正法眼蔵(しょうほうがんぞう)の現成公案/考

 (最新見直し2008.5.19日) 

 「道元の 『正法眼蔵しょうぼうげんぞう」。

 曹洞宗の開祖・道元禅師(1200~1253)が生涯をかけて執筆した仏教思想書『
正法眼蔵』(しょうぼうげんぞう)全87巻。そのエッセンスが凝縮された『現成公案』は、「悟りの実現」を説く最重要巻といわれている。19歳で禅の世界に入門してから50年あまり「いのちの世界の本質」を探求してきた“禅の達人”立花大敬師が説く。「日常の実践の中にこそ真理がある」ということをお日様のように温かい言葉で伝える大敬師は、経営の神様と呼ばれる船井幸雄や、日本一のお金持ちといわれる斉藤一人などの識者から高い評価を得ている。

 『正法眼蔵』のエッセンスが集約された『現成公案』が以下12章に分かりやすく書かれている。
はじめに 禅入門
内山
興正こうしょう老師との出会い
「禅に親しむ会」発足
立志 ―21世紀の指導理念の確立―
「出家病」に罹る
角倉羅窓すみくららそう老師との出会い
公案禅入門
公案解答法
大愚たいぐ会』発足
K先輩のこと
渡辺玄道老師のこと
「身の悟り」。
第1章 苦労続くは運命の上り坂。負けるな焦るな一歩ずつ
「アリ」の課程 ―ハラハラ、ギクシャク―
/「ナシ」の課程―スラスラ、ピタピタ―
「アリ」・「ナシ」交互に踏んで
欠点も弱点も、みんな生きてくる。
第2章 悟っても迷っても、仏様の温かい掌の上
迷・悟の定義
安心して迷えたら本物
迷いに徹したら悟り
百丈野狐ひゃくじょうやこの公案
仏がないのが仏様
第3章 本当は今ココしかないんだよ
瞬々切り換え
臨済禅師『
四料揀しりょうけん
不登校の息子さん
流れるまま
第4章 ヒトマネするな。へたくそでも自分の足で歩こうね
モノマネじゃない
おシャカさまの開悟
私は私
イヌ君も仏様
自己イメージの鎖
鎖をほどく坐禅
生かされている私の発見
無我と真我
私のアリ・ナシ体験
身心脱落・脱落身心
他者・世界イメージの脱落
迷悟という禅の神話
哀しい、
いとしい人たち
第5章 どんな人のどんな人生も君は美しい
法とは?
自然法爾じねんほうに
作法・如法
妙法
〈お前の場所〉をさがせ
本分人
そのままオーケー!
その人だけが歩める尊い道
いのちの本願
君は美しい!
第6章 君の人生のカジを取っているのは君自身
心と世界の関係
君が選び取った世界
〈今・ココ〉に成りきる行
「行」の力
編み物という行
「行」の効果
いのちの本質は「行」
「干しぶどう三粒療法」
第7章 今ココに落ち着けば、そこから新しい世界が開ける
人生のたきぎの時、灰の時
過去や他の人と比べない
唯一絶対の位置
過去を生かし、未来を開くには
〈いのちのボール〉
「不生」
「不滅」
転生について
文句を言わず、腰すえよ
春の時は春が我がいのち
百丈と黄檗
自分を許す坐禅
一生1ミリ前進
第8章 大海にも露の一粒にも同じ悟りの月が宿る
悟りは所有できないが使用できる
無心になれたら「悟り」が宿る
オシッコの水にも悟りの月が映る
悟りの深浅は、志の高低で決まる
大器の人ほど悟るのが遅いもの
悟りはレンタカー
ペアのマグカップ
第9章 個我の囲いがほどけたら、必要な時に必要なものが入って来る
形じゃない
一本足で立つ
カラッポ財布
アタマの限界
いのちのボールのサイズ
第10章 この世界には表現する為にやって来た
風景
鏡のたとえ
枯木龍吟こぼくりゅうぎん
世界と共に歩む
世界込みに生きる
私は私を生きる
宇宙が私を生きる
行こそ我がいのち
宏智わんし禅師『坐禅しん
道元禅師『坐禅箴』
誰が書いているんだろう?
にょ
如是我聞にょぜがもん
作礼而去さらいにこ
信受奉行しんじゅぶぎょう
宇宙光明が作者
次々お面を取り換えて
第11章 開き直ったら世界が開ける
自由
腕組み魚君
『ダメでマル
』が最高人生
シモタ、シモタの五十年
悟った人はコロッと転ぶ
数なんてありはしない
距離なんてありはしない
夢を実現できる人
ここが僕の場所、これが僕の道
私の開き直り体験
つい住処(すみか)と覚悟を決める
自己制約の鎖をほどく
引き摺り女・腰かけ男
みんな私の分身。
第12章 あれこれ考えるな。やつてくる課題を次々やっつけていけ
流れ作業式生活法
アメーバ式生活法
カラッポ財布で要るだけ引き出す
『何必』 とは?
第13章 君の人生に永遠普遍の影を宿せ
永遠・普遍を〈今・ココ〉に盛る
僧の誤った悟り
有限の絵の具で無限を表現する
『トキジクのカグのコノミ』
断つ→
つ→
第14章 何の変哲もない人生を生きながら、密かに世や人を癒している、禅が目指しているのはそんな人になる事です
本気・無心・大信念
私は私に帰る
トントントン
終講 (1)『公』とは?
(2)『公』の『現』について
(3)『案』とは何か?
(4) 『案』の『成』について
(5)『公案現成』について
(6)『現成公案』について
あとがき さらに深く禅を学びたい人のために




(私論.私見)