三井環出所声明考

 (最新見直し2010.01.30日)

 (れんだいこのショートメッセージ) 
 ここで、「三井環出所以降の歩み」について確認しておく。

 2010.01.19日 れんだいこ拝


 2010.01.18日、捜査情報漏洩(ろうえい)の見返りに元暴力団組員から接待を受けたとして収賄罪などに問われ、懲役1年8月などの刑が確定、平成20年10月に収監され服役していた三井環・元大阪高検公安部長(65、懲戒免職)が、刑期を満了し静岡刑務所を出所した。三井氏は意気軒昂で、「最近の検察の姿勢も含めて、検察批判は積極的に行っていきたい」と述べた。

 三井元部長は14年4月に大阪地検特捜部に逮捕される前、検察の調査活動費の不正流用について実名での告発を準備。一、二審で「口封じの立件で公訴権の乱用だ」と無罪を主張したが認められず、上告も退けられた。一、二審判決によると、三井元部長は大阪高検公安部長だった13年、捜査情報の見返りに元組員から飲食などの接待を受けた。二審大阪高裁判決は検察の裏金づくりを一部認定したが、最高裁決定は触れなかった。

 「三井環氏声明文」は次の通り。

 日本の司法界の腐敗構造、検察庁、裁判所によるでっち上げ冤罪事件 - 日本に正義はありません
 http://www.kyudan.com/opinion/kensatsu2.htm

 声 明 文

 私は2002年5月10日、収賄等により再逮捕されました。この事実も私に遺恨を抱いていた暴力団組員の利害と、私が検察の組織的裏金づくりを実名で公表しようとした口封じをする検察の利害とが一致し、暴力団員の嘘の供述をまにうけた検察とが結託して、虚構の事実をデッチあげて犯罪事実を構成したものであります。

 犯罪事実はいずれもデッチあげであり、本来は真白であって明らかに捜査権の濫用であります。かようなデッチあげ捜査がまかりとおるならば、世は闇であります。 取調べはほとんどなく、保釈も許さず長期予防拘留を目的とする捜査、起訴であることは明らかであります。

 収賄罪という国民受けの罪名を暴力団員の嘘の供述のみによって、犯罪事実をデッチあげ、それを真実として私の真相供述は否認と位置づけ、検察の組織的裏金づくりを闇にほうむろうとするものであります。私が実名をもって裏金づくりを公表するならば、検察首脳は辞職せざるを得ず、森山法務大臣への政治的責任にも発展するものであり、今回の検察の強制捜査は自らの保身を狙った逮捕であります。

 この事件の真の意図がどこにあるのかよく考えてもらいたいと思います。 私はかような不当逮捕、起訴に対して断固闘います。 平成14年5月13日   三井 環

 三井環氏のページ

 現役の大阪高検の三井環公安部長がテレビ朝日のザ・スクープの取材に応じ、実名で検察上層部の組織ぐるみの「活動調査費横領疑惑」について内部告発しようとしていた。 困った検察庁は取材当日の4月22日待ち合わせの3時間前に三井環氏を「想像を絶する」悪徳検事だとして逮捕した。 「口封じ」のための逮捕だが、三井氏は鳥越キャスターにに何を語ろうとしていたのか。

 容疑は暴力団組長の親族名義で、競売された神戸市中央区のマンションを1951万円で落札、住む予定もなく、住んでもいないのに登録免許税 47万5400円の軽減を受けたと言う。 逮捕容疑は詐欺及び電磁的公正証書原本不実記載並びに職権乱用。

 こんな金額の微罪で逮捕、拘留1年間。 その間に全ての検察で証拠は消滅した。 22日、森山法相は 「前代未聞ということでありまして、検察官の名誉をはなはだしく汚した」 と言う声明文を読み上げ、裏金にもっとも恩恵によくしている原田明男検事総長が他人事のように謝罪した。 まるで茶番だ。

 三井氏不当逮捕が最終的に決まったのは、2002年4月20日原田検事総長、法務省、検察庁の首脳が出席した会議の場だ。 これを受けて大阪地検特捜部の担当検事が大阪地裁に逮捕状の請求をしたのは、翌日4月21日(日曜日)の夜、逮捕状が裁判所から出たのは翌22日の午前零時だった。 いかに今回の不当逮捕劇が唐突に起こったかが分かる。

 原田明夫検事総長が週刊朝日の取材に「逮捕が決まったのは4月18日で、それは逮捕状請求の日付を確認してもらえばわかる」という。 検察サイドが三井氏のザ・スクープへのインタビューを知って、「これはヤバイ」と本格的に動き出した、すなわち、「不当逮捕もやむえない」との判断に踏み切ったのは、間違いなくこの4月18日です。

 2日間あまりの“内偵捜査”で三井氏を逮捕するために何か犯罪らしきものはないかと探し、捏造した事件で逮捕しなくてはならなくなり、証拠隠滅の恐れがある、というでたらめな詭弁で拘留してしまった。

 三井環氏は国会の証人喚問に出る事も了解しており、民主党の菅直人とも接触があった。 菅は「もし検察が口封じ目的で不当な逮捕をしていたら非常に大きな問題で大変な事だ。」と述べている。

 週刊誌ではこの問題を最初に取り上げた週刊朝日の編集長山口一臣氏は三井環氏とのインタビューを通しての印象をザ・スクープの中で、「彼は検察と言う仕事に誇りを感じていて、検察が正義を担っている事に自負心を抱いていた。 その検察が裏でこんな汚い事をやっていることがどうしても我慢できなかった。 そして自分自身もそれに手を染めていたという事が許せなかった。 最終的にはそれを世間に明らかにして検事を辞めると言うのが彼の生き様だった。」 と述べている。

 2002年7月30日三井環公安部長の初公判が大阪地方裁判所で行われた。 冒頭で三井環氏側から公訴棄却の申し立てをしたが裁判官は保留とした。

 検察の裏金作りの実態として読み上げた内容の冒頭に 「検察庁には調査活動費という予算があります。 中小地検では年間約400から500万円、東京地検では約3000万円、大阪地検では約2000万円と、その庁の規模によって予算が示達されます。 それが全て裏金として処理され、幹部の遊興費に当てられている。」 とここまで、調査活動費の裏金流用を認めている検察関係者がいても法務省は調査活動費の裏金流用は認めない。

 前検事対現検事の全面対決。 意見陳述の最後に、いきなり立ち上がった三井被告は、検察側をにらみつけ強い口調でこう言い放った。 「どちらが正義なのか!どちらが犯罪者なのか! どちらが卑劣な人間なのか、よく考えていただきたい。」

 検察側にいるかつての後輩達に、「私の事件は風が吹けば飛ぶようなもの、しかし原田検事総長らの犯罪は金銭も多額で重大だ。 最後に一言、どうして私が被告席にいるのか、ここに座るべきは原田明夫検事総長、松尾邦弘元法務事務次官、加納駿亮(しゅんすけ)福岡高検検事長、東条信一郎・・・・」と8名の名前読み上げた。 この日、全てのメディアはこの事件をまったく報道せず無視した。

 裏金作りのカラクリは「公安事務課の課長または係長が警察の公安にいって情報を聞いてくる。 それに基づいて架空の情報提供者をでっち上げる。 情報提供者から情報収集をしたことにして総務課長が書類を作成し会計課からお金を引き出し事務局長がプールする。

 調査費の予算の配分は「全国の中小地検(地方検察庁)には検事正が48人。 規模は小さくても高検(高等検察庁)には8人の検事長。 そして最高検(最高検察庁)には検事総長が1人。地位が上なのはもちろん検事総長だ。 続いて8人の検事長がいて48人の検事正となる訳だが、事件の多い地検より地位の高い最高検の方が年間の調活費の割り当ては多い。」

 2001年7月、高知新聞の1面トップに、高知県警の捜査費流用を報じる見出しが躍った。 手口は、旭川中央署のケースと同様、架空の捜査協力者を仕立て上げ、捜査費を虚偽請求するというものだった。 翌月、高知県市民オンブズマン連絡会議が、詐欺容疑などで県警捜査一課長らを高知地検に刑事告発、受理された。

 しかし、捜査費流用疑惑をスクープした高知新聞の記者はこう危惧する。 「どこまで本気でやるんでしょうね。 自ら調査活動費の問題を抱えているのに、本当に捜査できるんですかね?」と。 警察の組織的違法行為があった場合、それを摘発できるのは上位の捜査機関である検察しかない。 しかし、その検察も同じ手口で悪事を働いている。

 国会がまともに機能しない中、検察を摘発出来るのは、世論でしかない。

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 コメント

 テレビ朝日のザ・スクープの取材に応じ、実名で検察上層部の組織ぐるみの「活動調査費横領疑惑」について内部告発しようとしていた取材当日の2002年4月22日,鳥越キャスターと待ち合わせの3時間前に三井環氏を悪徳検事だとして逮捕したんですね。


【三井氏の満期出所考】
 「『自由・論争』 掲示板」の戸田氏の2010.1.17日付け投稿「検察最大の脅威=三井元検事が1/18朝に静刑を出所し戦線復帰!戸田らが出迎え!」を転載しておく。
 阿修羅掲示板:政治・選挙・NHK77 への戸田1/17投稿を紹介

◎不正ファッショ検察最大の脅威=三井元検事が1/18(月)朝に静刑を出所し戦線復帰!
  連帯労組戸田らが出迎え!
  http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/725.html

 権力弾圧にはひときわ怒りを燃やす、生涯通算逮捕歴5回、連帯ユニオン弾圧での政治資金規正法違反デッチ上げ弾圧・最高裁決定で昨春、「市議10年目にして議員失職させられ、2011年3/23まで公民権停止」の前門真市議&連帯ユニオンの戸田からビッグなお知らせ。
 
 検察裏金問題告発を決意したためにデッチ上げ逮捕→投獄されていた元公安検事の三井環(たまき)氏が、時あたかも国会開催初日1/18(月)の朝8時頃に刑期満了で静岡刑務所から出所する! しかも怒りに燃えまくっての出所である。

 それは昨年6月に仮釈放手続きが順調に進んでいたのに、検察の横ヤリのために極めて異例な仮釈放取り消しにされ、きっちり満期まで静岡刑務所で囚人生活を強いられたからだ。

 連帯ユニオン、とりわけ関西地区生コン支部は反弾圧の立場で三井氏と交流して、三井氏講演会も開催してきたが、(→「KU会第4回勉強会:記録パンフレット「前代未聞の「口封じ逮捕」!三井環事件とは何か?」
            http://www.geocities.jp/ku_kai2006/4benkyokai.html
1/18出所にあたって、生コン支部武委員長の名代として戸田が激励出迎えに行くことになった。
 
 本日1/17(日)夜から静岡市入りし、元連合赤軍兵士で電脳キツネ目組仲間の植垣康博氏が経営する「スナックバロン」で植垣さんらと久々に懇談し、1/18朝に一緒に三井氏の出迎えに行く。三井さんの自宅は神戸市内なので、新幹線の新神戸駅でも連帯ユニオンから出迎え隊を用意している。

 参考:スナックバロンと植垣康博(【さらば革命的世代】)
 http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/crime/090207/crm0902071801015-p2.htm

 先週奥さんが最後の面会に行って聞いたところでは、三井さんには「1/18の出所時間は朝の8時半から9時頃になる」と刑務所側から伝えられているとのこと。ただ、時としてそういった「予定時間」よりも早く出所させられて、本人も出迎え人も困らされるケースもあるので、戸田らは用心して7時台から静刑前で待機している事にする。寒いけどしかたない。三井さんのこれまでの奮闘を思えばそれくらいの事は何でもない。

 先週、戸田から獄中の三井さんに「武委員長の代理として戸田が1/18朝に激励出迎えに行きます」と電報を打っておいた。昨年12/4に戸田が面会に行って本などを差入れして覚えてもらっているので、三井さんも喜んでくれていたと奥さんに聞いた。

 平日早朝ではあるが、時間都合のつく市民や、とりわけ「マスゴミ」ではないジャーナリスト諸氏はぜひ三井元公安検事の激励出迎えに来て欲しい。新幹線静岡駅からタクシーで1500円程度の所だ。

  静岡刑務所:静岡市葵区東千代田3丁目1-1   地図↓↓↓
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=34.99961167&lon=【URL短縮沸:C-BOARD】m

 買弁不正ファッショの検察の暴走を止めるには、検察裏金問題を現職時代に告発した(それが為にデッチ上げ逮捕で投獄された)三井さんを大いに活用すべしと思うが、元検事で民主党側の郷原信郎氏も検察裏金問題を認めないというあたりが弱みかな?

 「現職の時は私も裏金に手を染めてました。今は反省してます」ってあっさり認めて三井氏と共闘してくれたらパワー3倍増するのに、と思う。

 それにしても、組織を上げて裏金犯罪を重ねて内部告発者の投獄までやってシラを切ってきた検察が、自分の悪事は棚上げにして小沢氏や秘書らに「カネの出所が怪しい!」と正義の味方ヅラをして襲いかかり、検察裏金は全く触れないマスゴミどもが小沢・鳩山や秘書らについてだけは「カネの説明責任が果たされてない!」と説教垂れるんだから、全く「どのツラ下げてそんなゴタクを垂れてんだ。コラァ!」って怒鳴りつけてやりたくなるね!
 戸田氏の2009.12.6日付け投稿「裏金告発せんとし弾圧、静岡刑務所の三井元検事の訴えを紹介する!(面会人戸田) 」を転載しておく。
 実を言うと、あの「現職公安検事部長でありながら検察裏金問題をテレビに実名顔出し出演して告発せんとした当日朝にデッチ上げ逮捕された」三井環(たまき)元大阪高検公安部長と武委員長は懇意である。
 ※三井氏逮捕:02年4月(もうそんなになったのか!)

 かつては弾圧する側とされる側だったが、三井氏がデッチ上げ逮捕され、長期投獄後にやっと保釈されて地裁・高裁で裁判闘争をして「国家権力と闘う側」になって以降は、武委員長・連帯ユニオン生コン支部は三井氏を積極的に支援してきた。06年7/15には「KU会第4回勉強会」で2人で講演をする事までしている。
 http://blogs.yahoo.co.jp/ku_kai2006/17841263.html
 その時の講演記録は、以下で無量で読む事が出来る(これって凄いでしょ!)
   ↓↓↓
  http://www.geocities.jp/ku_kai2006/4benkyokai.html
   ※ 三井さんの経歴や検察裏金問題については、
     三井環 HP   http://www012.upp.so-net.ne.jp/uragane

 さて、その三井氏は裁判闘争むなしく最高裁上告を08年8/29に棄却され、10/17に大阪拘置所に収監。その後09年初頭(?)に静岡刑務所に移送されたが、そこで申請や審査があって今年6月中旬頃に仮釈放される予定になったのに、検察の横やりが入って直前に取り消されて満期2010年1/17いっぱいまでの投獄に固定されてしまう、という異例の目に遭わされた。

 それで、各方面にこの仮釈放取り消し横やりの違法性を訴え、また検察改革を訴える中で武委員長にも支援要請があり、三井氏の法務大臣宛要請書を11月に連帯ユニオン中央本部を通じて法務大臣に提出したり、武委員長の名代として戸田が静岡刑務所に面会に行ったりしてきた。

 三井氏の訴えは、一部のミニコミやブログに紹介されているとはいえ、もっと広く報道されるべきものだと思う。そこで微力ながら、戸田も「自由論争掲示板」や阿修羅掲示板に投稿して、三井氏支援を行なう事にした。 今後は、5月以降久しく更新していなかった戸田HP扉を更新して、三井氏支援コーナーも開設していく予定だ。まずは、次々に三井氏の血を吐くような訴え文書を公開していくので、読んで人にも紹介していって欲しい。これらの文書はいずれも三井氏が獄中から「1月5通」に制限されている手紙に書いて自宅に郵送し、それを奥さんがポツポツとパソコン入力して作ったものである。

【三井氏の解放前後のつぶやき】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK77」のTakeru氏の2010.01.18日付け投稿「検察の闇に立ち向かう不撓不屈の男 三井環元大阪高検公安部長 解放前夜のつぶやき -古川利明の同時代ウォッチング-」を転載しておく。
 http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/892.html

 後に掲げる記事は高知地検次席検事時代に知った検察庁の裏金を、現職で告発しようとして2002年4月22日口封じ逮捕に遭い325日間の拘置生活の後理不尽な有罪判決で投獄され、2010年1月18日朝1年3ヶ月ぶりに無事に解放された三井環(みついたまき)元大阪高検公安部長を事件当初から支援してきた、フリージャーナリスト古川利明氏の三井氏解放前夜のつぶやきである。三井氏に関する部分のみ転載させて頂く。

 解放に先立つこと三井氏は獄中で古川氏に解放後「検察改革」を求めて戦う覚悟を語った。三井氏の裏金告発は人事上の不満からの私憤であったというが、氏の告発の動きを察知した検察の、組織防衛のための卑劣な手口に遭いやがて義憤に変わっていったという。その義憤は逮捕後も衰えるどころか収監中を通じ検察・法務省改革という信念にまで高まっていったようにさえ見える。

 また刑務所に人を投げ込む側であった三井氏は、初めて入った刑務所の体験を通じて知ったその非人間的な軍隊式規律が憎しみを植え付けること、出所後の就職もままならないことなどが、1年以内の再犯率80%という受刑者の更正を阻んできた大きな要因との思いに至る。そうして三井氏の心には検察への義憤のみならず受刑者の環境改善の必要性にも問題意識が広がっていった。このような背景の中、三井氏は解放を目前にした獄中で(解放後は)「右も左もない徹底的に検察改革一本でやる」と言い切った。

 古川氏は三井氏の1月18日の静岡刑務所の三井氏の出所を出迎えに行ったようだ。事件以来陰日向に寄り添ってきたであろう三井氏の心と覚悟を知り尽くした古川氏の心に、解放の日を目前にして執筆しながらどういう思いが渡来しただろう。古川氏のシャイな文章の行間には粗野ながらも三井氏に対する暖かい眼差しと、古川氏の権力の横暴に対する抑えた怒りが会間見えるような気がする。

 ひとつ間違えば暗黒社会となる「検察の闇」に立ち向かうとしている三井氏を、国民政治の土台である安心な暮らしを求める私たち市民は支えなければならい。

 不撓不屈の男、三井環元大阪高検公安部長、ジャーナリスト古川利明氏、前門真市会議員戸田ひさよし氏など支援者の下変革のうねりが広がってゆく。

 右も左もない。
 (Takeru)

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 部分転載開始

 古川利明の同時代ウォッチング

 『三井環(元大阪高検公安部長)氏の「口封じ逮捕事件」に対する上告棄却決定を弾劾する(承前)』

 ●1月14日
 追加カキコミの、ジャイアント馬場お得意の32文ロケット砲、炸裂ぅーーーーー!!!!!
 http://toshiaki.exblog.jp/d2010-01-14

 #ほいで、明後日(=1・18)の朝、未決勾留を差し引いた「1年3ヶ月」の刑期を務めて上げて、三井環のオッサンが、静岡のムショを満期出所するのに合わせて、この前、面会したときに約束しておいた、ワシの『日本の裏金(下) 検察・警察編』(第三書館、424頁、1600円+税)を、オッサンんところに郵送した。っていうのは、オッサンが、静岡のムショで仲良くなった受刑者と、いろいろと気脈が通じるところがあって、このワシの本のことを言ったら、「ぜひ、読みたい」ってことになったんだそうだ。で、オッサンが、「古川というのに連絡を取って、本を送れと言えば、送るだろう」ってことで、その受刑者が、ワシんところに手紙を書こうとしたんだが、お互い、全く面識がないのに、その受刑者は、ワシんところに手紙を出すにあたって、ワシのことを「知人」と、まあ、「虚偽申告」を看守にしてしもうたんだな。それは、ムショ内では、「ぺナルティー」の対象になるってことで、いろいろとひと悶着あったんだそうだ。

 で、ワシが、前に三井環のオッサンと面会した際、「そんなややこしいことをせんでも、私の本は、市場に流通しておるんで、その人の家族なり、知り合いにでも頼んで、近くの本屋で注文するなり、アマゾンでも使って購入すれば、すぐ入手できるし、そうすれば、面倒がなくて、済むでしょうに」ということを言ったんだ。そしたら、オッサン曰く、「そういうことができる環境におるんだったら、ワシは、彼にそんなことを勧めておらんワ」っていうんだな。前にも書いたが、そうしたことも含めて、ムショの酷い実態を、文章とかでもって、外に向かって発信できるような人間は、中にはほとんどおらん、ということと、裏表なんだが、それで、ワシは、「わかりました」ってことで、その静岡のムショでの知り会うた、そのオッサンのポン友宛てに、自分の本を贈ろうと思ったんだ。ワシが、この商売を続けておる理由として、やはり、「活字の持つ力」というのを、信じておるからだと思う。聖書にもあるように、「初めに、コトバありき」なんだ。ワシは、生きた人間の、血の通ったコトバこそ、この社会を変革し、人類に希望を与えていくことで、未来を切り開いていくものだと、信じておる。だから、「書く」のだ。

 ●1月17日
 追加カキコミの、必殺・猛虎原爆固めで、完全ピンフォールの3カウントぉーーーーー!!!!!
 http://toshiaki.exblog.jp/d2010-01-17

 #で、「下」の、永田町の大リケン・フィクサー、「白川司郎」の続きだが、この白川の実の兄貴が、東大卒で、あのカメイモンの同期だったっていうんだよな(笑)。その繋がりから、白川は、カメイモンのセンキョとかも、いろいろとサポートしておって、例の「許永中&モリカズ」がタッチした石橋産業ジケンでも、この白川の名前が、カメイモンとコラボで、出てくるんだなあ。この水谷功が、脱税ジケンだったかなあ、チケンに摘発されたのは、2006年だったよな、そのとき、水谷は、いろいろとチケンには喋っておるんだが、どうも、小沢んことばっか喋って、このカメイモンとの蜜月については、何も喋らんかったってんだよなあ。

 ほいで、ワシんところに、洩れ伝わってくるところでは、こうした諸々のハナシを含めて、あの「朝堂院大覚」のオッサンが、怒りマクっておるってんだよなあ(笑)。そうだよな、去年(09年)の10月、六本木ミッドタウンの近くの店で、ワシが、朝堂院に松茸釜飯をタカったときも、「亀井? あんなワルは、おらんからなあ」って怒っておったからなあ。朝堂院も、かつては、カメイモンのセンキョにも協力しておったってんだが、ぬあんか、最近、しっくりと行っておらんのだよなあ。ワシ、推測するに、何かのリケン話で、カメイモンと揉めたと違うんかいなあ。朝堂院大覚が、ぬあんで、怒っておるのか、イマイチ、よくわからんのだが、今回の水谷功の件とかも含め、カメイモンは、この「白川司郎」と一緒になって、さんざん、甘い汁を吸って来たっていうのに、小沢イチローだけが、チケンにヤラれるのは、「不公平」だってんだよなあ。まあ、確かに、その1点においては、ワシも同感だよなあ。

 だからだな、コイツは、三井環のオッサンも、いよいよ、シャバに出てくることだし、朝堂院大覚が、例の「桑田兼吉2億円保釈工作のウラ」を、どこかに、「顔出し」で、喋ってしもうたら、どないするんや! だとすれば、小沢は、ココで、カメイモンんところに、少し、小遣いでも渡してヤッてだな、あんな使えん千葉景子に代わって、「シキケン」を発動させれば、いいぢゃないか。あと、三井環のオッサンをはじめとして、原田明夫、松尾邦弘、但木敬一、加納駿亮、大塚清明、逢坂貞夫、渡真利忠光と、片っ端から、カンケイ者を、国怪に証人喚問をしてだな、「三井環冤罪ジケン=検察のURAGANE作りの隠蔽コーサク」を、徹底解明すれば、「見世物」としては、サイコーに盛り上がるぢゃないか!

 部分転載終わり


【三井氏の検察対小沢絶対戦争論】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK79 」の純一 氏の2010.1.30日付け投稿「[小沢一郎ネタ] 小沢捜査を斬る!〜これは検察の戦争だ 戦争だから何でもやる・・三井環氏が語る(ゲンダイ的考察日記)」を転載しておく。

 http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1203.html

 元大阪高検公安部長・三井環氏が語る

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 高知、高松地検の次席検事や名古屋高検総務部長、大阪高検公安部長などを歴任した三井環氏((みつい・たまき、65)。約30年にわたって検事生活を送ってきた三井氏は、組織内部の「裏金」作りを告発。直後に公務員職権濫用罪などで逮捕・起訴され、刑務所に1年余り収監された。今月18日に静岡刑務所を出所した三井氏に検察の暴走について聞いた。

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 昨春の小沢秘書逮捕で、検察は「選挙に影響を及ぼす時期に強制捜査はしない」という不文律を破りました。理由は明白で、民主党政権の誕生を何としても阻止したかったのでしょう。もちろん、バックには自民党がいる。裏金問題という“弱み”を握られている検察は、自民党に逆らえないのでしょう。

   ◇    ◇

 「年間6億円に上る調査活動費を裏帳簿で管理し、ゴルフや飲食、マージャンなどの遊興費や、法務省幹部の接待費に充てている」。三井氏が01年に告発した裏金問題は検察組織を大きく揺さぶった。捜査機関が自ら違法行為に手を染めていたことが明るみになれば、検察の威信は失墜するからだ。しかし、三井氏は02年4月に突然、大阪地検特捜部に逮捕される。容疑は、電磁的公正証書原本不実記載、公務員職権乱用など“微罪”だった。三井氏は1、2審で「口封じの立件で公訴権の乱用」と無罪を主張したが認められず、上告も却下された。2審の大阪高裁判決では検察の裏金作りが一部認定された。

   ◇    ◇

 告発した当時、裏金作りの実態を京都市内のホテルで自民党幹部に細かく報告しました。しかし、事実解明も改善もされず、森山真弓法相や原田明夫検事総長はともに会見で「事実無根」とシラを切った。私はこの時、検察と自民党が手を握ったと思いました。案の定、日歯連と自民党をめぐる1億円ヤミ献金事件はウヤムヤに終わりました。検察はここ数年、自民党の大物政治家に手を出していない。自民党と一緒に“けもの道”に踏み込んだのです。しかし、民主党政権誕生で慌てることになる。民主党は取り調べの可視化法案や、検事総長人事を国会承認案件にすることに積極的です。仮に検事総長が民間人になれば、隠してきた裏金問題が明らかになってしまう。

 だから何としても民主党政権を潰したい。そんな思惑が見えます。だとすれば、検察と小沢幹事長の捜査は「戦争」です。戦争だからあらゆる策略を使う。検察は積極的にマスコミに情報をリークし、捜査を有利に進めようとするでしょう。リークは検察内の隠語で「風を吹かす」という。国民世論を味方に付け、容疑者を逮捕・起訴する頃に「大悪人」に仕立て上げるのは彼らの常套手段です。小沢氏は国会に対して説明責任があっても、検察に対しては全くない。黙秘を貫くべきです。いろいろ話すから検察がそれを利用し、リークを流す。そんな検察の思惑に乗って「説明責任」を騒ぐマスコミもどうかしています。検察の不祥事を見逃し、傲慢なやり方を批判しないマスコミが検察の暴走を助長していると思います。

 (日刊ゲンダイ 2010/01/29掲載)

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 =週刊朝日 2月5日号=より

○電磁的公正証書原本不実記載、公務員職権乱用など、罪名は大げさですが、要は不動産購入の際に購入物件の住所に虚偽の転入届けを出し、住宅用家屋証明書を取得したというもの。―
○そもそも事件になるような案件でもなく、同じ組織の幹部をいきなり逮捕する事案でもない。その異様さは当時から指摘されていた。―
○「マスコミ嫌いで有名な特捜部の幹部が毎日会見を開き、三井氏の悪行を一生懸命レクチャーしていました。(略)」―

 = = = = =

 佐藤栄佐久氏、鈴木宗男氏、植草一秀氏…、すべて小泉政権時代に起こったこと。なんとも腹立しいことです。千葉法相よ!「何をしている!?」









(私論.私見)