貴乃花親方自作自演失脚事件考その6 |
更新日/2018(平成30).3.29日
【貴乃花親方が内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出】 | |
2018.3.9日、貴乃花親方(45、本名花田光司、東京都出身)が、自身が師匠を務める貴乃花部屋のホームページを更新し、貴ノ岩の春場所出場を明言。理事会、年寄総会を欠席。 元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩関への傷害事件に絡む日本相撲協会の対応に問題があったとし、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出したことを明らかにした。部屋の担当弁護士を通じて報道各社にFAXで文書を送信。「内閣府公益認定等委員会に対し、代理人弁護士を通して、公益財団法人日本相撲協会による本件傷害事件への対応が、事業の適正な運営の確保に重大な疑義を生じさせるものであることから、公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律に基づく立ち入り検査、質問及び適切な是正措置を求める勧告をしていただきたい旨の告発状を提出いたしました」と発表した。 貴乃花親方は弟子の貴ノ岩が元横綱・日馬富士から暴行を受けた傷害事件の報告義務を怠ったとして史上初めて相撲協会の理事を解任された。また、日本相撲協会の元横綱・日馬富士の傷害事件に関する見解に関して、テレビ朝日の番組などで、危機管理委員会の発表とは見解が異なる部分があるなどと話していた。 一連の事件を受け、貴乃花親方は協会への報告義務を怠ったなどとして1月4日に理事解任処分を受けた。この処分について「法的には、解任事由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難」とし、公益認定等委員会に立ち入り検査や適切な是正措置を求めた。 西十両12枚目の貴ノ岩(28=貴乃花部屋)が元横綱・日馬富士から暴行を受けた問題について調査が第三者機関によるものではなく、公正中立ではないと指摘。「調査にあたった危機管理委員会は、被害者の同意を得ることなく、被害者の具体的な診断内容を入手して報道機関に公表しています。さらに同委員会は、被害者の主張を聞く前に中間報告要旨を公表し、その後の最終報告においても重要な点で被害者の主張が全く反映されておりません」と事件の調査手法について批判した。また、自身の理事解任にも触れ、「法的には、解任事由に相当するような理事の職務義務違反になると認めることは困難」としている。続けて「私は、日本相撲協会の公益認定に関する監督権限を有する内閣府公益認定等委員会に対し、本日告発した次第です」と説明した。 3.10日、大相撲の元横綱日馬富士関による弟子の十両貴ノ岩関への傷害事件に関する日本相撲協会の対応を問題視し、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出した貴乃花親方は、京都府宇治市の貴乃花部屋宿舎で取材に応じ「粛々と淡々とやっていく」と述べた。告発の理由や時期については「特段変わったことはない。現在進行形ですから。進行中のことが表に出たかなということで、ご理解いただければ」と話した。 |
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「内閣府公益認定等委員会に対する告発について」は次の通り。
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【八角理事長が貴乃花親方(元横綱)の告発状コメント】 |
3.10日、大相撲の元横綱・日馬富士の暴行事件に関して、日本相撲協会の対応に問題があったとして、貴乃花親方(元横綱)が内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出した件で、八角理事長(元横綱・北勝海)が報道陣に対応。大阪・エディオンアリーナ大阪で行われた春場所(11日初日)の土俵祭り後に、「まだ何とも聞いていない。(何も)言えないです」と具体的な明言を控えた。ただ元日馬富士関の暴行事件に端を発した一連の問題で、相撲協会は内閣府と頻繁に連絡をとり、了承を得た上で事件の対応などの手続きを踏んできた。「協会としてはいつ話を(内閣府が)聞いてこようが、しっかりしている。問題ない。公明正大にやっています」と毅然(きぜん)と言い切っていた。 |
【内閣府へ告発状を提出した貴乃花親方が「無断欠勤」】 |
「貴乃花親方、春場所初日の「無断欠勤」にまた仰天言い訳…協会は即却下」。
大相撲の元横綱日馬富士による傷害事件をめぐる日本相撲協会の対応に問題があったとして、内閣府へ告発状を提出した貴乃花親方(45)=元横綱=が、春場所2日目の12日も会場のエディオンアリーナ大阪に姿をみせなかった。関係者によると、初日を「無断欠勤」した同親方はこの日、ファクスで欠勤理由を届け出たが、協会側は到底納得できる内容ではないとして“却下”したという。このまま平行線をたどれば、同親方の職務放棄などに問題が発展する可能性が出てきた。職務として、あるべき姿はこの日もみられなかった。貴乃花親方は初日に続き、2日目も役員室を訪れることはなかった。 1月に前例のなかった理事解任処分を受けて2階級降格となった同親方は現在、役員待遇委員および指導普及部副部長の職務にある。本場所中は八角理事長(元横綱北勝海)ら執行部が詰める「役員室」に出勤しなければならないが、前日11日の初日には協会への連絡や届け出がなく「無断欠勤」をしていた。協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は貴乃花親方からの連絡の有無について2日目の打ち出し後、「ノーコメント」とした。しかし、複数の関係者によると、貴乃花親方はこの日になって、ファクスで「休場」の理由を届け出ていた。それによると(1)2場所連続全休から3場所ぶりに土俵へ復帰した弟子の十両貴ノ岩は、頭部の傷と心身ともに重い負担を強いられており、部屋で守りたい(2)役員室にとどまると大きな混乱をきたすため、そこへとどまることはできない-などとする内容だったという。 貴乃花親方は場所直前の9日に、元横綱日馬富士による貴ノ岩への傷害事件をめぐる協会の対応に問題があったとして、内閣府の公益認定等委員会に立ち入り検査や適切な是正措置を求めて告発状を提出。「現在進行形ですから。進行中のことが表に出たかなということで、ご理解いただければ。粛々と淡々とやっていく」としている。さらに9日の理事会、年寄総会も「所用」を理由に欠席。1月の研修会も休み、協会の行事に不参加を続け、協会との対立構図を再燃させている。それだけに、協会幹部や関係者は今回の休場理由に疑問を隠せない。役員待遇の職務を休止するほどの説得力がないからだ。「子供ではないのだから、四六時中行動をともにできるわけもない」。「役員室ではない部屋に在籍することも可能だろう」との声もあった。そこで協会は「休場」の届け出に“却下”の意向を示し、折り返し返答したという。貴乃花親方がこれに対してどんな対応をみせるのか。「職務放棄」の状態が続くようであれば、事態の深刻化はまぬがれない。 ★本場所を休むには 1月4日に理事解任が正式に決まった貴乃花親方は、現状は役員待遇委員で、本来ならば会場内の役員室に常駐しなければならない。日本相撲協会を運営するために制定された寄附行為には「理事会および理事は、協会事業遂行の枢軸として分掌業務に専念するものとする」とある。本場所を休む場合には、力士だけでなく親方、行司らを含め協会員は休場届を提出する必要がある。本場所は理事以外の親方衆も審判、監察、警備、広報、木戸(入場入り口係)などの担当に分かれ、運営を分担している。 ★貴乃花親方はファクス好き!? 元横綱日馬富士の傷害事件で昨年12月11日、協会危機管理委員会の鏡山部長が貴乃花部屋を訪問。事情聴取に協力するよう要望書を渡そうとインターホンを押すと、貴乃花親方は居留守を使い、応対の女性が「ファクスでよろしいのに」「次回からファクスをお使いください」などと応対した。さらに貴乃花親方は翌12日夜、協会に協力拒否をファクスで伝える異常事態となった。 ★貴乃花親方の一連の怪行動 ◆調査協力拒否 平成29年10月の秋巡業中に発生した元横綱日馬富士による貴ノ岩への傷害事件で、警察へ被害届を提出しながら「巡業部長」としての協会への報告を怠り、協会危機管理委員会の調査にも非協力的な態度をとった。 ◆無断でテレビ出演 30年初場所千秋楽の1月28日に、場所中は禁じられている民放テレビ番組へ録画出演していたことが発覚。協会広報部へ申請があった場合、趣旨によっては認められるケースもあるが、今回は申請も出ていなかった。 ◆告発状 同3月9日に、元横綱日馬富士による傷害事件に絡む日本相撲協会の対応に問題があったとして、内閣府の公益認定等委員会に是正措置を求める告発状を提出した。 |
【内閣府へ告発状を提出した貴乃花親方が「ちょい出勤」】 |
3.15日、大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)5日目、元日馬富士の事件を巡る協会側の対応を問題視し、内閣府に告発状を提出するなど対決姿勢を強め、且つ初日から欠勤の続いていた貴乃花親方(45)が初めて場所に姿を現した。午後1時50分、車で場所に到着。午後1時54分、既に理事らがそろっている役員室に悠々と入った。関係者によれば、八角理事長(54)に謝罪はなく、あいさつだけして即座に帰りかけた。「ちょっと、ちょっと」と理事長から止められ、「電話には出てくれ、FAXじゃなく」と注意を受けると頭を下げ、同1時57分には役員室を出てきたので僅か3分の出勤となった。報道陣に「私から言うことはありません。まああいさつ」と語り、午後2時、迎えの車に乗り込み会場を離れた。元横綱日馬富士に暴行を受けて負傷し3場所ぶりに復帰した弟子の貴ノ岩の取組を見ることなく会場を後にしたのも不可解と言わざるをえない。初日から欠勤した理由は元日馬富士から暴行を受けた頭部に不安があり、主治医と連絡を取るため役員室に常駐できないとして12日にFAXで協会に連絡していた。弟子の状態を見極めるなら帰るのは会場で取組を見た後が尋常だろう。13日に更新した部屋のホームページでは「役員室に閉じこもっていては、職務を全うできない」などと正当性を訴えている。協会側は親方の主張する理由での欠勤を認めず、役員室に出勤するよう2度にわたり、FAXで通告した。“これで文句ないだろ”とでも言わんばかりの役員室訪問&“超速早退”春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は「注意はしました。明日以降は出勤して下さい」と出勤扱いにしなかった。他の親方衆にも示しが付かない。ある協会幹部は「職務だよ。非常におかしい。普通の親方ならクビになってもおかしくない」と語った。貴乃花親方の異常な振る舞いが際立っている。
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貴乃花親方「あーす」1秒で早退 もはや奇行…協会幹部 断罪「出勤にならない」
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【貴乃花部屋暴行事件その4、貴公俊暴行事件】 |
理由は、付け人が貴公俊に土俵下に向かうように伝えるタイミングが遅れた為ではないかという。取組の出番の時間が誤って伝わり、土俵下の控えに慌てて駆け込み、十両の審判長を務めた境川審判部長代理(元小結両国)からその場で“遅刻”を注意された末、大翔鵬に敗れて3勝5敗。怒りの矛先はこの付け人に向けられ暴力に発展した。 目撃者の説明では、支度部屋にはその様子を見ていた力士がいたが、止めた力士はいなかったという。貴公俊は栃木県出身。十両貴源治(20)の双子の兄で、元横綱日馬富士の傷害事件の被害者で3場所ぶりに出場している十両貴ノ岩(28)の弟弟子。貴乃花親方は今場所、4日目まで会場に出勤せず、協会から指示があった後は会場に現れているものの短時間しか滞在していない。この日も会場に現れたものの、貴公俊の暴行があったときには既に会場を後にしていた。また協会は、峰崎部屋でも兄弟子が弟弟子を殴る事案が起きたと明らかにした。示談が成立したため公表したという。弟弟子は問題後に引退している。 日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が明かし、日本相撲協会として貴公俊と付け人の両者から聞き取りをするなどの調査を始めた。尋常ではない様子を協会員から伝え聞いた、日本相撲協会の鏡山危機管理部長(元関脇多賀竜)は、関係者が運転する車で帰りかけていた貴公俊を事務所に呼び出した。その場で本人が「2、3発殴った」と暴行を認めたという。 鏡山危機管理部長、春日野広報部長らによる聞き取りを終え、貴公俊は険しい表情で事務所を後にした。暴力を全面的に否定していた、師匠の貴乃花親方の顔に泥を塗り、指導力不足を指摘されても仕方のない事態となった。全協会員を対象に暴力の再発防止を目指し、2月に行われた研修会も無意味にし、相撲協会の顔にも泥を塗る愚行となった。 昨年10月、元横綱日馬富士関による十両貴ノ岩への暴行事件が発生。貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(元横綱)は、日本相撲協会に対決姿勢を示していたが、今度は自身の部屋から加害者を出す事態となった。貴乃花親方は役員待遇委員で、本来なら十両の取組中は役員室に滞在する必要があるが、貴公俊の問題発生時は不在だった。日馬富士関から暴行を受けた貴ノ岩が今場所から復帰し、その担当医師らと連絡を取り合う必要があり常時滞在は困難という理由から、初日から欠勤を続け、15日から出勤しても滞在は最長3分足らず、最短では25秒。午後3時ごろの出勤もあった。前日7日目に協会から勤務態度に対する注意文を受け取り、この日は珍しく午前中から1時間余り滞在したが、その後の出来事で、即座に対応できなかった。鏡山部長が貴乃花親方に電話を入れ、後に折り返しがあったという。 今回の問題を受け、春日野部長は「(貴公俊)本人が出場を続けるかどうかは分からない」と話した。協会は今日19日に臨時理事会を開いて対応を協議。貴乃花親方や貴公俊らを呼んで事情聴取する可能性もあり、詳細を把握した上で注意などの処分を決めるという。 |
◆貴公俊(たかよしとし)本名・染谷剛(協会届けは上山剛)。 1997年(平9)5月13日生まれ、栃木・小山市出身。家族は両親と双子の弟貴源治。スポーツ歴は茨城・境町立境小2年から境第一中3年までサッカー、空手、バスケットボール(中3で県大会優勝)、キックボクシングなど。相撲未経験ながら父勝利さんの勧めで弟とともに貴乃花部屋に体験入門し13年春場所初土俵。185センチ、149キロ。しこ名の「公俊」は春場所宿舎の龍神総宮社(京都・宇治市)の祭主・辻本公俊氏の名前から。 |
【貴乃花親方が貴公俊暴行事件に苦渋】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主なやりとりは以下の通り。
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2018.3.19日付「貴乃花親方、愛弟子の暴行に『深刻な思い』 貴公俊を『厳しく育ててきたつもりだが』」。 大相撲の東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20=貴乃花部屋)が付け人を務める同部屋の序二段力士に暴行したことを受け、師匠の貴乃花親方(元横綱)が19日、京都府宇治市の貴乃花部屋で取材に応じ、「暴力をしたというのは事実。言い訳がつきません。深刻なことです。大変申し訳ないと思っています」と謝罪した。
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【日本相撲協会の危機管理委員会が貴公俊暴行事件で事情聴取】 |
3.19日、大相撲春場所9日目、日本相撲協会の危機管理委員会は、8日目に兄弟子で付け人を務める序二段力士へ暴行した東十両14枚目の貴公俊(たかよしとし、20)、師匠の貴乃花親方(45)=元横綱、付け人の3人を呼び出し、大阪市内で事情聴取を行った。同日午前には貴乃花親方が会場のエディオンアリーナ大阪内で開かれた臨時役員会合で暴行の事実と休場を報告、謝罪した。協会では29日の理事会で処分を協議する。貴公俊は9日目のこの日から休場した。立場が一転した。元横綱日馬富士の傷害事件では、貴乃花親方は暴行を受けた弟子の十両貴ノ岩の師匠として「被害者」を強調していたが、今回は「加害者」の師匠として協会の危機管理委員会から聴取を受けた。危機管理委はこの日、大阪市内で貴乃花親方、貴公俊、暴行を受けた付け人を呼び出し、事情聴取を開始。貴公俊は聴取後、「本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいです」と、兄弟子へ暴力をふるったことに涙ぐんで謝罪した。貴乃花親方は「事実をそのまま話した。聴取は3人それぞれ個別で。(貴公俊は)反省以上の気持ちだと思う」。同親方はこの日午前、会場の役員室で開かれた臨時の役員会合で八角理事長(元横綱北勝海)らに暴行の事実と貴公俊の休場を報告。同席していた春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)によると「休場の申し入れがあり、(貴乃花親方は)『今回は申し訳ありませんでした』と謝罪した」と説明した。
貴乃花親方は会合に向かう際、京都・宇治市の貴乃花部屋宿舎でも対応。貴公俊と2時間ほど話し合い「(暴行は)事実です。深刻なことです。言い訳がつかない。どんな理由であっても、暴力するということはあるまじき行為。土俵に上げることはできない」と、謹慎の意味を込めた休場であることを明らかにした。 危機管理委では目撃した力士らからの聞き取りなども行う方針。協会は同委の調査結果を踏まえ、29日の理事会で貴公俊や師匠への処分を協議する。春日野広報部長は貴乃花親方の管理、監督責任などについても「議題に上がることになると思う」と言及した。 1月4日に理事を解任された貴乃花親方は現在、役員待遇委員。さらに、2月の理事候補選挙に出馬、落選したことで場所後に行われる職務分掌では慣例で1階級降格されて「委員」となることが濃厚だ。 理事経験者の元横綱で委員までの降格は、平成26年1月の理事候補選で敗れた九重親方(元横綱千代の富士、当時)が同年春場所後の職務分掌で3階級降格。当時の北の湖理事長(元横綱)との確執もあったとされた。 場所直後の理事会(26日)には理事長が互選され、八角理事長の再選は確実視されている。協会関係者は、現体制と対立構図を再燃させ、元横綱日馬富士による傷害事件に絡む協会の対応に問題があったとして、内閣府へ告発状を提出した貴乃花親方へ処分が及べば「主任」や役職最下位「年寄」までの降格の可能性も指摘。「平成の大横綱」の“番付降下”が深刻化する。 ★貴公俊の暴行VTR 貴公俊は8日目の取組で、兄弟子の付け人が出番に備えて土俵下の控えに入るタイミングの報告が遅れ、慌てて控えに入った。そこで、十両の土俵の審判長だった境川審判部長代理(元小結両国)から厳しい注意を受けた。取組後、怒りの矛先が付け人へ向けられ、支度部屋で「2、3発殴った」。顔面への殴打で、付け人は流血した。貴公俊は、すぐさま行われた協会幹部の聞き取りで暴行を認めた。 貴乃花親方の協会への“抵抗” ★調査協力拒否 平成29年10月の秋巡業中に発生した元横綱日馬富士による貴ノ岩への傷害事件で、警察へ被害届を提出しながら「巡業部長」としての協会への報告を怠り、協会危機管理委員会の調査にも非協力的な態度をとった。 ★無断でテレビ出演 30年初場所千秋楽の1月28日に、場所中は禁じられている民放テレビ番組へ録画出演していたことが発覚。協会広報部へ申請があった場合、趣旨によっては認められるケースもあるが、今回は申請も出ていなかった。 ★告発状 同3月9日に、元横綱日馬富士による傷害事件に絡む日本相撲協会の対応に問題があったとして、内閣府の公益認定等委員会に是正措置を求める告発状を提出した。 ★無断欠勤 春場所初日の同11日から4日目まで協会に休場届を出さずに“無断欠勤”。5日目から8日目までは出勤はしたものの“遅刻”“早退”を繰り返した。 |
【貴乃花親方にブーメラン直撃記事】 | |
「貴乃花親方に見事に“ブーメラン”した暴力事件」。
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【貴乃花親方が貴公俊暴行事件を境に一変、適正出勤に転換】 |
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【横野レイコリポーターが貴乃花親方の変化をレポート】 |
3.21日、相撲取材歴30年の横野レイコリポーター(55)が、この日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)に生出演し、大相撲春場所8日目(18日)の取組後に東十両14枚目・貴公俊(たかよしとし、20)が付け人の序二段力士を暴行した問題を受け、師匠の貴乃花親方が20日に後悔の念を口にしたことに自身の見解を示した。横野リポーターは現在の貴乃花親方を「本当に落ち込んでいらしゃる」とした上で日馬富士の暴行事件が発覚してから「これまで11月から本当に怒って、怒りきって、とんがりまくっていたんですよ、取材してても。最後は告発文まで出していったので怒りが収まらなくて」と明かした。こうした中で起きた今回の問題を「今回のことでやっとつきものが取れたというか改心された感じが逆に不幸中の幸いというか。ここで止まって、親方自身も怒りを止めるブレーキがなかったと思う。こういうことがあって残念だけど、これで変わったことはある点では良かったなと私、思っているんです」と持論を展開していた。
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【相撲協会の理事会が八角理事長の続投を互選で決める】 |
3.26日、相撲協会の理事会が八角理事長の続投を互選で決めた。これに先立って評議員会も開かれ、池坊議長が会見した。池坊氏は、ピンクのスーツ姿。会見映像を見た人からは、ツイッターなどで「嬉しそう」といった感想も少なからず上がった。それくらいご機嫌な様子だった。貴乃花部屋の貴公俊による暴行問題の話を自ら持ち出し、
「多くの方々に失望や落胆を与えてしまったと、心を痛めております」と指摘。会見後、報道陣から貴乃花親方へのコメントを聞かれると、「天知る、地知る、人知る。神様はいるんだなと思いました」と語った。これまでも貴乃花には苦言を呈してきたが、ネットやワイドショーでは、池坊氏の方が悪役扱いされることもあったことが念頭にあるようだ。池坊氏は、26日の会見で「来期は別の方がいい」と、5月で議長を退任する意向を示している。
一方の貴乃花は、弟子の貴公俊の暴行問題を受け、元横綱日馬富士による傷害事件をめぐる協会の対応を問題視して内閣府に出していた告発状を取り下げる意向を表明。「姿勢が一貫していない」などとの批判も招いている。 |
【貴乃花親方の母・藤田紀子さんが池坊議長発言に反発、我が子を庇う】 |
3.27日、母・藤田紀子さんが池坊議長発言に反発。翌日のテレビ出演「バイキング」(フジテレビ系)で「(池坊議長はよっぼど)貴乃花親方が憎いんでしょうね」と厳しい表情で語った。 藤田さんは、「天知る」発言について、 「(同じ言葉を)返したい人が何人もいます」 と、貴乃花をかばって反撃する姿勢を見せ、「よっぽど貴乃花親方・部屋が憎いんでしょうね、池坊さんも」、「個人的な感情で、『憎し』を感じます」 と反発していた。 |
【貴公俊両親語る貴乃花部屋への不信「入門以来話したことない」】 |
3.28日、貴公俊両親語る貴乃花部屋への不信「入門以来話したことない」。3月18日に付け人への暴行事件を起こした貴公俊(20)。史上初の双子関取として、弟・貴源治(20)とともに注目を集めていた。29日に開かれる相撲協会理事会では、彼と師匠である貴乃花親方(45)への処分が下されるという。日ごろから貴乃花親方と女将・花田景子さん(53)は、弟子たちを“我が子同然”として扱っているという。昨年12月に目黒区内で行った講演会でも景子さんはこう語っていた。「大きな子供たち(※部屋の弟子たち)のことは、何があっても守るとう親方の強い信念があります。その親方の思いを知っているからこそ、弟子たちもついてきてくれると信じておりますし、何かあればすぐに私たちに相談してくれる関係性ができています」。
事件について貴乃花親方と景子さんは、貴公俊の両親にはどう報告したのか?双子の母・Aさんはフィリピン出身だが、日本での生活は長く日本語も堪能だった。Aさんは双子の父と離婚しており、現在はBさんと暮らしている。Bさんは双子の継父にあたるが相撲を勧めたのは彼だった。入門の前、両親は貴乃花親方と景子さんに面会したという。 「女将さんが『スポーツ万能なんてすごいご兄弟ですね。ぜひ預からせてください』と、おっしゃってくれました」(Aさん) 、「そんな2人を5年間も部屋で育ててもらったことには、とても感謝しています。弟に続いて兄も十両に上がって、私たちも喜んでいたところにこんな事件が起きて……」(Bさん)。 息子たちとは電話やメールで連絡を取り合っているという両親だが、部屋に対する不信が募る理由が。Aさんは「私たちは親方や女将さんとは連絡がとれないので、息子たち、特に兄のほうが今後どうなってしまうのかわからないんです」と呟く。また“貴乃花部屋から報告や相談はあったのか?”と本誌の質問に対するBさんの答えは驚くべきものだった。 「それがいまのところ(※3月22日)、親方からも女将さんからも何もお話しがないんです。それどころか、親方と女将さんとは子供たちが入門してからいっさいお話ししたことはありません」。 実は昨年から、両親は心配していたという。 「貴乃花親方は、1人で相撲協会を敵に回して闘っているわけでしょう?息子たち弟子も(角界で)孤立してしまうのではないかと……。これまでのことは本当にありがたいと思っていますし、親方も息子たちを守ってくれるつもりなのだとは信じています。でも息子たちの将来のことを考えると不安で仕方がないんです」(Bさん) 。 ――預け先を間違えたと考えているのでしょうか? 「こんな状況ですからね、そんなことを考えてしまうこともあります。せっかく息子たちは相撲の道に進んだのですから、燃えつきるまで頑張ってほしいと願っています」(Bさん) 。 千秋楽前々日の3月23日、東京都内にある自宅付近で、景子さんにコメントを求めた。大阪へ向かうためなのか、右手にはキャリーバッグを下げていた。 ――弟子の親御さんとは、連絡を取り合っていないと伺いましたが? 「いいえ、そんなことはありませんよ。すみませんけれど、ここで失礼しますね」 。景子さんは、笑顔でそれだけ語ると、タクシーに乗り込んだ。その明るい口調からは、貴乃花親方や貴公俊の未来への不安は、みじんも感じられなかったのだが――。 |
【貴乃花親方が臨時年寄総会で反省の弁を述べ謝罪を繰り返す】 | |
3.28日、大阪市で行われた臨時年寄総会が開催され、役員以外の親方衆で構成される年寄会の会長を務める錦戸親方(元関脇水戸泉)が仕切る中、各一門の代表者から質問を受けた。約30分の中断を挟んで約2時間、貴乃花親方(45)が100人近い親方衆に、元横綱日馬富士関の傷害事件以降、協会側と対立してきた言動について反省の弁を述べ謝罪を繰り返した。一部から、一連の貴乃花親方の言動に対し、解雇に相当する「委託業務契約解除」を求める声も出ていたが、年寄会は貴乃花親方への処分を今日29日の理事会に一任する。 臨時年寄総会に出席した反貴乃花派の親方の一人は、こう話す。
年寄総会後、貴乃花親方は「これまでの私の行動によって、協会の皆さんに多大なご迷惑をおかけしたことをおわびしました」と話した。告発状については「本日取り下げました。年寄会の皆さんにも報告しました」と明かした。一方、一連の言動について「考えが間違っていたということか」と問われると「いや、まずこれから微力ながら協会の一員としてやっていかなければならないという気持ちで、私の監督責任を全うしていかなければならない」と明確な回答は避けた。 |
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3.29日、「貴乃花親方 2時間吊るし上げ!怒号飛び交った年寄会の一部始終」。
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<「臨時年寄総会」出席各一門代表のコメント> ◆高田川親方(元関脇安芸乃島) ◆入間川親方(元関脇栃司) ◆錦戸親方(元関脇水戸泉) ◆玉垣親方(元小結智乃花) ◆伊勢ノ海親方(元前頭北勝鬨) |
3.29日、日本相撲協会が東京・国技館で定例理事会を開催し、春場所中に暴行事件を起こした十両・貴公俊と師匠の貴乃花親方への処分を話し合った。約1時間半で終わった。貴公俊は1場所の出場停止。貴乃花親方は、自身の春場所中の勤務態度や、弟子の貴公俊が付け人に暴行した問題の監督責任により、「委員」から2階級降格懲戒処分で役職最下位の「年寄」になることが決定した。元横綱・日馬富士関の暴行が発覚した昨年11月に理事だった同親方は、1月4日に理事を解任され、3カ月足らずで5階級降格した。月給64万円ものダウンとなった。元横綱が年寄に降格するのは、1985年に金銭問題を理由に処分を受けた元輪島の花籠親方以来となる。 日本相撲協会の職務分掌表では「年寄」の階級となった貴乃花親方は一時はナンバー3のポジションにいたが、この日、1番目の八角理事長(元横綱北勝海)から数えて83番目に名前が記された。単純計算で80人に抜かれたことになる。協会の階級には、年寄、主任、委員、役員待遇委員と、選挙を経て選任される副理事、理事がある。理事長は理事会での外部理事を含めた投票で選ばれる。これ以外に、定年後に理事会の審査を経て再雇用された親方は「参与」として働いている。現在、各階級の内訳は理事長1人、理事9人、副理事3人、役員待遇委員7人、委員58人、主任4人、年寄10人、参与8人。貴乃花親方以外の「年寄」の階級の親方を見ると、引退して日が浅い錦島親方(元関脇朝赤龍)や音羽山親方(元幕内大道)といった若手の親方の名が並ぶ。現役時代の実績を考慮すると、ここに貴乃花親方の名前があるのは異質だ。今回の処分を受けても、貴乃花親方は親方として協会の業務(今回は審判部の仕事など)は行える。部屋での指導もできる。八角理事長は「真面目に仕事をしてくれて、組織人としてあらためてもらえればと思っています」と会見で語っており、日々の業務で捲土重来を図るしかない。 前日の臨時年寄総会で一部親方衆が声にした「解雇」に相当する「契約解除」は免れた。今月9日に元日馬富士関の暴行問題で協会の対応を問題視して内閣府に告発状を提出。結果次第では公益財団法人資格の取り消しにつながりかねない行為に対し「一時は真剣に(貴乃花親方の)一代年寄の剥奪が検討された」と関係者は言う。大鵬、北の湖に続いて認められた一代年寄の剥奪は、他に年寄名跡を持たない同親方には退職危機となるが、「知名度、人気を考慮して踏み切らなかった」(同関係者)と、自らの雷名に救われた形となった。理事会では告発状を提出した日の理事会欠席なども加味して「厳罰」が下された。八角理事長は会見で「まじめに仕事をしてくれて、組織人として改めてもらえればと思います」と出直しを期待した。昨年11月以降、協会に反発し続けた貴乃花親方の“乱”は、弟子の暴行問題による急転直下の全面降伏と処分決定で、区切りを迎えた。 |
【貴乃花親方が文書でコメント「ゼロからスタート」】 | |
3.30日、「貴乃花親方、文書でコメント『ゼロからスタート』」。
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【タレントのせんだみつおが貴公俊暴行事件報告を受けた貴乃花親方の顔面蒼白証言】 |
3.30日、大相撲の貴乃花親方と15年来の友人であるタレントのせんだみつおが、フジテレビ系の生番組「直撃LIVEグッディ!」に出演し、弟子の新十両貴公俊が付け人を暴行したことを知った貴乃花親方が顔面蒼白(そうはく)になっていたことを明かした。司会の安藤優子キャスターが「せんださん、あの…貴乃花親方の写ってる横に必ず写ってるっていう…どういうご関係でらっしゃるんですか?」と聞くと、せんだは「京都宇治の神社で15年間お世話になっていて、そこの先生から親方を紹介されたのが親方との御縁なんです」と打ち明けた。せんだは「現場に居合わせて、3月の18日ですか。貴公俊さんが手を出してしまって。先生とお茶飲んでたら、バーンと親方が入って来られて、顔面蒼白なんですよ。先生が『どうした?』って言ったら、『実はこれこれで』と」と、第一報を聞いた時の様子を説明。「大の男が3人とも20秒ぐらい声が出なくて。こりゃえらい場所に居合わせたなと。その夕方から列島に激震が走って、今の騒ぎにぎになった。鳥肌が立ちましたよ」と、貴乃花親方のショックの大きさを証言していた。(「貴乃花親方、貴公俊の暴行知り顔面蒼白に…15年来の友人せんだみつお明かす」) |
【日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が「天知る、地知る、人知る」発言】 |
3.30日、日本相撲協会評議員会の池坊保子議長(75)が、フジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜前8・0)にVTR出演。大相撲の貴乃花親方(45)が協会から2階級降格処分を受けたことに、「親方として残ることがお出来になったんだから、私は幸せだというふうに思います」と持論を展開した。貴乃花親方は元横綱日馬富士(33)による弟子の十両貴ノ岩(28)への傷害事件に絡み、協会の調査を不服とし、内閣府の公益認定等委員会に告発状を提出。春場所で欠勤するなど物議を醸したが、弟子の十両貴公俊(20)による暴行問題を機に態度を一変させ、28日に告発状を取り下げていた。池坊氏は「天知る、地知る、人知る。神様というのは、きちんといろんなことを見ていらっしゃるんだなと思いました。世の中というのは因果応報。神様は見ていらっしゃる」と話した上で、「八角さんは対立しようなんて思っていませんよ。だから彼(貴乃花親方)を審判部にちゃんと入れているじゃないですか。そこには配慮っていうものがあるんだと思います。私だったらもっと怒っているかなと思う」と貴乃花親方を審判部に配属させた、協会の八角理事長(54)=元横綱=の決定を評価した。 |
(私論.私見)