菅政権史7

 (最新見直し2010.12.26日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 ここで、「菅政権史7」を確認しておくことにする。

 2010.06.04日 れんだいこ拝



 小沢パッシングが政局浮上してもうかれこれ2年になる。飽きもせず延々とやり続けているうちに思わぬ展開を見せ始めている。見えざる神の手が、小沢パッシングをロッキード事件になぞらえ始め、小沢パッシングがいよいよ小沢キード事件化に転化しつつある。同時に、ロッキード事件における角栄の冤罪、対照的に角栄を嵌めた御用評論家、検察のイカガワシサが炙り出されつつある。既成のメディアが取り上げないのでニコニコ動画、議論掲示板、ツイッタ等々で盛んにやり取りされつつある。この草の根的動きが次第に隆盛化し始めており、いつ爆発するか分からない。目下はそういう局面のただ中にある。このことは、ロッキード事件以来の日本政治史の虚構ぶりを暴かずにはおれない。そういう意味で、面白い政治局面を迎えつつあることを意味する。

 2011年はどうやら、ロッキード事件以来の日本政治史の貧層を打ち破り、2009年以来の政権交代の奔流に立ち戻りそうである。そういう意味で、鳩山政権史、菅政権史が必要だったのかも知れない。これを他山の石として、在るべき政治の姿への再生を求めて日本人民大衆は歯車を合わすのではなかろうか。長らく続いた国策不況を撥ね退け、本来の経済循環の軌道に乗せるのではなかろうか。

 その予兆として、漸く「高速道路料金無料化」が始まりそうである。12.24日、馬淵澄夫国土交通相は、民主党の玄葉光一郎政調会長らと会談し、来年4月の実施を目指す高速道路の新料金制度の基本方針に合意した。「普通車については、休日上限1000円制、平日上限2000円制とする。貨物車は現行の距離別料金を維持して現行の時間帯割引や大口割引などを継続。本州四国連絡高速道路の料金は地元自治体と調整。新料金の対象は自動料金収受システム(ETC)の搭載車に限定」とある。会談後、池口修次国交副大臣は記者団に対し「休日上限千円は利用者から評価されており、今の経済情勢で引き上げは難しい」と話した。普通車を優遇し、業務車を冷遇する趣旨が臭いが、やらないよりはマシだろう。ここまで引き延ばしてきたがもはや限界と云うことであろう。

 他にも様々な兆候が認められ、あたかも幕末維新時の雰囲気が醸し出されつつある。ここへ来て各所で地霊が動き始め、噛み合い始めたことになる。どんな変革が訪れるのか、今から楽しみではある。ロッキード事件以降、のさばり始めたニセモノを一網打尽に打ち払い、清新な人材で新日本を再構築する必要があろう。

 2010.12.25日午前、菅首相(民主党代表)と小沢元代表は、連合の古賀伸明会長を交えて都内のホテルで会談した。会談には古賀、岡田両氏のほか、鳩山由紀夫前首相、輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長らが同席した。仙谷由人官房長官は外された。連合関係者は会談の趣旨を「統一地方選の厳しい現状について政府と党のしかるべき人に意見を聞いてもらうためだ」と説明している。 

 会合で首相は「日本の現状は極めて厳しい。20年の停滞をうちやぶる議論が必要だ。国民に十分に伝え切れていないことを認識しながら、元気な日本を目指したい」と表明。「ジンギスカンは馬を降りてからが大変だった」と述べ、政権運営の困難さを強調した。これに対し、小沢氏は「国民の期待に応えていないことに不徳を恥じている。皆さんの意見を聞きながら期待に応えていかなければいけないと改めて認識した。次の通常国会、統一地方選に向けて力を合わせて、菅首相を筆頭に頑張らなければいけない」と述べた。鳩山氏は「全員で協力すべきだ。小沢氏は政権交代を実現した功労者であり、衆院政治倫理審査会(政倫審)を乗り越える知恵が必要だ」と述べ、執行部が進める政倫審への招致議決に反対する考えを強調した。これに対し、小沢氏は「改めてこの問題について気持ちを整理して臨んでいきたい」と語った。同席した連合の地方幹部からは、来春の統一地方選を戦えないとして党の一致結束を訴える声が出た。古賀氏は会談後、記者団に「今回の会合で一つでも進むことを期待する」と述べた。岡田克也幹事長によると、首相と小沢氏は直接、言葉を交わさなかった。


Re::れんだいこのカンテラ時評875 れんだいこ 2010/12/25 13:20
 【前田元検事以下関係者全員不起訴決定の暴挙を弾劾せよ】

 2010.12.24日、最高検は、「前田元検事他関係者全員を容疑不十分で不起訴処分」と云う素敵なクリスマスイブプレゼントを大盤振る舞いしてくれた。これにより前代未聞の「大山鳴動、ネズミ一匹も出ず」の結果となった。誰か、怒らんか。

これをそれとして伝えたのが産経ニュースのみで他社のそれは確認できない。なぜ他社が黙殺し産経ニュースのみが報道し得たのかの理由は分からないが、この痴態は日本のマスコミがほぼ完全に報道管制下にあることを如実に示していよう。平素喧騒好きのマスコミは、他のどうでも良い例えば海老蔵事件なぞには嫌になるほど取り上げているのに、前代未聞の「現役三検事逮捕事件」に対しては一貫して無報道と云う異常事態を続けていた。そういう訳で、こうなることは予見できたが、それにしても腐りきったマスコミの生態ではある。

 本日の新聞紙面で確認したが、普通なら1面トップに「前田元検事他関係者全員不起訴処分」の見出しが躍るところ、眼を凝らして見ればコソッと記事にしている。明白な誤魔化しであるが、これは偶然ではあるまい。歴然とした意図的故意の情報操作である。共に怒ろう。れんだいこは先に地元新聞一紙を残して購読を中止したが多少不便でも清々しい。こういう報道管制下の新聞を読まないのが正義だと思う。追って官公庁各部局の新聞購読を税金の無駄遣いとして槍玉に挙げ、オンブズマンに活動して貰おうと思う。全国集計すれば相当の打撃になる筈である。こういう圧力でも掛けねば報道の不正は直るまい。眼を覚まさせる良い機会となろう。

 マスコミが報道したのは内部検証結果の報告書の方であった。これを確認する。最高検は、この間、18名からなる検証チームを組織し約130人から聞き取りし、元裁判官ら3名の外部有識者の意見を踏まえて検証結果を公表した。最高検が個別事件の検証結果を公表するのは、今年4月の足利事件に続き4件目とのことである。報告書は24日に開かれた外部有識者からなる法相の私的諮問機関「検察の在り方検討会議」にも提出された。検討会議は来年3月をめどに提言をまとめる予定とのことである。どうせ出来レースで、ろくなものにはなるまい。

 報告書公表に当たり、最高検の伊藤鉄男・次長検事が会見発表した。郵便不正事件と押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件について、「証拠上の問題点を解決しないまま村木元局長を起訴した判断は誤り」と総括した上で、地検、大阪高検、最高検のチェック体制が不十分だったとして組織的な問題を事実上認めた。再発防止策として、特捜部の担当事件について取り調べの一部録音・録画(可視化)の導入を盛り込んだ。前田検事による証拠改ざんが地検内部で発覚した後も裁判を続けたことについて、「徹底した調査をしていれば、公訴取り消しや、有罪を求める論告をしないことも検討できた」と指摘した。大林宏検事総長の引責辞任にまで発展した検察史上最悪の不祥事に対して、「すべての検察官が自己の問題として受け止めることなくして、国民の検察に対する信頼を回復することはできない」と型通りの表明をした。

 前田被告は、「村木元局長について『有罪を得るのは困難』との認識は持っておらず、犯罪の構成要件に当たらない」とされた。「有罪を得るのは困難」だから証拠改竄したのだろうがバカタレ。関係者の取り調べメモを廃棄したとして証拠隠滅容疑などで告発された大阪地検検事(当時)ら6名、犯人隠避容疑で告発された樋渡利秋・前検事総長ら10名についても全員を容疑なしで不起訴処分とした。前田被告らは、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)をめぐる詐欺事件の公判での偽証罪でも刑事告発されていたが嫌疑なしで不起訴とした。シオニスタン派が巻き返し完全勝利したということになる。

 「前田元検事他関係者全員容疑不十分で不起訴処分顛末」をどう窺うべきだろうか。れんだいこは、法の正義を満展開して「天の声」まで精査する小沢キード事件と対照的な法の不正義の二枚舌ぶりを嗤う。こういう結果になったことに対して、ロッキード事件以来の検察の不遜な歪みが病膏肓に達していると読む。日本が、国際的な大きな力に政治の従属のみならず司法も従属していることが改めて実証されたと読む。思えば、先の「柳田法相辞任、仙石官房長官の法相兼任」が辺りが転機で、あの辺りからこういう結果をもたらすことが確定したのではなかろうか。どうせ官邸は否定しようが、これを采配した菅政権の罪状が又一つ重ねられたと受け取る。

 それにしても報道機関の偏向ぶりも改めて浮き彫りになった。「前田元検事以下関係者全員不起訴決定」の暴挙を隠して報告書のチマチマした片言隻句を懇切丁寧に解説するなどとは、どういう神経だろうか。我々をコケにするのもほどがあろう。世の中はどんどん進化しつつあり、そういうメディアの腐敗をよそに否腐敗故に他の媒体が隆盛しつつある。小沢どんが政治家の中で逸早く注目し利用し始めていることを先見の明として慶祝すべきだろう。

 2010年は至るところで、日本を覆う政財官学報司警軍の八者機関のワルを炙り出す年となった。来年はこれらを退治して日本一新の年になりそうである。決戦の日が近づきつつあると窺うべきであろう。守旧派シオニスタンを一掃し、日本人民大衆の底力を見せつけよう。本物がニセモノを掣肘する正しき世の中に戻そう。長いニセモノ時代に辟易し過ぎたのだろう、地霊が至るところで本物を湧出し始めており、この流れが新しい時代を創ると思う。

 2010.12.25日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評877 れんだいこ 2010/12/26
 【日共さん、それはないよ】

 2010.12.24日、最高検は、大阪地検特捜部による証拠の改ざん、隠ぺいが行われた郵便料金不正事件に関わる前田元検事他関係者に対する捜査結果として「関係者全員の不起訴処分決定」を打ち出した。世論を見るに、催眠術に掛けられているのかどうか、これに対する批判が弱過ぎる。ここでは、それについては問わない。問うのは、日共の論評である。何と一言のコメントもない。

 これを確認するのに、12.25日付け赤旗「最高検が検証結果公表 可視化への姿勢に疑問」(森近茂樹)、12.26日付け赤旗主張「最高検報告 まだ全面可視化を拒むのか」の二本の記事を載せてはいる。但し、あれこれ通りいっぺんの検察批判をしているものの、肝心の「関係者全員不起訴処分決定」の暴挙について一言も言及していない。いわゆるブル新なら有り得ることとしてあきらめもつくが、共産党がかくまで同じ穴のムジナぶりを晒す時代になったかと思うと言葉を失う。この党は既に完全にオワっていると思う。日共がとうとう行き着くところまで来た感がするのは、れんだいこだけだろうか。

 これに似た例はゴマンとあるから驚きはしない。例えば、首切り問題が議論されている時に残業問題をとうとうと述べすり替える。反米運動盛んな時に国内問題のあれこれを持ち出し、内閣打倒が宴たけなわの時に反米運動を呼び掛けすり替える。60年安保闘争盛り上げで第一次ブント系全学連運動が情況をこじあけつつあった時、全自連を立ちあげ全学連を分裂させる。新日本文学運動、原水禁運動、部落解放運動、日中友好協会、労働運動等、戦闘的大衆団体に介入しては分裂を策し、その後の運動に甚大な悪影響を与える。いずれも宮顕−野坂系党中央になって以来の専売特許手法である。その定向進化として、「最高検の証拠物改竄事件に関する前田元検事他関係者全員の不起訴処分決定」に対するダンマリまで行き着いたということであろう。この罪は大きいと考える。

 日共は今や何食わぬ顔で自公共体制を敷き、反角栄−反小沢政治包囲網形成に率先太郎している。反角栄反小沢を至上目的として政治主義的に立ち回り、こたびのように重大政治情報さえ隠蔽する等、私物化した赤旗を自在に操っている。戦後直後の共産党を指導した徳球−伊藤律系党中央なら有り得ない事態である。宮廷革命で党中央をさん奪した野坂−宮顕党中央、その後継としての不破−志位党中央は平素の主張はともかくも、いざ肝心な時にはこういう馬脚を露わにする。

 正義の味方=共産党なる考えに浸っている者は今、この現場で、現下の共産党のどこに共産党らしさがあるのか見極めねばならない。そういう党中央に宮仕えして来た党員は党中央を突き上げねばならない。筈なのだが、長い野坂−宮顕−不破−志位系党中央の洗脳刷りこみにより最も従順な子羊にされているので疑問を湧かす能力もないのだろう。党員が真っ当なら、今や烈火の怒りで党中央を叩き潰すべしである。こういう党には用がないではないか。

 「表向き味方、実は裏切り」を手法とするカメレオン型政治屋が今や政界を跋扈し過ぎていよう。れんだいこには気持が悪くてしようがない。こういう悪影響は直ぐに伝染する。菅政権も日共流政治手法を学び、政治の私物化に耽っている。菅首相、仙谷官房長官、岡田幹事長、他に前原、枝野、北澤、レンボウその他その他の有象無象のシオニスタンが遮二無二、小沢どんの政倫審出席、証人喚問、離党勧告、除名、議員辞職、政界追放の行程表に基づき策を弄している。その論理論法に耳を傾ければ、まがうことなき日共流の民主集中制である。民主と冠されているが実体は党中央権限礼賛であり「党中央集中制」でしかない。この「排除の論理」に基づき党内反対派狩りに精出している。現代版魔女狩りに隠微な悦びを見出している。

 勿論、その司令塔は国際金融資本帝国主義ネオシオニズムである。この当局奥の院の地下指令が世界各国の政財官学報司警軍の八者機関を操り、表向き主権を与えつつ裏でコントロールしている。各国の富を絞れるだけ絞り取り挙句の果てに用済みとしたり、ハワイのように併合することを得手としている。菅政権の露骨な日共化は国際金融資本の指令に呼応するものであり、その従順度は小泉政権以来である。底なしの御用聞きぶりを見せており恐ろしい政権と化している。

 一々政策を挙げないが要するに、日本を国策不況で更に痛めつけ、日本の財政事情を更に悪化させ、安逸な消費税増税その他で更に景気循環を悪くさせ、果実として有望企業や技術を安く買い取り、自衛隊を恒常的に海外派兵させ、職場のない青年が必然的に軍隊志願を余儀なくされるよう仕掛けている。日本人をアジア人、アラブ人と闘わせるシナリオが作られている。

 その御用聞きする限りで政治家も政権も御身安泰、出世が保証され、逆は逆でパッシングされ続ける。今やこういう社会状況にあると共認すべきだろう。この種の策動が白昼公然とされているが、よほど人民大衆をなめているのか粗脳故か余裕を失っているのかのどちらかであろう。今年も後わずかであるが、こういう悪事は必ず次々とバレて情況を悪くする。これに対して正義は次第に力を増して行くことになる。この流れがいつ逆転するのかが見物となっている。

 もとへ。れんだいこは、「最高検の証拠物改竄事件に関する前田元検事他関係者全員の不起訴処分決定」に対してダンマリし、おざなりの検察批判でお茶を濁している。これは意図的故意にしか考えられない。最高検決定の暴挙もさることながら日共のすり替え批判も許し難い。れんだいこは、こたびの日共の不正に対して、日共の解党が日程化したと読む。もはや、左から人民大衆の利益を欺く日共は既に存在そのものが害悪になっている。日共の解党は早晩そうなるので今始末しても同じことである。エセ正義を聞かされない分、精神衛生上に良い。れんだいこ的には、こったら党中央に道理や人倫の道を聞かされるのは甚だ不愉快である。

 社会から左バネを失う時、人民大衆は倍加して痛い目に遭わされる。そういう意味で、新たな人民大衆党創出への決起を呼びかけたい。早いに越したことはない。今後は全て共同戦線による共闘で行こうや。 

 2010.12.26日 れんだいこ拝

 2010.12.26日、来春の統一地方選の前哨戦として注目された西東京市議選が投開票され、現有5議席を上回る7人を擁立した民主党は3議席獲得にとどまり、現職の4人が落選した。11月の千葉県松戸市議選、今月12日の茨城県議選に続く惨敗となった。西東京市議選は定数28に34人が立候補。投票率は41・12%で、前回を0・7ポイント下回った。当選者の内訳は現職17人、新人10人、元議員1人。

 民主は現職5人のうち4人が落選、新人2人が当選。3議席とも得票数は、当選者の下位にとどまった。自民は7人を公認、2人を推薦し、8人が当選、落選したのは公認候補の1人だけだった。6人を擁立した公明、4人の共産、2人の生活者ネットは、それぞれ全員が当選し、現有議席を守った。みんなの党は、3人の公認候補が全員当選。政党などから推薦や公認を受けていない無所属の現職2人も当選した。社民は唯一の議席を失った。

 民主候補の街頭演説には、菅首相の伸子夫人や蓮舫行政刷新担当相、名古屋市の河村たかし市長らが応援に駆け付けた。西東京市は10年前に旧田無、保谷両市が合併して誕生。衆院選の中選挙区制の時代、菅直人首相の選挙区に含まれていたいわば「地元」での惨敗となり、菅政権の支持率低迷など国政の党への逆風を真正面から受ける結果となった。民主を支持母体とする坂口光治市長も今後、厳しい市政運営を迫られることが予想される。落選した6名のうち民主党が4、自民党1、社民党1だった。

 開票結果

当選 候補者名 党派名 開票率100.00%
  望月 伸光 民主党 909.000
保谷 清子 日本共産党 1,754.000
大友 かく子 西東京・生活者ネットワーク 1,801.000
桐山 ひとみ 民主党 1,516.000
坂井 かずひこ 民主党 1,518.420
  塩月 哲朗 自由民主党 1,116.000
森田 いさお みんなの党 1,959.000
倉根 康雄 日本共産党 1,469.000
青山 としや 公明党 1,936.000
佐藤 公男 公明党 1,910.000
おばた 勝己 公明党 2,063.000
森 てるお 無所属 5,426.802
遠藤 源太郎 自由民主党 2,067.000
  二木 たかゆき 民主党 1,332.000
  山崎 英昭 民主党 1,182.000
佐々木 順一 公明党 1,939.000
石塚 まちこ 民主党 1,651.000
納田 さおり 無所属 1,955.000
大林 みつあき 公明党 1,862.000
酒井 ごう一郎 自由民主党 2,092.579
藤岡 ともあき 日本共産党 1,704.000
石田 ひろこ 西東京・生活者ネットワーク 1,726.516
安斉 慎一郎 日本共産党 1,416.000
いながき 裕二 自由民主党 1,730.000
小林 たつや 無所属 1,543.000
  森 信一 民主党 1,334.197
浜中 のりかた 自由民主党 3,468.000
田中 のりあき 自由民主党 1,825.000
  相馬 和弘 社民党 1,390.000
石田 しこう みんなの党 1,616.483
こみね 和美 みんなの党 1,892.000
藤田 みちこ 公明党 2,111.000
浅野 たかし 自由民主党 1,864.000
保谷 なおみ 無所属 2,462.000

 2011年、今年は何が問われようとしているのだろうか。はっきりしていることは、2009衆院選により民主党政権になったものの、一番手の鳩山政権が日和見でずっこけ続け、二番手の菅政権となると鳩山政権よりも酷い露骨なシオニスタン政治でピエロ役を演じており、人民大衆の失望が今や怒りに転化しつつあると云うことである。2009政権交代はなったが、かの時に掲げたマニュフェストは次々と反故にされ今日に至っている。一度はやって、それからの修正ならともかくも、やる前から次々と反故にし或いは換骨奪胎しているサマは尋常ではない。菅政権になって以来、官邸にシオニスタンがタムロし、「政治のワシントン云いなり、政局好き」が目に余っている。こういう政権が日延べするほど一日一日国益を失う。これを如何に始末するか、これが問われている。

 衆参国会議員総計800名が、これを痛痒せず徒に国会に寄生し続けていることこそが「真の政治とカネ」問題である。彼らの生態は、年収三千万円の特権身分の地位と座イスに胡坐をかく政治ゴロ、政治ダニである。シオニスタンは、これを自己目的化させ、祖国と人民大衆を売り渡そうとしている。こう読まないと、現下の政治貧困の理由が解けない。喧騒するところの小沢パッシングは、そういうシオニスタン特有の政治おしゃぶりに過ぎない。彼らは、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の御用聞きに右から左から勤めている。こういうフザけた連中を政界追放することこそ「政治とカネ問題」の本義ではなかろうか。この大いなる不正の「政治とカネ問題」追及に向かわず、ひたすら小沢パッシングに興じているのが菅政権を船団長とするシオニスタン勢力である。自公民共産に根本的に立て直そう。

 権力とは、人材登用人事権と予算執行権と指針プロパガンダ権の三種の神器を要とする。分かり易く云うと、誰を引き上げるのか、如何にカネを使うのか、どうい方針で事に処するのかについての最強権限を持つのが権力である。故に権力を目指すことになる。このこと自体は悪いことではない。権力を如何に運用するのか、つまり善用するのか悪用するのかが問われている。

 菅政権が又しても公約を反故にした。2010.12.28日、仙谷由人官房長官は、首相官邸で開かれた各府省事務次官に対する年末訓示で、大臣、副大臣、政務官による政務三役会議に「次官や官房長が可能な限り出席、陪席するようお願いしたい」と要請した。年明けにも実施する考えだ。政務三役会議は民主党政権が政治主導の象徴と位置づけていたが、官僚トップの事務次官の出席容認は「脱官僚」路線を大きく軌道修正することになる。

 仙谷氏は訓示の中で「民主党政権になり政治主導の行政を進めているが、政治主導とは事務方が萎縮したり、政治に丸投げしたりすることではない」と強調。そのうえで「政務三役と官僚が適切に役割分担し、緊密な情報共有、意思疎通を図りながら、国民のために一丸となって取り組むことだ」と訴えた。また、仙谷氏は「政務三役会議で事務方を排除することによって、意思疎通が図られないようではいけない。次官・官房長が出席、陪席するようお願いしたい」とした。仙谷氏はこの日の閣議後の閣僚懇談会で、各閣僚に対して政務三役会議への次官らの出席を要請した。

 民主党政権は事務次官会議を廃止し、週に数回開いている政務三役会議で意思決定や各省間の調整をしている。こうした仕組みの導入は、省庁の縦割りの弊害を廃し「省益」にとらわれず速やかに政策判断を進める狙いがあった。ただ、主要課題の判断から官僚を排除したため、各府省が抱える情報を政務三役と官僚が共有できず、省庁間の調整がスムーズに進んでいないとのデメリットを指摘する声も出ていた。

 仙谷氏は訓示で、中国漁船衝突事件で海上保安庁職員が撮影したビデオ映像がネット上に流出した事件や、航空自衛隊の事務用品発注をめぐる談合問題などを取り上げ、職務規律の維持と情報管理も強調。政務三役会議への事務次官らの出席は、官僚との一体化を進めながら危機管理を強化する狙いもありそうだ云々。


【小沢どんパッシング尖兵・日共の悪質なフレームアップを粉砕せよ】
 日共が、読売の2011.1.1日付けの反動社説「世界の荒波にひるまぬニッポンを 大胆な開国で農業改革を急ごう」に呼応する形で「問題化した“小沢マネー”総額なんと83億円 証人喚問で説明必要」で、小沢パッシングの号砲を打ち上げている。看過できないのでコメントしておく。
 「世界の荒波にひるまぬニッポンを 大胆な開国で農業改革を急ごう」
 (http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20101231-OYT1T00503.htm)
 「問題化した“小沢マネー”総額なんと83億円 証人喚問で説明必要」
 (http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-01/2011010123_01_0.html)


 日共が、国際金融資本帝国主義の「左からの雇われ」として、日本戦後政治史上のハト派系譜の政治家に特化してバッシングしてきている履歴が大衆的に確認されつつある。目下は小沢パッシングに首ったけになっている。目に余るので、そろそろ日共党中央を引きずりおろさねばなるまい。本年は日共再生元年の年にしたい。同記事執筆の「政治とカネ」取材班は冒頭で、「昨年末になってやっと出席を条件付きで認めた衆院政治倫理審査会ではなく、証人喚問の場で説明責任を果たすことが求められています」としている。

 既に何度も指摘しているが、日共が証人喚問を云う資格がある党かどうか、胸に手を当てて考えさせねばならない。T975−76年の国会質疑途中で止まったままになっている「宮顕リンチ事件」に関しての禊をしてからでないと理屈が合わない。「宮顕リンチ事件」について不明の方は以下のサイトで検証すれば良い。本年のれんだいこ論文の巻頭に掲げることにする。日共の証人喚問の必要性は、同志殺人の直接の下手人を長年の間、党の最高幹部に据えたのみならず、参議院国会議員として送り込み、党中央がこれまで宮顕弁明のみに依拠して公然と居直り続けていることにある。国会参加資格に関わる重要案件であり、政治資金収支報告書の点検レベルの話ではない。

 「宮顕リンチ事件」
 (marxismco/nihon/miyakenco/rinchizikenco/rinchizikenco.htm)


 その日共は、検察捜査でも立件できなかった「西松建設がダミー(隠れみの)政治団体を使って」なる容疑段階での罪状を断定し、小沢どんを既に犯罪者扱いにしている。こういうことを許してはいけないとするのが日本左派運動の原点であろうに、検察を上回る悪乗りに興じている。日共は、あれこれ云う前に、容疑段階でクロ扱いする正義を弁明せねばならない。ことは民主主義の根幹に関わると思うので答えてみよ。

 日共は次のように断じている。「小沢氏の元公設第1秘書・大久保隆規被告の初公判では、ゼネコン別の献金リストがあることが明らかになりました。鹿島など8社からの献金額は、2000年〜06年の7年間で約6億円にのぼるというもので、いずれも政治資金収支報告書に記載されていませんでした」、「10年1月に陸山会の土地購入をめぐって、石川知裕衆院議員ら小沢氏の元秘書3人が逮捕されました。その起訴事実によると、陸山会の政治資金収支報告書への虚偽記載額は21億6900万円。これは立件された虚偽記載額としては過去最高です」。

 これは初耳であるが追って真実がはっきりしよう。この記述に虚偽があれば、日共は政倫審、証人喚問の場に出なければならない。とりあえずこう答えておく。云えることは、同じ物差しで他の政治家を精査してみなければならないということである。果たして、小沢どんが史上最高額の虚偽記載者であるのかどうか、その嘘が明らかにされれば、悪質なフレームアップ論法になろう。日共は何を云っても許されると云うのではお話にならない。

 日共は、「解党ビジネス」なる造語で追撃している。これによると、小沢どんは、新生党(94年12月解党)と自由党(03年9月解党)時代の政治資金約23億円を私物化していると云う。しかし、これも、小沢どんだけに物差しを当てるのは法の公平正義に反しよう。他の解党事例を述べて比較的に論じて見る必要があると思うが、何故に小沢どん叩きのみに興じるのだろうか。ここに良からぬ魂胆が見え見えではなかろうか。

 以下、小沢氏どんが民主党幹事長だった06年〜08年の組織対策費の使われ方にイチャモンをつけている。小沢どんの政治団体である陸山会が不動産所有をしていることに対してもはイチャモンをつけている。これも同じで、小沢どんだけに物差しを当てるのは法の公平正義に反しよう。同時に、賃借料を払うのが正義で自己所有することの不正義を弁ぜねばならない。「資金管理団体がこれほどの資産を保有している例は他にはなく」は、法に触れるのか触れないのかで論ぜねばなるまい。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い論で、何でもイチャモンをつければ良いと云うものではあるまい。

 日共は、小沢どんの政治資金収支報告書にここまでイチャモンをつける以上、日共の政党としての決算書、議員の収支報告書に一点の曇りもないことを明らかにせねばならない。漏れ伝わるところ、日共の決算書の監査は従来は中央委員会で為されていたところ、規約改悪で少数の上級幹部会で済ますように変更している。そういうことが監査原則上、許されるのだろうか。議員の収支報告書然り、記載の必要のない少額領収書を大量発行し辻褄合わせしている例があることが報告されている。まず我が身に照らして弁じてみよと云いたい。党員数の不正報告も日常茶飯事と云う。選挙のたびごとの供託金没収も解せない。どうやって埋め合わせしているのか、そこに不正がないのか、弁じて見よ。専従党員に対する給与の公開、遅滞支給があるのかどうかも弁じてみよ。

 これを何故に要求するのかと云うと、果たして日共に小沢どんパッシングする資格があるのかどうかを確認したい為である。仮に随所にボロが出てくれば、それでも小沢どん攻撃に血眼になる悪意が詮索されねばならないと考えるからである。日共は、国際金融資本帝国主義の意向に沿って左から役割を果たしているのではないのかという疑惑を確認したい為である。


 末尾の「国会での究明重要」の項を云い換えておく。

 「問題が表面化した「宮顕リンチ事件」は、殺人容疑を廻るものです。日共は、これら底なしの疑惑にまともに答えようとせず、事件化しても『国策捜査だ』、『小畑が勝手に死んだこと』などと言い訳に終始しています。検察審査会の議決を受けた日共への強制起訴や裁判が予定されねばなりません。司法の場だけではなく、国会で真相解明と政治的・道義的責任の究明をすすめることが重要課題となっています」。

 日共よ、答えてみよ。手前は免責、云いたいほうだいは許されぬぞえ。

 2011.1.1日 れんだいこ拝

 「世界の荒波にひるまぬニッポンを 大胆な開国で農業改革を急ごう(1月1日付・読売社説)」を転載し、コメントしておく。

 四海の波は高く、今にも嵐が襲来する恐れがあるというのに、ニッポン丸の(かじ)取りは甚だ心もとない。このままでは漂流どころか、沈没の危険すらある。いったい、我々はどこへ行くのか。

 菅首相率いる民主党主導の日本の政治には、こんな不安がつきまとう。

 新しい年に希望をふくらませ、日本人であることに自信と誇りを持てるニッポンをどう築くのか。この問いに答える、強靱(きょうじん)な政治指導力が求められている。

 ◆日米同盟の強化が必須◆

 一昨年9月の歴史的な政権交代から1年3か月余り。その間、3党連立政権の崩壊から鳩山前首相退陣、菅後継内閣へと、民主党政権の表紙は替わったものの、政治の機能不全が続いている。

 懸念すべき政治現象の一つが、日本の存立にかかわる外交力の劣化と安全保障の弱体化である。

 それを如実に示したのが、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件と、メドベージェフ露大統領の北方領土視察だ。

 日米同盟の亀裂を見透かした中露両国の露骨な揺さぶりに、「主権」をないがしろにされた菅政権は、非をただすどころか、ただ波風を立てることを恐れ、軟弱な対応に終始した。

 「戦略的互恵」「善隣友好」という表層的な外交標語に隠れて、一時を糊塗(こと)したに過ぎない。

 それもこれも外交・安全保障の基軸である、日米同盟をおろそかにしたからである。

 日本を抜きつつある経済力を背景に、軍事力を増強する「膨張中国」。海洋資源・権益と海上交通路の確保を目指し、外洋への海軍展開を進めている。

 国内のナショナリズム台頭をにらんで、不法に占拠した北方4島の領有を誇示するロシア。

 「強盛大国」を掲げ、権力継承の不安定な過渡期に、危険な挑発を繰り返す北朝鮮。

 人権尊重、法の支配、民主主義という国際的な規範を無視し、あるいは軽視する、これらの「異質」な周辺国からの圧力や脅威に対抗するには、強固な日米同盟が不可欠だ。

 自国の安全は自らが守る決意と、それを裏付ける防衛力の整備という自助努力の上で、日米同盟関係を堅持し、強固にする。菅首相はこの基本をきちんと認識しなければならない。

 同盟強化のためには、沖縄県にある米軍普天間飛行場の移設問題を、できるだけ早く解決しなければなるまい。

 再選された仲井真弘多(なかいまひろかず)知事の理解と協力を得るには、米軍施設の跡地利用、地域振興の具体策とともに、沖縄の過重な基地負担を軽減する方策を示す必要がある。菅首相自ら先頭に立って知事と県民を説得しなければならない。

 日米関係と同様、日本の浮沈を左右するのが、米国やオーストラリア、シンガポールなどアジア・太平洋の9か国が年内合意を目指して交渉中の環太平洋経済連携協定(TPP)の取り扱いだ。

 ◆経済連携参加を急げ◆

 TPPの狙いは、参加国の間で原則として関税を撤廃し、貿易や投資の自由化を進め、互いに経済的利益を享受することにある。

 日本が交渉に乗り遅れれば、自由貿易市場の枠組みから締め出されてしまう。

 後追いでは、先行諸国に比べ不利な条件をのまざるを得なくなる。だからこそ早期の交渉参加が必要なのだ。

 菅首相は、いったんは交渉参加の意向を明らかにしたが、民主党内の反対論に押されて腰が引けてしまった。

 関税が撤廃されると海外の安い農産品が流入し、日本の農業が壊滅するという農水省や農業団体、農業関係議員らの圧力からだ。

 これでは困る。

 自由化反対派の象徴的農産物がコメである。

 コメは778%の高関税、減反政策などの手厚い保護政策で守られてきた。しかし、コメの国内需要は減り続けている。

 一方で稲作農家の高齢化、先細りは進み、国際競争力をつけるための大規模化は遅れている。

 高い関税と補助金に依存してきた日本の農業が、その足腰を鍛えるには、思い切った開国と改革が欠かせない。

 日本の農業総産出額は8兆円余り。その中でもコメは1・8兆円で、国内総生産(GDP)の0・4%に過ぎない。

 食糧安全保障の観点から、主要農産物の自給を確保することは重要だが、農業が開国を妨げ、日本経済の足を引っ張るようでは本末転倒になる。

 ◆消費税率上げは不可避◆

 自民党が提示した「消費税率10%」に飛びついた揚げ句、昨年7月の参院選で大敗した菅首相。その後、消費税論議には口をつぐんだままだ。無責任のそしりを免れない。

 年金・医療・介護といった国民生活の安心に直結する社会保障を充実させるには、安定した財源の確保が大きな問題だ。

 巨額の国債を発行し、借金の繰り返しでまかない続ければ、早晩、日本の財政は破綻してしまう。

 消費税率を引き上げる以外に、もはや財源確保の道がないことは誰の目にも明らかだ。

 だからこそ、痛みを伴うはずの消費税率引き上げに賛成する国民が、各種世論調査でも多数派を占めているのではないか。

 もちろん、徹底的な行政の無駄減らしも避けて通れない。とは言っても、民主党政権が鳴り物入りで実施した事業仕分けで捻出できたカネは微々たるものだ。

 しかも、そのカネは借金の返済ではなく、子ども手当や高速道路の一部無料化、農家の戸別所得補償など、結果的にバラマキ政策の費用の一部に充てられた。

 国民の多くが、社会保障充実のための増税もやむなし、と腹をくくっているときに、大衆迎合的な人気取り政策に固執するのは、愚の骨頂である。

 菅首相は、政権公約(マニフェスト)を撤回し、バラマキ政策の見直しを約束した上で、消費税率の引き上げを野党側に提示し、速やかな合意を得るよう汗をかかなければならない。

 これまで指摘してきた重要案件を処理するためには、政局の安定が必須である。ところが菅首相の政権基盤はきわめて脆弱(ぜいじゃく)だ。

 ◆懸案解決へ政界再編を◆

 政権の地盤沈下に拍車をかけるのが、小沢元代表を支持する勢力との党内抗争だ。小沢氏の国会招致問題は峠を越したかに見えたがなお尾を引いている。TPP問題などの火種も依然として残る。

 党内抗争の内憂に加えて、外患になっているのが社民党との提携である。

 2011年度予算関連法案や重要法案を再議決により成立させるには、衆院で3分の2以上の議席を要する。そのために、連立を組む国民新党に加え、社民党を与党陣営に引き込まざるを得ない。

 こうした近視眼的な打算から菅首相は社民党にひざまずいた。

 武器輸出3原則見直しの先送りに見られるように、小党が重要政策の生殺与奪の決定権を握る、危険なキャスチングボート政治の再現である。これでは日本の政治が一段と混迷を深めてしまう。

 結局のところ、普天間移設、TPP、消費税率引き上げといった緊急かつ重要な課題を解決するには、安定した強力な政権を誕生させるしか道はあるまい。

 本来なら、衆院解散・総選挙を断行した上で、単独にせよ連立にせよ、衆参ねじれ現象の政治的矛盾を解く新政権をつくるのが筋だろう。

 しかし現状では、支持率低下により次期総選挙敗北必至と見られる菅首相が、衆院解散に打って出る可能性はきわめて小さい。

 だとすれば、次善の策として、懸案処理のための政治休戦と、暫定的な連立政権の構築を模索すべきではないか。

 昨年末に浮上した、たちあがれ日本との連立構想は頓挫したが、従来の枠組みを超えた良識ある勢力結集の試みなら歓迎できる。

 連立は理念・政策優先で、しかも「衆参ねじれ現象」を解消できる規模が望ましい。1年、ないしは2年の期限を切った、非常時の「救国連立政権」とし、懸案処理後に、衆院解散・総選挙で国民の審判を問えばいいのだ。

 国のあり方を大きく変える、いわば「平成の改新」を実現するための、党派性を超えた構想力と大胆な行動力が、今の政治に求められている。

Re::れんだいこのカンテラ時評880 れんだいこ 2011/01/06
 【「2011.1.1日付け読売社説」を請負う菅政権の張り切り考】

 2011年の年始早々、菅首相の「小沢どん退治」のボルテージが上がり続けている。薬物的昂揚の感があるが、いつまで続くのだろうか。れんだいこには、薬が切れてションボリ一気に憔悴する菅の姿が見えている。「菅の張り切り」の舞台裏を種明かしすれば、国際金融資本帝国主義の指令請負でしかなく、菅の粗脳が上手く利用されているに過ぎない。それにしても、日本政治は、まことにケッタイな首相を延命させ続けていることになる。既に他の分野での時代転換に比して政治の遅れが際立っている。菅は、かの小泉政治以来の小泉より更に粗脳のシオニスタン政治を演ずるピエロに過ぎない。今やこういう政界遊び人をいつ始末するかになりつつある。

 菅政権の政局ミッションは分かり易い。2009年衆院選で300議席余を取った民主党を幻滅させ、その極みで衆院選に打って出て、政権交代政権に壊滅的打撃を与えると云うもので、菅はこれを担うお調子者ピエロである。俗にこれを裏切り反革命と云う。そういう意味では衆院選は案外と早まるかも知れない。そういうシナリオが作られており、そのタイミングが計られていると思った方がよい。菅政権を引きずりおろさない限り、抜き打ち解散が大いに現実味を帯びつつある。

 これを指図しているのが、不思議なことに今もなお中曽根−ナベツネの90歳同盟である。この二人が国際金融資本帝国主義日本支部のよほどの高位であることが分かる。これを思えば小泉−飯島−竹中などサンシタ役者でしかなかったことになる。菅政権は、国民新党の自見・内閣府特命担当大臣(金融担当)を除きほぼ全閣僚が中曽根−ナベツネに掴まっていると思えば良い。つまりトンデモ政権が誕生していることになる。してみれば、小沢派を除くと民主党内はオールシオニスタンと云うことになる。まぁこういうことが誰の目にも分かっただけで僥倖とすべきかも知れない。

 菅政権の政策ミッションを確認しておく。これは、2011.1.1付付け読売社説「世界の荒波にひるまぬニッポンを 大胆な開国で農業改革を急ごう」が明らかにしている。それによると、菅政権はよほど使い勝手が良いようで「強靱(きょうじん)な政治指導力」が期待されている。つまり、今しばらく利用しようと云うスタンスであることが分かる。

 さてそれで何をやるべきかと云うと、まず「日米同盟の強化」だと云う。どこまでむしり取られたら気が済むのかと云う人民大衆の怒りが蔓延しつつあると云うのに「更に貢げ」と示唆していることになる。尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件と、メドベージェフ露大統領の北方領土視察、朝鮮半島の不穏を引き合いに出し、「強固な日米同盟が不可欠だ」としている。自律自存の道ではなく、自衛隊の米軍指揮下への一層ののめり込みを指針させているところが読売らしい。この論調を定向進化させると、グローバルな規模での米軍経費の日本肩代わりが待ち受けていることになる。何せ既に仕切りがないのだから、向こうからは取れるだけ取れ、こちらからはお供えできるだけお供えせよと云うことになる。そういう魂胆のようである。

 次に、環太平洋経済連携協定(TPP)締結を煽っている。要するに、日本は軍事のみならず食料においても国際金融資本帝国主義の支配下に更にのめり込めと云っているに等しい。読売社説は、その道が正義だと云う。次に、消費税率上げを煽っている。これまでわざと放漫財政政策と国策不況政策を敷かせ、その挙句に「早晩、日本の財政は破綻してしまう」との論法で「消費税率を引き上げる以外に、もはや財源確保の道がないことは誰の目にも明らかだ」としている。次に、これをやり切るのに菅政権の政権基盤は脆弱(ぜいじゃく)だとして、政界再編を促している。「保守系救国連立政権」を組み、然る後に衆院解散総選挙に打って出よと煽っている。

 してみれば、国際金融資本帝国主義の当面の狙いは、1・「日米同盟の更なる強化」、2・環太平洋経済連携協定(TPP)締結、3・消費税率上げ、4・「保守系救国連立政権」創出、5・衆院解散総選挙が狙いであることが分かる。何と恥ずべきシオニスタン正体丸出しの社説であることか。「2011.1.1日付け読売社説」は、誰の手になるものか分からないが記念碑的な社説になるように思われる。

 さて、年初来の菅首相の張り切りは、これを遮二無二やります、だからもう少し政権の座イスに温もらせて下さいと云う誓約に過ぎないことになる。こういう菅政権をれんだいこが査定すれば、その資質劣性と粗脳ぶりに於いて小泉政権並みか或いはそれ以下と云うしかない。しかし、物事は考えようで、こうはっきり馬脚を露わにしてくれたお陰で、人民大衆にとって誰が友であり敵であるのか分かり易くしてくれた功はある。れんだいこ的には、角栄を悪しざまに云う者の末路が見えて興味深い。今なお、角栄がリトマス試験紙になっていることに驚かされる。

 さぁて結論。民主党内政変で菅政権を引きずりおろさない限り早晩衆院解散になる。これを是とするのなら菅政権で行けば良い。非とするのなら断固首を替えねばならない。首を替えたとしてシオニスタンならたらい回しに過ぎない。三番手政権は、今度は反菅派で行くしかないではないか。その節、れんだいこを政治顧問で抱えてくれふふふ。

 2011.1.6日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評881 れんだいこ 2011/01/07
 【読売−日共連合の怪考】

 読売が記念物的な「2011.1.1付付け社説『世界の荒波にひるまぬニッポンを 大胆な開国で農業改革を急ごう』」を載せた日、日共の機関紙赤旗の主張が「問題化した“小沢マネー” 総額なんと83億円 証人喚問で説明必要」で歩調を合わせている。読売と日共は陰に陽にこういうツルんだところが見受けられる。誰かそう思わないだろうか。

 れんだいこの解は、この読売−日共連合は、宮顕とナベツネから始まると読む。してみればかれこれ60年余になる。ここでは子細に述べるのは割愛する。宮顕後は、ナベツネ−不破関係に転じる。読売が日共関係のスクープを飛ばすのは、ここに原因がある。昨年は、不破が読売の連載記事「時代の証言者」に登場し、29回にわたって履歴を綴っている。内容の味気なさはともかく蜜月ぶりが分かろう。

 オチは、読売が、これをネット上にサイトアップした管理人に著作権違反で削除を要請したことだろうか。「連載記事、『時代の証言者』共産党・不破哲三シリーズは転載を許諾したことはないと読売新聞社がおっしゃっています。残念ながら指摘に従うしかないので、まもなくすべての記事を削除します。そして先ほど削除を完了しました」なる顛末となっている。こうなると、元々記事を読ませるのが狙いではなかった、読売と不破の蜜月ぶりを確認するところに裏意味があったと云うことになりそうである。

 それでは、どういう裏意味があったのだろうか、これを推測する。れんだいこは、不破の読売紙面登場は、来る小沢どんパージに読売が本苦的に乗り出す、日共がロッキード事件の時と同じように総力を挙げて支援すると云う「堅めの杯」ではなかったかと思う。

 面白いことは、意に反してそうは問屋が卸さないところにある。かの時に較べて人民大衆の日共離れが格段に進んでいる。インターネットの登場で在野からの批評が盛んで、日共如きが如何に口を上手に廻そうとも瞬時に対抗言論が生まれ、そう易々とは成功しない。加えて、日共が小沢どんの証人喚問太鼓を叩けば叩くほど、れんだいこが宮顕問題の証人喚問太鼓を叩き返す。日共がバチを強めれば強めるほど、れんだいこのバチも強くなり、仕舞いにはどちらかがバチ当たりになるふふふ。と云うようなこともあり、読売−日共連合の思惑通りには進まない。

 そういう意味もあって、れんだいこは、2011年初の日共赤旗の主張を見て対抗的に、れんだいこ論文集の最新論文に「宮顕リンチ事件考」をサイトアップした。6、7年前に書きあげたものであるが、今その価値はますます高い。こたび、読み直して再編集しつつある。これを是非紹介したい。

 「宮顕の小畑中央委員査問リンチ致死事件考」
 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/marxismco/nihon/miyakenco/rinchizikenco/rinchizikenco.htm)

 「左往来人生学院」
 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/)

 この価値がなぜ高いのか。それは、菅政権の裏切り革命としての民主党潰し策動が、当時の宮顕の裏切り革命としての共産党潰しにダブるからである。そういう意味で、当時の宮顕の共産党潰しの方策としての党内査問運動に精通しておくことが、今日の菅政権の民主党潰しの方策としての小沢どんパージ運動の手口を知る上で役立つことになる。これが、「宮顕リンチ事件」論文単独サイトアップの意義である。

 単独サイトアップのもう一つの意義として、小沢どん証人喚問を叫び続ける日共に果たして資格があるのかと問い、資質を疑い、これを共認したいと云う狙いがある。これにより、証人喚問するなら日共こそそれに値する、その日共に人様に道理や倫理を説く資格があるのかと改めて問いたいと思う。かって国会で質疑され、政局浮上の最中、ロッキード事件が勃発し掻き消され、そのまま現在に至っている。そういう意味で解決済みではなく、いつ再燃してもオカシくない。

 それは必然的に現下日共の党中央の総退陣を余儀なくさせる。しかし、それが良いのではなかろうか。日共の下部党員は長年にわたって党中央に変調指導され続けることによって精神的奇形を余儀なくされている。これを解放する為に、もうそろそろ60年にもならんとする宮顕−不破指導のクビキから逃れさせるべきではなかろうか。余計な御世話だと云う声もあろうが、よくぞ代弁してくれたと云う声も聞こえてくるであろう。

 そこで提案がある。「れんだいこの宮顕リンチ事件考」を読み、その通りなのか、どこが間違い解釈なのか議論して欲しい。知らないことが一番良くない。当然、れんだいこは必要な限りで受け太刀して見せよう。この議論過程で新資料、新知見が生まれるかも知れない。仮にれんだいこの解析構図が間違っていたことが判明したら、万座の前で自己批判しよう。逆の場合にはこれまでの党中央弁護の姿勢を自己批判して貰いたいと思う。こういうギリギリの議論も時には必要なのではなかろうか。

 「宮顕の小畑中央委員査問リンチ致死事件考」なぞには興味がないと云う者が居たら、その御仁が弁論術を磨きたいと云う方であったなら、理屈を云わずに本事案を読み進め、宮顕の弁論術を習って欲しい。そして、れんだいこの対抗弁論を批評して欲しい。この事件は、ロッキード事件と双璧の弁論教材であることを請け合う。白を黒と云い含めるには、どういう論理論法が必要なのか手に取るように分かる。逆も然りで、白を黒と言わさない為には、どういう論法が必要なのかが分かる。この事件をまなぶことには、そういう意味もある。興味を覚えれば読んでみることだ。

 さて、菅政権はいよいよ断末魔の悪あがきをし始めたようである。もがけばもがくほど醜態を見せることになるが、そのはしたなさに気づかないほど権力妄想に駆られているようである。先だっての官邸新年会で、うれしそうに「首相が各部屋を回って懇談、公邸内も案内した」ようである。小泉の下半身話もあるまじき首相資質であったが、菅の茶目っけも程度を越している。

 菅だけがオワったのではない。菅政権に群がった者は同罪で、重役であればあるほど菅同様の裁きを受ける。それは、小泉派の運命と同様である。未だに復権執念を見せているようではあるが、形勢利あらずどころか近未来に歴史法廷が待ち受けていよう。頼みの国際金融資本帝国主義内部そのものが分裂必至で、これまでのような産軍複合体路線はもはや無理筋なのだと云う事が分からないらしい。それでも頼みの綱と思い込むのはパラノイアと云わざるを得ない。パラノイアはサイコパスと通底している。

 さぁて我々は新時代を展望せねばならない。今日の生産力と科学技術を使って如何ほどの改変ができるのか、これをおおらかに語る稽古に向かわねばならない。近現代史に現われたネオシオニズム的な独善による強権支配政治を過去形にせねばならない。人類の叡智をもっと真っ当な方向に使わねばならない。人民大衆が地球的レベルで相和し睦みあうマナーとルールの形成に向けて新シルクロードの道を開拓せねばならない。その前に、立ちはだかる政界遊び人を逆御用せねばならない。今はそういう時ではなかろうかと思う。

 2011.1.7日 れんだいこ拝

 2011.1.1日、小沢どんの東京・深沢の私邸で恒例の新年会が開かれ、山岡賢次副代表や細野豪志前幹事長代理、海江田経済財政相や原口一博前総務相ら民主党国会議員約118人が出席した。新党大地の浅野貴博、無所属の石川知裕両衆院議員も駆け付けた。

 小沢邸新年会出席を取材で確認した国会議員(敬称略)は次の通り・

 【民主党衆院議員】※海江田万里▽原口一博▽山岡賢次▽山田正彦▽東祥三(以上当選5回)吉田治▽細野豪志▽松野頼久▽※城島光力▽※松原仁(以上当選4回)樋高剛▽松木謙公▽内山晃▽松宮勲▽高山智司▽津島恭一▽小宮山泰子▽神風英男▽山口壮▽中津川博郷▽中塚一宏▽鈴木克昌(以上当選3回)岡島一正▽太田和美▽辻恵▽横山北斗▽福田昭夫▽中野譲▽渡辺浩一郎▽橋本清仁▽松崎哲久▽古賀敬章▽若井康彦▽梶原康弘▽階猛▽石関貴史(以上当選2回)黒田雄▽中後淳▽水野智彦▽岡本英子▽川島智太郎▽金子健一▽石田三示▽岸本周平▽山口和之▽石原洋三郎▽菊池長右エ門▽畑浩治▽瑞慶覧長敏▽高橋英行▽三宅雪子▽江端貴子▽木村剛司▽相原史乃▽大西孝典▽菅川洋▽仁木博文▽山崎摩耶▽萩原仁▽早川久美子▽大谷啓▽渡辺義彦▽玉城デニー▽笠原多見子▽大山昌宏▽柳田和己▽奥野総一郎▽村上史好▽高松和夫▽小林正枝▽川口浩▽熊谷貞俊▽木内孝胤▽空本誠喜▽阪口直人(以上当選1回)

 【同参院議員】平田健二(当選3回)平野達男▽広野允士▽森ゆうこ▽尾立源幸(以上当選2回)藤原良信▽外山斎▽谷亮子▽田城郁▽安井美沙子▽行田邦子▽小見山幸治▽主浜了▽姫井由美子▽一川保夫▽室井邦彦▽米長晴信▽大久保潔重▽平山幸司▽友近聡朗▽佐藤公治▽川上義博(以上当選1回)

 【民主党以外の衆院議員】石川知裕(無所属、当選2回)▽浅野貴博(新党大地、当選1回)

 小沢どんは、次のようにあいさつした。「私が22年前に自民党幹事長に就任した時も参院は過半数を割っていたが、野党とのまじめな話し合いの中で議論することができた。それを今思い出すと、『ねじれ国会になったんだから仕方がない』との理屈は通用しない」。菅政権執行部批判をぶちあげたことになる。また、「今年は内外で非常に厳しい状況になると思うが、政府・与党が国民の信頼に応えて、力を合わせて協力していかないといけない大事な大事な年だ。国民の期待を担った民主党政権だ。みんなで力を合わせて、国民の期待に応えるすべを、われわれ自身が努力して見いだしていかなくてはならない」とも語り、挙党態勢の必要性を強調した。小沢氏は自らの資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で近く強制起訴されることに関しては直接言及せずに、「みなさんにご迷惑ばかりかけています」と述べるにとどめた。原口一博前総務相は「仲間と小沢さんがこんなことになっているのでは、改革の力が弱まる」と語り、対立激化に懸念を示した。

 他方、菅首相も、首相公邸で新年会を開き、、仙谷由人官房長官や鉢呂吉雄国対委員長、枝野幸男幹事長代理ら閣僚・党役員、首相支持派の若手らが三々五々駆け付け現職の国会議員45人が参加した。。海江田経財相は小沢氏の新年会の後、駆けつけた。参加者によると、公邸の応接間など数部屋を使って、おでんやすしが振る舞われた。首相が各部屋を回って懇談、公邸内も案内した。「元気がないとよく言われるが私は変わらず元気だ。多少ハレーション(あつれき)が起こることを覚悟で、自分のやりたいことを伝えていきたい。やりたいことをやるために権力を掌握してがんばる。今年も権力を掌握していい仕事をしよう」と述べた。民主党の小沢一郎元代表の「政治とカネ」の問題などを早期に解決し、党内基盤を強化したい考えを示したものとみられる。出席議員によると、菅首相は今年の抱負を「自分らしさを一層出していきたい。ハレーションを覚悟の上で自分の言葉でやりたいことをしっかりと伝えていきたい」とした上で、強力なリーダーシップを発揮していくという決意を示したという。江田五月前参院議長は「小沢さんと対抗なんて、こっちは首相なんだから、向こうが対抗するんじゃないの」と話した。

 この二つの新年会は、首相と小沢どんの党内対立の深刻さを露呈した形となった。 


Re::れんだいこのカンテラ時評882 れんだいこ 2011/01/09
 【日共内政変の兆しあり−読み過ぎだろうか 】

 新年から10日、日共機関紙「赤旗」の論調が変わりつつある気がする。日共は、2011.1.1日紙面で「問題化した“小沢マネー”総額なんと83億円 証人喚問で説明必要」と題して悪質なフレームアップで小沢どんパージの狼煙を挙げたが、その後鳴りを潜め、菅政権批判に集中し始めている気がする。1.9日紙面は、「5紙『共同社説』!?消費増税・TPP『有言実行』迫る」と題して、菅政権のシオニスタン政治を裏支援する新聞各社の共同歩調ぶりを批判している。

 それによれば、全国紙5紙(「朝日」「読売」「日経」「毎日」「産経」)が8日までに一斉に中身のほぼ同じ社説を掲載したことに対して異常としている。社会保障財源を口実とした消費税増税と環太平洋連携協定(TPP)への参加、消費税増税に向けた共同歩調の煽りを批判し、日本新聞協会の新聞倫理綱領「あらゆる権力から独立したメディアとして、正確で公正な記事と責任ある論評」を提供する」としている「この綱領が泣くような状況です」と述べている。1960年6月、在京7紙の「7社共同宣言」を想起させる愚挙であり、「メディア自身の行き詰まりを示しています」と結んでいる。

 日共内部で何事か突き上げが起こり、姿勢転換した気配が認められる。しかし、自己批判抜きにジグザグするので、そのうち又もや「小沢どんパッシング」に再転換するかも知れない。

 ようやくまともなスタンスに戻ったと云うことになろうが、ならばこの間の「小沢どんパッシング」の急先鋒を務めてきた経緯に対して釈明の一つでもすべきではなかろうか。本来は、ロッキード事件で果たした「正義」にまで立ち戻り、検証せねばならない。この間の「検察が首根っ子を抑えている間に、これに呼応して我々は下の急所を蹴り上げる」なる検察正義論に対する自己批判も必要であろう。

 今現在何が問題かと云うと、小沢派と菅派で二分対立している民主党内政争に於いて、日共がどういう姿勢で臨むのかが問われている。極反動を露わにしつつある菅政権を叩かずに、政策的にやや近い方の小沢派叩きに興じているのが変調ではないかというところにある。

 れんだいこは、先の「れんだいこのカンテラ時評879、れんだいこブログ記念『共産主義者の宣言のエキス読みとり考』」で、日共の変調を指摘したつもりである。即ち、左派運動のバイブルである「宣言指示」によれば、運動全体の利益を重視するのが肝要で、党派の独善利益に執着するセクト主義を強く戒めていると窺うべきところ、日共運動はこの戒めに反しているのではないかと指摘した。「宣言指示」に従う限り、結果的に政策的にはやや近い方の小沢派叩きに興じるなどは本末転倒で有り得てならない。にも拘わらず、そういう変調方向を指針させる日共党中央とは何者ぞと問うたつもりである。

 れんだいこの解析によれば、日共党中央の変調の歴史は古い。19555年の六全協で、宮顕−野坂系がそれまでの徳球−伊藤律系党中央を転覆し、宮廷革命で党中央を奪権して以来のことになるので、かれこれ55年余を経緯していることになる。同一系執行部が55年余継続している例は他になく不倒の長期政権となっている。これを思えば、この牢化体制こそイの一番に打倒すべきではなかろうか。

 これまで、明らかに指導方向が変わったにも拘わらず同じ党名でやるものだから、多くの人民大衆は訳のわからないまま戦前来の畏敬で共産党を遇して来た。しかし、左派運動をマジメにやった者からすれば、肝心なところでいつも反革命に興じる宮顕−野坂系党中央に腹立たしさを覚え、いつしか反代々木、反日共の立場に転ずることになった。しかし、それは一部で多くの人民大衆は相変わらず日共を共産党と思って来た。しかし、その仮面が今至るところで見破られ、それが支持率低下に繋がっている。

 そういう日共の最終局面が近づきつつあるように思われる。赤旗のここへ来ての論調変化は、宮顕−不破−志位ラインの破綻の始まりではなかろうか。もうエエ加減にして貰いたいとの内部的突き上げのゴングが鳴り始めているのではなかろうか。もとより楽観は許されない。微妙ながら、そういう変化が感ぜられるという程度の話でしかない。しかしながら、この流れは不可逆的であるようにも思われる。そういう意味で注目したい。

 れんだいこのこの読みは早計だろうか。自身はないが兆しはあるのではなかろうか。日本左派運動がまともなものにならなければ、世の中全体がオカシくなる。空気抜きさえできないから変な犯罪が増える。やはり左バネは必要だと思う。

 2011.1.9日 れんだいこ拝

 「週刊ポスト」の2011.1月14日−21日号が中曽根の次の発言を掲載している。小沢どんについて次のように述べている。「小沢君にとっては、蠅が飛んでるとか、蜂がブンブン回っているとか、その程度に思ってるんじゃないですか(笑)。要するに政治力の差ですよ。今は内部で党員やら議員をどちらが掴んでいるかという勝負をしている。議員総会やら党大会が、その前哨戦になっているわけですね。小沢君を見ていると、今は我慢の時期だと腹を決めて、党の議論より世論を中心に自分の進む方向を決めているんだろうと思います。それは次の天下を狙う者の当然の在り方ですね」。「小沢氏は追い詰められているようにも見える」に対して、「それは一種のマヌーバ(戦略)ですよ。初めからいうことを聞いたら存在意義はないわけですから。今は代表選で互角の勝負をした勢力を非常に大事にして、これから外縁勢力を発展・拡大させるということでしょう。それまでは、国民世論やジャーナリズムの批判に対して非常に自重した態度に出ていますね」。菅政権について次のように述べている。「政治制度というものが成熟するには3年、5年はかかります。新しい路線を目指して進むといういう以上は、国民にも忍耐する義務があると私は思いますね」、「あと1年くらい経てば、政権も3年目で、落ち着きと慣れが出てくる。そうすれば独自の戦略も生まれてくるかな。しかし首脳部の力量不足が目につく」。


Re::れんだいこのカンテラ時評886 れんだいこ 2011/01/12
 【お粗末な民主党両院議員総会を嗤う】

 2011.1月現在、れんだいこは、立て続けに2本の1950年代初頭の学生運動事件をものにした。一つは「東大国際派内査問事件(戸塚、不破査問事件)」」、もう一つは「東大と早稲田の50年期分裂時代の分派構図の差異考」である。一見、現在の政局に関係ないように思われるが、情動的に絡んでいるのではなかろうかと自己分析している。

 つまり、両事件に見える胡散臭い構図が、現在の菅政権の胡散臭さとダブっており、それを明らかにする為にも、かっての1950年代学生運動史の胡散臭さを訪ねようとしているのではなかろうかと思っている。両事件の胡散臭さはリンク先で確認いただくとして、菅政権の胡散臭さとは何か、これを解析しておく。

 菅政権とは、鳩山政権に続く、鳩山政権よりもより露骨な「上からの反革命」、「党中央自らの党解体」を良からぬ勢力から使命が与えられ、これを請負う政権に他ならない。良からぬ勢力とは国際金融資本帝国主義ネオシオニズムを指しており、故に、その命を御用聞きするシオニスタンと云うことになる。こういう手合いは今や与野党問わず五万と居る。この手合いと在地土着派が政争しているのが日本政治の構図である。かく見立てれば、諸問題がすっきり解ける。

 もとより、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムはれんだいこの命名であるから、植草氏のように悪徳ペンタゴン、その雇われ衆と名付けても良い。ロス茶派と云う命名もある。要は、近現代世界を牛耳る悪徳好戦派、悪徳革命派を確認すれば良い。この勢力が世界各国の政財官学報司警軍の八者機関を操り、世界の政治経済文化を操っている。

 それを無目的にはできぬから、彼らなりの歴史観、社会観、思想観を確立しており、その信念とプロパガンダ用の詐術を使い分けしながら、日ごとに我々を洗脳、マインドコントロールに努めている。これが今の世の中の実相であろう。かく捉えれば、連中の手の内を見透かし対抗戦略を練れば良いだけのことである。

 我々の目指すところは彼らの偏狭自尊の選民主義による歴史観、社会観、思想観と違って、諸国民諸民族が協和し、独立自存の暮らしが成り立つ世界、社会の創出である。これを政治的に説くのも良いし宗教的に説くのも良いし思想的に説くのも良い。要するに「我さえ良ければ」ではなしの「助け合い」世界の創出である。今、人類はかってのどの時期よりも緊密さを増しつつある。これは不可逆的で、要はどういう連帯が求められているかであろう。かってのシルクロード的通商で結ばれるのか、国際金融資本帝国主義お得意の収奪的通商で結ばれるのかが問われている。

 れんだいこが見立てるところ、国際金融資本帝国主義ネオシオニスト以外には収奪的通商を良しとする者は居ない。世界の人民大衆は、国家、民族、人種、文化、宗教、習慣、生活程度の差異を踏まえつつ、対等の立場での交易を求めている。長い歴史の中で、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムとの闘争により身構えているだけである。

 世界の諸民族が、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムの陰謀を見破り、彼らを掣肘できれば、人類の前途は洋々と開けている。オリンピック式の祭典が真に人類の祭典になる。今、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムの支配の構図を突き破る動きが世界の各地で生まれつつある。前途は頼もしいと云うべきだろう。

 但し、日本では相変わらず政治が逆走し続けている。直近の2009衆院選後の政権交代の例をとれば、日本は民主党政権の下で新たな日本の歩みに向かうことができる筈だった。ところが、現実は、ヌエのような鳩山政権が登場し、鳩山美人ならぬ八方美人式の右顧左眄政治で結局は何も政治を前進させることができなかった。

 後継した菅政権は、鳩山政権より更に逆走し、小泉政権以来の国際金融資本帝国主義ネオシオニズム拝跪のシオニスタン政治に邁進している。一々例を挙げてもキリがない。全てが御用聞き政治であり、これを不退転の決意で取り組むと宣言している。かなりオツムがヤラレていると思えば良い。

 こういうことが明々白々なのに、今日の民主党両院議員総会のお粗末さは何なんだ。聞こえてくるのは、民主党の地方議員の悲鳴が何たらかんたら云々ばかりであった。問題はそういうところにあるのではない。菅政権が日本亡国の売国奴政治邁進しようとしており、そういうシオニスタングループに政権を預けたのが間違いだったとして即退陣を要求し、言い訳するところを追撃し、引きずりおろさねばならない。それから三番手政権を構想すれば良い。もう騙されない、これ以上は許さないとする断固たる唱和で立ち向かうべきである。余りにもおとなし過ぎよう。

 ことは日本丸の運命のかかる政治責任にある。菅には任されないとして、断固引きずりおろすべきである。議員生活を維持する為に云々とは聞いていて片腹痛い。そういう程度のことしか云えないから、みんな枕並べて討ち死にすれば良かろう。所詮それまでのことである。何も民主党でなければいけないと云う事はさらさらない。分かったか。既に、たすけあい党もそうだが、既成政党があてにならないことを十分知っており、我々がウォーミングアップしてるわさ。

 2011.1.12日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評887 れんだいこ 2011/01/13
 【菅政権の揃いも揃ってのサイコパス性を疑う。打倒あるのみ】

 2011.1.14日、民主党は、昨日の両院議員総会に続いて党大会を開催した。お粗末ぶりが尋常ではない。動画でお伝えいただき感謝している。同時中継あればこそ生の動きが伝わり、的確な判断が下せることになる。

 云えることは、あの程度の党大会なら、れんだいこの学生運動時代の学生大会の方が格段に優れている。なぜなら、規約に基づき議事が進行し、議案、対案が出され、それぞれの陣営の説明と主張が為され、最終的に多数決で事を処理していたからである。れんだいこは何度か発言したことがあるので良く覚えているわさ。

 この水準以下であると云うことは、こういう議事運営する執行部が、日本の国政を与っていると云うことになると、それは怖い話である。ということになる。菅政権はまた新たな墓穴を掘ったことになる。当人たちはうまく乗り切ったとして祝杯挙げているのであろうが、悪事は必ず追って自分の首を絞めることになる。小沢どんの政界追放を云うのは勝手だが、そのうち手前らが追放されることになることを覚悟しておけ。もう材料に事欠かない。

 民主党内小沢派は公家の出ばかりが揃っているのかどうかおとなし過ぎるので、我々が引導渡そう。党運営は政治のミニチュア版であり、この型がそのまま中央政治に拡大する。菅の場合には政権運営に拡大する。してみれば、こたびの党大会運営が明日の国会運営のひながたになる。恐ろしいことではないか。

 一言でいえば、粗脳による政治の私物化である。これを許しておけるほど日本には余裕がない。一日延べすれば一日国益を損ずる。故に、即刻の退陣を申し渡す。粗脳には国家の大事を任せられないのだ。

 それにしても権力亡者ぶりが目に余る。菅派には政治の基本的センスが欠けている。民主主義のルールと権謀術数の加減が分からないらしい。民主主義を守らないのであれば、それが通用するところ例えば仲間だけで瀬戸内海のどこかの島にでも行き、そこで好きにすれば良い。我々には迷惑至極である。

 そういう菅政権が命を掛けると云う政策に碌なものがないのが道理であろう。一つ、日米同盟を強化し、運命共同体にのめり込むと云う。それなら菅派は纏めて米国に亡命すれば良い。我々を巻き添えにするのは御免蒙る。軍事防衛政策として専守防衛から転じて動態防衛に向かうと云う。武器禁輸を廃して解禁すると云う。これを自民党政治が行うなら暴動が起こるところ、民主党でやるからスンナリ通ろうとしている。

 消費税を上げると云う。これに命を賭けると云う。バラマキ政策は続けると云う。国策不況政策は続けると云う。高速道路の無料化、郵政再改革法案は更に遠のけると云う。公共事業は役に立たないものはやるが、役に立ちそうなものは後回しにすると云う。と云う風に確認し出せばキリがない。

 人事はたらい回しと小細工で目先を変えて凌ぐと云う。小沢どん退治は徹底すると云う。岡田、前原、防衛相の何とかは皆、ワシントンのお気に入りだから変えないと云う。首相がコロコロ変わるのは世界の恥だから俺はかじりついてでもしがみつくと云う。例え支持率1%でも構わないと云う。

 どうやら菅の脳の配線がオカシイ。良い政策に命を掛けたり、支持率1%でも頑張ると云うのなら分かる。ワシントンのの御用聞きの為に命を掛けたり、支持率1%でも頑張られたら、こちらが困るのだ。この違いが分からず徒に侠気ぶるのは狂気病理であり、現代精神医学ではサイコパスと云う。菅、菅政権の閣僚には、このサイコパスがやたら多いのではなかろうか。

 日本人民大衆諸君、当然れんだいこもその一員だから、こういう云い方を許してくれ、今やどうやってこのサイコパスを政界追放するかに我々の見識と能力がカかっている。もうこうなったら日本列島各域で菅政権打倒座り込みデ―を立ち上げ連鎖させよう。れんだいこも参りたい。日本人民大衆の底力を見せつけよう。

 このままでは早晩必ず飯さえ食えない時代が来る。その前に打って出よう。我々の文化的最低限の生活を政治の一番に据える政権を創り出そう。願うらくは、60年安保闘争以来の政変を創り出そう。これ以上サイコパス派には政治を任せられない、この一点の申し合わせで良いではないか。伸子が連れて帰らないなら、我々が掴まえに行こう。山口でも岡山でもワシントンでもイスラエルでも好きなところで放してやろう。

 2011.1.13日 れんだいこ拝

 12日の民主党両院議員総会で、菅首相(党代表)らの政権運営に対し、批判や懸念の声が続出した。「昨年の参院選は厳しい戦いだった。それでも地方議員の大きな応援があった。この人たちが私たちのせいで負けたらどうやって償うのか」(徳永エリ参院議員)。「(統一地方選などで)公認や推薦を取り消してほしいという人が本当に多い。党代表として、地方選挙をどういう戦略で戦うのか」(石森久嗣衆院議員)。

 田中真紀子元外相は、総会後、記者団にこう語った。 

 「台風が来るかもしれない、地震が来るかもしれない、洪水が来るかもしれないと、家の住人みんなが心配しているんだけど、家主はご飯を食べながら一杯飲んで、『大丈夫、大丈夫。壊れないよ』と言っているようなもの。この政治センス、寒々とする」ろ。

Re::れんだいこのカンテラ時評888 れんだいこ 2011/01/14
 【菅改造内閣の空威張り考】

 菅政権は、両院議員総会、党大会、内閣改造を乗り切り安堵しているのかもしれない。しかし、れんだいこには死の行進に向けて歩を進めているとしか見えない。しかも、二度と政界に生き残れない政治評論家としても再起の難しい最悪のド壺に向かっているように思える。組閣は首相権限であり、采配の巧拙が一目瞭然となる。こたびの菅再改造内閣を評して、菅の能力ないしは癖を窺うことにする。

 菅は、更に露骨な片肺人事を強行した。党内の半数を占める小沢派を徹底的に排除し、返す刀で党外の小泉式構造改革派の与謝野をひっこ抜いた。この裏に何があるのか。与謝野の意思だけではあるまい。れんだいこは、自民党系シオニスタンとの同盟が成ったと見立てる。

 普通には、多少の比重差はあろうとも党内の挙党体制を常道にすべきところ、である。菅は、それを拒否するところに感激を味わう質らしい。変則組閣を自画自賛している。更に注目すべきは、国土交通相の馬淵澄が大畠章宏に、国家公安委員長の岡崎トミ子が中野寛成に代わった以外は前内閣閣僚のたらい回しであることである。しかも、かなり役職を兼務させており、他の議員の登用の芽を摘んでいる。要職閣僚を露骨に仲間内で固めており、総じて政権を私物化していることが分かる。本質的に引きこもり系空威張り内閣になっている。

 注目すべきは、焦点の官房長官を仙石から前幹事長の枝野に戻していることである。枝野は参院選の敗北責任を取らされた筈であるが、何食わぬ顔で再抜擢されている。これは、菅が、先の参院選の敗北に何ら痛痒を感じていないことを示している。岡田幹事長の留任は、参院選敗北以来続く党の退潮に対して、菅が何ら痛痒を感じていないことを示している。例え支持率1%でも首相職にかじりつくなる言明と合わせて考えて見れば、かっての小泉の「自民党をぶっ潰す」なる絶叫とハーモニーしており、「民主党をぶっ潰す」を使命としていることが分かる。

 菅は、消費税増税に命を掛けると宣言しており、その布陣として敢えて与謝野を経済財政・税と社会保障担当相に据えた。しかしながら、消費税増税は党内に異論も多くマニュフェストではない。マニュフェストにしているものを次から次へと反故にし、マニュフェストにしていないものをやり抜くと云っていることになる。武器禁輸の解禁も然りである。法人税率切り下げも然りである。日米同盟深化論も然りである。沖縄の普天間基地移転の辺野古案も然りである。重要法案となると何から何までサカサマになっている。

 政権を取るまでは甘言式のマニュフェストで選挙民を釣り、政権奪取後はマニュフェストの反対のことばかりするとなると、これは前例のない政界不祥事であり、2009衆院選の詐欺性が問われるべきではないか。れんだいこの知る限り、自民党時代の総裁選は政権課題を掲げ、首相になるや必ずその実現に向かって奮闘努力している。そういう意味で政権取り以前の言辞に不実はなかった。

 象徴的事例は田中角栄である。日中国交回復をやると宣言し、首相になるやすぐさま着手し、見事な手綱で共同声明をものにしている。その他の施策も然りである。人は金権腐敗の元凶と云うけれど、角栄の言辞にウソはなかった。やらないものは却下し、やると云ったら直ちに取り組んでいる。これが裏表のない政治である。

 これに照らすと、中曽根政治が大物言いのウソばかりであった。れんだいこがダカツの如く嫌う小泉は案外ウソはついていない。政治にウソが常態化したのは、政権交代以来の民主党政権下の鳩山政治からである。但し、鳩山政治にはまだしもバランス感覚があった。それさえなくし悪い癖だけ受け継いでいる菅政権となると何の取り柄があるのだろう。

 菅のいうところの言に耳を傾ければ、政治の信に忠実であろうとすれば、政策に近い者同志を糾合し、民主党を飛び出て政界再編成の新党を立ち上げれば良い。民主党のままマニュフェスト反故政治に興じるのは尋常な感覚ではない。その異常人格者が、金権政治批判で小沢どんの政治訴追に殊のほか執心している。これは一体何なんだろうか。しかも、菅自体つつかれば埃が一杯の身であるというのに。

 れんだいこは早くより菅派を、現代世界を支配する国際金融資本帝国主義の御用聞き売国奴シオニスタンと規定している。この規定以外に、菅派のやっていることが説明つくだろうか。「上からの反革命」で、自党である民主党潰しに躍起となっている。民主党内をかき廻し分裂抗争させ、民主党の幻滅が頂点に達したタイミングで衆院解散に打って出る。こういう筋書きが見える。

 当然の如く民主党は再起不能の致命的打撃を受ける。国際金融資本帝国主義の日本ハンドラ―ズは、菅派に云い渡している。心配するな。後のことは面倒見るから。安心してお前たちは云われたシナリオに基づきピエロしておれば良い。ならば安心と合点し、上目づかいに次の指示を仰いでいるのが菅派の生態ではなかろうか。

 こういう裏の仕掛けはいつしか露見することになる。そういう訳で、菅派の将来は暗い。それを意に介さないところが菅派の粗脳さである。自民党と組んで細川−羽田政権を潰して首相になった社会党の村山は郷里の田舎に引きこもった。彼はまだ良い。菅派は郷里さえ戻れない。袋叩きにあうしかない。そういう意味で、日本ハンドラ―ズの用意する特性の保護区に住むことになるだろう。それが国内か海外かは分からぬが、我々の目につくところには居れないことは確かである。これから判明するだろうが、それほど酷い政治を仕掛けようとしている。ほとぼり醒めたら首を洗って待っておけ、これ申し渡しておく。

 もとへ。かくまで露骨に小沢派パージに悦楽している以上、菅派と小沢派は共存ができなくなった。どちらかが民主党を相続し、外れた方が出て行かざるを得ない。こたびの菅改造内閣はそういう非和解的方向に舵を切った。菅派が小沢派に宣戦布告した。こう確認すべきだろう。仲裁を買って出る者は徒労に終わろう。菅派の政権私物化による強権的シオニスタン政治は意図的故意の確信犯であり、説教は無駄と心得るべきだろう。

 これを誰が画策しているのか。菅派は総員ピエロであり、このシナリオの裏のライターを想定しなければならない。ここが闘いの正念場となる。この闘いはずっと続いている。心配いらない、国際的情勢は我々の側に有利に展開しつつある。今や闘いこそが正義であり、折衷は意味を為さない。その峠は既に超えたとみるべきではなかろうか。

 2011.1.14日 れんだいこ拝







(私論.私見)