2009.3.4小沢第一秘書逮捕事件経緯1 |
(最新見直し2008.8.30日)
2009.3.3日、東京地検特捜部は、国内で多額の裏金を作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の政治献金に絡み、違法献金を受けていた疑いが強まったとして、小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の会計責任者で、小沢代表の公設第1秘書を務める大久保隆規容疑者(47)、西松建設前社長の国沢幹雄容疑者(70)=外国為替及び外国貿易法違反の罪で起訴=ら計3人を、政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いで逮捕し、東京都港区の陸山会など関係先の捜索に乗り出した。
特捜部の調べでは、大久保秘書は03~06年、実際は西松建設の政治献金であることを知りながら、陸山会の政治資金収支報告書に、西松建設のOBが代表を務めていた政治団体「新政治問題研究会」(95年設立、06年解散)と、「未来産業研究会」(98年設立、06年解散)から計2100万円の寄付を受けたとする虚偽の記載をした疑いなどが持たれている。 西松建設元幹部などによると、西松建設は社名を出さずに国会議員の政治団体に献金する仕組みを作り、ダミーのOBが代表の政治団体を通じて国会議員側に資金提供をしていたという。 政治資金規正法は、他人名義での献金や政党側以外への企業献金を禁止している。会計責任者は献金が同社からの献金だと認識していた疑いがあるという。 捜査関係者によると、陸山会など小沢氏側の政治団体は、西松のダミーの政治団体「新政治問題研究会」(新政研)と「未来産業研究会」(未来研)から、両団体が平成18年末に解散するまでの12年間に総額2億円近い献金を受領していたという。 これらの献金方法については、大久保容疑者が、西松前社長の国沢幹雄(70)と元総務部長兼経営企画部長の岡崎彰文(67)の両容疑者に対し、具体的な金額や献金先などを指示。2人はこれに応じ、毎年1500万円-2000万円程度を大久保容疑者が指定した銀行口座に振り込んでいたとされる。 特捜部の調べに対し、西松関係者は「長年の献金は、小沢氏側の政治団体からの要求に応じて支払ってきた」などと供述しているもようだ。 西松関係者によると、両者の献金授受には、新政研や未来研の関係者は一切かかわっていなかったといい、特捜部はダミー団体を使ったトンネル献金について、小沢氏側の政治団体も違法性を認識していた疑いが強いとみている。 大久保容疑者は、陸山会の会計責任者に就任した12年以降、小沢氏側の政治団体の資金管理を任されていたという。 特捜部の調べによると、大久保容疑者ら3人は、18年10月ごろ、新政研の名義をダミーに使って、陸山会に対して行われた西松の企業献金を授受するなどした疑いが持たれている。 |
西松建設側の政治団体による献金先には、複数の自民党議員が挙げられている。河村健夫官房長官は、4日、山口俊一首相補佐官と二階俊博経済産業相の秘書官と個別に接触、献金やパーティー券代金について説明を求めた。 |
民主党の小沢一郎代表は3日午後の幹部会で、西松建設のOBが代表を務めていた政治団体からの献金について「何の問題もない。適切に処理している」と説明した。東京地検特捜部が政治資金規正法違反の疑いで小沢代表側の政治団体を捜査する方針を固めたもようだとの朝日新聞の報道を念頭に発言した。 3.4樋、民主党の小沢代表は、公設第一秘書が政治資金法違反事件で逮捕されたことに関して記者会見を開き、約40分間にわたって弁明した。「私は、政治献金を全て法にのっとって報告し、オープンにしている。何らやましいことはない。起訴に値するような法律違反はやっていない」と明言した。 政治献金について次のように述べた。
2100万円の献金を受けた背景は調べないのかと問われ、次のように答えた。
結果的にゼネコンから非常に多くの資金が出たと問われ、次のように答えた。
違法献金の疑いについては次のように述べた。
西松建設への便宜供与について次のように述べた。
代表辞任について次のように述べた。
東京地検特捜部に対して、次のように批判した。
|
「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK59 」の南青山 氏の2009.3.4日付け投稿「小沢民主党代表の公設秘書が逮捕(「在野のアナリスト」2009.3.3)【小沢代表に都合がいいとの見方も】」は、次のように指摘している。前半のくだりが参考になるので、この部分を転載しておく。 http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/2009-03.html#20090303
|
2009.3.5日、政府高官が、西松建設の巨額献金事件の捜査について「自民党議員に波及する可能性はない」などとの認識を示し波紋を呼んだ。西松建設側の献金やパーティー券購入など資金提供先には、自民党の森喜朗元首相や二階俊博経産相、、尾身幸次元財務相らが含まれているが、この高官は、民主党の小沢一郎代表に比べて金額が少ないことを指し「あの金額で違法性の認識を出すのは難しい」と述べた。政府高官が政治家の絡む事件で捜査の見通しについて言及するのは異例のことで、国策捜査説や陰謀説も流れているだけに、これに拍車をかけた格好となった。 政府高官は、内閣官房副長官 漆間 巌 (うるま いわお)氏であることが判明させられた。 元記者の宮崎信行さん(http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/a4b49c927aed5a22c0e19db289b86b53)によれば、下記のような取材のきまりがあるそうだ。首相官邸と内閣記者会は、記者会見ではなく「懇談」形式の取材の際に、政府首脳=官房長官、 政府高官=官房副長官(事務)、首相周辺=総理秘書官との主語で報じることになっています。「懇談」の席上、本人がOKした場合は、実名で報道できることになっています。 これによれば、政府高官というのは、漆間巌官房副長官(事務、元警察庁長官)のことになる。この報道について、本人が実名で報道することはOKしなかったのであろう。しかし、記者や知識のある人ならすぐに誰が発言したかわかってしまうので、オフレコでもなかったようだ。 小沢代表の秘書、大久保隆規氏が逮捕された理由が「西松建設への請求書があった」からということだが、『きっこのブログ』(http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/03/post-3bc0.html)によれば、実際はそんな事実はなかったことを特捜部は認めたらしい。ここまで見ても、植草さんが述べられたように、いかにマスコミが未確認情報を垂れ流しているかがよくわかると思うけど、宮崎信行さん(http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/a4b49c927aed5a22c0e19db289b86b53)によれば、さらに、驚いたことに、「他のゼネコンではこのくらいは献金している」などと具体的な金額を示しながら、西松側に献金額の積み上げを要求していたのは、自民党岩手4区支部長で次期衆院選自民党公認候補予定者、高橋嘉信元衆院議員(http://www.jimin.jp/jimin/giindata/shibu/takahashi-yo.html)だったそうだ。 経歴を見てもおわかりの通り、高橋氏は、小沢代表の政策秘書を経て、2000年に比例東北ブロックから衆院議員になった。その後、市長選に出馬したが、落選。小沢代表の小選挙区での対抗馬として自民党岩手4区支部長に就任している。 理解に苦しむこの時期の小沢氏秘書の逮捕 西松建設からの政治献金の虚偽記載容疑で民主党の小沢一郎代表の秘書が逮捕された事件について、検察OBで桐蔭横浜大学法科大学院教授の郷原信郎氏は、政治団体を経由した献金に対して政治資金規正法の虚偽記載を適用することは非常に難しいとの見通しを示した。 長崎地検の検事時代に自ら政治資金規正法がらみの捜査に携わった経験を持つ郷原氏は、そもそも政治資金規正法は必ずしも実質的な資金の提供者を寄付者として記載することを要求していないことを指摘する。「実際は西松建設がお金を出していることが分かっていても、政治団体から寄付を受けたのであれば、政治資金収支報告書には政治団体の名前を記載しても違反にはならない。政治団体がなんら実態の無いダミー団体で、しかも寄付を受け取った側がその事実を明確に把握していたことが立証されない限り、政治資金規正法違反とは言えないが、実態の無い政治団体はたくさんある。」郷原氏はそう語り、選挙を控えて政治的な影響の大きなこの時期に、あえて野党党首の公設秘書の逮捕にまで踏み切った検察の意図に疑問を呈した。 |
「『ユダヤ発言』したのかしないのか テレ朝に米人権団体が抗議」を転載しておく。
|
【ロッキード事件の東京地検エースの堀田氏が検察の正義を後押しする】 |
4.21日、ロッキード事件時の東京地検特捜部検事としてロッキード事件を捜査、米国での嘱託尋問を担当し、起訴後公判検事として田中角栄元首相に論告求刑をしたことで知られ、法務省最高検察庁検事を最後に退官し、弁護士、財団法人さわやか福祉財団理事長として活動し、ホームヘルパー基礎研修制度の提唱などを行っている堀田力元検事が、小沢代表の秘書逮捕問題で民主党が設置した第三者委員会に出席し、一連の西松事件に於ける検察の捜査に対し、「検察は説明責任を果たしている」と述べた。堀田元検事の危うい正義性を浮き彫りにした。
|
【小沢氏4億円借り入れ金不記載は検察の捏造】 | |
検察がリークし、マスコミ各社がこぞって取り上げた「小沢氏4億円借り入れ金不記載」は捏造と判明した。事実は、04年の収支報告書に小沢氏から4億円借入したことが記載されていた!!返済は05年に2億円、06年に2億円となっている。
|
【郷原信郎氏の検察暴走批判】 | ||||||
2010.1.10日、佐久間特捜部長と同期にして元長崎地検次席検事、検察で23年間仕事をしてきた郷原信郎氏は、テレビ朝日「サンデープロジェクト」に出演し、「小沢一郎氏からの借入金4億円」は陸山会の2004年の収支報告書に記載されている」と発言した途端、司会の田原総一朗氏は、「ええっ」と驚愕の声を上げ、スタジオ中が静まりかえった。ここで、郷原氏の所論を確認しておく。れんだこが纏めれば、こういうことになる。
「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK77」の「郷原信郎氏:民主主義国家で政治家が言いがかりのような事件で潰されることは絶対にあってはならない。そのために訴え続けている」を確認する。http://www.asyura2.com/10/senkyo77/msg/627.html
|
||||||
(私論.私見)
検察審査会の2度の「起訴すべきだ」とする議決を受け、2011年1月、指定弁護士が小沢元代表を強制起訴した。[関連情報] ・ [映像ニュース]陸山会事件で建設会社からの裏金授受認める - 日本テレビ系(NNN)(9月26日) ◇石川議員ら3人に有罪判決 ・ 陸山会事件、石川議員ら元秘書3人に有罪判決 - 読売新聞(9月26日) ・ 全員有罪、その時3被告は…陸山会事件判決 - 読売新聞(9月26日) ◇小沢氏の政治的責任を問う声 ・ 陸山会判決、小沢氏の責任「免れ得ぬ」の声 - 読売新聞(9月26日) ・ 自民が小沢氏の証人喚問要求 陸山会判決 - 産経新聞(9月26日) ・ 「陸山会」の土地購入をめぐる事件の概要 - 関連情報エリア ◇裁判の争点は ・ [4億円記載]<陸山会>元秘書3人に26日判決 元代表の4億円記載焦点 - 毎日新聞(9月25日) ・ [大久保隆規被告との共謀]共謀、動機の判断焦点=石川議員ら26日に判決―陸山会事件・東京地裁 - 時事通信(9月24日) ・ [ダミー団体の認識]「陸山会」元3秘書公判 西松事件 ダミー団体、認識争点 - 産経新聞(9月24日) ◇石川被告は無罪を主張 ・ 石川被告、緊張からトイレ休憩たびたび 半年に及ぶ緊迫の審理 - 産経新聞(9月26日) ・ <陸山会事件>石川議員 有罪でも「政治活動続ける」 - 毎日新聞(9月25日) ・ 石川 知裕 - Yahoo!みんなの政治 ◇地裁は捜査段階の供述調書を却下 ・ 「調書」大量却下で小沢元秘書3人の量刑はどうなるのか - ゲンダイネット(7月12日) ・ 起訴拠り所の調書否定で小沢氏の無罪確実 - 全文見るには手続きが必要。Astand(7月13日) ・ 郷原信郎 (@nobuogohara) - TwitLonger ・ 政治資金規正法について - 関連情報エリア バックナンバー小沢氏元秘書3人に有罪判決(26日) / 小沢氏元秘書午後判決 争点は(26日) / 石川議員、有罪でも政治活動(25日) ... ニュース
石川被告の主張
「陸山会」の土地購入をめぐる事件の概要2010年1月15日、東京地検特捜部は政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で、「陸山会」の会計事務担当だった元私設秘書の衆院議員石川容疑者36歳と、後任の会計事務担当だった元私設秘書池田容疑者32歳を逮捕。翌16日、元会計責任者で公設第1秘書大久保容疑者48歳を逮捕。同年2月4日、東京地検特捜部は政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で3人を東京地裁に起訴した。
特集
土地購入をめぐる事件の経過小沢氏元秘書起訴以降の経過
小沢氏元秘書起訴までの経過検察審査会で「起訴相当」と議決検察審査会が指摘する犯罪事実
時系列
強制起訴について
起訴状況
虚偽記入の罪について公判関係公判前整理手続き
石川被告、池田被告の公判第一審 東京地裁大久保被告の公判
第一審 東京地裁(登石郁朗裁判長)
土地購入をめぐる事件関係解説等
政界での反応
指揮権発動に関して
西松建設からの違法献金事件関係
事件の構図、経過
陸山会に関する動き
コラム
関連トピックス |