2012.11.12日小沢公判東京高裁無罪判決考

 (最新見直し2012.11.12日)

 (れんだいこのショートメッセージ)


れんだいこのカンテラ時評№1071 投稿者:れんだいこ 投稿日:2012年11月12日

 2012.11.12日小沢公判東京高裁無罪判決考

 2012.11.12日、小沢公判の控訴審判決が東京高裁102号法廷であり、小川正持(しょうじ)裁判長は一審東京地裁の無罪判決を支持し控訴を棄却した。事件の展開史を読み直す時間がないので印象の強いところ、共認しておきたいところをを述べることにする。

 れんだいこが窺うのに、判決は全体に小沢秘書の立件、小沢どんの立件そのものに容疑不足を指摘している模様である。よって、「無罪判決を出した一審判決は不合理とは言えない」と結論づけた。検察審査会の起訴議決に基づく強制起訴事件は6件あるが訴審判決は初めて。国会議員への判決で一、二審ともに無罪とされたのも初事例となった。小沢どんは大久保秘書逮捕事件から3年と254日の1350日の間、政治活動を制約され現在に至っている。指定弁護士側が2週間以内に上告しなければ無罪が確定する。元秘書3人の控訴審が今月14日から始まる。

 この裁判の反動性は元々からの無理筋の立件にある。奥の院指令を受けた東京地検特捜部が、小沢どんの政治能力を殺ぐ為、政治的殺人をする為に小沢どんの秘書寮建設を廻る資金調達に疑惑の目を向けた。小沢氏ほどの政治的大物なら当然あるだろうとの見込みからゼネコン利権の捜査に入った。贈賄側として準大手ゼネコンの西松建設の捜査に向かった。ところが、出てきたのは自民党有力議員10数名。これは立件されず小沢どんのみをターゲットにして公設第1秘書の大久保秘書逮捕から突破口を開こうとした。

 ところが、秘書を無理矢理に脅しすかしして立件したものの小沢どん起訴までには持ち込めなかった。他にも収支報告書の記載問題等の重箱の隅をつつくような嫌がらせ容疑で立件したものの論拠が次から次へと破綻し、挙句の果ては取り調べた検事の方が被告になると云うお粗末を通り越して滑稽な展開を見せた。これにより東京地検特捜部は無論のこと検察全体の信頼と信用が地に堕ちた。裁判所の無罪判決が辛うじて司法の公正さを担保した形である。

 この一部始終に於いてマスコミの演じた責任は特段に重い。そのお粗末さは、1970年代のロッキード事件での田中角栄追討時のマスコミの喧騒にも疑惑が及ぶだろう。立花隆と日共が車の両輪となって田中角栄を追い詰めたが、かの事件の胡散臭さへの検証まで及ぶことになろう。

 TBSは、「石川議員が水谷建設から裏金5000万円を受けとった現場にたまたま居合わせた男性の証言」という捏造ビデオを放映した。これに対し、女傑森ゆうこ参院議員が抗議し根拠を問うと、何の弁明もできずすごすごと蔵入りさせてしまうお粗末。その後、くだんの男性は石川議員と面識がないことが判明している。「大久保秘書が起訴事実を認めた」とする起訴翌日の誤報然り。NHK を始めマスコミが一斉に誤報道した。NHK は国会の総務委員会で追及されるも未だに訂正も謝罪もしていないとのこと。ロッキード事件の際に榎本秘書を落そうとして「角栄自供」なる虚報を一面トップ紙面で提供した産経新聞の犯罪には及ぶまいが真似ていることが分かる。マスコミは政治家に対して襟を正せと云う癖があるが、襟を正さねばならないのは小沢どんなのかマスコミなのか、マスコミは歴史に向かって返答せねばならない。

 日本共産党がこれまた酷い。「小沢氏の地元、岩手県の胆沢ダムの工事の受注をめぐって、中堅ゼネコン・水谷建設(三重県)が小沢事務所に5000万円ずつ、計1億円の裏献金を渡した」なる赤旗スクープを飛ばし、これが決め手となり東京地裁が2011.9.26日、小沢氏の元秘書3人に禁固2―3年の有罪判決を出している。この時、日共は、「赤旗スクープによる裏献金の事実が有罪の決め手になりました」と自画自賛している。この勢いを借りて市田書記局長が小沢どんの国会証人喚問を要求している。

 赤旗スクープの真偽判定が未だ為されていないが、これが仮に虚報だったとすると謝罪では済むまい。赤旗スクープの執筆記者、それを大々的に喧伝した党中央の責任問題が必至であろう。ところが何食わぬ顔で今も正義ヅラして生き延びている。人を責める時には猛然と威勢が良いが、手前が弁明せねばならぬ時には知らん顔できるとは常識外の顰蹙者だろう。人に道理道徳倫理を説くのだけは今後絶対に止めて貰おうと思う。

 しかし、責任を問われるのはマスコミ、日共だけではあるまい。これまで゛の各党及び議員の発言も重大であろう。誰がどういう発言をしていたのか確認すれば面白かろうがノートしていないのでお見せする訳にはいかない。特にで云えば前原辺りの発言が面白かろう。小沢どん排撃の特務隊長としていろいろ弁じていたが、厚顔無恥の極みで今日の国会でも何食わぬ顔で事務所費の弁明を元気にしていた。空いた口が塞がらない朝日の論説士の口はどうなるのだろうか。思うだに漫画である。

 小沢どんを「強制起訴による裁判の判決確定まで党員資格停止」とする処分決定に立ち働いたのが岡田であるが、岡田の弁も聞いて見たいところである。これが同じ党の仲間にする仕打ちであり、党の代表まで務め2009政権交代の大立役者に対する小沢どんに対する報いであろうとは。普通は冷酷無情の人でなしと云う。政治の大先輩に対するかくなる礼儀を尽す岡田如きに要職を務めさせることこそ任命責任が問われるべきであろう。

 自民党の石破幹事長の弁も確認しておく。「有罪と断定できないという意味での無罪だったと思う。国会で説明責任を果たすべきだという考えは今も変わらない」云々。手前の不祥事発覚の時に、この弁を返してやろうと思うが、この手の者は捕まらないから無理かもしれない。いずれにせよこういう見識の者に政治権力を預けて良い訳がない。その愚は火を見るより明らかだろう。

 最後に確認しておく。こたびの無罪判決の原動力は、一つは小沢どんを筆頭とする議員団、秘書団の結束力と能力の賜物である。次々と検察、検察審査会の立件不能性を暴いていった。その努力と有能性は尊敬に値する。もう一つはネット世論の影響力である。ネット世論の支援と能力があってこそ、司法も奥の院に「これ以上は無理です」と進言し了承を得たのであろう。これは、政治的事件でのネット世論の初勝利かも知れない。

 世に悪貨が良貨を駆逐すると云う言がある。れんだいこはそうは思わない。良貨は悪貨を駆逐しないまでも常に戻るべき平衡に治まり基準足り得る。この言を銘しておきたい。

 2012.11.12日 れんだいこ拝

jinsei/


 2012.11.12日、小沢どん公判の控訴審判決が東京高裁102号法廷であり、小川正持(しょうじ)裁判長は一審東京地裁の無罪判決を支持し控訴を棄却した。検察審査会の起訴議決に基づく強制起訴事件は6件あるが訴審判決は初めてであり、国会議員への判決で一、二審ともに無罪とされたのも初事例となった。指定弁護士側が2週間以内に上告しなければ無罪が確定する。元秘書3人の控訴審が今月14日から始まる。

 判決は、石川被告らについて、虚偽記入の一部について故意がなかったと指摘。04年分の収支報告書に土地代金の支出は計上すべきだったとしたが、「被告には元秘書らから詳細な報告がなく、土地代金の計上の必要性を認識していなかった可能性があるとした1審判決は不合理とは言えない」と結論づけた。


 小沢キード事件の経緯は次の通り。
2009
3.3日 東京地検特捜部が「陸山会」の会計責任者としての大久保隆規秘書を逮捕。小沢氏は秘書が逮捕された責任を追及され始める。起訴後の5.26日に保釈される。
3.12日 2000年から2004年まで陸山会の事務を担当し大久保を補佐する立場にあった石川知裕元秘書が東京地検から事情聴取を受ける。
5.11日 民主党代表辞任。鳩山代表に代わり、小沢氏は民主党代表筆頭代行に就任。
8.30日 第45回衆議院選挙を指揮し空前の308議席を獲得し政権交代を実現する。鳩山政権が誕生する。石川知裕秘書が北海道第11区から出馬し118,655票を獲得、中川昭一(89,818票)を破り再選された。
9.15日 民主党両院議員総会において、正式に幹事長に就任。
2010
1.15日 大久保、石川、池田光智の3秘書が逮捕される。小沢氏のの資金管理団体「陸山会」の土地購入経緯を巡る陸山会事件で政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で東京地検特捜部に民主党国会議員である石川知裕と共に逮捕。大久保氏は2.4日、起訴。2.5日、保釈。3月、公設秘書を辞職する。
4.27日 第五検察審査会が起訴相当議決。
5.17日 石川代議士が釈放後の取り調べを録音。
6.2日 鳩山首相辞任に伴い幹事長を辞するよう促され辞任。菅政権誕生。
7.11日 第22回参議院議員通常選挙で民主党が現有議席を割り込む敗北。
9.14日 民主党代表選で菅代表と争い、国会議員数で菅206、小沢200で惜敗する。
9.14日 第五検察審査会が第二回起訴相当議決。
2011
1.31日 検察官役を務める指定弁護士により強制起訴される。
2.22日 民主党倫理委員会が、「強制起訴による裁判の判決確定まで党員資格停止」とする処分を決定。
3.1日 小沢氏は「通常の起訴とは異なる」などとして党員資格停止処分を不服として民主党常任幹事会に申し立てる。
3.11日 三陸巨大震災発生。
4.26日 東京地裁が無罪判決。
4.27日 陸山会事件の第10回公判で、水谷建設の川村尚・前社長が証人として出廷。胆沢ダム受注の見返りとして、大久保被告から2004.9月に要請を受け、同年10.15日に全日空ホテルで石川に5000円、2005.4月にも同ホテルで大久保に5000円、合計1億円の闇献金を行ったと証言した。
5.9日 指定弁護士側が控訴。
7月 民主党倫理委員会の却下処分が民主党常任幹事会で了承され、党員資格停止処分が決定した。この為、小沢は代表選の立候補資格および投票権を失った。
8.29日

民主党代表選で、野田が第99代民主党代表に選出された。野田政権誕生。

9.26日

小沢秘書三名に有罪判決。小沢どんの資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた元秘書3人の判決で、東京地裁(登石郁朗裁判長)が、元事務担当者で衆院議員、石川知裕被告(38)に禁錮2年、執行猶予3年(求刑・禁錮2年)、後任の元事務担当者、池田光智被告(34)に禁固1年、執行猶予3年(同・禁錮1年)、元公設第1秘書、大久保隆規被告(50)に禁錮3年、執行猶予5年(同・禁錮3年6月)を言い渡した。

2012
7.2日 議員50名と共に民主党を離党。7.11日、「国民の生活が第一」を結党し、代表に就任。
9.26日 東京高裁(小川正持裁判長)控訴審が約1時間で即日結審。
11.12日 控訴審無罪判決。小沢どんは大久保秘書逮捕事件から3年と254日の1350日の間、政治活動を制約され現在に至っていた。

 この裁判の反動性は元々からの無理筋の立件にある。小沢どんの秘書寮建設資金がゼネコン利権によるものと推断し、贈賄側として準大手ゼネコンの西松建設の捜査に向かった。ところが、出てきたのは自民党有力議員10数名。これは立件されず小沢どんのみをターゲットにして公設第1秘書の大久保秘書を逮捕した。ところが無理やり秘書を立件したものの小沢どん起訴までには持ち込めなかったと云うお粗末さが刻印されている。他にも収支報告書の記載問題等、重箱の隅をつつくような嫌がらせ容疑で立件したものの論拠が次から次へと破綻し、挙句の果ては取り調べた検事の方が被告になると云うお粗末を通り越して滑稽な展開を見せた。

 然るに、この間のマスコミの責任は特段に重い。TBS は「石川議員が水谷建設から裏金5000万円を受けとった現場にたまたま居合わせた男性の証言」という捏造ビデオを放映したが、森ゆうこ参院議員の抗議に合うやすごすごと蔵入りさせて何の弁明もない。その後、くだんの男性は石川議員と面識がないことが判明している。「大久保秘書が起訴事実を認めた」とする起訴翌日の誤報然り。NHK を始めマスコミが一斉に誤報道。NHK は国会の総務委員会で追及されるも未だに訂正も謝罪もしていないとのこと。襟を正さねばならないのは小沢どんなのかマスコミなのか、マスコミは歴史に向かって返答せねばならない。

 日本共産党機関紙の赤旗然り。「小沢氏の地元、岩手県の胆沢ダムの工事の受注をめぐって、中堅ゼネコン・水谷建設(三重県)が小沢事務所に5000万円ずつ、計1億円の裏献金を渡した」なる赤旗スクープを飛ばし、これが元で東京地裁は2011.9.26日、小沢氏の元秘書3人に禁固2~3年の有罪判決を出している。これにつき、赤旗は、「この裏献金の事実が有罪の決め手になりました」と自画自賛している。これに基づき、 日共の市田書記局長が小沢どんの国会での証人喚問を要求ている。赤旗スクープの真偽判定が未だ為されていないが、これが虚報だとすると謝罪ではすむまい。党中央の責任問題必至のところ何食わぬ顔で今も正義ヅラして生き延びている。常識外と云うべきだろう。

 しかし、こういう責任を問うなら各党及び議員の発言も重大であろう。誰がどういう発言をしていたのか確認すれば面白かろうが、特に前原辺りの発言が面白かろうが厚顔無恥の極みでしゃぁしゃぁして今日も元気に発言しているであろう。小沢どんを「強制起訴による裁判の判決確定まで党員資格停止」とする処分決定に立ち働いたのが岡田であるが、岡田の弁も聞いて見たいところである。これが同じ党の仲間であり、小沢どんが党の代表まで務めていたと云うのに、その大先輩に対する礼儀であるとは。こんなもんに政治をさせて良い訳がなかろう。自民党の石破幹事長は、「有罪と断定できないという意味での無罪だったと思う。国会で説明責任を果たすべきだという考えは今も変わらない」と述べている。こういう見識の者に政治権力預けて良いものだろうか。

 最後に確認しておく。こたびの無罪判決の原動力は、一つは小沢どんを筆頭とする議員団、秘書団の結束力と能力の賜物である。次々と検察、検察審査会の立件不能性を暴いていった。一つはネット世論の支援と能力の賜物だろう。政治的事件でのネット世論の初勝利かも知れない。 

 2012.11.12日 れんだいこ拝

2012年11月13日(火)

真相究明は国会の責務 小沢氏判決で市田氏

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 日本共産党の市田忠義書記局長は12日の会見で、政治資金規正法違反で強制起訴された「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(民主党元代表)が東京高裁でも無罪判決となったことについて記者団から問われ「政治的・道義的責任、真相を明らかにすることは国会の責務で、引き続き残された課題だ」と述べました。

 市田氏は「判決は政治資金規正法の虚偽記載に小沢氏が関与していたことを証明することができなかったというものだ。小沢氏が提供した4億円の原資がどういうものであったか、公共事業の受注に影響を与えなかったかどうかは裁判では直接、問われているわけではない」と強調。「虚偽記載は形式犯でたいしたことではないとのとらえ方があるが、そうではない。政治資金規正法の精神は政治資金の中身を国民の前に透明にするということであって、民主主義の原則であり、大事な問題としてとらえる必要がある」と指摘しました。

 また、検察審査会の起訴議決で強制起訴されたことについては、「検察が起訴しない場合、国民の力で裁判にしていくことは民主的な制度であって、当然のことだ」と強調しました。




2012年11月13日(火)

小沢被告に高裁無罪 陸山会事件 「秘書に任せた可能性」

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 資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)罪に問われた元民主党代表で「国民の生活が第一」代表の小沢一郎被告(70)の控訴審判決が12日、東京高裁でありました。小川正持裁判長は一審東京地裁の無罪判決を支持し、検察官役の指定弁護士の控訴を棄却しました。

 控訴審では小沢被告が、土地購入代金を2004年分の収支報告書に計上せずに先送りし、提供した4億円を簿外で処理することについて、違法性を認識していたかが主な争点となっていました。

 小川裁判長は「小沢被告が(簿外処理の)枠組みに関心が薄く、漠然と認識していたにとどまる可能性がある」と指摘。「4億円の簿外処理を適法に実現するとして了承した可能性もあるとした一審判決が不合理とはいえない」としました。

 指定弁護士は控訴審で、04年に土地代金の融資を受けた際に、小沢被告が関係書類に署名した事実を指摘、違法性を認識していた根拠に挙げていました。小川裁判長は「売買契約の経緯は、事務的なこととして(小沢代表は)秘書に任せていた可能性がある」として、退けました。

 また一審判決で認定していた石川知裕衆院議員(39)ら元秘書の虚偽記載の一部を認めませんでした。

 控訴審では被告人質問もなく1回で結審。指定弁護士が申請した新証拠を採用せず、具体的な審理は行われませんでした。

 一審の被告人質問で小沢被告は、収支報告書の作成を秘書任せだったとのべ、「(記載内容を)見たこともない」と説明していました。

小沢氏に監督責任「潔白」と言えるか

指定弁護士

 東京高裁での控訴棄却を受けて12日、検察役の指定弁護士3人は司法記者クラブ内で会見し、「主張が受け入れられず残念」と口々に無念をにじませました。

 判決の感想を問われた村本道夫弁護士は「内容的には承服しがたいところが多々あった。本件で行われた不可思議な処理について、控訴審は向き合っていないのではないか」と語りました。

 2010年に東京第5検察審査会による2度の「起訴相当」議決で小沢一郎被告が強制起訴された、この事件。

 大室俊三弁護士は「(小沢被告は陸山会の)会計責任者を指導監督する立場にあるわけだから、今日の判決も認定した内容虚偽の収支報告書を『私は知らなかった』で、(小沢被告が)自分の潔白を訴えていいとは思わない」と指摘。検察審査会の議決について、「きわめて常識的で妥当な判断だと思う」と語りました。




★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK138 > 688.html  
小沢代表無罪 検察の“闇”を調べよ(中日新聞):やっとまともなこと書く新聞が出てきたようだ。
http://www.asyura2.com/12/senkyo138/msg/688.html
投稿者 会員番号4153番 日時 2012 年 11 月 13 日 06:08:02: 8rnauVNerwl2s

検察が暴走したら、どう食い止めるのか…。根源的な問いも、この事件は投げかけている・・・

やっとまともなこと書く新聞が出てきたようだ。


中日新聞から
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012111302000086.html

小沢代表無罪 検察の“闇”を調べよ

「国民の生活が第一」代表の小沢一郎被告は、二審も「無罪」だった。問題は検察が市民の強制起訴を意図的に導いた疑いが晴れぬことだ。生ぬるい内部検証では足りず、国会が徹底調査すべきだ。

 そもそも、なぜ小沢氏は強制起訴されたのか。一審に続いて、二審も無罪判決が出た今、あらためて市民による検察審査会の判断に立ち戻ってみる必要がある。

 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、小沢氏を政治資金規正法違反に問うことの是非について、東京地検は二〇一〇年二月に不起訴とした。検察審は同年四月に「起訴相当」と議決し、再捜査を迫られた検察は、また不起訴の判断をした。

 問題はこのときだ。再捜査の過程で、小沢氏の元秘書石川知裕衆院議員を再聴取したが、作成された捜査報告書はでたらめだった。「(石川議員が)検事から『うそをついたら選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」など、架空の内容が書かれていた。

 石川議員がICレコーダーで録音していたため、一問一答形式の文書が明白な虚偽であると判明したわけだ。さらに当時の特捜部幹部が小沢氏の供述の不自然性などについて、捜査報告書をつくり、検察審に提出した。「小沢の共謀を推認する積極証拠となりうる」などとも記されていた。

 本来は不起訴にした説明をする検察が、市民を強制起訴するよう誘導したと、受け止められてもやむを得ない内容だといえる。一審判決では「事実に反する捜査報告書で検察審査会の判断を誤らせることは許されない」とまで指摘されたほどだ。検察の恣意(しい)的な手法を断罪したに等しい。

 だが、今年六月に最高検がまとめた報告書では、「(検事の)記憶が混同した」「故意ではなかった」などと結論づけ、市民から告発された検事すべてを不起訴処分にした。かつ、今も報告書をホームページなどで国民に広く知らせていない。あまりに身内に甘すぎる調査結果であり、真相はなお“闇”の中にあるといえよう。

 検察審制度そのものへの冒涜(ぼうとく)に近い問題が露呈している。「記憶の混同」が許されるなら、どんな報告書もまかり通る。もし、検察のシナリオどおりに進んだとしたら、司法の汚点になるどころか、司法改革自体が台無しになる。

 検察が暴走したら、どう食い止めるのか…。根源的な問いも、この事件は投げかけている。


<参考リンク>
◆「この事件なければ総理大臣に…」 生活議員、捜査を非難
 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121112/trl12111211550006-n1.htm

小沢一郎代表が控訴審でも無罪となった12日、「国民の生活が第一」の議員からは捜査や裁判に批判の声が上がった。

 「この3年は一体、何だったのか」。石原洋三郎衆院議員(福島1区)は判決を聞き、憤った。政権交代前の民主党で代表だった小沢氏を「この事件がなければ総理大臣になっていた」と評し「捜査が日本の政治を大きく変えてしまった」と検察側を非難した。

 中野渡詔子衆院議員(比例東北)は「無罪は当然。意味のない控訴で(小沢氏の)悪人イメージを植え付けただけだ」と指定弁護士への不満をぶつけた。「小沢さんはこれまで我慢してきたが、無罪判決で遠慮なく、自信を持って政治活動ができる」と、近づく衆院解散・総選挙に向けて意気込んだ・・・
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る
01. 2012年11月13日 06:47:19 : aQq0UGoaxY
架空第五検察審査会=犯罪組織最高裁

冤罪を作るのは裁判所。
今までも、多くの人が最高裁で冤罪に落とされてきたのだ。
これが、日本の司法の現実。


02. 2012年11月13日 06:57:12 : fhhVp9VhPE
検察それも特捜は日本では「神」の地位にあった。(ウォルフレン)

それが崩れた。かつて一度も新聞に批判されたことのない検察がここまで書かれた。三井環事件、今回の小沢関連事件、完全に検察自体が悪の巣窟だった。

これからはいくら2列縦隊でカーブを曲がる映像を放映しても「アホがまたマスコミと組んで何かやってる」となる。

歓迎すべきことだ。しかしまだこれからだ、現状は叩き潰さなければならない。

03. 2012年11月13日 07:57:04 : kFWqnUvfQI
やっとまともな記事に出会えた。
東京地検特捜部の問題を今こそ掘り起こすべきだ。
04. 2012年11月13日 10:24:43 : 6uwRTmaDj6
 東京新聞「こちら特報部」に、詳細な検証記事を期待したい。
05. 2012年11月13日 10:47:32 : KwzxlT2Fm6
アメリカの僕である検察、この構図がはっきりした。

特捜については歴史的背景からそうだとは思っていたが、はっきりした以上特捜部は廃止すべきだ。日本の司法が歪む。これが司法改革の本丸である。

アメリカのコントロールから解き放され、自立国家となるチャンスが巡ってきた。
今変わらなければ、いつ変わる。
次期来るであろうアメリカ経済崩壊を待つっていても遅い。
改革改革と言って、改悪ばかり政治家はしてきたが、少しくらい国民の為働けよ。
日本国家の礎となる改革を頼みますよ!
高い歳費はこのためにある。

06. JohnMung 2012年11月13日 10:54:42 : SfgJT2I6DyMEc : KBAJS4cbis
 昨日、東京高裁は、小沢一郎氏に関する控訴を棄却し、無罪判決を行った。これ自体、喜ぶべきことである。しかし、懸案事項が片付いた訳ではない。
 小沢一郎氏と3人の秘書に対する政治謀略・人権蹂躙事案の徹底解明と責任追及をすべきである。

 陸山会事件・小沢裁判を巡って、わが国における「大いなる怪、深まる闇」の解明を徹底的に進めるべきである。特に、下記の3件については、検証が不可欠な課題である。

 陸山会事件・小沢裁判に係る検察司法の政治謀略・人権蹂躙事案においては、数々の不法無法行為が行われており、このことを徹底的に解明すべきである。

 また、西松建設事件の捜査で上がってきた、自民党有力議員10数名については、贈収賄の疑惑であり、未だに放置している東京地検特捜部の行為は看過すべきではない。法の前の公平以前の問題である。

 大手マスメディアの世論操作・誘導は、やらせを含む偏向・歪曲報道を含んでおり、実態解明と社会的制裁を科すべきである。とりわけ、その温床となっている記者クラブ制度に対する一切の便宜供与の即刻廃止とともに、クロスオーナーシップの禁止も急務である。

 麻生自公政権の指揮権発動による政治謀略・人権蹂躙事案の立ち上げ、そして、菅・野田政権幹部の加担・推進といった由々しき政治の堕落・腐敗状態の検証と関係者の責任を厳しく追及すべきである。







(私論.私見)