというのはどうも解せない。早分かりが過ぎるのも良し悪しだ。

 それはそうとNHKの海老沢会長の辞任騒動もいかがわしい。れんだいこによれば、相対的にではあるがNHK報道、その他番組は出来が良い。民放各社の馬鹿番組の洪水の如き垂れ流しを思えば、よう頑張っている。プロジェクト・Xは特に良い。

 元々ナベツネ批判の合唱が必死の情勢局面で、俄かに海老沢問題が勃発している。意図的に海老沢批判に捻じ曲げられているキライがある。デンパのそういう手口に毎度毎度ヤラレテイル姿が嘆かわしい。

 2004.12.20日 れんだいこ拝

【元公安の菅沼光弘氏の証言考】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK159 」のかさっこ地蔵氏の2014.1.17日付け投稿「検察と共産党は「お茶を飲む仲」 by菅沼氏 今回の都知事選挙でも お茶する?(自民党的政治のパンツを剥ぐ)」を転載しておく。
 
http://blog.livedoor.jp/pat11/archives/51541004.html
 2014年01月17日

 共産党や右翼や暴力団の幹部と「自民党の裏」=公安はお茶を飲む仲。こんなの日本では常識です。 これが公安の菅沼光弘氏の(外国人特派員協会)での説明だ。その共産党は数千名の地方議員を擁し、その公安は数千名の警察官を擁し、トップは談合しているとなる。その共産党が公安では監視団体の本命中の本命だ。 トップ同士がお茶を飲むということは、トップ同士が談合するということ。目的は、トップ同士が取引をすることにある。談合には 星取り表=貸し借り決済簿が存在する。取引材料は数千名の公安が上から下まで上ネタから下ネタまで調べつくし黒い手帳の裏に書き込まれている。そのネタの貯金の債務返済に追われているのが共産党。

 債務返済マジックは「共通の敵」に対する裏のウインウイン。いいかえれば、密告なり仲間割れなりで「民主主義」を裏切り共通の敵を公安=CIAの利益に叶う方向で消すことだ。そのプロとなったのが読売新聞レッドパージ人脈であり、共産党を裏切った。いいかえれば、CIAとお茶を飲み、共産党から裏出世した連中が闇の椅子にいる。監視団体日本共産党は公安のご機嫌を伺いながら晴れない空の中にある。

  だから、小沢一郎のねつ造ネタ取りに獄中にある右翼水谷建設の大幹部と赤旗記者との「特別取材」が可能となる。公安警察でも日本共産党でもこの稟議が決済できるのは最高幹部しかいない。今回の都知事選挙でもお茶する?

(私論.私見)
 この情報は貴重である。舌足らずではあるが、それは元公安の菅沼光弘氏が保身の為に小出しにしているからであろう。「読売新聞レッドパージ人脈」とはナベツネ-氏家グループのことだろう。あるいはまだ表に出てこない黒子がいるやも知れぬ。この「読売新聞レッドパージ人脈」と昵懇なのが宮顕-不破派である。当然、このトライアングルに中曽根がいる。即ち、中曽根-「読売新聞レッドパージ人脈」-宮顕-不破派を裏のラインで繋げれば、政治史上の悪事が浮き上がってくる。

 「小沢一郎のねつ造ネタ取りに獄中にある右翼水谷建設の大幹部と赤旗記者との特別取材が可能となる」とはどういうことか。赤旗記者が獄中にある右翼水谷建設の大幹部に特別取材し得た仕掛けが臭いと云うことであるが、これが真相なら臭過ぎる日共ではある。「公安警察でも日本共産党でもこの稟議が決済できるのは最高幹部しかいない」とある。誰と誰が気脈通じていると云うのだろうか。後は言うまい。

 2014.01.17日 れんだいこ拝





(私論.私見)