小沢パッシング考その9、小沢不起訴後の流動3

 (最新見直し2010.04.28日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 ここで、第6ラウンド、「小沢不起訴後の流動その2」を確認しておくことにする。

 2010.02.08日 れんだいこ拝



Re::れんだいこのカンテラ時評701 れんだいこ 2010/03/28
 【小沢パッシングの政治的考察】

 2010年3月現在の政局に於いて、小沢パッシングが引き続きやまない。この背景をどう読みとるべきだろうか。誰か、これを的確に捉えられる者が居るだろうか。れんだいこは、れんだいこ史観を媒介せずには解けないと思っている。れんだいこ史観は、それほどに時代を捉えている。とまぁ自画自賛しておこうふふふ。れんだいこはこれまで何度か言及しているが再言及し公にしておく。

 小沢パッシングの背景には実は、戦後日本政治の二大基調即ち現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義配下の戦後系タカ派と、大東亜戦争敗戦後の戦後日本再建過程で台頭した在地土着的権力型の戦後系ハト派との抗争がある。前者を最も代表するのが中曽根-小泉派であり後者を代表するのが角栄-小沢派である。歴史の摩訶不思議なところで、角栄と中曽根、小沢と小泉は同年ないしはそれに近い。こう述べると、小沢パッシングの政治的背景は既に半ば回答されたようなものである。

 この観点からトレースすると、小沢パッシング派の震源地は国際金融資本帝国主義ということになる。太田龍史観によれば、ロスチャイルド派国際金融資本こそが司令塔と云うことになる。自民党は既に国際金融資本の走狗の巣窟になってしまっている。民主党内の約半数も誼(よしみ)を通じている。新聞テレビの報道系も然りで、言論大砲と位置づけられて呼応している。テレビに登場するコメンテーターの多くは言論売春派であり、為にする批判を性懲りもなく続けている。東京地検特捜部を先頭とする検察司法も然りである。なぜこういう現象が起こるのかというと、己の能力器量を弁えぬ自己顕示的立身出世主義による。そうとしか考えられない。俗に売国奴と云う。小沢を評する視角は実際にはもっと多義的であろうが、れんだいこは、上述の観点こそが核心であると思っている。

 中曽根-小泉派的シオニスタン政治には興味ないので割愛し、角栄-小沢派の在地土着的政治の真髄を確認しておく。小沢は衆知の通り角栄の一番弟子であるからして、小沢政治を語るには角栄政治を語った方が分かり易い。角栄政治とはどういうものだっのか、これを確認しておく。

 戦後日本は大東亜戦争の敗戦から始まった。当然のことながら、戦勝国側の国際金融資本は、戦後日本の籠絡を策した。戦後日本が国際金融資本に二度と立ち向かうことのないよう軍事、政治、経済、文化戦線にあらゆる仕掛けを施した。この限りで、右翼が云うところの民族主義基盤の喪失は当たっている。しかし、その右翼も過半は国際金融資本に金で久しく飼われている。これが戦後系右翼の実態である。児玉-笹川ライン系にその色が強い。暴力団系も然りである。

 他方、この仕組みながら、戦後日本は奇跡的な復興を果たし、続いて高度経済成長の波に乗り、自主国家の道を歩み始めた。1960年代後半がこれに当たる。全共闘運動の華やかな頃である。あれは日本型紅衛兵運動であった。裏で操っていたのは在地土着的政治派だったかも知れぬ。この頃のアメリカはベトナム戦争に足を取られ、国力を疲弊させつつあった。その間、日本はほぼ無傷で経済成長を謳歌しつつあった。日本の奇跡的な戦後復興を、ネオシオニズム派シオニスタンは日米軍事同盟のお陰と評しているが、れんだいこは違うと見立てている。戦後日本は、日米軍事同盟のくびき下にも拘わらず、その従属構造を突き破る勢いで目覚ましい発展を遂げたと評するべきではなかろうか。

 その政治は、1970年代初頭の田中角栄政権の誕生でもって頂点に達した。田中政権は、戦後日本史上初めて国際金融資本のコントロールの効きにくい政権として登場した。なぜなら、首相の角栄自身が在地土着生粋型の有能政治家であり、その政権ブレーンがことごとくその類(たぐい)であったからである。案の定、田中政権は就任早々日中国交回復に向かい、その勢いでソ連との経済交流にも向かい始めた。田中政権時代の日本は、日米同盟下ながらアジアの雄としての日本型共栄圏を形成して行く動きを見せていた。日本左派運動は、この動きを日帝の新たな海外侵略と評して批判的に捉える向きがあるが、色メガネが濃過ぎよう。事実は、それほどまでに旺盛な経済活動をし始めていたと云うことであろう。経済進出は必ずしも帝国主義化するとは限るまい。

 田中政権時代、そういう外交外治のみならず国内政治においても日本列島改造政策で更なる国土の均衡的発展に向かいつつあった。今から思えば立派な都市と農村の共存政策である。間違っても地方切り捨てに派向かわない。貧富の格差も縮小傾向に向かい始めていた。更に世界が羨望する流通ネットワークを構築し始めていた。党人派系の角栄派は、官僚派の大平派と提携して政界をますます壟断しようとしていた。こうなるとコントロールの効かない日本が生まれることが必至であった。

 こう解けば、角栄政治が何故にパッシングされたのかはっきり見えて来よう。国際金融資本帝国主義&ネオシオニズム派は角栄の指導能力を恐れ、これ以上日本の台頭を許さない戦略を練った。田中政権は、立花隆-文芸春秋連合による金脈批判で狼煙を上げ、外人記者クラブでの執拗な追及で加速させ、フォード大統領訪日の儀式を経て退陣を余儀なくされた。しかし、角栄がその能力のしからしめるところ、その後も隠然とした権力を保持し続けたことにより、これを葬る戦略が練られた。こうしてロッキード事件が勃発する。

 では、角栄政治とはどういうものであったのか、これを確認しておく。れんだいこは、吉田学校系譜の政治のうち、特に池田-角栄-大平政治の流れを、日共、社会-社民、新左翼らの表見左翼と違い、本質的に左派政治と見る。つまり、丁度、日共の偽装左翼とは真反対になるが、自民党と云う保守系政党を基盤にしていながら本質的に左派政治を特徴していたと見る。政治のねじれであるが、政治が高等な故にこういう現象はまま起こり得ると思う。

 角栄政治の実際は、左派政治と云うよりも伝統的な大和王朝前に善政を敷いていたと思われる出雲-三輪王朝時代の大国主命政治になぞらえた方がよりピッタリする。角栄派は、はるか昔の大国主命政治を戦後日本政治史に具現化させようとした。それは、戦後憲法と相俟(ま)って馬力を増した。戦後憲法は、その制定過程でとかくの論議があるが、結果的に日本古来よりの伝統的合議制政治と調和しており、世界史上に稀なる秀逸な憲法足り得ている。角栄政治は、戦後憲法の指針する政治を誰よりも強く目指し、これを与党的責任政治の立場から遂行した。ここに角栄政治の白眉性がある。国内的には池田政治以来の高度経済成長路線を、国外的には日米軍事同盟のくびき下ながら国際協調路線を切り開いた。これを仮にハト派系自民党政治と命名する。

 ここに真っ当な歴史家が居れば、ハト派系自民党政治は絶賛されるべきものであった。日本政治史上稀なる在地土着的な左派系政治であり且つ責任与党政治であった。この政治は、吉田学校から出自し、池田政権を経て角栄政権の時に絶頂に達した。日本は「ツモローイズ№1」の域まで成長発展した。これを、世界は日本型社会主義の成功と評価する向きがある。その後、ソ連邦、東欧社会主義が崩壊しても、社会主義の理想が崩れなかったのは、戦後日本の成功事例による。今失って分かることは、教育、登用、雇用、保険、年金、医療等々、これみな日本型社会主義の賜物ではなかったか。

 時の米国政権を牛耳っていたキッシンジャー国務長官は、日本のこうした自立化を許さなかった。当然、国際金融資本帝国主義奥の院の指令によるものであろうが、再度日本籠絡シナリオを組み立て直した。彼らの走狗と化し、日頃手なづけていた勢力を糾合総動員し、角栄政治の解体一掃に向かわせた。世にこれを対角栄金権批判、ロッキード事件と云う。これがまんまと成功し、以来、当時の保守本流主流派であった与党系ハト派が掣肘され始めた。

 この時、日本左派運動は左から呼応している。それは、日本左派運動も又国際金融資本帝国主義の走狗でしかないという裏舞台を垣間見せたことになる。もう一つ、日本左派運動各派は手前らの表見左翼ぶりが露見し無用の長物とされることを危惧したのかも知れない。特に日共が出張り続けたことが記憶に新しい。こう問う者が少ないが、れんだいこはこの見方に自信を持っている。

 その結果、角栄政治は、左右両翼から攻撃され続け、直接的には東京地検特捜部の法を曲げてまでの強権立件国策捜査によりはがい締めされ、公判闘争に耽らざるを得なくなった。ここに、国際金融資本の鉄の意思を見てとるのは、れんだいこだけだろうか。国際金融資本の思惑通りに三木-福田を経て1980年代初頭、中曽根政権が誕生し与党系タカ派の主流派時代へと転じることになった。そのなれの果てが森-小泉-安倍-福田の清和会政権であった。以降の日本の姿が今日の日本の姿である。このタカ派系譜によって、国債が刷り抜かれ、今日的惨状を呈していることも見ておく必要がある。角栄は、何度も大蔵大臣を務めているが国債発行に手を染めていない。この禁を犯したのは福田蔵相である。三木が加速させ、中曽根が今日の垂れ流しの遠因を作っている。軍事防衛費の流れもほぼこれに即応している。

 小沢は何故に執拗にパッシングされ続けるのか。既に述べた中に答がある。小沢は、失われたハト派系自民党政治の再興を夢見ている。ここに小沢の有能さがあり、ここに小沢パッシングの真因がある。こう窺うべきではなかろうか。してみれば、小沢パッシングはまさに政治そのものであり暗闘していることが分かる。政治資金規正法違反云々なぞ口実に過ぎず、小沢潰しの一材料に過ぎぬ。口をきわめてののしるコメンテータを見つけたら、売文売口芸者と思えば分かろう。

 その小沢は、1990年代半ば細川政権を樹立し、国際金融資本帝国主義の走狗政治に闘いを挑んでいる。但し、この時は内部瓦解させられた。以来雌伏20年、昨2009年政変で鳩山政権を樹立した。自民党の余りにもお粗末にして小粒な政治家ばかりという貧相化に助けられ、且つ直前の余りにもお粗末な清和会政治に助けられた面があるが、こたびは圧倒的な衆議院議席差となり勝利を呼び込んだ。昨年の衆院選は歴史の摩訶不思議の一つに挙げられるに値する。

 しかしながら、鳩山政権は、選挙前の公約を空証文化させつつある。それもその筈で、当の鳩山首相自体が国際金融資本帝国主義の御用聞きに向かっているのか、小沢政治と一蓮托生しているのか見定めがたいところがあり、これにより民主党政権を誕生させた人民大衆は困惑と失望を余儀なくされている。普天間基地問題その他その他で、まもなく鳩山政治の本質が露呈しよう。「トラストミー」が国際金融資本に対してのものか日本人民大衆に向けてのもかが否応なくはっきりしよう。

 この折柄、国際金融資本帝国主義は、次にどういう手を打ってくるのだろうか。もはや自民党は見限られた感がある。なぜなら、長年のシオニスタン化後遺症で総理総裁の器の者は居ない。そういう理由で、何とかして民主党の母屋を乗っ取ろうとする戦略に出てくる筈である。その障害になるのが小沢であり、小沢潰しのためなら何でもありの強権発動することは十分考えられる。目下進行形は、東京地検特捜部を使っての金権批判且つ政治資金訴追の動きである。しかし第一ラウンドは失敗した。次の手として、民主党内の走狗を結集させ小沢追放を執拗に策動しつつある。これに失敗すると次はどういう手で来るのだろうか。我々は固唾をのんで見守るしかない。これが小沢パッシングの政治的背景である。れんだいこはかく考えている。これを小沢政治論の基軸に据えたい。以上、簡略に説明しておく。

 しかし、こう捉えない評論家の一人に森田実が居る。このブント右派は昔もそうだったが今も変わらない。人と云う者は幾ら勉強しても知識を増すだけで、れんだいこも含め一度確立した観点はなかなか変わらないものだとつくづく思う。れんだいこ的には、同じブントでも、島さんなら生田さんならどう対応するのだろうかと思う。島さんはそこそこ生きたが、生田氏の変な死に方が気になってしようがない。それはともかく、ブントの頭脳が老いても意気盛んなのが面白い。若いころデモで鍛えたので今も健脚揃いだとかふふふ。

 2010.3.28日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評719 れんだいこ 2010/04/28
 【たすけあい党緊急声明 執拗な小沢政治訴追運動を粉砕せよ】

 2010.4.26日、東京第4検察審査会は、鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金事件で、政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑で告発された首相と元政策秘書(55)を東京地検特捜部が不起訴(嫌疑不十分)とした処分について、「不起訴相当」とする議決をした。これにより、鳩山首相絡みの偽装献金事件の捜査は終結することになった。

 他方、2010.04.27日、東京第5検察審査会(検審)は、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京都の市民団体から政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で告発され、嫌疑不十分で不起訴処分となった件について「起訴相当」と議決した。これを受け、東京地検特捜部は再捜査を行うことになる。

 これが黙っていられようか。検察審査会のこの議決は明らかにオカシイ。政治資金規正法の趣旨に照らせば逆裁定であることが明白であろう。この問題の要点は、収支報告書の記載不記載問題にこそある。法の趣旨に照らせば、収支報告書不記載が一番咎められるべきである。その次に故人等の架空記載が咎められるべきである。記載してあれば、よほど悪質でない限り免責されるべきである。悪質か悪質でないかは資金調達の仕方と使途の二面で問われる。こう順序づけるべきであろう。

 ところが、検察審査会の判断によれば逆になる。収支報告書に記載した方が咎められ、「天の声」まで詮索される。今後は、赤い羽根募金でも誰から貰ったか相手側の詮索が必要となりそうだ。故人献金が酌量され、不記載は不問にされる。こういうことでは法秩序が壊れよう。頭がオカシクなるような話である。子供が、こういうことを鵜呑みにし始めたら、日本の将来はよほどいびつなものになるに違いない。

 そういう意味で、検察審査会とは何者か、どういう風に人選され、審査され、議決されるのかの情報開示が必要となろう。法に基づく機関であるからして公正さが求められるは当り前で、秘密主義こそ咎められるべきであろう。こたび特に問題なのは、小沢幹事長に対する「起訴相当議決の論旨」がかなり政治主義的なところである。「政治不信が高まっており市民目線からは許し難い。裁判所で真実と責任の所在を明らかにすべきだ」と判断しているが、「市民目線」を持ち出せば「小沢クロ」にもっていけるとする論法が臭い。「れんだいこ的市民目線」を持ち出せば「小沢シロ」になると云うのに。

 それはともかく、検察司法は、民主党政権になるや「政治とカネ問題」で時の首相と幹事長を槍玉に挙げ始めたが、これは自公政権、自民党政権時には「政治とカネ問題」がなかったと云うことだろうか。有り得ないので、検察司法の動きそのものが臭いと云うべきだろう。検察審査会の結果、「鳩山首相捜査終結、小沢幹事長再捜査」と云う結果になったが、これも臭過ぎよう。

 このところ国策捜査の乱脈、乱造ぶりが激しい。あまり多用すると食傷され、魂胆ばかりが透けて見えてくると云うのに。一体、誰がこれを指揮しているのだろうか、こういう風に関心が向かうのが避けられない。これを詮索すると陰謀論だと云う声が為されるが、れんだいこには陰謀が存在するとしか考えられない。陰謀論否定論者は、どうやって否定しようとするのだろう。

 小沢を執拗に追撃する裏に、現代世界を真に牛耳っている裏国家たる国際金融資本の意思を窺わずして説明できるだろうか。れんだいこは、この裏国家を、国際金融資本帝国主義又はネオシオニズム又はロスチャイルド帝国等々と命名している。こういう権力が存在するとして近現代史を紐解けば、この裏国家が世界を席巻していることが分かる。この権力体は西欧から始まり、植民地政策を通して世界に支配を拡げ、世界各国の政治、経済、文化、精神を支配していると考えている。この支配に迎合する勢力をシオニスタンと命名している。現代世界政治は、彼らによって操られているとみなすべきではなかろうか。

 彼らは、独特の宗教観、社会観、歴史観の下に世界を支配し秩序づけようとしている。その理論たるや超闘争的、権威的、独裁的なもので、そのイデオロギーの下に各国を組み敷き、人民大衆を手なづけけようとしている。これを統合するのが拝金主義であり、途方もない財貨、資本を貯めこんでなお飽きない。好んで戦争を起こし、赤字国債を発行させ、財政的コントロールを通じて忍び寄る。各国に配下のエージェントを育成し、政治目的の下僕として利用する。代価は立身出世による地位と権力である。こういう機会主義者ばかりが登用され、政財官学報司の六者機関を牛耳っている。れんだいこは、この連中をシオニスタンと命名している。

 この連中が、小沢民主党幹事長の政治訴追、議員辞職運動を画策し、引きずりおろしに躍起になっている。ということは、「小沢的なるもの」が、彼らの政治支配に邪魔になっていることを示している。この手法は、去る昔の1976年、ロッキード事件で稀代の有能政治家・田中角栄前首相を葬った時にも使われた。今その二の舞を演じようとしている。その意味で、小沢キード事件がロッキード事件化しつつある。

 これにどう対応するのか、それが問われている。残念ながら、日本左派運動は、かのロッキード事件の時、全く無能ぶりを示した。というより、社共は率先して角栄退治に興じて手柄を誇り合った。新左翼も又各派とも社共ほど興じなかったが角栄批判のスタンスを執った。「角栄的なるもの」が葬られてより、日本は転落への道が敷かれ、今日へと至っている。代わりに台頭してきたのは「中曽根的なるもの」、「小泉的なるもの」である。この両者は共にホワイトハウスから名宰相として覚えがめでたいことでも知られている。ホワイトハウスに褒められている間に日本は国富をむしり取られてきた。経済成長が逼塞せしめられ、優良企業が外資の傘下に収められてきた。そういう経緯が明白なのに、日本左派運動は再びその愚を犯すのだろうか。それが問われている。

 出てくる結論は次のことではなかろうか。国際金融資本帝国主義-日本シオニスタン同盟の言論大砲、司法大砲に抗すべく我々のそれを立ち上げねばならない。国際金融資本帝国主義-日本シオニスタン同盟の誘導する道が、日本属国化のみならず日本解体への道であることを明らかにしつつ、民族の自立自存を賭けた救国共同戦線を構築せねばならない。このせめぎ合いが今後暫くの政治局面となるであろう。 

 よって、たすけあい党は次の如く声明する。

 今日本は、憲法改正による自衛隊の恒常的武装派兵、消費税の更なる値上げによる重税、原子力開発推進政策による取り返しのつかない日本づくりへとワナを仕掛けられている。鳩山政権は、この道を歩みつつある。政策的に国内不況を持続化させ、多くの中小零細業者が死の行進させられつつある。小沢に対する執拗な政治訴追は、これを為す為の地ならしであり、それが国際金融資本帝国主義-日本シオニスタン同盟の鉄の意志である。我々は座して待つ必要はない。幕末維新以来続いている日本の独立か植民地化か、国の在り方が問われている。二股の道のいずれを選ぶのか、それを問う頭脳戦の闘いである。心して参ろう。

 以上、緊急声明しておく。

 2010.4.28日 れんだいこ拝

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85」の官からアメリカ人へ氏の2010.4.29日付け投稿「【日本は法治国家ではない:まさに証拠は無いが犯罪者に違いないw】小沢一郎の検察再捜査は自民党政治復活を狙う右派勢力の策謀」を転載しておく。

 小沢一郎の検察再捜査は自民党政治復活を狙う右派勢力の策謀
 2010/04/29(木) 02:31:04

 小沢一郎・民主党幹事長の政治資金の疑惑について、検察審査会がきのう(27日)、「起訴相当」の結論を出したことで、野党は大喜びだ。谷垣自民党総裁は「東京地検は真実解明を」と叫び、みんなの党の渡辺喜美は「証人喚問を」。たちあがれ日本の平沼代表「職を辞せ」と言い出している。

 おそらく、新聞、TVも似たような議論になる。小沢一郎は政治的に追い詰められていく。こうなると、素朴な疑問が浮かぶのである。「検察審査会って何なのか」ということだ。

 「起訴相当」は国民から選ばれた11人が出した結論だが、もちろん、彼らはズブの素人。しかも、議論を尽くしたのであればいざ知らず、審査会は今月複数回開かれただけ。そのうえ、11人の氏名は公開されないし、彼らに取材することや、彼らが取材に答えることも許されていない。

 要するに、審査会の中身を検証する手段は何もないわけで、そんなのが小沢一郎の政治生命を左右し、実際、小沢は追い詰められている。まったく納得がいかない話なのだ。

 まず、今度の結論について、郷原伸郎・名城大教授が言う。

 「政治資金規正法違反で責任が問われるのは会計責任者です。それなのに、検察審査会は小沢氏の共謀共同正犯が『強く推認される』とし、起訴相当とした。会計責任者ではない小沢氏の共犯を問うには、詳細な共犯の裏づけが必要なのに、ムチャクチャです。検察審査会がこうなったのは、小沢氏の不起訴をめぐり、『東京地検内部でも賛否が分かれた』などと報じられたからでしょう。こういうことが起きると刑事司法は今後、どうなっていくのか、と思います」

 そもそも、検察審査会は戦後、GHQが検事の公選制を導入しようとし、あわてた法務官僚が代案として国民によるチェック機関をつくることにしたのがルーツだ。

 法務省だってつくりたくなかったのが本音で、検察庁法の立法者のひとりである出射義夫・元検事正は「率直に言って廃止した方がいい。それによって失うものはほとんどない」と書いている。

 法務省だって、折を見て廃止にするつもりだったのである。それが司法改革制度で検察審査会の権限が強化され、さしたる議論もないまま、モンスターのような存在になってしまった。それが今回、強権を振るったのである。

 ポピュリズムの横行する日本では“諸刃の剣”

 司法制度の歴史に詳しい中島政希代議士は言う。
 「検察審査会はうまく機能させれば、検察のチェックになる。しかし、ポピュリズムといっしょになり、被害者への同情が犯人への報復主義につながったりすると、非常に危険な存在になってしまう。米国の大陪審制度は、起訴しても裁判を経なければ推定無罪だし、社会もそれがわかっているが、日本は違う。起訴されると、犯人のように見られてしまうところも問題です」

 実際、小沢は完全に極悪人扱いだし、本来は冷静になるべきメディアが小沢=犯人で攻め立てている。
その裏では、検察審査会を利用して、小沢一郎を抹殺しようとするメディアの思惑がチラつく。小沢を政治的に殺して、自民党政権復活を狙う策謀が見え隠れする。

 検察は改めて、事件を再捜査するというが、証拠や証言の精査、場合によっては小沢の再聴取の可能性もあるという。膨大な時間と税金の無駄遣いだ。

 検察審査会というド素人に“物言い”をつけられた検察にもおそらく、ブロの意地みたいなものはあろう。従って、不起訴の方針は変わらないとみる関係者は多いが、だとしたら、よけいに検察審査会の存在理由が問われる。政治謀略に利用されるだけの存在であれば、百害あって一利なしだ。

 (日刊ゲンダイ 2010/04/28 掲載)

--------------------------------------------------------------------------------
■小沢語録
○自由党を立ち上げた時(98年)の会見
「新党立ち上げにより、全国各地を行脚した。そこで国民の皆さんに今の政治が苦労をかけていることがわかり、本当に申し訳ない気持ちになった。だから国民目線での政治を行う必要があると感じ新党を結成した。私のこれからの政治人生すべてをかけるつもりだ。」

○NHKの番組にて(09年)
「ケネディの演説じゃないけど、国が何してくれるかじゃないんだよ。自分たちが社会のためにどういう働きをすることによって、より良い社会をつくるかというのが民主主義の基本だから、政治というのはその国民の委託を受けてやるだけ。日本人は僕は自立心が足りないって言っているんだ。自分たちで政権をつくったり代えたりすることができる権限を持っているのに、それを行使しないでぶつくさ文句ばっかり言ってちゃダメだと。自分たちで自分たちの生活をつくるんだ。そういう意識が今度の政権交代で芽生え、定着すれば僕の本懐」

○2010/02/08 定例記者会見
「国会法改正や選挙制度改革などの政治改革、官僚支配打破に向けた公務員制度改革も断固として行う決意です。 スピードが遅い・・とか、結果が出ない・・とか言われてますが、手品じゃありませんから・・すぐに出来っこありません。 でもこれだけは私の政治生命をかけてやり遂げます」

★【単独インタビュー】「自民党は一度、徹底的にやられないとダメなんです」
(⇒2009/12/29 当ブログ)

今回の「検察審査会」の11名のメンバーの中に、小沢一郎という政治家を理解している人はどれだけいたでしょう。もちろん、捜査資料には「政治家・小沢一郎」を説くモノはないでしょう。理解はしているけど「起訴相当」と判断したのでしょうか。しかも、小沢さんを「絶対権力者」と決め付け、世論調査では8割が「小沢辞めろ」だというのに、一人の反対者もなかった。これが市民の常識ですか?
<多数の死傷者を出し、社会的に甚大な被害を及ぼしながら、責任者が免罪されようとしていたJR西日本の脱線事故や、明石の歩道橋事故とは全く異質の案件である。>(「永田町異聞」様より)

今回の件で、小沢さんが辞任すれば、ゴタゴタはは落ち着き、参院選での民主党への逆風はおさまるかもしれません。しかしそれでは、選挙に自信のない議員たちが”己の保身”と”私利私欲”に走り、生方某のような議員が幅を利かすような旧政権と同じことになってしまう―、のではないでしょうか。「一度、徹底的にやられないとダメ」なのは、「自民党」ではなくては「国民」かもしれません…。

 http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1400.html  


 2010.4.26日、鳩山首相は、首相官邸で記者団に対し、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件で、検察審査会が小沢氏に「起訴相当」を議決したことについて、「政府の中にいる人間として、検察審査会の判断に関してコメントは差し控えなければならない。逃げるつもりはないが、私のコメントが検察の判断に影響を与えてしまいかねない」と述べた。その上で、「(民主)党の立場の方からは何らかの判断がなされる可能性があると思う」と述べた。記者団の「小沢氏の進退は」との問いかけには無言だった。

 自民党の谷垣禎一総裁は、「議決では小沢氏を『絶対権力者』と呼んでいる。東京地検は絶対権力者に対し、真実解明を目指す姿をみせなければならない」と述べ、起訴に向け再捜査を進めるよう求めた。自民党本部で記者団に語った。谷垣氏は「(審査員)11人中8人が賛成しなければ議決できず、『起訴相当』の意味は重い」と強調。「『市民目線からも許し難い』という指摘もしており、小沢氏は検察だけでなく、国会と国民に対しても説明責任を果たさなければいけない」とも述べ、民主党が小沢氏と起訴された元秘書らの証人喚問に応じるよう改めて求めた。

 公明党の山口代表は国会内で、「小沢氏は政治倫理審査会で自発的に説明するのも一つだ」と述べた。

 自民党の川崎二郎国会対策委員長は27日、民主党の山岡賢次国対委員長と会談し、衆院予算委員会で「政治とカネ」に関する集中審議を行うよう求めた。与党はこうした要求に一切応じず、6月16日の会期末をにらんで、郵政改革法案や国家公務員法改正案などの処理を淡々と進める構えだ。これに対し、自民党の大島幹事長と川崎国対委員長は電話で会談し、予算委が開催されなければ、国会審議の拒否も検討する方針を決めた。

 国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は同日、鳩山政権への影響について「花も嵐も乗り越えて、鳩山政権は国家と国民のために突き進んでいく。それに尽きます」と述べた。小沢氏の進退については「私から言うことじゃありません」とした。国会内で記者団に語った。

 共産党の市田書記局長は、「もともと、地検の不起訴処分自体が、国民の納得を到底得られるものではなかった。今回の審査会の決定は、国民の常識を反映した当然のものだ。(検察は)ただちに厳正な捜査を再開すべきだ」と表明した。続いて、検察審査会の議決書について、「『秘書に任せていた』と言えば、政治家本人の責任は問われなくて良いのか」「近時、『政治家とカネ』にまつわる政治不信が高まっている状況下にもあり、市民目線からは許し難い」「被疑者を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである」「これこそが善良な市民としての感覚である」と明記されていることを紹介。「まさにその通りだ」と述べた。その上で、小沢氏の疑惑は、公共事業という国民の税金の使い道にかかわる疑惑だと強調。司法的刑事的な責任の有無にかかわらず、国会の場で真相を究明し、政治的道義的責任を明らかにする必要があるとして、小沢氏の国会での証人喚問を改めて求めた。

 みんなの党の渡辺喜美代表は、「こういう決定が出た以上、重く受け止めるべきだ。辞めないという理屈が立たない」と幹事長辞任を求めた。その上で、「鳩山由紀夫首相と小沢幹事長は切っても切れない関係で、共同責任だ」と述べ、首相も連帯責任を取って辞任すべきだとの認識を示した。また、小沢氏に対し「検察の捜査とは別に、国会できちんと説明をする(ため)、証人喚問に応じるべきだ」と述べた。

 新党「たちあがれ日本」の平沼赳夫代表は、、「責任を取り潔く職を辞することが必要だし、場合によっては(国会)議員たることまで考えなければいけない」と述べ、小沢氏は幹事長を辞任した上で議員辞職するべきだとの認識を示した。また、「民主党の内部でも相当意見が出てきて幹事長にとどまるのは厳しい状況になるのではないか」との見通しも示した。都内の個人事務所で記者団の質問に答えた。

 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の政治資金規正法違反事件で、東京第五検察審査会が27日、小沢氏に「起訴相当」を議決したことについて、小沢氏周辺は同日、「検察が再捜査しても起訴は非常に難しいだろう。小沢氏は徹底的に主張を貫き通す。だから進退はない」と述べ、小沢幹事長の辞任はないとの見方を強調した。同党の小沢氏に近い議員グループ「一新会」の松木謙公事務局次長は同日、「(小沢幹事長は)辞めないで頑張ってほしい。参院選が近いし、手腕を発揮してもらいたい」と強調した。国会内で記者団に語った。

、民主党の小沢グループ中堅は同日、「小沢幹事長の進退論のきっかけになる。大型連休はのんびりしていられない。昨年のようなパターンになってきた」と述べ、危機感をあらわにした。

 民主党鳩山グループ会長の大畠章宏衆院議員は同日、国会内で、「事実は事実として冷静に受け止め、そしてまた冷静に対処するしか…」と述べた。小沢氏の進退論につながるかどうかの質問には「いやあ…いろいろみんなでよく考えるということが重要じゃないですか。それだけですね」と語るだけだった。

 民主党の生方幸夫副幹事長は同日、「この結果は重い。幹事長職を辞めるのが第一歩だ。身の処し方は早い方がよい。(小沢氏は)国民が納得してくれると思っているのなら、国会で説明すべきだ」と述べ、幹事長辞任と国会での説明責任の履行を求めた。国会内で記者団の質問に答えた。

 民主党の渡部恒三元衆院副議長は同日、「民の声は天の声だ。こういう判断が出たことは重く受け止めないといけない。具体的なことは(小沢氏)本人や鳩山由紀夫首相が判断することだ」と述べ、小沢氏が幹事長を辞任することに期待感を示した。国会内で記者団に語った。

 小沢氏に批判的な民主党「七奉行」の1人は同日、「予想通りの結果だ。参院選に大きな影響がある。小沢さんがどう判断するかだ」と述べた


【小沢幹事長の緊急記者会見要旨】

 小沢一郎幹事長は、党本部で緊急に記者会見し、検察審査会が小沢氏の資金管理団体をめぐる土地取引事件で起訴相当の議決をしたことに関し、「与えられた職務を淡々と全力でこなしていく」と述べ、幹事長職を続ける考えを示した。党本部で記者団に語った。小沢氏はまた、「意外な結果で驚いている」と述べる一方で、「何も不正な献金は受け取っておらず、脱税などもなかったと検察の強制捜査で明らかになっている。最終的に検察が適正な判断をしてくれれば、国民も納得してくれる。最終的には検察当局の適正な判断がなされるだろう」と語った。小沢氏は、進退については「私は検察の捜査で不起訴になっているし、何もやましいことはしていないので、与えられた職務を淡々と全力でこなしていく」と述べ、幹事長を続投する考えを示した。

 小沢氏の会見は次の通り。

 私としては意外な結果で、驚いている。というのも、ご承知のように、私の政治団体については、昨年3月から1年に渡って検察当局の捜査の対象になった。その結果、不正なお金は入っていない、不正な現金はなかった、また、脱税などの実質的な犯罪がなかった、ということが、捜査によって結果として証明されたわけだ。それが不起訴ということに結論づけられたと思っている。従って、最終的には検察当局の適正な判断がなされるだろうということを信じている。

 ――検察審査会は、「石川議員を信じた」という小沢氏の供述を、「きわめて不合理で不自然」と言っているが?

 政治家と秘書との関係は、他の組織に較べて信頼関係で成り立っている。私だけでなく、すべての政治家の事務所でそうであることは、自然のことだと思っている。

 ――今回の結果を受けて、進退を問う声がでているが?

 私自身やましいことはありませんので、与えられた責務を、淡々と全力で果たしていくことに尽きると思います。

 ――二度目の審査の結果、強制起訴になった場合でも判断は変わらないか?

 基本的に変わりません。私としては、最終的に検察当局が適正な判断をしてくれるものと信じている。

 ――参議院選挙への影響が進退に影響することは?

 みなさんに正確に報道して頂ければありがたいが、何の犯罪もなかったことが明らかになっているので、私は国民もそのことを理解し、信頼してくれるものと思っている。最終的に検察当局が適正な判断をしてくれれば、それで国民も納得してくれるものと思っている。

 ――今日の結果をめぐり、政治とカネをめぐる政治不信の声が起きているが、そのことについてどう思うか?

 今日の結果で、ということはないと思う。私の政治団体で何の不正や犯罪行為があったわけではないので、そのことさえ、みなさんがわかってくれれば、何も今日のことで政治不信が高まるということはないと思う。

 また、私の政治団体だけだが、すべて皆さんに公開している。そのことも国民に理解して頂ければ、きちんと支援してもらえるものと思っている。


 検察審査会に不服申し立てをしている「市民団体」とは、在特会の桜井に、元国民新聞勤務の西村某、新風の瀬戸を加えた三人が頭目と目されている。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85」のtk氏の2004.4.30日付け投稿「東京第五検察審査会から受理通告書が届きました【桜井誠】」を転載しておく。元サイトは、「東京第五検察審査会から受理通告書が届きました」(http://ameblo.jp/doronpa01/entry-10455665539.html#main) 受理通知書を公開した後、次のようにコメントしている。

 東京第五検察審査会から受理通告書が届きました

 平成22年2月5日(金)東京検察審査会へ桜井が提出した小沢一郎に対する検察の不起訴処分についての是非を問う審査申し立て書について、昨日東京第五検察審査会から正式に受理通告書が送られてきました。今後、申し立てを元に小沢一郎の不起訴処分の是非を国民から選ばれた検察審査委員が議決を下します。


 「検察審査会へ不起訴不当の審査申し立てを行いました」で、次のようにコメントしている。

 2010年02月05日(金) 17時02分41秒
 検察審査会へ不起訴不当の審査申し立てを行いました
 テーマ:日本の現状
 doronpa01の投稿

 平成22年2月5日(金)東京検察審査会に対して、民主党幹事長小沢一郎の政治資金規正法違反容疑での起訴を見送った東京地検特捜部の判断を不服として、不起訴処分の是非を問う申し立てを行いました。この申し立ては2月5日付で検察審査会事務局に受理され、来週明けに受理通知が届くそうです。

 小沢一郎の不起訴処分が決定した2月4日、行動する保守運動参加各団体は宇都宮犯罪支那人射殺事件の控訴審(主催:主権回復を目指す会)、偽装結婚・不法残留者の取り締まりを法務省に求める抗議活動(主催:NPO外国人犯罪追放運動)、支那人へのビザなし渡航を求める観光庁への申し入れ(主催:日本の自存自衛を考える会)と午前中から連続で霞ヶ関での活動を行っていました。

 観光庁への申し入れが終わった後、日比谷公園内のレストランで休憩を取り、そこで「小沢一郎が不起訴になりそうなので、不起訴になった場合は検察審査会へ不起訴不当の審査申し立てを行おう」という話になりました。このあたりの地理に詳しい方ならお分かりかと思いますが、日比谷公園を出てすぐのところに法務省・検察庁・東京地裁(裁判所の建物の中に検察審査会があります)が並んでいます。休憩時間を少し長めに取って16:20まで待っていましたが、一向に小沢一郎の起訴に関するニュースが流れてきません。17:00を過ぎると官公庁側が閉まってしまうため、やむを得ずいったんレストランから退出し検察審査会事務局へ向かいました。

 検察審査会事務局では、審査申し立ての手続きについて説明を受けました。本来であれば告訴・告発人でなければ審査の申し立てはできないのですが、小沢一郎は国会議員という立場であり、なおかつ被疑事実も「政治資金規正法違反」という公金に関わる問題であるため、全国民が被害者という立場で申し立てを行うことができることを確認しました。(ただし、検察審査会側の判断によっては申し立てを却下する場合もあるとのことでした。)

 これを受けて、5日の朝一で検察庁特捜部に連絡を入れて申立書の被疑者特定について話を伺ったところ、不起訴処分の正式な日付は2月4日であること、事件番号などについては記載しなくても小沢一郎という名前で事件特定は可能であることを教えていただきました。申立書の不起訴処分年月日と被疑者欄さえ記載していれば、事件番号(平成○年検第○号)、不起訴処分した検察官についてはこの件に関して特に記載する必要はないとのことでした。

 以上の説明を受けて書式を整え、本日13時過ぎに東京検察審査会事務局を訪れて申立書を提出し、その場で正式に受理されました。

 不起訴決定後、極力早く審査申し立てを行いたかったため、今回の申し立ては桜井一人だけで行いました。小沢一郎という巨悪を眠らせてはいけないこともありますが、外国人参政権実現のために誰よりも積極的なこの民主党大物政治家の動きを止めなければならないからです。一連の小沢ショックとも呼べる政局の中で、外国人参政権問題は一時期に比べてかなり下火になってきた感があります。しかし、同問題の中心にいる政治家が不起訴になったことで、またぞろ外国人参政権法案の国会上程を目指した動きが加速する可能性があるのです。

 突進する野獣に小石を投げる程度に過ぎないかも知れませんが、今できる範囲の精一杯として検察審査会への申し立てを速攻で行いました。こちらも気を緩めることなく外国人参政権法案、そして人権擁護法案をめぐる動きを注視し、必要と判断したときは果断速攻で行動を起こしていきたいと思います。

 参考までに1.検察審査会への申立書、2.被疑事実・不起訴を不当とする理由(審査会へ提出した書面)を以下に紹介いたします。



 検審は検察官の不起訴処分が妥当かを国民が審査する機関。有権者の中からくじで選ばれた11人の審査員で構成され、起訴相当の場合は11人中8人以上の議決が必要とされている。

 1回目の起訴相当議決を受けて、検察官が再び不起訴としたり、3カ月以内に結論を出さなかったりした場合には、審査会が再審査を行ない。再び起訴相当の議決が出ると、審査会の議決に法的拘束力をもたせた改正検察審査会法に基づき、強制的に起訴される。

 昨年5月の改正法施行後、兵庫県明石市の歩道橋事故で明石署元副署長が、同県尼崎市のJR福知山線脱線事故でJR西日本の歴代3社長が、検審の2度目の起訴相当議決をへて強制起訴された例がある。
偏見に満ちた検察審査会議決 民主主義の危機を映す

投稿者 Militant Liberal 日時 2010 年 4 月 28 日 15:57:09:
jieMt3FL1bLFI

 検察審査会なんてあんなものと言ってしまえばそれまでだが、今回の民主党小沢幹事長に対する「起訴相当」の議決は当面の政局、ひいては今後の政治情勢全般に与える影響は小さくないだろう。

1.検察審査会とはどのような組織か

 昨年から裁判員制度が施行されて、国民の刑事裁判に対する関与に一定の注目が集まっているが、検察審査会の歴史はかなり古く、1948年に制度が発足している。かく言う私も30年ほど前に幸運(不運?)にも抽選に当たって検察審査員を仰せつかったことがあるので、そのときの経験をもとに、検察審査会の仕組みと実態をお話しよう。

 検察審査会は全国の地方裁判所(支所を含む)ごとに設置され、地裁管内在住の選挙人名簿から無作為に11人の審査員が選ばれる。正規の審査員の他に正規の審査員が審査会に出席できないときに審査を代行する補助審査員が同数の11人いる(私が実際に選ばれたのはこの補助審査員の方)。

 実際の選出手順としては、まず選挙人名簿から200人程度の審査員候補者を選出して全員に通知する。検察審査会などという組織は一般にはほとんど馴染みのない組織だから、たいていの人はこの通知を受けて、初めて世の中に検察審査会なるものが存在していることを知るのである。この通知で検察審査会の制度や役割について基本的な知識を得て、この200人の中からさらに抽選で正規委員と補助委員各11人が選ばれる仕組みが伝えられる。予断だが、この二重選抜方式には事情があって、審査委員に選出された人には裁判所への「出頭指示書」が届くのだが、なにも悪いことをしていないのに裁判所に出頭を命じられたことから、世間体や将来を悲観して自殺した人がいたとのことで、予め予備選抜の段階で制度の内容を周知することとなったらしい。いずれにしても中小企業のおっちゃんやキャバレーのママさんなど老若男女取り混ぜた、ずぶの素人集団である。
 
2.検察審査会の役割

 世の司法案件には民事と刑事がある。借金の貸し借りなど債権者と債務者の間で債権・債務の存在を争うのが民事。週刊誌の記事などで名誉を毀損されたとして政治家やタレントが出版社を訴えた場合、名誉を傷つけられた政治家やタレント側が債権者で、出版社側が債務者となる。名誉毀損であれなんであれ、損害賠償の金銭でかたをつけるのが民事の世界。一方刑事は、ある人の行為が刑法その他罰則規定のある法律の規定に抵触するか否かを争う。罰則規定に該当する行為には課罰的違法性があるとされる。この違法行為を法定に持ち込む権限、つまり被疑者を起訴する権限は(独禁法違反に対する公正取引委員会を除き)専ら検察官が独占している。

 そこでこの独占的起訴権限を持つ検察官が、課罰的違法性がある行為を犯したにも関わらず被疑者を起訴しなかった場合に、それを不服として検察審査会に申し立てることができる制度になっている。私の経験から言うと検察審査会で扱われるのは交通事故や傷害事件、詐欺などの一般刑事事件が大半で、政治資金規正法のような政治がらみの案件は皆無ではないが極めて少ないようだ。一般刑事事件の場合、事件の外形的事実は誰が加害者で誰が被害者かも含めて極めて明白だ。例えば交通事故の場合、Aが運転するクルマがBを轢いてBを死亡または負傷させた、この事実は争う余地がない。問題になるのは、Bが自殺を目的に意図的にAのクルマに飛び込んだとか、Bが泥酔状態で突然Aのクルマの前に歩み出たなどの事情からAが不起訴となった場合である。BまたはBの遺族がAの側にも前方不注意などの違反行為があったとして、検察審査会に申し立てをしてくるわけである。そこでAの行為は起訴にあたいするような課罰的違法性を持つのかどうかを審議し、議決するのが検察審査会の役割である。この手の事案であれば、一般市民の常識や社会通念に照らして判断することも、あながち無謀な試みとは言えないかもしれない。

3.実際の議決に至るまで・・・事務局の誘導

 検察審査会は通常月に2回程度の頻度で開催されている。正規委員のみならず補助委員も含めて22名全員が全ての審査会に出席するのが前提。補助委員も参加するのは、事件の審査経過を承知していないと、正規委員が急に欠席となった場合に直ちにその任務を代行できないからである。

 審査申し立てがあった事案については補助委員を含む全員が捜査調書や現場写真などの証拠類(証拠不十分で不起訴になったのだから証拠というのは変かも知れないが)などを閲覧することができる。ここが問題である。何故か。見ることができるのであって、全証拠を見たり、調書の隅から隅までを読む義務はないのである。実際読んだところで素人には極めて分かり辛いだろう。私が審査員をしたときにも調書や不起訴に至った検察の報告者などいちいち読んだ記憶はない。交通事故現場の凄惨な写真などは、事務局が気の弱い人は見ないほうがいいですよ、などと言っていた始末である。これではまともな審議はできないのではないか。

 事件の概要や申し立ての趣旨、審議の論点といったところは裁判所の事務局からかいつまんでレクチャーがある。審議そのものは裁判官や裁判所職員が議長を務めるのではなく審議委員の互選で座長を選んで進行するのだが、冒頭の事務局レクチャーに相当程度誘導されることは免れない。例えばある事案について、事務局から、実は本件の申請人はいわゆる訴訟マニアと言われる人で今年だけでも何件も申請しています。はっきり言うと迷惑な人なんです、などとレクチャーされたことがあった。その段階で議決内容は決まったようなものだった。

 議決に至るまで、事案にもよるが通常3~4回(つまり2ヶ月程度)の審査会が開かれる。議決は正規委員(代理含む)の多数決で、選択肢は「不起訴相当」「不起訴不当」「起訴相当」の三つだ。前二者は6人の多数で決まるが、起訴相当の議決はは8人以上の多数を要する。例えば起訴相当7人不起訴不当4人の場合は不起訴不当の議決となる決まりだ。

4.東京第5検察審査会 小沢起訴相当議決の問題点

 なによりも2ヶ月程度で議決に至った拙速主義が異常である。私の経験では、訴訟マニア氏の申請を除けば、外形的な事実が明々白々の一般刑事事件でも2ヶ月(3~4回)程度の審査時間を要していた。一見単純な事案でも論点は多岐に亘り、最後は多数決だが可能な限り全体の認識の一致を追及するためである。今回の小沢陸山会事件のの審査は極めて短時間で全体の認識が一致してしまったようだ。これは事務局の誘導というよりも、検察が捏造し、メディアが無批判に流布した、小沢=巨悪=「政治とカネ」という等式を刷り込まれ、各審査員に当初から予断と偏見が鬱積していた結果ではないか。事務局は申請者の「真実を求める会」が訴訟マニアより悪質な札付き集団であるという正しい誘導も行わなかったに違いない。短期議決の背景には、初めに結論ありきの集団洗脳状態があったと考えられる。

 初めに結論が出ているのだから、あとの論理展開はどうでもよいことになり、実際に議決所の内容は、とても通常の刑事訴訟の立件に耐えるようなものではない。そもそも今回の審査員各位は民事と刑事の区別すらついていない節がある。検察審査化の議決の骨格は概ね次のようなものだ。「われわれ善良な市民は小沢からきちんとした説明を受ける権利がある(債権)」「小沢は陸山会のカネの流れについて説明する責任がある(債務)」「従ってわれわれ善良な市民は小沢に法定できちんと説明するよう求めるのが当然の感覚だ(債務の履行)」。これでは完璧に一般民事の発想であり、離婚や相続を巡っての口さがない井戸端会議のレベルで、到底刑事訴訟の法廷に持ち込める内容ではない。刑事事件として起訴するに足る証拠については、およそお粗末な言及しかしていない。その点を次にみる。
 
 先ず具体的な証拠として挙げられている石川代議士(元秘書)らの証言だが、終始報告書の内容について、事前に小沢に報告しているとの内容。これは文字通りの意味で、報告書の作成を一任されていたとしても事前に報告するのは当たり前だ。これをあたかも、土地購入資金の隠蔽のための虚偽記載を事前に知らされていたかのごとく言いくるめているのは論理のすり替え、論理の飛躍以外のなにものでもない。また石川議員が「小沢が4億円もの巨額の個人資産を保有していることを世間に知られたくなかった」と「虚偽記載」の理由を説明しているとされる検事調書も引き合いに出されているようだが、後日石川議員が否定しており検察の作文の可能性が強い。そもそも個人資産も土地購入代金も、陸山会への貸付金、銀行借り入れのための担保としての定期預金、など形は変わっていても、常に表の金で金銭出納上は隠蔽もなにもないのである。政治資金収支報告書にそのすべてを記載していない、あるいは記載すべき年度が異なっているというようなことが仮にあったとしても、課罰的な違法性など全くなく、必要なら修正報告すればすむような話である。つまり石川代議士ら起訴された三人自体が限りなく無罪に近いと推定されるのに、小沢に何の共謀協同正犯が成り立つというのだろうか。初めに結論ありきだから、こんなでたらめな論証になるのである。

 具体的な証拠がこのありさまだから、状況証拠のほうはもっとひどいことになっている。そもそも状況証拠だけで政治家を起訴しろという神経が狂っている。まず土地購入資金の出所を隠すために、小沢自らが融資申込み書に署名・捺印し、陸山会の定期預金を担保にしてまで執拗な隠蔽工作を云々というのは、幼稚な事実誤認、邪推な類といわざるをえない。陸山会の定期預金とは小沢の自己資金のことであり、その名義を陸山会にしたことで話がややこしくなっているが、小沢自身の名義にしておけば問題はなかった。隠蔽のために陸山会名義にしたとでも言うのだろうか。政治資金報告書に小沢一郎、借入金、4億円との記載が公明正大に乗っているのに、である。現金があるのに何故銀行から借り入れるのか、というのもど素人の浅はかな邪推だ。事業会社にしろ各種団体にしろ、資金繰りの実務経験がある者なら誰にでも分かる道理だが、手元の現金だけで業務が回るなら仲介機関としての銀行などいらないではないか。はなから隠蔽工作なるもの自体が存在しないことは明らかだ。存在しない事件の共犯もまたありえないのは理の当然。初めに結論ありきだから、こんな当たり前のことが見えなくなる。

 全て秘書に任せているということで政治家本人の責任は免れないというのも、今回に関しては全くの言いがかりと言うほかない。この人たちは本当に洗脳されているとしか思えない。政治資金収支報告書の作成を秘書に委ねるのは当たり前で、よほど貧弱な議員でない限り自分で作成したりはしない。小沢が言っているのはそれだけのことだ。4億円の歳入、歳出の記載年度がいつになったかは秘書の判断である。あたかも、小沢が4億円のカネの動きを秘書任せで知らなかったとか、虚偽記載のような脱法行為は秘書が勝手にやったとか、あたかも小沢がそのような言い逃れをしているかのごとき決め付けは、単なる小沢に対する難癖以上のものではない。初めに結論ありきだから、的外れな言いがかりばかりが目立つのだ。

 他にもこの議決書は言い出せばきりがないが、この辺にしておこう。これだけでも刑事事件としてはおよそ立件の体をなしていないことは明らかだろう。検察審査会は疑わしきは罰せず(私などは疑わしいとさえ思わないが)という子供でも知っている原則を大きく逸脱して、説明責任、説明責任と喚きたてて被疑者の側に何も悪いことはしていませんという立証を求めている。政治家の説明責任という意味では、パーフェクトではないものの、並みの政治家よりもはるかにはっきりと小沢は説明しているではないか。しかも繰り返し。何もしていないのに、していないことを証明しろと迫る手口は、痴漢冤罪事件と酷似している。植草先生の二の舞にしてはならない。  


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85」の加藤氏の2010.4.28日付け投稿「【検察審査会「存在しない小沢問題」起訴相当の対論整理および今後の選挙】」を転載しておく。

1)検察審議会は「存在しない小沢問題」を起訴相当とした。
 朝日新聞 社説 4/28 「起訴相当」―小沢氏はまだ居直るのか
 読売新聞 社説 4/28 小沢氏起訴相当 「公判で真相」 求めた審査会
 毎日新聞 社説 4/28 小沢氏 「起訴相当」 全員一致の判断は重い
 東京新聞 社説 4/28 小沢氏起訴相当 重い市民感覚の議決

2)未だにやっていたのですね。うんざりしています、バックの日本会議という極右の連中には。小沢問題という問題は存在しません。存在するのは暴走する特捜と狂ったマスコミ問題です。

3)特捜を放置し、不起訴の後も温情人事をした千葉法務大臣の弁護士資格を剥奪すべきです。
憲法をご存じ無く、また有史以降「初めての民主主義」を崩壊させる役割を自ら任じているとの認識も無く、暴走検察に影で拍手しているらしい法務大臣ですから。

4)「小沢問題なるマスコミ検察問題」について、おさらいします。
①小沢秘書の方は形式犯罪ですらありません。政治資金規正法や政党助成法において「運転資金」融通(一時貸付)の記載は不要です。

②小沢さんが提供した運転資金の原資は明確です。御尊父から相続した家屋の売却代金を信託銀行に預けて30年後に解約したものです。

③年度をまたがる固定資産の購入と登記で勘違いをして、しなくて良い記載をした結果、単年度では辻褄が合いません。

④この責任は小沢秘書の方には無く、政治資金報告書を受け取って検査した総務省政治資金管理課による検査と訂正指示に二重ミスがありました。そんなに捜査したいのなら総務省に立ち入り捜査すべきです。犯罪なんて有り得ませんが、この場合。

⑤購入した不動産は不正蓄財ではありません。昨年の衆議院選挙の勝利となった原動力である多数の秘書の最低限の生活を維持するもので、企業なら研修所か社宅に相当します。民主党の議員候補を全国津々浦々で発掘し、選挙運動を指導し、民意の認識を教えるのに必要な施設です。

⑥水谷建設元会長の証言を理由にダム建設利権調整に「天の声」を小沢さんが発したと検察はシナリオを描いていた。しかし、水谷建設元会長は佐藤前福島県知事裁判法廷で偽証の前科がある。周辺証拠も検察が年度を間違えるなどデッチ上げに近い検察の犯罪である。

⑦加えて、長年野党暮らしの小沢さんに天の声などありようも無い。もし、天の声を疑うのなら発注権限者である当時の県知事と水谷建設の地元県知事および両知事の関係を捜査すべきである。

⑧小沢さんの元秘書(自民に鞍替落選中)と石川議員の私設秘書(候補者推薦されず)の発言をマスコミと自民は利用したが、二人とも議員にあらざる品格として候補者にしてもらえなかった腹いせの様相が強い。マスコミに暴露すればするほど、証言の真実性を疑わせるばかりである。

⑨無数にある自民の政治資金規正法違反と贈収賄疑惑を無視し、贈収賄の可能性が無い小沢幹事長と鳩山首相のみを捜査する検察は骨の髄まで自民利権に組み込まれている。検察裏金を自民法務大臣が不問にする代償として、自民の進める新自由主義の敵を葬る捜査に徹してきた。

⑩そのために、検察エリートのほとんど全員を米国留学させたり大使館勤務させたりして金融取引犯罪捜査の研究を組織的に行ってきた。その成果が竹中時代の銀行幹部摘発となり、金融関係政府機関長の座を財務省から奪い取ることに成功している。

⑪後にほとんどが無罪となり、検察の金融研究の杜撰さを露呈させた。今回の小沢さん秘書捜査でも同じ杜撰さが暴露されている。検察は正義の府ではなくなった。社会保険庁は低倫理観、検察は「低IQ且つ低倫理観」である。それでも「美味しい官庁」でありしがみついている。

5)岡田、前原と二代続いて自己崩壊し、政党支持率一桁の万年野党になっていた旧民主党を政権政党にしたのは小沢さんです。

6)小沢さんが田中角栄さんから学んだ直接民主主義的な政治活動を実践して民衆の真の声を聞いたのです。今までの偽民主主義を操る権力者達(自民政治家、官僚、司法、マスコミ、経団連)を打倒しなければ、国民は益々搾取され奴隷にされると。

7)偽民主主義者たちは権力構造の隅々にまで浸透しています。国会議員(民主党議員にも多数)から地方公務員や新聞の末端記者にまで及んでいます。昨年の衆議院選挙で大勝利を勝ち取りましたが、組閣後の内閣の苦労やちぐはぐで先の見通しもない混乱の様相を呈しています。

8)この混乱を起しているのはマスコミに支援され教唆された検察と国家官僚です。サボタージュとあからさまな妨害に始まり、地方議員や無数の既得権益擁護団体の最終抵抗が全国で火の手を上げています。

9)国家官僚が徐々に民主化され、自民党が止め処ない分裂抗争で消滅しつつある今、マスコミなど既得権益団体の最後の砦は地方議会なのです。地方議会は今でも自民系が80%近いと推定されます。彼らの意向を受けた役人や有力者ボスが中央の方針に次々と叛乱を起しています。

10)地方議員選挙で人材を集め、教育し、議席を勝ち取ってゆくことが出来るのは小沢さん及び彼の薫陶を受けた国会議員と秘書集団しかありません。旧民主党メンバーはまったく無力で、脚を引っ張る発言をするしか能がありません。

11)ですから、マスコミは小沢さんを無力化すれば、既得権益団体が中央権力を再び掌握できると必死なのです。小沢さんの居ない民主党は「仲良しクラブ」に過ぎず、「自由闊達な民主党」とは騒いで脚の引っ張り合いをする政権担当能力とは程遠い人たちなのですから。

12)参議院選挙で法務大臣は当選できないでしょう。国民はしっかりとその責任を見極めています。江戸時代以来の拷問による起訴と出世を餌にした裁判官の買収人事を横行させている法務大臣ですから。

13)今回の検察審査会の決定は良い機会になるかもしれません。裁判を通して、特捜が行った「犯罪的捜査」を白日の下に晒し、特捜検察官全員を尋問して、膿を切り取るのです。

14)特捜は当然解散です。国際連合人権規約委員会の勧告に従って可視化・弁護士同席・全捜査記録作成保存義務化すべきです。自白を証拠と認めない法律にすべきです。

15)おとり捜査や無条件盗聴などの新捜査技法の同時法制化は不要です。警察の定員増も不要です。全国警察官の半分に近い「公安警察」を廃止して「刑事警察」に担当換えすればよいのです。検察官も同様です。

16)まず、参院選に勝利しましょう。単独過半数まで欲張る必要はありません。国民新党や社民党の閣僚の閣議決定反対が問題なのではありません。公然と民主政治の定着に阻害となる発言を繰り返す民主党内「自由闊達派」が問題なのです。

17)仙石、前原、枝野やサボタージュする千葉、北澤、直嶋(派遣法骨抜き、原発が温暖化対策)や官房長官が問題なのです。連立政権に問題はないのです。

18)小沢さんも主要閣僚として力を発揮して欲しいものです。そういう内閣改造を目標に頑張ろうではありませんか。

19)それで終りではありません。来年の統一地方選で過半数を獲得しないと、民主化政策がことごとく反抗に会います。今から民主党県議連の意識改革運動を行い、同時に数万人の地方議員候補を集めることが必要ですから。(おわり)  


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK85」のニューニュー氏の2010.4.28日付け投稿「小沢氏起訴相当の議決書全文(政治とカネ212) (弁護士阪口徳雄の自由発言)」が「議決書」を掲載している。これを転載しておく。

 http://blogs.yahoo.co.jp/abc5def6/61495980.htmlより転載----------------------------------------------------

 第5検察審査会の議決書全文を引用する。審査補助員の弁護士は元刑事裁判官で最近弁護士に登録した様子。

―――――――――――――――――――――――――――――――――

 平成22年東京第五検察審査会審査事件(申立)第10号
 申立書記載罪名   政治資金規正法違反
 検察官裁定罪名   政治資金規正法違反
 議 決 年‐月 日    平成22年4月27日
 議決書作成年月日 平成22年4月27日

 議決の要旨
 審査申立人   (氏名) 甲
 被疑者 (氏名)  小沢一郎こと 小 澤 ― 郎

 不起訴処分をした検察官  東京地方検窯庁 検察官検事 木村匡良
 議決書の作成を補助した審査補助員  弁護士  米澤敏雄

 上記被疑者に対する政治資金規正法違反被疑事件(東京地検平成22年検第1443号)につき,平成22年2月4日上記検察官がした不起訴処分(嫌疑不十分)の当否に関し,当検察審査会は,上記申立人の申立てにより審査を行い,検察官の意見も聴取した上次のとおり議決する。

 議決の趣旨

 本件不起訴処分は不当であり,起訴を相当とする。

 議決の理由

 第1 被疑事実の要旨
 被疑者は,資金管理団体である陸山会の代表者であるが,真実は陸山会において平成16年10月に代金合計8億4264万円を支払い,東京都世田谷区深沢所在の土地2筆を取得したのに

 1 陸山会会計責任者A(以下Aという。)及びその職務を補佐するB(以下Bといぅ。)と共謀の上、平成17年3月ころ,平成16年分の陸山会の収支報告書に,本件土地代金の支払いを支出として,本件土地を資摩としてそれぞれ記載しないまま,総務大臣に提出した

 2 A及びその職務を補佐するC(以下「C」という。)と共謀の上,平成18年3月ころ,平成17年分の陸山会の収支報告書に,本件土地代金分過大の4億1525万4243円を事務所費として支出した旨,資産として本件土地を平成17年1月7日に取得した旨それぞれ虚偽の記入をした上総務大臣に提出したものである。

 第2 検察審査会の判断

 l 直接的証拠

 (1)Bの平成16年分の収支報告書を提出する前に,被疑者に報告・相談等した旨の供述

 (2)Cの平成17年分の収支報告書を提出する前に,被疑者に説明し,被疑者の了承を得ている旨の供述

 2 被疑者は,いずれの年の収支報告書においても,その提出前に確認することなく:担当者において収入も支出も全て真実ありのまま記載していると信じて,了承していた旨の供述をしているが,きわめて不合理で不自然で信用できない。

 3 本件事案について,被疑者が否認していても以下の情況証拠が認められる。

 (1)被疑者からの4億円を原資として本件土地を購入した事実を隠蔽するため,銀行への融資申込書や約束手形に被疑者自らが署名,押印をし,陸山会の定期預金を担保に金利(年額約450万円)を支払つてまで銀行融資を受けている等の執拗な偽装工作をしている。

 (2)土地代金を金額支払つているのに,本件土地の売主との間で不動薄引渡し完了確認書(平成16年10月29日完了)や平成17年度分の固定資産税を買主陸山会で負担するとの合意書を取り交わしてまで本基記を翌年にずらしている。

 (3)上記の諸工作は,被疑者が多額の資金を有しておると周囲に疑われ,マスコミ等に騒がれないための手段と推測される。

 (4)絶対権力者である被疑者に無断でA・B・Cらが本件のような資金の流れの隠蔽工作等をする必要も理由もない。

 これらを総合すれば,彼疑者とA・B・Cらとの共謀を認定することは可能である。

 4 更に,共謀に関する諸判例に照らしても、絶大な指揮命令権限を有する被疑者の地位とA・B・Cらの立場や上記の情況証拠を総合考慮すれば,被疑者に共謀共同正犯が成立するとの認定が可能である。

 5 政治資金規工法の趣旨・目的は,政治資金の流れを広く国民に公開し,その是非についての判断を国民に任せ,これによって民主政治の健全な発展に寄与することにある。

 (1)「秘書に任せていた」と言えば,政治家本人の責任は問われなくて良いのか。
 (2)近時,「政治とカネ」にまつわる政治不信が高まっている状況下にもあり,市民目線からは許し難い。

 6 上記1ないし5のような直接的証拠と情況証拠があつて,被疑者の共謀共同正犯の成立が強く推認され,上記5の政治資金規政法の趣旨・目的・世情等に照らして,本件事案については被疑者を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである。これこそが善良な市民としての感覚である。

 よって,上記趣旨のとおり議決する。

             東京第五検察審査会


Re::れんだいこのカンテラ時評720 れんだいこ 2010/04/29
 【情けないほど酷い朝日新聞の低脳化考】

 2010.4.28日付けの朝日新聞社説「起訴相当―小沢氏はまだ居直るのか」にコメントしておく。

 この社説士に申しておく。題名からしてケシカラン。「起訴相当―小沢氏はまだ居直るのか」の弁には、「検察不起訴―朝日はまだ小沢を叩き続けるのか」とお返ししておこう。いずれ、「朝日はまだ居直るのか」と我々が突き上げる日が来よう。じつとして待っておれ。

 社説士よ、「無作為で選ばれた審査員」と書いているが本当かな。ネットでは既に滅茶苦茶な人選ぶりであったと口コミされているぞ。お前は調べてものを言っているのか。社説責任があるのだから、知らぬでは済まされぬぞ。ここのところを説明してみ。公平な人選、公平な議論を経て、満場一致の議決だったと云うなら、それを実証報道してみ。それがお仕事だろうが。

 「先の鳩山由紀夫首相に対する検察審査会の議決同様、国民の声を代弁するものだ」と異なことを書いているが、これはどういう意味だ。「鳩山シロ、小沢クロ」の結果となったが、これが本当に国民の声かや。オカシナ判定として燻っているのではないかな。お前のオツムはかなり曲がっていようぞ。

 「このいら立ちや閉塞(へいそく)感を生んだのはほかならぬ小沢氏である」もオカシイ。国民は何も、小沢起訴不起訴に対して「いら立ちや閉塞」を感じていまい。もうエエカゲンニセンカイと云う声の方が多かろうに。鳩山政権政治に対する「いら立ちや閉塞」はある。しかしそれは党務の小沢の方の責任ではなく政務の鳩山の方の問題だろうが。

 「国会での説明を求められても一切応じない」とも云うが、政治資金収支報告書に記載した内容の「天の声」まで、国会で逐一吟味し質疑させるのか今後は。国会つうところは政策の審議をしてくれんと困るがな。高い税金払っているのだし、互いに先生呼ばわりして談笑するのもエエ加減にして貰いたいわな。それともなにか、国会を議員同士の吊るしあげ査問機関にしたいんかやちみは。インテリつうのはそういう風に考えるのかや。

 「民意に正面から向き合おうとせず、居直りというほかない態度をとることへの拒否感、嫌悪感が、政策の迷走とあいまって、鳩山内閣や民主党の支持率を押し下げている。時がたてば忘れられるのではなく、時がたっても手を打たず、自浄作用を働かせないことへの不信が深まっているのだ」。これに文句つけたらキリがないので止すが、朝日らしいイヤラシイ言い回しではある。

 社説士は云う。「政治家が資金管理団体や政党支部など数多くの『財布』を持ち、見えにくくしている資金の流れを透明にするにはどうすればよいか。審査会が問題提起している政治家本人と秘書の関係をどう整理し、責任をいかに果たすのか」。この問いはもっともだ。れんだいこが答えておこう。小沢幹事長のように入出金を全て収支報告書に記載することだ。記載しなかったり故人献金を記載するのが一番悪い。分かったかな。

 社説士は次のように結んでいる。「議決を受けて小沢氏は幹事長続投の考えを示したが、大局に立った判断をすべきだ。一刻も早く国会で説明する。それができないのであれば、幹事長職を辞し、民主党の運営から手を引く。無駄にできる時間は、もうない」。

 要するに、これが云いたかったのだろう。小沢を幹事長職から降ろせ、これがご主人様からのご命令なんだろう。これが云いたい為に、いろいろ胡椒をかけて手を替え品を替え論じていたに過ぎない。そういう裏舞台が透けて見えてくる。こういう論調して居れば、いつでも御身安泰、高給にありつけるという訳か。

 朝日が、読売、産経とは物言いが少し違う、しかしながらご主人様のご命令の忠実さでは何ら違わない、日頃小難しく云う癖のある言論機関であるのは知れている。それにしても寂しいものがある。これが云いたい為に採り上げている。しかし、この手の社説士に聞かせてもムダだろうから、何せ聞く耳を持たない者には漬ける薬がない。だから云うまい。寂しさだけを遺しておこう。

 2010.4.29日 れんだいこ拝






(私論.私見)