民主党内革マル派隠然勢力考

 (最新見直し2009.3.16日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 遅まきながら「石井紘基刺殺事件」を検証する。

 2009.3.16日 れんだいこ拝


 2010.11.8日、岡崎トミ子国家公安委員長は、衆院予算委員会での自民党の平沢勝栄氏に「JR東労組の松崎明・元委員長を左翼過激派、革マル派の最高幹部の一人と認識しているか」と問われ、「幹部の一人であると思っている」と述べた。ただ、岡崎氏はその後「革マル派創設時の幹部の一人である」と答弁を修正した。平沢氏は「松崎氏の運転手をしていた側近中の側近が、民主党参院議員の田城郁さんだ。ご存じか」とも質問。岡崎氏は「個人の情報に関することなので、コメントは差し控えたい」と述べた。
 岡崎トミ子(おかざきとみこ)
所属院 選挙区 政党:参議院 宮城県 民主党
プロフィール:1944年2月10日生 初当選/1990年 当選回数/5回

 革マル派と民主議員の関係、政府が「個人情報なので答弁しない」の答弁書を決める

 2010.10.12日、政府は、この日の閣議で、殺人など多くの刑事事件にかかわった左翼過激派、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)と、民主党の田城郁参院議員の関係について、「個人に関する情報であることから答弁は差し控えたい」とする答弁書を決定した。また、警視庁が摘発した業務上横領事件に絡み、着服金の一部が容疑者側から田城議員名義の預金口座に振り込まれいたとの指摘については、「(裁判で入金が)『行われていたことが判明した』との事実が認定された」と認める一方、「金額や使途については言及されていない」としている。自民党の佐藤勉衆院議員の質問主意書に答えた。

 田城議員は革マル派活動家が「影響力を行使し得る立場に相当浸透している」(5月11日付の政府答弁書)と指摘されたJR総連の組織内候補で、JR東労組中央本部政策調査部長などを歴任。革マル派創設者の一人で、JR東労組の委員長などを歴任した松崎明氏の側近を務めていたと、一部で指摘されていた。

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「「一般的な対応だ」枝野氏 「革マル派幹部と覚書」報道に」の記事詳細:イザ!

「一般的な対応だ」枝野氏 「革マル派幹部と覚書」報道に

 2010/07/21 00:03更新

 民主党の枝野幸男幹事長が平成8年の衆院選出馬時に、過激派幹部であると警察が判断していた労組幹部と「推薦に関する覚書」を交わしたと報じた月刊誌「新潮45」8月号の記事について、枝野氏は20日の記者会見で覚書の存在を否定せず、「一般的な政策協定を結ぶ一定のひな型の通りだ」と述べ、問題がないとの考えを示した。同誌は、この幹部が東日本旅客鉄道労組(JR東労組)大宮支部執行委員長(当時)で、警視庁公安部が日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)秘密組織の幹部と判断していたと指摘。枝野氏は覚書で「JR総連及びJR東労組の綱領(活動方針)を理解し、連帯して活動します」と約束したと報じた。枝野氏は「連合の各産別とお付き合いする範囲でお付き合いしているが、それ以上でも以下でもない」と述べた。

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 JR総連、JR東労組には革マルが相当浸透と政府答弁書 民主党はJR総連候補を公認

 2010/05/11 11:02更新

 政府は11日の閣議で、多数の刑事事件を起こしている左翼過激派、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)の活動について「全日本鉄道労働組合総連合会(JR総連)および東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している」とする答弁書を決定した。自民党の佐藤勉衆院議員の質問主意書に答えた。民主党は今年3月、夏の参院選の比例代表候補として、JR総連の組織内候補でJR総連政策調査部長、JR東労組中央本部政策調査部長などを歴任した田城(たしろ)郁(かおる)氏を公認している。

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 「依存症の独り言 徒然なるままに since 2005/03/12」を転載しておく。

 2010/06/22

 革マル派から献金を受けていた枝野幸男

 枝野幸男民主党幹事長の資金管理団体が平成8年から11年までの4年間で、JR総連と傘下のJR東労組から計404万円に上る献金やパーティー券購入を受けていたことが21日に判明した。 JR総連・JR東労組と言えば、知る人ぞ知る革共同革マル派の巣窟である。そのことは、私の6月4日付エントリ「革マル派を擁立した民主党」を読めば、よくお解りいただけると思う。

 JR総連・JR東労組の最高実力者はJR東労組顧問の松崎明氏で、革マル派の(元)副議長(組織名:倉川篤・愛称:クラさん)である。彼は、国鉄民営化当時から「私は革マル派ではない」「(革マル派の教祖)黒田寛一氏から思想的影響は受けたが、今は関係がない」と語っている。が、革マル派は彼を除名していない。通常、マルクス・レーニン主義を標榜する組織は、幹部が組織を離反した時点で即除名。その後はありとあらゆる罵詈雑言を浴びせかける。しかし、松崎氏については、そのような状況はまったくない。また、対立する中核派は、いまだに松崎氏に対する「革命的処刑宣言」を撤回していない。

 確かに、JR総連内革マル派と党組織としての革マル派との関係は必ずしも一体ではないとされる。実際のところ、JR総連の幹部が革マル主流派に拉致・監禁された事件も起きている。が、松崎氏は殺人者集団・革マル派の幹部であったことを自己批判したわけでもないし、転向宣言をしたわけでもない。つまり、松崎氏は今でも革マル派なのである。正確には、革マルJR総連派と言うべきかもしれないが。

 ところで民主党は、今回の参院選にJR総連の組織内候補でJR総連政策調査部長、JR東労組中央本部政策調査部長などを歴任した田城郁(たしろかおる)氏を公認している。その田城氏は、松崎氏の側近にして元ボディガードなのである。要は、民主党は革マル派を候補として擁立しているのだ。

 私は、民主党が革マル系候補を擁立した事実を知った時、これは、選挙のためならイデオロギーも組織の性格も関係がないという小沢一郎流の選挙至上主義がその根底にあると思っていた。が、それだけではないということが今回の一件で分かった。つまり、JR総連=革マル派のカネが裏で絡んでいたということだ。強固な組織力=カルト的な団結力と財政力を誇るJR革マル派は、おそらく枝野氏以外の民主党議員にも献金しているだろう、と私は思う。組織防衛のためならば手段を選ばない―それが「革マル」だからである。

 JR総連とJR東労組については警察庁が「革マル派の活動家が影響力を行使し得る立場に相当浸透している」と認定しており、政府も5月11日の閣議で同様の答弁書を決定している。枝野幹事長は、この閣議決定に行政刷新担当相として署名している。にもかかわらず、この革マル系労組から多額の政治献金を受け取っている。枝野幹事長は、政治家として、多額献金者の素性に関心を抱かないのだろうか?

 枝野氏は「政治資金規正法にのっとり、適正に処理している」と答えたそうだが、政府が「革マル派の影響下にある」と認定(自らもその閣議決定に署名)した労働組合から多額の献金を受けていた事の説明にはなっていない。「竹島は韓国の領土」と明言し、日の丸・君が代に公然と反対する北教組から巨額の闇献金を受け取っていた小林千代美氏。朝鮮総連傘下のパチンコ関連企業5社から計320万円の献金を受けていた(発覚後返却)近藤昭一氏。民主党には極左に無警戒な政治家が多すぎる、と言うより、それを受け入れる(それに同調する)土壌があると断言せざるを得ない。

 こんな民主党が参院で過半数を制したらどうなるか? 私たちは民主党を絶対に敗北させなければならない!

 参照: 「市民革命の行方」結局何がやりたいのか

 2010/06/04 革マル派を擁立した民主党

 また、民主党の無定見で反日的な体質を余すところなく示した情報に接した。民主党は今年3月、夏の参院選の比例代表候補として、JR総連の組織内候補でJR総連政策調査部長、JR東労組中央本部政策調査部長などを歴任した田城郁(たしろかおる)氏を公認していたのだ。

 JR総連は、過激派である革命的共産主義者同盟(革共同)革マル派の巣窟である。このことは、私の過去のエントリ「JR東日本に巣食う「革マル派」というカルト」(2008/02/04 依存症の独り言)を読めば、よくご理解いただけると思う。JR総連の総帥は、JR東労組顧問の松崎明氏である。この松崎氏、1959年に日本共産党を離党し革共同に加入した。1963年、革共同が中核派と革マル派に分裂した際、松崎氏は黒田寛一氏 (革マル派の教祖・俗称クロカン・故人)率いる革マル派についた。そして副議長(組織名:倉川篤・愛称:クラさん)に就任した。

 JR総連の前身は国鉄動力車労働組合、いわゆる「鬼の動労」である。私が左翼だったころ(38年前)、松崎氏は動労東京地本の書記長だった。が、このとき既に、松崎氏は「動労の最高実力者」と言われていた。松崎氏は、私にとって敵であったが、その卓抜した指導力とカリスマ性は認めざるをえない。この松崎氏の秀でた能力と革マル派の組織力(組織論)が一つになって、革マル派による動労支配が確立されていったのである。そして、今回、民主党に公認された田城郁氏は、その松崎氏の側近にして、元ボディガードだった。

 国鉄民営化当時、松崎氏はメディアに対して、「私は革マル派ではない」「(革マル派の教祖)黒田氏から思想的影響は受けたが、今は関係がない」と語っていた。そして、「労働者の雇用を守るために民営化に賛成した」とも語った。が、これはウソだ。革マル派の論理に忠実に従ったにすぎない。「戦後政治の総決算」を掲げた中曽根康弘首相(当時)は、国鉄民営化の目的を「国労を解体し、社会党・総評ブロックを消滅させ、新しい憲法を安置する」と語っている。この体制側の猛攻に、戦後政治の一方の軸であった当時の社会党・総評ブロックでさえ崩壊しかねないほどの危機に直面した。そこで松崎氏は、勝ち目の薄い「抵抗」よりも「組織の温存」を選択したのだ。ほんとうに転向したのなら、なぜ中核派が「松崎だけは絶対に殺す!」と言うのか?なぜ、JR総連内から意見の異なる者を暴力をもって排除しようとするのか?なぜ、護衛付きで複数のアジトを点々とするのか?

 松崎氏は晩年の黒田氏(2006年死去)とは意見が対立していたようだ。党官僚や学生が黒田氏を支持し、労働者が松崎氏を支持するといった構図らしい。中核派の機関紙「前進」によると、2000年の12月、松崎氏は「革マルと完全に手を切った」と公言し、一方の黒田氏率いる革マル派は「JR総連本部執行部を階級敵と断罪し、打倒する」との「戦闘宣言」を出したらしい。が、革マル派はJR総連執行部を批判しても、松崎氏個人は批判しないのだ。共産主義者を知っている人なら分かると思うが、彼らは裏切り者に容赦しない。松崎氏が転向したのなら、革マル派から壮絶とも言える罵詈雑言を浴びせられるはずだ。「裏切り者」「階級の敵」「反革命」「権力の手先」「ファシスト」「スパイ」―おそらくこれくらいは批判(罵倒)される。が、現実はそうではない。 革マル派はJR総連の労使協調路線を批判しても松崎氏には沈黙する。これは、黒田氏の「組織現実論」を松崎氏が実践しているからではないのか? 松崎氏は、中核派が言うように「革マル派執行部」と路線対立を起こしているのかもしれない。が、除名されたわけでもない。私は偽装転向だと思う。 仮に百歩譲って、松崎氏や松崎氏が率いるJR総連は革マル派と縁を切った、と認めたとしよう。が、それは新たなる革マルの分派、「JR革マル派」もしくは「革マル松崎派」が誕生したにすぎない。

 私が左翼に絶望した直接の原因は、妙義山の山岳アジトにおける連合赤軍による大量リンチ殺人であるが、これはまだ、追い詰められた末の、閉鎖空間における極限的な状況が生み出した面もあるという言い逃れができた。しかし、革共同両派の内ゲバは、もう「アイツは革命の敵だ!敵は殺せ!」という論理でしかなかった。かつては同志だった者たちが、鉄パイプや金属バットで相手を滅多打ちにしたり、バールで頭蓋骨を打ち砕いたりする。「人間の真の解放」「人間の真の平等」を叫ぶ連中がこんなことをする。私は、このとき、はっきりと「共産主義」というイデオロギーが“狂気”であることを認識した。特に革マル派は、その独善性、排他性、意見の異なる者への攻撃性という点で、もう「共産主義」という名のカルト集団にすぎないと確信した。そして私は、きっぱりと「共産主義」と縁を切った。

 なぜ私は、「JR総連は革マル派と縁を切ったとしても、それは新たなる革マルの分派、「JR革マル派」もしくは「革マル松崎派」が誕生したにすぎない」と言うのか? それは、革マル派がカルトである由縁の独善性、排他性、意見の異なる者への攻撃性をJR総連がしっかりと継承しているからである。

 2000年末から翌年夏にかけて、JR総連(JR東労組)内である事件が起きた。これを、同じJRの労組で、旧・国労右派と旧・鉄労が合併してできたJR連合は、「浦和電車区事件」と呼んでいる。事件の内容はJR連合によると以下のとおり。

JR総連加盟のJR東労組に所属していたJR東日本・浦和電車区の若手運転士である吉田光晴氏が、JR連合組合員と交遊していたことなどを理由に、JR東労組の役員などから、激しく繰り返し糾弾、恫喝され、組合脱退、さらに会社退職に追い込まれた強要事件。

奪われたハンドル JR東日本・浦和電車区事件の真実

 この事件を見ると、JR総連の「独善性、排他性、意見の異なる者への攻撃性」という革マル的特質がよく解る。なお、東京地裁は、この事件に関わったJR総連(JR東労組)の活動家7名全員に有罪判決を下している(2009年6月5日、東京高裁も一審判決を支持し控訴を棄却)。これに対しJR総連は、有罪になった7名(1名は退職、6名は懲戒解雇)を英雄視し、彼らの拘留日数344日にちなんで彼らを「美世志会」と呼び、裁判闘争を支援、JR東日本に解雇撤回を迫っている。

 JR連合は、田城郁氏と「浦和電車区事件」及び「美世志会」との関わりについて次のように言及している。

「JR総連通信No.973」(2009 年12 月2 日)には、「最高裁は口頭弁論を開け!上告審で逆転無罪をかちとる11・30 集会」において、「団結ガンバローでは、国政に打って出る決意を固めたJR総連・田城郁(たしろかおる)政策・調査部長も壇上に上がり、美世志会と共に闘い抜こうと、こぶしを振り上げた」と記載されている。同氏は、有罪が確定しても、間違いなく「えん罪」と主張し続けるだろう。JR連合は連合の構成組織として、このような候補者を連合が推薦することには、絶対に同意できない。JR総連や東労組の組合員にも、この立候補に納得できるのか聞いてみたいものだ。

JR総連組織内候補者・田城氏は「美世志会と共に闘い抜く!」と宣言

 JR総連が革マル派という事実は、JR連合の「検証 JR革マル浸透と組織私物化の実態」というサイトを見ればよく解る。そして、JR連合は、同じサイトの別ページで次のように報じている。

政府は5月11日の閣議で、革マル派が「JR総連及びJR東労組内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している。今後も、革マル派は、組織拡大に重点を置き、党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っていくものと見られる」とする答弁書を決定しました。民主党政権がJR革マル浸透問題を認めたのは初めてです。産経ネットニュースは、同時に民主党がJR総連組織内候補の田城郁氏を公認していることを報じており、この問題に関する今後の展開が注目されます。なお、質問主意書(佐藤勉衆議院議員提出、質問第430号)と答弁書は衆議院ホームページに掲載されています。JR労働界への革マル派が浸透していることは、わが国の治安問題としてきわめて由々しきことであり、同じJR労働者として決して看過できない事態であることから、JR連合は5月26日、JR総連に公開質問状を送付し、答弁内容に対する見解を明らかにするよう求めました。

鳩山内閣がJR総連・東労組への革マル派浸透を認める!

 鳩山内閣は、「JR総連及びJR東労組内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している」。しかし「同時に民主党がJR総連組織内候補の田城郁氏を公認している」民主党は、この、政権と与党の齟齬をどう説明するのか!





(私論.私見)