れんだいこの現代選挙の意義考 |
「戦後憲法下の選挙権行使」に対する意義考を廻って、特に左派圏からの混乱が目に余る。2003衆院選でも、「政権交代喧騒」をよそに投票率が低下している。明らかに今や、無関心層の増大と積極的投票拒否派が混交しており、「戦後デモクラシー基盤の喪失」状況を呈している。本稿では、積極的投票拒否派の精神風景を解析し、その謂いが正論足りえるや否やを論駁してみたい。恐らく、現代左派圏のイデオロギー的貧困と理論的ねじれが浮き彫りにされるであろう。 はじめに次のことを指摘しておきたい。滑稽なことは、我が国の政界変動に無関心を装うのに比して、西欧圏のそれらには克明なレポートを得々と為す輩がいることである。れんだいこには相も変らぬ西欧事大主義に見える。れんだいこは、こういう精神の者に漬ける薬を持たないので、どうぞ勝手にしろと云いたい。 以上を踏まえて、以下、その@・議会への失望又は入れる党派がいないという状況から来る選挙権行使拒否派の動向分析に向いたい。そのA・議会そのものの位置付けを廻り、いわゆるブルジョワ議会論を弄し、これに参画することを拒否する派の動向分析に向いたい。そのB・日頃その堕落を指弾し抜きながら、いざ投票となるや旧社共への投票を呼びかける論の是非分析に向いたい。 最後に、れんだいこが見るところの戦後政治の対立軸を浮き上がらせ、我々がこの動向にどう関わるべきか立論してみたい。そして補足として、新党立ち上げの意義について論及して見たい。 2003.11.11日 れんだいこ拝 |
【議会闘争の意義考】 |
議会闘争に取り組む組まないの是非論には、歴史的考察が不可避である。れんだいこの見るところ、議会はまず最初に王権時代の封建的側近政治に対するブルジョア的掣肘権として発生した。議会に足掛かりを得たブルジョアジーは、更なる権限獲得を目指して議会の実質的権限獲得運動に乗り出すことになった。こうして、公民一般に開放された議会論が登場することになる。 |
【議会闘争理論考】 |
革命的議会主義。@・議会選挙を階級闘争の環野中に位置付け、これに参加する。A・選挙の結果については、労働者階級の成長のバロメーターとして位置付け活用する。B・選挙闘争を通じて労働者階級の階級的立場と政治的任務を説き明かし、権力支配の実態暴露を通じていわば大衆の政治教育の場として位置付け、これを活用する。C・議会闘争を通じていくらかの進歩的改良を闘い取る。D・議会内闘争と議会外の大衆運動とを結実させ、最終的に政権を転覆し、権力を奪取する。 不破式人民的議会主義論。@・国会を名実共に国の最高機関と位置付け、A・国会内の議員勢力を多数派とすることで平和的な権力移行を目指す。B・人民連合政府樹立運動となって結実する。 |
(私論.私見)