アイヌ語文法考

 (最新見直し2008.5.19日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 

 2008.5.19日 れんだいこ拝


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 現在伝承されているアイヌ語(Aynu itak)が元来のアイヌ語と同一系のものなのか異なるのか、アイヌ語が文字を持っていたのかいなかったのかが分からない。母音は /a/, /i/, /u/, /e/, /o/ の五つであり、日本語の原型になっている。子音は /p/, /t/, /k/, /c/, /n/, /s/, /r/, /m/, /w/, /y/, /h/ /'/の12種が数えられる、と云う。基本的な文型はSOV(主語目的語動詞)の順で、この点でも日本語と同じである。

 アイヌ語で文字使用が試みられる以前のアイヌの文学は全て口承のもので、民話神話には非常に富んでいる。アイヌ語の叙事詩ユカまたはユーカと呼ばれる。ユーカの内容は、動物の神があらわれて体験を語るものや、人間の世界の恋愛や戦いを歌うものなど多様である。叙事詩のほかに、いわゆる昔話のような散文による伝承文学もある。

 アイヌ語のいちばんの特徴は、言葉はあるが文字がない。アイヌ語をそのまま漢字を当てていたことも考えられる。アイヌ語地名がそういう形で残っている。




(私論.私見)

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