2020大統領選考

 更新日/2020(平成31→5.1栄和元年/栄和2).11.11日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「トランプ生涯の概略履歴」を確認する。

 2016.11.20日 れんだいこ拝


 藤原・不正投票に使われたドミニオン製は29州で採用、クリ財団系。ブッシュの選挙を民主もやった可能性大である。元空軍中将・民主とCIAがスコアガードを激戦区に設置し共和を三%上回るようにセット。トラの得票が一分後に二万票減ってる映像がバッチリと映っている。ジョージア州・不適切な13万票、FOX・不思議なバイデン票45万票特定。共和党幹部も敗北認めず、重鎮・郵便不正あった、闘え。郵便もそうだが、本命は集計ソフトである。元CIA将校ケビン・スコアカードの下で動くハンマーが選挙結果を操作。

 2020.11.7日、米大統領選に臨んだ共和党の現職ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、メディア各社が民主党の対立候補ジョー・バイデン(Joe Biden)氏当選確実を伝えたことを受けて次のように声明した。
 「バイデン氏は早まって勝者を装っている」
 「われわれは誰もが、ジョー・バイデン氏が早まって勝者を装っている理由、そして彼の側につくメディアがこれほどまで懸命に彼を助けようとしている理由を知っている。それは、真実を暴かれたくないからだ」
 「純然たる事実として、この選挙は終わりには程遠い」

2020.11.11(米大統領選続行中!)ペンシルバニアとミシガンはトランプが取る!ジュリアーニが断言‼️内部告発も続々と(及川幸久-BREAKING-)
http://www.asyura2.com/20/kokusai29/msg/566.html
投稿者 パイプライン 日時 2020 年 11 月 12 日 05:44:21: mqQUVKm/jkdw2 g3CDQ4N2g4mDQ4OT
 

2020/11/11
及川幸久 THE WISDOM CHANNEL


バイデン陣営の不正に対する内部告発が続々と寄せられている。
その中で、ペンシルベニアの郵便局員リチャード・ホプキンス氏の内部告発(上司から消印の"バックデイト"を命じられる)が、訴えの撤回があったと、11月11日付けのワシントン・ポストが報じる。
記事によると、米国郵便公社はホプキンス氏が話は捏造であり嘘を認めて宣誓供述書に署名したと伝える。
その後、CNNも郵便局員の内部告発は捏造と報道。
しかし、リチャード・ホプキンス氏本人は、撤回などしていないとツイッターで発言。
またホプキンス氏は告発後、連邦捜査官から尋問を受けていた。
しかし、尋問の内容はひどいものだった(尋問内容を録音)。
・君のおかげでクレイジーな状況になる。
・上院議員も法務省も関係している。
・君の話を変更したい。
・君の心をコントロールしたい。
・君を怖がらせる。
その後、郵便公社はホプキンス氏に無給待遇を通知(実質解雇)。


トランプは彼を愛国者と称賛。ネットでは支援の輪が広がる。


fox・上院司法委員長・ペンの介護施設で二万票の不正選挙。ペンも再集計が必要である。
http://www.asyura2.com/20/cult29/msg/170.html

泣生・バデの郵便得票が当日得票の二倍、トラのそれはその二割。だから、自公は小泉の時に期日前を当日分と混ぜるようにした訳だが、誰がこのグラフを見てもダマスゴミ以外は不正有りと判断するのが当たり前である。

 米大統領選で7日(日本時間8日未明)、民主党ジョー・バイデン前副大統領(77)が激戦州の東部ペンシルベニア州で勝利を確実にし、当選を確実にした。CNNなど、米メディアが報じた。共和党ドナルド・トランプ大統領(74)は「選挙をめぐる不正が起きている」と主張し、選挙をめぐる訴訟も起こしているが、不正の証拠は示しておらず、裁判闘争の勝ち目は見えていない。

 3日から開票が始まった大統領選では、バイデン氏民主党の地盤のカリフォルニア州やニューヨーク州で、トランプ氏共和党が強いテキサス州やオハイオ州で勝利を確実にした。選挙を左右する激戦州のうち、トランプ氏はフロリダ州を制したが、ペンシルベニア、ミシガン、ウィスコンシンと東部から中西部に広がる「ラストベルト(さびついた工業地帯)」にある3州でバイデン氏が勝利し、選挙人の過半数を得た。バイデン氏が勝利すれば、副大統領は、女性初となるカマラ・ハリス上院議員(56)が就任する。

 今回の大統領選はトランプ氏の1期目の4年間を問う信任投票の性格が強く、特に新型コロナウイルスへの対応が問われた。トランプ氏新型コロナの感染状況について「好転している」などとし、バイデン氏が当選すれば経済がさらに失速すると主張。一方、バイデン氏新型コロナの米国での死者が23万人を超えるなど、世界最悪の状況になっていることを踏まえ、トランプ氏に対し「国を守るという最も基本的な義務を果たし損ねた」と厳しく批判していた。

 人種差別への対応も争点だった。5月にミネソタ州で黒人男性を白人警官が暴行死させる事件が発生し、人種差別に抗議するデモが全米に広がった。トランプ氏は一部が暴徒化したことから批判を繰り返し、「法と秩序」を訴えた。

 バイデン氏は「分断」を生み出したトランプ政治の終焉(しゅうえん)と、米社会の融和を訴えていた。8月の民主党大会では「あまりにも長く米国を暗闇で覆い、多くの怒りと恐怖と分断を生み出した」と、トランプ氏を批判。副大統領候補には、ジャマイカ出身の父親とインド出身の母親の間に生まれたハリス氏を指名し、多様性もアピールした。

 バイデン氏は上院議員を6期36年、副大統領を2期8年務めたベテラン政治家。就任時には78歳と史上最高齢の大統領となる。国際協調主義路線を取るとみられ、トランプ氏が離脱を進めてきた地球温暖化対策のパリ協定イラン核合意世界保健機関(WHO)にも復帰する考えを示している。

 バイデン氏は当選確実が報じられた直後に声明を発表し、「米国民が私と、次期副大統領のハリス氏を信頼して頂いたことを謹んで光栄に受け止める」と述べた。バイデン氏はまた、「かつてない困難に直面しながら、記録的な数の米国民が投票し、米国における民主主義の鼓動は再び深く打ち始めた」と語った。そのうえで、「選挙は終わり、今こそ怒りや激しい言葉は忘れ、一つの国民としてまとまるときだ。米国民が団結するときだ。そして傷を癒やすときだ。私たちはアメリカ合衆国だ。もし私たちが一緒になれば、できないことは何もないのだから」と呼びかけた。

 トランプ氏の任期は来年1月20日まで続く。米国で再選を目指した現職大統領が選挙で敗れるのは、1992年のブッシュ氏(父)以来28年ぶりで、10人目となる。

 トランプ氏バイデン氏の勝利が確実になった直後に声明を発表。「バイデンがなぜ偽の勝利宣言を急ぎ、メディアの友人がこぞって助けようとしたのか、みんな知っている。真実を知られたくないからだ。この選挙はまだ終わりにはほど遠い」と敗北宣言を拒否。不正選挙だったと主張し、「我々の陣営は選挙法令が完全に守られ、正しい勝者が就任するように訴訟を遂行していく」と、法廷闘争を進める考えを強調した。ただ、不正選挙の根拠は示していない。(ワシントン=園田耕司)


トランプ米大統領は大統領選で、票の再集計によってバイデン前副大統領の勝利を阻めたらと期待している。写真はミシガン州デトロイトの開票所で3日撮影(2020年 ロイター/Rebecca Cook)

トランプ米大統領は大統領選で、票の再集計によってバイデン前副大統領の勝利を阻めたらと期待している。米国の選挙では再集計は日常茶飯事だ。特に州や地方政府レベルの選挙でよく行われるが、結果が覆った例は過去20年間で3件だけで、大統領選では1度もない。

再集計の仕組みと、過去の結果をまとめた。

Q:再集計とは?

再集計になると、当局は票の集計手続きをもう一度行う。米国の選挙全般では比較的おなじみの光景だが、大統領選では珍しい。

ウィリアム&メアリー法科大学院のレベッカ・グリーン教授は「再集計は日常茶飯事、ごく普通のことだ」と言う。教授によると、再集計では通常、最初の集計が相当に正確だったことが示される。ただ、最初と比べて小さな食い違いは出ることがあるが、それはしばしば、手書きされた投票用紙の判定などの問題で判断が分かれることが原因だ。

州ごとに再集計の取り扱いは異なるが、票を数え直すことになるのがほとんどだ。

ジョージア州では今回、99%開票段階でバイデン氏の得票率が49.5%、トランプ氏が49.3%で、バイデン氏が約1万2000票差で優勢だ。

今回、同州で投票所に出向いた有権者は、タッチスクリーン式の新たな投票システムを使った。このシステムでは、入力すると紙の投票用紙が排出される。これをスキャナーに読み込ませて集計する。不在者投票でも同じ投票用紙が使われ、同様のスキャナーを通った。

有権者がどの候補を選んだのか機械が判定できない場合には、超党派の選挙管理当局者らのグループが投票用紙を再点検し、有効票とするか、集計するならどう集計するかを決定。トランプ氏が再集計を求めた場合、ジョージア州の当局者はこうした作業を繰り返すことになる。

これとは別にトランプ氏陣営は、物故者や他州に転出した人々の票が集計されている証拠を見つけたと、根拠をほとんど示さずに主張している。トランプ氏陣営はまた、自陣営のボランティアが綿密な集計の点検を求めたが、阻まれたとも、さほど根拠を示さずに主張している。再集計はこうした問題には対処しないため、別の法的手続きで戦うしかない。

再集計手続きには数週間かかってもおかしくないが、一部の州は作業を終わりにする期限を設けている。

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    アメリカ大統領選挙、再集計で結果が変わることはあるか?

    2020年11月12日(木)21時17分

    Q:トランプ氏は再集計させることが可能か?

    すべての州は、再集計を行う基準を各々で定めている。極めて接戦になった時には再集計を義務化している州もある。バイデン氏勝利の鍵を握った州の1つ、ペンシルベニア州では勝利候補と次点候補の得票差が0.5%未満だった場合、再集計が義務付けられている。10日の米東部時間正午(1700GMT)時点で開票済みの約680万票において、バイデン氏はトランプ氏に約0.67%の差をつけている。また、各選挙区の有権者が個別に、郡に対して再集計を請願することも可能で、これについては再集計をする基準が法律では定められていない。

    ジョージア州やウィスコンシン州などの州では、一定の基準があって、それを超えると自動的に再集計の義務が生じるというわけではないが、負けている候補が特定の条件下で再集計を強いることはできる。ジョージア州の条件は得票差が0.5%未満、ウィスコンシン州は1%未満の場合だ。10日の米東部時間正午、バイデン氏は両州でトランプ氏をリードしているが、票差は非常に小さく、情勢によってはトランプ氏陣営が再集計を求めることは可能になる。

    通常、候補者は州が最終の集計結果を認証してからこうした要請を行う。

    Q:結果は変わるのか?

    再集計によって選挙結果が覆るのはまれだ。これまでに覆ったのは、上位2候補の票差がわずか数百票のケースだった。

    超党派グループ「フェア・ボート」が昨年行った研究によると、2000年から19年にかけて各州が実施した州全体規模での何らかの再集計は31件で、結果が覆ったのはうち3件にとどまった。うち2件は、04年のワシントン州の州知事選と、06年のバーモント州の州監査役選だった。

    08年にはミネソタ州の米連邦議会上院選で再集計が行われ、結果が覆った。ただ、法的手続きに時間がかかったため、その上院議員ポストは6カ月間空白が続いた。

    再集計ではむしろ、当初の勝者がわずかに票数を伸ばすことの方が多い。フェア・ボートによると、再集計による変化は平均0.0024%。トランプ氏が僅差で負けている激戦州で、バイデン氏の勝利を覆すのに必要な変化よりずっと小さい。

    トランプ氏陣営が現在、再集計を求めるとしているウィスコンシン州では、16年の大統領選で再集計が行われた。得票率約1%の緑の党の候補が再集計を求めたためで、結果としてトランプ氏の得票がさらに131票増えた。

    ウィスコンシン州では現在、バイデン氏がトランプ氏に2万票以上の差をつけてリードしている。同州のスコット・ウォーカー前知事(共和党)は先週、トランプ氏が結果を覆すのは「非常にハードルが高い」と釘を刺した。

    大統領選の再集計で最も有名なのは、00年のフロリダ州の事例だ。ジョージ・W・ブッシュ(子)元大統領がアル・ゴア候補に1784票差で勝っており、再集計次第でどちらが大統領になるかが決まることになった。再集計と、連邦最高裁まで持ち込まれた法廷闘争の末、フロリダ州はブッシュ氏が537票差で勝利したと宣言した。

    [ロイター]


ペンシルベニア州裁判所、大統領選巡り郵便投票の一部を無効と判断

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[12日 ロイター] - 米ペンシルベニアの州裁判所は12日、今月3日の大統領選を巡り、記載に不備があった郵便投票および期日前投票の用紙について、有権者が9日以降に必要な情報を提出した分を無効とする判断を示した。 訴訟はトランプ大統領の選対陣営と共和党全国委員会が提起した。同州のブックバー州務長官が投票用紙の記載不備を修正する期限を9日から12日に延長したことが争点となっていたが、州裁判所は、州務長官に期限延長を決める権限はないと判断した。 同裁判所は先週、判断が出るまで9日以降に情報が補足された投票用紙を仕分けるよう命じていた。 同州では民主党バイデン氏の勝利が確実とみられており、その結果、同氏の獲得選挙人数は大統領選で当選するのに必要な数に達した。 トランプ陣営はペンシルベニア州連邦地裁でも提訴している。 *本文第2段落の余分な語句を削除して再送します。

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米郵政公社、ペンシルベニア州集配センターで1700通の投票用紙発見

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[ワシントン 6日 ロイター] - 米郵政公社(USPS)は6日、5日にペンシルベニア州の集配センターで2回実施した点検作業で、約1700通の郵便投票用紙が発見されたと明らかにした。 その後配達にまわされたという。 6日の裁判所への届け出によると、フィラデルフィアの集配センターで1076通、ピッツバーグで300通、リーハイ・バレーで266通、その他は別の場所で発見された。 ペンシルベニア州では、郵便投票は6日夕方までに到着した分が集計対象となる。同州の大統領選挙はまれにみる接戦で、まだ集計は続いている。 USPSによると、ノースカロライナ州でも点検作業で約500通の投票用紙がみつかった。 連邦地裁のエメット・サリバン判事は5日、USPSに対し、大統領選の郵便投票の集計を続けている州で、未配達の投票用紙がないかどうか1日2回総点検するよう命じた。[nL4N2HR5SE] ネバダ州やノースカロライナ州など一部の州では、投票日である3日の消印があれば、以降に届いた投票用紙を受け付けている。 サリバン判事はまた、USPSに対し、6日午後5時までにすべての投票表紙を配達できるよう、ノースカロライナ州とペンシルベニア州のすべての郡の選挙委員会と調整するよう求めている。

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 2020.11.13日、「米大統領選でやはり「不正」があったかもしれない、ちょっとした状況証拠」。

 ● バイデン勝利は覆るのか?
 米大統領選の「不正」を検証  アメリカの次期大統領はジョー・バイデン氏に決まりで、もう結果が覆ることはない、という前提でお話ししますが、今回の米国大統領選挙、本当に不正はなかったのでしょうか。 【「ベンフォードの法則の数字の数え方」など図はこちら】  現時点では、ドナルド・トランプ大統領は敗北宣言を拒否しており、この先、再集計をめぐる法廷闘争が続くと見られています。トランプ側の弁護士に就いた元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏によれば、「今回の選挙が盗まれた証拠が3、4の州で見つかっている。10州かもしれない」と発言しています。実際は、これから見つかる証拠は些細なものばかりで、選挙結果が覆るほどの事態にはまずならないと思います。実は、トランプ大統領は以前からアメリカの選挙制度の不正を疑っており、2017年には全国規模で選挙不正を調査する委員会を立ち上げました。そのときも「今まで全国規模の調査は行われていない」と意気軒高だったのですが、結局委員会は証拠を見つけられず、8カ月で委員会は解散しました。不正が疑われるのも不正が見つからないのも、どちらも原因は同じだと言われています。アメリカ大統領選挙では各州の州知事が絶大な権限を持っていて、大統領の権限が及ばないのです。実際、今回の選挙でも接戦州の開票で共和党の立ち合いが認められなかったと、トランプ陣営は不満を漏らしています。そこで、不正が本当はあったのかどうかということですが、今回は「不正はたぶんあった」という状況証拠についてお話ししたいと思います。その証拠とは、以前も一度記事にした統計学における「ベンフォードの法則」です。これは、自然現象から社会現象までさまざまな統計数字にある一定の法則が働いていて、それに作為的に手をいれると統計的な痕跡が残る、というものです。ベンフォードの法則を調べることで、粉飾決算を見破ったり、加工されたフェイク写真をコード解析で見分けたりといったことができることが知られています。 そして選挙結果も、不正が行われると得票数の分布数字が不自然に偏るので、見分けられるというのです。具体例で見てみましょう。

 これは前回の記事で使った分析結果です。2020年の東京都知事選の22人の候補者の得票数について、東京都の62の市区町村単位で調べます。作業としてはその地域での得票数の上一桁の数字を調査します。小池百合子候補(当時、以下同じ)の千代田区での得票数は1万6727票ですから上一桁は「1」、山本太郎候補の中央区での得票数は7769票ですから上一桁は「7」ということになります。

 ● 投票に不正があると乱れる 統計上の「自然の調和率」  
 この上一桁の数字がどう分布するかというと、ちょっと意外かもしれませんが、「1」が一番多くて全体の30%を占めることが知られています。「2」が次に多くて18%、「3」が3番目に多くて全体の13%になることが、統計学的にわかっているのです。これがベンフォードの法則です。「そんなバカな。ランダムに数字が分布すれば、1から9まで同じ確率で並ぶはずだろう」と普通は思うのですが、統計学的にはそうならない。山本太郎候補の利島村での7票から小池百合子候補の世田谷区の23万票まで、ケタ数が1ケタから6ケタまで広く分布する場合、上一桁は同じ確率ではなく対数に従って分布するのです。実際に比較してみましょう。2020年の東京都知事選でも、2017年の衆議院議員選挙の東京小選挙区でも、それぞれの自治体での得票数の上一桁を集計すると、ほぼ見事なくらいその結果はベンフォードの法則での出現確率と同じ分布になります。しかし、この投票に不正が働くと、この見事な自然の調和率が壊れるそうです。

 たとえば、選挙戦で劣勢にある候補者の陣営で、こんなやり取りがあったと仮定します。「○○区では7000票の見込みです」 、 「××区では9000票に届かない状況です」、「だめだだめだ!どの区でも1万票を超えるように、有力者を動かして票を確保するんだ!」。そうやって、地元有力者にお金をばらまいて票を集めるとどうなるか。選挙の不正は全体ではなく一部の自治体で行われます。全体の一部だけに人為的な票が集まると、結果として得票数の分布に狂いが生じます。上のような事例ではベンフォードの法則とは異なり、「6」「7」「8」「9」の数字が減って「1」の数字が増えることになります。

 ● 河合夫妻の疑惑にまみれた 広島選挙区で統計に起きた異変  
 2019年の参議院議員選挙の広島選挙区では、河井克行前法務大臣と河井案里参議院議員が選挙違反容疑で起訴されています。100人近くにのぼる地元自治体の長や有力議員に選挙資金がばらまかれたのですが、不正があったのかどうか、現在裁判で争われています。そこで、あくまで状況証拠としてベンフォードの法則で分析をしてみると、2019年の参議院議員選挙の広島選挙区の自治体別の得票数の分布は、統計から予測される結果から外れていることがわかります。「疑わしきは罰せず」で、お金を受け取った側は放免されているこの事件ですが、あくまで統計的な状況証拠では、多くの地元の有力者が何かをしたことが示唆されます。とりあえず、広島に関する正義の気持ちは横に置いておいて、「選挙不正があると、統計数字に乱れが発生するのだ」ということだけ、ここではご記憶いただければと思います。さて、今回の2020年のアメリカ大統領選挙です。この選挙を統計的に見た場合、不正の証拠はあるのでしょうか。結構大変な作業でしたが、バイデン候補が勝利宣言をした11月7日時点におけるNBCのウェブサイトでの両候補の得票数を、全米4474の自治体単位で数えてみました。結果としては、全国レベルで見れば両候補とも、その得票数の分布は美しいほどに統計法則の分布に従うことがわかります。しかし、注意して分析すべきはここからです。アメリカの大統領選挙は、全国ではなく重要ないくつかの接戦州における投票行動によって、選挙結果が大きく変わります。そのため、もし不正を行うとしたら、不正もそれらの州に集中するはずです。

 ● 一夜にしてバイデン優勢に 「レッドミラージュ」の衝撃  
 思い返してみましょう。日本時間の11月4日(米国時間11月3日)朝から昼にかけての開票速報では、トランプ陣営がおおむね優勢でした。各局のコメンテーターの中で、唯一トランプ勝利を予測していたフジテレビの木村太郎さんはご満悦で、それ以外のコメンテーターが悔しそうな表情を浮かべていたことが思い出されます。その日の現地時間深夜、トランプ大統領はメディアに勝利宣言をします。それに対して大手メディアは、すべからく冷ややかな視線を送りました。この後郵便投票の開票が進むので、結果はまだわからないというわけです。その翌日、朝起きて木村太郎さんががっかりしたのは、前日までトランプ優勢とされていた重要州のミシガン州とウィスコンシン州の表示色が、トランプ優勢の赤からバイデン優勢の青色へひっくり返っていたことでした。これは、アメリカではレッドミラージュ(赤い蜃気楼)として、選挙前から予測されていた通りの現象なのですが、郵便投票ではバイデン候補の方が強いため、開票の遅い郵便票が開くにつれてトランプ優勢からバイデン優勢へと数字が動いたのです。

 11月5日時点で、大統領当選に必要な270人の選挙人のうち、バイデン候補が264人、トランプ候補が213人と、バイデン候補の優勢に状況が切り替わりますが、そこから開票が停滞します。郵便票の開票には時間がかかるので、数日間結果がわからないのです。この段階でトランプ支持者が気をもんだのは、各州の予測です。共和党が地盤とするアラスカはトランプが獲るとして、残る激戦州としてネバダ、ノースカロライナ、ペンシルベニア、アリゾナの4州の開票の行方次第では、トランプ候補の再逆転もあり得たのです。実はノースカロライナ、ペンシルベニア、アリゾナは、この時点でトランプが優勢とされていました。選挙結果が出ていなかった州で、唯一バイデン優勢だったのがネバダ州でしたが、そのネバダ州の選挙人は6人なので、ネバダでバイデンが勝てば残り全部をトランプがとっても、270対268でバイデン勝利になる。チェスの勝負でいう「チェックメイト」寸前の状況で、バイデン候補はしたたかに勝利宣言のタイミングを待っていたわけです。

 ● 気をもみ続けたトランプ支持者
 郵便投票は本当に不正の温床なのか。トランプ候補陣営の働きかけもあったのでしょうか、バイデン勝利で終わったはずのジョージア州でも、僅差を理由に再集計が始まります。こうしてアメリカ中がジョージアを加えた5州の結果について気をもむ状態が、数日間続いたわけです。最終確定は11月末までずれこむかもしれませんが、本稿執筆時点ではほぼ結果が判明しています。5州のうちネバダ、ペンシルベニア、アリゾナ、ジョージアはバイデン氏が確保し、トランプ氏が勝てるのはおそらくノースカロライナだけ。このままの見込みだと、バイデン306対トランプ232と、バイデン候補が大差をつけて次期大統領に決まることになるわけです。おそるべきはレッドミラージュで、こうしてまとめてみると、ミシガン州、ウィスコンシン州、ネバダ州、ペンシルベニア州、アリゾナ州、ジョージア州と、開票の後半、重要な州において、トランプの赤は次々とバイデンの青にひっくり返ってしまったのです。このレッドミラージュは、あくまで郵便投票が遅れて開票された結果なのですが、そもそもトランプ候補は選挙の随分前から「郵便投票は不正の温床だ」と口撃していたわけです。トランプ陣営は、後から開票された郵便投票の中に大量の不正票が混じっていると信じています。そのためトランプ支持者にとっては、レッドミラージュが本当に蜃気楼になってしまったことは、悔しくて仕方のないでしょう。

 そこで一応、最終盤の激戦5州だけをピックアップして、開票結果がベンフォードの法則からずれているかどうかを見てみましょう。ふうむ、トランプ陣営の票は比較的自然に分布していますが、バイデン陣営はややというか、結構不自然ですね。最後に、木村太郎さんが悔しがったミシガン州とウィスコンシン州についても数えてみます。

 ● 激戦州で見ると気になる不自然さ やはり不正はあった?  
 果たして結果は――?実は、もっと不自然でした。選挙の開票直後にツイッターで、開票結果に怪しい動きがあったという情報が拡散しましたが、その大半はフェイクニュースだったことが、後からはっきりわかっています。しかし一方で、アメリカの選挙制度には結構問題があり、不正を行う方法が指摘されては何度も法律論争になっています。現実には、アメリカの国政選挙には根深い問題があるのです。ただし、このベンフォードの法則の分析をいくら緻密に行ったとしても、法廷闘争でトランプ大統領が再選される可能性はまずないでしょう。状況証拠によって判断しないのがアメリカの裁判です。そして、具体的な不正の証拠が見つかるためには、各州の選挙において絶大な権力を持つ州知事の協力が必要です。再集計を真っ先に表明したジョージア州知事と、激戦州の1つであるアリゾナ州知事はトランプ大統領と同じ共和党ですが、ノースカロライナ州、ペンシルベニア州、ネバダ州、ミシガン州、ウィスコンシン州の州知事はすべて民主党です。つまり、法廷闘争に訴えても証拠不十分で時間切れとなり、今回の選挙はバイデン新大統領で決まり、という結論になるはずです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博) 【訂正】記事初出時より、タイトルを以下のように訂正しました。 米大統領選で、やはり「不正」がちょっとだけあったかもしれない状況証拠 →米大統領選でやはり「不正」があったかもしれない、ちょっとした状況証拠 (2020年11月13日 10:45 ダイヤモンド編集部)





(私論.私見)