32423 ブランキ(1805-1881)

 1830年の7月革命の頃からまさに革命家として活躍し、25歳から後の半世紀間を出たり入ったりで、通算36年獄中で過ごす身となった。フランス革命期のバブーフの共産主義運動の思想、戦略・戦術を継承していた。

 1839.5.12日「季節社」を率いて武装蜂起して失敗。この時のアジ文書の中に、1830年の7月革命後のルイ・フィリップ体制を批判した文章の後の一節は次の通り。概要「王制を転覆しただけで満足するべきであるか? 全ての貴族制、つまり貨幣貴族制をも打倒しなければならない。彼らの代わりに我々は何を置くべきか? 人民自身による人民の政府、すなわち共和制。 では、革命の直後から、人民は直ちに自治を行うことが出来るか? 暫くの間は人民は革命的権力を必要とするであろう。要約すれば、王制と全ての貴族制を根絶し、代わりに共和制を、すなわち平等に基づく政府を置くこと。だが、この政府に移行するために、人民が自らその権利を行使するようにさせる革命的権力を用いること」云々。