飯島秘書考

 (最新見直し2006.7.31日)

 (れんだいこのショートメッセージ) 

 小泉首相の秘書官飯島勲・氏は、秘書歴30年、永田町や霞が関の裏の裏まで知り尽くし、メディアの扱いも巧みで、今や「官邸のラスプーチン」との異名を持っている。首相秘書官といえば本来は首相の「黒子」として影の存在のはずだが、首相頭越しの威勢を見せつけ、著書がベストセラーになるなどすっかり有名人となっている。その飯島秘書の、小泉首相の人となりの一部始終、弱みを握っている故の横暴、裏首相的振る舞いがリークされつつある。そこで急遽「飯島秘書考」サイトを設け、検証する。

 小泉首相がトンデモ御仁であるとすれば、類を類を呼ぶで、政務秘書官・飯島勲の人となりも無茶苦茶である。こういうグループに政権が委ねられ、5年有余の長期政権を許したことに対し、後世はどのように評するだろう。

 最新情報として、飯島秘書を操る背後勢力がネオ・シオニストであることが判明した。小泉首相はどうやら、飯島秘書を通してネオ・シオニストに操られていると見るべきであろう。この観点からの言及が皆目為されていない。情報が更に入り次第、れんだいこが解析していくことにする。

 2005.6.21日、2006.7.31日再編集 れんだいこ拝



【飯島秘書官の概要履歴】
 1945年、長野県生まれ。1972年、小泉氏の初当選直後に秘書となり、小泉氏の大臣就任とともに厚相秘書官、郵政相秘書官などを歴任。2001.4月、小泉内閣誕生に伴い首相秘書官に就任した。

【小泉首相の「懐刀」、飯島秘書官の資産急増疑惑】
 「日刊べりタ」に次のような記事が載っている。(読み易くするために、伝聞調を断定調に改めるなど、れんだいこが編集し直した)
 概要「首相官邸ではもともと領収書の要らない官房機密費が10数億円の規模で予算化されているほか、さまざまな誘惑もある。秘書官は資産公開を定めた大臣規範の対象者ではなく、閣僚の資産が24日に公表されたのを機に、朝日新聞が飯島秘書官の資産を調査した。26日付の朝日新聞東京本社版が社会面で伝えたところによると、小泉首相の秘書官飯島勲氏(58)の資産がこの4年間で急増しているという。飯島氏は出身地の長野県内に別荘を建て、高級車2台も購入。別荘を取得するために借りた2000万円余は2年足らずで返済していた。

 朝日記事によると、別荘は長野県駒ケ根市にあり、飯島氏は年に数回、訪れて数日滞在するという。そのほかにも飯島氏は99年12月に米国車キャデラック(排気量4・6リットル)、02年12月に限定生産1000台のトヨタのクラウンの復刻車オリジン(同3リットル)を購入していたが、メーカーによると新車の車両価格はいずれも700万円超という。飯島氏の年齢や経験年数の国会議員の秘書の場合、年収は1200万円前後とも。

 飯島氏は、次のように説明している。
 「(別荘は)大したものじゃない。著書の印税で返した」。
 「別荘建築時に組んだ銀行ローンは、完成から7カ月後の2001年3月に発刊した自著の文庫『代議士秘書』の印税が入り、繰り上げ返済した」。

 但し、発行部数は明らかにしなかった。公式収入に比べ明らかに急増した資産に、釈明を求める声も上がりそうだ」。

【飯島秘書官の恫喝事件その@】 れんだいこ 2004/08/15
 2004.8.12−19日号の週刊新潮が、「私は首相秘書官に『ヤクザを知らんのか!』と恫喝された」なる記事を掲載している。これは貴重と思い、記録に残しておく。

 事件は、飯島秘書官が、陳情に来た相手に対して、その解決に動くのではなく、逆に「ヤクザを知らんのか!」と恫喝し事件の揉み消しを策した、というもの。

 証言者は、新宿で割烹料理店「ひとみ」を経営する川名誠社長(60)で、事の発端は、平成2年4月、常連客の郵政省の簡易保険担当事務官3名から簡易保険加入の勧誘を受けたところから始まる。商売の誼で否応無く付き合い加入していたところ、その後更に投資顧問を紹介され、合計22億円詐取される。「一連の経緯については、すべて当人達の念書や契約書、借用書が存在する」。

 川名社長は、役人の不正を訴える為、平成4.12月、つてをたどってようやく管轄の小泉郵政大臣に直訴する。この時応対したのが飯島秘書官で、面会場所は大臣室。飯島秘書官は、ひと通り聞き終えると概要次のように述べたとのことである。
 「ウチの小泉はヤクザの血統なんだ。普通の人間は近寄れないんだよ」。
 「(他にも稲川会や他のヤクザの名前を出し、)お上に楯突くと大変なことになるぞ。後ろだけじゃなく、前も左右も気をつけた方がいいぞ」。

 その場には川名社長の他に娘夫婦、従業員3名、紹介者らが居り、この発言の証言者は複数いる。当の飯島秘書官は、「取材には応じません。全然知らないです」ととぼけているとのことである。

 この記事内容が虚偽であれば、週刊新潮は名誉毀損で訴えられ、多額の賠償金を支払わねばならない。この記事内容が真正であればどうなるかだ。こういう人種が世の中を支配していることになる。引き摺り下ろす一手ではなかろうか。我が日本には既に自浄能力が無く、アーミテージのあごのしゃくりに合わすしか術がないのだろうか。

 8.15日の終戦記念日、思えば我が社会は元の木阿弥に戻ってしまった観がある。というかもっと悪いかも知れんな。

 2004.8.15日 れんだいこ拝

【「明輪スキャンダル」】
 「首相及び秘書官が関わる補助金不正交付疑惑」を象徴する産廃系企業に対する飯島勲首相秘書官の口利き疑惑「明輪スキャンダル」が発覚した。これを検証しておく。(「宰相小泉の政治資金報告を解析する」、「小泉政権スキャンダル!?飯島秘書1億円補助金疑惑」その他参照)
 群馬県にある廃タイヤ中間処理業の最大手「明輪」の渋谷吉久社長は、小泉首相が厚生相時代に飯島秘書官の紹介で関係を結んでいる。その後、日本資源再生事業振興協同組合(MRA)を設立し、小泉氏が首相に就任するや、MRAは、経済産業省の研究開発助成事業に応募し合格し、NEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)から2002(平成14).7月に助成金1億800万円を獲得した。

 渋谷社長は、小泉首相の資金管理団体「東泉会」に同年100万円、翌年50万円を政治献金している。平成11年からの4年間で合計400万円近い政治献金となっている。なお、2000年、飯島秘書は、渋谷社長に長男の就職斡旋を依頼し、MRAの事務局長代理として採用されている。この事件を「明輪スキャンダル」と云う。

【エラソーな飯島秘書官、ナーンもしない小泉首相】
 2,006.8.25日付けゲンダイネットが「エラソーな飯島秘書官、ナーンもしない小泉首相」記事を掲載している。看過できないので転載しておく。
 「こんなことは前代未聞」――官邸関係者が驚いたことがある。22日午後、ひとりの外交官が官邸を訪ねた。ロシアのガルージン臨時大使。もちろん、日本漁船の拿捕(だほ)についての説明である。臨時大使を呼びつけたのは誰あろう、あの人だ。

 ガルージン臨時大使は官邸で「日ロ関係全体を損なわない形で、この事件を処理すべきだ。人道上の側面を最重視してやっていきたい」と述べた。しかし、拘束されている乗組員については「私には情報がない」と語るのみだった。

 官邸から呼ばれ、大慌てで駆けつけたのだろうが、呼んだのはナント、飯島勲首相秘書官だ。夏休み中だった小泉首相に代わって、秘書官が臨時大使を呼びつけ、会談を持ったのだ。

 当然、「飯島、何様!」という声が上がっている。

 「飯島秘書官は今や、権力をほしいままにしている。官邸に勤務する官僚は全部、飯島氏に逆らえないし、安倍官房長官も一目置いている。そんな飯島秘書官が、今回表に出てきたのはいくつか理由がある。首相も官房長官も夏休みなので、官邸が何もしていないという批判かわし。さらに、外務省には任せておけないという側面もあったでしょう。外務省と飯島秘書官の犬猿の仲は有名ですからね」(永田町関係者)

 今や、誰が官邸の主なのか。素朴な疑問を抱いてしまう出来事だったのである。もちろん、飯島秘書官がしゃしゃり出た背景には、首相の小泉がやる気ゼロでナーンにもしなくなったという背景もある。

 「靖国参拝が最後の仕事。残すは遊び半分の外遊だけ。こんなお気楽首相はみたことない」と官邸番記者も呆れている。駐ロ臨時大使を呼んだときも、小泉は隣の公邸にいたのである。その気になれば、簡単に顔を見せられるのに何もしない。おそるべき政治空白が生じているのだ。

 飯島秘書官が“頑張る”のはもうひとつの狙いがある。安倍政権でも官邸に居座ることだ。

 「ずばり“内閣参与”のイスです。経験不足の安倍を支えることを名目に、6月ごろからさかんに安倍にアプローチしているのです。小泉が『使ってやれ』と言えば安倍も断れないでしょう」(事情通)

 シブトいご仁である。

(私論.私見)

 官邸と腐敗と痴態は衆知のことになりすぎており、ここでは問わない。問題は、「飯島秘書官が“頑張る”のはもうひとつの狙いがある。安倍政権でも官邸に居座ることだ」であろう。これが実現すると、飯島院政時代が幕開けしそうだ。

 2006.8.29日 れんだいこ拝





(私論.私見)