貴乃花論



 更新日/2018(平成30).1.13日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「貴乃花論」をものしておく。

 2015.11.30日 れんだいこ拝


【貴乃花 光司(たかのはな こうじ)】
 1972年8月12日、生。 
貴乃花親方 元横綱・貴乃花(45)
 叔父は横綱・若乃花、父は大関・貴ノ花、兄は横綱・若乃花の相撲一家。

 東京都杉並区出身の元大相撲力士、第65代横綱。所属した相撲部屋は藤島部屋後に二子山部屋。現在は一代年寄・貴乃花で貴乃花部屋の師匠。日本相撲協会理事(協会本部)で総合企画部長他。他にスポーツニッポン評論家(大相撲担当)。本名、花田 光司(はなだ こうじ)。愛称は「コウジ」。父は元大関の貴ノ花利彰、母は女優の藤田紀子。兄は元大相撲力士でタレントの花田虎上(第66代横綱・三代目若乃花)。妻は元フジテレビアナウンサーでタレントの河野景子で、1男2女の父親。初代若乃花(第45代横綱)は伯父(父の兄)。二代目若乃花(第56代横綱)はかつて義理のいとこ(伯父の娘婿)だった。
2003年 1月場所8日目限りで現役を引退。現在は、日本相撲協会理事にて活動中。2016年3月28日、日本相撲協会理事長選に落選した。

 「世相徒然ブログ」の2017.11.15日付ブログ「日馬富士暴行事件、貴乃花の行動が怪しすぎる!」。
 日馬富士はもう引退間違いないだろう、残念だけど。ビール瓶で殴らず、平手打ちにとどめておけば良かったものを。それにしても、被害者たる貴ノ岩と親方貴乃花の行動が変だ。テレビ局も貴乃花の行動に何か不可解さを感じているようだ。貴乃花の行動には昔から胡散臭さが付きまとっていたから、今回もかも。貴ノ岩は暴行を受けた次の日から巡業で取り組みをしている。ここでは大した怪我には見えない。その後無理やりな感じで入院させている。「広報部長の春日野親方(元関脇栃乃和歌)によると、貴ノ岩は26日以降も秋巡業に参加し、福岡入り後も田川市の宿舎で稽古。さらに2日には貴乃花親方とともに田川市長を表敬訪問し、「2桁勝つ。頑張ります」と今場所への意欲を示していたという。」(記事より)。数日後貴乃花は被害届を警察に出した。警察から相撲協会に確認が入り、相撲協会は事件を初めて知り、日馬富士と貴ノ岩の親方に電話で事情を聞いた。貴乃花はよく分からないと答えたそうだ。まず一番目としてここが怪しい。被害届を警察に出した貴乃花本人が「よく分からない」とはどういうことか。貴乃花は何かの意図に基づき嘘を付いている。しかも、巡業部長のくせに、相撲協会に事件を報告していないし、被害届を出したことも報告していない。何故か。怪しい。それから数日経って、急に貴ノ岩を入院させ、診断書を書かせている。その診断書がまた怪しい。この診断書を書いた医師はまともなのか。「脳振とうに頭部の骨折、さらには髄液(脳脊髄液)が漏れた疑い…と深刻な症状が並んだ。その一方、「全治2週間程度」で経過次第では今場所中に復帰可能との記述も。診断書によれば、貴ノ岩は11月5日から9日まで福岡市内の病院に入院した。「髄液漏」まで確定した上で診断書通りの負傷であったとすれば、入院前に貴ノ岩が稽古をしたり、直前の2日に福岡・田川市役所を表敬訪問していたことは考えられないという。「人間なら1000%、無理。緊急入院の大ケガです。力士としても年単位で(出場を)禁じられるでしょう。イベントにも出た上で何日後かにこの診断書というのは普通に考えにくい」(記事より)。貴ノ岩の入院・診断書がかなり後になったのは、何らかのアリバイ作りの可能性が考えられる。相撲協会が絡んでくることは貴乃花としては想定外だったのではないか。つまり警察が相撲協会に確認してくることなぞ貴乃花に取って想定外だった。だから相撲協会には事件の報告などしなかったし、協会の問い合わせにも知らんぷりした。そもそもなぜ被害届を出しつつ相撲協会に報告しなかったのは何故かの疑惑。恐らく、その暴行事件という事実自体を公を通じて確定しておきたかった、後で何かの武器にするつもりで。 

 しかし、貴乃花は内心慌てたのではないか。相撲協会が事件を知ってしまったからには、事件ありきでストーリーを作るしかなくなる。だから、慌てて貴ノ岩を入院させ診断書を書いてもらった。しかし、相撲協会はのんびりしていて、動きが鈍い。安心していたところ、スポーツ紙が事件を記事にするという情報が入り、診断書に基づき貴ノ岩を休場させた。(この辺はあくまで私の妄想です。お間違えの無いように。)

 本来事件の被害者の親方のはずの貴乃花が何故か不可解な行動をし、沈黙している。しかも、日馬富士と親方が貴乃花に謝罪に訪問した際にも、わざわざ逃げるように貴乃花は車で立ち去っている。被害者と加害者が逆転しているような不可解な行動だ。普通逃げるように立ち去るのは、不倫した当人とか使い込みを疑われている犯人とかだ。被害者側がそそくさと逃げるなんてふつうはしない。何か疚しいことがあるのかと勘ぐられても仕方がない。 

 個人的に妄想するに、貴乃花には最初のストーリーがあったが、破綻したため、次のストーリーを考えた。それはこの傷害事件を奇貨として、相撲協会に揺さぶりを掛け、自らの野望を有利に運ぶ材料にしようとしているのではないだろうか。ちょっと考えすぎかもしれないが、貴乃花にはそんな魑魅魍魎が似合う。貴乃花の怪しい行動がなければ、この傷害事件は単純なものだ。相撲協会にとっては大きな不祥事だがそれはそれだけのことだ。むしろ、マスコミの焦点は貴乃花の不可解な行動の解明に移っていくのではないか。そのほうがワイドショー的なも面白い。

 しかし、貴乃花は意固地な性格だから、マスコミの前では何も語らないだろう。場所後に調査をしても、細かいことは明らかにされないだろう。ましてや被害者たる貴ノ岩側の親方の不可解さなんぞが解明されるとは思えない。10年後のTBS「爆報!THE フライデー」で扱われれば真相が明らかになるかもしれないが、その時には私は生きちゃいないか認知症でよれよれになっているだろう!


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
 「世相徒然ブログ」の2017.11.20日付ブログ「モンスターペアレンツ貴乃花の暴走を「改革」のためと持ち上げるマスごみ。小池劇場ならぬ貴乃花劇場か」。
 モンスターペアレンツ、モンスター親方ということだが、親方というより子供、餓鬼、幼稚な不貞腐れガキと言うしかない貴乃花だ。沈黙は金とでも思っているのだろうか。あの歳になって不貞腐れて何も説明しないなんてアホというしかない。今の貴乃花の沈黙は「金」ではなく、「糞」だ。臭い糞のにおいしか放っていない。

 

そんな糞貴乃花をあろうことか相撲協会の「改革」ためにあえて協会を無視してやったことだと解説するマスコミ。貴乃花を問題視する最初の態度がどこからか変わった。やくみつるなんて流行語大賞でバカやった奴がまた貴乃花擁護に回ってバカやっている。その他の多くのコメンテーターも大同小異だ。

 

警察に被害届を出して、協会には届けないのは、弟子を思う親の態度だ。協会を信用していないから、全部自分一人でやり通すと決めた。改革派の貴乃花と八角理事長の対決だから協会には届けなくてもいいんだと言わんばかりのバカコメンテーターたち。

 

なんで普通の判断、社会人としての大人の判断ができないんだろう。

 

「協会に届け出ない理由がわからない、巡業部長としての役割ではないか、協会のルールじゃないか、いくら八角理事長と確執があるからといって組織のルールを無視して構わないなんていうのは理屈に合わないんじゃないか」というのが当たり前の判断だろう。どうしてこんな簡単なコメントができないのか。あの元相撲記者の山崎正という老人がどこのテレビ局にも出て、さも八角理事長が悪いようなトンデモナイ理屈を述べている。そしてこのジジイがコメンテーターの路線を引いてしまったようだ。誰もこれに異議を唱えられなくなった。

 

貴乃花の組織のルール無視を許す各局の論調はどこから生じたのか。

それは貴乃花を改革派に祭り上げたいからだ。左翼マスコミは大の改革好きだ。改革というより革命か。つまり反権力、反抗嗜好。組織に反抗することが大好きな左翼マスコミ。中国文革時の造反有理という考え方だ。極端に言えば、反権力のためならテロも許される。

 

こんなマスコミの改革好きは、貴乃花をありもしない相撲協会という権力に反抗するヒーローに仕立てあげたい。この構図は都知事選の時の小池劇場にそっくりだ。

 

小池劇場は小池百合子とマスコミの合作で、自民党都連や石原慎太郎を敵に仕立て、愚民を騙して野望を遂げた。小池にとっての豊洲移転は、さしずめ貴乃花にとっての日馬富士暴行だろう。小池にとって豊洲は単に選挙争点にしたかっただけで、何の関心もなかった。単に選挙に勝つための手段だ。貴乃花にとっても日馬富士暴行事件は貴ノ岩のためというより、相撲協会を悪者にして揺さぶり、あわよくば理事長に座ろうという単なる道具に過ぎない。今のところは、マスコミも貴乃花を改革派の旗手に据えることで、貴乃花のルール無視や社会人として全くおかしい行動の「沈黙」を糊塗してあげようと画策する。

 

しかし、そんなに世の中は甘くない。小池劇場とはちょっと違う。改革の中身のなさは小池も貴乃花も同じだ。貴乃花は単に権力欲に過ぎない。改革の中身なんて聞いたことがない。理事会では貴乃花は全く発言せず、執行部には全部反対しているという。貴乃花はリーダーに必要な説得とか訴えるとかが全くない。いつも沈黙。単にバカなんだと思う。これでは仲間は増えない。

 

小池劇場に似ていると言ったが、似ているのは第2幕の方だった。つまり、「排除」発言で小池は墓穴を掘ったと同じように、貴乃花は協会に事件の届け出をしなかったという瑕疵。これは何と言っても致命的だ。八角理事長が気に入らないから報告しなかったなんていうのは、社会的に通るわけがない。

 

今日相撲協会評議員会の池坊保子議長がはっきり貴乃花の問題を指摘した。

「巡業部長は巡業中に何かあれば、理事長に報告する義務が課せられている。速やかに報告していればもっと早く対処できたのにと思うと残念に思う」と述べ、巡業部長の貴乃花親方が警察に被害届を出していながら報告しなかったことについて苦言を呈しました。」(NHK7時のニュース)

 

まあ当たり前の苦言だが、他局があまりにも貴乃花を擁護する中では、新鮮な発言に思えた。

 

理事とは会社で言う取締役だ。取締役には「忠実義務」というのがある。「忠実義務」というのは「会社の利益を犠牲にして自己の利益を図ってはならない義務」である。この定義に照らせば、貴乃花は明らかに「忠実義務」に違反している。まさに、「相撲協会の利益を犠牲にして自己(貴乃花)の利益を図って」行動しているのだ。この「忠実義務」違反は懲戒、理事解任に相当する。マスコミもいい加減なことをコメンテーターに言わせずにもうちょっとまともになってくれ。

 

 ところで、貴ノ岩、かわいそうだと思っていたが、こいつも結構なタマのようだ。モンゴルで貴ノ岩の兄貴がベラベラしゃべっているが、みんな貴ノ岩が言わせたことだろう。貴ノ岩のスポークスマンとなっている。ここの情報がこの事件を混乱させている。つまり混乱の原因の一端は貴ノ岩にあるといえる。

 

 貴ノ岩も早く相撲を取りたいだろうにと同情したが、全く騙された気分だ。貴ノ岩自身も貴乃花部屋で弟子に暴行事件を起こしているそうだ。この件は有耶無耶か。親方の貴乃花の改革はどこに行った。自分の部屋の不祥事は闇の中か。ここにも小池百合子にそっくりな構図があるな。他人には情報開示を求めるくせに、自分のことは一切闇の中。音喜多俊の指摘通りだ。貴乃花も小池と同じ穴の狢。改革が聞いてあきれる。


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
 「世相徒然ブログ」の2017.11.23日付ブログ「社会人失格、人格障害が疑われる貴乃花、頭が切れたのは貴ノ岩でなく貴乃花だった!」。
 いつまで続くのか。もう貴乃花騒動もいい加減嫌になった。この騒動で一番喜んでいるのはモリカケ追及がまたぞろ始まりそうな安倍首相だろう。 だが貴乃花騒動も賞味期限切れが近い。いくらマスコミが貴乃花擁護に躍起になっても、まともな判断ができる庶民は、貴乃花の異常行動にうんざりだし、正常な大人のすることではないということに落ち着きつつある。特に相撲協会トップによる、貴乃花への貴ノ岩への聞き取り調査協力要請に対し、貴乃花の拒否報道を見ると、貴乃花が如何に常軌を逸した対応をしているかがわかる。 拒否理由が「相撲協会が信用できない」ということらしいが、そんなことは拒否理由にならないし理事が言うことではない。単に八角理事長が嫌いだという感情的理由か。そこまでいくと駄々をこねる三歳児以下のガキの振る舞いだ。社会や組織にはルールがあり、自分の思うようには行かないものだと分かるのが大人であり、駄々をこねれば無理が通ると思うのがガキだ。相撲協会に抵抗しても全く構わないが、その抵抗の仕方にすら近代国家ではルールに則ってやらなければいけない。ルール無視の抵抗、クーデータや革命はジンバブエや北朝鮮では許されるだろうが、日本だけでなく普通の国の普通の組織では許されない。そんなことが45歳になっても分からないのか。わからないとするなら、それはもう病気の範疇だろう。人格障害が疑われる。

 

 ネット情報だからいい加減だとは思うが、貴乃花は貴ノ岩をもう一度入院させようと病院を探しているらしい。病名は「心的外傷」とするとか。もしこれが本当だとすると精神の病が理由で休場するとなると、相撲史上始まって以来のことになろう。

あくまでネット情報だから信用できないが、それを聞くと貴ノ岩を精神科に連れていくのでなく、貴乃花自身が一度精神科で診察を受けたほうがいい。

 

  貴ノ岩への聞き取り調査協力要請の拒否はなぜなのか、ここで論理的に分析してみる。考えられる拒否の理由を挙げてみる。

1 協会が信用できない。

2 拒否理由は特になく、単に駄々をこねている。

3 貴ノ岩聞き取り調査により、真実X(エックス)が明らかになることを避けたい

 

 以上の3つが挙げられるが、1は表向きの貴乃花の主張だが、相撲協会が調査の席上、貴乃花代理人の参加を認めれば済むことだ。2は感情がこじれて単に駄々をこねている可能性が高い。これは理由にならない理由であり、どうしようもない。病院に行ってもらうしかない。

 

 3は真実Xを明らかにするのは、貴乃花も相撲協会も望むところのはずである。貴乃花もマスコミも相撲協会が勝手に真実を隠蔽しそうだと解釈しているが、相撲協会としては真実を隠蔽する利益がない。ここまて騒ぎが大きくなっているのに、何かを隠蔽して利益があるとは思えない。だから、相撲協会としては純粋に真実Xつまり何がそこで起きたのかを確定したいだけだ。

 

 しかし、真実Xには二つの種類が考えられる。真実X-1、真実X-2としよう。

真実X-1は、明かされた真実が貴乃花に取って有利となるもの、真実X-2は、明かされた真実が貴乃花に取って不利となるもの、とする。

 

 もし、真実X-1となるなら、貴乃花は貴ノ岩の調査を拒否する理由はない。貴乃花にとって有利になればそれは貴乃花の今後の展開を有利にする。

 

 しかしもし、真実X-2となるなら、貴乃花は貴ノ岩の調査を拒否する理由になり得る。つまり、貴ノ岩の調査が貴乃花に取って不利となるものとあらかじめ知っているから、調査拒否をするのではないかという結論に達する。それを隠蔽するするために、取ってつけたような拒否理由「相撲協会は信用できない」を、感情を露わにして主張するのであろう。

つまり、調査に協力しない貴乃花は真っ黒なのである。

 

 (私の想像する真実Xはいたってシンプルだ。つまり、怪我の度合いは大したことがなかったということだ。これは貴乃花にとって認めがたい真実なのだ。)

 

 マスコミは貴乃花の説明を鵜呑みにして、貴ノ岩は警察の取り調べに委ねてあるから、相撲協会が調査をする必要がない、ということに皆賛成しているが、そんなことは常識として無理筋だ。日馬富士は殺人犯ではない。全く相撲界の手を離れた事件というわけではない。相撲協会としても、独自に実態を解明する義務は当然ある。警察に隠して勝手に相撲協会が調べて隠そうとしたなら、それは大問題だ。しかし、相撲協会は警察と連携を取って調査を進めている。

 

 また、貴乃花とマスコミは、警察に先に被害届を出したことを相撲協会は咎めており、先に相撲協会に報告したらもみ消すに違いないと、妄想を逞しくしているが、相撲協会が問題にしているのは、警察に先に被害届を出したことではない。そうではなく、貴乃花が被害届を出して置きながら、相撲協会に報告しなかったことを問題にしているのだ。この巡業部長としての義務放棄、情報隠蔽がこの騒動をややこしくしているのだ。それは前にも書いたように、相撲協会に情報を与えず、貴乃花のみ知っている被害届の存在を、次期理事長選にあわよくば使おうという謀略めいたことをした貴乃花を問題にしているのである。

 

 貴乃花を応援するマスコミもそんなことは分かっているはずだが、小泉純一郎や小池劇場のように、敵がいないとマスコミはストーリー作りに困るのである。だから躍起になってどうでもいいことに拘泥する。騒動を広げているのは、マスコミである。それに便乗しているのが貴乃花だ。これは全く小池劇場の構図なんである。

 

 ところであの山崎正という相撲記者会会友のボケ老人がまたもやしゃしゃり出て訳の分からない妄想をテレビを使ってしゃべっていた。つまり、貴乃花のあの異常行動は自信がないとできない。だからよほど有力な黒幕が後ろにいるのではないか、と。これも一種の貴乃花援護砲であろう。この糞ジジイ、嘘ばっかりついてんじゃねえよ。


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
  「世相徒然ブログ」の2017.11.29日付ブログ「泣く子と貴乃花には勝てぬ?貴乃花、貴ノ岩は角界から追放せよ!」。

  ついに日馬富士が引退した。残念だ。第一幕目は貴乃花の勝利か。日馬富士が暴行したのは事実だが、本当に引退までする必要があったのか。貴乃花のフレームアップのお蔭で、収まるべきものが収まらず、騒ぎがドンドン拡大していった。

 

 テレビのワイドショーは全て貴乃花擁護に回り見苦しかった。暴行は犯罪だとテレ朝の玉川は吠えた。確かに暴行したのは事実だ。

しかし、どんな犯罪でも(日馬富士暴行は重大な犯罪とまでは言えないが比喩として)単に犯罪結果の事実だけで裁かれることはない。必ず経緯や動機が問題となる。殺人だって殺された側に問題があれば情状が酌量される。例えば実の親が娘を暴行し、犯した場合たまりかねて父親を殺した娘は、殺人犯に違いないが、殺人に至る理由が斟酌されて判断される。当然のことだ。

 

 今回の日馬富士暴行事件も同様だ。だから、貴ノ岩の事情聴取も含め全容解明が求められたのだ。貴乃花の貴ノ岩聴取拒否には正当な理由がない。そもそも貴ノ岩がなぜ暴行を受けるに至ったかの要因が解明されてしかるべきだった。

 

 それがこの事件が明るみに出た時、日馬富士の暴行状況がかなり大げさに報道された。しかも情報源もいい加減なままで。40発も殴ったとか、日馬富士は酒を飲むと暴れる酒乱だということは有名だとか。

今日の日馬富士記者会見では、本人も酒を飲んで暴れたことはないと言っていたし、周りも酒乱などではないと否定している。つまり最初の情報はガセが多く、マスコミは自ら調べることもなく、無責任に報道しまくった。まあ無責任報道はいつものことではあるが。

 

 しかし、その情報の多くは貴ノ岩の兄が喋っていたことだ。貴ノ岩の兄が嘘をついたか、貴ノ岩自身が嘘をつき大げさに話したかのどちらかだ。もし、兄が嘘を付いているのなら、貴ノ岩が兄貴に向かって、修正をすることができたはずだが、後々も兄貴は貴ノ岩と話をして、大げさな被害を吹聴していたのを見ると、嘘をついていたのは貴ノ岩自身と考えざるを得ない。

 

 貴ノ岩は嘘をついたが、本人はこんな大きな問題になると考えていなかったのではないか。なぜなら貴乃花親方が貴ノ岩の話を信じすぎて暴走し始めたので、引っ込みがつかなくなった。釈明しようとしても軟禁されてそれもできなくなったのだ。だから尚更相撲協会の貴ノ岩聴取は重要になってくるのだ。

貴ノ岩がもし将来を考えるなら、貴乃花を説得して事情聴取に行かせて下さいと貴乃花に言うべきだ。それでも許してくれないなら、相撲協会に自ら電話すべきだろう。このままでは貴ノ岩の将来はない。

なぜなら、日馬富士の記者会見で、貴ノ岩への暴行は、弟弟子への礼儀、礼節を教えてあげるためだったとはなしているからだ。それは殴ることを目的に礼儀、礼節を教えようとしたのではない。言葉で説いていたのに、貴ノ岩の態度・言動があまりに悪く、冷静な日馬富士ですら激怒させるものだったということだ。

 

 貴乃花が偉そうに弟子には礼節を貴ぶように教えているとうそぶいていたが、全く貴ノ岩には効果がなかったのだ。そういうことが日馬富士の嘘であるのか、貴ノ岩が急に殴られたのが本当であるのか、どうしても相撲協会の事情聴取が必要になってくるのである。

 

これが暴行事件発生の原因を明らかにすることになり、暴行への情状酌量が出てくる可能性もあるのである。日馬富士ははっきりと酒を飲んだから起きた事件ではないと述べている。だから当初の日馬富士は酒乱だという報道はかなり意図的なものと考えられるのである。

 

貴乃花が貴ノ岩聴取を拒むのは、隠蔽とか何とかではなく、こういう事情が明らかになってしまうのが嫌なんだろう。

 

 マスコミは全テレビ局が貴乃花擁護一色だった。これがこの問題を複雑にした。横審のある委員は「日馬富士問題?貴乃花問題だろう!」と言い放ったという。

 

 日馬富士引退により、一応貴乃花は勝利した。次は相撲協会全体を揺さぶることだが、そうは問屋が降ろさないだろう。貴乃花の異常性が誰の目にも明らかになり、組織の上に立ち、組織を引っ張っていく器では全くない事を内外に明らかにしたからだ。第2幕に貴乃花の勝ち目はない。それよりもこんな貴乃花は角界にいらない。追放してほしいものだ。同時に貴ノ岩も。

 

今日ある本「ひとりぼっちの辞典」(勢古浩爾)を読んでいたら、これって貴乃花のことじゃないのか、という文章に出くわした。悪魔の辞典のようなある単語の著者による独自解説だ。

 

・バカ者 自我(私利私欲)の開放しか頭にない無神経な人間。昔は死んだら治ったが、いまのバカは死んでも治らない。

 

・卑怯 利を得るためならどんな汚い手でも平気で使い、不利を避けるためならどんな平気な嘘でも平気でつく、人間としてもっとも唾棄すべきこと。

(貴ノ岩を軟禁してまで利を得ようとする。人権侵害)

 

・屁理屈 どうしても無理なのに、自分をなんとしても正当化しようと、自分勝手にひねり出す悪あがきの論理。文字通り「屁」のように周囲に臭いをまき散らし、たちまち空中に消滅して、なんの効力もない。

(貴乃花の屁理屈は、臭いにおいがなかなか消滅しないのでやっかいな屁だ)

 

・論理 ひとりで社会の理不尽と闘うための思考力の武器。使い方によっては破壊力がある。しかし当然限度もある。筋ばった理屈だけで社会や人間が動いている訳ではないと早く知ること。そうでないと世間知らずとバカにされる。

(貴乃花はひとりで社会の理不尽と闘っているという信念に固まっているし、筋ばった理屈だけで社会や人間が動いている訳ではないなんてことは堕落そのものと思っているようだ。だから世間知らずとバカにされても、何の痛痒も感じない。そこが病気なんだけど。)

 

それにしても、日馬富士には暴行を自重してほしかった。余程貴ノ岩に腹を据えかねたんだろう。そういう育て方を貴乃花はしていたんだ。日馬富士引退は本当に残念である。貴乃花にはモンゴル力士にリスペクトはないのだろうか。貴ノ岩の礼節を忘れた態度を貴乃花は今後も咎める、教育をするということはしないのだろうか。まあ追放されてしまえばそういうことも必要なくなるが。


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
 「世相徒然ブログ」の2017.12.4日付ブログ「貴乃花の異常行動は、新興宗教信者であることで説明がつくかもしれない」。
  もう毎日この話ではいい加減に飽きたが、今や日馬富士事件が貴乃花問題となって、白鵬が悪者にされている。 何度も言うが小池劇場と同じで、貴乃花擁護のために次から次へと敵を作り出すマスコミの手法か。 白鵬の品格が云々され、モンゴル力士の八百長疑惑問題まで持ち出されて貴乃花ヨイショに使われている。もしそれが本当ならそれはそれで膿みを出せばよい。(昔の白鵬は勝つために手段を選ばず、で嫌いだった。しかし、よく考えれば白鵬がいなくて相撲の今日の隆盛はありえただろうか。誠に不甲斐ない日本人力士しかいない土俵を盛り立てたのは悔しいが白鵬や日馬富士らモンゴル力士たちではなかったか。そういう多大な貢献を忘れて白鵬のちょっとした発言やいたづら心の万歳三唱に目くじらを立てて叱責するなど大人げないにも程がある。注意するなら誰もいないところでこそっとやるぐらいでちょうどいい。そうでなければ相撲協会の幅の狭さ心の狭さが問われる。横綱の品格よりも相撲協会の品格が疑われる。もっと言えば人種差別と取られても文句は言えない。そんな差別感情の急先鋒が貴乃花だ。改革の旗手などトンデモナイことだ。破壊神貴乃花だ。)

 

 しかしそれは貴乃花側に余程の証拠と覚悟が必要だろうし、貴ノ岩問題に絡めてのことなら、貴ノ岩はとんだ親方を持ったものだ。貴ノ岩はもう相撲は取れないし、祖国モンゴルに帰ることもままならない。

 

 貴乃花の異常さを、好意的に頑固だからとか真面目とか一途とかいっているが私は人格障害だと見ている。がそれだけではないようだ。過去の洗脳から解けていないとも噂されるが、ネットを見ていたらこんな事実(新興宗教信者)があると知って驚いた。「独女ちゃんねる」というブログ記事だ。

 

「(前略)貴乃花親方は、なぜここまで相撲協会と対立するのか?不思議に思う人がいるだろう。実は、貴乃花親方は1961年に設立の新興宗教「龍神総宮社」の信者であることが報じられている。「龍神総宮社」は辻本源治郎という人物が創設されて、今は辻本公俊という方が祭主。その理由としては
・貴乃花部屋春場所宿舎が龍神総宮社であること
・龍神総宮社の創設者は辻本源治郎、その子息(現祭主)は公俊(よしとし)であり、貴源治、貴公俊(たかよしとし)の四股名に通じる。特に、公俊を「よしとし」と読ませるのは一般的ではない。


 龍神総宮社は、鳥居を構え一見神社に見えるが、半ば強引な勧誘を行い金銭トラブルも頻発するなど、明らかに神社と異なる。つまり、貴乃花部屋一押しの双子力士、貴源治と貴公俊の四股名はここからきている。

 

 宗教は、個人の自由で信仰も自由。本当に洗脳されていたのかどうかは、本人か直接の知り合いしかわからない事ではあるが、部屋の若い子が親方のとんでもない妄想に「洗脳される」可能性は否定できない。

 

洗脳とは別に、貴乃花自身の言動には何か堅苦しい理屈っぽさが、常に付きまとっており、お兄ちゃん(若乃花)が比較的自然体で話すのと対照的に、貴乃花は杓子定規な硬いしゃべり方が特徴的。

 

横綱時代には、懇意にしていた整体師によるマインドコントロール疑惑が浮上。角界初となる兄弟同時横綱が実現した98年夏に浮上した洗脳騒動では、2005年に若貴の師匠であり、実父でもある当時の二子山親方(元大関貴ノ花)が癌の為に没し、親方株(年寄名跡証書)の所在を含む故人の遺産相続を巡り、反目し合う骨肉の争いが繰り広げられている。騒動以前にはインタビューされても、質問内容と無関係なことをしゃべり続けることもあり、そういう何かと不自然さを感じさせる言動から、いまだ「洗脳」が噂されたと考えられる。(後略)」

 

新興宗教信者貴乃花の姿が描かれた別のブログを引用する。

 「貴乃花親方のブログが宗教臭でヤバイ(2016/3/27)
 日本相撲協会の理事長選は、既得権打破みたいな感じで応援されそうなものなのですが、ブログが、<もはや内容が意味不明><宗教か何か?>と引かれているようです。例えば、貴乃花親方は力士が横綱に推挙されるまでの道のりについて、「百八煩悩を打ち消すことによる精神統一の妙技を貫いても不実の賛美を味わうことしかない」と記述。何言っているかわからんのですが、たぶん横綱になるのはすごくたいへんだという意味でしょう。同様に「精神と肉体が現実と結びつき、三位一体の神業を味方にしなければならない」というのも、神の領域に達するような超人的なことをしないと、横綱になれないってことなのだと思われます。また、24日には、桜をイメージした相撲協会のシンボルマークにていても、独自の見解を披露。
「淡い色したひとひらは神業のようにまた花ひらく(中略)明日につながるヒントを得るかのようです」と、また「神」が出てきました(後略)」

 

 新興宗教信者としての貴乃花はテレビでは絶対報道されないでしょうが、異常行動の大きな要因はこの辺にありそうです。相撲自体が神事であるので、神社と関わりを持つのは別に不思議ではありませんが、伝統ある神社と1961年に設立の新興宗教の神社とはやはり区別が必要です。ましてやその新興宗教の祭主にぞっこんである場合はなおさら違和感を覚えて当然でしょう。その表れが弟子のしこ名に祭主の名前を付けたこと。これなんて相当入れ込んでいる証拠です。貴乃花部屋の力士貴源治、貴公俊は龍神総宮社祭主の親子の名前を貴の下に付けているのです。オウム真理教信者の親方なら「貴彰晃」とつけるようなもの。変ですよね。(貴景勝は親方の女将景子から付けたんでしょうね。これは許せるけど)

 

 ビジネスジャーナル(「貴乃花親方と新興宗教…祭主の終末思想本に推薦文、部屋一門が神社で稽古」2016.3.11)にも書かれていました。

 

 …祭主公俊氏がかつて記した一冊の本が注目されたことがある。タイトルは『2012人類の終焉 太陽からの啓示』。同書は2006年に発売され、表紙の帯には貴乃花親方が「この本を推薦します」と顔写真付きで推薦文を寄せているのだった。少々文言に誤りがあるが、それも含めて原文ママで引用する。「祭主先生様曰く! 今までの『人類安寧を祈り続けた経緯があるからこそ。』『天の神は、救いの手を差し伸べ様としてくれている。今こそ、祈れ、おすがりしなさい。』と仰せです。 そして現代ツールのFace BookやTwtterの様なSNSを使ってでも良いから、拡散しなさいと仰せです。 皆様の中で、SNSをやっている方がいらしたら、拡散してください」

(引用終り)

 

 前に相撲記者会会友の山崎正が「これほど自信をもってする貴乃花には黒幕がいるんです」とテレビで言っていたのを聞いた時、何をこの糞ジジイはバカなことをいっているだろうと思ったのだが、貴乃花が新興宗教信者と知って、山崎正のいう黒幕はこの龍神総宮社祭主辻本公俊のことを思い浮かべてのことだったのかもしれない。裏事情を知る者にとっては、黒幕は、といえば龍神総宮社祭主のことと分かったのだろう。怪僧池口恵観ではない。
 

 奇跡や超能力、予言を売りにする胡散臭い新興宗教、太陽に向って手を合わせ感謝の心を捧げれば(太陽神崇拝)放射能さえも無害化できるとしたカルト宗教にどっぷりの貴乃花、一般人がかなう相手ではないようだ。

 

 恐らくこんな裏事情をとっくの昔から知っている事情通の人々にとって、正義の味方などと持てはやすマスコミをトンデモナイバカと見ていることに間違いはない。相撲レポーターも貴乃花の信者であることは知っているはずだから、真実を言えない板挟みとなって困っているのではないか。

 

 何としても弟子を守るって貴乃花はかっこつけて言ったようだけど、弟子が突然二人も廃業したことについて、何の説明もしてないようだ。週刊誌によれば黒い噂が原因のようだが、こういう時は弟子を守る気はないらしい。正義の味方が聞いてあきれるねえ。この件は次の機会に。


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
 「世相徒然ブログ」の2017.12.12日付ブログ「 これはもう○○事件だ!(記事の一部削除)」。
 貴ノ岩の所在が明らかになり、危機管理委員長の事情聴取も行われました。その関係からコメント氏からの指摘もありましたので、記事の一部を削除いたしました。(管理人)

 

 貴ノ岩の事情聴取は警察の捜査が終わったら協力すると貴乃花は相撲協会理事会で述べたが、協力する動きは全くない。最初から協力する気などなかった。ただ行きがかり上協力すると言ったまでのことだ。もう貴乃花の行動は異常すぎて、通常人を相手にする方法では追いつかないだろう。いつまで相撲協会は我慢するのだろうか。やるだけのことはやったという相撲協会の対貴乃花対策で絶対のミスを犯さない方針はそれなりに頷けるが、いい加減堪忍袋の緒を切ってもいい頃だ。

まるで北朝鮮の横暴に対する日本政府の我慢の対応のように見える。

 

 貴ノ岩が1か月以上も姿を見せない。

(以下一部削除)

 

 そもそも貴ノ岩を世間から隔離する理由は何もない。被害者だからだ。しかし、それでも隔離しようとするのは、前にもこのブログに書いたように、貴乃花にとって都合が悪いことがばれてしまうからだ。都合が悪いことが何もなければ、相撲協会の事情聴取に応じればいいし、どうしても事情聴取がいやならば受けなくても構わないが、逃げ隠れすることは全く必要ない。弟子が一番大事といっていたのは貴乃花のはずではなかったか。今一番参っているのは貴ノ岩だろう。弟子が大事なんて聞いて呆れる。(以下削除)


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
 「世相徒然ブログ」の2017.12.28日付ブログ「貴乃花の足元が崩壊しつつある。貴乃花の不都合な真実が次々と… 」。
 貴乃花の理事降格は前から想定されていたから驚きはなかった。私も前に以下のようにブログに書いていたから、単にその通りになっただけだ。

 

「理事とは会社で言う取締役だ。取締役には「忠実義務」というのがある。「忠実義務」というのは「会社の利益を犠牲にして自己の利益を図ってはならない義務」である。この定義に照らせば、貴乃花は明らかに「忠実義務」に違反している。まさに、「相撲協会の利益を犠牲にして自己(貴乃花)の利益を図って」行動しているのだ。この「忠実義務」違反は懲戒、理事解任に相当する。」(「モンスターペアレンツ貴乃花の暴走を「改革」のためと持ち上げるマスごみ。小池劇場ならぬ貴乃花劇場か」2017.11.20)

 

 しかし、次の理事選挙まであとわずかだから、あまり意味のある懲戒とは言えない。それにしても高野危機管理委員長の貴乃花への弾劾はしっかり常識に基づいていて気持ちがスッキリした。当然すぎる指摘ばかりだが、テレビのあまりのバカコメンテーターの貴乃花ヨイショを毎日聞かされると、高野委員長の指摘が新鮮だった。おせち料理に飽きてラーメンを食べた時の気分か。

 

 ところで、前に書いた「貴乃花の異常行動は、新興宗教信者であることで説明がつくかもしれない」(2017.12.20)の末尾に以下のように書いた。 「…何としても弟子を守るって貴乃花はかっこつけて言ったようだけど、弟子が突然二人も廃業したことについて、何の説明もしてないようだ。週刊誌によれば黒い噂が原因のようだが、こういう時は弟子を守る気はないらしい。正義の味方が聞いてあきれるねえ。この件は次の機会に」。

 

 予告編を書いたのだが、面倒になって放っておいたら、夕刊フジに中身が書かれたようだ。この記事には重大なことが書かれていた。しかしマスコミは全く報じていない。いつもの報道しない自由か。その題は「衝撃!貴ノ岩にも暴行容疑 元貴乃花部屋力士の訴訟で発覚「逃げ回る力士にエアガン」」で、記事は以下のとおり。

 

 「元横綱日馬富士に暴行を受けた十両貴ノ岩が、逆に“暴行疑惑”で昨年12月27日に東京地裁へ証人として出廷していたことが26日、わかった。引退した貴乃花部屋の元幕下力士が日本相撲協会を訴えている民事訴訟で、3人の元力士が貴乃花部屋で行われていた暴力の実態などを証言。貴乃花親方と花田景子夫人も貴ノ岩と同日に証人尋問で出廷した。訴訟は現在も東京高裁で争われている。

 相撲協会を訴えているのは、十両目前の幕下3枚目だった2014年九州場所限りで引退した元貴斗志(27)。貴乃花親方に引退届を出されたことから15年3月、相撲協会を相手取り「地位確認等請求」、「報酬の支払い」などを求めて東京地裁に提訴。今年3月に請求を棄却されたものの、控訴して現在は東京高裁で係争中だ。裁判記録によると、元貴斗志は14年10月18日の朝稽古中、貴乃花親方から「不良みたいな態度を取りやがって。荷物をまとめて出ていけ」などと何度も怒鳴られ、貴乃花部屋から追い出されたという。(中略)」。被害者ツラしていた貴ノ岩が加害者として訴えられていたのだ。(そうか、だから貴乃花は日馬富士の暴行も訴えたいのだな。)

 

 貴ノ岩の暴力については次のように書かれている。「…この裁判記録で驚かされるのは、貴乃花部屋内の暴力問題だ。元貴斗志は、09年初場所でともに初土俵を踏んだ“同期”で、当時すでに幕内の関取だった貴ノ岩と暴力騒ぎを起こしている。元貴斗志の主張によると、14年4月に番付上位の貴ノ岩が「お前、あいさつもしないのか」と絡んできたため、「すみません」と謝ると、「お前何様のつもりだ」と平手で3発殴られたという。しかし貴ノ岩は法廷で「元貴斗志が『あんたの若い衆(付き人)ではない』と殴りかかってきて、喧嘩ではなく一方的に暴力をふるわれたのが真実」と反論している。元貴斗志はその際に「格上である関取に手を出してしまった反省として、けじめをつけなければいけない」と一旦は引退の意向を示し、断髪式も予定されたが、相撲への強い思いから撤回。その半年後に師匠から追放されたことになる。また昨年秋場所で引退した元古関(31)は、「貴ノ岩が新弟子の頃から雑用などをせず、出世すると、逃げ回る力士を笑いながらエアガンで撃つことが何度もあった」と証言。さらに、「朝起こしに行くと貴ノ岩は『師匠いる?』と聞き、貴乃花親方が稽古場に来ていないと、二度寝をして稽古の終わった食事の時間になると現れた」とも話している(中略)」。

 

 貴斗志の言い分が正しいのか貴ノ岩が正しいのかよくわからないが、部屋で暴力沙汰がしょっちゅう起こっていたことを覗わせる。貴乃花部屋だけが理想の部屋のようなイメージは貴乃花とマスコミが作ってきたし、改革させないのは相撲協会のほうだと主張するが、貴乃花の足元がそもそも腐っているのに、改革を主張する資格があるのだろうか。

 

 夕刊フジはまだ続く。「… 大相撲はいま元日馬富士による暴力事件で大揺れだが、被害者側の貴乃花部屋で当時、毎日のように暴行が繰り広げられていたとすれば驚きだ。裁判記録には、かつて貴ノ岩の付き人で14年名古屋場所を最後に引退した元貴翔馬(36)の次のような証言もある。「貴ノ岩は私には暴力を振るうことはなかったが、他の力士には先輩、後輩関係なしに暴力を振るったり、新弟子時代から先輩力士に対して聞く耳を持たなかったり、いじめていたのはよく知っています」。さらに「4、5年前、九州場所の宿舎で嵐望(らんぼー、現世話人)は貴神龍(今年の名古屋場所で引退)の頭をビールケースで殴り、貴神龍は頭から血を流し、顔の半分を真っ赤に染めた」、「古関の頭をまな板で何度も殴り、まな板が衝撃で6分割ぐらいになった」と明かしている。また、貴ノ岩が元貴斗志との暴行騒ぎの際に「『鉄アレーを持ってこい』と叫んだと聞いたことがある」と元貴翔馬は付け加えている」。

 

 この訴訟騒ぎの本人貴斗志は2014年九州場所前に突然引退している。あるブログから。「2014年九州場所、幕下上位で期待されていた貴斗志(24)である。しかし、何の前触れもなく場所前に突然引退してしまったのだ。貴斗志と同時に入門した双子の兄は、今年3月に怪我の影響で既に引退していた。それだけに期待が高かったことから、この引退には相撲関係者やファンが首を傾げた。加えて、貴乃花親方が弟子の引退理由を何一つ語らないことから、様々な憶測が流れることになる」。

 

 またいつものように何も語らない貴乃花。いや貴斗志は昔の話であった。その昔から貴乃花は都合が悪くなると黙して貝のようになる。全然弟子を守っていないじゃないの貴乃花さん。 このブログにあるように貴斗志も双子力士で、兄は貴月芳と言っていたが、これも引退した。貴斗志の突然の引退については理由は不明だが、こんな噂がある。敬天新聞という出所は胡散臭そうだが、その筋の情報には長けていそうなブログ記事だ。

 

 「双子力士が出所祝に懸け付ける

 以前に、歌舞伎役者の海老蔵への傷害事件で一躍時の人となった元関東連合の石元太一を叔父にもつ双子力士の存在だ。双子の兄弟力士、貴月芳と貴斗志である。この兄弟、あの市川海老蔵暴行事件で一躍時の人となった関東連合OBの甥っ子なのだ。この双子力士は、海老蔵への傷害事件で服役していた伊藤リオン元受刑者の(仮)出所祝の席に、ちょんまげ姿で堂々と参加していたのである。

 叔父である石元太一の大事な友達が晴れて出所したのだからと、貴乃花親方が喜んで双子力士の参加を認めたとは考え難い。ならば事後報告で知ったのかもしれないが、これといった御咎めもなかった様子だ。暴排条例の括りからすれば、当局が関東連合関係者を周辺者として捉えていることは間違いない。その様な連中が屯する場に、同席したことを親戚付き合いで片付けていいものか、甚だ疑問である」。

 

 こういう関わりが引退と関係しているかもしれないが、貴乃花は説明しようとしない。こんなことで相撲協会の改革なんてできるのだろうか。

 

 2012年の貴乃花部屋暴行事件について、週刊新潮5月3・10日号は次のように報じている。「…同誌に告白したのは、2年前に入門し、今年3月8日に廃業した18歳の元弟子(貴王良のこと)。この元弟子によると、今年1月の初場所で、入門から初めて勝ち越したため貴乃花親方に報告に行くと、「なんで先輩よりも先に報告に来るんだ!」と怒鳴りつけられ、腹や顔面をボコボコに殴られたという。この元弟子に対する同親方の暴行は入門から1年が過ぎたころから突如始まったが、同親方の弟子たちへの暴行は以前からほぼ満遍なく行われ、1人につき多い時は週に1~2回、少なくとも月1回は繰り返されていたという。部屋のおかみさんである景子夫人も見て見ぬふりだったというが、この元弟子が部屋を飛び出すと、実家の父親に電話をしてきた景子夫人は、父親から同親方の暴行を聞かされ「知らなかった……ショックです……」と話したという。さらに、同部屋からは円満解決を図るべく、これまでの生活について「いじめや問題となる行為をなんら受けることはなく……」などと書かれた「誓約書」なる文書が送られ、文書に親子で署名・捺印しての返信を求められたという。怒りが収まらない父親は2度にわたって日本相撲協会に抗議するもナシのつぶてだったというから、角界の変わらぬ体質がまたまた浮き彫りになってしまった。「貴乃花親方はいわゆる“かわいがり”的な暴行は当たり前の環境で育ってきたため、加減できなかったのでは。2004年2月に貴乃花部屋を構えた際、貴乃花親方は『5年以内に関取を育てる』と宣言したが、いまだに育てた関取はゼロ。というか、名選手が名コーチになれない典型で、教え方があまりうまくなく、まったく入門者がいない時代が続いていた。現在、幕下で十両入りを目指す弟子3人は貴乃花親方自らスカウトしたとはいえ、1人はモンゴル人、2人は高校時代に実績のある力士で、貴乃花親方の指導よりも、本人たちの素質によるところが大きい」(角界関係者)(後略)」(引用終り)

 

 なんだ、貴乃花も古いやり方で弟子を可愛がっているじゃないか。改革は他人ではなく、自ら始める必要があるんじゃないか。

 

 同じ中身だが敬天新聞も書いている。「貴王良引退の原因は親方の暴力。貴乃花部屋から初の新十両誕生の陰で、ひっそりと引退した貴乃花部屋の若手力士がいた。現役当時の四股名を貴王良という若者は、僅か二年の土俵人生に幕を下ろしたのである。引退直前の本場所では、入門以来初の勝ち越しを決め、今後の活躍も期待されていた若者であった。突然の引退であったにも関らず、その理由が本人からも部屋からも何一つ説明がなかった事から、貴乃花部屋の力士を応援するサポーターからも心配の声が挙がっていた。後日、貴王良の引退理由が思わぬ形で判明する。「親方からの度重なる理不尽な暴力に絶えかねて、部屋を脱走した」と、週刊新潮が報じたのである。新たな暴力事件が貴乃花部屋で発覚かと、本来ならば大騒ぎになるところだが、相撲協会は貴乃花親方から事情を聴き、暴行の事実を否定したということで、これ以上の介入は協会としてしないと、何とも消極的な対応で終わった。稽古と称した暴行リンチで死亡者まで出し、その後も現役横綱の暴行事件や野球賭博、極め付けは本場所中止に発展した八百長事件と、数々の不祥事を起こした相撲協会は、協会内の危機管理委員会の権限を強めることで、同種の不祥事には徹底的に究明にあたることを宣言していた筈だ。ならば、貴乃花親方の暴行記事を報じた週刊新潮にも聞き取りをすべきであり、少なくとも貴王良のもとに出向いてでも、事情を聴くべきである。所謂、加害者である貴乃花親方が否定したということで、後は介入しないということであれば、閉鎖的な体質が何一つ改善されていないと誹りを受けても致し方ないであろう。勿論、貴王良の身勝手で部屋を飛び出して、何らかの腹いせで嘘八百を並べた可能性を否定する訳ではない。ただし、貴王良の父親も元力士であり、多少のシゴキや強い師弟関係は十分に承知した上で、我が子を角界に送り出した筈だ。その上で、息子が受けた貴乃花親方の理不尽な暴力の実態を週刊誌相手に吐露したというなら、全くの出鱈目と片付けるのは、余にも稚拙な判断である。実際、部屋から逃げ出した貴王良のもとに「イジメや暴力を受けた事実はない。部屋には迷惑をかけない」といった趣旨の誓約書を送り付け、本人に署名捺印をして返送するよう、貴乃花部屋は求めていた。つまりは、貴乃花親方の弟子への暴行疑惑が報じられる以前に、口封じとも取れる先手を打っていたことからも、暴行事実の信憑性は高いものであったのだ。結局、暴行疑惑は有耶無耶のうちに終わってしまう気配だ」。

 

 ところで、このとき話を収めてくれたのは、今貴乃花が鬼の形相で睨みつける仇敵八角親方だった。当時危機管理委員会副委員長を務める八角親方(元横綱・北勝海)は「貴乃花親方に事情を聴いたが、暴行の事実は否定していた。今の状況で協会が介入することはない」とコメントして話を収めた。もしこの暴行事件が本当なら、八角危機管理委員会副委員長の判断はまさに暴行の隠蔽、貴乃花部屋を守るためにつるんだ許されない行為であり、相撲協会の古い体質そのままだ。それを知っているから貴乃花は八角理事長につらく当たっているのだろうか。もしそうなら笑止、笑うしかない。同じ穴の狢。貴乃花を助けてくれた八角親方に恩を仇で返している貴乃花。異常と言わずに何というか。

 

 もちろん貴王良の話も嘘、貴斗志、貴月芳の双子力士引退の話も嘘、加害者貴ノ岩暴行の話もみんな嘘かもしれない。それなら尚更のこと、貴乃花のこれまでの疑惑をキチンと貴乃花自ら説明し、マスコミも疑惑を根掘り葉掘りほじくり出してほしいものだ。少しはホコリも出て来ようというものだ。貴乃花の「沈黙は金」はいつまで続くことやら。どこかで小池劇場が破綻したようにマスコミが手のひらを返すときが来るだろう。もう少しマスコミサービスをしておいたほうがいいんじゃないか、貴乃花さん。


【「世相徒然ブログ」氏の貴乃花論】
 「世相徒然ブログ」の2017.12.29日付ブログ「元顧問に損害賠償求めたと相撲協会発表、貴乃花関連でもあるのにマスコミはスルーするのか?」。
 昨日相撲協会は協会元顧問に損害賠償求め、訴訟を25日に東京地裁に起こしたと発表した。これはマスコミではほとんど報じていないようだ。しかし、これは大いに貴乃花と関連があるのである。

 

 時事ドットコム

「元顧問に損害賠償求める=相撲協会

 日本相撲協会は28日、元顧問の男性(62)が立場を悪用して不正に利益を得たとして、この男性に対し、計約1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を25日に東京地裁に起こしたと発表した。訴状によると、元顧問は2012年2月~16年1月、危機管理に関する業務への助言などを相撲協会に委託されていた。この間に、力士が登場するパチンコ台をめぐる契約締結を主導したり、東京・両国国技館の改修工事に関する契約に介入したりして、業者側から裏金を受け取るなどしたという」。

 

 また、時事ドットコムによれば、「相撲協会は、元顧問が協会内での立場を利用し、背任的行為や利益相反行為を行っていたことが判明したため、東京地裁に損害賠償請求訴訟を起こしたと発表した。八角理事長と対立して相撲協会を離れた元顧問は、貴乃花親方と近い存在だとされる。」。

 

 なお、元顧問の名前は、小林慶彦という。北の湖理事長からの顧問だというがその当時ネットでどのように言われていたのか見て見よう。「その顧問とは小林慶彦・経営コンサルタント(58)といわれるが、経歴不詳である。ただ面の皮が相当厚いことは間違いないようだ。北の湖が理事長に返り咲いたときに顧問として相撲協会に入ったという。曲がりなりにも税制上の優遇処置を受けている団体の幹部だ。業者から裏金を貰ったことが明るみに出た時点で「アウト」。普通の神経の持ち主なら観念して身を引くところだ。 それなのに現在も協会に居座っているどころか、これ迄通り、内部を牛耳っているというから看過できない。協会が裏金顧問の首に鈴をつけるどころか、身内だけの調査で『金は返したのだから問題はない』とおとがめなしで済ませたことが何よりこの顧問の協会内部での影響力の強さを物語っている。この幹部は北の湖理事長の側近。現体制の誕生と同時に顧問として協会入りし、内部でやりたい放題なのだ。相撲協会は年明けの今年1月、正式に公益財団法人に移行。再選された北の湖理事長の任期は2年間だ。裏金幹部があと1年半も居座るとは信じがたいが、くだんの幹部はその先も見据えているというからとんでもない話ではないか。


 さる親方が声を潜めてこう言った。「最近、貴乃花理事にべったりというんだな。貴乃花理事は現在総合企画部長など部長職を5つも兼任していて、協会内部では北の湖理事長、八角事業部長に続くナンバー3の位置づけ。人気も知名度も抜群だし、このままいけば、次の次の理事長候補だからね。今のうちに取り込んでおこうという腹じゃないか。あろうことか貴乃花理事もあの顧問にゴマを擦ってるっていうウワサさ」。裏金顧問(パチンコ業界から力士の肖像権を絡めてかなりの金額を受け取り問題になった)の厚顔ぶりにはあきれるばかりだ」。

(引用終り)

 

 つまり前回の理事長選は、元顧問の責任追及を厳しくしようとする八角親方と貴乃花を応援する元顧問つまり悪を詳しく暴かれたくないために貴乃花を担ぎ出した勢力の戦いという構図だったようだ。巷で言われる悪の巣窟、相撲協会を牛耳る八角理事長と正義の味方で協会改革を唱える貴乃花という対立構図は全く逆の可能性が出てくるのだ。もう少しこの間のいきさつを知るためにあるブログから引用する。ブログ「知識連鎖」より

前に改革派とされる貴乃花親方を無条件で「正義」とする風潮に疑問を持っているということを書きました。それは、「相撲協会「新旧権力闘争」の渦中にキーマン2人が怪死」(ポストセブン2016.7.22) )などの記事が頭にあったためです。裏金事件そのものは、貴乃花親方は関係ないようなのですが、日刊ゲンダイによると、亡くなった北の湖前政権時代に事務方を一手に仕切り、やりたい放題していた顧問がいました。パチンコ業者の代理店関係者から裏金を受け取り、次々と無駄な工事を発注した他、八角理事長代行(当時)にウソまでついて70億円分もの企業債券を購入しようとしたそうです。


 「理事長選で完敗…貴乃花親方「最初で最後」の打算と誤算」(日刊ゲンダイ2016.3.30)
 …さらに言えば、貴乃花親方は権力志向が強い。記憶に新しいのが10年の理事選だ。当時、貴乃花親方は37歳という若さで、所属していた二所ノ関一門から理事候補選に出馬した。周囲は「一門の慣例というものもある。君は黙っていても将来的に理事になれる。焦る必要はない」とブレーキを踏んだが、聞く耳を持たず立候補。理事に当選したとはいえ、その結果として一門を追われた。

 貴乃花親方は北の湖前理事長を「オヤジ」と慕った。その「オヤジ」が昨年11月場所中に急死。多くの親方衆が八角理事長代行を後釜に推す中、「後継者はオレだ」という野心が再び鎌首をもたげたのだろう。そんな貴乃花親方を盛んにたきつけ、背中を押しまくったのが親方の言う「同志」たち。その筆頭が裏金顧問だ。
北の湖前政権下で事務方を一手に仕切り、やりたい放題。パチンコ業者の代理店関係者から裏金を受け取り、次々と無駄な工事を発注、八角理事長代行(当時)にウソまでついて70億円分もの企業債券を購入しようとした。1月下旬に協会を解雇されて以降も、今回の理事長選に向けて水面下で盛んに動き回っていたという。


  この裏金顧問をフォローしていたのが宗像外部理事(74)だ。「(顧問が受け取った裏金は)返したから問題ない」と結論付け、さる親方によれば「理事会でも再三、裏金顧問を擁護する発言をし、顧問が暮れに協会から受け取った750万円のボーナスの正当性を訴えたと聞いた」そうだ。
 宗像理事は理事会で発言する以前に週刊誌上で八角体制を批判。理事の任期はこの日の評議員会終了時に切れると定款に明記されているにもかかわらず、外部理事に投票権がないのはおかしいと噛みついた。結果として貴乃花理事を利する「同志」と受け取られても仕方がない。「例えば裏金顧問が指揮を執った国技館正面の木戸の工事には5000万円がかかったのに、工事はそれだけで終わらなかった。木戸の形が変わったことで新たに防火シャッターを直さなければならなくなって、さらに1600万円かかった。無駄な工事の典型で、仮に八角政権になればこれまで露見していないさまざまなことまですべて明るみに出てしまう可能性がある。協会内部の利権を維持したい裏金顧問は、貴乃花を担いで組織の中枢に居続ける以外にない。何が何でも今回、貴乃花に理事長になってもらう必要があったのです」(前出の親方)(中略)

 ・裏金顧問の契約解除と事件解明に積極的だった八角理事長
 なぜこれが貴乃花親方と関係してくるのか?というと、理事長となった八角親方の顧問に対する方針のせいだと、NEWSポストセブンでは解説していました。2015年の11月20日に北の湖・前理事長が直腸がんにより急死した後、協会ナンバー2の事業部長を務めていた八角親方が理事長代行、次に理事長となっています。ポイントとなるのは、この八角親方が、「受け取った金銭は返したから問題ない」と不問とされていた裏金問題のK顧問を契約解除を通告した他、不透明の資金の流れを追求する姿勢を見せていたこと。これはK顧問一派にとっては、とても困ることだとわかるでしょう。 なので、対抗馬となる貴乃花親方はK顧問らにとってはよりマシな選択肢であったわけです。逆に言うと、貴乃花親方の方が事件の全容解明に消極的だったってことでしょうね。「改革派」でクリーンなイメージがある貴乃花親方の方が本来、事件の解明について積極的な発言をしそうなのですが、事実はそうではなかったということです。 また、K顧問に近い人たちは、選挙戦で貴乃花親方の当選のために動いていました。なので、ひょっとしたらもっと近い関係にあったかもしれません。

・おかしいのは貴乃花親方?裏金顧問と近い床山と外部理事が貴乃花親方を応援
 NEWSポストセブンによると、東関部屋に所属する三等床山(力士の髷を結う役割)は、K顧問と近い関係にある重要な人物でした。また、2016年1月の初場所開催中、理事選について記者が床山を取材した録音テープでは、K顧問や貴乃花親方に協力していたことも同時に証言しています。「オレは貴乃花グループの選対本部長を命じられてるんだよ。オレは床山だけど、X親方とY親方(取材時は実名)はオレの意向で(票を)入れる。今回は、顧問と組むことになった」。

 日刊ゲンダイは、K顧問は貴乃花親方にとっての「同志」だとしていましたが、このK顧問をフォローしていた外部理事もいます。外部理事は「(顧問が受け取った裏金は)返したから問題ない」と結論。「理事会でも再三、裏金顧問を擁護する発言をし、顧問が暮れに協会から受け取った750万円のボーナスの正当性を訴えたと聞いた」と話す親方もいます。
(中略)選挙で貴乃花親方の多数派工作を行い、協会サイドによる調査の対象となっていると考えられていた床山が急死してしまいます。自殺と見られていますが、タイミングがタイミングだけに憶測を呼びました。 しかも、亡くなったのは床山だけではありません。実はその1か月半前の4月にも、協会職員がやはり亡くなっており、同じく自殺したとされています。元顧問Kに近いといわれた協会の事務職員は3人いて、八角理事長はそうした職員らに、元顧問Kのやってきたことを明らかにするために協力を求めたものの、成果は上がっていませんでした。そのうち2人は退職してしまい、協会に残った最後の1人というのが、このとき亡くなった職員でした。ここらへんの「怪死」については飽くまで憶測であり、私は強調しません。ただ、裏金顧問一派の応援を受けてしまうほど、事件の調査に積極的ではなかったというのは、貴乃花親方を「正義」とみなすのを難しくする話だとは思います。(引用終り)
 

 ドンドン黒い噂に塗(まみ)れる貴乃花。いくら黒くてもマスコミが全面支援しているから貴乃花の闇は容易に暴かれないで済んでいる。マスコミももう少し勉強したらどうなのか。テレ朝の玉川上水さんよ。いつまでも不貞腐れてんじゃねえよ。

 

 さて日刊ゲンダイ(12.27)は元顧問と貴乃花の関係を次のように報じる。

「…「28日には臨時理事会だけでなく、評議員会も開催される。危機管理委員会が評議員たちに今回の日馬富士暴行事件の報告をするのですが、評議員たちの貴乃花親方に対する怒りがハンパじゃないのです。理事という要職に就きながら職務を放棄したばかりか、反省のかけらもない。それどころか自分に落ち度はないと開き直っているわけですからね。評議員会はあらかじめ予定されていたこととはいえ、彼らの方が開催に積極的だったともいいます。それだけ怒りは強いのですよ」

・裏金顧問のクビを「戻してほしい」

 評議員たちが貴乃花親方の言動に怒り心頭な理由はそれだけじゃない。北の湖理事長時代、協会の事務方を一手に仕切っていた裏金顧問との関係だ。

 裏金顧問とは、協会とパチンコメーカーとの契約に際し、間に入った代理店関係者から500万円の裏金を受け取った人物のこと。昨年1月に協会を解雇された裏金顧問は現在、地位保全の裁判で協会と係争中だ。そんな人物と貴乃花親方は今年10月、川崎大師で行われた北の湖前理事長の三回忌法要後の食事会で山響親方(元平幕巌雄)も含めた3人でゴソゴソと話し込む姿が目撃されている。貴乃花親方は裏金顧問がクビになると「なぜクビにする!」「戻してほしい!」と理事長室に怒鳴り込んだこともあった。協会を追われ、協会と係争中の人物といまだつながっている事実も、評議員たちの心証を著しく害しているという」。

 

 少し前の週刊朝日(2016.3.15)から。「…協会幹部の発言「小林慶彦顧問は今年1月26日、協会から契約解除通知を受けた。ところが2月中旬、貴乃花親方は国技館の八角理事長の部屋で小林慶彦元顧問について『ずっと一緒にやってきたのに辞めさせるのか。もう一度雇うことはできないのですか』と申し入れたと聞いている。小林慶彦もその場にいた。八角理事長は応じませんでしたが、貴乃花親方は翌日も再び、八角氏に申し入れたそうです。引き続き協会をコントロールしたい小林慶彦に貴乃花親方が利用されているのではないかと心配になります」。

 

 裏金顧問小林慶彦の悪行の数々が具体的に書かれている記事だ。これを読めば、貴乃花より八角理事長のほうが相撲協会のために頑張っていることがよくわかる。今週刊新潮も文春も貴乃花ヨイショしかしていないが、こういう金と理事長選にまつわる黒い噂は知らないのか。あるいは知っていて隠蔽しつつ貴乃花を応援しようとしているのか。マスコミは魑魅魍魎の世界。しかし、日刊ゲンダイは頑張っているなあ。

 

 日刊ゲンダイ(2016.3.15)より

 貴乃花理事とグルの“裏金顧問”相撲協会から解雇されていた

 昨年暮れ、相撲協会の八角理事長(52)がまだ、「理事長代行」だったころの話だ。それまで協会内部の事務方を一手に仕切り、パチンコ業者との契約の際に裏金を受け取った「裏金顧問」小林慶彦が、ある会社の債券を70億円分購入しようとしていたことが露見した。仮に、その企業が倒産しようものなら、債券は紙クズになる。そもそも70億円もの大金を投資につぎ込むこと自体に疑問を抱いていた八角理事長代行は、裏金顧問に説明を求めた。すると裏金顧問は、強い口調でこう言った。「法律で決められていることだ。内部留保がこんなにあると受け取られてしまう。内閣府にもスポーツ庁にも指導されている」そして、八角理事長代行をせかすように続けた。「12月18日の理事会までに社債を買わなければならない。とにかく早くしないと……」。疑心暗鬼になった八角理事長代行は内閣府とスポーツ庁に出向いて問い合わせたところ、「そんなことは一切、言っておりません。協会が決めることです」と、担当者はかぶりを振った。裏金顧問はつまり、ウソをついて、協会に70億円分の債券を買わせようとしたことになる。八角理事長代行はもちろん、これを阻止した。

 
・ウソ八百を並べ立てて逃げ切りも…

 裏金顧問はパチンコ業者との契約に関してもウソをつきまくっている。

 4年前、理事をまとめるという名目で、業者との間に入った代理店関係者から500万円を受け取り、後にその事実が週刊誌上を賑わせた。裏金顧問は「カネは返した」と主張。裏金顧問とグルの危機管理委員会・宗像紀夫委員長(74)も「カネは返したから問題ない」と訳の分からない理屈でおとがめなしに。宗像委員長はさらに理事会で「(裏金顧問は代理店関係者に)カネを渡した形をつくりたいから、形だけ預かって後で返して欲しいと言われた」と説明したらしいが、これらは明らかなウソっぱちだ。本紙は現金授受の一部始終を収めたDVDをチェックしたものの、代理店関係者は「後で返して欲しい」とはひと言も言っていない。それどころか裏金顧問は紙袋から帯封のしてある5つの札束を取り出して金額を確認しながら、「絶対、これ、バレんようにしてくれる? 北の湖に……。中止せな、つぶさなアカンようになるので」と、口外しないようクギを刺している。その場で、代理店関係者から期間が足りずに500万円しか用意できなかったと説明を受け、さらなる裏金が必要ですよねと念押しされると、「別に小分けでも構わんですよ」と答えている。「返す」どころか、裏金を歓迎しているのだ。実際、代理店関係者も、日刊ゲンダイ本紙の取材に「(カネは)返してもらっていない」と答えている。「裏金顧問のカネに関する話は枚挙にいとまがありません」と、さる親方がこう続ける。「裏金顧問が協会に来てからというもの、必要に迫られていないムダな工事が山ほど行われているのです。例えば国技館の3階まで伸ばしたエレベーターには5000万円がかかったそうですけど、実際に使う人はほとんどいません。さらに正面の木戸、チケット売り場を50センチだけ拡張する工事にも5000万円、これによって防火シャッターを直す工事が必要になって1600万円かかったらしい。国技館地下の貯水設備もなぜか早急に改修が必要と8000万円がつぎ込まれたといいます。南門の小屋を8000万円かけて建て直す計画まであったのですが、八角理事長が阻止したと聞いています」裏金顧問はウソをついて70億円分の債券を購入しようとしたり、親方連中が「ムダ」とクチをそろえる工事に巨額の費用を投じたりする。なにしろ業者から裏金を受け取りながら、ウソ八百を並べ立てて逃げ切った人物だ。巨額の債券を購入しようとしたことや数々のムダな工事も思惑があるとみるのが自然だろう。この裏金顧問と一緒になって相撲協会を牛耳ろうとたくらんでいるのが貴乃花理事(43)だ。前出の親方が言う。「野心の強い貴乃花は一日も早く理事長の椅子に座りたいし、カネも欲しい。莫大な借金を抱え、首が回らないといいますからね。そこへいくと裏金顧問はカネ回りがいい。カネと権力が欲しい貴乃花と、権力を利用してカネ儲けがしたい裏金顧問は、くっつくべくしてくっついた。危機管理委員会の委員長を務める宗像外部理事、1月下旬の理事候補選で理事になった山響親方(45)も彼らとグルです」。年頭の挨拶で相撲協会全職員を前に「協会を破産させる勢力とは断固戦う」と話していた八角理事長は1月下旬、裏金顧問を解雇した」。

 

 もう一つ日刊ゲンダイ(2017.11.28)から。引用に重複が多くて済みません。

 「…相撲協会の危機管理委員会による調査で、診断書を作成した医師が相撲を取るのに支障はないと判断したことが明らかになった。リモコンや灰皿などで「50発」も殴られたとすれば、相撲を取るどころか、無事でいられるはずはない。元旭鷲山は貴ノ岩のケガを必要以上に喧伝したことになる。


 ■福岡で目撃情報

 貴乃花親方は25日、元旭鷲山の話は誤りと言ったらしいが、いくらなんでも大げさに話し過ぎだと思ったのかどうか。貴乃花親方と彼を“援護”した元旭鷲山。2人の間にある人物を加えると、今回の事件の構図がより鮮明になる。「昨年1月下旬、相撲協会を解雇された裏金顧問ですよ。彼が今回、九州場所の最中、福岡に現れたという目撃情報があるのです。裏金顧問が今回の騒動に関係しているとすれば、一連の騒動も納得です」とは、別の親方だ。「裏金顧問」とは、かつて相撲協会とパチンコ業者との契約の際、間に入った代理店関係者から500万円の裏金をフトコロに入れた人物のこと。「絶対、これ、バレんようにしてくれる? 北の湖に……。中止せな、つぶさなアカンようになるので」と、札束をわしづかみにしてバッグにしまう現場を動画に撮られて明らかにされながら、「カネは返したから問題ない」と訳の分からない理屈でおとがめなしになった。この代理店関係者が「カネは返してもらっていない」と言っているにもかかわらずだ。親方がこう続ける。「裏金顧問は前回の理事長選で、貴乃花親方を理事長にしようともくろんで暗躍。代理店関係者から裏金を受け取ったばかりか、ウソまでついてある会社の債券を70億円分も購入しようとしていたことなどが露見して協会を追われた。その後、地位保全の裁判を起こして現在も係争中だけに、八角理事長に対しては恨み骨髄です。とにかく現執行部を吹き飛ばして協会内の勢力図を変えたいという思いは、貴乃花親方と一致しています。貴乃花親方は裏金顧問が協会をクビになったときも、目の色を変えて執行部に猛抗議したといいますからね。その裏金顧問はモンゴルに太いパイプを持っていて、かつてはモンゴル巡業の勧進元を務めたほど。特に元旭鷲山とは親しい関係を築いていたと聞いています。元旭鷲山がわざわざ来日してペラペラとしゃべったのは、裏金顧問の意を酌んだ可能性もある」要するに貴乃花親方は裏金顧問と利害関係が一致する同志。一部で改革派の旗手で大義があるなどといわれるが今後、どんなキレイ事を並べ立てたところで結局、裏金顧問と同じ穴のムジナではないか」。八角理事長頑張れ!






(私論.私見)