3266 クロポトキン

目次  

コード 中項目 備考
3266 生涯の概略履歴
3266 経済理論
3266
インターネットサイト
関連著作


ピョートル・クロポトキン
ロシア・アナキストの長老。1919年に「西欧労働者への手紙」を書いて、革命ロシアの現実を訴えた。概要「私の意見では、一党独裁の鉄の規律の下で、強力に中央集権化された国家共産主義に基づいて、共産主義共和国を建設しようとする企ては、まさに失敗しつつあると、諸君に率直に言わねばならない。我々はロシアにおいて、共産主義がいかに導入されてはならないかを、学ばなくてはならない。ソビエト、すわなち労働者・農民評議会という思想は、1905年の革命の際にまず説かれ、ツァーの体制が覆されるや否や、1917年の2月革命によって直ちに実現したものだが、この諸評議会によって国の政治と経済の活動を管理するという思想は、偉大な思想である。しかし、国が一党独裁にある限り、労働者・農民評議会はもちろん、それらが持つあらゆる意味を失ってしまう。我々がもう2年近く置かれている状況の下で、国の中に言論の自由がない時には、選挙に際して自由な選挙活動が行われず、選挙が一党独裁の圧力の下で行われるときには---。社会革命が必要とする巨大な建設事業は、一中央政府によつては成就されえない。数々の知識、頭脳、多くの地域的・専門的な諸勢力の自発的な強力が、必要である。その強力を拒絶すること、党の独裁者たちの才智に任せてしまうことは、労働組合や地方的な協同組合組織のような、独立した核を破壊することであり、それらを党の官僚的な機構に変えてしまう事であり、それが現に起きていることである。しかしそれは、革命を成就するのではなく、革命の実現を不可能にする道である」。






(私論.私見)