中国漁船が「トロール船」であったことに関して、次のような情報が交わされている。「トロール船」は、近海漁業とは異なり、魚群を追いかけて遠洋に出る。当然、魚群探査機を積載する。魚群探査機は「レーダー」であり、中国ではいかなるレーダーも軍の許可無くしては取り付けられない。とすれば、このトロール船は軍部の許可を得た船という結論が出る。導き出される可能性は3つ。1・軍のカモフラージュ船だった。2・軍の代理人として出航していた。3・軍部の許可を得た船が操られた。前二者からは、こたびの衝突が、人民解放軍の作戦行動だったことを推測させる。後者からは、軍部の許可を得た船を操った者の政治的意図が推測されねばならない。いずれにせよ、単なる漁船の衝突事件である訳がないと云うことになる。