れんだいこ見解「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件考」

 (最新見直し2009.3.8日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 れんだいこ見解「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件考」を書き付けておく。

 
2009.3.4日 れんだいこ拝


【れんだいこ見解「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件考」】
 近現代史の重要な政治的事件の殆どに、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオシオニズムが関与しているとの仮設に立つならば、何度も騙されぬ為にも、それがどういう風な手口でもたらされているのかについて確認しておくことが必要であろう。「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」は1970年代後半を揺るがした日本政治最大の「特定政治家狙い撃ちの国策疑獄」となったロッキード事件以来の事件であり、ロッキード事件ほどの大震撼を生まないものの、明らかに田中角栄系譜の政治化訴追である点で見逃すことができない。日本左派運動は、ロッキード事件の際に見せた無能振りを繰り返してはならない。そういう意味で、れんだいこが言及しておくことにする。

 こういう場合の手引き書となり得る「シオン長老の議定書」からの一節を確認しておく。日本左派運動内のサヨ勢力は、アンネの日記については偽書説が指摘されているにも拘らず実書だと言い張り、ナチスホロコーストに様々な過剰なプロパガンダ性が指摘されているにも拘らず実際にあったことだと言い張り、南京大虐殺事件にも様々な疑問が提起されているにも拘らず大虐殺間違い無しの論陣を張り続けている。その癖、この「シオン長老の議定書」については偽書だと云う。どういう論理構造しているのか分からないが、真偽を便宜に使い分けている。

 れんだいこは逆に、サヨが実書、実際にあった出来事としていることに疑いを持ち、サヨが偽書だとしているものに実書ではなかろうかと疑いを持っている。先ほど亡くなった日共指導者・宮顕の「戦前共産党中央委員小畑査問致死事件」についても、宮顕の主張する如くな静謐な査問過程中の当人に責任のある急性心臓麻痺的ポックリ死など信じられるべくもなく、逃亡を図った小畑を関係者総員で取り押さえたことによる羽交い絞め圧殺死と見なしている。なぜこのように見立てが異なることになるのか興味深いが、れんだいことサヨの判断は悉く齟齬対立している。れんだいこ的には、日本左派運動が一刻も早く本来の左派的認識を獲得せんことを願っている。

 もとへ。「シオン長老の議定書」はロスチャイルド1世の講演録と思われ、このマニュフェストをもって国際金融資本形成、その世界席巻、ネオシオニズム運動が強力に推し進められることになったという意味で世界史的重要文献である。ロシアのロマノフ王朝の密偵が命がけで手に入れたことが伝えられている。同書はネオシオニストが陰謀的に世界支配を目論む為の教本であるが、政治家飼い殺しの秘法を次のように記している。

 れんだいこは滅法興味を覚えて、「シオンの議定書全文」の他に内容別に仕分けして「シオンの議定書テーマ別文」をもサイト化している。「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」の考察に直接関係するのは、その中での「ゴイム政府操作、要職者操作に関する記述一覧」であろう。この記述は更に「「ゴイム政府操作に関する記述一覧」、「「ゴイム政府の要職(大統領、首相その他)操作」に関する記述一覧」に分かれる。2006.9.20日付けのれんだいこのカンテラ時評216、「シオニスタン首相続投に対するれんだいこ批評」でも確認しているが、概要次のように記している。

 我々が望む首相や行政官には次のような者が相応しい。まず奴隷のように従順な資質である者が相応しい。政治能力に長けた人物は相応しくない。将棋の歩(ふ)のような役目を引き受けさせれば良い。とかく過去や世評に何かとあり、国民との間に溝がある人間が望ましい。そういう人物であればいつでも処罰し放逐できるからである。それを見た後釜は恐れをなし、更に云うことをきくようになるだろう。

 我々の計画が然るべき成果を挙げるためには、過去の身上に脛に古傷を持つ候補を選んで立候補させ選挙に臨む。そして当選させる。すると、そういう連中は旧悪を暴露される怖さと権力を得た者の常で、特権と名譽を失うまいとして我々の計画達成に都合の良い代理人となるのである。かくて傀儡大統領ないし首相となる。

 大統領は、幾通りにも解釈できる法律の意味を、我々の意図する通りに解釈するであろう。大統領はさらに進んで、我々が廃止の必要を指示すれば、法律を廃止することもやるだろう。その他に、大統領は新たなる臨時法を提案する権限を持つようにさせる。また、国利国益のためにはこれが必要だと言いつくろって、憲法の枠から逸脱した新しい法案すら提案する権限を持つようにさせる。(要約以上)

 思えば、小泉はまさにピッタリの首相であった。5年5ヶ月有余在任という長期政権を許したが、マスコミは概ね阿諛追従し、その失政を問うことはなかった。同じ穴のムジナだからして、問うこと自体がないものねだりなのだろう。だから、れんだいこは、何も期待しない。思えば、ロッキード事件の際に角栄放逐の提灯記事を書いた者ばかりが出世し、最近はテレビのコメンテーターとして登場している。こやつ等に小泉政権批判を願うのが土台無理というものだろう。

 それにしても、現役の首相がプレスリー邸訪問の後イスラエルに立ち寄り、彼らの歴史的怨念復讐誓いの聖地である「嘆きの壁」にわざわざ出向き、ユダヤ帽被って神妙な顔つきで宗教行為してきたというのに、これを咎めるメディアが無い。靖国神社参拝どころではない、現役首相の外国宗教信徒行為なのに責任が問われない。野党もこぞって未だに沈黙している。

 こうなると、政治は与野党含めて皆談合の積み重ねかも知れない。政府批判も許容範囲のヤラセかも知れない。マジメそうに歳出削減議論しながら、この間湯水の如く軍事防衛費が垂れ流しされていることに見てみぬ振りをしている。思いやり予算段階を終え、至れり尽くせり予算まで計上されつつあるのに、お茶濁し批判で事勿れしている。


 もとへ。ここで「シオン長老の議定書」を引き合いにしたのは、「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」を正確に理解するための基礎知識と思うからである。現下の日本政治の局面は、政権の自民党から民主党への転換期にある。民主党の総帥・小沢に対する国策捜査は、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムが小沢政権への移行を阻止せんとして仕掛けていると窺えばよい。

 ならば、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムが小沢政権を嫌う理由は何か、これを詮索せねばなるまい。れんだいこの見立てるところ、小沢総帥率いる民主党政権の実現は、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムから見て「日本政治の傀儡化」の後退と見なしているのではなかろうか。これは、小沢総帥率いる民主党政権に対する評価であって、民主党に対する評価ではない。民主党は既に自民党と何ら変わらないくらいに傭兵化されている。従って、何としてでも、小沢の失脚を仕掛けているとみなすべきではなかろうか。「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」の裏には、この要因が有ると思われる。

 次に、なぜこの時期に事件が引き起こされたのか、これを詮索せねばならない。これは、かんぽの不正払い下げ問題で、小泉−竹中−西川−宮内ラインの国会喚問の流れが醸成されつつあるのを受けて、これの関心からそらさせる常套的なすり替え「かんぽ問題隠し事件」として発生させられたものとして受け止める必要があろう。簡略に結論だけ述べればそういうことになろう。

 これについては、植草一秀氏の「知られざる真実」の2009.3.3日付けブログ「小沢代表秘書逮捕・予想通りの政治謀略の深い闇」(http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-cee1.html)が的確に指摘している。れんだいこが咀嚼すれば概要次のように述べている。

 この事件の裏には、日本政治が今後の日本の命運を定める天下分け目の総選挙を目前に控えている情況と関係がある。「政官業外電の悪徳ペンタゴン」が、本格的な政権交代実現を強く警戒しており、小沢一郎民主党代表を最大の脅威としている。これまでも、小沢代表に対する数多くのネガティブ・キャンペーンが展開されてきた。しかし、小沢代表はこれらの工作活動を乗り越えて現在に至っている。2009.1月になって西松建設の海外からの不正資金移動問題が浮上したが、この問題浮上には「謀略」の匂いが立ち込めていた。「悪徳ペンタゴン」の新たな小沢潰しが発動したと窺うべきであろう。

 これについては、「政治経済の真実」」主宰者にして国際評論家の小野寺光一氏が2009.1.17日付け記事で、この問題を早くより指摘し、「小沢一郎を守れ<西松建設事件は政権交代を阻止するために「亡国の人物」によって用意された国策捜査か?>」と指摘している。1.19日には「喜八ログ」に「謎の憂国者「r」さん」が「ネオリベ最終戦争」と題するメッセージを発信し、小野寺見解を支持している。

 今や日本の政治は、官僚利権を維持したい「官僚機構」=「官」、資本のあくなき利益追求を容認する政治状況の維持を望む「大資本」=「業」、「郵政民営化」などを通じて日本収奪を目論む「外国資本」=「外」、政治権力の狗(いぬ)として世論操作にいそしむ「マスメディア」=「電」と癒着して利権をむさぼる「政治屋」=「政」が結託して、利権維持に努めるのが「政官業外電=悪徳ペンタゴン(五角形)」である。

 小泉竹中政治の基本路線は、1・「市場原理主義」に基づく経済政策、2・「天下り」を中心にする「官僚利権」の温存、3・外国資本による日本収奪への加担だった。「政官業外電の悪徳ペンタゴン」は、この小泉竹中政治によって、巨大な利権をむさぼってきた。

 小沢率いる民主党政権は、小泉竹中政治の「米国への隷属、米国の言いなり」から転換し、米国とも距離を保つ自主独立外交を選択することを指針させている。これが現実性を帯びつつあるこの状況下で、悪徳ペンタゴンが窮地に追い込まれて、遂に暗黒政策に手を染め始めたと考えられる。西松建設事件には政治謀略の匂いがぷんぷんと立ち込めている。この仕掛けの裏側には米国が確実に蠢(うごめ)いていると感じられる。

 小泉竹中一家と米国にとって、「郵政民営化見直し」は利権獲得を邪魔する、絶対に許すことの出来ない存在である。「かんぽの宿」疑惑拡大は巨大疑獄事件に発展する可能性を秘めている。本来、地検特捜部は「かんぽの宿」で本格行動を起こさねばならないはずだ。「かんぽの宿」を捜査せず、「西松建設」のみを調べるなら、特捜部は正式名称を「秘密警察」に変更するべきだろう。

、国民は政治謀略に目をくらまされてはならぬ。次期総選挙では、1・「市場原理主義」VS「セーフティネット重視」、2・「官僚利権擁護」VS「官僚利権根絶」、3・「対米隷属・売国外交」VS「自主独立外交」の対立軸に沿って、新しい政権を選択しなければならない。我々は、利権維持のためには手段を選ばない「悪徳ペンタゴン」の断末魔の叫びを冷静に見抜き、マスメディアの小沢代表集中攻撃報道に流されないように気をつけなければならない。

 「日本の政治を悪徳ペンタゴンの手から国民の手に奪還するためには、決死の覚悟が求められる。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」である。これから表に出る政治スキャンダルには、必ず「政局的」背景があると見るべきである。「国民の幸福を追求する政府」を樹立するには、これからの激闘に勝たねばならない。敵は目的のために手段を選ばない。究極の覚悟が必要である。」

 次に、東京地検が、極めて政治主義的に捜査ターゲットを絞っているさまが窺える。司法の番人がこの有様だと云うことを確認する必要があろう。

 2009.3.6日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評547 れんだいこ 2009/03/08
 【たすけあい党声明「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」考】

 「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」に端を発して、早くも小沢辞めろ論が跋扈している。れんだいこがたすけあい党を代表して声明しておく。

 この事件は明らかに国策捜査である。小沢民主党代表の国策捜査批判は当然の反論であり、我々はこの反論観点を支持する必要がある。民主党内部から小沢代表に対する「云い過ぎ」批判の声が聞かれるがお粗末限りない。断然、新政権の芽を潰させないとする観点から一手一つになって検察批判に向かうべきである。我々は、ロッキード事件以来ぶりがつき日常茶飯となった「検察の政治主義性捜査」に批判の声を挙げるべきである。

 検察が正義ぶるなら、このところの国民的政治関心である「かんぽ元国有施設の不正払い下げ事件」の究明に向かうべきであろうに、何ゆえこれに向かわず黒にするには相当無理がある選挙資金規制法違反容疑で逆対応的「小沢潰し」に向かっているのか。これを訝らねばなるまい。この疑問を解くには、ある歴史観が必要である。この歴史観がなければ、いつもの世論誘導に乗せられてしまう。ロッキード事件の時は酷かった。今から考えると全てが無茶な角栄潰しであった。

 その歴史観とは、日本のみならずであろうが現代世界の政財官学報司の六者機関を牛耳る真の支配者として影の政府となっている国際金融資本帝国主義ネオシオニズムの暗躍をトレースする手法を云う。この観点から政治事象を読み取れば、戦争も革命もクーデターも、こたびの「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」も裏事情が容易に透けて見えて来るから不思議だ。

 2009年は、イスラエルのガザ攻撃で幕開けした。国際金融資本帝国主義ネオシオニズムがパレスチナに於ける大イスラエル計画構想アジェンダの下に執拗に策動し続けていることが判明する。彼らにとっては、国際金融危機も織り込み済みのことかも知れない。ただひたすらに狂気の世界支配に向かい続けていることが分かる。れんだいこは、現代パリサイ派の悪行とみなしている。

 その彼らは今、養豚政策で太らせた戦後日本を便宜に利用しようとしている。一つは国富の収奪であり、いろんな名目をつけては支援金、協賛金を収奪している。この政策の還で、民族系優良企業の外資化、「埋蔵金」の濡れ手にあわ式詐取が進行している。国営企業の相次ぐ民営化もこの流れで捉えれば良い。もう一つは、一刻も早い自衛隊の参戦化である。日本をアジア、アラブと闘わせるシナリオが進行中である。自衛隊は既に日米合同軍事訓練を年々積み重ねており、いつでも参戦できるようスタンバイされつつある。憲法改正はこの流れで捉えれば良い。若年層の派遣社員化も自衛隊員予備軍づくりとして政策的に生み出されている可能性がある。

 もとへ。その彼らの日本政界を御する戦略から見て邪魔な存在がある。れんだいこの見立てるところ、日本戦後政治史上のハト派である。現在に於いては既にかって存在した保守主流としてのハト派は居ない。吉田茂−池田隼人−(佐藤栄作)−田中角栄−大平正芳−鈴木善幸系譜の政治イデオロギー及びその政策は久しく地下に潜っている。現在残っているのはねじれハト派でしかない。ネオシオニストは、この勢力による昨今の自公政権打倒の動きを警戒している。それゆえ、ねじれハト派でしかなくても陰に陽に機会を見つけては最後的掃討に目を光らせている。

 この間、対極的に勢力を増長してきたのは福田、中曽根系のタカ派である。この戦後タカ派は、戦前の皇国史観に基く右派系タカ派ではない。現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の御用聞きを専らにする売国奴系タカ派である。これに忠勤すればするほど名宰相の称号が与えられる。逆の場合には暗愚とののしられる。この仕掛けを思えば、中曽根、小泉が名宰相とされている秘密が分かろう。定見の無いマスコミはワシントン情報を基準にする癖があり、これに従って今も御用提灯している。ここまで述べれば、「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」の裏事情が透けて見えて来たであろう。

 この問題で確認せねばならないもう一つの視点を提供しておく。一般論になるが、我々はそろそろ「政治とカネ」の基準目線を確立しておくべきではなかろうか。政治家には、私腹を肥やす場合と党ないしは派閥を維持する場合と政策実現の為の三方の理由からカネが掛かる。これをどう容認し規制すべきか、この基準を確立せねばならないのではなかろうか。

 一見、共産党的個人のみ献金論が正義のように思える。しかし、何事にも物事には良い面と悪しき面の両面が不即不離にある。「共産党的個人のみ献金論」は、政治家を常に金欠状態に追いやり、党中央の言いなりロボット党議員にしてしまうと云うデメリットがある。政治のダイナミズムの見地からすれば、決して正論ではない。他方、献金を野放図にすると、議員が巨額献金先の言いなりロボット族議員にしてしまうと云うデメリットがある。つまり、「政治に於ける政治とカネ問題」はジレンマにあるということを知っておく必要がある。

 これについて思うのに、こたび小沢代表が弁明した際の論法は傾聴に値するものがあった。曰く、政治資金をいただくのに個人からも企業からも業界からも可であり、但しいずれも政治資金帳簿に記載し公開する義務がある。議員は選挙の洗礼を受ける身であり、選挙民は議員の政策と活動と献金リストを判断しつつ投票することで政治に於けるチェックアンドバランスが担保されている云々。企業献金に基く特定受注活動が露骨に行われていたとしたなら政治責任が問われるべきであるが、そういう事実はない云々。

 思うに、これは卓越した見解ではなかろうか。政治の現実を踏まえた良識的叡慮を語っているのではなかろうか。マスコミと自称知識人は条件反射的に政治に纏わるカネを批判合唱する癖があるが、いくら正義ぶってもぶてばぶつほど現実から遊離するのではなかろうか。こういう小正義派が跋扈し過ぎており、その分本音の話ができないのではなかろうか。

 これをたすけあい党の例で考える。我が党はこうしたいと思う。個人献金も企業献金も業界献金も、くれるところから全部貰いたい。企業献金に基く特定受注活動も、それが社会公益的に役立つことであれば遠慮なくさせて貰う。口利き料として謝礼が為されるなら全部貰い政治献金帳簿に漏れなく記帳する。但し、献金受け取りの上限額を決めておきたい。個人は自由、企業献金は1千万円以内、業界献金は1億円以内としておきたい。選挙等で必要な際に借りることができるようにもしたい。党議員の場合には、個人は毎月1万円以内、企業献金は1千万円以内、業界献金も1千万円以内としたい。パーティー券は、党の場合にも議員の場合にも常識の範囲としたい。これらはすべて帳簿付けせねばならない。

 かく思っている。これで何らやましいことはないと思っている。政治家は政治が本業であり、本業で精査批評されるべきであり、下半身やカネ目の問題でスキャンダル化されるには及ばないと考えている。現代政治批評はここが逆転しており、政治家が政治で判断されず、スキャンダルで失脚させられてばかりいる。これでは政治家が育たず、結果的に良い政治が行えなくなるのも自明であろう。相撲取りは土俵で、歌手は歌で判断されるべきであり、政治家も同じことであろう。

 もう一つ、「2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件」の臭い面を確認しておく。仮に政治利権が悪いとして、利権は大きく見て公共事業利権と軍需利権に分かれていることを知らねばならない。ハト派が前者に食いつき、タカ派が後者に群がる傾向が認められる。興味深いことは、検察司法が槍玉に挙げるのは専ら公共事業利権の方である。中曽根−小泉系譜の軍需利権は叩けばホコリが出るであろうが、検察は向かわない。先の防衛次官の不正追求も不自然な形で沙汰止みにされてしまった。この選別特捜は何を意味するのか。れんだいこが繰り返すまでもあるまい。

 結論。アメリカではオバマ革命によりチェンジが始まろうとしているが、それが上手く行くかどうかは別としてアメリカではブッシュ的戦争政策からの転換が始まっているこの折に、日本は手薄になる米軍の後釜の役割を引き受けさせられようとしている気配がある。日本は相変わらずブッシュ的戦争政策に追随していることになる。その為に日本版チェンジを画する頭目の小沢が邪魔になっており、こたび司直の手で潰されようとしている事態として受け止める必要があるように思う。検察の正義と云っても、この程度のものでしかなかろう。検察の正義を提灯する者が揃って馬鹿顔しているのも辻褄が合っていよう。

 2009.3.8日 れんだいこ拝

 副島隆彦氏の「今日のぼやき」の2009.3.10日付けブログ「bP022 アメリカの「虎の尾」を踏んだ小沢一郎 (その2) 田中真紀子の愛国的なテレビ演説に日米謀略部隊は震え上がっただろう 」を転載しておく。
「1022」 アメリカの「虎の尾」を踏んだ小沢一郎 (その2) 田中真紀子の愛国的なテレビ演説に日米謀略部隊は震え上がっただろう。 副島隆彦記 2009.3.10
 副島隆彦です。 今日は、2009年3月10日です。

 田中真紀子・衆議院議員が、日曜日に田原総一郎の番組に出た。その動画を私は、ユー・チューブのネット動画で見ました。そして、その感想を、9日に、「重たい掲示板」に書きました。以下に採録します。

 田中真紀子の出演動画はこの一つ前の「1021」番のぼやきに転載してあります。まだの人は是非見てください。

(転載貼り付け開始)

 [1205]今度の小沢一郎攻撃の謀略の、最高責任者のひとり、漆間巌(うるまいわお)を表にひきづり出すことができて良かった。田中真紀子の愛国の演説がすばらしい。

 投稿者:副島隆彦投稿日:2009/03/09(Mon) 22:41:49

 副島隆彦です。 今日は、2009年3月9日です。

 さきほど、今日のぼやき の方に、小沢一郎への、アメリカ(CIA および、次期駐日米大使予定者=ジョゼフ・ナイ・ハーバード大学教授ら)の、対日謀略部隊が背後から計画して、一斉に動き出した、今回の、日本の検察庁を使った、卑劣な攻撃についての、私が急いで3月4日に書いた、ここの重たい掲示板の文章を移しました。 もっと、多くの人が読んでください。

 私は、今日(9日)昼ごろ、ネット上のユーチューブの、田中真紀子(たなかまきこ)衆議院議員の、実にしっかりした、電波(でんぱ)売国奴の筆頭、田原総一朗(たはらそういちろう)との、こいつに、一歩も隙(すき)を与えない、討論などというものではない、堂々たる演説、を見た(聞いた)。

 昨日(8日)のテレ朝(10チャンネル)の朝の「サンデーモーニング」の番組の中である。 田中真紀子は立派である。きわめて優秀である。優れた国民政治家である。さすが愛国者・田中角栄の娘である。  こういう、危機の状況で、全く動揺することなく、彼女は、自分の役割をしっかりと自覚して、日本国民に、大きな真実を訴えていた。

 そして、それとなく、しかしはっきりと、「アメリカのCIA(中央情報部、米国務省の一部)が、日本の政治警察と検察庁と、それから、メディア(新聞・テレビ)までを、大きくあやつって、それで、次の日本の政権を担う指導者を、一斉に攻撃を仕掛けて、追い落とそうとしている(自分の父親にやった時と、よく似ている)」と、実に爽(さわ)やかに弁論した。

 皆さんも、ここの今日のぼやきの中に、貼り付けてある、youtube (ユーチューブ)の動画4回分の真紀子演説を、見てください。

 これで、何とか日本国民の国論(こくろん)の一部が落ち着いて、真実に、それとなく気付き、「今こそ、民主党政権誕生へ。自民党の一党独裁が何十年も続くのはおかしい。日本に本当のデモクラシーを。そのためには何が何でも、政権交代の出来る国にならなくては」という、気持ちになっただろう。 

 自民党の中の、そして、それを支えるゴロツキの悪質な、謀略でも何でもやる、歪みきった精神をした、一部の人間たち(これも勢力である)と対決する、私たち日本国民の総意(国民のまじめな願い) との闘いである。ここは、日本のデモクラシーの生みの苦しみである。その正念場である。

 アメリカは、悪あがきが過ぎる。自分たちの思うようにならないと、属国(ぞっこく)の指導者の中の、賢明で誠実な愛国者たちを、その国に潜り込ませて、育ててきた、自分の手下、配下たちを使って、失脚させる。 これには、警察幹部・検察庁・裁判官どもまで使って、実行させる。 

 このような、愚劣極まりないアメリカの手先となった、政治警察幹部の頂点(国家情報機関のトップ)たちや、謀略捜査(権力の乱用)を行う検察官たちを、逮捕する、仕組みは、国家には無いものか。 

「イミューニティ」 immunity とは、免疫(めんえき)という、生物機能であるが、もともと、国家(民族共同体)が、自分たちの指導者たちが、外敵が仕掛けてくる、卑劣で危険な攻撃を、守るために、指導者たちに与えた、自己保存のための、切実な、防御の権利のことである。

 それを、「国会議員の発言・行動の無答責(無限の発言の自由)」とかの規定(日本国憲法第51条)で、定めているのだ。

 この免疫、免責の権利のことを、日本人自身がよく分かっていない。自分たちの大切な指導者、代表に、卑劣な攻撃が、他国(強国)から仕組まれて仕掛けられた時の、対処の仕方、団結の仕方が、よく分かっていないの。イミューニティ(免疫、防疫、免責)という権限のことを、誰も知っていない。 

 今回は、6日になって急に、漆間巌(うるまいわお)という、警察庁長官あがりで、まんまと、官房副長官になり上がっていた男が、正面に浮かび上がってきて、こいつを日本国民の前に、今日(9日)に、引き釣りだ出すことができた。国会の参考人質問に呼びつけて、ボロボロに答弁させた。

 この警察官僚のトップの男が、アメリカのCIAの指図で、あれこれ、画策して、小沢一郎の失脚を、狙って、司法を使った国家犯罪を企てたのだ。この男を、愛国派の官僚たちからの内部からの告発があって、表面に引き釣り出すことが出来て、本当に良かった。 

 この売国奴の顔を私たちは、しっかりと見るべきだ。 この男と、行動を共にしている、政治警察・弾圧機構・公設暴力団たちを、勢力全体として、もっともっと表面に出すべきだ。 この勢力と連携する、大新聞、テレビ局の幹部どもの動きを、コンスピラシー(共同謀議、共謀共同正犯=きょうぼうきょうどうせいはん=)として、暴きたて、証明すべきである。

 今度の、小沢一郎への、突発的な卑劣な攻撃は、検察、政治警察とメディア(新聞・テレビ)までが、グルになって、一斉に、3月3日から、合図をして、行った集団犯罪である。決して自民党の政権内部からの動きではない。一種の小型クーデター(クープ、国家転覆)である。

 これを、国民の叡智(えいち)で、何とかすんでのところで、防ぎ止め、防御できて本当に良かった。

 悪あがきをする、内部から破産しつつあるアメリカ帝国の、断末魔の仕業である。「ああ、どうも、失敗したな」と、手先の表面の代表である小泉純一郎・竹中平蔵たちでも舌打ちしているだろう。それでも、検察・警察の、このあとの暴走は続く。 民主党を、5月の総選挙(衆議院議員選挙)で、大勝させないためだったら、アメリカのヒラリー派はなんでもやる気だ。 

 ジョゼフ・ナイ系の「ソフトパワー」(柔らかそうな手口にみせかける属国への支配力)理論の実践としての、属国とは言え国民国家(ネイション・ステイト)である私たちの祖国の骨格への、不正な(本来あるべき正義=ジャスティス=を欠いた)攻撃は、このあとも続く。 

 だから、私たちの側も、まず、引き釣り出した漆間巌(うるまいわお)の首を取って、さらに、その周りにいることははっきりしている、アメリカの手先に成り下がっている国家情報(インテリジェンス)官僚たちを、集団として、炙(あぶ)り出し、アメリカの日本への国家危難行為、主権侵害行為として摘発し、国民の前に、明らかのすべきだ。

 残念ながら、日本国民の側は、何の準備も、捜査部隊も持たない。だからこそ、若い優れた政治家集団である、今の民主党の国会議員(国民の代表)たちに期待しなければならない。それが、もし駄目になって、彼らさえも屈服し、集団で追い詰められる、という時期が来るなら、その時は、仕方が無い。私たち国民が、直接の国民運動に立ち上がらなければならないだろう。まだその時期ではない。

 私たちは、このあと、日本の警察トップや、検察官たちを上手に使って操(あやつ)っているアメリカの情報部の、日本に常駐している組織のことを、調べて明らかにしなければならない。 日本国民の大切な指導者たちに対して、目に余る、汚いことを仕掛けてくることを止(や)めさせなければならない。 お前たちは、もう、そろそろ、日本国から撤退せよ。日本国の主権侵害である。 

 同じく自民党の腐れ果てた穢(きたな)い部分を作っている人間たちも、もう、いい加減にしろ。政権交替されると、自分たちが長年、とぐろ を巻いて、確保してきた利権と地位が奪われるものだから、アメリカの謀略部隊の忠実な手下として、愛国派に襲い掛かることをしてきた。 

 お前たちの悪行(あくぎょう)も、目に余る。 そして、テレビ・新聞・雑誌の中のアメリカの手先どもも、これまでに、やってきたことが酷(ひど)すぎる。真実の報道をせずに、日本国民を洗脳する道具として、長年、犯罪的な番組作りをやってきた。毎日の馬鹿テレび番組で、日本国民は、もう十分に白痴(はくち)化している。お前たちも、もうそろそろ舞台から退場しろ。

 日本国は、今のアメリカ帝国の危機と衰退への突入を捉えて、何とか部分的な自立、自分たちに出来る限りの独立 の気運を掴(つか)もうちしているのだ。 まじめで必死の思いの、私たちの独立自尊(どくりつじそん)に向かった努力の、邪魔をするな。私たちは、国民政治家・小沢一郎と共に、日本国の真の独立への道を、団結して進んでゆこうとしているのである。あんまり、見苦しい邪魔をするな。

 副島隆彦拝

(転載貼り付け始め)
● 「民主党、政府高官=漆間(うるま) 官房副長官とみて予算委員会への出席を要求」 
 朝日新聞 2009年3月7日

 西松建設の違法献金事件で「自民党側は立件できない」と発言した政府高官は6日夜、改めて記者団の取材に応じ、「一般論として、違法性の認識の立証がいかに難しいかという話をした。 『自民党側に捜査が及ばない』とは言っていない」と発言を否定した。
 
 一方、民主党はこの政府高官を元警察庁長官で官僚トップの漆間巌(うるま・いわお)官房副長官とみて、週明けの国会で追及する。政府高官は記者団に「記者の皆さんのとらえ方で、私の本意ではない」と釈明。「捜査は検察が決めることで、私は情報が入る立場ではない」と捜査情報を踏まえた発言でないことも強調した。朝日新聞はこの高官に身分を公表するよう求めたが拒まれた。

 この問題で民主党は、9日の参院予算委員会に政府参考人として漆間氏の出席を要求し、発言の主であるかどうかを直接ただす構え。だが、政府は応じない方針だ。

 また新党大地の鈴木宗男(すずきむねお)代表 は6日夜のBS放送の番組で、「漆間氏が『自民党に発展しない』と言うことがおかしい。権力側が裏でつるんでやってるという話になる」と実名を挙げて批判した。 漆間氏は警察庁長官を経て、麻生内閣発足の08年9月に中央省庁を束ねる事務担当の官房副長官に就任した。

 政府高官の発言が出たのは定期的に開かれる記者団との懇談。メモをとらないオフレコ扱いで、政策などの真意や背景を聞く場だ。 記者はニュース性があると判断した発言は、「政府高官」を主語にして報じる。

● 「選択」誌 2008年12月号  「情報カプセル、政治 」
 「民主党・長妻議員の動きにピリピリする霞が関」 霞が関の「居酒屋タクシー」問題を、各府省庁への「質問」で暴いた民主党の長妻昭(ながつまあきら) 衆院議員。
  その長妻氏が十月、内閣総務官室あてに「首相官邸に百二十人分の空き執務スペースがあるのか」 という資料請求をしたため、霞が関の官僚らの間に緊張が走った。
  民主が政権を奪取した場合、小沢一郎代表は、中央官庁の機構改革を断行して総勢百人以上の 議員を各省庁に配置すると明言している。 「長妻氏の資料請求は、官邸にも大量の議員や民間人を送り込むことを想定してのことだ」 と民主党関係者は解説する。

 この話は所管の内閣府から霞が関全体に一気に広がった。「民主党政権が誕生すれば、役所の幹部ポストについて政治家と民間人の任用が格段に増えることは確実。ポストを 失う各省庁の幹部たちはピリピリしている。 天下りなど認められるはずもないし」と財務省関係者。

 この資料請求を受け、警察庁など 複数の省庁で、民主党の霞が関改革、特に人事方針に関して情報収集するよう号令がかけられたという。 ある中央官庁幹部は「とにかく民主党に政権をとらせなければすむことだ。 元警察庁長官の漆間巌(うるまいわお) 官房副長官の指揮のもと、警察庁や国税庁などが民主党議員のスキャンダル探しに躍起となっている」と語る。

● (副島隆彦注記。今から4年前の新聞記事。政治警察=警備警察のトップの、裏金スキャンダルだ。この 漆間巌(うるしまいわお)が、アメリカの情報機関の意向を強く受けて動く、日本の情報官僚の現役のトップだ。副島隆彦注記終わり)

「漆間巌(うるまいわお、元警察庁長官 )が「捜査費」で宴会を開いていた」

 2005年9月 9日 (金)
  漆間巌警察庁長官が「捜査費」で宴会を開いていた 漆間巌(うるま・いわお)警察庁長官(60歳)が愛知県警察本部長時代 (1996年8月20日〜1999年1月8日)、「捜査費」(国費) で宴会を開いていたことが、筆者が情報公開法により入手した 「3月分捜査費明細書」という文書からわかった。

●「政府高官発言が波紋、自民も激怒、官邸は火消し−西松献金事件」

 時事通信 2009年3月7日
 西松建設による違法献金事件で小沢一郎民主党代表の公設秘書が逮捕されたことに関し、東京地検特捜部の捜査が自民党議員にまでは広がらないとの見通しを示した政府高官発言が6日、波紋を広げた。民主党が強く反発したのはもちろん、政権と捜査当局との「癒着」を連想させかねない言動には自民党からも怒りの声が上がり、政府は火消しに追われた。

 「首相官邸は緊張感を持って対応するように」。自民党の大島理森国対委員長は同日午前、政府側から出た不用意な発言に対し、河村建夫官房長官に電話で抗議。河村氏は「申し訳ない」と陳謝した。これに先立つ党役員連絡会でも、菅義偉選対副委員長が「実態が分からないのに、分かったようなことを言うべきではない」と厳しく批判した。

 問題となっているのは、自民党議員への捜査拡大に否定的見解を示した5日の高官発言。同高官は理由として「(小沢氏秘書の場合は)西松建設への請求書があった」と指摘した。 同社OBが代表だった政治団体からは、自民党二階派や複数の同党議員にも資金の提供があった。このため同党内には、事件が飛び火する可能性も否定できないとして、事態の推移を見守ろうとする空気が強い。政府・与党が検察の捜査を激しく批判した小沢氏の姿勢に絞って追及する戦略を取ってきたのは、このためだ。

 そこへ飛び出した政府高官発言は、民主党に「国策捜査だ」との主張を再び強めさせる口実を与えた。同党の鳩山由紀夫幹事長は6日午前、記者団に「検察側との間で何らかの『できレース』があると思わざるを得ない」 と指摘。午後の記者会見でも「馬脚を現した。なぜ検察の捜査の行方に確信的な言動ができるのか」と批判のトーンを上げた。

 官邸は沈静化に躍起だ。麻生太郎首相は同日の参院予算委員会で、社民党の福島瑞穂(ふくしまみずほ) 党首の質問に「(発言は)全く承知していない」と答弁。河村氏も会見で「検察は法と証拠に基づきしっかり対応してきた。(発言によって)捜査が曲げられるということはあり得ないと確信している」と強調した。しかし、民主党は高官発言を国会で追及する構えで、余波は続きそうだ。(了)

 ● 「【国民新党】亀井静香氏「かんぽ問題で郵政資産を竹中氏の言うファミリーが食い物にしてる。私どもは東京地検特捜部に告発しますよ」」 2009/03/02 
国民新党・亀井静香氏

「いま、かんぽの問題が出てるけど、これなんか郵政資産をね。まあ、あなた(竹中平蔵氏) の言うファミリーがね 食い物にしてるでしょ。 私ども国民新党は今、調査を進めてますからね。 東京地検特捜部に告発しますよ。 検事総長にね。これをちゃんとやれないようだとね。(検察庁の)存在価値すらないと思っていますよ。 これほどね、大きな事件は近来ないと思ってます 」

 (転載貼り付け終わり)

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 副島隆彦拝





(私論.私見)