「(清玄の錚々たる人脈に触れて、その秘訣はと問われて)秘訣というほどのことではありませんが、何でも自分を捨ててかかること。自分というものを滅してかかること。これは面倒ですよ。我執になったらダメです。私はそれを純一無雑の心境といっている。この心境で相手と向かい合えば、相手の人物の器量がそのまま見えてくるものです。それと、相手が信用した以上は、こっちも信用するぞという態度を貫き通すことです。一旦約束した以上は、どんな困難があってもやる。嘘は云わん。これが世界中で通用する真理です」。 「付き合いと言うものは、そんなもの(いいときだけ相手と付き合い、政権から滑り落ちたり、逆境におかれると、交際を絶ってしまうというやり方)じゃないんです。仕事というのは、人間と人間を結ぶきっかけに過ぎないんですから。そのきっかけだけを漁って歩いて、誰が相手にしますか。人間と人間の本当の付き合いなら、生死を共にすることもあるだろうし、喜びと悲しみを共にすることもあるだろうし、少なくとも私は今日まで、そう信じてやってきました」。
「全ては現実に適合しているかどうかなんだ。イデオロギーなんかに惑わされていたら、何も見えない」。
「いったん信じたら、とことん付き合うのが私の流儀」。
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