「アルベール・トーマが来日し、日本へ階級闘争の激化工作をしようとしたとき、その前に立ちはだかったのが、日本の強固な家族制度だった。『日本では家族制度が強固なため、階級闘争-- 労働運動の激化を仕掛けることは 非常に困難である。なぜならば、労働者は失業しても労働運動などする必要はない。家族が温かく迎え入れてくれるからである。この家族制度をなんとかしない限り、日本へ階級闘争を持ち込むことは難しい』。
アインシュタインも、来日した時、日光の金谷ホテルからドイツのユダヤ機関へ手紙を書いているが、その中に、日本の家族制度の立派さを書いているのである。(中略)
かくの如く、日本の家族制度は類(たぐ)い稀(まれ)な存在であった。戦前の日本の家族制度にはとても及ばないが、現在世界中で一番 家族制度を強固に有しているのは我々ユダヤ人社会であろうと思う。この点、我々は常にそれを誇りとしている。(中略)
ここで、日本人にお詫びしなければならないのであるが、この日本の素晴らしい家族制度を破壊したのは我々ユダヤ人なのである。具体的には、占領改革の時 ニューディール派が行なった。(中略)
先例がある。ロシア・クーデターの後、ユダヤ勢力はソ連において「婦人固有」政策を押し付けている。女は家庭に縛られることなく一定の夫に貞操を守る義務がなく、子どもは国家が養育してくれるのであるから母として(子どもを)世話する必要もなく、労働に男と同権で参加できる。今日、ソ連で女が男と同様の重労働に精出しているのはこの名残である。(中略)
極端な”動物回帰政策”は当時のニューディーラーの強権をもってしても日本ではできなかったのであるが、姦通罪をはずすことにより、巧妙に性風俗の低下に拍車をかけ、家族制度の破壊を加速化したのである。夫婦同権とすれば家庭内に互いに相(あい)譲(ゆず)らざる2人の権力者ができ、その調和を乱し家族制度の破壊に導くことができる。家庭内の調和が乱れると核家族化現象も促進されよう。子は親の面倒を見なくなる。(中略)
昔からユダヤ人の間では医師、弁護士になることが勧められていた。これは、社会的存在によるものではなく、これら二つの職業が、家庭内の秘密にタッチする機会の大きいものであり、家族制度の破壊のための武器となるという計算づくのことであった」。 |
「わが国として気をつけねばならないことはわが国に向けられている 数々の企てである。それは、愛国心の消滅、悪平等主義、拝金主義、過度の自由要求、道徳軽視、3S(スポーツ・セックス・スクリーン)の奨励、ことなかれ主義の政策、無気力・無信念、義理人情の抹殺、俗吏(ぞくり=役人をあざけっていう語)・属僚(下級役人の仲間)の横行、否定・消極主義、自然主義、刹那(せつな)主義、尖端主義、国粋主義の否定、享楽(きょうらく)主義、恋愛至上主義、家族制度の破壊、民族的歴史観の否定。以上、19の企(くわだ)てをもって、わが国の持っている 非常に理想的なものを潰そうとかかってくる強い勢力がある」。
1934年、ドイツの宣伝相ゲッべルスがドイツ国民に与えた19の警告なのです。ゲッべルスは、”非常に強力な超国家的勢力”(すなわちユダヤ人)が、文明の破壊にもつながる心理戦、神経戦を挑(いど)んできていることを察知し、これに対して ドイツ国民は十分に警戒せねばならないと考えました。この心理戦、神経戦の目的とするところは、人間の誠実性を低めることにより現存する国家を内部からむしばんでいこうとするものであると判断し、そうした”悪(あ)しき企(くわだ)て”を19の明快な言葉でとらえ直したうえで、国民に向かって警告を発し、抵抗への奮起をうながしました。ゲッペルスが、これら19の”悪しき企て”を総称して、”人間獣化計画”と呼んでいる点も、日本人の別名”エコノミックアニマル”と対応しているようで、大変興味深く思われます。 |
「これらが日本人の間に巣食ってしまうと、楽しみはただカネということにならざるを得ない。すべてをカネのために、という思想が強烈なものにならざるを得ないのである。いわゆるエコノミックアニマルの徹底振りである。高度成長面のほとぼりも冷めた今日、日本人が真剣に取り組まなければならないのはこの精神衛生上の虚無性である。(中略)
戦後生まれの人たちにはピンとこないかもしれないが、これらは正常な人間の頭で判断すれば人類の文明の破壊につながるものであることは一目瞭然である。人間の純度を落とし、本能性に回帰させようというものである。第二次世界大戦が終わってみると、日本へはこれら一連の風潮が忍者の如く忍び寄って完全ともいえるほどに定着してしまったのである。一体、誰が巧妙に持ち込んだのか。さらに、忠実な残置諜者(ちょうしゃ=スパイ)とでもいうべき、これら病巣をタブーとして固持、培養している勢力は何か。その勢力と、これを持ち込んだ勢力との関係は如何。今日の日本にとって最も大切なことはこれらを解明することではあるまいか」。 |