アイヌ語地名考 |
(最新見直し2008.5.19日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、全国に残るアイヌ語地名を検証しておくことにする。事柄の性質上、いわゆる内地のそれと北海道のそれに二大区分してそれぞれを確認する事にする。れんだいこ史観によれば、アイヌ語地名は思われている以上に内地にも残存しており、はるか古代史の生息状況、文化圏を表象しているように思われる。そしてなお且つ、古代史上の政変さえ見えて来る非常に貴重なキーワードともなっているよう思われる。 だがしかしこれは緒に就いたばかりであり、一応の構えを表明するに止める。 2008.5.19日 れんだいこ拝 |
【アイヌ語の痕跡地名考】 |
日本の地名の至るところにアイヌ語の痕跡が認められる。殆どが山川草木など自然の地形に合わせて命名されていたアイヌ語地名がもとになっている。特に北海道、東北に多く、それ以外にも数多く認められる。どのように残されているかと云うと、次のように区分される。 一つは、アイヌ語の地名をそのまま音訳してカタカナ表記する場合がある。ニセコ、十勝支庁管内浦幌町トイトッキ、宗谷支庁管内猿払村知来別シネシンコ、釧路支庁管内厚岸町ルークシュポール、留萌支庁管内留萌市大字留萌村字ポンルルモッペなどがそうである。 また、宗谷管内浜頓別町のポン仁達内のように、「ポン」などの接頭辞のみをカタカナとしている場合もある。 一つは、アイヌ語の音訳を漢字で当てて表記する場合がある。「ホッキ貝の多い所」を表す「ポク・オ・イ」からとった母恋や、「川口の汚染された所」を表す「オ・トイネ・プ」からとった音威子府・音稲府(枝幸町)、歌志内市などがそうである。この例が圧倒的に多い。 一つは、アイヌ語の意味を意訳して漢字表記する場合がある。タンネト→細長き沼→長沼、「ルチシ・ポク」→「峠の下」→峠下駅、「イタドリ(虎杖)の多い所」→「クッタラ・ウシ」→虎杖浜駅(こじょうはま)、「砂浜の多い川」を→「オタ・ウシ・ナイ」→砂川市などが挙げられる。 一つは、漢字の読みにうまく当てはまらない地名も多く、漢字にあわせて元の読みを変更してしまったものもある。チキサプ→ツキサップ→ツキサム→月寒、オペレケレケプ-→帯広、ピウカ-→美深等がそうである。 |
【日本の地名となったアイヌ語としての北海道の地名】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北海道の市町村名の8割がアイヌ語に由来すると云う。に 「北海道の地名の歴史」 等々参照する。故・山田秀三氏はアイヌ語地名研究の第一人者だった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【日本の地名となったアイヌ語としての内地の地名】 | |||||||||||||||
本州以南にもアイヌ語を起源とする地名が数多く見られ、、かってアイヌ人が住んでいた痕跡と思われる。 |
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(私論.私見)