小沢パッシング考その5、歴史その日その時

 更新日/2019(平成31→5.1栄和元).5.13日

 (れんだいこのショートメッセージ)

 ここで、第5ラウンド、歴史その時を確認しておくことにする。

 2010.02.04日 れんだいこ拝



Re::れんだいこのカンテラ時評663 れんだいこ 2010/02/04
 【2010.2.4小沢キード事件における小沢不起訴の歴史的記念日を祝す】

 2.4日、ロッキード事件勃発の歴史その時のこの日、東京地検特捜部は、小沢キード事件を廻る一連の捜査の結果として小沢幹事長不起訴とした。但し、既に逮捕されている3名の元秘書については政治資金規正法違反の虚実記載容疑で起訴した。これが、小沢キード事件の第一決着となった。

 この結論は、マスコミを扇動役とする捏造世論の盛り上げにも拘わらず、東京地検特捜部が一敗地にまみれたことを意味する。検察庁内部でも、「だから最初から言っただろ!スジは本当に大丈夫なんだろうなってアレほど言ったのに。公判は維持できるのか!? 無罪にでもなってみろ?オマエ、このあとどういうことが起きるか判ってるのか!?」、「オイ!佐久間! オマエが本丸を落とせる!って言ってたんだろ!?」と詰(なじ)り合いが始まり、一枚岩が崩れた瞬間がリークされている。「最高検がひとたび“撃ち方やめ”の判断を下した以上、検察一体の論理からいって、特捜部が独断で次なる捜査に乗り出すことはありえない」とコメントされている。

 この結末に功のあったのは、各界からの勇気ある良心的発言であった。一々挙げればキリがないので割愛するが、みんなして手分けして東京地検特捜部の暴走に歯止めをかけた意義は大きい。法理論的にも記載的にも無理筋であることを解析し、東京地検特捜部の政治主義的な立ち回りを咎めた数々の論文がタイムリーに流され人民大衆的共認に役だった。ロッキード事件の時と違い今や、こういうことが可能な時代であることを立証した。

 このことを逆に云えば、ロッキード事件に続いてこたびも又東京地検特捜部にエールを送り続けた各界の御用派は大きく恥を掻いたことになる。これも一々挙げればキリがないので割愛するが、東京地検特捜部同様に歴史に負い目を背負ったことは間違いない。

 問題は、そういう手合いに限って性懲りもなく「続小沢キード事件」に向かおうとすることにある。厚かましさもほどがなく漬ける薬がない手合いと云わざるを得まい。新聞各社の社説を見よ。今日現在で小沢不起訴を自己批判的に論じた社はない。平素は推定無罪の法理を講釈してくれるが、いざ肝心な時となるやかなぐり捨て、不起訴決着となっても悪びれるどころか、政治的道義的責任は免れないとして更なるパッシングにはしゃいでいる。凡そ自己批判と云う精神を持ち合わさない何とも幸せな口舌種族なのだろう。マスコミの言論リードが、これほど醜悪な形で確認されたのは初めてであろう。

 名うての御用新聞・産経新聞はこの期に及んでもなお、「国民が納得できる決断を下してもらいたい」と論陣を張っている。しかして「捏造世論」の正体は国際金融資本帝国主義である。言い換えれば、「国際金融資本帝国主義の指図するままの決断を下せ」と凄んでいることになる。これが戦後保守派の保守言論の内実である。無論、産経にとどまるものではない。明日の朝刊を見れば分かろう。一斉に同一論調のオンパレードしている筈だ。その手は何度も食わぬ桑名の焼きハマグリだ。

 小澤キード事件の果実はもう一つある。この事件を通じて日共がまたしても深手を負った。鈴木ムネオ事件の際の外務省経由とされる文書を元にムネオパッシングし、それが後に捏造文書であったことが判明しても知らぬ顔の半兵衛を決め込んだまま今日に至っている日共は訴追パラノイアの様相を見せ始めている。こたびの事件では、権力が首根っ子を押えている間に我々は下の急所を蹴りあげるなる珍妙な「捜査当局とのタイアップ&車の両輪論」なるものを堂々とぶち上げ、権力の走狗ぶりを如何なく発揮した。日共党中央の責任問題が始まらなければウソであろうが、この党にはそういう知能がない。党中央集中制でしかないのに民主集中制なる言葉に酔いしれ、党内には自由がないのに党外には民主主義を護れと説教し続け、それを異常に思わない変態政党と化してしまっている。

 こういう言い方が口惜しかったら、れんだいこが既に何度も指摘している「戦前の党中央委員査問致死事件」の闇を切開して見せよ。こたびの小沢キード事件で弄した論理と論法でそのまま事件解明に向かって見よ。どんなステキな論を聞かせてくれるか楽しみにしているぜよ。れんだいこに云わせれば、この喉仏のイガを抜かない限り、この党は市民社会に向かって発言する資格そのものがない。

 奇しくもこの日、歴史は立て合う。横浜地裁(大島隆明裁判長)は、戦時下最大の言論弾圧とされる治安維持法違反絡みの「横浜事件」で、「免訴」判決が確定した元被告5人の遺族6人に対し、事件を冤罪と改めて判断し、請求通りの約4700万円の刑事補償金支払いを命じる判決を下した。大島裁判長は決定理由で、「有罪判決は、特高警察による思い込みの捜査から始まり、司法関係者による追認で完結した。警察、検察、裁判所の故意、過失は重大」と司法の責任に言及。特高警察の拷問による取り調べを「違法な捜査」と厳しく批判した。この判決の法理と検察との二人三脚を公言している現下日共との乖離は深い。日共党中央は、どのように口を回してくれるのだろうか。

 検察は一足早く戦後処理に向かうそうだ。「2.4日付け政界インサイドレポート」は次のように述べている。概要「検察トップの樋渡利秋・検事総長は、定年より2カ月あまり早く今年6月中旬に勇退する。続いて高検検事長など首脳部の人事が行なわれるが、小沢パッシングに決起した岩村修二・東京地検検事正、谷川恒太・次席検事、佐久間達哉・特捜部長は一足先に4月にも異動になると見られている」。大鶴基成・最高検検事の処遇が語られていないが、小沢パッシング派が相応の責任を問われるのは、法の峻厳さから見て確かであろう。

 それを思えば、この種のケジメを持たぬマスコミ一族、日共党中央は気楽な稼業をしていることになる。それは勝手で構わないのだが、どうぞこれからは何食わぬ顔して相も変わらず正義派として登場し一席ぶってみたり、その際そのつたないオツムで厚かましくも説教などしてくれないように。これのみ願う。耳元で蚊が鳴くようで煩いだけなんだ。

 2010.02.04日 れんだいこ拝

 「小沢不起訴の舞台裏」情報が出てきた。これを確認しておく。「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK80 」の2010.2.11日付け投稿「週刊朝日:やっぱり「小沢不起訴」「見込み捜査」が残した「醜い汚点」」を転載しておく。

 http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20100211-02/1.htm

 やっぱり「小沢不起訴」 「見込み捜査」が残した「醜い汚点」

 (週刊朝日 2010年02月19日号配信掲載) 2010年2月11日(木)配信

 1年にわたる執拗な捜査の末、“最強の捜査機関”東京地検特捜部が下した判断は「不起訴」だった。小沢一郎・民主党幹事長(67)は、その強大な権力を温存したまま逃げ切ることになる。終わってみれば、まさに大山鳴動して「秘書3人」。結局、政治不信、検察不信だけを生んだこの不毛な権力闘争は、いったい何だったのか──。

 本誌はこれまで、検察が「良識ある判断」をすれば、小沢一郎・民主党幹事長本人の立件など到底考えられないと報じてきた。その意味で、2月4日に出された「不起訴」処分の判断は、最後の最後で、検察の「最低限の良識が働いた」(郷原信郎・名城大教授)ということなのだろう。

 しかし検察の現場レベルでは、まったく違った声が出ている。語るのは、検察周辺の「関係者」である。「小沢氏の不起訴決定で、現場は『上に潰された』と息巻いています。『上』というのは、樋渡利秋・検事総長と次期総長候補筆頭格の大林宏・東京高検検事長ラインのこと。かつて総長候補といわれた、大物ヤメ検弁護士が小沢側についたんです。小沢氏と古くから盟友関係にある人物が仲介したと聞いています。『不起訴の代わりに検察人事には手を突っ込まない』ということだというんですね」

 別の検察OBも、こんなふうに解説する。「官僚派の大林さんが言っても現場は『ウン』とは言いませんよ。結局は樋渡さんです。私が聞いているのは、最高検レベルでは次長の伊藤鉄男さんが慎重派で、それに現場の声を受けた積極派の大鶴基成さんが対立し、最終的に樋渡さんから鶴の一声が出たという話です。現場の東京地検では特捜部長の佐久間達哉さんはもちろんですが、次席の谷川恒太さんも検事正の岩村修二さんも、小沢氏本人をやれるという判断でしたから、ああ、『上』で話がついたんだなって思いました」

 目下、検察にとっての最大の関心事は、樋渡検事総長の後任を大林氏にきちんとバトンタッチすることだといわれる。それだけに、この“ウラ取引”説が永田町でまことしやかに語られているのだ。情報誌「インサイドライン」編集長の歳川隆雄氏もこう話す。

 「その話は私も聞いています。『不起訴』と『幹事長辞任』でバーターしたというものです。これがまったくあり得ない話だとは思わない。2月1日の会見で、小沢さんは明らかに目が泳いでいた。前日にあった検察の再聴取で『在宅起訴もある』と感じ取ったとしか思えません。そこで小沢さん周辺が動いたのか。少なくとも、結果が『不起訴』だったことは事実です」

 確かに、1日の小沢氏の言葉は微妙だった。「私自身が刑事責任を問われるというようなことになれば、それは非常に責任は重いと思う。(略)問われる事態は想定していない。仮にあるとすれば、責任は重いともちろん考えている」

 現職の国会議員が被疑者として2度にわたる事情聴取を受ければ、ほぼ間違いなく刑事責任を問われる事態が想定される。しかしこの発言は、この時点ですでに自らの不起訴を知っていたかのようにも聞こえる。

 その小沢氏は自らの不起訴と石川知裕衆院議員ら3人の起訴を受けた4日には、「検察の公正な捜査の結果が出た」 とまで言い切った。党大会での「断固として戦っていく決意」とは百八十度の豹変だ。なぜか。小沢氏は権力温存のために秘書ら3人を生贄に差し出し、検察は組織防衛のため、それを受けた──。

 にわかに信じがたい話だが、歳川氏の言う「バーター」がもし事実なら、とんでもない話である。小沢氏にしろ、検察にしろ、散々世の中を混乱させておいて、これほど国民をバカにした話はないだろう。

 不起訴処分決定の直前まで、検察が強気の姿勢だったことは事実である。東京地検特捜部の「関係者」が、本誌にこう語っていた。「石川は、パクられて完オチだ。もう完全に検察の軍門に下っている。もともと、昨年3月の西松建設事件で逮捕した大久保隆規被告がある程度しゃべっているから、その話を埋め合わせるだけで証拠はそろう。議員辞職と引き換えに手打ちというシナリオもあるが、小沢はもう完全にアウトだよ」

 過去に検察が権力者に切り込む際、ポスト辞任や議員辞職と引き換えに立件が見送られたケースは確かにあった。たとえば92年に発覚した東京佐川急便事件では、金丸信氏が自民党副総裁を辞任したことで東京地検は罰金20万円の略式命令で済ませている。

 そもそも小沢立件が「無理スジ」だったことは本誌が再三、指摘してきたとおりである。法律をまじめに読めば誰でもわかる。事件の焦点は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入資金4億円の原資に「裏ガネ」が含まれているかどうかだった。

 しかし、もし仮に小沢氏に裏ガネが渡っていたとしても、当時野党だった小沢氏には職務権限がなく、いわゆる贈収賄は成り立たない。「あっせん収賄」「あっせん利得」も、小沢氏自身の働きかけの立証は難しく、「脱税」の事実をつかむのはさらに困難だ。結局、最後の砦が、政治資金規正法違反(虚偽記入)の「共犯」「共謀」に問えるかどうかだったが、結局、それもダメだったわけだ。

 元検事の郷原氏(前出)がこう指摘する。

 「結局、ヤミ献金の事実が出てこなければ主犯≠ナある石川議員についても犯罪性がどこにあるのかわからなくなる。額が大きいので、なんだかいかがわしい印象を醸していますが、結局、身内のカネがぐるぐる回っただけの話です。この事件で、小沢氏が『共犯』『共謀』で起訴される可能性は限りなくゼロに近いと思っていました。小沢氏の不起訴は当然の結果です。ギリギリのところで検察の暴発は止められました」

 これまで悪質性の根拠と言われた「4億円の原資のうち5千万円は水谷建設からの裏ガネ」という部分が証明できなければ、そもそも石川議員を逮捕する必要があったかどうかも怪しくなる。検察は、いったいどこで何を間違ったのか。

 元特捜部検事の高井康行弁護士が言う。

 「まず、基礎捜査をしっかりやって関係者が否認、あるいは十分な自白が取れなくても目標とする到達点までいけるようにすることが必要でした。今回の例でいえば、石川議員から十分な自白が取れなくても、共犯で小沢氏を起訴できるくらい周到な内偵捜査をやった上で、石川議員の身柄を取るなり、小沢氏の聴取をするなりすべきだった。検察は当初から計画的に緻密に作戦を立てていたわけではなく、状況に左右されながら、捜査に主体性を欠いているように見えました」

 検察の捜査能力の低下は著しいようだ。しかし、小沢氏周辺のカネの流れは複雑で、いまも“疑惑”は渦巻いている。高井氏が言うように基礎捜査をしっかりやれば、リベンジの可能性がないわけでもない。

 冒頭の検察「関係者」もこう話す。

 「上層部の意向もあって今回は断念したが、ガサ入れで押収した資料を国税庁に持ち込み、分析してもらっている。財務省の外局である国税庁は当初、検察にあまり協力的でなかったが、“身内”の藤井(裕久)さんが財務相を去ったことで、政権と距離を置くようになっている。特捜部も応援検事を留め置くなど臨戦態勢を解いていない。次の山場は、国会の会期末(6月16日)になるでしょう」

 その執念は、4日に会見した佐久間特捜部長の言葉にも表れていた。小沢氏の土地購入原資となった4億円について、こう語っているのだ。「小沢氏からの借り入れと認定した。陸山会に入る前に、いったん小沢氏に帰属している。だが、小沢氏が(個人資産だったと)会見で説明したものをそのまま認定したわけではない」

 いったん小沢氏に帰属している──。この不思議な言い回しについて、検察OBがこう指摘する。

 「つまり、小沢さんの所得になったということ。所得税がどう処理されているか見ていると暗に言っているんです。間違いなく検察は第2幕を狙っています」

 まさに18年前の金丸パターンだ。さらに、検察審査会にも望みを繋いでいる。「起訴相当の結論が出れば、すぐに小沢の自宅と事務所を家宅捜索する筋書きを立てている」(検察関係者)

 しかし、もはや国民の多くはウンザリしていることだろう。本誌読者からもこんな声が寄せられる。「この国がこんなに大変なときに、なぜ検察は小沢にだけこだわるのか。おかげで何も前に進まない……」。巷には「検察不況」という言葉があるそうだ。一連の検察捜査の最大の被害者が、国民なのだ。検察が何をやっても勝手だが、「小沢vs.検察」という公益性のカケラもない“私闘”に国民を巻き込むことは、もういい加減にやめてほしい。 

 小沢氏をめぐる事件の経緯と今後

2009年  3月 3日 西松建設の違法献金事件で、東京地検特捜部が大久保秘書らを逮捕
 5月11日 小沢氏が民主党代表辞任表明
 夏頃 特捜部が服役中の水谷建設元会長・水谷功受刑者から、小沢氏側に04年と05年に5千万円ずつ渡したとの供述を得る
 8月30日 第45回衆議院選挙で政権交代、民主党が与党に
 9月15日 小沢氏が民主党幹事長に就任
10月15日 読売新聞朝刊が、陸山会の04年の報告書記載に虚偽があり、土地購入金を計上していないと報じる
11月 4日 市民団体が陸山会の土地購入問題で石川議員ら元秘書2人と大久保秘書を政治資金規正法違反容疑で告発
12月18日 大久保秘書が東京地裁の初公判で無罪を主張
   24日 特捜部が陸山会の土地購入問題で小沢氏の元私設秘書・池田光智氏を聴取
    27日 特捜部が石川議員を任意で事情聴取
2010年  1月 5日 特捜部が大久保秘書を任意聴取。小沢氏にも聴取を要請
    13日 特捜部が陸山会や大手ゼネコン鹿島などを家宅捜索
    15日 特捜部が石川議員と池田元秘書を政治資金規正法違反(虚偽記入)で逮捕
    16日 大久保秘書を同容疑で逮捕
    19日 中堅ゼネコン山●建設と宮本組を家宅捜索
    23日 特捜部が小沢氏を任意で事情聴取
    31日 小沢氏を再聴取
 2月 4日 特捜部が小沢氏を不起訴処分、石川議員ら3人を起訴
 6月16日 通常国会会期末
    24日 参院選公示 ※
 7月11日 参院選投開票 ※
 9月 民主党代表選 ※

※は未確定
●=さき→山へんに立+可

本誌取材班


 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK79」のアルカディア 氏の2010.2.5日付け投稿「【インタビュー記事UP】4日、小沢問題についての検察会見を“リーク”する〜特捜OB郷原信郎(1) (内憂外患)」を転載しておく。

 http://opinion.infoseek.co.jp/article/750

 2月4日、政治資金規正法違反の容疑で逮捕された、民主党 石川知裕衆院議員(36)の拘留期限が切れた。これを受けて、Infoseek 内憂外患編集部と、THE JOURNAL編集部は合同で、郷原信郎氏に独占インタビューを行った。

 ■検察VS小沢一郎、決着は……未だつかず

 ――東京地検特捜部は、16:00の定例会見で石川議員に対する処分や、小沢幹事長の「起訴・不起訴」について発表するとしていましたが……。

 郷原:まだ処分の発表が遅れているようなんですよ。普通だったら4時の定例会見のときに、起訴事実など全部を発表するんだろうと思っていたんだけれども、それが未だに処分が発表されていない。まだ調べが続いているという話があって、よっぽど小沢氏の起訴の問題よりも、石川知裕議員の起訴に関して何か(検察内で)問題が指摘されているんだろうと、私は見ているんですよね。

 これはもう今までいろんな形で書いてきたんだけれども、とにかく私は今回の政治規制法違反で、石川議員を起訴できるとは思わない。だから未だに信じられないの。(定例会見が)遅れているというのは、それに関する問題が指摘されて、何とかしてクリアしようとして、遅れているんじゃないかと、思っています。

 何が問題かと言うと、石川議員が逮捕される前からずっと私が言い続けてきた、2004年の陸山会の収支報告書に、小沢一郎氏からの借入金4億円という記載がある、あの事実はものすごく大きいんです。あれを、新聞、テレビはずっとスルーしてきてたでしょ。

 でも、小沢氏からの借入金より、銀行からの借り入れのほうが大事なんです。銀行からの借り入れについての記載があって、小沢氏からきた現金の4億円は記載されていないと言うんだけれども、もしそうだとしたら、記載しなかったことが本当に意図的なものなのかどうかについて、それは非常に問題になるんですよ。

 まず、非常に重要なことでして、小沢氏からの現金4億円が入っているのに、それとは別に、陸山会からのお金で4億円の定期預金を設定して、それに担保設定をして銀行から4億円借りたんだってことになっている。

 しかし、本来ね、小沢さんからの現金4億円のことが、表に出ないようにしようと思えば、もっと簡単な方法があったでしょう。小沢さんから入ってきた4億円があって、それで不動産代金を払ったんであれば、小沢さんから借りている状態の4億円を、定期預金の名義を小沢さんにすることで、そうすれば、返したと言うか、立替って言うことになるでしょ?

 「小沢さんから4億円入ってきたけれども、それを小沢さん名義の定期預金にしました」ということであれば、借り入れにならない。その小沢氏名義の定期預金を担保して、銀行から4億円を借りましたということであれば、銀行から小沢氏名義で借りたお金を、陸山会が小沢氏から借りたということで、4億円の小沢氏からの借り入れが1本書かれているだけであって、そうしていれば、何の問題もなかった。

 何でそうしなかったかって言うと、預金の名義を小沢さんの名義にしないで、陸山会の名義にしたからでしょ。そんなこと別にどっちでも良いわけです。ということは、やっぱり、ミスとしか考えられないでしょ。

 それを考えたら、いくら石川氏が、自白証書を山ほど署名してても、こんなものは足利事件の菅谷さんがそうだったように、後からひっくり返ったのと同じでしょ。客観的にありえない。もっと簡単な方法があるのに、何でそれを取らなかったのか? ということがね。

 だからこそ、こうした問題を一昨日の日経ビジネスの記事で指摘したんです。それが影響したのかどうなのか分からないけれど、みんな改めて考えてみて、これちょっと、石川の意図的な虚偽記載(容疑)は危ないよね、という話になって、そこの問題をクリアした上で、やっぱり預金を小沢氏名義にしなかったのかということを、「ちゃんと石川にしゃべらせろ」となって、まだ(検察は石川議員を)調べているんじゃないかなぁ。そうすると、やっぱり事務上のミスですよと言われて、収拾のつかないことになってるんじゃないかな、と私は思ってるんですけどね。

 とにかく今回のこの事件は、石川氏たちを逮捕したところからムチャクチャ。どうしてこんなことをやっちゃったのか……。今までの検察の歴史の中で、こんな政治的に大きな影響を及ぼす事件もそんなにないんだけれども、あまりにも慎重な検討を欠いている。検察としては大打撃としか言いようがないでしょう。

 ■検察はメディアへのリークで世論誘導した?

 ――今回、検察は報道各社に取り調べ情報などをリークして、世論をある程度ムリ筋捜査にならざるを得ない、ということを納得させながら進めたと言われているが?

 郷原:いや、僕はいわゆるリークというのは、捜査を進めている側が世の中に風を吹かせて、煽って捜査を進めていこうという気持ちで行われているとは思えないんですよ。そんな単純なものじゃなくて、むしろ、検察内部で一体となって、何とか捜査を進めて欲しいという気持ちでいるのと、司法クラブ系のメディアとが一体となっている。そういう関係だと思うんです。

 一体となって同じ方向に進もうとしているから、司法メディアは検察と方向性が一致している。メディアはメディアなりに、いろんな調査はしていると思うけど、その方向が一緒だからほとんど検察の言っていることと内容が変わらないんだということです。

 たとえるなら、検察内部の人間はJリーガーで、司法クラブはスタンドで応援してるサポーター。顔に丸特(特捜)ってペインティングしているようなね(笑)。一方であなたたちのような非司法クラブの人間はスタジアムの外からしか中のことが聞こえない。実況はサポーターがやっているから、本当にだれかがキラーパスをやったか? とか、だれかが得点を決めたか? とか、どうなっているのか分からないわけです。サポーター報道だから、熱狂だけが伝わってしまう。検察とメディアが一体になっていることが問題なんです。個別具体的に情報がどうやって漏洩されたか、にこだわればこの問題の本質は分からなくなってしまう。

 ■着地点はどうなる?――郷原さんだったらこの問題をどういう風に幕引きしますか?

 郷原:現段階では結論が出ていないので、どういう着地点があるか分からない。私は、冷静に客観的に見て、この件で逮捕する意味が分からない。起訴や略式起訴だと公民権停止になるので、そうなると国会議員失職になってしまいますね。なので、公民権不停止で罰金だけ払ってもらって釈放するしかないかな、と思います。私だったらこのタイミングではそうすると思う。それしかないでしょ。

 ■法務大臣の“底力”をみせるには?――検察の「暴走」には、法務大臣の抑制力のなさを指摘する声もありますが?

 郷原:法務大臣は、ちゃんと検察のことが分かっている人がいないと、こんなとんでもないことが起こる。政権交代を前提とした「政治と検察の関係」はものすごく微妙なので、法務大臣はそれを分かっていないといけない。だれでもいいけど、検察は正しい、全部おまかせ、全部正義だ、ということだけではやっていけないです。

 検察だって人がやっていることなんだから、きちんと報告を受けて、やっていることがどうなっているのか、間違いがないか、といったことを法務大臣としてチェックしないといけない。ちゃんと政治の側も検察に対して理屈の通ったチェックをしていかないといけないです。

 ■捜査方法について――石川議員の秘書が強引な聴取を受けていたことがネット上をはじめ、議論されています。

 郷原:週刊朝日などで報じられているところによると、それまで秘書が検察庁に呼ばれるときは押収品を返すような事務的な用事のときだったらしいです。それが突然、「被疑者だ」と、取り調べられることになったと。おそらく、石川議員の捜査がうまくいってないので、何とか石川議員に対して、他の“攻める”ネタや、別の事件で再逮捕できるように焦ったのでしょう。それで秘書を呼んだ。

 ただ、彼女は石川事務所の会計にはかかわっていたのでしょう。逮捕事実そのものには関係ないけれど、検察としては、石川議員自身の問題が何かほじくり出せないか、と思ったのでは?

 しかし、具体的に問題があるなら具体的に早く説明を求めるべきです。8時間も9時間も、何を聞きたいのか分からないのにグダグダと留め置く、ということはやり方として問題ですよね。そこまでやろうということは、よっぽど検察側が追い込まれているのだろうな、と思って見ていました。

 ■検察の監視機関を――今回のような「ムリ筋」が増えると、検察を常に監視する機関を作ろう、という発想になりますね。

 郷原:まずは、社会的だったり政治的に影響が大きい重要な事件については、しっかり法務大臣のチェックがきかないと。法務大臣を支えるような体制がきちんと機能しないといけません。

 指揮権が聖域のように封印されていたけど、検察だって人でできた組織だから、間違うことだってありうる。それでも、組織全体が間違った方向にいかないようにチェックをやっていかないといけない。

 現行法から考えると、法務大臣が単なる政治的などうのこうの、ではなく、証拠や事実関係など、客観的に見て捜査に問題がないのかきちっとチェックするべきです。そのためには法務大臣の元に、そういう組織を作って、指揮権発動をサポートするようにしなければならないと思います。

 最終的に指揮権を発動するというハッキリした形の権限行使に至らなくてもいいが、その前に、「問題だと思うことは、問題としてきちっと指摘できる」ような体制を作らないといけない。

 ■検察には、検証し今後の教訓にして欲しい郷原:地検・高検・最高検、それに法務省の中心となる検事と、あれだけの組織全体として意思決定しているから間違いない、と思うかもしれないが、本当はそうではない。

 検察の内部にもいろんな力関係があって、特定の力を持った人が大きな声で「これはなにがなんでもやるんだ!」といったとき、それに引きずられることもあるし、これは問題だ、という指摘がなかなか聞き入れないときもある。

 だから客観的な検証をしていかないといけないと思う。今回の件は、どう考えても検察の捜査には問題があった。まずは、捜査経過を検察自身がきちんと検証して、どこにどういう問題があったか、自ら明らかにして、今後の教訓にしていく必要があると思います。

 01. 2010年2月05日 05:54:03
検察と一体となったメディアをどうするべきか?一般市民はまだ騙されたままだ。ここに手をつけないと事件は終わらない。
 02. 2010年2月05日 08:46:45
 議員は国会開催中であるから1.法務常任委員会に検事総長をよんで検察の裏金の有無を訪ねる。もし裏金を認めれば、石川議員の記載ミスより税金の組織的なムダづかいの方が遥かに悪質であるので厳しい処分を行い、国家の主は、国民から選ばれた議員であることを明確にする。

 2.国家公務員改正案を成立させる。
 官僚王国の局長以上の人事権を総理大臣が任命、降格、クビもありとする。

 3.検察・国税など官僚の天下り先・特殊法人、独立行政法人の廃止と特別会計の事業仕分けを行い。一般会計、特別会計あわせて約200兆円の1割ていどはすぐ出てくると選挙中に言ったことを実行する。地元に帰ってきた民主党議員に上記の実行を迫る。

 4.メディアが立ち直るためには、記者クラブを即刻廃止にする。官房長官が率先してやる。やっていれば石川議員議員起訴まで煽ったマスゴミ報道はちがった展開になった。原口総務大臣が言っているようにTV新聞を同一資本で操っているクロスオーナーシップを廃止する。

 5.自国の国益を守る情報機関を強化し、国民・国家に対する外資・外国の利益に加担した犯罪に対抗する。今回の小沢・民主党幹事長にたいする1 年以上にわたる捜査という名を借りた政治的恫喝・脅迫には外国勢力の指令と国内で呼応したマスコミが使われている。


 立花隆が緊急寄稿(2)「小沢不起訴」の先を読む 立花隆」を転載しておく。コメントを付けておく。

 小沢不起訴で小沢は助かるのか? とんでもない。不起訴があまりにも不当であるがゆえに、小沢はむしろ大転落への道を大きく踏み出してしまったのだ。問題点ははっきりしている。小沢の三人の秘書は虚偽記載を認めている。彼らの有罪は確定しているといっていい(池田秘書のみ未確定らしいが)。ポイントはその虚偽記載は秘書が勝手にやったことで、小沢の指示・命令・相談・報告・了承などの関与があったのか、なかったのかである。あれば小沢は共犯、なければ秘書の単独犯である。

 常識的に考えれば、小沢の事務所は、いかなるワンマン企業よりも激しいトップダウンの組織で、秘書らは日常奴隷のごとくとまではいわないが、召使いのごとく仕えている組織なのだから、小沢が何も知らない間に秘書が勝手に何億円もの資金を動かすなどということがあるはずはない。今回起きたことは、そのあるはずがないことが起きたと、小沢も秘書も口裏を合わせ、その口裏合わせを検察は突き破れなかったということなのだろう。

(私論.私見)

 「秘書らは日常奴隷のごとくとまではいわないが、召使いのごとく仕えている組織なのだから」、「小沢も秘書も口裏を合わせ、その口裏合わせを検察は突き破れなかったということなのだろう」なる表現は、俗に下種の勘繰りと云う。なんとならば立証できていないものを決めつけ、それはまだしも結論がオカシイから。

 ■検察は思いこみを捨てろ

 だが、それは「これこれのことを小沢先生から命令されてやりました」というような秘書の百%の自白調書でガチガチに固めないと、立件できない(そこまでやらないと裁判で負ける)という従来の検察の固定観念がそう思わせているのである。

 その思いこみを捨てて、このようなケースでは、まず事務所の日常の金の動きと日常の小沢と秘書の関係を一般的に立証した上で、あとは間接証拠の積み重ねで、他の可能性(秘書の横領、泥棒など)をひとつひとつつぶしていけば小沢の関与は自然に浮かびあがってくるはずだから、それで充分と発想を転換していけばいいのである。あとは裁判官の常識的な当り前の判断力にことをゆだねてしまえばよいのである。本来裁判とはそういうものだと考えればよいのである。

 ガチガチの自白証拠で二百%固めなければこういうケースは立件できないなどと思うからつい自白を求めて無理な取り調べをすることになる。そして、検察憎しの立場に立つ一部マスコミにバカバカしい批判――たとえば、つい最近起きたと伝えられる(検察は事実無根と抗議)、子供を持つ石川の女性秘書を一〇時間も無理な取り調べをして保育園に通う子供を迎えにいけなくしたなど――を許してしまうことになる。

(私論.私見)
 この御仁は無茶苦茶なことを平気でのたまわっている。絶対権力を持つ検察の権力行使に自制を求めるのではなく逆に、検察権力の安逸行使を教唆している。立花は根本的なところが狂っている、ということが分かる。こんな御仁をジャーナリストの鏡として持ち上げてきた日本ジャーナル界は総懺悔せねばなるまい。

 ■筋の通らない小沢の弁明

 私にいわせれば、もう小沢関与の立証に充分すぎるほど充分な間接証拠の山を検察はすでに持っているはずである。あとはガチガチの自白証拠がないと立証に充分でないという固定観念を捨てて、早く法廷での立証合戦に持ち込むことだ。法廷での勝負に持ち込み、腕ききの立ち会い検事にすでに集めた証拠の数々を存分に使った立証をやらせれば、小沢有罪に持ち込むことは苦もないことだと私は思う。

 だいたい誰がどう考えたって、小沢の弁明は筋が通っていない。小沢の関与・了解なしに、四億円もの虚偽記載が小沢事務所で秘書の独断で行われるわけがない。法廷での立証は、通常の判断力を持った通常人(裁判官)を充分納得させられればいいのであって、そうむずかしいことではない。

 すでに、各種の世論調査で、小沢の弁明をそのまま信じている人などほとんどいないという事実の中に、裁判になったらどっちが勝つかがすでにあらわれているといってよいのである。こういう状況の中で、伝えられているように、検察はすでに小沢不起訴の腹を決めたというのがホントなら、それは検察が石橋を金づちやハンマーで叩きに叩き、ついにはショベルカーまでもってきてガンガン叩いた上で、結局渡るのをやめてしまったというくらいの度胸なしの決断をしたことになる。

(私論.私見)
 この御仁には狂気性が窺える。「検察が石橋を金づちやハンマーで叩きに叩き、ついにはショベルカーまでもってきてガンガン叩いた」ことを認めたうえで、それでも「結局渡るのをやめてしまった」検察を詰(なじ)っている。感性が正常なら、「検察が石橋を金づちやハンマーで叩きに叩き、ついにはショベルカーまでもってきてガンガン叩いた」ことを批判するだろうに。ここまで検察を叱咤鼓舞する立花とは何者ぞ。

 ■腕力ではなく頭の勝負

 思い出すのは、ロッキード裁判の立ち会い検事だった堀田力検事である。あの人は、法廷ドラマの検事役のような芝居がかったところは全くない人で、それこそ淡々というほかないような、静かに立証を詰めていくだけの人だった。しかし、しばらく時間が経過して振り返ってみると、実に見事に弁護側の逃げ道をふさいでおり、いつのまにか詰め将棋と同じように弁護側は雪隠詰めになっているのだった。ときどきチラリチラリとはさんでいく「あなた、その段ボールをどこかでちがう段ボールとすりかえてしまったとか、そういうことはなかったですか」などといった、一見バカげた質問が、あとからみんなきいてくるのだった。それを見ながらいつも「ああ、法廷立証というのは、数学みたいだ」と思った。いかなる推理小説よりも面白いと思った。

 いまの検察首脳にそういう頭の勝負ができる検事がいれば、「ガチガチの自白調書をちゃんと集めて来い」というような腕力勝負を挑まず、とっくに立件に踏み切って法廷勝負にもちこんでいたはずである。そして、すでに法廷で何度も尋問で小沢をキリキリ舞いさせ、誰の目にも小沢の敗北が明きらかになるという名場面を演出できていたはずである。ロッキード裁判は、そういう名場面が幾つも幾つも連続して出てきたからこそ、文句なしの検察側勝利に終ったのである。

(私論.私見)
 とうとう立花の方からロッキード事件−裁判を持ち出して来た。その言によれば、何と堀田力検事は相当優秀だったそうな。「ロッキード裁判は、そういう名場面が幾つも幾つも連続して出てきたからこそ、文句なしの検察側勝利に終ったのである」と云うのは勝手だが、検察側勝利の真因は堀田力検事以下の踏ん張りによってではなく、そもそも裏で糸引く国際金融資本勢力の仕掛けた出来レースだと受け取るのが現在は常識的なのですけど。そういう虚構が見えてきており、今更優秀な検察陣によって云々と云われると、小沢キード事件を担当した検察諸君がまるでバカということなり可哀そう。

 ■出発点となった「週刊現代」の記事

 小沢裁判だってそういうことは充分可能なはずだ。たとえば、一部の人にはよく知られている「確認書」の一件である。二〇〇七年二月二〇日、小沢は自ら記者を呼び集めて、不思議な「確認書」なるものを公開した。これは、「政治家小沢一郎」と「陸山会の代表者としての小沢一郎」の間にとりかわされたというおかしな「確認書」で、政治家小沢一郎は、陸山会所有の一連の不動産に対して、いかなる権利も保有していないことを、陸山会代表小沢一郎との間で確認するという内容になっていた。どういうことかというと、政治家小沢一郎は一連の不動産(いま問題の世田谷の土地から、都心部のマンションなど一時は合計一一件、一〇億円超の物件。現在は六件)の名義人になっているが、これは政治資金団体陸山会は法律的に「権利能力無き社団」であるため不動産の登記ができないので、その代表者の小沢一郎個人が個人名で登記しているというだけのことであって、政治家小沢一郎が登記したからといって、「政治家小沢一郎はこの物件に対して何の権利ももっていないことを確認する」とした「確認書」なのだった。

 なぜこのような奇怪な「確認書」が出されたのかというと、二〇〇六年五月に、「週刊現代」(六月三日号)にジャーナリストの長谷川学氏が、「民主党代表小沢一郎の“隠し資産”を暴く」という記事を書き、小沢がとてつもない一群の不動産物件をあちこちに隠し持っているという事実を詳細にあげたことに怒り狂い、長谷川氏と発行元の講談社を名誉毀損で訴えるという事件が起きたからだ――考えてみると、今回の事件は結局、この暴露記事から出発しているのだ。

(私論.私見)
 ジャーナリストの長谷川学氏なるものがどういう御仁か、確認してみよう。確認書でいえば、立花は「奇怪な確認書」と云うが、内容は奇怪でも何でもない。「私人としての小澤一郎」と「陸山会の代表者としての小沢一郎」の関係を明確にしておく必要から拵えられた文書で、事実この通りに峻別していたと云うのが判明しており、これをオカシイと云うなら、混同させる方が良いというオカシナことになるのだが。

 ■偽造された「確認書」

小沢の署名が二つ並ぶ「確認書」
小沢の署名が二つ並ぶ「確認書」

 この記事は、これら不動産は陸山会のものということになっているが、真実は小沢個人の隠し資産ではないのかと追及していた。それに対して、小沢が、いやそれら不動産はあくまで政治団体陸山会のもので、小沢個人とは関係ないのだということを示そうとして、この「確認書」を得意気に記者たちに示したのだった。

 そして、名誉毀損の訴訟では、この「確認書」を問題不動産が政治家小沢とは無関係であることを示す証拠物件として、東京地裁に提出したのだった。ここでいっておけば、このような証拠にはしかるべき証拠力がないとして裁判所の取るところとはならず、この名誉毀損裁判では、講談社側が勝訴、小沢側が敗訴している。

 さて、ここで私がいいたいのは、今回の事件の捜査過程でこの「確認書」が、小沢側が偽造したものであることが明らかとなってしまったということである。

 最近発行された「文藝春秋」二月号に載った小沢の石川秘書の地元秘書をしていた金沢敬氏の告発(「消えた五箱の段ボール」田村建雄著)によれば、昨年三月三日の小沢の秘書大久保隆規が逮捕されたときに、北海道から急ぎ上京して、大久保逮捕後の一連の証拠隠滅工作にまきこまれた経緯を次のように語っている。

 「(石川は)『パソコンをどうするかも地検が来る前にみんなで話し合ったけど、さすがに今時パソコンがない事務所はおかしいので、残しておいた』などとも言っていました」。

 このとき彼らが事務所に残してしまったコンピュータが検察に押収され、そのハードディスクの中身を解析していったところ、このコンピュータで例の「確認書」が作られたということがバレてしまったのである。そして驚くことには、その「確認書」の製作年月日が、実は問題の記者会見の直前であることがわかってしまったのである。

(私論.私見)
 「確認書」に疑問を持つのも勝手だか、「小沢側の偽造」とは言えまい。偽造とは真実性の薄いものを作ることを指すが、従来の不文律的なものを文書化にした場合には偽造とは言わない。単に文書化で良い。この御仁が、何でもかんでも食いつくハゼだと云うことが分かる。

 ■法治国家の根幹をなす重大犯罪

 さてここで注目していただきたいのは、上の「確認書」の小沢の署名部分である。ごらんの通り、もっともらしいものに見せるために、小沢は政治家個人の小沢一郎と陸山会代表小沢一郎を区別するために、印鑑を押している。

 これは明々白々な有印の私文書偽造なのである。しかもただの私文書偽造ではない。裁判所に提出した証拠物件の偽造であるから、偽造私文書の行使に当たるだろうし、法廷侮辱罪も成立しうるのである。これはどちらも法治国家の根幹をなす重大犯罪で、犯罪事実は明々白々であるから、この一件だけでも、小沢は逮捕されるべきなのだ。検察が逮捕しないなら、講談社ないし、どこかの市民団体がこの一件で小沢を告発すべきである。

(私論.私見)
 立花はここで、「確認書」に署名捺印があるのを指して「有印の私文書偽造」だと云う。何が言いたいのだろう。他人の名前と他人の署名捺印の文書を勝手に作れば偽造だろうが、自分の名前と署名捺印文書を作成しても「有印の私文書偽造」だと云う。もしもこんな見解が成り立つなら、誰しも文書作成、署名捺印なぞ恐くてできやしなくなる。

 ■予算があがった当日に逮捕された金丸

 昨日の小沢不起訴のニュースで、街の声を拾うと、釈然としない人々の顔が目立った。小沢にかけられた疑惑は何も解明されていないのに、小沢が早々と不起訴になってしまうのか、という感じの不満顔でいっぱいだった。それを見て、これは金丸信の佐川急便事件のときの黄色ペンキ事件寸前だなと思った。それはそうだろう。誰が見たって、小沢不起訴はおかしいのである。もし、本当に、これが「これで小沢は真っ白です」の不起訴なら、私だって、黄色いペンキを投げに行きたい。

 だけど皆さん早まってはいけない。これは「小沢真っ白」の不起訴ではない。いまの「確認書」の一件をとっても、検察はやろうと思えばすぐにでも小沢を逮捕できるような材料をいろいろ手持ちしているということがわかるだろう。他にもまだまだあるはずで、検察はそれをいま行使しないだけなのだ。

 なぜか。消息通が解説してくれた。「検察が政治家を捕まえる場合、検察は政治を混乱させることをきらいますから、時機を充分に見はからいます。基本的に国会の開会中は逮捕許諾請求が必要になることもあるし、政治的混乱が避けられないからなるべく避ける。検察が特にきらうのは、予算審議を混乱させることです。だから、これまでもいくつも例がありますが、予算がかかっている場合は、予算があがるのを待ってからやるのが普通です」。そうなのである。金丸逮捕にしてもそうで、予算があがったら、その日にやられた。

(私論.私見)
 立花が、「予算があがったら、その日にやられた金丸」の例を持ち出して、小沢も同じ運命をたどるなる希望と観測していることは分かったが、さてどうなるか。検察が初めて一敗地にまみれた事態が飲み込めていないらしいことが分かる。

 ■幹事長辞任か議員辞職か

 いまから予言してもよいが、小沢はもう終りなのである。小沢が不起訴で枕を高くして寝られるようになったと思ったら大間違いである。逆にこれから一歩一歩逮捕の日に向けて詰めの動きが着実にはじまったのである。

 それが水谷建設の一件でくるか、税金の問題でくるか、あるいは政党交付金の問題でくるか入り口はまだ定かでないし、多分幾つかの「合わせ技」でくるのだろうがどれとどれを合わせてくるかなど、まだまだ定かでない点が多い。逮捕の日も予算があがる日か、別の重要法案があがるのを待つのか、あるいは別の重要政治スケジュールがあがるのを待つのか、その辺もまだわからない。しかし、事件は、金丸事件になぞらえていえば、「黄色いペンキ事件の日」から「突然の金丸逮捕の日」の間の「いつ何が起こるかわからない危険地帯」に入ったのである。

 そして、小沢にもそれがわかっているのだろうから、そして小沢もバカではないから、おそらく予算があがる直前など、いよいよヤバイことがわかった時点で、あるいは自分のマイナスイメージが民主党支持率をどんどん下げだすのが明きらかになるなどの時点で、小沢は幹事長を辞任するだろう。

 あるいはさらに議員まで辞職して、それを代償に逮捕だけはまぬがれさせてくださいというような、検察の慈悲を乞うための検察との駆け引きに出るだろう。民主党の政治家の方々はそのときをにらんで、いまから身の処し方を考えておくことだ。これからすべての政治家が一瞬たりとも気が抜けない、そしてすべての政治家がその政治家としての器の大きさを問われる日が間もなく連続してやってくる。(文中一部敬称略)

(私論.私見)
 ここの下りは立派な脅しである。「民主党の政治家の方々はそのときをにらんで、いまから身の処し方を考えておくことだ。これからすべての政治家が一瞬たりとも気が抜けない、そしてすべての政治家がその政治家としての器の大きさを問われる日が間もなく連続してやってくる」で結んでいるが、立花が、そういうことをやりかねない恐い筋と繋がりのあるオジサンであることが分かる。しかし、「恐い人連れてくるから、後で泣きづらかくな」とはヤクザの凄み言葉であるが、こういう言葉を吐くようではお粗末な立花はんを晒したことになる。

 2010.02.05日 れんだいこ拝

コメント
 03. 2010年2月04日 23:39:43
 立花隆は、CIAから提供された資料を基に、田中角栄を血祭りに上げたCIAエージェントであるのは今や周知の事項。こんな奴の記事を有難がって読んだ、かつての自分を反省している。
 04. tk 2010年2月04日 23:39:53: fNs.vR2niMp1.
>これは明々白々な有印の私文書偽造なのである。

 じゃないよ。  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%9B%B8%E5%81%BD%E9%80%A0%E7%BD%AA

 有形偽造
 権限なく、他人名義の文書を作成すること(名義人以外の者が、名義を冒用して文書を作成すること)をいう。文書の名義人と作成者との間の人格の同一性を偽って文書を作成することと言い換えることもできる(最決平成5年10月5日刑集47巻8号7頁)。

 無形偽造(虚偽作成)
 名義人が、内容虚偽の文書を作成することをいう。

 虚偽の文書であっても、作成権限のある者の作成した文書は公私にかかわらず無形偽造として処罰対象にならない。

 05. 2010年2月04日 23:42:10
 なんだこの想像ばかりの作文は(大爆笑)。「二回目聴取で小沢は終わった」とか言って大恥かいたので、必死に火消し文か?よくこんなのでジャーナリストとか名のれるな。学のない自分でも、もっとましな文書けるぞ(笑)。もう、つっこみ所ありすぎていちいち書いていられません(大爆笑)。
 06. tk 2010年2月04日 23:42:59: fNs.vR2niMp1.
>法廷侮辱罪も成立しうるのである。

 法廷侮辱罪は日本には存在しないよ。この文書を書いた「立花隆」氏は、日本の法律を知らないらしい。

 08. 2010年2月04日 23:48:12
 ハードディスク内の「確認書」(ファイル?)の日付は、知識があれば簡単に操作(捏造)できる。そんなものが証拠になるんですかね?
 09. 2010年2月04日 23:52:45
 金沢某を持ち出したまで読んだ。お前はもう終わってる。
 10. 2010年2月04日 23:57:41
 立花老人の妄言はもう結構。こんな記事を書くような人であるならば、最大の功績とされるロッキード事件摘発の裏側も相当怪しいと考えてしまう。対金権政治家ジャーナリストという死語の腐臭が貴方の体を覆っています。この文章をツイッターで広めて欲しいなどと、よく言えたものである。お笑い種だ。経世会憎し、小沢憎しの私怨としか思えず、ジャーナリズムの欠片も感じられない。早々にご隠居されることをお勧めします。
 11. 2010年2月04日 23:59:16
 立花って人、何かに良くないものに取り憑かれているみたいだ。
 12. 2010年2月05日 00:01:06
 過去の栄光が忘れられず、予断と偏見で小沢氏を黒と決め付ける立花氏を最近までファンだった私はヒジョーに恥ずかしく感じている。「推定無罪」と言う自明の法的意味すら問答無用とするあなたは、やっぱりどっかの手先だったんだなーと今は確信するにいたりました。
 13. 2010年2月05日 00:09:11
 「秘書の百%の自白調書でガチガチに固めないと、立件できない(そこまでやらないと裁判で負ける)という従来の検察の固定観念がそう思わせているのである」。つか、現に負け続けてるし。
 14. 2010年2月05日 00:10:59
 この人は小沢と何十年くらい闘ってるの?30年?
 15. 2010年2月05日 00:12:13
 立花氏の事件論評は、常に、検察の調書をほぼ全面的に容認したやり方だと思っています。そうするのは、仮にえん罪であったとしても、それは検察の問題であって、自分の責任では無いからです。そもそも、えん罪の原因は、ほとんど検察の調書(検面調書)を、裁判所が無批判に証拠として容認することにあります。無理して自白を取る必要などないなどと言っていますが、かの、和歌山カレー事件(自白なし)で、最高裁が「状況証拠だけで死刑判決できる」などと判決したことを評価しているのだと思われる。氏は、人をいわれなき罪に陥れることに何の痛痒も感じない、人非人なのですね。まさに、今の検察官と同じ人種。
 16. SWAN 2010年2月05日 00:18:47: 5ZIUIYNeIYP/c
 しかし、もはやいかんともしがたいレベルの駄文である。勝手に小沢氏を金権強欲の政治家と矮小化し、自らを市民的正義のチャンピオンとして誇大妄想化して対峙しているつもりである。小沢氏が彼の言う通りの人物なら、あのまま自民党に残り、それこそ10億などといわず、桁の違う金額を手にしていたであろう。言うに及ばず、彼にはそう思いさえすれば簡単に可能にしうる政治力と能力があったのだから。彼には、小沢氏の現在の立ち位置、文字通り命を賭けて対峙しているものが可哀想なくらいに全く見えていない。

 そういう立花の唯一の論拠が、あの「ロッキード事件」なのだ。自著である「田中角栄研究」が「金権政治家」田中角栄を失脚に追い込む端緒となったと未だに自負している。最大の権力を持つ強欲な政治家を市民的正義の代表であるジャーナリズムが追及し、司法的正義によって最後は裁かれる、という現在ではほとんど陳腐化した漫画的世界観を彼は未だに持ちつづけ、しかも誇っている!

 彼は、あの「ロッキード事件」で自分が真実どのような役割を果たしたのか疑ってみたことはこれっぽちもなかったのであろうか。問われているのは政治家だけではない。すべての政党(日本共産党も)、すべてのマスコミ、すべてのジャーナリスト、あらゆる人々が「たった今」その真価を問われているのだ。他人事ではないのだよ、立花さん!

 17. 2010年2月05日 00:31:58
 虚偽記載を前提に論を進めていらしゃるようだが、虚偽記載だと大声で叫んでいるいる方々と同一の論理ですので、何処かに種本がありそう、06氏の指摘のように元著者は米国人ですな。……虚偽なる言葉におもねった法廷戦術をとれば有罪に出来るという幼稚さよ。不適切な記載[悪意なし]、虚偽記載[悪意あり]を分けて悪意を立証すべきでしょう。その立証ができない、できないように法律が作られているらしい、このことの理解がない人物のシェーマなのでしょう、今度の騒動は。やはりコーチャンを欠いては、論証できない無理筋。
 18. 2010年2月05日 00:39:51
 立花はもうこれがなんの事件なのか自分でもわからずにめちゃくちゃにのた打ち回ってる感じだね。不起訴で相当の精神的ダメージを受けたと思う。あの東京痴検と言われてる組織だって、このデタラメな文章読んだら困惑するよ。
 19. 2010年2月05日 00:48:10
 まだ裁判も始まっていない段階で、「秘書は虚偽記載を認めている。彼らの有罪は確定しているといっていい」などというのは、少なくとも文章で飯を食う人間が言う言葉ではない。その辺のオジサンが居酒屋で言う言葉である。

 「一部マスコミにバカバカしい批判」などと何を根拠に言いきれるのか。「世論調査で、小沢の弁明をそのまま信じている人などほとんどいないという事実の中に、裁判になったらどっちが勝つかがすでにあらわれているといってよいのである」。これには呆れてしまう。裁判は世論調査で行うものなのか。

 「その「確認書」の製作年月日が、実は問題の記者会見の直前であることがわかってしまったのである」。自民党の議員と同じレベルの言い分だが、確認書を製作とは言わない。普通の日本語では作成と言う。どうやら言語機能にも障害があるようだ。

 「検察が特にきらうのは、予算審議を混乱させることです」。もう十分に混乱させている。しかも、いちど不起訴と決定した事案を、埃をはたいて「やっぱり起訴する」などということはあり得ない。

 「裁判所に提出した証拠物件の偽造であるから、偽造私文書の行使に当たるだろう」。その「上の「確認書」とやらを引用元で見ると、どこで仕入れたか知らないが「甲第32号証」の写しが出ている。しかし、「甲証」というのは原告側が出す証拠に付けられる番号である。被告側が裁判所に提出したものではないのに、何故に偽造私文書の行使に当たるのか。法廷侮辱罪に至っては噴飯もの。

 この人も、もう筆を折って療養に専念したほうがいいのではなかろうか。更に、本人はともかく素人が見ておかしいと思うような文章を堂々と載せる講談社の編集部に人はいないのか。ここまで来ると、小沢云々以前の問題であろう。

 21. 2010年2月05日 01:24:10
 たしか、この人は小沢一郎の政治生命はあと1日2日とか書いていたような。その分析力、理解力、知力、予測能力、全てがないことが証明された。言い訳せずにクソして寝ていた方がよい。
 22. 2010年2月05日 01:37:33
 なんとも無知丸出し。読んでるこっちの顔が赤くなる。不起訴という、(まあ当たり前なんだけど)苦渋の勇断wを下した検察を、応援に見せかけて冒涜するという・・・。この御仁の言い分が正しいのなら、とっくに起訴してた筈でしょ。検察は自分より劣っていると言いたげw今回の件で、初めて東京地検に同情したよ。
 23. 2010年2月05日 01:56:13
 1行毎に、どう誤魔化しているか、今はよくわかる。あの時はわからなかったのがくやしい。たくさんの理不尽なめにあった人たちのおかげで。
 24. 2010年2月05日 01:56:39
 いちいち反論しても良いのだけれど、しかしこれほど愚かな根拠と無知と悪意だけで成り立っている文章も珍しいね。えらく力んでいるけれど、何か、身に危険でも感じているのだろうか。
 26. 2010年2月05日 02:00:47
 改めて書くほどのことでもないけど、読んじゃったから気持ちが収まらない。立花隆がここまでゲスだったとは・・・。大転落してるのはテメーだろう。CIAの工作員だってことはよく分かった。
 27. 2010年2月05日 02:15:21
 立花隆とハマコーはよく似ている。昔のイメージだけで小沢氏を評し、新しい情報のインプットは忘却の彼方。世の中の変化に伴い小沢氏が変化している事に全く気付いていない。変わってないのは小沢氏の信念だけ。
 28. 2010年2月05日 02:15:27
 この文章には本当にショックを受けた。世間で喧伝されている彼の輝かしい実績は何だったのだろう? インテリとは何だろう? これで小沢が転落しなくても、また同じ論調で何か書くんだろうな。
 29. 2010年2月05日 02:16:26
 @立花は渡辺恒夫や中曽根にちやほやされて、自分を英雄だと思っている。
 Aご褒美によって、その後、30年間全く仕事せず遊んで暮らすことができた。
 B今回の小沢さんの勝利は、ロッキード・トライスター事件がグラマン戦闘機汚職事件を隠すための、仕組まれた冤罪であることを国民に気づかせる可能性がある。
 C立花はその「ご褒美」故に恐怖に脅えている。

 あの年になってもまだ見苦しいお方ではあります。

 30. 2010年2月05日 02:24:58

 すんません。Bの「国民」は、正確には「60歳以上の国民」です。
 31. 2010年2月05日 02:30:58
 「変な人…」って

 引用開始。2010年1月27日[阿修羅投稿」([ ]部分は引用者)
 当時、立花隆の奥さんが入院していた病院で師長[看護士長?]していた人から聞いた話です。「世間的には、有名かもしれないが、わけのわからないいうことを言う変な人だった」と言っていました。
 [略]引用終了。

 従来の主張を合理化[ないしは糊塗]するためだけの内容の薄い立花氏の文章ですが、わざわざネットで伝えてほしいと注記。良いものは自然にそうなるのに、ほんとは詭弁に終始している文章だとの理解だけはできているのですね。

 立花さんね、『〜の研究』(右やら左やらはたまた新左翼まで)とかいう過去の本にだまされていたこと[これは騙されたわたしがわるいのですが]が、今になってよーく分かりました。

 でも、この文章で誰を説得できます、騙せます。特捜支持の方でも、この無内容には驚きますよ。だって、何ひとつ、立花氏自身が確認したことなんてないのですから。他人の褌で相撲はとりたくはないですよね…。公共空間から退場されること希望します。失礼しました。

 32. 2010年2月05日 02:56:03
 立花隆氏は多額の政治献金をもらうことを金権と非難する。しかし、本当に政治をしようとすれば、お金がかかる。お金がなくて、何十人もスタッフをかかえている外国の政治家とどう太刀打ちすることができる?金権政治屋として葬られた田中角栄氏は、日本にとって必要な政治家ではなかったか。
 33. 2010年2月05日 02:58:42
 ■検察は思いこみを捨てろ

 常識的に考えれば、小沢の事務所は、いかなるワンマン企業よりも激しいトップダウンの組織で秘書らは日常奴隷のごとくとまではいわないが、召使いのごとく仕えている組織なのだから小沢が何も知らない間に秘書が勝手に何億円もの資金を動かすなどということがあるはずはない。

 小沢さんが鬼畜だというなら何故秘書は小沢さんを恨まないのだろうか。立花氏はフリーメーソンの陰謀の見過ぎではないのか。(似たようなくだりがある)決め付けは偏見に繋がる。それを差別という。

 34. 2010年2月05日 03:02:08
 今から予言しておく。立花さんあんたこそもう終わりなのだ。真相を知る国民はあんたのも妄説に耳を傾けるほどバカではない。
 35. 2010年2月05日 03:05:29
 目の前の現実も認識できず、自分の書いた文章の誤りを妄想の限りを尽くして更なる墓穴を掘るとは。

・立花隆は思いこみを捨てろ
・筋の通らない立花の寄稿
・妄想ではなく事実の勝負
・汚点となった「週刊現代」の記事
・偽造された「調書」
・疑惑があがっても逮捕されなかった二階
・ジャーナリスト引退か断筆か
 これぐらいの寄稿してよ立花さん。

 36. 2010年2月05日 03:07:51
 お金のかからないクリーンな政治 = 秘書を給与が公費で賄える3人にとどめる
 → 議員としての仕事をしない(できない)
 → 官僚の助けなしでは政治ができない

 立花隆が打倒「金権政治」に執念を燃やしてきた背景に、官僚の影が見えますね。

 37. 2010年2月05日 05:38:30
 >そして、検察憎しの立場に立つ一部マスコミにバカバカしい批判――たとえば、つい最近起きたと伝えられ>る(検察は事実無根と抗議)、子供を持つ石川の女性秘書を一〇時間も無理な取り調べをして保育園に通う>子供を迎えにいけなくしたなど――を許してしまうことになる。

 バカバカしい批判としてる時点で、人間として最低ですと自白してるようなもんです。

 38. 2010年2月05日 05:49:31
 長嶋一茂がコメンタ-だなんて、飲み屋のテレビで視たことがあるけれど、ギョッていう感じで開いた口が塞がらなかったなぁ。どうなってんだろうって思ったよ。ついでに、世の中が恐ろしくなってきたよ。最近は小沢氏ことで、テレビ界隈では有名人が言われたとおりにバッシングを始め、そこへ如何にもという感じでヤメ検や立花氏に登場願うというパタ-ンらしいね。読売取っているけれど読まないしテレビも視ないし、これからは清和会、公明叩きと米国似非ユダヤ没落を楽しみにしているよ。
 39. 2010年2月05日 06:25:17
 立花は、今にも誰かに襲われる不安があるのだろう。ボケの見苦しさの見本だ。終わってる(笑)。
 40. 2010年2月05日 07:47:38
 この立花とかいう人も梯子外されちゃって怒ってんだよ。「小沢も起訴するって言ったじゃないか!」って。しかしこれだけフルボッコされる投稿も珍しい。
 41. 2010年2月05日 08:10:13
 この投稿、地検だろ。民野健二じゃねえの。ぶた顔の
 42. 2010年2月05日 08:50:34
 立花隆は脳にまでがん細胞が移ってしまいました。早く生前葬をやってあげて下さい。
 43. 2010年2月05日 08:56:42
 金権政治家云々するのはいいが、立花よ、CIAから金と情報を貰って売国するのは許されるんか?国民が情報獲得の手段がなくて、文春一冊で世の中を上手く騙せた時代は大昔のことだ・・・・呆けた頭では理解できまいが・・。
 44. 2010年2月05日 09:07:27
 官僚様 有能で清潔  政治家 貪欲で汚らわしい

 官僚様の給料だってずいぶん良くなってる。退職金は議員にない。有能な人間にびっくりするような高級を与え、権限を与え、優遇する、シンガポールなどの開発独裁と言われるやり方。歳とると郷愁に生きるようになる。頭も回らなくなる。冷静な論議ができない。犯罪事実があったかどうかについて”小沢だからあっただろう”では話にならい。

 文藝春秋独特の官僚様に対する身がよじれるような憧れだ。それは没落しつつある週刊誌にも瀰漫してきたのだ。何誌かブラウズしてきたが小沢のコトは総外れ。こんな分析力しかないゴミを誰が金田して買うのかクビを貸下駄。最盛時の半分も売れてないだろう。


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK79」のクマのプーさん氏の2010.2.4日付け投稿「腐臭立ち込める東京地検の連続大敗北(植草一秀の『知られざる真実』)」を転載しておく。
 http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-bd8c.html

 2010年2月 4日 (木)
 腐臭立ち込める東京地検の連続大敗北

 東京痴犬地検特捜部が小沢一郎民主党幹事長を起訴できなかった。石川知裕衆議院議員など3名は政治資金規正法違反で起訴された。起訴事実は虚偽記載である。小沢氏の資金団体は2004年に不動産を購入したが、収支報告書に記載したのは2005年だった。不動産の取得に際し、小沢氏が一時的に資金を立て替えたが、一時的な融通であったため、収支報告書には記載しなかったとのことだ。

 政治資金規正法の運用は極めて曖昧である。資金の一時的な立て替えまで、100%記載しなければ逮捕、起訴するなら、逮捕、起訴される可能性はすべての国会議員が抱えている。検察は好き放題、やりたい放題で、政治に大きな影響を行使できる。日本の病巣は絶望的に病状が悪化してしまった検察とメディアにある。いずれの病巣からも腐臭が広がっている。

 マスメディア、検察は、今回の事案が巨大汚職事件であるように土石流のような情報操作を展開してきた。記載漏れは捜査の入り口であり、本丸は汚職であるとの報道が展開されてきた。大がかりな家宅捜索まで行い、検察は悪あがきの極を極めた。しかし、結局、結末は重箱の隅を突くような瑣末な記載ミスで終結した。昨年の三.三事変に続き、本年の一.一五事変も、悪質な政治謀略であったことが明らかになった。

 昨年の三.三事変の裁判が現在行われているが、この事案もおへそでお茶を沸かすような劣悪事案である。大久保隆規氏は「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」からの献金を、事実に即して「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から献金を受けたとして収支報告書に記載して提出した。

 東京痴犬地検は二つの団体が「ダミー団体」=「架空団体」だとして、二つの団体名を記載したことは「虚偽記載」だとして、逮捕、勾留したうえで起訴した。チンピラが因縁をつけて恐喝するような行動を示したのだ。

 1月13日の第2回公判で、検察が申請した証人である西松建設元総務部長の岡崎彰文氏が、
「政治団体がダミーとは全く思っていなかった」、
「OBがやっていて、届け出もしている、と被告に説明したと思う」と証言した。

 つまり、「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」の二つの政治団体が「架空団体=ダミー」では無いことが明らかにされた。検察の敗北は決定的になった。この事態に直面し、「窮鼠(きゅうそ)猫を噛んだ」のが今回の一.一五事変の直接的な背景であろう。

 メディアに違法な情報漏えいを行い、偏向記事を土石流のように流し込む。この土石流で世論をあおり、無理な立件を進めたのが今回の騒動である。

 背後にあるのは、米国の日本選挙介入であると思われる。米国は日本が対米隷属路線を離れることを必死に阻止しようと工作活動を展開している。昨年の3.3事変、本年の1.15事変は、昨年の総選挙、1月24日の沖縄名護市長選、本年7月の参院選への介入であると考えられる。

 小沢−鳩山−菅のトロイカ路線が、米国にとっての最大の脅威なのだ。このトロイカを破壊するために、米国が必死の工作活動を展開している。工作部隊は民主党のなかにまで送り込まれている。渡部恒三氏、前原誠司氏、枝野幸男氏、野田佳彦氏などの一連の発言は、彼らの正体を鮮明に浮かび上がらせるものになった。 検察は米国の犬であると言えるだろう。このような歪んだ機関を主権者国民はまったく必要としていない。

 本年7月の参院選に勝利すれば、国民主権政権は2013年の衆議院任期満了までの3年間をフルに活用して、日本政治刷新を実現することができる。

@官権政治から民権政治へ
A政治権力と大資本の癒着排除
B対米隷属外交からの脱却

C政治権力による警察・検察・裁判所・メディア支配の排除

D郵政改革の実現

の五つの課題を着実に実行しなければならない。

 一.一五事変は日本の歪んだ検察組織の五つの問題を浮き彫りにした。
@無罪推定原則の無視

A法の下の平等の無視

B罪刑法定主義の欠落

C基本的人権尊重の無視

D検察の犯罪の放置

である。

 検察庁職員による守秘義務違反は懲役1年以下の罰則規定を伴う重大な犯罪である。鳩山政権はすでに実名まであげられている被疑者に対し、事情聴取を実施し、強制捜査に踏み切るべきである。鳩山政権の対応が遅ければ、主権者が被疑者を刑事告発しなければならない。検察内部に巣食う病巣を取り除かなければならない。

 着手すべきは、@取り調べ過程の完全可視化、A検事総長の国会同意人事への移行、民間人の検事総長への起用である。また、民主党内の転覆分子を民主党から排除することも検討しなければならない。民主党内部に敵性分子を抱え込むことは危険極まりなく、反党行為を示し続ける議員を早期に除去する必要がある。主権者国民は俗悪な偏向メディアの情報操作に影響されず、真実を洞察し続けなければならない。

01. 2010年2月04日 23:04:30
今はまだ小沢氏が起訴されなかったというだけだ。取り調べ全面可視化法案などが成立しないと検察の勝ちだ。
02. 2010年2月04日 23:12:37
>>01.
 米奴・CIA・東京痴犬地検特捜部犬の毛じらみの一匹がここにも巣くっていやがる。此奴らが、国民の税金を食い物にしていることが分かっていないのか。
03. 2010年2月04日 23:22:22
政治資金規正法って、規制ではないんだよね。制限の規制ではなく、正しくって意味。いつからそんなに厳しく、企業の帳簿みたいな一時的な立替の不記載で逮捕起訴までするようになったの?

企業だって、普通の会社員が、接待した場合一時立て替えるでしょ?でも、企業の帳簿に社員のだれだれから収入があって・・・って全部記載するの?

政治資金規正法って、そんな一時立替まで厳しく記載しなければ逮捕されたっけ??? って言うよりなんなの?こんなことが罪になるのか???

現役衆議院議員を逮捕拘留する理由になるのか???

まじで、これが罪になるのであれば、国会議員ほぼ全員がアウト。たまたま石川議員は運がなかったね?っで済まされる問題ではない。いつでも、どこでも検察の思惑で逮捕拘留されるってことだよ。

04. 2010年2月04日 23:25:15
>>02
誤解しないでください。だから民主党は早急に、植草氏も言われいる可視化法案や検事総長同意人事法案を成立させなければならない。小沢氏不起訴で喜んでいてはだめだ。
05. 2010年2月04日 23:29:44
民主党の渡部恒三は息子がCIA関連職員、同じく民主党の長島昭久、これもCIAだな。(ここでCIAとはUSA諜報機関総体。)民主党7奉行とは民主党破壊分子だな。親分の渡部がCIAにつながっているようでは・・・
その他、CIA読売支局、CIA日テレ支局もある。
06. 2010年2月05日 01:02:04
>>02さん
上でも言っておられるが、
>>01氏はアンチ地検だと思います。取り調べ可視化は日本が法治国家と呼ばれるためには何としても実現させなければならない。 人治主義の警察国家を目指す東京地検が解体されるまで、気を緩めることはできません。
07. 2010年2月05日 03:00:53
>>03
>まじで、これが罪になるのであれば、国会議員ほぼ全員がアウト。>たまたま石川議員は運がなかったね?っで済まされる問題ではない。>いつでも、どこでも検察の思惑で逮捕拘留されるってことだよ。

だよね〜 だからジャーナリストの方々が意見を表明していた訳ですこんな現状はなんとしても修正しないと駄目な訳です

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK79」のクマのプーさん氏の2010.2.4日付け投稿「小沢事件の本質は、何度も繰り返されてきた「検察VS政治」の権力の戦い(ゲンダイ的考察日記)」を転載しておく。
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1214.html

 2010/02/04(木) 21:55:08
 [小沢一郎ネタ] 小沢事件の本質は、何度も繰り返されてきた「検察VS政治」の権力の戦い

 今の検察は腐敗しているなぜ私がそう断言するかというと、検察の裏金問題の経緯をつぶさに見てきたからです。検察は長年、「調査活動費」の名目で年間数億円の裏金をつくり、幹部の交際費にあててきた。それは紛れもない事実です。本来なら幹部が総辞職し、使った裏金を返還すべきです。

 ところが法務・検察は裏金づくりを否定し、02年4月、それを内部告発していた大阪高検の三井環・公安部長を口封じ逮捕しました。これほどひどい職権濫用は検察史にも例がありません。

 大半の新聞やテレビは真相を知りつつ検察批判を手控えてきました。極めて重要な情報源である検察の機嫌を損ねて、ネタが取れなくなるのを恐れたからです。その結果、検察は自らの悪事を封印することに成功した。

 今回の小沢幹事長に絡む事件では、検察リークが露骨な形で行われています。被疑者の供述内容や、「陸山会」口座の資金移動など検事にしか分からないことが連日詳しく報道されている。

 リークの目的は「小沢=悪」の印象を植えつけ、彼を失脚させることです。私は小沢氏が良い政治家とは決して思いませんが、帝人事件のように検察の思惑で政治が動かされるのはゴメンです。

 小沢事件の本質は、明治以来何度も繰り返されてきた検察権力VS政治権力の戦いです。検察にとって小沢は非常に危険な存在です。事務次官会議を廃止し、法制局長官の国会答弁を禁止するなど「脱官僚」路線を明確に打ち出している。このままだと検察人事にまで介入されるという危機感を検察は持っているのでしょう。万が一、検察がこの権力闘争に負ければ、小沢から徹底的な報復を受けることが分かっているから裏取引で妥協する余地はありません。検察、小沢の双方にとって死ぬか生きるかの戦いなのです。

 問題は、現場の記者たちにそうした構造が見えていないことです。彼らの多くは検察の腐敗に目をつぶり「小沢のような腐敗政治家を除去しないと日本の政治は良くならない」という特捜検事の独善的な正義感に染まってしまっています。

 私も司法記者だったので分かるのですが、記者たちは他社との激しい競争の中で情報の飢餓状態に置かれている。そんなとき捜査情報を漏らしてくれる検事はこのうえなくありがたい存在で、無意識にその検事の気持ちに同調してしまう。

 記者は検事と同じ思考をし、同じ価値観を持って一心同体化する。だから検察は容易に世論を誘導できるのです。しかし検察の思惑通りにコトが進めば、日本の政治は検察の意向を無視しては動かなくなる。これは議会制民主主義の否定です。そんな最悪の事態にならぬよう、祈るような気持ちで私は事件の推移を見守っています。

【小沢捜査を斬る!〜政党政治を壟断した検察の歴史 ノンフィクション作家・魚住昭氏著】より
(日刊ゲンダイ 2010/02/04掲載)

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◆陸山会事件:小沢氏不起訴 石川議員ら3人は起訴 (⇒2010/02/04 毎日新聞)

 メディアや自民党は、「シロであるとは言えない」とか「証拠不十分で起訴断念」などと伝えていますが、いまだに小沢さんを犯人扱いにしています。「何もやましいことはしていない(無実)―」、だから不起訴は当たり前。菅家さん事件をあれだけ取り上げていながら、よく言えたものです。「自分は無実だ」と訴えても犯人にされてしまう恐ろしさを知ったばかりなのに…。「検察の裏金づくり」や「違法捜査」などを一切報じない裏の事情を教えてくれる記事です。これから、この件が解明されることを期待しましょう。検察の人事刷新が急務です。 


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK80」の新世紀人氏の2010.2.20日付け投稿「未掲載の重要記事です→ 小沢捜査”終結”不起訴の数日前から事実上、特捜部は完敗していた (日刊ゲンダイ2月10日)」を転載しておく。
 (新世紀人コメント)

 以下に転載する記事は、少し前の2月10日付けの日刊ゲンダイに載ったものです。私は小沢幹事長不起訴の前後についての日刊ゲンダイの記事について、その紙面記事についても出来る限り総てを読んでおきたいと考えてきていた訳ですが、総てを入手する事は困難であって苦労してあちらこちらの協力を得てほぼ目を通す事が出来ました。完璧ではないとは思いますが。その中で目にした記事の中で、どういう訳か判りませんが、ゲンダイネットにおいてもゲンダイ的考察日記においても採り上げられていないが極めて重要ではないかと思われるものがありました。その記事を転載いたします。

 検察の小沢捜査事件についての結末は、この記事の示す通りではないかと考えて居りますが、そうであればマスコミや自民党やその他の野党の小沢攻撃は総て虚構であるという事になります。それでは余りに衝撃的であり、小沢批判勢力の立場は無くなります。その勢力は国民大衆への悪宣伝悪煽動に成果を上げて来ている事も事実であり、そうであればこそ石川議員は民主党を離党せざるを得なくなりました。不本意な選択を強いられた訳です。この日刊ゲンダイの記事のネットでの拡がりを喜ばない勢力はいまだ健在ではあるのです。

 (以下、転載)

 小沢捜査”終結” 不起訴の数日前から事実上、特捜部は完敗していた  

 日刊ゲンダイ 平成22年2月10日(9日発行)

 [元特捜部長の見方が正解だ]

 未練がましく、大新聞は「小沢捜査の継続」を報じている。「不起訴といっても嫌疑不十分なだけ。検察はまだ小沢幹事長をあきらめていませんよ」とコメントした特捜部OBもいた。

 だが、今回の地検捜査部の敗北で、小沢捜査は完全に終わったのだ。「やるか、やられるか。地検特捜部はそれこそ命がけで小沢捜査をやった。陸山会の事務所や関連ゼネコンを嫌というほど捜索し、何でも押収した。現職国会議員の石川知祐や秘書をいきなり逮捕したのも、小沢を必ず仕留める決意の表れだった。しかし結果は、形式犯の虚偽記載以外、何も出てこなかった。完全に負けたのです。金丸脱税事件を手がけた元特捜部長の石川達紘氏が”これだけあっちこっちを捜査しても何も証拠が出てこなかったのだから、いくらやっても同じ。(捜査は)終わりだ”と言っていたが、それが冷静なプロの見方です。脱税で再捜査するとか、参院選後に第2ラウンドの捜査があるなんて話は、マスコミのダボラですよ」(司法事情通)

 特捜部は、石川議員の元私設秘書・金沢敬氏の証言をよりどころにしてきた。石川議員との会話の録音や、資料隠しの材料を持ち込んできたからだ。しかし、何も成果は出てきていない。「この金沢某がとんでもない食わせものだったそうで、勉強会に呼んだ自民党も慌てています。それに特捜部は、小沢氏や秘書たちの立件を決める直前に、鹿島や大成建設などの元トップを聴取していますが、その内容はいろいろとお騒がせしましたというアイサツだったという。つまり、あの時点で捜査は終わりだった。その直後に、検察幹部が各紙に”小沢不起訴”をリークしたのです。ここで佐久間特捜部長に引導は渡された。先週4日まで検察上層部と現場が言い争ったなんて報道は、後講釈にすぎません」(マスコミ関係者)

 水谷建設からの1億円ヤミ献金も途中から雲散霧消。特捜部に残された材料はないのだから、逆立ちしたって、小沢再捜査なんてあり得ないのだ。

 (以上、転載)









(私論.私見)