菅政権史1

 (最新見直し2012.10.02日)

 (れんだいこのショートメッセージ)

 ここで、菅政権史を確認しておくことにする。

 2010.06.04日 れんだいこ拝




2009(平成21)年

【鳩山内閣総辞職】

 2010.6.4日、鳩山内閣は、首相官邸で臨時閣議を開き、閣僚の辞表を取りまとめ総辞職した。鳩山首相の在任期間は、昨年9月16日に就任して以来の262日(約8カ月)となり、細川護熙元首相に1日及ばず、現憲法下では***内閣の***日に次いで5番目の短命内閣となった。


【菅政権誕生ドラマ考】

 2010.06.04日、菅直人副総理兼財務相(63)と樽床(たるとこ)伸二衆院環境委員長(50)を候補とする両院議員総会による民主党代表選が国会内の講堂で開かれた。これに先立ち、前原誠司・国土交通相、野田氏の各議員グループ、岡田克也・外相、旧社会党系議員を中心とする横路孝弘衆院議長系グループ、旧民社党系議員を中心とするグループが管候補支持を打ち出していた。鳩山由紀夫首相のグループは自主投票を決めたが、大半の議員は菅氏を支持したとみられる。小沢グループも自主投票で臨んだが、過半が樽床候補を支持したと思われる。菅候補は3日の記者会見で、小沢幹事長については「しばらく静かにしていただいたほうが、ご本人にとっても、民主党にとっても、日本の政治にとってもいいのではないかと考えている」と述べて、影響力を排除する姿勢を鮮明にしていた。

 党所属議員422人による投票の結果、菅氏291票、樽床氏129票(無効2票)となり菅氏を新代表に選出した。菅氏は代表選出後、所属議員へのあいさつで「ここにノーサイドの宣言をさせていただく。日本の立て直しのため、みなさんと全力で取り組み、目の前の参院選に一致結束して戦い抜く」と述べ、挙党態勢への協力を要請した。

 菅・信代表は首相指名に先立ち、仙谷氏と共に国会内で国民新党の亀井静香代表と会談し、連立政権の継続で合意した。民主、国民新両代表が4日署名した合意書全文は次の通り。

 民主党および国民新党は、新しい連立政権を樹立することとし、その発足に当たり、次の通り合意した。
 一、先に合意した「3党連立政権合意書(2009年9月9日)」を尊重し引き継ぐこととする。
 二、現在国会で審議中の郵政改革法案については、速やかに成立を期す。

 2010.06.04日、衆参両院は首相指名選挙を行い、衆院本会議の首相指名選挙では、「定数480、過半数241」のところ、民主党の管直人313票、自民党の谷垣禎一116票、公明党の山口那津男代表が21票、共産党の志位委員長が9票、福島瑞穂7票、渡辺喜美5票、平沼赳夫5票、舛添要一1票。参院本会議では、「定数242、過半数119」のところ、菅直人123票、谷垣禎一71票、山口那津男21票、志位和夫7票、福島瑞穂6票、舛添要一6票、平沼赳夫2票、渡辺喜美1票。

 民主党の管直人代表が、民主、国民新各党などの支持を得て衆参両院で過半数の票を獲得し、第94代、61人目の首相に指名された。非自民勢力による政権交代は平成5年の細川政権以来、16年ぶりとなった。党代表菅直人は4日、内閣制度が始まった明治18年初代伊藤博文から数えて61人目、戦後32人目の首相に。東京都選出は鳩山由紀夫の祖父鳩山一郎が就任した昭和29年以来56年ぶり。政治家一族出身ではない非世襲首相は村山富市以来で、東京工業大卒としては初めてとなる。

 管氏は直ちに首相官邸入りし組閣に着手し、内閣の要となる官房長官に仙谷由人国家戦略担当相、党幹事長に枝野幸男行政刷新担当相の起用を内定した。菅氏は同日午後、国会内で自民党の谷垣禎一総裁と会い、「8日に組閣する」と伝え、「四日間人事構想期間」を取った。

 4日夕、菅新首相は民主党本部で記者会見し、組閣・党役員人事について、「一度頭を休めることも含めて頭を整理し、多少の時間をいただき、新しい体制づくりに入りたい。週明けそう遠くない時期に皆さんに内容を報告できる」と語り、週末に時間をかけて構想を練る考えを示した。更に人事の抱負について、「官邸機能を強化し、官邸の一体性、内閣全体の一体性をいかに形成するか。党のすべての議員、全国の党員を含めて全員が参加できるような民主党をいかにつくれるかだ。20年にもわたる日本の行き詰まりを打破する政策を実行できる体制をつくる」と語った。米軍普天間飛行場移設問題については、「日米間の合意を踏まえ、合意にも盛り込まれた沖縄の負担軽減を順守する。相当大変な問題なので腰を据えて取り組んでいきたい」と述べた。

 鳩山首相は、鳩山官邸を支える政務と事務の首相秘書官計5人を決めた。事務の秘書官4人は自民党政権時代の慣行通り、財務、外務、経済産業の3省と警察庁の出身者を起用した。事務秘書官は次の通り。羽深成樹・防衛省官房審議官(81年入省、財務省出身)、山野内勘二・内閣参事官(84年入省、外務省出身)、安藤久佳・官房総務課長(83年入省、経済産業省)、吉田尚正・捜査1課長(83年入省、警察庁)。政務秘書官には旧通産省出身で、非自民政権だった細川護熙首相の秘書官を務めた佐野忠克弁護士(64)。さらに、事務の官房副長官には、鳩山氏の選挙区がある北海道出身の滝野欣弥前総務事務次官を充てた。事務の副長官は旧内務省(旧自治・厚生両省など)の事務次官経験者をあてるのが慣例で、秘書官と併せ前例踏襲型の人事となった。

 同日午後6時、鳩山首相が、官邸で初記者会見に臨み次のように述べた。

 「総理に選出をいただいた瞬間に、日本の歴史が変わるという、身震いするような感激を感じ、一方では大変重い責任を負った。この国を本当の意味での国民主権の世の中に変えていかなければならない。そのためには、いわゆる脱官僚依存の政治というものを今こそ世の中に問うて、そしてそれを実践していかなければなりません」。

(私論.私見) 「鳩山政権樹立に果たした小沢采配」考

 


Re::れんだいこのカンテラ時評743 れんだいこ 2010/06/06
 【鳩山から菅への転換に際しての雑感−管内閣はシオニスタンオンパレードの予兆あり】

 2010.6月初頭、先の衆院選での民主党の圧勝により誕生した鳩山政権が普天間問題で座礁し、菅政権に後継された。注目すべきは、鳩山前首相は自爆したにも拘わらず、小沢幹事長を抱き込みツートップ辞任を強いたことであろう。このことは何を意味するのか。来る参院選に於ける小沢采配のテコ入れを恐懼するネオシオニズム奥の院の采配によるとみるべきだろう。ということは逆に参院選はやはり相当に重要な政治戦になっているということになる。今後あらゆる汚い手を使って政権交代派に対するダメージが仕掛けられよう。れんだいこは、政権交代政権内部で「上からの反動策動」必至と見立てている。まず郵政再改革がどうなるかが見ものであろう。

 6.6日現在、管新首相は組閣構想中である。政府および党の重役は、「小沢パージ秤」による「反小沢善玉、親小沢悪玉」ゲージで査定されているようである。6.8日に政権交代二番手としての菅政権が組閣されるが、シオニスタン各派オンパレードになりそうである。これについては組閣を見て評することにする。

 それにしても鳩山政権はあっけなく崩壊した。これを確認しておくことにする。れんだいこには許せないことがある。結局、やろうと思えばすぐにでもできた高速道路無料化公約を実施しなかった。よしんば無料でなくても、自公政権時の料金体系より低額化はできたはずである。景気浮揚に絶大な効果があることははっきりしている。これをしなかった鳩山政権とは何者だったのだろうか。それに引き替え、消費税増税の呼び水になりそうな子供手当は実施された。れんだいこは、財源不足の折柄、奨学資金制のように申請制にするのが良いとしている。借りてまでは要らないと云う層が居るからして相当に予算が浮く筈である。

 天下り不正なども禁止論ではなく給与、退職金制限なら直ぐにでもできるはずである。軍事防衛費は更に垂れ流された。事業見直しなぞはものが小さい。そういうところのパフォーマンスだけが記憶に残った。結局、鳩山政権って何者だったのだろう。確かに政権交代前までは攻めの技を見せていた。しかし政権交代後の民主党は明らかに上からブレーキを掛けた形跡が認められる。郵政再改革だけが粛々と進められたが、これは小沢系の動きである。つまり、小沢系の仕事を除けば何ら実入りがなかったことになる。

 鳩山政権崩壊前、普天間基地問題は自公政権時の辺野古案に差し戻された。続いて社民党斬りに向かった。れんだいこは、そのことの愚昧さもさることながら、その間の鳩山首相の朝令暮改ならぬマルチ舌に食傷した。一国の首相がああも口軽に発言し、すみません式訂正を繰り返すものではなかろう。れんだいこは、それを本質的に政治遊び人故と規定した。結局、この坊ちゃんは政治における信の重みを理解することはなかった。恐らく今後もそうだろう。

 かくして、れんだいこのみならず人民大衆の不満は頂点に達した。これが引き金になり、参院選への影響もあり小沢幹事長が首を取りに行った。しかし、鳩山首相はタダでは転ばなかった。「小沢連れション退陣」を強いた。小沢幹事長はあっさりと「差し違い」を受け入れた。この間、ロッキード事件の再来かと思わせる与野党、マスコミ一致の「小沢悪玉論十字砲火網」が形成された。連中は、小沢が退任した今してやったりの美酒に酔っているであろうが酔い醒めの悪いことになろう。なぜなら政権交代効果機運は既に歴史的に不可逆的であるからである。シオニスタン派の政治遊びの余地は次第に狭まる。今から覚悟しておけ。マスコミ界のお調子乗り者どもが食傷される日も近い。

 もう一つ確認しておこう。昨秋の政権交代以降、自公共が口先は違えど歩調を合わせて今日に至っている。テレビ討論などで与野党分けの席に自、公、共が並ぶと旧知の間柄の如く似合っているから面白い。それはそうだろう、「表の自公、裏の日共同盟」の鉄のブロックにより細川政権以来の政権交代が阻止され続けてきた。その仕掛けがはしなくも晒されているからである。共産党の党中央疑惑に向かう日も近い。れんだいこに云わせれば、共産党は1955年の六全協以来、極悪の野坂−宮顕コンビに党中央を壟断され、ネオシオニズム奥の院の指揮下に入っている。共産党と云う名を被せてはいるが実態はかっての民社党より右の親シオニズム党でしかない。

 今や日本政治はシオニズム党化を競っている。自公共は完了している。民主党をこれに呼応させようとしているのが党内右派の諸グループである。菅政権はこれにスクラムされて擁立されてようとしている。前途多難と云うべきだろう。最近生まれた諸新党も然り。政策を見れば良かろう。ついでに資金源を窺えば良かろう。彼らが「政治とカネ」問題を口にする資格があるのかどうか判明しよう。官房機密費問題で醜態を晒したマスコミ各社は「言論とカネ」問題で自浄化せぬまま、ほとぼりが冷めたと勝手に思ってか、最近になって疑惑のコメンテータがまたぞろ復活しつつある。政権交代永続革命により、こういう手合いを引きずりおろすに限る。日本にとって為になる政治、政党よ出でよの思いを強くする。

 2010.6.6日 れんだいこ拝

【菅政権誕生裏の奥の院暗躍考】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK136」のメジナ氏の2012.10.2日付け投稿「ウィキリークスが暴露!小沢氏は米国の要求を拒否!米国は小沢一郎のせん滅を決定!日本の裏に米国(正しい情報を探すブログ)」を抜粋転載しておく。
 ウィキリークスが暴露!小沢氏は米国の要求を拒否!米国は小沢一郎のせん滅を決定!日本の裏に米国 2012年10月01日 :(正しい情報を探すブログ)
 当ブログでは、「小沢氏の裁判で嘘の証拠を捏造したりして、小沢氏を何としても有罪にしようとした勢力がいる」と述べていますが、今回は小沢氏を有罪にしようとしている勢力について記事を書いていきます。
 結論から言うと、小沢氏を嵌めて、有罪にしようとした勢力とはアメリカのことなのです!私が語るよりも、分かりやすく説明している記事や情報があるので、そちらから引用させて頂きます。
 ☆機密外交文書で発覚! アメリカの菅 小沢分断工作 (日刊ゲンダイ2011/1/21) 引用:(「日々坦々」の資料ブログ)
 ☆米が望んだ菅首相? 漏えい公電“お墨付き”裏付け(東京新聞)テキスト正確、pdf有り完全版
 ☆漏えい公電“お墨付き”裏付け、米国は国益独自外交の鳩山−小沢を嫌い、隷米・媚米菅直人・岡田を望んだ。(雑談日記(徒然なるままに、。))

 以下、「東京新聞、2011年1月20日朝刊、こちら特報部」のテキスト完全版です。阿修羅に載っていたのは誤字や、前のカギ括弧( 「 )が漏れていたり、最後のデスクメモがなかったりでした。 なお、記事中の小沢氏と鳩山氏の向かい合う写真を見て胸がつまりました。あらためてもっとハッキリした写真を見たくなり、なんとか記事を写真と共に採録出来ましたので後ろでご紹介しておきます。※この「こちら特報部」の記事をスキャンしてからpdfにしました。

陸山会04
陸山会05
陸山会06

 米が望んだ菅首相? 漏えい公電“お墨付き”裏付け(東京新聞、2011年1月20日朝刊、こちら特報部)

 きょう「外交大方針」演説

 菅直人首相はきょう二十日、異例の外交政策に絞った演説を行い、「外交の大方針」を表明する。日米同盟を基軸としたアジア外交の新展開などが語られるとみられ、米国追従は、いよいよ鮮明となる。普天間飛行場移設、TPP(環太平洋連携協定)などの諸問題を一気に乗り切る構えだが、米国のお墨付きを得て政権浮揚を図るつもりなら、それは国益にかなうといえるのか。(鈴木伸幸、小国智宏)

 「戦後最も親米的」とさえいわれる菅政権は、どのように誕生したのか。経緯は、昨年末に内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」が公開した米外交公文書に垣間見ることができる。

 昨年二月三日、ソウルでキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は韓国青瓦台(大統領府)の金星煥(キム ソンファン)外交安保首席秘書官(現外交通商相)と面会した。その会談内容について要約し、在韓米大使館から本国へ送られた公電に、こんな記載がある。

 「両者(キャンベル、金)は、民主党と自民は『全く異なる』という認識で一致。北朝鮮との交渉で民主党が米韓と協調する重要性も確認した。また、金氏が北朝鮮が『複数のチャンネル』で民主党と接触していることは明らかと説明。キャンベル氏は、岡田克也外相と菅直人財務相と直接、話し合うことの重要性を指摘した」

 この公電の意味を読み解くポイントは、米国が交渉の相手として当時の鳩山由紀夫首相ではなく、岡田、菅両氏を名指ししたことにある。

 鳩山氏は、一昨年夏の総選挙前に、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で「最低でも県外」と主張した。政権交代後に交渉に乗り出したが、米政府が猛反発し鳩山政権は迷走を始める。公電が打たれたのは、そんな時期と重なる。:引用終了

東京地検吉田検事2010.2.1強制起訴断言の怪 引用:(植草一秀の『知られざる真実』)

 2009年3月3日の小沢一郎議員公設第一秘書大久保隆規氏逮捕で、小沢一郎氏攻撃は新たな段階に突入した。小沢氏攻撃は「工作活動の時代」から、ついに「政治謀略犯罪の時代」に移行したのである。2009年3月3日以降、「三つの謀略事件」が展開された。1.西松事件(2009年3月3日大久保隆規氏逮捕)2.陸山会山会事件(2010年1月15日石川知裕氏ら逮捕)3.小沢氏起訴事件(2010年9月14日東京第五検察審査会起訴議決)である。

 このすべてが、完全なる「政治謀略」であり「冤罪事案」である。政治的な危険人物は巨大な国家権力によって犯罪者に仕立て上げられる。三つの事案を「平成の三大謀略事件」と呼ぶべきだろう。その本質は、小沢一郎氏を標的とする「人物破壊工作」=Character Assassinationである。西松事件とは、未来産業研究会と新政治問題研究会という二つの政治団体からの政治献金を小沢氏の資金管理団体が事実通りに収支報告書に記載したことが、「虚偽記載」だとして摘発されたものである。「陸山会事件」は、2004年10月から2005年1月にかけての小沢氏資金管理団体による世田谷不動産取得が2005年の収支報告書に記載されたことが、やはり虚偽記載であるとして摘発されたものである。

 この事案の法廷証言では、会計学、商法の専門家が、2005年収支報告書への記載が適正であるとの専門家意見を示した。これを刑事事件として立件することには明らかな無理がある。極めつけは小沢氏起訴事件である。検察は捜査報告書をねつ造するという史上空前の巨大犯罪に手を染めて、人為的に小沢一郎氏を刑事被告人に仕立て上げた。2009年5月11日に小沢一郎氏は民主党代表を辞することを表明した。利権複合体はこの時点で民主党代表を岡田克也氏に差し替えることを画策したが、これを小沢一郎氏が阻止した。鳩山由紀夫幹事長が新代表に就任した。小沢代表が辞任理由を「引責辞任」とせず、選挙妨害を避けるため、筋を曲げて辞任することを明示したため、幹事長の鳩山由紀夫氏が民主党代表に就任できたのである。そして、2009年8月30日の総選挙を経て、ついに日本の歴史上初めて、民衆の民衆による民衆のための政権が樹立されたのである。ところが、この新政権は米官業利権複合体の激しい攻撃を受けて、わずか8ヵ月で破壊された。新政権が破壊された理由は、この新政権が日本の政治構造の刷新を目指したからである。

 具体的に言えば、1.米国による支配の打破 普天間飛行場の県外・国外移設方針提示 2.官僚支配構造の打破 「シロアリ退治なき消費税増税」阻止を公約化 3.大資本による政治支配打破 企業団体献金全面禁止の公約化を掲げたことが、利権複合体の総攻撃を呼んだ直接の原因だった。日本を支配する米国の視点から見れば、小沢−鳩山ラインは二つの意味で米国の「虎の尾」を踏んだと言える。ひとつは、普天間の辺野古移設に反対し、「米軍の常時駐留なき安保」が提示されたこと。いまひとつは、鳩山首相が東アジア共同体構想を唱え、2009年12月10日から13日にかけて小沢一郎氏を団長とする民主党議員143名による大訪中団が中国を訪問したこと。

 米国は2010年2月2日にカート・キャンベル国務次官補を日本に派遣し、小沢一郎氏に最後通牒した。小沢一郎氏は米国の要求を呑まず、米国は小沢−鳩山ラインせん滅を決定した。このことをウィキリークスが暴露した。この2010年1月から5月にかけて、巨大な謀略が本格稼働していたことが浮かび上がる。

 その流れを時系列で検証してみよう。

 1月15日 検察が石川知裕議員他3名を逮捕 1月21日 市民団体が小沢一郎氏を刑事告発 2月 1日 東京地検吉田検事検審起訴を断言 2月 2日 小沢−キャンベル会談 2月 4日 東京地検特捜部が小沢氏を不起訴 2月12日 市民団体が小沢氏不起訴に審査申し立て 4月13日 読売新聞が民事法情報センター疑惑報道 4月16日 民主党竹田光明議員が同問題追及 4月27日 東京第五検察審査会一度目の起訴議決 5月 8日 民事法情報センター解散 5月17日 東京地検が石川知裕氏に事情聴取 5月21日 東京地検特捜部が小沢氏を不起訴 6月 2日 鳩山由紀夫首相辞意表明 6月8日 菅直人内閣発足 7月11日 参院選民主党大敗 9月14日 民主党代表選で菅直人氏選出 東京第五検察審査会二度目の起訴議決

 小沢氏起訴事件は、検察が捜査報告書を捏造して小沢氏を強制起訴に持ち込んだ、検察の巨大犯罪を意味する。この事件を象徴する痕跡が2月1日にはっきりと残されている。石川氏の取調べをした東京地検特捜部の吉田正喜副部長が、この時点で検察審査会による強制起訴が確実であることを石川氏に述べているのだ。まだ、小沢氏不起訴の検察決定も下される前である。もちろん、検察審査会への審査申立ても行われているわけがない。この時点で、「市民団体」を自称するグループが検察審査会に審査申立てを行い、検察審査会が小沢氏を強制起訴するシナリオが出来上がっていたのだと考えられる。これと並行して進んだのがキャンベル−小沢会談であり、米国が小沢−鳩山ラインを断ち切ることが正式に決定された。

 6月2日の鳩山首相辞任を受けて翌3日に代表選出馬を表明した菅直人氏が記者会見で述べた言葉も、この文脈で振り返ると、その意味が明確になる。菅直人氏はこう言ってのけた。「小沢氏は、しばらくは静かにしていた方が本人にとっても、民主党にとっても、日本の政治にとってもいいのではないか。」 菅直人氏は検察審査会を通じた検察による小沢氏強制起訴の謀略をすでに掴んでいたのだと思われる。:引用終了

 何故かマスコミだけではなくネット上でも全然取り上げられることがないのですが、鳩山前総理は歴代総理が誰も出来なかった偉業を成し遂げています。それはアメリカからの年次改革要望書(対日要望書)廃止です!彼がこれを廃止したからこそ、アメリカは大激怒し、上記で説明したように集中攻撃をはじめたわけです。

↓年次改革要望書(対日要望書)
年次改革要望書1999年度版

陸山会07
陸山会08
陸山会09
 ☆年次改革要望書 引用:(ウィキペディア)

 年次改革要望書(ねんじかいかくようぼうしょ)は、日本政府と米国政府が両国の経済発展のために改善が必要と考える相手国の規制や制度の問題点についてまとめた文書で、毎年日米両政府間で交換されていた。正式には「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく要望書」(The U.S.-Japan Regulatory Reform and Competition Policy Initiative)と呼ばれた。2009年(平成21年)に自民党から民主党へと政権交代した後、鳩山内閣時代に廃止されている。由来をたどれば、1993年(平成5年)7月の宮澤喜一首相とビル・クリントン米大統領との会談で決まったものとされている。『拒否できない日本』によれば、最初の要望書は1994年(平成6年)であった。双方の要望書は両国政府によって公開されており、日本から米国への要望書については、外務省のウェブサイトにおいて公開されている。同様に、米国から日本への要望書については、駐日米国大使館のウェブサイトに日本語訳されたものが公開されている(外部リンクの節を参照) 。

 米国側からの要望が施策として実現した例としては、建築基準法の改正や法科大学院の設置の実現、独占禁止法の強化と運用の厳密化、労働者派遣法改正(労働者派遣事業の規制緩和)、郵政民営化といったものが挙げられる。米国政府からの要望で実現していない項目としては、再販制度・特殊指定の廃止・ホワイトカラーエグゼンプションが挙げられるが、年次要望改革書では引き続き取り上げられている。一方、日本側からアメリカ側への要望が実現しなかった例は、BSE(牛海綿状脳症)に関しての全頭検査の実施などである。

 日本政府高官の認識

 竹中平蔵郵政民営化担当相は2004年(平成16年)10月19日の衆議院予算委員会で小泉俊明の「(年次改革要望書を)御存じですね」という質問に対して、「(年次改革要望書の存在を)存じ上げております」と答弁した。

 2005年(平成17年)6月7日の衆議院郵政民営化特別委員会では、城内実の「郵政について日本政府は米国と過去1年間に何回協議をしたか」、「米国の対日要求で拒否したものはあるか」という質問に対して、竹中大臣は米国と17回協議したことを認めるも、対日要求についての具体的言及は避けた。:引用終了

 wikiにも書いているように、この年次改革要望書に書いてあることで、実際に実現してしまったことは、建築基準法の改正や法科大学院の設置の実現、独占禁止法の強化と運用の厳密化、労働者派遣法改正(労働者派遣事業の規制緩和)、郵政民営化など日本にとって非常に重要なことばかりなのです。

 ☆年次改革要望書の正体

 この内政干渉とも言える「年次改革要望書」は政権交代直後に鳩山元首相が廃止し、アメリカが大激怒したということなのです。アメリカから見れば、「属国が要求を突き返してきた」という感じなのでしょうね。

 ☆「菅」首相への国民の思いと、鳩山政権が日米史に刻んだ「日米規制改革委員会」廃止の事実 引用:(父さんの日記)

 それでは、鳩山政権が日米史に刻んでいた新事実です。年次改革要望書にも関連します。鳩山さんは、これだけの仕事をしながら、いや、したが故に、最もアホな首相となる人にバトンタッチしなければならなかった。 くやしいです。

 ▼THE JOURNAL の特番から 田中良紹氏「民主党政権になってから日米規制委員会が廃止されている。」 なるほど、だから年次改革要望書が出てこない訳か。「廃止されたことに米国は怒っているのだろう。普天間も含め数々の圧力はこれが原因だと思える。」

 THE JOURNALの選挙特番 を序盤途中から少し視聴したのですが、35分50秒あたりからの田中良紹氏のこの発言で、政権交代後に米国からの「年次改革要望書」が米国大使館HPに公開されなくなった理由が理解できました。鳩山政権は「日米規制改革委員会」を廃止していたのです。

 鳩山前首相は日本の対米史に残る立派な仕事をしていたのです!毎年米国が日本に突きつけてくる「規制緩和と構造改革の命令」を受ける委員会を廃止することから、脱対米隷属の具体的行動を始めていたのです! なのに、何故この成果を発表し、国民に「共に闘おう」と呼びかけられなかったのでしょうか? 「年次改革要望書」が何かを、そして過去の規制緩和や制度改革が全てこの「命令書」に基づいて行われてきた事実を、旧政権の悪政により破壊された経済も産業も、そして国民生活も、「年次改革要望書=米国のための日本改造命令書」によるものだったということを、国民に伝えるべきでした!私はこのことを鳩山首相へ伝えたく、政権交代後何度か官邸へ投稿しましたが、結局実現はされませんでした。そして小泉竹中構造改革の総括もすることなく終わりました。残念でなりません。これらのことをしっかりと実行していれば、それに対する、メディアの隠蔽工作があったとしても、国民はここまで官僚とメディアに騙されることはなかったでしょう。北沢防衛大臣や岡田外務大臣が就任直後から寝返り対米隷属派となったことも、政権交代直後からのゲーツ国防長官やヒラリー婆様による恫喝があり、その背景に「日米規制改革委員会」の廃止に対する米国の怒りがあったのですね。

 国家反逆者 竹中平蔵氏 に投げかけた20の質問 には、私自身答えを持たない質問が5つほどありました。その一つが「政権交代後に年次改革要望書が米国大使館HPに公開されないこと」でしたが、今回こうして答えが得られました。他の4つは、下記の通りです。 1.「りそな銀行のインサイダー」で竹中氏がいくら儲けたのか。 2.「りそな銀行のインサイダー」で何人の政府・与党議員・秘書とその家族が儲けたのか。 3.菅新政権に対しては、年次改革要望書が公開される(or復活する?)のか。4.現在も竹中氏は住民票を米国に移して日本での住民税を払っていないのか。3については、もう答えは見つかりました。(他の3つは答えを知ろうが知るまいが、今後の日本には関係のない話ですね)

 「官」直人首相はこのまま退陣かもしれませんが、民主と自民のどちらが主体であっても、「売国対米隷属・新自由主義派」による政権が続く限り、せっかく鳩山政権が廃止した「日米規制改革委員会」と「年次改革要望書」は復活するでしょう。「日米規制改革委員会」が復活する、もしくはそれに替わる別の「委員会」らしきものが立ち上がり、年次改革要望書か或いは同様の「日本に対する規制改革命令書」が、日本政府に対し突きつけられるはずです。そうなると、郵政米営化による日本の国富略奪に続き、全国にある数々の共済が持つ資産も外資系保険会社のものとなり 国民皆保険の健康保険制度も破壊され、金融資産のみならず国民の命も奪われる、ああ、日本が破壊されてしまう、恐ろしい事態です。7月13日にも書きましたが 、民主党が参議院選で勝っても負けても「売国対米隷属・新自由主義連合政権」が生まれるとしていた今後の政局が、今回の民主党大敗でどうなるかわからなくなりました。本日、自民・公明・みんなが連携する との報道もありました。小沢一郎に託す以外に自主独立と国民生活向上への道はありません。いつもいつも、一人に重い負担ばかりかけて心苦しく申し訳ないのですが、小沢一郎の最終戦争はまだまだ続きそうです。:引用終了

 年次改革要望書を廃止し、日本のために行動した鳩山氏を待っていたのは皆さんご存知の通り、マスコミなどからの数々のバッシングや攻撃です。(「鳩山首相が親からお金を貰っていた」というような話も、ちょうど年次改革要望書廃止後に出てきました) 今の日本の主要マスコミは戦後にアメリカ占領軍が作ったものなので、基本的にはアメリカを重視しています。ですので、このマスコミによるバッシングなどはアメリカ意向があったと予想されます。もっとも、アメリカの怒りは相当なレベルだったようで、年次改革要望書の廃止を決定した直後、年次改革要望書が始まった時の対米交渉最高責任者だった人物が不可解な転落死を遂げています。

 ☆鳩山首相が米国隷属に反旗を翻した日に恫喝殺人 引用:(You are screwed)

 蔵財務官出身 信金中央理事が転落死 http://netallica.yahoo.co.jp/news/94384
 (引用)
 大蔵省出身のエリート官僚に何があったのか。23日午後2時ごろ、東京都新宿区富久町のマンション(32階建て)敷地内の植え込みに男性が倒れているのを通行人が見つけ、110番した。警視庁牛込署員が駆けつけたところ、男性は全身を強く打っており、死亡が確認された。
〜〜省略〜〜鳩山元首相が米国にこれを伝えたのは、去年9/23の日米首脳会談。その同日に冒頭の「転落死」が起こったわけだ。また、この死んだ中平幸典氏は、「年次改革要望書」が始まった村山政権下で、大蔵省の財務官として、対米交渉の最高責任者だった人物である。つまり、これは「命令書」を拒否した日本への恫喝である。:引用終了

 ちなみに、ウイキリークスの公開した文章によると、オバマ大統領から鳩山氏に脅迫があったという情報があります。上記の転落死と合わせて考えると、当時の鳩山首相は身動きが全くできない状態だったと予想されます。

 ☆ウィキリークス:民主党・鳩山前首相の嘘 オバマ大統領の脅迫

 ☆「東京の窓から」: アメリカがみごとに仕組んだ「鳩山退陣」

 ☆鳩山政権潰しの動きに警告するウォルフレン論文

 もっとも、この鳩山問題で一番巻き添えを食らったといえるのは小沢さんでしょうね。鳩山さんは辞めなければいけない状態になったのは分かりますが、小沢さん自身は辞めなければいけない理由はありませんでしたので。

 ☆外務省の元高官が鳩山総理に小沢を道連れにして辞めなさいと発言

 ☆小沢一郎問題

 ☆小沢一郎 尖閣問題を語る

 いずれにせよ、日本の政治にはアメリカが深く絡んでおり、アメリカを無視しては日本の政治の真実が見えなくなってしまうと言えるでしょう。事実、自民党時代でも似たようなことがありました。例えば、中川昭一財務相がアメリカ国債の買取などを拒否した後、辞める事態になったことは結構有名です。

 中川昭一財務相を貶めて出世コースに乗った二人の財務官僚 IMFとOECD幹部へ 引用:(ひょう吉の疑問)

 中川昭一の酩酊会見は、小沢一郎叩きが始まった頃とも時期的にちょうど重なる。中川昭一がローマG7で酩酊会見を行った3日あとの2009.2.17には、小沢一郎はクリントン米国務長官と会談し『対等な日米関係』を主張している。その一週間後の2009.2.24には小沢一郎は『日本の在日米軍は横須賀の第7艦隊だけで十分』といういわゆる『第7艦隊発言』を行っている。そしてその一週間後の2009.3.3には小沢一郎の公正第一秘書である大久保隆規秘書が政治資金規正法違反で逮捕されるという事態になっている。アメリカによる日本への圧力と小沢叩きは連動した一連の出来事である。このように2009.2〜3月にかけては、アメリカによって日本への不当な圧力工作が盛んに行われている。

 これによって小沢一郎は民主党代表を辞任したが、その後も小沢一郎の政治姿勢は国民に支持され、2009.8.30の総選挙では民主党が圧勝し、政権交代が実現した。小沢一郎がアメリカの圧力に屈していたら、この政権交代は実現不可能であった。小沢一郎は対外圧力に勝ったかに見えた。国民もそれを支持した。しかしその後も小沢一郎への執拗な妨害工作は続き、昨年2010・10月には検察審査会が十分な証拠もないまま小沢一郎を『強制起訴』に持ち込んだ。これによって小沢一郎は今年2月に党員資格停止処分を受けた。小沢一郎は不服申し立てを行ったが聞き入れられず、現在に至っている。現在の政治的混乱の原因はここにある。:引用終了

 ☆中川昭一の暗殺は、亀井静香に対する「脅し」!?引用:(日本を守るのに右も左ない)

 代表的な日本の政治家の死を一覧で眺めると、  『清和会に対立した経世会の末路』
 
(田中派)田中角栄 逮捕 ロッキード事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)竹下登  失脚 リクルート事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)金丸信  失脚逮捕 佐川急便献金・脱税 (←東京地検特捜部&国税) 
(経世会)中村喜四郎 逮捕   ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部)
(経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー)
(経世会)鈴木宗男 逮捕 斡旋収賄 (←東京地検特捜部)
(経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)小沢一郎  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)二階俊博  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)
 
(清和会)岸信介    安泰
(清和会)福田赳夫   安泰
(清和会)安倍晋太郎  安泰
(清和会)森 喜朗    安泰
(清和会)三塚 博   安泰
(清和会)塩川正十郎  安泰
(清和会)小泉純一郎  安泰
(清和会)尾身幸次   安泰

 対米従属派である清和会の政治家と違い、国益を重視して米国と一線を画して近隣アジア諸国などと独自の繋がりを模索しようとした経世会の政治家は、悉く失脚もしくは殺害の末路を迎えている。中川昭一の父親である中川一郎氏も、日本の近隣大国であるロシアからの、「米国石油メジャーとは別口ルートでの」原油輸入を画策し、入浴中、絞殺された。(リンク

 ■中川昭一が失脚させられたのは、なんで?
 
 ★米の金融市場に厳しい批判
 
 ★米国債買取を拒否
 
 ★ヨーロッパ主導になってきているIMFを通じ、外貨準備高の100兆円のうちの10兆円を、チェコやハンガリーへ
 
 ★“広島、長崎への原爆投下は米国の国家犯罪だ!”と発言
 
 といった言動があり、米国・CIA筋から狙われたと推測できる。:引用終了

 政治の話題になるとよく「右派」「左派」「中道」だのいう人がいますが、それでは物事の本質が永遠に見えなくなってしまいます。ですので、そのような視点で政治を見るのではなく、「どの勢力が」「どのような影響を」「誰に与えているの?」ということを見なければいけないと私は思います。在日問題にしろ、中国問題にしろ本質は同じで、誰が?どの勢力が?ということが分からないと、どうしようも無いです。いつか別の記事で書きますが、日本で発生している在日問題などの後ろにはアメリカがいます。戦後、日本を支配するためにアメリカは、在日朝鮮人を利用することを考えたのです。現在もアメリカから在日勢力への支援協力活動は続いています。これを知らずして、在日問題の本質を語るのは難しいです。さらに言えば、アメリカという国もロックフェラー一族という世界最大クラスの大貴族によって、牛耳られています。アメリカ国民は彼らの傘下にあるモンサント社などと戦っており、日本のマスコミはあまり報道していませんが、衝突が相次いでおり非常に深刻な問題となっています。しかも、ロックフェラー家のさらに上にロスチャイルド一族がいます。ロスチャイルド一族はアメリカを建国させ、ソ連を生み出し、現在の日本、中国を作り上げた張本人です。このことについては、いずれ詳細な記事を作成しますが、マスコミにしろネットメディアにしろ、表面の勢力についてしか報道していません。その裏には誰がいるのか?何が起きているのか?について自分自身で考えて調べないと、文字通り盲目になってしまう時代だと私は思います。自分の頭で考え、自分の意思で行動する。他人に流されないこと。これが大切です。

 元記事リンク:http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11368429105.html


【菅政権閣僚考】
 2010.06.08日、菅直人新首相は、民主、国民新両党の連立による新内閣の顔ぶれを正式決定し、官房長官に就任する仙谷由人氏が首相官邸で閣僚名簿を発表した。同日夜の皇居での首相任命式、閣僚認証式を経て同日中に新内閣が正式に発足。菅氏は第94代、61人目の首相に就任する。

 菅首相の後任となる財務相には野田佳彦財務副大臣が昇格、仙谷氏の後任の国家戦略担当相に荒井聡首相補佐官が就任し、経済財政担当相と消費者問題担当相を兼務する。連立を組む国民新党代表の亀井静香郵政・金融相や原口一博総務相、岡田克也外相、長妻昭厚生労働相、直嶋正行経済産業相、前原誠司国土交通相ら11閣僚は再任となった。新任閣僚では、蓮舫参院議員が行政刷新担当相に就任。口蹄疫(こうていえき)問題の責任をとって退いた赤松広隆農林水産相の後任には山田正彦農水副大臣が昇格した。復活した民主党政策調査会の会長に就任した玄葉光一郎氏は、公務員制度改革・少子化担当相として入閣した。

 菅氏は8日午後、金融・郵政改革担当相に再任される亀井静香国民新党代表と官邸で会談し、組閣本部を設置。菅氏は続いて閣僚の呼び込みを行い、同日夕方に記者会見する。その後の皇居での首相任命式で、第94代の首相に就任。各閣僚の認証式を経て、正式に内閣が発足する。

 閣僚決定を受けて菅直人首相が午後5時に官邸で就任会見し、皇居での首相親任式、閣僚認証式を経て、8日夜に菅内閣が正式に発足する。その後、午後9時半ごろに初閣議を開き、午後10時15分ごろから各閣僚が就任会見に臨む予定だ。

 鳩山政権の顔ぶれは以下のとおり(敬称略)
【首相官邸】
首相 菅直人 衆院10 63 民主 東京都18区 東京工業大学理学部 副総理
首相補佐官
阿久津幸彦 衆院 東京24区
寺田学 衆院 秋田1区
逢坂誠二 参院
小川勝也 参院
官房長官 仙谷由人 衆院6 64 民主 徳島1区 東大中退 前原
官房副長官
古川元久 衆院 内閣府副大臣
松井孝治 参院

【党務】
幹事長 衆院 民主
同代理 細野豪志
参院議員会長 輿石東(こしいし あずま ) 参院 73 民主 山梨選挙区 都留短期大学初等教育科
参院幹事長 高嶋良充
参院国対委員長 平田健二
総務委員長 奥村展三
国対委員長 樽床伸二 衆院 環境委員長
同代理 三井辨雄 衆院 北海道2区
選対委員長 安住淳 衆院 安全保障委員長。

【内閣】
 総理  菅直人 衆院10 63 民主 東京都18区 東京工業大学理学部 副総理
 副総理
総務相 原口一博 衆院5 50 民主 佐賀県1区 東京大学文学部 松下政経塾
法相 千葉景子 参院 62 民主 神奈川県 中央大学法学部 旧社会
外相 岡田克也 衆院7 56 民主 三重県3区 東京大学法学部
財務相 野田佳彦 衆院5 53 民主 千葉4区 早稲田 野田
経済産業相 直嶋正行 参院3 64 民主 比例区 神戸大学経営学部 旧民社
国土交通相 前原誠司 衆院6 48 民主 京都府2区 京都大学法学部 前原
沖縄北方担当
防災海洋担当
厚生労働相 長妻昭 衆院4 49 民主 東京都7区 慶應大学法学部
文部科学相 川端達夫 衆院8 65 民主 滋賀県1区 京都大学工学部 旧民社
農林水産相 山田正彦 衆院 68 民主 長崎3区 早稲田 小沢
環境相 小沢鋭仁 衆院6 56 民主 山梨1区 東京大学法学部 鳩山
郵政 亀井静香 衆院11 73 国民新党 広島県6区 東京大学経済学部
金融担当相
消費者
少子化担当相
男女共同参画・食品安全相
防衛相 北沢俊美 参院3 72 民主 長野県 早稲田大学法学部 羽田
国家公安委員長 中井洽 衆院11 67 民主 三重県1区 慶應大学経済学部
拉致問題担当
国家戦略・経済財政 荒井聡 衆院5 64 民主 北海道3区 東大 菅氏側近
公務員制度改革 玄葉光一郎 衆院6 46 民主 福島3区 上智大 松下政経塾
行政刷新会議担当相 蓮舫 参院1 42 民主 東京 青学大

 東京大学*名、京都大学*名、慶應大学*名、早稲田大学*名、中央大学*名、東京工業大学1名、神戸大学*名。
(私論.私見) 「鳩山政権の政策」考

Re::れんだいこのカンテラ時評744 れんだいこ 2010/06/09
 【菅政権出航に当たってのれんだいこ評】

 2010.6.8日、電撃的な鳩山政権の崩壊を受けて管政権が後継した。鳩山政権の閣僚をほぼ引き継ぐと同時に官房長官に仙石、幹事長に枝野、その他野田、蓮舫、玄葉、安住等々マスコミ受けの良い且つ反小沢系を登用した。管政権は概ね好評で支持率を急速に回復させている。この政治劇をどう評するべきだろうか。れんだいこは、民主党総意による参院選シフト内閣と見立てる。鳩山政権下での選挙の突入は民主党の集団自殺であり、管政権創出はこれを未然に防いだ民主党の叡智政治劇であったとして称賛したい。まさに政治芸術であった。

 滑稽なのは、鳩山政権下での民主党の凋落、党内分裂を期待していた自公、共産、その他諸新党の思惑外れである。管政権は、小沢批判に明け暮れる野党、マスコミ連合を逆手に取り、オールシオニスタン布陣で応えた。普通は、これで文句あるまいと思えるのだが、万年野党化しつつある自公、既に評論の態をなしていないマスコミは、これほど反小沢色を濃くした管政権に対しも相変わらず「小沢隠し」、「小沢の証人喚問」で応答している。頭脳のお粗末さがいやましに浮き彫りになる話ではなかろうか。

 れんだいこは、こういう手合いが長らく日本政治を牛耳ってきたり、言論をリードしてきたことに怒りを禁じえない。彼らはどこまで日本のシオニスタン化を完遂すれば納得するのだろうか。日本の国家破産、これに伴う米英ユ進駐軍による直接統治の日が来るまで「小沢隠し」を云い続けるのだろうか。こうなるとこの連中は反小沢政治病者ではなかろうか。メガネの度が強過ぎよう。こういう手合いは治らないので今後は押さえつけるに限る。政界でもマスコミでも次の世代が登壇し仕切り直しに向かうべきだろう。

 さて、そういう訳で残すところ1ヶ月余りとなった参院選の帰趨は決まった。後は選挙の日を楽しみにするばかりである。こうなると、敵がこの1ヶ月余の期間にどういう劇薬を仕掛けるのかである。民主党内シオニスタンがこれにどう呼応するのかしないのか、誰が呼応し誰が踏みとどまるのか、もう一つの政治芸術がこれから見えるであろう。

 既に兆候がある。沖縄問題で社民党を斬り捨て、次に郵政問題で国民新党を斬り捨てようとしている。民主党を本体、社民、国民新党を両翼に従えた小沢式民主党連合政権構想が引き裂かれようとしている。トドメを指すのが消費税増税公約の打ち出し、高速道路無料化公約の更なる引き延ばし、その他政権公約の次から次への換骨奪胎であろう。全てが日本経済がV字回復しないよう、財政悪化が促進するよう、民主党連合政権が上から壊れるように仕組まれている。誰がこのシナリオを作り誰が推進しているのかは云うまでもない。

 菅政権が、これにどう立ち向かおうとしているのか。ここに関心が集まっている。管政権のオールシオニスタンキャスト布陣組閣が参院選用の為なのか、日本のシオニスタン化への転回としての小泉式政治の再来なのか、今は定かではない。恐らくワシントン−ホワイトハウスも頻りに探りを入れている筈である。鳩山首相のような「トラストミー証文」を手に入れたい筈である。そういう意味で、日本人民大衆から見てもワシントン−ホワイトハウスから見ても管政権の深謀ぶりが詮索されねばならない状況にある。或いは深謀はなくて単なるマスコミ受け狙いの短慮なのかも知れない。それにしても興味のわく探りである。

 確かなことは、社民連上がりの首相が登場したことである。これは日本政治史上画期的で、マルクス主義のマの字も云わない革新系初の首相が誕生したことになる。そういう意味で社民連の能力が評価されることになっている。管首相が首尾よく政治能力を発揮すれば、日本の左派的政治変革にマルクス主義は不要であったことになる。逆は逆になる。そういう関心が生まれている。れんだいこは、マルクス主義と無縁の日本の左派的政治変革は可能であると考えている。但し、その際の日本式革命は西欧被れではなく在地土着的な共生秩序型衆議政治によって導かれるべきだと考えている。西欧型議会制民主主義の理念は、日本型革命の伝統の中に組み込まれてこそ花が咲くと考えている。その際、かっての池田−田中−大平政治が大いに参考になると考えている。

 ところが、現代日本政治は、かっての戦後保守主流派のハト派政治を否定し、岸−中曽根−小泉政治のタカ派政治の尻馬に乗って単なる権力利権闘争にうつつを抜かしているように思える。民主党政治は今日まで、明らかに質の違うこの両者の政治のどちらを継承しようとしているのかが不明である。戦後日本政治の底流は、池田−田中−大平政治と、岸−中曽根−小泉政治が対立抗争しているのであって、この問題意識なき政治はあぶくでしかない。菅政権政治は今のところ色を見せていない。不見識のまま手綱を取ればいずれ股裂きの刑に遭うであろう。以上を菅政権出航時のれんだいこ評とする。

 2010.6.9日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評745 れんだいこ 2010/06/12
 【早くも危うし菅政権考】

 菅政権は滑り出し上々で出航したが、れんだいこには早くも次第に不快指数が上がりつつある。菅政権は発足と同時に郵政再改革法案の先送りで亀井郵政相辞任を余儀なくさせた。社民党は政権離脱し国民新党は引き続き連立維持模様という差はあるが、「鳩山政権に続き信の置けない管政権」ぶりが点滅した。許せないことは菅政権が目下急速に政策転換を明らかにしつつあることである。次第に自公政権政策に疑似化しつつある。こうなると昨年の政権交代が何の為の政権交代であったのか、単に自公に代わる民主のポスト争いでしかなかったのではなかろうかという次第になりつつある。政権交代が政治闘争ではなく所詮はポスト狙いの権力闘争でしかなかったと云うことか。ならば政治が遊びにされているということになる。

 問題は、菅政権が何故に参院選前にこういう政策転換を表明しつつあるのかと云う疑念にある。思えば鳩山政権も、如何にして公約実現に向かうのかで苦労したのではなく、如何にして公約実現させないか、引き延ばすのかで時日を浪費した形跡が認められる。その結果、普天間問題、マルチ舌その他で自爆したのだが、辞任に当たって小沢幹事長を巻き込んだ。それは鳩山前首相の政治の私物化性を示していないだろうか。手前が自爆しただけのことであるから手前が責任をとって辞任し、後を仮に今の菅政権に譲った方が更に支持率が上がっていたのではなかろうか。それを小沢幹事長辞任に持って行った鳩山の処理が臭いと云うべきであろう。

 菅政権は、何故に鳩山政権のハトタカ釣り合いの政権人事にすることなく一方的なタカ派に布陣したのか、これも臭い。但し深謀遠慮があるのなら許される。実際、これにより支持率がV字回復したことを思えばまま許される。許されないのは、何故に早々と消費税増税アドバルーンを上げ、高速道路無料化公約に沿う線での新料金政策を先延ばし続け、子供手当等々公約実現に幻滅を誘うよう仕掛けているのであろうか。財源問題を云うのであれば、大ナタとしての軍事防衛費の削減、公務員給与の上級職高給与削減、天下り給与、退職金の谷渡りにメスを入れる事を宣明しないのであろうか。れんだいこならずとも不審の念を抱くのではなかろうか。

 要するに、鳩山−菅政権は、「上から政権交代効果幻滅」を画策しつつあると云うことではなかろうか。決して政権交代公約の実現に汗をかいているのではない。ここを確認することが肝要であろう。この現象を誰かネオシオニズム論を媒介せずに解くことができるだろうか。ネオシオニズム論を媒介すれば、日本の国家的解体溶解、政財官学報司六者機関の「上から御用聞きシオニスタン政治」ぶりが容易く解ける。社民連出自の管首相が、その右派系市民運動のなれの果てにネオシオニズム陣営に加わった転落の様を見て取ることができる。管政権が今後、参院選が近づけば近づくほど意図的故意に政権交代政権に冷や水を浴びせ始め、自ら毀損する行為に出るだろうことも予見できる。それはなぜか。日本政界を裏でコントロールする国際金融資本帝国主義ネオシオニズムの要請であるからである。この指令により、脛に傷持つ凶状持ちにされた与野党問わずの政財官学報司六者機関シオニスタンがうごめく醜態を見て取ることができるだろう。

 「小沢悪玉論」は、この勢力により仕立てられた虚報である。にも拘わらず、シオニスタンマジシャンが手を変え品を変え「小沢悪玉論」を振りまき続けるであろう。これとどう対決するのか、これが問われている。れんだいこは、まずは分かり易く解かねばならないと考える。「小沢悪玉論」をリトマス試験紙にして、これを唱える者をシオニスタン組、これに異議を唱える者を在地土着派組と仕分けして、人民大衆がシオニスタン組の宣伝に騙されている事態に対し早急に対抗打開策を講じなければならないと考える。その主要な武器としては言論戦しかない状況であるが。

 本来は、シオニスタン勢力の資金量に対抗する資金を生みだしていなければ闘えない。なぜなら政治には表でも裏でもカネがかかるとしたもんだから。しかしながら長年の金権政治批判運動で、シオニスタン勢力の資金問題には向かわず他方で、在地土着派組の資金調達には「天の声」まで詮索し、お陰でめっきり細った資金で闘わねばならない破目に陥らせられている。つまり軍資金が足りない。これが「政治とカネ批判運動」の実践的帰結である。どうしてもこれを主張してクリーン政治を願うなら、シオニスタン勢力の資金問題をも俎上に上げ、同時に批判して行くのが筋であろう。シオニスタンは両足両手、在地土着派は片足片手でケンカせねばならないとすれば勝てる戦も勝てない。これは自明の話である。

 もとへ。「小沢悪玉論」は当然「角栄悪玉論」と連動している。我々は今こそ、この虚報を覆すべきではなかろうか。れんだいこは、角栄についてはサイトで公開している。早く戦後日本が輩出したこの異能偉才の大衆政治家を復権するよう、角栄が指針した青写真に基づく政治に向かうよう求める。日本列島改造論は必読の書であり、日本再生のキーである。地方分権、都市と地方の合理的関係のさせ方、日本の今後の生きる道筋等々を何と1970年初頭で予見的に示している。今に通用するバイブルである。このことを喧伝し認識を転換させるのが我々の運動の勝利の方程式であろう。

 知るべきは、誰が憲法改正、これに基づくシオニスタンの傭兵としての自衛隊の常時武装海外派兵を画策しているのか。消費税増税、その他公租公課の増税による人民大衆生活の破綻、棄民化を誰が画策しているのか。中小零細企業の斬り捨て、大企業の優遇化、これに伴う外資の導入、企業乗っ取りを誰が画策後援しているのかということである。こういうことを書きだせばキリがない。恐るべき売国、日本国溶解のワナが仕掛けられており着々と行動計画が敷設されていることを知るべきであろう。

 この認識に照らす時、この道に自ら乗り出そうとしている菅政権の危うさが見て取れる。政権交代政権は良し、されど左バネの支えなくしては意味がない。心してウォッチし続け、いきなりの暴動は無理でも再度の投票一揆を起す必要があろう。我々の票はどこに向かうべきだろうか、これを議論せねばなるまい。

 2010.6.12日 れんだいこ拝

【各種委員会委員長人選】
 9.17日、衆院常任委員長の内定が始まった。常任委員長は18日の衆院本会議で正式に決まる。特別委員長と審査会長は同日の委員会などで互選される。内定した人事は次の通り。(敬称略)

【常任委員長】
内閣 田中慶秋
総務 近藤昭一
法務 滝実
外務 鈴木宗男 新党大地代表
財務金融 玄葉光一郎
文部科学 田中真紀子 元外相、科学技術庁長官
厚生労働 藤村修
農林水産 筒井信隆
経済産業 東祥三
国土交通 川内博史
環境 樽床伸二
安全保障 安住淳
国家基本政策 大畠章宏
予算 鹿野道彦
【特別委員長】
災害対策 五十嵐文彦
政治倫理確立・公選法改正 牧野聖修
海賊対処・テロ防止 石田勝之
拉致問題 城島光力
消費者

末松義規

 【審査会】
政治倫理  中野寛成

 9.18日、衆院の常任委員長17名が本会議で選任された。特別委員長7名も各委員会の互選で選ばれる。委員長の配分は民主党14、自民党2、新党大地1。特別委員長は民主党5、自民、公明両党が各1。

 衆院議院運営委員会理事会で、自民党と公明党が、新党大地の鈴木宗男代表の外務委員長就任に対し、鈴木氏があっせん収賄罪などに問われ裁判が継続中であり、「国会の歴史で刑事被告人が役員についた例がない」(国対幹部)と批判し、委員長選任を議長指名ではなく、起立採決とするよう求めた。着席したままの全会一致が慣例の常任委員長人事のところ、鈴木氏については起立採決という異例の形となった。


【各省副大臣、政務官人選】
 2009.18日、鳩山政府は、午前の閣議で、鳩山内閣の発足に伴う副大臣22人を決定した。同日夕の皇居での認証式を経て正式に任命される。鳩山首相は、官僚主導から政治主導に刷新する具体策として閣僚と副大臣、政務官から成る「政務三役会議」を各府省に設置する方針で、各閣僚が副大臣、政務官を指名したのが特徴。連立を組む社民党から辻元清美氏、国民新党から松下忠洋氏を起用した。政務官も18日中に決定する。

 副大臣22人の顔ぶれは次の通り。(敬称略)

【内閣府】 大島敦
古川元久
大塚耕平
【総務】 渡辺周
内藤正光
【法務】 加藤公一
【外務】 武正公一
福山哲郎
【財務】 野田佳彦
峰崎直樹
【文部科学】 中川正春
鈴木寛
【厚生労働】 細川律夫
長浜博行
【農林水産】 山田正彦
郡司彰
【経済産業】 松下忠洋
増子輝彦
【国土交通】 辻元清美
馬淵澄夫
【環境】 田島一成
【防衛】 榛葉賀津也


【鳩山内閣の支持率】
 9.18日、国内各紙が山内閣の支持率調査を発表した。毎日新聞の鳩山内閣支持率77%、読売新聞は同75%。朝日新聞は同71%、日経新聞は同75%。共同通信社は同72・0%。発足直後の支持率としては、宮沢内閣以降で2001年4月に発足した自民党の小泉内閣の85%に続き、細川内閣の70%、安倍政権の71%を上回る歴代2位の高水準と判明した。各党支持率を調査したところでは、民主党の支持率が上昇し、過去最高の47・6%を記録したとも伝えている。新内閣は順調なスタートを切ったことになる。

【小沢前幹事長が熊野古道散策】
 2010.6.12日、民主党の小沢一郎前幹事長は、和歌山県の田辺市の「中辺路(なかへち)・滝尻王子」を参拝。その後、世界遺産・熊野古道を訪れ、約20分間、「よみがえりの道」とされる熊野古道を散策した。小沢前幹事長は記者団に心境を次のように語った。
 「熊野は心も身も病んだ人が再生し、蘇る古くからの信仰の地だ。肉体的にも精神的にも辛抱強く頑張ることで、その先の大いなる希望、夢が実現できる。私個人も民主党も、もっと辛抱強く我慢して努力を重ねると、また国民の皆さんの信頼を勝ち取ることができる。古道を歩くと身も心も洗われ、再生する。自分をもう一度洗い直し、全力で努力していく」。
 「(今後の自身の政治活動に関して)常に自分の気持ちを捨てて政治に取り組んでいる。ポジションには固執していない。私を捨てて、取り組むことが大事だと分かった」。
 「(急上昇した内閣支持率に質問が及ぶと)本当によみがえったかどうかわからないが、私も鳩山由紀夫前首相も政治家としてのけじめをつける気持ちで身を引いた。国民が『よろしかろう』と判断してくれればそれでいい」。
 「(熊野古道には)一度、来てみたかった。参院選後には体をきたえて、本宮(熊野本宮大社)まで歩きたい」。

 小沢前幹事長はスーツに革靴姿。04年7月、年金未加入騒動に絡み、頭を丸めて白装束につえという「お遍路スタイル」で四国霊場を巡った菅直人首相とは対照的なスタイルだ。


【小沢政権組閣名簿】
 「トルシエの世界」の2010.6.13日付けブログ「小沢一郎内閣を樹立せよ!!」が小沢内閣を構想し組閣名簿を作っている。それによると。内閣総理大臣・小沢一郎、官房長官兼国家戦略担当・原口一博、財務大臣兼郵政担当大臣・亀井静香、金融大臣・大塚耕平、外務大臣・田中真紀子、外務副大臣・鈴木宗男、経済産業大臣・山崎養世、総務大臣・田中康夫、防衛大臣・川内博史、法務大臣・郷原信郎、国土交通大臣・馬淵澄夫、厚生労働大臣・長妻昭、文部科学大臣・青木愛、環境大臣・森裕子、農林水産大臣・筒井信隆、行政刷新大臣・松木謙公、消費者担当兼沖縄担当大臣・福島瑞穂、国家公安委員長・石井一、幹事長兼無任所大臣・細野豪志としている。

 コメントとして、「政界再編で小沢一郎内閣を樹立せよ!キーワードは「政治主導」・「対米従属からの脱却」・「国民の生活が第一」だ!少なくとも民主党は2つに割れるべきで、その方が国民にとってもわかりやすいし、そうすべきだ。何度でも言う。小沢には「国民の生活が第一」を掲げて政権交代を成し遂げた責任がある。小沢は国民との約束を果たさなければならない。 小沢一郎が総理大臣になるべきなのだ!!」。

 れんだいこは、小沢政権を構想し、組閣名簿試案を提供している点が面白いと思う。こうやって各自が組閣名簿を作り批評し合うのが良いと思う。トルシエ案はまずまずの出来だと思う。れんだいこ案では、まず党務と政務で分けて適材適所にする。次に社民党にポスト2、国民新党にポスト1、大地党にポスト1を割り当てる。次に女性は5名ほど登用したい。次に大臣の兼務は極力避けて1ポスト1大臣にしたい。まずはこう決めて、今後はそういう目で政治家を物色して行きたいと思った。

 それにしてもトルシエは面白い。下手なスポーツ系のコメンテーターは引っ込めてトルシエに発言させよう。スポーツ省ができたら、トルシエを最初の大臣にしよう。そう思った。れんだいこは無任所大臣に登用されるべきだ。そうも思ったふふふ。 

 2010.6.13日 れんだいこ拝 

【菅政権の逆走政治考】

 菅首相自身を筆頭とする管政権の逆走が止まらない。第22回参院選のさ中、「消費税10%増税」をあちこちの街頭演説でブチ上げて廻っている。「消費税10%を含めてやろうと自民党が公約に掲げたのは勇気がある。その案も参考にさせていただいて、大いに根本的な議論をしようじゃないか」と述べ、これに批判が高まるや、「年収が200万円や300万円の人には消費税を全額還付する」、「年収が300万円や350万円の人には消費税を全額還付する」、「年収が300万円や400万円の人には消費税を全額還付する」、「食料品などの税率を軽減する複数税率を検討する」などと云い換え始めている。

 れんだいこは、この言に注目する。鳩山と云い菅と云いいわゆる民主党内シオニスタン派の政治とは、この種の「政治を遊び」にして弄(もてあそ)ぶ売言政治家のそれであり、消費税を廻るやりとりは、それを象徴しているとおもうからである。


Re::れんだいこのカンテラ時評771 れんだいこ 2010/07/20 12:05
 【第22回参院選の不快さ考】

 第22回参院選の不快さはどこから来るのだろうか。結果はどうでも良い。時に勝つこと負けることもあるだろう。だがしかし、こたびの不快さは少し味が違う。敗戦した民主党の執行部が誰ひとり責任をとらない。その不快さもある。だがしかし、その不快さとも違う。選挙の不正の可能性もある。だがしかし、それとも違う。れんだいこに見えてきた結論は、要するに八百長選挙だつたことから来る不快さではなかろうか。

 「八百長」を辞書で引くと次のように解説されている。「八百屋の長兵衛(通称八百長)という人が相撲の年寄某とよく碁を打ち、適当に勝ったり負けたりするように手かげんをしたことから出た語という〕勝負事で、真剣に争っているように見せながら、前もって示し合わせたとおりに勝負をつけること。なれあい。いんちき」(三省堂の大辞林より)。何となくピッタリではなかろうか。つまり、第22回参院選は八百長選挙だった。これが不快さの原因ではなかろうか。

 では、どう八百長だったのか、これを紐解く。まず、普天間基地移転問題で辺野古案に差し戻した時点で臭い。この案に辿り着いた時、既に参院選八百長シナリオができていたのではなかろうか。まず社民党が政権離脱する。これは織り込み済み。小沢幹事長が乗り込む。ツートップ同時辞任で決着する。これも織り込み済み。菅政権が誕生する。郵政再改革法案が流される。参院選に突入する。これも織り込み済み。

 選挙公約に、自民党がまず消費税10%増税案を掲げる。自民党はオカシナ主張をするものだと思っていたら、菅首相がこれに呼応して消費税10%増税案をブチ上げる。ここが臭い。続いて、執行部の責任数値を現有議席に敷く。これも臭い。党内から批判を浴びるや、わざとらしいお粗末な言い換えで糊塗し始める。途中で負けた時の連立枠組みに言及し始める。この一連が臭い。

 民主党内は選挙戦最終日まで混乱する。選挙結果が出て敗戦がはっきりしても誰も責任を採らない。落選閣僚まで居座らせる。静岡県連が敗北責任を小沢前幹事長に求める。政治とカネ問題で引き続き小沢を責め上げる。蟄居せよと云っていたのに、今度は出て来いとのたまう。

 このお粗末な経緯が果たして偶然だろうか。そう思うと云う人と政治談議しても詰まらない。恐らく、今後の菅政権は意図的故意に更に失言、デタラメを繰り返し衆院解散にまでもって行こうとするのではなかろうか。昨年の民主党の圧倒的議席が邪魔でしようがない連中が、何とかして振り出しに戻そうと躍起になっている。鳩山、管政権は、これを上手に演出する政治ピエロでしかないのではなかろうか。この下手な芝居が日本人民大衆に政治に対する失望を与え、不快さを募らせているのではなかろうか。

 こう読むと、我々の対抗策としては、これ以上シオニスタンに好き放題はさせられない。よって政局は俄然ポスト菅に向かう。政権交代の灯を誰が継ぐのか。リレー走者は誰かということになる。この間、菅は生き恥を晒し続けることになろう。既に将棋では詰んでいる、囲碁ではオワとの解説も出ている。醜態を晒すだけに過ぎない。

 れんだいこは、菅が、ここまでどうしようもないアカンタレとは思わなかった。既に完全なアホヅラになっており叡智のカケラもない。いつからこういう菅になったのか、その裏事情を勘繰りたくなる。れんだいこ史観によれば、去る日の反角栄運動のなれの果てであり、中身がないこと甚だしい。キレイでもないのにキレイごと云い士の鳩山同様の政界遊び人の愚物でしかない。小泉の時の不快さと似ていると思うのは私一人だろうか。伸子はん、あなたは素晴らしい。早く菅を官邸から連れて帰れ。もう一回お遍路廻りさせよ。

 2010.7.20日 れんだいこ拝

【第22回参院選の不快さ考】
 第22回参院選の不快さはどこから来るのだろうか。結果はどうでも良いのだ。時に勝つこと負けることもあるだろう。だがしかし、こたびの不快さは少し味が違う。敗戦した民主党の執行部が誰ひとり責任をとらない。その不快さもある。だがしかし、その不快さとも違う。選挙の不正の可能性もある。だがしかし、それとも違う。れんだいこに見えてきた結論は、要するに八百長選挙だつたことから来る不快さではなかろうか。今、「八百長」を辞書で引くと次のように解説されている。「八百屋の長兵衛(通称八百長)という人が相撲の年寄某とよく碁を打ち、適当に勝ったり負けたりするように手かげんをしたことから出た語という〕勝負事で、真剣に争っているように見せながら、前もって示し合わせたとおりに勝負をつけること。なれあい。いんちき」(三省堂の大辞林より)。何となくピッタリではなかろうか。

 つまり、第22回参院選は八百長選挙だった。これが不快さの原因ではなかろうか。では、どう八百長だったのか、これを紐解く。まず、普天間基地移転問題で辺野古案に差し戻した時点で臭い。この案に辿り着いた時、既にシナリオができていたのではなかろうか。これにより社民党が政権離脱する。小沢幹事長が乗り込み、ツートップ同時辞任で決着する。菅政権が誕生する。郵政再改革法案が流される。参院選に突入する。自民党が消費税10%増税案を掲げる。自民党はオカシナ主張をするものだと思っていたら、菅首相がこれに呼応して消費税10%増税案をブチ上げる。執行部の責任数値を現有議席に敷く。党内から批判を浴びるや、お粗末な言い換えで糊塗し始める。途中で負けた時の連立枠組みに言及し始める。民主党内は選挙戦最終日まで混乱する。選挙結果が出て敗戦がはっきりしても誰も責任を採らない。静岡県連が敗北責任を小沢前幹事長に求める。

 このお粗末な経緯が果たして偶然だろうか。そう思うと云う人と政治談議しても詰まらない。恐らく、今後の菅政権は意図的故意に更に失言、デタラメを繰り返し衆院解散にまでもって行こうとするのではなかろうか。昨年の民主党の圧倒的議席が邪魔でしようがない連中が、何とかして振り出しに戻そうとしている。鳩山、管政権は、これを上手に演出する政治ピエロでしかないのではなかろうか。この下手な芝居が日本人民大衆に政治に対する失望を与え、不快さを募らせているのではなかろうか。

 こう読むと、政局は俄然ポスト菅に向かう。政権交代の灯を誰が継ぐのか。リレー走者は誰かということになる。この間、菅は生き恥を晒し続けることになる。れんだいこは、菅が、ここまでどうしようもないアカンタレとは思わなかった。既に完全なアホヅラになっており叡智のカケラもない。いつからこういう菅になったのか、その裏事情を勘繰りたくなる。れんだいこ史観によれば、去る日の反角栄運動のなれの果てであり、中身がないこと甚だしい。鳩山同様に政治政界遊び人の愚物でしかない。小泉の時の不快さと似ていると思うのは私一人だろうか。

 2010.7.20日 れんだいこ拝

【鳩山前首相再出馬含み宣言考】
 2010.7.18日、首相辞任時に不出馬発言していた民主党の鳩山前首相が、室蘭市東町の鳩山事務所で室蘭民報社の単独取材に応じ、「総理を終えて任務を終えたのではない。やり残した仕事はある。少し時間をかけ身の処し方を考えたい」と述べ、次期衆院選出馬含みの心境を披露したと云う。我々は、これをどう窺うべきだろうか。今のところマスコミは、これを漫然と聞き流している。これが仮に小沢だったら非難轟々かまびすかろうに。れんだいこは思う。こうなると、政治はますます遊びなのではなかろうか。これが許される鳩山、許されない小沢の差はどこにあるのだろうか。

 れんだいこにはすぐ分かる。要するに、国際金融資本の側から見て、使えそうな御仁は少々の脛傷を負っても保護され、使えないもしくは用済みの者は手酷く追っ払われる。これだけのことであろう。不出馬発言していた鳩山が再出馬の色気を見せ始めたと云うことは、まだ使えると云う意味だろう。それにしても、これを許す側にも問題があろう。れんだいこは断じて許さない。と思うのだけれども、自民党の元首相がどれもこれも健在なのには驚かされる。みんな御用聞きしたと云う意味であろう。それが証拠に御用聞きしなかった首相は不思議なことに叩かれたか急死している。

Re::れんだいこのカンテラ時評773 れんだいこ 2010/07/23 21:06
 【脳死状態の日本政治からの脱却青写真考】

 第22回参院選が終わって2週間経過している。一敗血にまみれた与党の民主党菅政権はカエルのツラにションペンでのうのうと続投を意思し、それがつつがなく今日まで経緯している。いずれにせよ代表選がまもなく控えているという事情によるらしい。

 それにしても解せないのは、参院選に厳しい審判を受けるのを承知で消費税10%増税案を持ち込んだと云うのに、参院結果を見て時期尚早に転換しつつある様子である。これは変な話である。ならば結果的に、参院選に負ける為だけに消費税10%増税案を持ち込んだことになりはすまいか。ならば、管政権は何故に意図的故意に参院選敗北シナリオを用意したのか。誰の教唆によったのか。これを詮索せねばなるまい。と思うのだが、余りに生々し過ぎてか特段の議論が持ち上がっていない。

 思うに、これは日本政治の現段階的貧相ぶりを象徴しているのではなかろうか。政治が既に真っ当に機能していないのではなかろうか。もっと分かり易く云うと脳死状態なのではなかろうか。誰か、違うと説明して欲しい。日本政治は健全であり、民主党政権になって本来の政治へ刻一刻近づきつつあると説明して欲しいと思う。菅首相が云うところの「強い日本」へ向けて戦線が構築されつつあると安堵させて欲しい。

 思えば昨年の衆院選時に民主党は、「ぜひ政権を取らせ民主党与党政治に期待して欲しい。自公政治に代わって日本再生を期したい、政権交代させて欲しい」と呼びかけ、これが有権者の圧倒的支持を集めて政権交代政権を樹立することになった。あれから間もなく10カ月になる。この間、鳩山政権、菅政権へと移行している。で、一体何が変わったのだろう。

 民主党は、衆院選時に数多くの公約を我々の鼻先にぶら下げ、れんだいこもその一人だがそれにかぶりついた。れんだいこがかぶったのは、有料高速道路の無料化案であった。無料化まで行かなくても現行料金より大幅安になれば経済も活性化するだろうと考えた。それがどうだろう。前原国交相はあちこちに口ばしを入れては見るが、肝心の有料高速道路の無料化案については後回しし続け、ようやく出て来たのは姑息なお茶濁しのもので最も経済効果の少ない形に変質させられている。一事万事で、あらゆる公約が詐欺化させられている。こうなると、先の衆院選は公約詐欺選挙として無効にされるべきではなかろうか。誰か裁判して見れば良い。

 そして、こたびの参院選だ。何の因果関係もないのに民主党内の議決も経ずに菅政権は消費税10%増税案を持ち出した。幹部総出で選挙応援に向かったが、果たして支援になったのだろうか。却って票を減らしたのではなかろうか。この間、党躍進の立役者である小沢幹事長を参院選前に突如辞任させている。「暫く蟄居せよ」と申し渡し、それで選挙に勝ったのならともかく大敗した。菅首相は詫びたいと云うが、詫びて済む程度の話ではなかろうに。

 このオカシサをオカシサとして感ずる能力のないままに菅政権が続投しようとしている。それは、冒頭で述べたように脳軟化症故にではなかろうか。してみれば日本政治は今、鳩山と云い菅と云い2代続けて脳軟化首相を戴いていることになる。政治が我々の生活に外在的なもので特段の関係がないのなら、そういう遊びも許されるが、大いに関係している故に許し難い。

 思えば、自公政治も民主党政治も、日本経済が長い不況のトンネルを抜け出そうとかま首持ち上げ始め出すと冷や水を浴びせている。小細工的な事業仕訳はするが、軍事防衛関連費、原子力発電行政費、その他国際金融資本好みの冗費は垂れ流し続けている。ろくに大した仕事もしていない公務員が相変わらず高給の碌をはみ、天下りし、退職金の渡りをしている。

 こういうところにメスを入れれば消費税10%増税案どころか消費税廃止さえ可能ではなかろうか。これをやるのが、れんだいこが期待していた政権交代政権であった。だが、10か月の民主党政権を見て判明したことは、政権交代政権は自公政権とは何ら変わらないどころか、或る意味でもっと愚昧な国際金融資本御用聞き政権ではなかろうかという疑惑である。鳩山政権時、こそっと原子力発電再開発にゴーサインが出されている。将来取り返しのつかないツケが廻って来る恐れが強い。国債刷りまくりもそうだ。タガをはめようとしているようで実は歯止めがかかっていない。恐らく国債累積債務1千兆円突破に向けて一番を目指そうとしている。その先に待ち受けているのは新たな進駐軍だろう。れんだいこには見える。

 こう考えると我々の打つ手は限られている。シオニスタンどもによる政権たらい廻しは日本の危機を解決せず却って日本を悪化させる。菅政権は既にオワっている。為すべきは、非シオニスタン系土着派的政治家を核として民主党、国民新党、社民党、大地党、日本新党を糾合し、救国日本再生政権の樹立である。これによる新生日本を創造していく以外にない。

 問題は、誰を首相とすべきかに興味が移りつつある。軍師れんだいこの秘策は、国民新党が民主党に合流し、亀井首相、小沢副首相コンビで政局打開に向かうべきではなかろうか。登用されるべきは、鈴木ムネオ、田中真紀子、田中康夫である。後はそれなりに人選すれば良かろう。補足すれば、防衛相は、辺野古案撤回、思いやり予算見直しを信条とする者に限る。目玉として、政策プレーンに植草一秀、山崎行太郎、副島隆彦、小野寺光一、リチャード・コシミズ、トルシェ、平野貞夫、松田光世を登用する。いずれも命を惜しまず歴史に身を預ける覚悟を持つ気概の有能士である。れんだいこも入れとこふふふ。

 こういう構想力がなければ日本は再生しない。というか政治の意味がない。政治の遊び人では対応できない。既成の秩序と機関の上に立って小手先の改変をしても骨折り損のくたびれ儲けになるのは歴史の教えるところであろう。今我々がやろうとしているのは日本的な革命方式としての無血型回天事業である。無血であるだけ余計に知能がいる訳で、日本型政治の真骨頂である「和をもって尊し」の難しさを引き受けつつ進まざるを得ない。日本における成功は世界のモデルとなり、世界は大きく変わるであろう。これが戦後日本の真の国際責務である。この大義に生きる意思失くしては現代政治を御することはできまい。

 2010.7.24日 れんだいこ拝

【日本再生策として1960年代に回帰せよ】
 日本政治は今、袋小路へ追いやられつつある2010年代日本の再生再建策を必死で講ぜねばならない局面にあると考える。政権交代政権二番手として登場した管政権はこの危機感を抱く点では宜しい。但し、消費税10%化増税論で切り抜けようとしている点が、処方箋としてはまことに嘆かわしい。民主党及びその政権がその程度の頭脳であることが分かる。こういう政治能力は却って国を誤らしめる。そこで、れんだいこが建策する。

 日本は只今より1960年代政治に回帰せよ。特に1960年安保闘争後に登場した池田政権の高度経済成長政策から学べ。ここへ回帰する以外に日本再建はないと信ずるからである。この時代、日本は世界史上稀なる奇跡の発展を遂げたと云われる。この頃、国債を発行せず、消費税なる悪税もまかった。両者は共に中毒財政であり、これに手を染める危険を政策当局者が承知していたからであると思われる。国内は旺盛な公共事業で社会基盤を整備し、このインフラ整備が廻り回って民業を活性化させた。国外に向けては支援を受ける国から支援する側に転換した。軍事防衛費はGNP1%枠に押え、非核原則、武器輸出厳禁政策を守った。オリンピックを誘致成功させ、万博誘致へ向かった。本音と建前が適正に使い分けられており、今日ほどの乖離は見られない。この好況が遂にはカネがカネを呼び、公害を発生せしめ始め、物価騰貴へと繋がるが、それは政策のひずみであり、それなりに対処できた筈である。これを理由に高度経済成長政策を止める理由にはなるまい。

 翻ってみれば、この高度経済成長政策を止め、それまでに貯め込んだ国富を国際金融資本に吸い取られる政治へ転換したあたりから日本の経済成長は止まった。現在行われている施策は、どうすれば日本経済が逼塞するのかを廻って措置するものばかりである。公共事業を止め、海外へ資金を還流させ、軍事防衛費を増やし、原子力発電に向かい、国債を刷り抜き、消費税を導入し次第に料率を上げる。等々数え上げ始めたらキリがない。これでは経済が良くなる訳がなかろう。

 2010.7.27日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評775 れんだいこ 2010/07/30
 【民主党の参院選総括考】

 2010.7.29日、民主党の両院議員総会が東京・永田町の憲政記念館で開かれ、第22回参院選の総括と責任を廻るやり取りがあった。菅執行部は、このところの上げ潮の流れに棹を差す結果を招いたことに対し何ら責任を負わず居直り続けており、これに対する当然の批判が続出した。菅首相はあろうことか、その場で堂々と9月の代表選への出馬を表明した。これを、どこか感が狂っていると勘繰るれんだいこ見解を表明しておく。

 結論から言えば、菅派がかように誰一人責任を追わないままにポストに居座り続けるなら勝手にすれば良かろう。恥多き政治生命を晒し続けるだけのことに過ぎない。今後の良い手本になろうぞ。この強気の態度の裏には恐らく、菅政権を後押しする背後勢力が居り、菅体制はそれに乗っかかっているに過ぎないものと思われる。マスコミ各社が一斉に菅政権続投支持評論するのもここに理由がある。そういうものに支えられて強気になるのも良かろうが自ら首を絞めていることに気づかないのが可笑しい。云っておくが、こたびの菅派の手本は、今後は二度と相手方に「選挙結果による政治責任」を取るよう詰め寄る芸ができなくなったことを意味する。大きく見れば、「政治責任を取らない菅」と云う烙印を押されたことになる。菅は政治家として致命的な損傷を負うたことになる。れんだいこには、一時の栄華に酔いしれて全てを失う愚を見せられて気色悪い。

 もう一度確認しておくが、先の参院選に於ける菅派の責任は単に敗北したことにあるのではない。真の責任は、党の最高指導者の地位にある者が敢えて負けるよう邪な指導をしたことにある。滅多に見られない事件であるが、こたびはまざまざと見せつけられた。よって、民主党総括の如く「機関決定に拠らず唐突に消費税10%増税案を持ち出した」ことに非があるのではない。それは客観評論に過ぎない。誰がどう言い繕い庇おうとも、「有り得てはならない意図的故意の逆采配」をしたところに非がある。これは通常は追放処分に値する。除名どころの話ではない。査問されてしかるべき反党行為である。もっともこれは、れんだいこの推定である。故に、民主党総括は、そういう勘繰りが成り立つのか成り立たないのか、これを解明するところに意味がある。そういう意味で民主党の総括は物足りない。敢えて控えているのではあろうが。

 確かに敗北は菅派だけの責任ではない。政権交代政権一番手の鳩山政権のマニュフェスト不履行8カ月の政治遊び人性の責任も大きい。この場合も問題は鳩山派の政治的能力の限界にあったのではない。もし仮にそうであるのなら、鳩山首相が辞任すれば良かっただけのことである。それでは小沢幹事長の連れション辞任が説明できない。鳩山首相が手前の辞任と引き換えに小沢幹事長をも同時辞任させ、後継の菅政権がそれを踏襲し、「暫く蟄居しておれ」と云い渡した過程が臭い。このことが説明できなくなる。

 それで選挙に勝利したのならともかくも敗北した。では、何の為の小沢蟄居申し渡しであったのか。民主党を敗北させる為の伏線であったとしか考えられないではないか。こうしてみれば、民主党は、鳩山政権、菅政権と二代続けて怪しい政権を誕生せしめていることになる。民主党の総括は本来は、これを問うものでなければならない。生臭くなるが、当たり障りのない文章よりよほどましであろう。しかし、これを赤裸々に問えば党内は分解する。それが是か非か、この判断が難しい。

 はっきりしていることは次のことである。そういう胡散臭さを示した菅首相が9月の代表選での再選を期して続投を表明した。これを許すのかどうかである。れんだいこ的には、先の参院選で、菅政権が力及ばずして敗北したのなら何も言わない。敢えて逆采配して負け、その責任をビタ一文、誰一人責任を取らさないままの続投なぞ有り得てならないと考える。問題は、仮に菅首相が代表選に落選した場合あるいは可能性が強まった場合、党内右派が一斉に脱党し、自公その他諸新党と合併する可能性である。そして衆院選に突っ走る。シナリオはそこまでできていると考える。つまり、民主党は菅政権を続投させようがしまいが分解するように仕掛けられていることになる。その時、「政治とカネ」で締め上げられている議員連中にはカネがない。新党派には軍資金がふんだんに用意されている。こういう仕掛けであろう。

 こうなると9月には政界の大波乱があるということになる。民主党内右派のシナリオがそうである以上、キーは小沢派が握っていることになる。民主党内左派(この場合、護憲派ないしはハト派という意味で使っている)が躍如として全面戦争で闘うのか妥協するのか岐路に立たされていることになる。ならば、誰を御旗の主に据えるべきだろうか、これが問われている。小沢が手を上げれば一も二もない。しかし、「政治とカネ」問題での再燃が懸念されよう。マスコミは、機密費授受を証言した野中証言にも拘わらず、手前らの不祥事たる「言論とカネ」問題には頬かむりしたまま、いけしゃぁしゃぁと未だに「政治とカネ」問題での追及を緩めていない。なぜなら、雇い主が指示しているからである。それだけのことである。

 「小沢立つ」は、この勢力との全面戦争になる。それも一法であろう。ここらで、続西南戦争を見たい気もする。しかし、小沢は立たない可能性もある。小沢が陰の指南役に廻るとすると一体誰が立つべきだろうか。原口に意思があるのだろうか。彼が尻込みするとなると他に誰が居る。れんだいこには、亀ちゃんしか見当たらない。しかし彼は国民新党だ。このハードルをどう乗り越えるべきかが問われている。次に考えられるのは生粋の小沢党の中から選出する方法であろう。いきなり党首の荷は重かろうが将来性に賭けるべきだろう。その彼が党首となったとして首相になれる保証はない。なぜなら、この時、民主党は分解するからである。そういう風に仕掛けられているので間違いなかろう。こう思えば、首相まで視野に入れる必要はない。僥倖にも首相になれたら、その時こそ思う存分に政権交代効果を発揮せねばならない。幕末維新から明治維新の群像も皆うら若き青年たちであったのであり、貫目不足を何ら恐れる必要はない。

 かく分析すると、今年の8月政局、9月政局は一段と興味深いことになる。願うらくは、一生懸命闘って欲しいことである。政治遊び人どもによる慣れ合い劇場を見させられるのはウンザリである。「政治は生活である」と心がける政治家が、戦後政治史の歩みを真剣に受け止め、目下の閉塞と限界をどうこじ開けるのか、その為にどう踏ん張るのか、これを見せてほしいと思う。世の草葬アルジャジーラ評論員が固唾をのんで見守っているぞ。我々の労働意欲に関係するんだからな。

 2010.7.30日 れんだいこ拝





(私論.私見)