Qアノン運動考 |
更新日/2016.11.20日
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、「Qアノン運動考」を確認する。 2016.11.20日 れんだいこ拝 |
【Qアノン運動考】 |
「ウィキペディア(Wikipedia)Qアノン」。
Qアノン(キューアノン、QAnon)とは、陰謀論を唱える一部の保守派であり、トランプ政権とアメリカ合衆国の敵対者の機密情報にアクセスできると主張するおそらくアメリカ合衆国の個人、または複数の人物を指す概念である。2017年10月にハンドル名Qを名乗る人物が匿名画像掲示板4chanに投稿した文章から生じた。Qアノンの支持者の多くは熱狂的なトランプのファン、かつ「腐ったエリート」に反対する「反エスタブリッシュメント主義者」である。「QAnon」とは「Q Anonymous(匿名者Q)」の略と思われる。 モットーは「#WWG1WGA」、「Where we go one, we go all」(我々がひとつになる場所に、我々は皆行く)の略語である。 Qは、ドナルド・トランプ米国大統領とその支持者に敵対するとされる「ディープステート」が画策する秘められた陰謀について詳述している。このアカウントは、多くのリベラル派のハリウッド俳優、政治家、高官らは国際的な子供の性的人身売買に関与しており、トランプはロシア疑惑を偽ってロバート・モラーを任命し、モラーにバラク・オバマ、ヒラリー・クリントン、ジョージ・ソロスからなる犯罪組織を解明させて彼らが企図するクーデターを防止しようとしていると主張している。「Q」とはアメリカ合衆国エネルギー省が定める最高機密の閲覧資格であるQクリアランスを意味している。本資格保持者はアメリカ国防総省の最高機密をも閲覧出来る。 「嵐」「大いなる覚醒」という名の下に、主にトランプ大統領支持者によって広められたこれらの陰謀論は、「事実無根」、「錯乱」、「証拠がない」と広く見なされている。その支持者は、「錯乱した陰謀カルト」、「インターネットで最も常軌を逸したトランプファンの一部」と呼ばれている。 Qアノンの信奉者は「ワシントンのピザ屋で、ヒラリー・クリントンが児童買春に関与した」という陰謀論(ピザゲート)も展開している。Qアノンの陰謀論はピザゲートから派生した。また2016年には、これを信じた者がピザ屋の中でライフルを発砲する事件も起きた。 Qアノンの支持者は、2018年夏頃にトランプ大統領の支持集会に参加し始め、陰謀論の主要後援者ライオネルは、2018年8月24日にウエストウイング・オーバルオフィス(大統領執務室)でトランプと並んで写真を撮影した。 ネット上のプラットフォームの対応Qアノンは、Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeなどを通じて拡散された。 youtubeは2020年10月15日、Qアノンに関連する動画やチャンネルを削除したと発表した。TwitterやFacebookはこれよりも前に既にQアノンに対する措置をとっている。 歴史2017年10月28日に「Q Clearance Patriot」(Qクリアランス保持の愛国者)と名乗る人物が、4chanの/pol/に「嵐の前の静けさ」というタイトルのスレッドで声明を投稿した。その内容は、自分とアメリカの軍事指導者らが会合した際にトランプが述べたとする「嵐の前の静けさ」という謎めいた言葉に関するものだった。 その後、Qは4chanが「悪い役者たち」によって侵害されたという理由で、8chanに活動の場を移した。 トランプ氏が2018年7月にフロリダ州で開いた集会において、「Q」のTシャツを着たり「我々はQ」と書いたプラカードを掲げたりするトランプ支持者がテレビに映ったことで、Qアノンは注目されるようになった。 Qの正体投稿者であるQがどのような人物で、どのような動機で書き込みをしたのかについては、様々な憶測が存在する。Qは米軍の情報部の人物だとする説、ドナルド・トランプ自身だとする説、投稿による政治活動はシケイダ3301による代替現実ゲームだとする説などがある。4chanは匿名掲示板であり、ユーザが登録することはできないため、複数人が同一のハンドルネームを使って投稿した可能性もある。投稿者は頻繁にトリップを変更して書き込むようになり、4chanが「侵入された」として忌避して8chanに移動した後、8chanにおいて自分自身が本物であることを証明した。 出典[編集]
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「Q」とは昨年10月、インターネット掲示板に突如登場した正体不明の投稿者のことだ。「匿名」を意味する「anonymous」の略語「anon」を「Q」につけた「QAnon」(キューアノン)という陰謀論を信じる集団が、「Q」の主張を解釈し、インターネットを通じて世界に発信している。 キューアノンは、「Q」のことをトランプ米政権の中枢にいる人間だと信じている。その根幹の主張は、「トランプ大統領は、世界の政財界、メディアに巣くう邪悪なディープステート(影の政府)と闘う救世主」というものだ。キューアノンはトランプ氏に批判的な人々を「影の政府」のメンバーとみている。 「影の政府」という表現は、トランプ氏自身を含むトランプ政権の高官が好んで使うようになり、米国で新たな政治用 用語として定着した。 「Q」は日本の「2ちゃんねる」に似た「8chan」という掲示板に投稿する。その内容は暗号めいている。例えば直近では、「POTUS(米大統領)がPUTIN(プーチン大統領)と11月11日に会う。何が奇妙か Q」などがある。 Qの関連サイトでは、キューアノンが解釈したり、補足したりする形がとられ、双方向的なコミュニティーになっている。「Q」の投稿とそれに対する反応のまとめを制作する人は「ベイカー」(パン職人)、まとめは「ブレッド」(パン)、さらにまとめに対する「Q」の反応は「クラム」(パンくず)と呼ばれる。 キューアノンの規模は不明だが、ユーチューブには関連動画が13万件以上も投稿されている。関連サイトの一つには月800万件以上のアクセスがあり、米タイム誌は今年6月、「ネットで最も影響力のある世界の25人」に、トランプ氏ら実在の著名人とともに「Q」を選んだ。 |
【トランプの家系と大統領になるまでの歩み】 |
【米CT】オンラインで広がる陰謀論Qanon(キューアノン)の危険性(1)今月、トランプ大統領は記者陣を前にこう語った。「私はQanonのことをよく知らないが、どうやら私のことを応援してくれているみたいだね。人気が出てきているようだし、聞くところによると…国を愛する人々らしいじゃないか。」 記者は続いて「この(QAnonの)言説の中心点は、小児性愛者・人食い人種の集団からあなたが世界をひそかに救っているということになっています」と言った後、何を言えばいいか困惑するように「あなたが黒幕として動いている、と」と尋ねた。 それに対しトランプ大統領は「さて、そんなことは聞いたことがないね。しかしそれは何か悪いことなのか?」と答えた。 トランプ大統領は以前からQAnonについて語ったことがある。ツイッターでQAnonの投稿をシェアしたこともあるし、議会予備選挙におけるQAnon支持者の勝利を熱烈に歓迎したこともある。トランプ大統領は必ずしも言説自体を支持したわけではないものの、その支持者については明確に応援している。しかしこういったことは彼にとって目新しいことではない。 トランプ大統領の支持をうけてQAnonの影響は政治の中枢にまで及び、アメリカの諸教会はこのカルト的な働きによってより大きな脅威にさらされることになるのだが。 QAnonになじみの薄い多くの読者のために、ここで少し説明をしたい。QAnonとは、ある陰謀論を指す言葉で、それは性的行為を目的とした子供の人身売買、一種のカニバリズム(人食い)や世界征服といった、よくある陰謀論に政府やメディア、および他の有力組織が関わっている、とする言説だ。 この陰謀論では「ヒラリー・クリントンやその取り巻きが子供の顔面の皮をはぎ取り、それを仮面として顔にかぶって、悪魔崇拝の儀式でその子供の血を飲んでいる映像がある」という主張もある。 「ヒラリー・クリントンは逮捕され、全国的な大規模な暴動が2017年10月30日に起こるだろう」と書かれたポスターが誰かの手によってウェブサイト「4chan」に投稿されたときから、QAnon(以下Q)運動は始まった。皮肉なことだが、このウェブサイトは幼児ポルノ画像やその他の卑猥な投稿が掲載されることで有名なサイトだ。 結果的に、Qの予測は外れた。しかし、ここにQAnonのカラクリがある。つまりすでに信じている人々に対しては、この言説を虚偽だとは立証する方法はないのだ。 Qはたとえばこのような言説を流布する。 見てください。地球の表面はほとんどが水で覆われています。やがてトランプ大統領と水にまつわる事件が起こるでしょう。 するとQ信者たちの視線は、トランプ大統領と水の関係に注がれる。そして、トランプ大統領がコップの水を飲む映像が流れただけでも「Qの予測は当たっていた」と主張するのだ。(それはもちろん、ナンセンスな話である。) そして「ヒラリー・クリントンは逮捕される」という予測がそうであったように、Qの予測が外れると信者たちは「これは秘密結社が動いた結果なのだ」と結論付ける。 (続く) 執筆者ボニー・ピンクはCTコラムニスト。 |
【Qアノン 陰謀の存在証明】 |
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内容紹介
朝日新聞までがついに大きく報道(7/17朝刊)アメリカ最旬の話題=「Qアノン」日本初の解読書!
大統領選(11月3日投票)に向けて加熱するアメリカ報道、Qアノン通信(最高機密情報にアクセス可の匿名者による謎のメール)が暴露!「オバマゲート」「ディープステート(影の政府)」から「UFO・宇宙人」「有名人の小児性愛」、そして「大覚醒」まで、すべての秘密が明かされる。その詳細を文化放送「世界地獄耳」で人気の著者が渾身解説! 「Qアノン」とは?…… 最高度の国家機密へのアクセス権限「Qアライアンス」を有すると主張し、謎に満ちたメッセージをインターネット掲示板に投稿している匿名の人物。アメリカを中心に世界に広がり、日本でも多数の信奉者を集める。その発信は政界の超インサイダー情報から「UFOとエイリアン」「バチカンの秘密」「エリート層の小児性愛醜聞」まで、隠蔽された極秘事項に光を照射する。 目次
序章◉資本主義の「グレート・リセット」とQアノンの登場
ダボス会議「ザ・グレート・リセット」の真の目的とは ジョージ・フロイド氏の死が世界を動かした 暴動を煽るトランプのツイート 「Qアノン」フォロワーによる抗議運動 トランプ岩盤支持層の強固な世界観 米国から欧州・日本へと拡大するQアノン信奉者 トランプ派と反トランプ派の決定的断絶 トランプ再選を支援するQアノンと「大覚醒」 第一章◉Qアノン現象と「大覚醒」運動 こうして始まった「Qアノン」の投稿 機密情報にアクセスできる匿名者「Qクリアランス」 Qアノンの謎解きにのめり込む理由 Qアノンが暴露したオバマの黒い過去 「オバマの愛読書」が示唆する秘密 黒人民族主義者がメンターだった 最高権力者・オバマの正体を暴く快感 Qアノンが予告していた「サウジ政変」 Qアノン投稿は何を伝えようとしているのか 第二章◉全米が熱狂する「秘密宇宙プログラム」 聴衆を集める「ニューエイジ系スピリチュアル」セミナー 内部告発者コーリー・グッドとは何者か 「秘密宇宙プログラム」を構成する極秘組織 内部告発者としてリクルートされた経緯 人類の進化を支援する「ブルー・エイビアンズ」 「ブルー・エイビアンズ」カルトと「大覚醒」 証拠を求める質問へのQアノンからの回答 Qアノンが流布する「ディープな陰謀論」 政治運動化していくQアノン トランプ本人も陰謀論者なのか 掲げられた大テーマは「大覚醒」運動 第三章◉暴露されたグローバルエリートの「小児性愛嗜好(ペドフィリア)」 「国家規模の改心」を求めるアメリカ国民 エリート弾劾に火を点けた些細なツイート ロシアゲートと漏洩されたメール群 解読されたメールでついに爆発した怒り ジェフリー・エプスタインの小児性愛人脈 Qアノン出現の奇跡的タイミング 暴露されたおぞましい秘事とトランプの登場 強権エリート層はサタニスト集団なの 生贄を捧げる秘事「ディナー・パーティー」の衝撃波 Qアノンはやはりホワイトハウス内通者という推測 投稿がもたらした「大覚醒」の新局 第四章◉バチカンの秘められた闇とQアノン バチカンの真の支配者は誰か 巨額の闇資金とロスチャイルド 抹殺されたエブスタインとの知られざる関係 次々と暴露される聖職者のペドフィリア パリ・ノートルダム大聖堂火災にまつわる疑惑 激増するカトリック教会への破壊行為 放火犯人は誰なのか? フランシスコの即位と「聖マラキの予言」 「モットー」の謎を解く具体的な記述 最後の教皇と「ローマびとペトロ」 「エノクの預言」はプレアデス人との交信か 第五章◉Qアノン支持者がざわめく「UFOとエイリアン情報」 「大覚醒」と「隠されたアジェンダ」 スティーブン・グリア博士が警告する軍産複合体の実態 「影の政府」の途方もない規模 極秘プロジェクトと「影の政府」 「影の政府」の四つの部門とその活動 グレイタイプは「影の政府」が創ったクローン 脳を支配するチップの埋め込み リンダ・モートン・ハウとエイリアンの使命 魂を移動させる極秘テクノロジー なぜ魂の移送が必要とされるのか エイリアンを指揮・監督する「上位存在」 「時間操作」を警告するエイリアンの宇宙観 ジュディー・ドーティーの奇妙な体験 ワシントンの軍関係者の決死の証言 ついに告白した「MJ12」秘密要員 異星の恐竜動物園と「キャトル・ミューティレーション」 魂のリサイクルと人類とのハイブリッド 政府が必死で続ける徹底隠蔽 第六章◉「影の支配者ディープステート」の素顔を追うQアノン 全米著名人が信奉する「ディープステート」情報 グローバル支配勢力は「ロスチャイルド家」「サウド王家」「ソロス家」 新しい世界覇権を標榜するグローバルエリート 実際に存在する権力集団「スーパークラス」 スイス連邦工科大学が調査・分析した「世界トップ法人」 世界銀行を追われたカレン・ヒューデス女史の内部告発 日本ではなぜか報道されない「グチファー」のリーク情報 『ガイアTV』が公開したエイリアンのミイラ エイリアン情報を熱望するカナダからのメール 第七章◉Qアノンと「大覚醒」運動が描く未来図 「アメリカ第二革命」と政権内部の情報機関 ファンタジーとリアルの狭間を彷徨うQアノン 誘導すべきシナリオは「民主党は悪魔である」 Qアノンはトランプ陣営のキャンペーンだろうか 民衆の怒りを逸らす「巧妙な装置」 現代アメリカで繰り返される「内乱サイクル」 次の内乱は「二〇二〇年前後」なのだろうか 最新記事「二〇二〇」のなんとも悲観的な未来予測 運動の過激化を図る「ブーガルー」の出現 黒幕としてのQアノンの存在理由 著者略歴
高島 康司(タカシマ ヤスシ takashima yasushi)
世界情勢アナリスト。1958年、北海道札幌市生まれ。子ども時代を日米両国で過ごす。早稲田大学卒業。在学中、アメリカ・シカゴ近郊のノックス大学に公費留学。帰国後、教育産業のコンサルティング、異文化コミュニケーションの企業研修などのかたわら、多数の著書を著わしている。世界情勢や経済に関する情勢分析には定評があり、「未来を見る!『ヤスの備忘録』連動メルマガ」(まぐまぐ大賞2019年受賞)で日本では報道されない貴重な情報を発信。毎年多くのセミナーや講演に出演し、経営・情報・教育コンサルタントとしても活躍。文化放送『くにまるジャパン極』では「世界地獄耳のヤス」として不定期に出演し、ニュース解説を提供している。
タイトルヨミ
カナ:キューアノンインボウノソンザイショウメイ
ローマ字:kyuuanoninbounosonzaishoumei
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【トランプ大統領時代の歩み】 |
米国の保守派内を中心に台頭する政治陰謀論のムーブメント「QAnon(キューアノン)」について、同国の福音派指導者らが「政治的カルト」などと呼び、非難している。 「QAnon」とは「Q Anonimous(匿名人物Q)」の略称で、2017年にオンライン上の匿名人物Qによって始められた。ドナルド・トランプ大統領が、悪魔を崇拝する「ディープ・ステート(影の政府)」と戦闘状態にあり、エリート主義の小児性愛者や悪魔主義者などの集団と闘っていると主張したり、このディープ・ステートには大物セレブも含まれていると主張したりしている。 発足以来、キューアノンは福音派の一部や保守派の間で支持を集めてきたとされている。また最近では、ジョージア州議会の議員候補者やオレゴン州選出の上院議員候補など、著名な支持者も獲得している。 マイク・ペンス副大統領は21日、出演した米CBSのニュース番組で、キューアノンについて尋ねられ「何も知らない」と答えるとともに、「オンライン上の陰謀論だ」と一蹴した。しかし副大統領への質問に登場するほど、キューアノンは存在感を強めている。 キューアノンに対しては、南部バプテスト神学校のアルバート・モーラー学長ら複数のキリスト教指導者らが批判の声を上げている。 モーラー氏は24日、自身のポッドキャスト(英語)で、キューアノンやその他の陰謀論をキリスト教初期に台頭した異端的思想であるグノーシス主義になぞらえた。 「グノーシス主義とは、少数のエリートや特権階級だけが内部情報を理解し、知り得るという思想です」とモーラー氏。「古代グノーシス派は、この約束された特定の情報が何であれ、その秘密の知識が救いや悟りの鍵だと信じていました」と説明した。 「キリスト教は、この秘密の真理と何の関係もありません。それ(キリスト教)と大いに関係があるのは万人のための福音です」とモーラー氏は続け、「クリスチャンには秘密の教えなどありませんし、この世に隠す信条もありません。私たちは、秘密の知識を知ったから救われたわけではありません」と語った。 キリスト教のライフスタイルをテーマにした隔月誌「レレバント・マガジン」のタイラー・ハッカビー編集長は、キューアノンの主張は「こじつけ」であり、「持論を支持する情報だけを集めること」によって支えられていると、8月3日付の論説(英語)で述べている。 また、キューアノンは「文化戦争の論理的延長」であり、「『モラル・マジョリティー』(米保守派キリスト教政治団体)の台頭に伴って人気を博した『私たちVSあの人たち』思考をベースにして、実際の陰謀とさまざまな用語を付け加えたものだ」と論じている。 「キューアノンに関して成し得ることを簡潔に答えることはできない。(中略)しかし、クリスチャンが陰謀論に対してあまりに心を開き過ぎているように見える事実は、信仰の人々による世界観の流布の仕方の中に深く崩壊した何かがあることを明示している」 「キリスト教が奉仕の機会としてではなく文化戦争と見なされるなら、一般の人々は愛を必要とする存在ではなく、恐れ怪しむべき敵と見なされてしまう」とハッカビー氏は続けた。 執筆家であり牧師のジョー・カーター氏は5月、福音派のネットワーク「ゴスペル・コアリション」のサイトに投稿したコラム(英語)でキューアノンを非難した。 マクリーン聖書教会アーリントンキャンパス(バージニア州)の牧師を務めるカーター氏は、キューアノンは「政治的カルト」であり、「世界の教会に(脅威)をもたらす」「悪魔的ムーブメント」だとしている。 「キューアノン運動は、ヤコブが悪魔的振る舞いと呼ぶ中傷に頻繁にいそしんでいる(ヤコブ3:15~16)。キューアノン運動は、しばしば偽りを売り物にしている。イエス様は、偽りはサタン(偽りの父)から来るものだと教えている。キューアノン運動は悪霊の知恵を受けた偽りに繰り返し加担しているが、この偽りのおかげで、口先だけのクリスチャンと忠実なクリスチャンが分別されている」とカーター氏はつづっている。 「また、キューアノン運動には悪を善と呼び、善を悪と呼ぶ傾向があり、闇を光とし、光を闇とする傾向がある(イザヤ5:20)。サタンの働きであるキューアノンは、キリスト教と相いれない」 カーター氏はクリスチャンに対し、「そのような欺瞞(ぎまん)に陥る人々を守るために働き」、教会内のキューアノン支持者に「信仰に立ち返るよう嘆願」してほしいと呼び掛けている。そして「クリスチャンがキューアノンの悪魔的な影響に対して反撃し始めるのに早過ぎることはないし、遅過ぎることもない」と結んでいる。 トランプ大統領は19日、キューアノンについて多くを知らないと語ったが、キューアノンの支持者らが「私のことをとても気に入ってくれている」ことと、彼らが「米国を愛している」ことを承知していると述べた。 米連邦捜査局(FBI)は昨年、キューアノンを国内テロの脅威に分類したが、国土安全保障省のチャド・ウォルフ長官は23日、米CNNとのインタビュー(英語)で、キューアノンは「重大な脅威」ではないと述べる一方、FBIの評価に反対する理由は何もないと強調した。 |
「QAnon」陰謀論を非難する決議案、超党派で提出 米下院両党派による「QAnon」陰謀論を非難する決議案が提出された/CNN (CNN) 米連邦議会下院の民主、共和両党の議員が「QAnon(キューアノン)」と呼ばれる陰謀論を支持する運動を非難する決議案を提出した。QAnonはインターネット上の異端な陰謀論として始まったが、政治の主流派にも影響を及ぼし始めている。 決議は象徴的な意味合いが強いが、与党共和党内でも陰謀論を受け入れる人が出始めており、共和党員にQAnonを非難する機会を与えることになる。 トランプ大統領は先週、陰謀論についてはよく知らないとしつつも、同氏支持を表明するQAnonの信奉者を受け入れる姿勢を示した。一方、ペンス副大統領はこの陰謀論を切り捨てた。 共和党の連邦議員候補者の中にもQAnonを受け入れているように見られる候補者が複数いた。 QAnonの陰謀論は、悪魔を崇拝する政治家や著名人が世界中の政府と結託して児童の性的虐待に関わっていると主張する内容で、事実に基づくものではない。新型コロナウイルスや銃乱射事件の陰謀論、トランプ氏を排除しようとする影の政府の存在なども信じられている。トランプ氏は世界の権力構造を牛耳る犯罪の陰謀を排除するために選ばれた人物として崇拝されている。 連邦捜査局(FBI)はQAnonを国内のテロの脅威と位置付ける。 今回の決議案は、FBIや他の法執行機関に対して、異端な政治的陰謀論から過激主義者が犯罪に走るのを阻止するように促す内容。また、国民に対しても、党派にかかわらず信頼できるソースから情報を得て、共通の事実に基づいた政治的議論を行うように求める内容となっている。 |
(私論.私見)