小沢政権のケルン(核者)考

 (最新見直し2012.7.12日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、来る小沢政権のケルン(核者)となる議員を確認しておく。

 2012.6.23日 れんだいこ拝


【小沢系造反組リスト】
 「小沢一郎元代表への同調者はすでに54名を突破 (植草一秀の『知られざる真実』)」その他を参照する。小沢どんが呼び掛けた会合に出席して法案への反対意思を明示した議員は下記の48名である。これに小沢一郎氏を加えた49票が基礎票になる。
 衆院議員
氏名 当選数 選挙区 派閥 造反 離党 処分 新党 電話 FAX ホームページ
小沢一郎 14 岩手4区 小沢 除籍 03-3508-7175 http://ozawa-ichiro.jp/
東祥三  東京15区 小沢 除籍 03-3508-7406 03-3508-3886 http://azuma-shozo.jp
山岡賢次 栃木4区 小沢 除籍 03-3508-7176 03-3502-8855 http://www.yamaokakenji.gr.jp/
山田正彦 長崎3区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7602 03-3519-5116 http://www.yamabiko2000.com/
黄川田徹 ,岩手3区 小沢 棄権 × 厳重注意
牧義夫 愛知4区 小沢 除籍 03-3508-7133 03-3508-3433 http://makiyoshio.jp/
小泉俊明 茨城3区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7041 03-3508-3841 http://www.koizumi.gr.jp/
小宮山泰子 埼玉7区 小沢 除籍 03-3508-7184 03-3508-3614 http://www.yasko.net/
鈴木克昌 愛知14区 小沢 除籍 03-3508-7190 03-3508-3620 http://suzuki-katsumasa.jp
樋高 剛 神奈川8区 小沢 除籍 03-3508-7174 03-3508-3604 http://www.the-hidaka.net/
中津川博郷 比例東京 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7414 03-3508-3894 http://www.naktsugawa.net/
青木愛 東京12区 小沢 除籍 03-3508-7178 03-3508-3608 http://www.aoki-ai.com/
太田和美 福島2区 小沢 除籍 03-3508-7318 03-3508-3318 http://www.kazumi.ms/
岡島一正  千葉3区 小沢 除籍 03-3508-7265 03-3508-3535 http://www.k-okajima.jp/
古賀敬章 福岡4区 小沢 除籍 03-3508-7153 03-3508-3703 http://www.koga-takaaki.jp/
階猛  岩手1区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7024 03-3508-3824 http://shina.jp
辻惠 大阪17区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7015 03-3508-3815 http://www.tsuji-ganbaru-sakai.jp
中川治 大阪18区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7430 03-3508-3910 http://www.osamu-net.jp/
松崎哲久 埼玉10区 小沢 除籍 03-3508-7434 03-3508-3914 http://matsuzakit.jp/
横山北斗  青森1区 小沢 除籍 03-3508-7026 03-3508-3826 http://webhokuto.com/
相原史乃 比例南関東 小沢   除籍 03-3508-7305 03-3508-3305 http://www.aihara-shino.jp/
石井章  比例北関東 小沢 除籍 03-3508-7436 03-3508-3916
石原洋三郎 福島1区 小沢 除籍 03-3508-7066 03-3508-3846 http://ishiharayouzaburou.com/
大谷啓  大阪15区 小沢 除籍 03-3508-7333 03-3508-3333
大山昌宏 比例東海 小沢 除籍 03-3508-7100 03-3508-6410 http://www.masahiro-oyama.jp/
岡本英子 神奈川3区 小沢 除籍 03-3508-7185 03-3508-3615 http://okamoto-eiko.com
笠原多見子

比例東海

小沢 除籍 03-3508-7073 03-3508-3033 http://www.kasahara-tamiko.net/pc/
加藤学  長野5区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7609 03-3508-3989 http://kato-gaku.net/
金子健一 比例南関東・千葉11区 小沢 除籍 03-3508-7254 03-3508-3524 http://www.chiba11.jp/
川 島智太郎  比例東京 小沢 除籍 03-3508-7269 03-3508-3539 http://tomotaro.org/
菊池長右エ門 比例東北 小沢 除籍 03-3508-7065 03-3508-3845
木村剛司 東京14区 小沢 除籍 03-3508-7413 03-3508-3893 http://www.kimutake.jp/
京野公子 秋田3区 小沢 除籍 03-3508-7147 03-3508-3637 http://www.ham-chan.jp/
熊谷貞俊 比例近畿 小沢 除籍 03-3508-7079 03-3508-3769 http://www.kumagai-osaka.com/
黒田雄  千葉2区 小沢 除籍 03-3508-7264 03-3508-7534 http://www.kurodayuu.com/
菅川洋 比例中国・広島1区 小沢 除籍 03-3508-7119 03-3508-3426 http://www.sugekawa.com/
瑞慶覧長敏 沖縄4区 小沢 無所属表明 除籍 03-3508-7245 03-3508-3515 http://www.chobin.jp/
高松和夫 比例東北 小沢 除籍 03-3508-7068 03-3508-3848 http://kazuo-takamatsu.cocolog-nifty.com/blog/
橘秀徳 神奈川13区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7626 03-3508-3256 http://www.t13.jp/
玉城デニー

沖縄3区

小沢 除籍
中野渡詔子 比例東北・青森2区 小沢 除籍 03-3508-7148 03-3508-3638 http://nikoniko-noriko.com/
萩原仁 大阪2区 小沢 除籍 03-3508-7284 03-3508-3734 http://www.d21tamaki.com/
橋本勉 比例東海・岐阜2区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7464 03-3508-3294 http://ben-h.jp/
畑浩 治 岩手2区 小沢 除籍 03-3508-7064 03-3508-3844 http://hata-kouji.com/
福嶋健一郎 熊本2区 小沢 除籍 03-3508-7207 03-3508-3721 http://www.fukushima-kenichiro.jp
水野智彦 比例南関東 小沢 7.3日撤回 党員資格停止2カ月 03-3508-7253 03-3508-3523 http://mizuno-tomohiko.jp
三宅雪子 比例北関東・群馬4区 小沢 除籍 03-3508-7643 03-3508-3613 http://www.miyake-yukiko.com/index.html
村上史好 大阪6区 小沢 除籍 03-3508-7029 03-3508-3829 http://1st.geocities.jp/f_murakami_6ku/index.html
初鹿智彦 東京16区 小沢 × 党員資格停止2カ月 03-3508-7337 03-3508-3337 http://www.hatsushika.net/
柳田和己 北関東比例 小沢 棄権 × 厳重注意
石森久嗣  栃木1区 小沢 × 厳重注意
平智之 京都1区 小沢 離党済 03-3508-7614 03-3508-8814 http://www.t-taira.net/

田中真紀子 ×
田中美絵子 ×

鳩山由紀夫 北海道9区 鳩山 党員資格停止6カ月 http://www.hatoyama.gr.jp/
川内博史 鹿児島1区 鳩山 党員資格停止2カ月 03-3508-7637 03-3597-2716 http://kawauchi-hiroshi.net/
小林興起 比例東京 党員資格停止2カ月 03-3508-3508 03-3508-7298 http://www.kobachan.jp/
松野頼久 熊本1区 党員資格停止2カ月 03-3508-7040 03-3508-8989 http://www.matsuno-yorihisa.com/
福田衣里子 長崎2区 党員資格停止2カ月 03-3508-7208 03-3508-3208 http://eriko-fukuda.com/index.html
福島伸享 茨城1区 党員資格停止2カ月 03-3508-7338 03-3508-7766 http://www.fukuchan-japan.com
石山敬貴 宮城4区 党員資格停止2カ月 03-3508-7244 03-3508-3514 http://www.keiki-ishiyama.jp/
熊田篤嗣 大阪1区 党員資格停止2カ月 03-3508-7008 03-3508-3808 http://www.kuma-atsu.com/
原口 一博 佐賀1区 棄権 厳重注意
篠原孝 長野1区 棄権 厳重注意
村井宗明 富山1区 棄権 厳重注意
羽田孜 長野3区 棄権 厳重注意
石関貴史 群馬2区 棄権 厳重注意
梶原康弘 兵庫5区 棄権 厳重注意
福田昭夫 栃木2,区 棄権 厳重注意
空本誠喜 広島4区 棄権 厳重注意
玉置公良 近畿比例 棄権 厳重注意
山岡達丸 北海道比例 棄権 厳重注意
小沢鋭仁 山梨1区 税棄権 注意
橋本清仁 宮城3区 税棄権 注意
宮崎岳志 群馬1区 税棄権 注意
 参院議員
主浜了 岩手 小沢 離党承認
森裕子 新潟 小沢 離党承認
広野允士 比例 小沢 離党承認
平山幸司 青森 小沢 離党承認
中村哲治 奈良 小沢 離党承認
姫井由美子 岡山 小沢 離党承認
佐藤公治 広島 小沢 離党承認
友近聡朗 愛媛 小沢 離党承認
大久保潔重 長崎 小沢 離党承認
外山斎 宮崎 小沢 離党承認
藤原良信 比例 小沢 離党承認
谷亮子 比例 小沢 離党承認
はたともこ 比例 小沢 離党承認
米長晴信 7.6離党届

 新党きづな (9名)
石田 三示 南関東民主比例
内山 晃 千葉7(民主)
小林 正枝 東海民主比例
斎藤やすのり 宮城2(民主)
中後 淳 千葉12(民比)
豊田 潤多郎 近畿民主比例
三輪 信昭 東海民主比例
渡辺 浩一郎 東京民主比例
渡辺 義彦 近畿民主比例

浅野 貴博 北海道比(大地)
石川 知裕 北海道11(民主・無)
松木けんこう 北海道12(民主・無)

【小沢系離党後の政局考】
 2012.7.2日、小沢派の52名(衆院議員40名、参院議員12名)の離党届を提出した。国会内の党幹事長室に山岡賢次副代表と広野允士参院議員が持参した。但し、離党届に含まれていた階猛、辻恵両衆院議員が離党を撤回し、50名(衆院議員38名、参院議員12名)となった。山岡氏は離党届の提出後、記者団に「今後のことは小沢先生が記者会見して説明する」と語った。民主党にとっては96年結党の旧民主党時代も含め初めての大きな分裂。09年衆院選の大勝で得た308議席を3年間で約60議席減らしたことになる。

 これにより民主党の衆院会派は289名、参院会派は104名となった。与党としては国民新党と合わせて293議席。親小沢系には他に先行離党組の新党きづな9名、国民新党から除名された両亀井2名、新党大地・真民主が居り、内閣不信任案を提出することが可能となる
 7.3日、離党組の水野智彦衆院議員(比例代表南関東ブロック)が党幹事長室に自らの離党届の撤回を申し入れた。輿石東幹事長は同日の党常任幹事会で、水野氏の撤回要請を受け入れる方針を示した。
 7.4日、小沢派が国会内で新党準備会を開き、11日に参加全議員による結成大会を開いたうえで、近く支援者らを集めた結党大会を開くことを確認した。準備会には小沢氏ら衆参約40人の議員が出席。小沢氏が党代表に就任する、党名を「国民の生活が第一の党」を軸に調整することを申し合わせた。新党参加者は現段階で49人になる見通し。

 新党の役員人事を内定した。小沢氏が代表と選対委員長を兼務する。代表代行に山岡賢次元国家公安委員長、幹事長に東祥三前内閣府副大臣、国会対策委員長に鈴木克昌元総務副大臣、政調会長は置かず、政策担当の幹事長代行に牧義夫氏を起用することを内定した。財務委員長は佐藤公治氏、総務委員長は岡島一正氏で、共に小沢氏の最側近。参院人事では、会長に広野允士、幹事長に森裕子、国対委員長に主浜了、政審会長に中村哲治各氏が就任する。

 その後、衆院に会派「国民の生活が第一・無所属の歩(あゆみ)」を37人で届け出た。新党には参加しない瑞慶覧長敏(ずけらん・ちょうびん)氏も会派には入り、近く新党きづな(9人)と統一会派を結成する。参院には離党届が受理された12人で会派「国民の生活が第一」を届け出た。衆院では第3会派、参院では第4会派となる。

 7.5日、小沢氏の勉強会「新政研」が国会内の会議室であり、その集まりに82名の国会議員が参加した。民主党に残った議員12人も顔を見せるなか、「私をはじめ仲間の何人かが民主党の枠を離れたが、党派は別でも政治家として勉強を重ねるのは当然。これからも仲良く頑張っていこう」と呼びかけた。「国民の生活が第一」の政治をしっかりと実現させるために頑張ろうと確認しあった。

 7.5日、新党きづなの内山晃代表が記者会見で、小沢派が結成する新党と衆院で統一会派を組む方針を表明した。小沢氏の新党が設立総会を開く11日に衆院に届け出る。渡辺浩一郎幹事長は会見で、将来的な合流も検討することを明らかにした。きづなの衆院議員は9名。小沢氏らの衆院会派「国民の生活が第一・無所属の歩」は4日に37人で届け出たが、民主党に離党届を提出した加藤学衆院議員が近く加わる見通し。

 7.6日午前、小沢派参院会派「国民の生活が第一」の12名が国会内で初の議員総会を開いた。会長に就任する予定の広野允士参院議員が「私たちの一歩は12人で小さいかもしれないが、後に続く人も必ず出てくるのではないか」と述べた。消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案については、「参院での審議で問題点をあぶり出し、国民に訴えたい。法案を葬り去りたい」と語った。衆参の新会派「国民の生活が第一」が国会内での活動を本格的に開始した。民主党執行部は12日に両院議員総会、13日に全国幹事長会議を開いて党の結束を確認する方針。

 7.6日、参院は消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案を審議するための特別委員会を設置した。衆院を通過した法案は8月上旬にも3党などの賛成多数で可決され成立する公算が大きい。参院特別委の委員長には民主党の高橋千秋氏が就任。関連8法案は11日の参院本会議で趣旨説明と質疑が行われる。特別委での実質審議は18日から始まる見通し。

 7.9日、民主党籍を持つ岩手県の達増拓也知事が記者会見で「今週中にも民主党の離党手続きを取りたい」と述べ、近く離党して、小沢一郎元民主党代表が結成する新党に参加する考えを表明した。 達増知事は「きちんと民意とともに日本の新しい政治を切り開いていく政党は(小沢氏の)新党。それに合わせた手続きをするだけ」と強調した。また「知事以外の関わり方は、今は頭にない」として知事を辞任する考えはないことを明らかにした。


【「鈴木克昌衆議院議員の『離党届提出にあたって』」考】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK132」のメジナ氏の2012.7.7日付け投稿「鈴木克昌衆議院議員の『離党届提出にあたって』「国民の皆様の声を無視し・・・出来ない」(「日本人」の研究!)」を転載しておく。

 鈴木克昌衆議院議員の『離党届提出にあたって』「国民の皆様の声を無視し、全く違う方向へと進もうとしている政党に対し、私はその片棒を担ぐことは出来ない」 2012年07月06日 :(「日本人」の研究!)

 小沢さんに付き添って、離党し新党を立ち上げよとしてくださっている50名近い国家議員の方々。本当に、国民の一人として深く感謝いたします。それが、どれだけイバラの道であるか、そのイバラの道を選んでまで、国民のために誠意を見せてくださる。一人ひとり、ホームページをのぞいてみると、先生方の信念が、十分うかがえる。この鈴木克昌衆議院議員も、大変な勇気である。労働組合の力が強い、愛知県選出である鈴木議員。こないだテレビを見ていて、鈴木氏講演会の幹部が 「せっかくの与党なのに、離党するなんて本末転倒だ」と語っていた。また、東海地方の労組の総会に出席しなかった鈴木議員ら離党組み4人の国会議員に対して、労組幹部は「別にこなくていいですよ〜、選挙のときに応援しないだけですから」と、冷たく言い切る。同じく離党し、新党にも参加する中村哲治議員の地元の事務所には、「もう、応援しないから、ポスターはがしてくれ」というような電話が殺到する。加藤学議員によると、マスコミに追い掛け回され、取材されたことを、勝手に編集され「小沢教信者のように、扱われる」とのこと。また、同じ愛知県出身で、非常に男気の牧義夫議員のホームページをのぞいてみると、なんと、こんなことがのっていた。これがその記事であるが

 http://makiyoshio.jp/opinion/article/post_412/

 6月29日に牧議員の事務所や、他の小沢派議員の事務所にも、「世田谷区の小沢和子」と名乗る人物より、こんな手紙がとどいたらしい。小沢グループといわれる皆様方!(山岡賢次、山田正彦、東祥三、牧義夫、黄川田徹、樋高剛、小宮山泰子、鈴木克昌、太田和美、青木愛、岡島一正、黒田雄、三宅雪子、京野公子、岡本英子の各位様) 悪いことは申しません、もう小沢一郎の如き最低の政治家についていくのはおやめなさい!彼はもう終わりです。もうお金も都合つきませんので、皆さまをおたすけすることも出来ず何の役にも立ちません。あのブッチョウズラはもう世間様から嫌われる一方です。秘書ともども実質有罪なのですから。

 彼にどこまでもついて離党までするとはまさに自殺行為です。増税反対?原発反対?世間は皆、そうですがそう単純でもないことは貴方達自身ご存じのはず。ふざけるのもいいかげんにしなさい!別の党?オザワ党といわれる絶対に人気は出ません。鳩山さんはさすがにずる賢い。多分、党内に残る手を考えています。岩手県の田舎者とはちょっと違う。オキイシ君?彼はもうお年でどうでもよいのでしょう。

 まあ、皆様は将来もある身、慎重にお考えになって行動しなさい!勿論、小沢と心中するのもまた良いのかも。
 小沢和子

 たしかに、デタラメの手紙であろう。しかし、こんな手紙がもし届いたとしたら、不気味に思うのではなかろうか。どんな、悪巧みがあるのか、どんな、攻撃にさらされるのか、政治生命を絶たれるのではなかろうか、そう考えるのが、普通であろう。小沢さんと共に、離党し、新党を立ち上げようとしている議員の方々は、このようなことを乗り越えてまでも、行動を興そうとしている。今まで応援してくれた人には、「裏切り者〜」と罵倒され、組織も資金も剥ぎ取られる。これが、49人の志士たちの現実である。もう70歳に手が届きそうな鈴木克昌議員。小沢さんもそうだが、普通この年になれば、安泰を望むものだ。平穏な日々を過ごし、孫の相手をしながら過ごしたいものである。それなのに、あえてイバラの道を選ぼうとなさる。それほど、日本が危機的な状況なのである。前置きが長くなったが、どうかこの鈴木克昌議員の離党表明を隅々まで、お読み下さい。

 離党届提出にあたって

 民主党は2009年に国民の皆様の絶大なるご期待の中で政権交代を果たした理念を失ってしまったと云えるのではないでしょうか。消費税の増税はその最たるものであり、政治家としてご期待いただいた国民の皆様に対し背信行為となる『賛成』はどうしても出来ませんでした。また、民主党に本来の姿に戻ってほしいとの思いから、強い覚悟を持って『反対』票を投じさせていただきました。

 もはや、野田総理の下での民主党は、政権交代を成し遂げた民主党ではありません。このまま民主、自民、公明という三大政党が官僚主導の消費税増税の先行を三党合意で押し通すことは、国民からの政策を選ぶ権利を奪うことです。三党合意とは政策の違いを国民に示し国民に政党を選んでもらうという二大政党政治、いわんや我々が目指してきた民主主義を根底から否定するものです。

 出来ることなら、本来の民主党で残りの約1年の任期を国民の皆様とのお約束を守ることに全力で邁進して参りたいとの思いは、私のみならず行動を共にした全ての仲間達が共有しています。また、離党となれば、少数野党として国民の皆様とのお約束を守ることは困難になるかもしれません。更には次の選挙では、資金を絶たれ・支援組織を剥がされ場合によっては、政治家として生命を絶たれる可能性も非常に高いかもしれません。しかしながら、目指すべき理念を失い、また、国民の皆様の声を無視し、全く違う方向へと進もうとしている政党に対し、私はその片棒を担ぐことは出来ないと判断をいたしました。当然のことながら、時間をかけて皆様のご意見を伺ったうえで決断をさせていただくのが本意でありますが、党からの処分が下りる前にけじめをつけさせていただく事が政治家の矜持だと考えさせていただきました。

 私たちはここに至って、国民の生活が第一の政策を国民に示し、国民が政治を選択する権利を構築、確保することこそ、混迷にあるこの国を救い東日本大震災で被災された方々をはじめ国民を守る政治家としての使命であるとの決意を新たにしました。私たちは今後、新党の立ち上げも視野に入れて、政権交代の原点に立ち返り、国民が選択できる政治を構築するために、本日、民主党を離党するものです。 “志を立てた以上、志を貫く覚悟を持って進むのが真(まこと)の政治家である”と亡き父より教わりました。口先の言葉だけではなく、行動する事が大事で、政治家は何をなそうかではなく、何を成したかが問われるのです。

 この先は、いばらの道になるかも知れませんが、国家・国民のため、ふるさと14区のためにブレることなく、『一貫是々非々』の精神で、信ずる道を邁進して参る所存でございます。皆様におかれましては今後とも変わらぬご指導・ご支援をお願い申し上げ、現下のご報告とさせていただきます。

      平成24年7月2日 衆議院議員 鈴木克昌
 元記事リンク:http://cpt-hide-cook.seesaa.net/article/279315643.html


【小沢新党結成大会】

 2012.7.11日夕方、小沢派が東京の憲政記念館で新党結党大会を開いた。衆院37名、参院12名の49名のスタートとなった。新党には除籍処分の確定していない加藤学氏も参加した。衆院は民主、自民に次ぐ第3党、参院は民主、自民、公明に次ぐ第4党となった。衆院会派は新党きづな(衆院9人)と統一会派を結成する方針を示しているので46名となる。内閣不信任決議案の単独提出要件51名にあと一歩に迫る。

 代表に小沢氏が就任し、新党名は、2009年衆院選で民主党が掲げたスローガン「国民の生活が第一」を採用した。「自立と共生」の理念の下で国民、地域、国家の主権を確立するなどとした党の綱領も決定した。「2009年の政権交代に対して負託された民意」に触れ「国民との約束は誠実に順守する必要がある」と強調し、2009年衆院選マニフェストの政策実現に取り組むことを指針させた。

 役員人事が発表され、小沢氏が代表と選挙対策委員長を兼務。代表代行に山岡賢次前国家公安委員長、幹事長に東祥三前内閣府副大臣、国対委員長に鈴木克昌元総務副大臣を充てた。政調会長は置かず、基本政策の発表は見送った。党規約には法案採決で党議拘束をかけないことを明記した。日本の政党では異例で、小沢氏は「国民の負託を受けた議員に判断を委ねることが政党政治の根幹だ」と説明した。

 小沢氏は代表就任のあいさつで、、「民主党は自民、公明両党と3党合意という野合を結び、国民との約束をほごにして消費増税法案の採決を強行した。もはや政権交代当時の民主党ではなくなった」と語り、「消費税増税法案を撤回させるべく行動する」、「脱原発の方向性を鮮明にしたい」と“反増税・脱原発”の旗を掲げた。

代表 小沢一郎 元代表
代表代行 山岡賢次 前国家公安委員長
副代表 広野允士
幹事長  東祥三 前内閣府副大臣
幹事長代行  牧義夫(政策担当) 前厚生労働副大臣
森裕子(参院幹事長) 前文部科学副大臣
幹事長代理  樋高剛(国会担当)
副幹事長 松崎哲久(政策担当)
横山北斗(政策担当)
中村哲治(参院政審会長)
国対委員長  鈴木克昌 元総務副大臣
国対委員長代行 主浜了(参院国対委員長)
選挙対策委員長 小沢一郎
選挙対策副委員長 三宅雪子
財務委員長 佐藤公治
総務委員長  岡島一正
広報委員長 青木愛
組織・団体委員長  小宮山泰子
両院議員総会長 山岡賢次
衆院議員総会長 熊谷貞俊
参院議員総会長 広野允士
 新党綱領骨子は次の通り。

・09年の政権交代に負託された民意に鑑み、「国民の生活が第一」の原則を貫いて政治、行政、経済、社会の仕組みを一新
・国民が「自立と共生」の理念のもとで誇り高く暮らせる日々を実現
・国民との約束は誠実に順守
・三つの前提として「国民の主権」「地域主権」「国家としての主権」を確立
小沢一郎 14 岩手4区
山岡賢次 栃木4区
東祥三  東京15区
牧義夫 愛知4区
小宮山泰子 埼玉7区
樋高 剛 神奈川8区
鈴木克昌 愛知14区
横山北斗  青森1区
太田和美 福島2区
松崎哲久 埼玉10区
岡島一正  千葉3区
青木愛 東京12区
古賀敬章 福岡4区
畑浩 治 岩手2区
京野公子 秋田3区
石原洋三郎 福島1区
中野渡詔子 比例東北・青森2区
高松和夫 比例東北
菊池長右エ門 比例東北
三宅雪子 比例北関東・群馬4区
石井章  比例北関東
黒田雄 千葉2区
岡本英子 神奈川3区
金子健一 比例南関東・千葉11区
相原史乃 比例南関東
木村剛司 東京14区
川 島智太郎  比例東京
加藤学  長野5区
笠原多見子 比例東海
大山昌宏 比例東海
萩原仁 大阪2区
村上史好 大阪6区
大谷啓  大阪15区
熊谷貞俊 比例近畿
菅川洋 比例中国・広島1区
福嶋健一郎 熊本2区
玉城デニー

沖縄3区

 参院議員
主浜了 岩手
森裕子 新潟
広野允士 比例
平山幸司 青森
中村哲治 奈良
姫井由美子 岡山
佐藤公治 広島
友近聡朗 愛媛
外山斎 宮崎
藤原良信 比例
谷亮子 比例
はたともこ 比例

【小沢新党結成後の動き】

 7.12日、国民の生活が第一の小沢代表と新党きづなの内山代表が国会内で統一会派調印式を行い、衆議院で「国民の生活が第一・きづな」とする統一会派を結成し届け出た。た。小沢氏を代表とする衆議院の新会派は46人になった。小沢代表:「何をするにしても最終的には民主主義の原理ですが、数によって決められてしまいますので、その意味では、統一会派で大きな会派として活動できることは、それ自体、意味があるだろうと思っています」。

 7.12日、新党結成から一夜明けた「国民の生活が第一」の小沢代表ら幹部が、国会内で各党にあいさつ回りを始めるなど本格的に動き出した。自民党・谷垣総裁:「新党結成おめでとうございます」。 小沢代表:「お騒がせしまして」。自民党・谷垣総裁:「本当にご苦労様でした。先輩の一挙手一投足をよく見守っていきます」。古巣の民主党では、分裂前に協議を重ねた輿石幹事長に対して「いろいろとお世話になりました」などとあいさつした。

 一方、共産党の志位委員長との会談では、小沢代表が、1996年にプローディ政権を誕生させた中道左派連合「オリーブの木」構想について語った。これに対し、共産党の志位和夫委員長は、イタリアの共産党が民主党に変わった点などを理由に「オリーブの木は失敗した」と発言。これに対し、小沢氏は「でもあのときの選挙は勝ったでしょ」と反論したとのこと。


 小沢代表:「新党に参加しなかった方も含めて、政治家としての目指すところ、責任、使命というのは誰であれ同じでございます。これからも一緒に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました」。あいさつ回りを終えた小沢代表は、自らが主宰するグループの会合に出席し、民主党に残った造反議員らと今後も連携する考えを強調した。

 7.17日、新党「国民の生活が第一」が、次期衆院選の比例代表で使用する同党の略称を「生活」にすると中央選挙管理会に届け出た。公職選挙法に基づくもので、略称は衆院選の比例代表で使用される。党名が異例に長いことから略称に関心が集まっていたが、国会の会派名の略称と同一とすることで落ち着いた。

 8.1日、新党「国民の生活が第一」が、東京・永田町の党本部で開所式を開いた。小沢代表は「次期衆院選で政権を奪取し、国民のための政治を実現する意気込みで頑張りたい」とあいさつした。新党きづなの三輪信昭副代表は「近いうちに皆さんと合流するので、温かく迎えてほしい」と述べ、両党が合流するとの見通しを示した。合流すれば衆院46人となり、内閣不信任案の単独提出まで残り5人となる。新党大地・真民主の鈴木宗男代表も出席し、小沢氏に対して「1日1回ブラ下がりし、週1回記者会見すべきだ」と提案した。永田町屈指のマスコミ嫌いがどうするか。また、落語家の6代目、三遊亭円楽も来賓としてマイクを握り、民主党時代の小沢氏に選挙に出るよう口説かれ、「私はスネに傷がある」、「国会議員より稼いでいる」といって断ったことを明かし、笑いを取っていた。





(私論.私見)