当時、ケガや病気続きで休場の多かった柏戸に対して解説者の元力士・玉の海が「柏戸に勝たせたいねぇ」と発言するなど、柏戸に対して同情する空気ができていた。休場から再起をかけた秋場所千秋楽で、柏戸が大鵬との取り組みを制して全勝優勝を果たし、日本中が感動の渦に。しかしこの柏戸の優勝決定戦後、当時作家だった石原慎太郎氏が新聞に「あれは八百長ではないか?」という文章を掲載した。当時の時津風理事長が対戦相手の大鵬を問い詰めたが、大鵬自身は「絶対に八百長はやっていない」と断言した。これを受け日本相撲協会は石原慎太郎氏を名誉毀損で告訴する準備を始めたが、石原氏が謝罪することで相撲協会は告訴を取り下げ、この件は決着を一応の決着をみた。有名人が大相撲の八百長疑惑について公に口にしたのはこれが史上最初ではないだろうかと思われる。ちなみにこの1963年の大鵬-柏戸戦は、高鐵山という元力士が「八百長」という自著の中で「初めて大掛りな注射相撲(八百長相撲)をしたのが柏戸さん」と記している。真相はどっちなのか…。
大相撲の八百長問題に関して、石原慎太郎東京都知事が2月4日に「今さら大騒ぎするのは片腹痛い。私の知っているかぎり相撲はそういうもの。(八百長は)昔から当たり前のこととしてあったんだよ」と発言した。「歌舞伎の大見えを堪能して見るみたいに、だまされて見て楽しんでればいいんじゃないか。そういうものだ、相撲ってものは」。相撲が国技とされていることに対しても、「日本の文化の神髄である国技というのは 、ちゃんちゃらおかしい。私はそれ(八百長)を知っていたから横綱審議委員を固辞した。ならなくてよかった」。その石原慎太郎氏は、実は過去に大相撲のある取り組みを「八百長」と発言し、物議を醸したことがあった。
大相撲の八百長問題に関して、石原慎太郎東京都知事が2月4日に「今さら大騒ぎするのは片腹痛い。私の知っているかぎり相撲はそういうもの。(八百長は)昔から当たり前のこととしてあったんだよ」と発言した。「歌舞伎の大見えを堪能して見るみたいに、だまされて見て楽しんでればいいんじゃないか。そういうものだ、相撲ってものは」。相撲が国技とされていることに対しても、「日本の文化の神髄である国技というのは 、ちゃんちゃらおかしい。私はそれ(八百長)を知っていたから横綱審議委員を固辞した。ならなくてよかった」。その石原慎太郎氏は、実は過去に大相撲のある取り組みを「八百長」と発言し、物議を醸したことがあった。