トロツキーの名言

 (最新見直し2006.1.3日)

 「我が生涯2」より抜粋する。

  「真実は次第に地歩を占める。然し、愚かしさというものは、なかなか根絶やしにならないものである」。

 「宿命論というやつは、どんな具体的、個人的な問題に於いても、消極的に一般法則に準拠するばかりであって、生き且つ行動するという、主要な動機を傍らに捨てて顧みないのが特徴である」。

 「歴史の発展のカーブが上昇している時、世論は、より深い洞察力を持ち、より自信に満ち、より知的となる。それは高く飛翔しながら事実を捉え、高揚するうちに現実の諸事件を普遍性の糸を持って繋ぎ合わせる。だが、その政治的カーブの衰退期には、愚昧が世論を捉える。政治的普遍化の貴重な能力は、どこか知らぬところに消え失せて、その跡をとどめない。愚昧はおごり昂ぶり、歯を剥き出しにして、普遍化のあらゆる試みをあざ哂う。背後に広大な領域を持っていることを感じながら、愚昧はそれに固有の遣り方を用い始める。その用いる主要な手段の一つが、誹謗なのだ」。

 「タイムスとかル・タンといった新聞は、無関心であるか、あまり重要でないような場合には常に真実を述べておいて、重要な機会には、必要なる権威をもって公衆の考えを欺くことができるようにしてある」。

 「一大事業というものは、本能、即ち、理論的又実践的努力で発展させ得るが、本来天性の賜物たる無意識的直観力無くして完遂され得るとは考えられないのである。理論的研究も実践に於ける習練も、政治的人間に、情勢を看破し、その全体を評価し、その結果を予測させることを可能ならしめる直観力に代わり得ない。この特殊能力は、激突、変動の時期、換言すれば革命時代に於いては決定的な重要性を持つに至るのである。1905年の事件は、私の内のこの革命的本能を露にしたように思う」。





(私論.私見)