鳩山政権史2 |
(最新見直し2010.05.28日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、鳩山政権史を確認しておくことにする。 |
2010(平成22)年 |
Re::れんだいこのカンテラ時評687 | れんだいこ | 2010/03/23 |
【鳩山政権第一峠考】 2010.3月現在の政局は、小沢パッシングが一段落してつかの間の凪(なぎ)の状態に入っているように思われる。しかしながら今後は分からない。直近で沖縄の普天間基地の移設問題が待ち受けており、鳩山政権がこれを凌げるのかどうか分からない。峠に差し掛かったのは確かだろう。 鳩山政権は発足後六ヶ月に入っても何らの施策らしい施策がない。れんだいこが期待していた高速有料道路の無料化は無惨な形で幕引きされようとしている。その主犯の前原こそが鳩山政権支持率悪化の要因だろうに、マスコミは前原を面白可笑しく持ちあげ、小沢パッシングに興じている。ウェブ上に我々のマスコミを立ち上げるしかなかろう。 鳩山首相は、この動きにのらりくらりで、自身がマミー献金貰っておきながら企業.団体からの政治献金禁止を唱えて来たと云うカラクリがバレてしまったというのに、相変わらず平然と小沢幹事長に政治資金問題での説明責任を求め、北教祖問題では小林千代美衆院議員の議員辞職を示唆している。このチグハグぶりが鳩山政権支持率低下の要因ともなっている。我々大衆は、鳩山が考えているほど頭が悪くない。 これを責める側の自公が又面白いほどに情けない。小泉政権下で我が世の春を謳歌した連中が束になって旧社会党式挙げ足取り批判にのめり込み、そのたびに顰蹙を買っている。政策論議すれば、ズブズブの国際金融資本配下のシオニスタンぶりを恥ずかしげもなく晒している。やれ憲法改正、やれ日米共同型と云う名の傭兵式軍事防衛、やれ原子力行政推進、やれ消費税を始めとする増税、やれ国債すりまくり、やれ民営化、やれ外資の優良企業乗っ取り推進、やれ公共事業削減、やれ地方切り捨て等々を繰り返している。そのシナリオは先の選挙で粉微塵にされたというのに分かろうとせず、昔の杵柄を振り続けている。 自民党は既に賞味期限が終わっている。既に党内はシオニスタンばかりでありお国奉公型の政治家はいない。残っているのは権力の蜜の味被ればかりでしかない。こういう利権徒党は野党になっても党中央権力の側から離れられない。口では党中央批判しても飛び出る勇気がない。与謝野、舛添、中川その他大勢のシオニスタンはこういう手合いである。かって角栄チルドレンは過半が脱党した。中曽根-小泉チルドレンにはそれができない。そういう差がある。自民党は病膏肓に入っている。小泉が本当に自民党を壊したことになる。 それやこれやで鳩山政権がダメ、自民党がダメで、与野党共に内向きの重箱の隅のつつき合いをしている感がある。目下の状況は総じて現代政治の手詰まり感を感じさせる。これを背景にして新党の立ち上げが促進されつつあるが、れんだいこが見るところ、どれもこれもの動きが時代の閉塞を捉えきれていない。よって何ほどのことも起こるまい。期待するのが野暮と云うものだろう。 本当の問題は、日本がこのまま低迷、迷走し続け、米国の一州にされるどころか中国の一省にされるところか韓国に併合される日が来るかもという驚くべき失速を見せつつある中での小平和の危険性にある。この閉塞をどう捉え、如何に打開するかにある。この捉え方の度合いに応じて政党の浮沈が始まるのではなかろうか。これを歴史観と云う。 民主党は、鳩山代表及び政権下で今なお生命力を有しているように思える。なぜなら小沢を筆頭とする内資派が居るから。彼らこそ次の時代の政治を担う能力を保持しているように見える。但し、党内外資派が国際金融資本の差し金通り自公の外資派と連携し、執拗に小沢幹事長パッシングを弄し続けているので予断は許されない。現在、自公共-マスコミ連合で潰しにかかったができないと見るや、民主党内のゴタゴタ増幅に躍起になっている。どうなることやら。 鳩山―小沢党中央は今のところは、この現象を政治の常としてこなしている。が、突然プッツンする懼れなしとはしない。よしんば国内レベルでは反対勢力を封殺し得ても、ロキード事件の如く外国からの不退転の指令が下された場合、二の舞の恐れはないだろうか。何しろ東京地検特捜部を尖兵とした検察司法にマスコミ、右から左までの各党全部、労組までが加わり万力攻めを開始する。先の小沢キード事件はその予行演習であった感がある。 予想されるこの事態にあって、日本人民大衆はどう対応すべきだろうか。世間では今、坂本竜馬ブームで、薩長同盟が持て囃されている。それは悪いことではない。但し、薩長同盟の意味をどう理解するかが重要で、単なる犬猿の仲を取り持ったレベルで評するのは表層的過ぎよう。 れんだいこが思う薩長同盟の意義は、幕末維新の回天軸橋頭保として闘う主体の核を形成したことは無論として、その後の舵取りにこそ意義がある。薩長同盟は、その他の雄藩を吸引しつつ、徳川幕府からの和戦両様の政権交代を目指し、外国勢力の内戦誘導策略を見抜くや半ば内戦半ば無血開城的に日本的和合に転じ、そういう回天運動を遂行したことにある。象徴的には勝と竜馬と西郷が気脈通じて局面を打開した。外国勢力の内戦誘導策略を見抜いて、その手に乗らなかったところがミソである。坂本竜馬の傑出性は、外国勢力の懐に飛び込み且つ抜け出し、次の時代への維新の青写真を呈示したところにある。故に竜馬は暗殺された。竜馬暗殺の真犯人は未だ謎であるが、当時のシオニスタン達の手によって遂行されたと見るべきではなかろうか。そのことはともかく、薩長同盟の意義とは、かくハイレベルの眼力による回天運動ぶりにあったと受け止めるべきであろう。これが薩長同盟の実践的意義であり、この視座を外しては戯言(ざれごと)に変じてしまおう。 薩長同盟の実践的意義はかく確認できるが、ならば理論的意義をどう把握すべきだろうか。思うのに、攘夷運動として始まった幕末志士活動は次第に文明開化路線へと転じて行った。それは日本の近代化の始まりであり、時代の流れであり押しとどめることはできなかった。問題は、その際の文明開化の受容の仕方にあった。れんだいこの眼には、和魂洋才のそれと西欧被れ洋才のそれが重なり合っており、両者が混然としたまま明治維新へと駆け込んで行き、次第に西欧被れ洋才派が台頭して行った様が映ずる。この連中によって近代天皇制が徹底的に悪利用されたように思われる。日清、義和団、日露、第一次世界大戦、シベリア出兵、シナ事変、大東亜戦争はこの連中に誘導されたのではなかろうか。 ここで立ち止まって考えてみよう。幕末維新から百五十年を経た今確認すべきは、西欧被れ洋才の非、和魂洋才の称揚ではなかろうか。和魂洋才の志士達が最後の闘いを挑み敗れたのが西南の役だったのではなかろうか。以来、当時のインテリたちはこぞって西欧被れ洋才の道をひた走って行くことになったのではなかろうか。しかし、この道はやはり間違いだった。西欧被れが単なる西欧被れではなく、その西欧を牛耳り始めていた国際金融資本被れであったに過ぎないことを知れるようになった今日に於いては。こう確認しないオメデタイ自称インテリばかりが知の巨人だのと互いに褒めそやしばかりしているのだけれども。 れんだいこは、今日の政治の閉塞の背景に、このように問わない理論的な面での貧困が横たわっているとみなしている。現在、オメデタイ自称インテリたちは、やれ財政健全化論対上げ潮論だの、やれ小さな政府対大きな政府論だの、やれ官僚対政治家論等々の議論に耽っているが、明治維新以来の軌道修正に向かわない政策提言はウソウソしいと思っている。そういう議論ではどうにも解決しない危機が目の前に待ち受けているとみなしている。しかるに、矮小な議論にばかりうつつを抜かし、当面の選挙で何事かを期待させ、一喜一憂、悲喜こもごもさせているだけのように思える。それは一種の政治詐欺運動ではないかと思っている。 今我々が為すべきは、時代閉塞をこじ開ける新ビジョンであり、その為の青写真の作成ではなかろうか。それは、政権取っても一向に実現しないような選挙用マニュフェストではなく、仮に実現させても直ぐに財政破綻するような裏付けのない給付金バラマキではなく、今後の日本をしっかり支える仕組みの構築ではなかろうか。これをやるのが革命であり、わが国では古来より回転運動と云う。 ならば、何処に教本があるのか。これが肝心だ。この肝心のところを示したいが、世に智者は多いので、れんだいこがしゃしゃり出て述べるには及ぶまい。もし気になるなら、我がたすけあい党のホームページを詣でて、政策提言集を参考にすれば良かろう。トータルな問題は偏(ひとえ)に、新国際化時代の新文明開化の仕方にこそある。ゆめ国際金融資本的金権序列化運動に騙されることなく、次の時代を見据えた即応の仕方にこそある。どの国も、まずは自国の政治に主体的な責任を負い、つまり在地土着型の政治を執り行い、その上で賢明なる国際的バランスに則った国際友好親善外交の道を切り開かねばならない。国家を個別に国債と増税、軍事と原子力に依存させるのは国際金融資本の籠絡常套手段である。この道に誘われてはならない。 国際金融資本におんぶに抱っこ論ほど興ざめの話はない。今日、国会討論で川口元何とか大臣が、このおんぶに抱っこ論を自慢げに説いていた。このおばさんの頭脳は変わらない。そう信じたいから信じたい根っからのシオニスタンには漬ける薬がない。鳩山を夢想家として批判していたが己のシオニスタンぶりには気づかない。これでは議論にはならない。こういうシオニスタンを早く一掃して新しい皮と人材で在地土着的な日本型政治を復権せねばならない。それにしても鳩山民主党はヌル過ぎようぞ。 その為に何をなすべきか為さざるべきかが問われている。問題がかくに突き付けられているのだが、実際にやっていることは逆で、為すべきことを為さずして、為してはならないことを為そうとする政治ばかりしている。近いところでは小泉政治がこれを蛮行した。あれは狂人レイプ政治だった。小泉-竹中政治が酷い政治だったと云うことが今後ますますはっきりしてくるだろう。その余波で国民新党だの日本新党だの大地党だのみんなの党が生まれた。これが歴史の摩訶不思議なところであろう。何事もやり過ぎはこういうことになる。今、新たな党が次々とスタンバイしつつあるが、逆さ政治同士の五十歩百歩の差でしかないように思えている。 今、鳩山政治は新たな峠を迎えつつある。この船がどう進むのか難破するのか、今しばらく面白そうである。しかし次第に経済苦境が深刻化しつつある。悠然と構えている訳にはいかないのだが仕方ない。今暫く時代と対峙していようと思う。 2010.03.23日 れんだいこ拝 |
【民主党の派閥分布】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここで、民主党の派閥分布を確認しておく。民主党の衆参両院の議員423人(衆院307人、参院116人)の所属派閥は次の通り。
鳩山政権は、上記の10派閥をバランス良く取りこんでいる。その為逆に、小沢派、鳩山派、管派、前原派の確執が生まれている。主流派は、小沢派、鳩山派、管派であり、羽田派、横路派は概ね親小沢派。反主流派は、前原・枝野派、野田派である。 |
Re::れんだいこのカンテラ時評706 | れんだいこ | 2010/04/11 |
【新党「たちあがれ日本」を論ず】 2010.4.10日、平沼赳夫元経済産業相(衆、70)、与謝野馨元財務相(衆、71)、園田博之前自民党幹事長代理(衆、68)、藤井孝男元運輸相(参、67)、中川義雄元副内閣相(参、72)の国会議員5名が新党「たちあがれ日本」を結成した。代表に平沼氏、共同代表に与謝野氏が就任した。石原慎太郎東京都知事(77)が発起人になり党名の名付け親となった。メンバーの平均年齢は69.6歳。 取りざたされていた鴻池祥肇元官房副長官、鳩山邦夫元総務相、無所属の小泉龍司、城内実両衆院議員らは様子を見守った。後藤田正純元内閣府政務官ら中堅、若手議員は動かなかった。丸山和也参院議員は拒否した。中山成彬元国土交通相(落選中)や歴史認識問題で更迭された田母神俊雄元航空幕僚長に参院選への立候補を打診していると伝えれている。 平沼氏は記者会見で、「民主党政権は絶対に容認できない。自民党も野党として力がない。民主党政権を打破するため、保守の力を結集したい」と訴えた。与謝野氏は「政治人生のすべてをかけた最後の戦いだ。残された体力、気力、使命感を振り絞って新党成功のために身をささげたい」と強調した。 基本政策「日本復活に向けて」を発表した。これによると、自主憲法制定の憲法改正を前面に掲げている。与謝野氏の主張してきた消費税引き上げは明記されなかった。財政再建派の与謝野氏と積極財政派の平沼氏の折衷案として「規制緩和と消費税収で創(つく)る雇用によって『安心』と『成長』を同時に達成する」との表現に落ち着き、両論が混在する自民党に限りなく近づいた。「郵政民営化」についても盛り込まれなかった。「打倒民主党」、「日本復活」、「政界再編」を結党趣旨に掲げ、夏の参院選で与党過半数割れを目指すとしている。 この「たちあがれ日本」をどう評すべきだろうか、これを愚考したい。マスコミも日本左派運動もこのところ失語症に陥っており、ろくなジャーナルを為し得ない。よって、れんだいこが解析しておく。れんだいこの興味は次のところにある。 こたびの新党結成が露骨な政党交付金狙いであることは論をまたない。まさに今や日本は政界の政党助成金から庶民の生活保護金まで税金給付画策に忙しい。日本経済の失速に応じて政治献金も次第に痩せ細りつつあり、平沼派がこれを取れに行った面は否定し難い。企業、団体、業界からの政治資金全面禁止の流れが政党交付金狙いを加速させている感がある。既に論評するにも足らない幾つかの新党が生まれているが、今後もこの式の分党化が促進するものと思われる。 それはさておき、平沼と与謝野の合流の裏にあるものは何なのかを語らねばならない。政党交付金だけのことなら与謝野の他にも候補が居るだろうに、何故に与謝野が加わったのか。平沼が与謝野を取り込んだのか、取り込まれたと見せての与謝野の逆取り込みなのか。興味深いことに、「たちあがれ日本」の命名は石原都知事と報道されているが、このネーミングに早くもケチがついている。既に2001.9月、竹中平蔵と桜井よしこの共著で「立ち上がれ!日本『力強い国家』を創る戦略」なる同名の書籍が出版されていると云う。これを思えば、平沼がシオニスタン系の手のうちで踊らせられようとしていることになる。石原が根回しだけして加わらないのも臭い話である。 与謝野の背後に中曽根-ナベツネが居るのは衆知の通りである。こたびの新党立ち上げに石原慎太郎東京都知事が露骨に立ち働いたのも報道の通りである。いずれも名うてのシオニスタンばかりである。これを思えば、平沼が遂にこの勢力に取り込まれたことになる。それとも、与謝野が長年のシオニスタン政治から決別し真正保守を標榜する平沼側に寝返ったのだろうか。今後、どちらの優位で党運営して行くことになるのかで判明しよう。 「たちあがれ日本」の政策を確認しておく。憲法改正を第一に掲げているのは愛嬌だとしても、消費税増税を堂々と打ち出しせんとしている。これに自衛隊武装派兵、原子力行政の推進が加われば、シオニスタン政治そのものということになる。このアナクロに立ち向かおうとするドンキホーテこそが平沼-与謝野タッグの本性と云うことになる。悪いことは云わない平沼よ、政界引退して政治評論家になれ。その方が「筋を通す男」のまま晩節を全うできよう。 かれこれ思うに、昨年の総選挙での民主党の300議席を超える決定的議席差の圧勝が否応なく政治を変えつつあることが分かる。あれはホント日本人民大衆の投票一揆であった。見えざる神の手が働いたとしか思えない。そういう意味で、「たちあがれ日本」結党は追い詰められたシオニスタン派のもがきと読みたい。第二弾の結集があるのかないのか、恐らくない。あっても政界を震撼させる動きにはならない。そう読むから、躊躇するものが多いということでもある。 ならば舛添派の動きはどうか。舛添派は、与謝野と違い自民党内に渋とく居残り続け、あわよくば党中央を奪還せんとしている。この間中、党中央派の谷垣総裁連合とのキシミが続くことになる。小泉派が舛添を押し立てて失地挽回せんとしている。しかしながら、マスコミが頻りに舛添株を上げようとも越すに越せない関がある。参議院議員が総理総裁になった試しがない。舛添派のもう一つの弱点として、要するに党を飛び出す勇気のない利権派集団でしかない。結局、舛添派も次第に尻すぼみしていくしかないと読む。 かくて、自民党の求心力がますます衰えつつある。党内に小泉派を深く抱え過ぎた咎である。小泉派と反小泉派の共存は限界に達しつつある。にも拘わらず互いが党を割る勇気がない連中ばかりが居残り傷口に塩を塗り合いせんとしている。この浪人暮らしは長くなると云うのに、本質的に共存できないのに互いが共存し合おうとして野合集団化しつつある。自民党の党的生命は終わったとみなしたい。小泉政権時代のレイプ政治による亀裂が予想以上に深い。小泉のかの時の「自民党をぶっ潰す」が歴史の摩訶不思議で本当に自民党を壊したことになる。 こう読むと、政界は今後ますます民主党が壟断して行くと予想することができる。政権交代効果はこれから発揮することになるだろう。有料高速道路の低額限定化政策を手始めに今後ますますはっきりしてくるであろう。日にちが薬となり当面の基盤は盤石とみなしたい。その果てにあるのが民主党内分裂であり、これは小沢派と反小沢派の抗争となる。この間当分、マスコミが反小沢の論評を書き続けるとみなしたい。民主党が、この流動をどう御して行くのかが問われている。 さしあたり鳩山政権が5月危機を乗り切れるかどうか。鳩山首相の手品を見て見たい。米国オバマ政権、中国、ロシア、韓国、北朝鮮、台湾が日本政界の動向を注視している。政治は高等故に何重もの保険をかけながらやりくり算段して行くことになる。故に、どの流れが本ボシなのか見極めないと解けない。 この間、我々が譲ってならないものは、日本の自力更生型の産業的発展であり、二度と参戦しない方向での国際協調であり、財政の健全化である。この三つの解をもって挑めば急進的に処理するのか穏和的に行うのかは別にして課題は一つずつ解ける筈である。「外治より内治優先」、これをカンテラに進めば先行き良し、逆は凶と出る。 最後に付言しておけば、消費税増税論議が喧(かまびす)しくなりつつあるが、れんだいこは料率アップどころか消費税廃止を粘り強く主張したい。その点で、平沼新党の増税論は全くいただけない。平沼は郵政民営化反対では男ぶりを上げたが、消費税増税で過去の人となるだろう。自分で転ぶのだから致し方ない。れんだいこが一言しておけば、消費税は導入させてはならなかった悪税である。これは、国債と同様の国際金融資本の国家籠絡戦略に基づくものである。ということは逆に、これに依拠しない財政健全化の道筋を探ることこそ本当の政治であり、その能力が問われていることになる。これは別の機会に論ずることにするが在地土着派の革命政権の登場によって始めて可能と考える。日本再生にはこの道しかない。 2010.4.11日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評715 | れんだいこ | 2010/04/21 |
【高速新料金案の再度見直しの動きについて】 2010.4.21日、日経新聞報道によると、 政府・民主党はこの日の首脳会議で、前原誠司国土交通相が9日に発表した高速道路料金案を再度、見直すことを決めたと云う。それによると、新料金案が、自公政権末期の「休日上限1000円制」に対して、都市部の近距離で却って値上がりすることになるのを懸念する声があり、これを受けて民主党の小沢一郎幹事長が「無料化を掲げているのに、値上がりは有権者を説得できない」と見直しを求め、これにより6月に予定していた新料金への変更が先送りされる可能性が出てきた、とある。 これに一言しておく。れんだいこは、小沢提案を支持するが、それにより6月予定の新料金制が先送りになることが最もイケナイこととして指弾したい。本来なら、鳩山政権直後の政策第一弾として、無料化ができなくても「既成料金の一律3分の1低額化、通行量5倍化」を打ち出すべきだった。それをモタモタさせて今日まで日延べしているのが一番イケナイ。 前原国交相は、いの一番にこれをやるべきだったところ、ダム中止から始まりいたるところに首を突っ込んでは中途半端なことばかり云い、鳩山政権の政権交代効果に水を差して来た。これを咎められない鳩山首相の八方美人ならぬハトヤマ美人をみせられ続けてきている。これが、鳩山政権支持率低下の真因である。 森田実の小沢パッシング(正確には「パ」ッシングと云うらしい。パッション又はパス送りを強めるという意味での「パ」ッシングでも意味が通じるかと思うが、ナイタ―のような和製英語として通用させて貰えないだろうか、と言い訳しておく)は、全くナンセンスである。一度、歴史観を廻って、彼と思想問答してみないとイケナイかなとも思う。とにかく、森田の反小沢論調は異常の臭いがする。 もとへ。小沢提言「無料化を掲げているのに、値上がりは有権者を説得できない」それ自体は問題ない。それを口実に先送りするのが一番イケナイ。解決は全然難しくない。自公政権末期の「休日上限1000円制」以上になる区間に対してはワンコイン、ツ―コイン、スリ―コインで対応すればよいだけのことである。やろうとすればすぐできるのに、小沢提言をネタにして先送りするなぞ到底許し難い。 れんだいこは週休一日休みの身である。土、日、祝日は休めないので平日休みになる。そうすると、自公政権の「休日上限1000円制」の恩恵を受けられない。それでも休みには高速使って2時間ばかりの温泉治療に行くことを楽しみにしている。その身からすると、「平日休日とも上限2000円制」は有り難い。即やるべきである。何をモタモタしているのか。こういう声は多い筈である。 れんだいこのように高速使って遠出すれば、行く先々で何らかを消費する。その経済効果が大きい。「平日休日とも上限2000円制」になれば多くの人が繰り出し、現行のスカスカ高額料金収入より却って収入増になる可能性が強い。いわゆるユニクロ経営のようなものであろう。元々高速道無料化は景気刺激策として公約化されたのだから、これを躊躇する理由は何もない。現にユニクロ経営は成功し、百貨店、スーパーの減益を尻目に増収し続けているではないか。乗る人良し、乗せる公団良し、観光地良しの三方良しではないのか。なのになぜ直ぐにしないのか。 環境汚染論を持ち出して反対する者が居る。こういう手合いは、先の投稿「イソップのロバを売りに行く親子の話」で述べたように、いろんな人が勝手に思い付きを云っているだけで、そういう意見に耳を傾けて延々と議論し続けるのが一番良くない。鳩山政権が小沢提言をネタにして先送りするなら、れんだいこは許さない。この内閣を本当に全力で潰そうと思う。原子力発電推進政策だって相当我慢しているんだこちとらは。 学者バカを何人集めて議論してもバカはバカだからしてバカな議論しかできない。下々の生活の呼吸が分かる経世済民学者と政治家が指導力を発揮して、やる時には「決断と実行」あるのみではないのか。これをやった角さんはやっぱり偉かった。彼は公約通りにやった。その意味で裏表がなかった。角さん以降、せめて角さん並みの政治家が出てくれば良いのだけれど、国際金融資本にオツムと金玉の両方を握られたシオニスタン政治家ばかりが逆走政治ばかりしている。小泉のように狂人レイプ式にやるのか、右顧左眄しながらコソコソやるのかだけの違いでしかない。これでは日本が良くなる訳ない。まことにクダラン。 2010.04.21日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評722 | れんだいこ | 2010/05/05 |
【2010子供の日のれんだいこメッセージ) 2010.5月連休、久々の休暇を利用して詣でるところは詣で、その旅疲れを癒しながら、れんだいこの脳内を整理してみた。連休明けの政治は次のように推移して行くのではなかろうか。 喫急の課題は、「米軍沖縄普天間飛行場の返還・移設問題」であろう。鳩山首相は何度も「5月末までの決着」を宣明している。下手をすると政権の命取りとなる公約であるが、どう解決しようとしているのだろうか。鳩山首相は、オバマ大統領に対し、この間の反戦平和運動の動き、沖縄内への移設の不可、国内のその他案の不可を伝え、米国側に自主的撤退の道を促すことができるだろうか。その際、どういう貢物が要求されることになるのだろうか。 もし鳩山首相が、沖縄普天間飛行場の期限付き返還以外の代替地案を模索し、名護市陸上案、同海域埋め立て案、同海域杭打ち案、徳の島案を協定決行させたしたら、鳩山政権はこの時点で政治生命を終わる。それは公約破りと云うだけでなく、もっと深刻な「一事万事としての政治遊び」性を我々が嗅ぎ取り、そういう鳩山政治に対する食傷として断を下すからである。忍耐の緒が切れたと云うことになろう。サイの目がどう出るのかが第一の政治局面となるであろう。 第二として、この動きの陰に隠れた感のある連休前の検察審議会の起訴決定による「小沢民主党幹事長に対する執拗な政治訴追運動問題」が待ち受けている。これに対するカウンターパンチとして野中元官房長官による「歴代機密費の御用評論家への賄賂問題」が暴露された。今後は両者ワンセットで議論されるようになろう。槍玉に挙げられた評論家諸氏が何食わぬ顔でどう口を回すのか見ものとなっている。 第三として、7月の参院選への動きが待ち受けている。昨年の衆院で圧倒的議席数を占めた民主党が参院でも単独過半数を制することができるのかどうか。民主党政権を扶翼する国民新党、社民党の健闘如何、他方、自民、公明の巻き返しなるか、その他第三極諸党の伸長如何が見ものとなっている。それにしても平沼が下手を打った。郵政民営化造反で男を上げたのだから、筋を通してそろそろ引退しておけば良かったのに。ナベツネに政権未練の色気のあるところを上手におだてられたのだろう。 凡そ、これらの動きが、5月連休明けの政治となる筈である。我々は注意深く見守り、それら逐一に政治責任を負わねばなるまい。今やインターネットがあり、即時に意見交換できるのが有り難い。根拠の怪しいマスコミ世論よりネット世論の方が時代をリードする社会にせねばなるまい。 ところで、これらの政治闘争の振り子の揺れを解くカギはいずれも、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義問題にこそある。目下の日本政治事象の根源は全てこの勢力の日本籠絡解体工作、差し金により発生している事象であると捉える必要がある。こう捉えないと真相が見えてこないということである。これが「見えてきた敵」であり、この敵の陰謀とどう対峙し対処するのかという実践的な究明、処方箋のない議論は全てが駄弁の藻屑になってしまうであろう。 ところが、自称インテリ達はこぞって、こういう見方を否定する。曰く陰謀論として一蹴する。れんだいこは、彼らが如何にインテリぶろうと、政治的陰謀が存在するときに存在しないとする観点で枕を高くする者の知性を疑う。少なくとも陰謀論の精査を宜しくして述べるべきだと思っている。今は亡き太田龍の到達したネオシオニズム論こそ我らがものにせねばならないと考えている。 その太田龍史観を受け継いだと自負しているれんだいこ史観によれば、直近の政治史で云えばロッキード事件以来、日本の政治歯車が狂わされており今や目に余る。既に「失われた十年どころか三十年有余」に及んでいる。この間、日本の国際的地位の地盤沈下は凄まじく、もはや「在りし日のツモローイズ№1の日本」は漫画でしかない。これは仕掛けられ作られているいるものであり、決して文明的爛熟による後退現象ではない。 目下の鳩山政権の諸施策をこの眼で見れば、自公政権の如き表からの売国奴政策とは違うが裏からのそれであり、軌道を替えるものではない。小沢-亀井-原口-福島、赤松ラインの動きを除いて他はシオニスタン政治に勤しんでいる。岡田、長妻らの場合には今のところ是々非々としておこう。かく認識せずの処方箋は何一つ有効に機能することはないであろう。 中国、韓国は、この間の日本解体籠絡作戦の間隙を縫って、相対的に国家的発展気に入っている。特に中国は、在りし日の日本の高度経済成長期の諸施策即ち「池田-角栄式政治」を研究し、これを実践することにより、一時的かどうかは別として高度経済成長に入っている。韓国も然り。独り、当の日本が、かの時代の善政政治を自己否定し、国際金融資本帝国主義の指令のままに籠絡され、次第に衰弱させられつつある。 この道を良しとして吹聴するのがシオニスタンであり、政財官学法司の六者機関上層部はこの連中によって占められている。彼らが官民格差、民民格差を是とし、何食わぬ顔で上層民としての待遇と利権にありついている。それは、「上は下を、下は上を思い思いやる」歴史的日本社会の伝統から遮断されており、つまりネオシオニズムに被れ過ぎている卑しい集団であることを物語っている。これを思えば、その対極に位置した角栄政治の検証による今風の再興、復権こそ瀕死の日本救出の道筋となるであろう。 枝野-レンボウ流事業仕訳のイカサマ性は、国家予算の過半を貪っている軍事、原子力、公務員高給与、天下り冗費に手を付けず、重箱の隅を突き続けているところにある。そういうところで正義ぶるのは、これも「政治遊び」でしかない。日本経済活性化に向かう生産的事業の振興、社会基盤整備事業即ち公共事業の振興、今時では真のエコ事業の振興、国内外市場の拡大、働き甲斐のある暮らしてよかった日本造りこそ目指さねばならない。導きの星は田中角栄の日本列島改造論である。ここで指針された明日の日本構想、政治哲学を読まずして批判する政治家ばかりが養成されているところに日本の不幸がある。れんだいこは、角栄の日本列島改造論を自費出版したいと思う。版権者よ分けてくれ。 現代日本政治が実際にやっているのは角栄式日本列島改造論の逆行政治ばかりであり、目先の利益を追い求め、その利益の過半がハゲタカファンドに吸い取られている。この構図下で、優良企業が外資売りされ、あるいは乗っ取られつつある。国家財政を食いつぶす感のある補助金事業が垂れ流しされ、社会福祉の名の下に利権を生みだして久しい。政党交付金も含め上から下までが税金還付に忙しい。他方でこの間、国債累積債務を天文学的に計上しつつあり、国家予算の半額が利払いを含めた新規発行国債に依存させられつつある。各種公共料金の値上げが続いており、消費税の再値上げが必至の局面を迎えつつある。意図的故意の不況政策により中小零細企業が引き続き倒産を余儀なくさせられつつある。 ロッキード事件以降の日本はそういう負の連鎖構造に陥らせられている。今や確実に国家的破産への道をひた走りさせられている。この腐敗を覆す力が日本人民大衆にありやなしや、それが問われている。2009年政権交代は、その能力を証するものであった。ところが、民主党連合による鳩山政権は、その後の動きを見る限り果断な政治の断行とはほど遠い。日本の活力再生化のシナリオを作りださないまま徒に政治を弄んでいる気配がある。これに伴い、日本人民大衆間には鳩山政権に対するもやもやが生まれており、各種指標における支持率低下へと繋がっている。こたび機密費賄賂を暴露された御用マスコミと学者、評論家は、これをも小沢のせいにして小沢政治訴追運動に精出ししている。一元的に管理された電波を使って、これが吹聴されている。日本政治は、こういう腐敗下にある。 以上が、2010.5月連休明けの政治局面である。まずはかく認識を正しくせねば、有効な処方箋を生みだせまい。今日は子供の日であるから、子供を社会で大事に育ててきた日本の伝統に鑑み、明日の日本を心配してみた。どうか次の世代がより良い日本へ向けて軌道修正し、自力更生で世界の諸民族と共に平和に生きる道へ歩みださんことを願う。これを2010子供の日のれんだいこメッセージとする。 2010.5.5日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評724 | れんだいこ | 2010/05/07 |
【鳩山首相先祖墓スプレー事件考】 2010.5.6日、何者かにより、東京都台東区の谷中霊園にある鳩山首相の祖父、故鳩山一郎元首相夫妻の墓石に黄色い塗料が吹きつけられていることが発見された。塗料はペンキとみられ、スプレーのようなもので墓石の前面が塗りつぶされていた。これを仮に「鳩山首相先祖墓スプレー事件」と命名する。これをどう読むべきか。れんだいこのアンテナは作動する。 所轄の警視庁下谷署は、昨年9月の鳩山首相就任以降、重要パトロール地域として巡回を開始しており、5日午後11時40分頃までは異常がないことが確認されている。6日午前0時すぎ、同3時すぎにも署員が墓の前を通ったが異常には気付かなかった、と云う。事件の知らせを受けた首相は午前10時40分頃、墓を訪れ、警官が取り囲む中、両手を合わせた。「私を批判することは大いに結構だが、批判は私自身が受けたい。先祖の墓にそのようなことをやることだけはやめていただきたい」と強く批判した。 さて、この事件をどう窺うべきか。これは単なる変質事件ではない。極めて政治的な、首相恫喝事件と読むべきである。黄色いスプレーは、先月25日の沖縄県民大会での「政府へイエローカードを突き付けよう」意思による黄色いTシャツ、リボン、ハンカチ闘争に対する対抗的意味を持つ。それより何より、祖父の鳩山一郎の墓石蹂躙そのこと自体に意味がある。れんだいこは、鳩山首相が普天間基地移転を廻って優柔不断、ハトヤマ美人を見せていることに苛立つネオシオニストが、祖父・鳩山一郎元首相を廻るスキャンダル暴露をチラつかせて、鳩山首相を恫喝していることを表象していると読む。 ということは、鳩山首相を締め上げるネタはマミー献金ぐらいしかなく、それは失敗したことを意味している。そこで、鳩山一郎元首相スキャンダルを持ち出し、これを表沙汰にするぞと脅すことで、何が何でも自公政権時の既定路線に従うよう取引していると見立てたい。ということは、ここに大きな、どうしてもそうさせたいとする闇利権が存在しているということになる。中曽根―小泉グループは、こういうことを平気でする連中である。その例証には事欠かない。ここでは挙げないが、多くの有能士が変死させられている。信じられないのなら小泉首相秘書官の飯島を証人喚問すれば良い。れんだいこが特別参加でいろいろ訊ねて見よう。 「鳩山首相先祖墓スプレー事件」から判明することは、要するに鳩山首相が脅されていると云うことだ。 こう読むと、この事件が公然たる首相凌辱事件であることが判明しよう。こうなると、一体、一国の首相をこうも軽々と扱う連中とは何者かを詮索せねばなるまい。警察は動くのか、恐らく動くまい動けまい。マスコミは追うのか追うまい。かくて好き放題を為し得る絶対権力足る闇勢力の存在のみが炙り出されてくる。これをCIA説で唱えるのは既に古い。今はズバリ、ネオシオニスト・モサド機関説で睨まねばならない。 日本国内に呼応するこういう連中が居ると云うこと、こういうことを仕掛ける組織が存在すると云うこと、これを確認せねばなるまい。これを謀略論で一蹴するならするが良い。見ようとしない者には見えないだけのことである。それだけのオツムでしかないということ、それほど汚染されていることを自己暴露しているに過ぎないと云うだけのことである。 こうなると我々は、鳩山首相に対し、ネオシオニストの恫喝に負けるな、歴史に責任を負う男になれとエールせねばなるまい。下手くそな「抑止力の必要が今頃分かりました」なる珍句を云わぬが良い。真面目な顔して云われると吹き出すではないか。今からでも遅くない、やはりここは「熟慮に熟慮を重ねた結果、米軍に普天間基地からのお引き取りを願うことに決めました。これが日本国民の総意です」と云うが良い。 それが為に鳩山一郎スキャンダルが流されようとも、それはそれで受け止める力が我々にはある。ひとたび屈服させられると二の矢の御用聞き、三の矢が待ち受けている。終生飼われ続け味気ない人生を送ることになる。鳩山首相よ、ここは歴史の正義に生きよ。幕末維新の志士はそうやって生命を未来に託したのではないのか。武運を祈る。維新革命はまだ続いている。 2010.5.7日 れんだいこ拝 |
【日共の志位委員長の親米声明考】 |
2010.5.7日夕(日本時間8日朝)、日共の志位委員長は、ワシントン市内で産経新聞との単独インタビューに応じ、「米国は日本の隣国であり、手法は違っても核なき世界の実現に向けて大局的に協力できる」と述べ、今後オバマ政権や議会との交流を深めていく考えを示した。志位氏は初の訪米について、「米国で反共の壁が崩れた結果実現した。(共産主義を)『反米』などと固定的にとらえる必要はない」と強調。米下院議員や国務省のメア日本部長らと会談したことを明らかにし、「多角的な意見交換ができた。ささやかな一歩となった」と述べた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題に関しては、「無条件撤去が必要だ」との持論を展開。一連の会談を通じて米側に対し、共産党の立場を説明したことを明らかにした。一方、普天間問題で鳩山由紀夫首相が沖縄県内への移設を検討していることについて「責任は重い。県民の怒りは頂点に達した」と批判した。 「●「米と大局的に協力」 志位氏「共産は反米でない」5月8日15時39分配信 産経新聞」 (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100508-00000067-san-int) |
Re::れんだいこのカンテラ時評726 | れんだいこ | 2010/05/13 |
【鳩山政権への不審不信考】
2010.5月中旬現在、鳩山政権の迷走が続いているが、どうにも解せないことを記しておく。れんだいこの鳩山首相評は次第に不機嫌になりつつある。その要因は、鳩山首相が本当に真剣に日本政治の現在と未来を賭けて格闘しているのか、小泉式狂人レイプ政治とは違うが本質的には「政治の遊び人」化としては共通しているのではないかとの疑念が去らないことにある。「米軍沖縄普天間飛行場の返還・移設問題」での迷走など、その最たる例であろう。 民主党は先の総選挙前に数々の美味しい公約を打ち上げたが、今日までのやる気の無さを思えば公約詐欺の思いを禁じ得ない。中には履行しなくても良い公約もあるが、是非ともせねばならない公約もある。直ぐにはできない公約もあるが、すぐにできる公約もある。このうちで、履行して良くて直ぐにでもできる公約があるとすれば、それをしない鳩山政権とは一体何者なんだろう、そういう疑惑がある。 れんだいこから見て、履行して良くて直ぐにでもできる公約の筆頭は、有料高速道路料金の大幅低額見直しである。民主党は、選挙前には無料化を約束していた。れんだいこは、無料化でなくても「現行料金の3分の1化、通行量の5倍化」を良しとしていた。前原国交相は就任後直ちに着手すべきところ、今日までネグレクトし続けている。民主党は既にガソリン税の廃止公約を反故にしており、それは有料高速道路料金無料化促進の為の外堀を埋めた措置であったと考えられるのに、未だにネグレクトし続けている。これって意図的故意にそうしていると思わずには理解できない。 「有料高速道路料金の大幅低額見直し」は、低迷する日本経済活性化の切り札となる政策である。この観点から無料化論は大いに成り立つ。時は今絶妙のタイミングである。しかるに、鳩山首相-前原国交相ラインは敢えてサボタージュしているように見える。先に「全日一律距離規制なし2千円化、特例3千円化」新政策を打ち出したが、これさえ先伸びされる雲行きとなっている。れんだいこが危惧した通りになりつつある。 れんだいこがこれを支持したところ、一部で不評があった。これを訂正しておく。れんだいこの意は、「全日一律距離規制なし2千円限度化、特例3千円限度化」であり、つまり限度を「2千円ないしは3千円」とするという意味であり、当然ながら現行料金より上回ることは許されない。現行料金が「2千円以下の場合」には、ワンコイン、ツ―コインで対応し現行料金より安くせよとしている。 これで誰も不満はない筈である。誰が考えても、無料化が無理でも、これなら納得できるはずである。問題は、鳩山政権がなぜ早急に実施しないのかにある。れんだいこはここで、鳩山政権の意図的故意の景気浮揚政策サボタージュを見て取る。なぜなら、有料高速道路料金新政策をこれ以上遅くする理由が見当たらないからである。 そうなると次には、鳩山政権が何故に景気浮揚政策に踏み出さないかの疑惑解明に入る。れんだいこは、偶然ではないと見る。鳩山政権がやっていることは、自公政権とは違う別の方法での日本の溶解化であり、これを指図する者は例の国際金融資本帝国主義ネオシオニズムと見立てる。こう理解しないと解けないことが多過ぎるし、こう理解すると全てが容易に解ける。 事業仕訳での、特段没にせねばならない訳ではない仕事舘、アニメ舘、その他先行的科学技術研究分野の事業に対する廃止政策の意図が見えてくる。その癖、エコの名を借りて原子力発電推進にはゴーサインを出している。軍事防衛費にはメスが入らず、軍事基地移転には相も変わらず多額の出費を辞さない風を見せている。憲法改正、自衛隊の恒常的武装派兵、消費税増税、バラマキ給付金の垂れ流し等々、これらは皆地下で一本の道筋に繋がっている日本解体溶解化政策ではなかろうか。 鳩山政権が曲がりなりにも評価されてきたのは、この流れに棹差す亀井、原口、福島らが居たからである。小沢はこちらに繋がっている。だがしかし、鳩山首相は次第に前原、岡田、仙谷、枝野等のシオニスタンに加勢しつつあるように思われる。鳩山と小沢がほぼ同時に「政治とカネ問題」で訴追され、鳩山免責、小沢追起訴となった。これは何を物語るのだろうか。両者を揺さぶり、両者の決裂を誘い、鳩山免責の代わりに小沢訴追の流れを造り出すよう地下司令部が鳩山を揺さぶったと考えるべきではなかろうか。そして今、鳩山はその船に乗ろうとしている。 この間、新党が次から次へと生まれているが、これ皆、地下司令部の意向と差し金によるものではなかろうか。自公が既に完全に食傷され、このまま行くと参院選での民主党圧勝との予想から何としてでもそれを阻止せんとする悪巧みによるとしか考えられない。そういう意味では、新党の面々は間抜けなピエロでしかない。そういう目で見れば格好のピエロばかりである。皆弱みを握られていると考えれば良かろう。 さて、そういうことを踏まえて、鳩山政権内在地土着系がどう奮戦するのか、我々がどう後押しするのかが問われている。敵は東京地検の司法大砲、マスコミの言論大砲を使って喧騒しまくるだろう。そういう意味では、先の野中元官房長官の「官邸機密費のマスコミ対策費暴露」は利いた。これで、身に覚えのあるテレビの常連コメンテーターが鳴りを潜めさせられている。滑稽である。もし出てくれば、「政治とカネ」を云うのも結構だが「言論とカネ」で汚れている者に云う資格があるのかとマイクを突き付ければ良い。どうコメントするだろうか、コメンテーターに云わせてみたい。 こう云う風に、我々もあらゆる戦線から対抗せねばなるまい。ネット言論も然りだ。マスコミ論調との鮮やかな違いを際立たせ人民大衆の信を問わなければならぬ。日本人民大衆は縄文の頃より勝れた言語を使い思想を練って来た底力を見せつけようぞ。シオニスタンの如く名誉と地位とカネに溺れて魂まで売る輩とは一味違うところを見せつけようぞ、とまぁこれぐらいにしとこ。 2010.5.13日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評727 | れんだいこ | 2010/05/14 |
【シオニスタンよ、エエカゲンニセンカイ】
2010.5月中旬、この辺りで日本政治が陥っている閉塞について確認しておく。政界は相も変わらず「政治とカネ」で揺れており、鳩山首相は逸早く免罪切符を手にした。しかし、それ故にと云うべきか倍する勢いで小沢叩きが進行中である。これをどう評するべきかが問われている。れんだいこは次のように読み解く。 元々、政治はキレイゴトで済むようなものではない。政治目的の為にはなり振り変わらぬ鉄の意思で突き進むのが本性である。政治とはそういうものである。事業、商売でも仕事を取る為に多少その要素があるが、政治は政治目的、その体現としての政策を廻る闘争を日常としている。敵と味方と中間地帯を見据え、常に駆け引きしている。本来、「政治に於けるカネ」はその手段であり、何を守り何を抑えるかを廻って表から使うカネと裏から使うカネがある。こう弁えるべきではなかろうか。 この法則は与野党問わない。与党は与党なりに野党は野党なりにカネを必要とする。この際、キレイ潔癖衛生言辞は気休めの飾りでしかない。云う者には勝手に云わせておけば良いだけのことである。恐れるべきは金欠の方であり、カネがないのは首がないのと同じことになる。昔から軍資金失くして首尾よく進展した事業、商売、政治、回天、革命はない。昔の人は本音主義であるから、これを自明当たり前のこととして来た。その分常に政治運動の中身を問うて来た。れんだいこは、それで良いと思っている。 「政治に於けるカネ」の必要は大凡(おおよそ)ながら分かっていただけたとして、この問題の重要性は、どこから、誰から、どう云う風に工面するかである。国内で調達するのか、外国勢力からの秘密資金をも可とするのかも問わねばならない。これをどこまで公開すべきなのか等々議論し出せばキリがない。日本政治は、これをどう解決し、解決しようとしてきたのだろうか。れんだいこは大筋では良かったと思っている。但し、ほどほどの方がまだ良いとも思っている。 労組献金側の社会党-社民党が企業献金禁止論を云うのはナンセンスと思っている。企業、業界、団体、組合皆アリアリで良いと思っている。何事も存在するものには合理性があるからである。個人献金オンリー論ほど実態にそぐわないものはないと思っている。みんなが建前ばかりの話をし始め、首を絞め合おうとしているように思える。ナンセンスの極みと云うべきだろう。現に、れんだいこが政界に打って出ようとしても先立つものにカネがいるではないか。手弁当で応援してくれる人に更にカンパ出せなど云えるわけないではないか。 民主党政権時代になって、「政治とカネ問題」がより激しくされており、それも次第に本筋から離れて、いわば「政治資金フェチ」的究明運動に陥りつつあるように思える。「政治に於けるカネ問題」が特化させられ、他の重要関心事が脇に追いやられ、「政治に於けるカネ問題」のみに関心が向かいつつあるように思われる。小沢問題で云えば、秘書寮の建設問題如きで徹底究明の正義の声が飛び交い、役職辞任どころか議員辞職まで要求されており、その運動が正義だと毎日毎晩聞かされ続けている。 仮にこれを全議員に公平にやるのならまだしも、小沢を魔女にして魔女狩り的様相を帯びつつある。かの当時の魔女狩りも胡散臭いところがあるが、ここでは問わない。奇妙なことに、小沢のように政治資金収支報告書に記載した者が槍玉に挙げられ、資金調達につき「天の声」責任までが追求されようとしている。それでいて、贈収賄の常習犯の中曽根、小泉、竹中などは何をやっても免責されている。それも、ロッキード事件で田中角栄を徹底追求した者ほど中曽根、小泉、竹中ラインの不正には大甘で、角栄、小沢ラインの追及の時には目の色変えてはしゃぎ廻る癖が認められる。ヤメ検の河上和雄、検察ファンの立花隆などその典型であろう。 この風潮は偶然だろうか。れんだいこは、そうは思わない。誰かに仕掛けられ、乗せられていると思っている。仕掛け人は云わずと知れた現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオシオニズムである。この連中は、ユダヤ教タルムード派とでも云うべき一握りの選民選良による世界秩序再構築即ち世界支配を画策している。その戯画性は、「シオン長老の議定書」を読めば判ぜられよう。下手に偽書呼ばわりせず、否偽書呼ばわりはどうでも良いのだけれども、とにかく読んで中身を確認することだ。今は亡き太田龍が「シオン長老の議定書 」(四王天 延孝、成甲書房 、2004年)を出版敢行している。意志さえあれば読めるようになっている。 角栄、小沢パッシング派には「洋行組」が多い。河上和雄は、「ハーバード大学ロースクールグラデュエイトコースを卒業」と出て来る。立花隆は学生の頃から何度もイスラエル詣でしている。検察幹部、警察幹部、自衛隊幹部になる為には「洋行帰り」でないと登用されない仕掛けがあるように思われる。これが単なる「洋行帰り」なら良い。特殊な結社員となってエージェント契約して帰るから質が悪い売国奴と云うことになる。つまり、売国奴契約した者でないと出世できないシステムになっている。 もとへ。政局は、れんだいこが予想した通りの「鳩山-小沢ライン切り離し」、「政治とカネ」究明の裏でのシオニスタン政治の深化、7月参議院選に向けての用意周到な民主党叩きが進行している。ここへ来て、民主党内シオニスタン派が、自ら民主党ダメ―ジを与える為にであろう、そういう指令が出たのだろう、消費税増税を打ち出してきている。続いて憲法改正、自衛隊の常時武装派兵をも画策しつつある。こうなると自公の政策と何ら変わらない。この派に列なる議員を全てシオニスタン派と思えば良い。我々は、誰と誰がはしゃぐのか、関心を持ってチェックしよう。こうして、給付金垂れ流し政策の裏で着々と日本崩壊シナリオが整備されつつある。 これを止める力は何か、ここを考えねばならない。れんだいこが思うに、戦前も、こうやって日本帝国主義の朝鮮、台湾、中国侵略が誘導され、挙句の果てに広島、長崎の原爆によって民族絶滅寸前まで大立ち回りさせられたのではなかろうか。これは、歴史法則でも何でもなくて、国際金融資本帝国主義ネオシオニズムによって、そういう風に人為人工的に嵌められたのではなかろうか。その国際金融資本帝国主義ネオシオニズムが再度、今度こそは二度と立ち上がれないようにあらゆる仕掛けを施しつつ日本バッシングを仕掛けているのではなかろうか。 してみれば、これを止める力は何か。エエカゲンニセンカイと立ちあがるしかないのではなかろうか。各自事情があろうから、穏和にやるのも良し、急進的にやるのも良し、とにかく共同戦線で、つまり内部撹乱させられることなく団結しつつ、敵のシナリオを一つずつペンチで剥がして行くべきではなかろうか。我々にはそういう能力がある。れんだいこはそう思っている。 2010.5.14日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評728 | れんだいこ | 2010/05/15 |
【民主党内シオニスタンの消費税増税公約化の動き考】
民主党内に消費税増税公約化の動きが出ている。これにコメントしておく。 鳩山政権発足より9ケ月目の現在、そろそろ鳩山政権の本質を語る時であろう。れんだいこは、小泉政権に対しレイプ政治と規定してきた。鳩山政権をこれに比して命名すればピエロ政治と云うべきか。小泉首相に対しては狂人と規定してきた。それに比して鳩山をどのように規定しようか。坊ちゃんであるのは間違いない。八方美人の新造語としてのハトヤマ美人であることも間違いない。世間では宇宙人と云う。これについてはもう少し考えて見ることにする。誰か、れんだいこがなるほどと思う言葉を教えてくれれば有り難い。 鳩山政権の支持率の低下は、マスコミ言論大砲による小沢叩き扇動のみにあるのではない。鳩山政権が選挙前の数々の公約を反故にし続ける失望が主因と思われる。沖縄嘉手納基地返還・移転問題の「5月末決着」の漂流が鳩山政権の「不決断と不実行政治」を象徴しており、頼むに値しないと云う不信任が急速に広がりつつあると思っている。 れんだいこは、鳩山政権を支持する立場から、妥当な公約にして直ぐにでもできる高速道路無料化から先鞭をつけるべきと進言してきた。然るに、未だに先送りさせられている。前原国交相がこれを阻止してきたことが明らかになっており、その前原は今、景気浮揚策として位置づけられているこの公約を景気浮揚策にならない形にする為に腐心すると云うシオニスタンぶりを露骨に見せている。よって、高速道路無料化公約のネグレクトは偶然ではない、意図的故意にサボタージュしているものであることが判明する。 それほどまでに景気が良くならないように誘導されている。思えば日本は、バブル経済崩壊後、真の景気回復は一度足りとしてない。ズルズルと不況の中に追いやられ今日へ至っている。これは偶然ではない。政治が意図的故意に不況を創り出していると思った方が良い。本来であれば、景気は不況と好況間を循環するものである。それを、好況の芽が出てくれば潰し、不況にするよう意図的故意に政策運営してきたと思った方が良い。こう考えないと諸事象の説明がつかず、こう考えると全て納得できる。 問題は、何故にそういう政治を誘導するのかにある。常識的には考えられない。しかし、考えられないことが今起こっている。こう受け止めた方が良い。誰か、これを、国際金融資本帝国主義ネオシオニズム論を媒介せずに解けるだろうか。これを媒介すれば解けるのならば、この論の精査に向かうべきだろう。この解の正否を議論すべきだと思う。 ここへ来て最近民主党内に急速に浮上しつつある消費税増税問題は格好の例題である。誰か、参院選直前のこの時期に民主党内から消費税増税公約化の動きがなぜ出ているのか、ネオシオニズム論を媒介せずに解いて見よ。民主党はこれまで、自公政権の消費税増税の動きに対して「その前にせねばならないことがある。まずは国家機構の冗費節減をすべきである。それから考えれば良い」としてきた。この姿勢を転換させて消費税増税を公約にして参院選に臨むと云うのだ。これは一体何なんだ。 ネオシオニズム論を媒介すれば直ぐに解ける。小沢采配による民主党再生が奏功し昨年遂に政権を取った。以来、執拗に小沢叩きを策してきたが土俵を割らせられない。このまま参院選に臨むと民主党圧勝の公算が高い。そこで急きょ新党を続々誕生させてみたが、これも期待薄である。自民党は党内亀裂が深く、且つ人材が払拭している。その政策たるや露骨なシオニスタン政治であり、国民の支持を得るのはほど遠い。長年の飼育が効き過ぎて既に党的能力を喪失し過ぎている。 こうなると残された手は、民主党内のシオニスタンを立ちあがらせ民主党内の分裂を誘い、且つ民主党に対する失望を買うような公約を掲げさせ、支持者の民主党離れを促進させる以外にない。そこで出てきたのが「消費税増税公約」のシナリオである。ネオシオニズム論を媒介すれば、こう云う風に解ける。 こういう悪知恵を働かせるネオシオニズムに汚染されている国は日本だけではない。否世界中の各国の政治が浸食されている。だがしかし、ネオシオニズムの影響が強まれば反作用として抵抗勢力を生み、筋書き通りには進んでいない。これは当り前のことで、それぞれの国にはそれなりの有能士が居り、ネオシオニズムが幾ら世界的ネットワークを張り巡らしているはいえ少数派を宿命とする秘密クラブ制にならざるを得ない欠陥を衝く。ネオシオニズムが思い描く世界支配構図が、国際金融資本を支配核とする世界住民の奴隷化であることを見抜く故に、彼らが思い描くようには易々とは問屋が卸さない。奴隷化される側は堪(たま)ったもんではないからである。抵抗勢力が生まれるのは当り前で、道理があると云うべきだろう。 問題は、左派運動が、こう云う風に現代世界を捉えず、各国の支配階級打倒運動にのみ精励し続けていることにある。日本で云えば、自民時代には自民の歴代政権に対し、自公時代には自公の歴代政権に対し、民主党連合政権にはその政権に対し、相も変わらず百年一日の反対運動のみに耽っていることにある。よしんば反対運動が抵抗運動になろうとも街頭武装反乱デモになろうとも、れんだいこはうんざりだ。 日本左派運動が己の運動を正義と信ずるのなら政権取りに向かうべきであり、これを視野に入れない単なる反発運動なぞむしろ有害ではなかろうか。れんだいこはそう思って若い頃、日共系の民主連合政権樹立運動を支持し参画して来た。しかし、当初の「70年代の遅くない時期」が過ぎてもカエルのツラの皮にションペンで、「20世紀の遅くない時期」が「今世紀中に」に代わり、その時期が過ぎても何の自己批判もない。こういう指導部が人様に倫理道理を説くのを得手としている。次に「21世紀の早い時期」、「遅くない時期」を掛け声するのかと思いきや「我こそが唯一の本物野党論」だと云いだす始末である。こうなると丸めこまれる方にも責任があろう。れんだいこは、もう騙されないぞと誓っている。 そういう訳で日共運動には全く期待していないのだが、れんだいこの政権取りの夢は相変わらず続いている。鳩山政権はその一里塚であったが、政権後9カ月の低迷と饒舌を見て失望しきりである。こうなると、「よりマシ政権」の二里塚に向かうしかない。鳩山政権の優良部分を左派バネとして支えたいと思う。その政治を見て見たい。その次に来るのが三理塚であろう。この頃には新左翼系のうちから有能党派が出ていることだろう。旧社共系運動の本質は左派運動圧殺を使命としていることが分かっており期待する気もない。唯一考えられるとしたら新左翼系しかない。この線もダメなら、本当のところ新々左翼の「れんだいこ党」しかないと思っている。尤も、その頃には、れんだいこの寿命は尽きている筈である。とかく世の中はそうしたもんだ。よって、この声だけは歴史に遺しておきたい。 2010.5.15日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評735 | れんだいこ | 2010/05/23 |
【たすけあい党緊急声明「今や鳩山政権打倒、民主党連合政権支持、後継政権樹立闘争に転回せよ」】 2010.5.23日、鳩山政権は終わった。たすけあい党は、鳩山首相直々の「米軍普天間飛行場移設問題」対応を見て、鳩山政権の命運は尽きたと断ずる。以下、たすけあい党緊急声明「今や鳩山政権打倒、民主党連合政権支持、後継政権樹立闘争に転回せよ」を発表する。 この日、鳩山首相は首相公約の「5月末期限」に則り5.4日に続いて沖縄を再訪問した。沖縄県宜野湾市の「米軍普天間飛行場移設問題」の最終決着を図る為、沖縄県庁で仲井真弘多知事と約20分間会談し懸案の「政府原案」を示した。これまで「国外移転、最低でも県外」と公言し、「徳之島案」その他に迷走した挙句、憶測では最終段階で「それなりの」結論が出るだろうとの期待を持たせていた。そもそもの原案の「グアム移転」ないしは「期限明示の米軍普天間飛行場返還」が取りざたされていた。それが蓋をあけて見れば何と、自公政権時の「名護市海域埋立案」に回帰したと云うのだ。こったらバカなことが許されようか。鳩山首相は、これをいけしゃぁしゃぁと弁じている。 会談で、鳩山首相は自ら「初見解」を示し次のように述べている。「日米で協議を重ねた結果、代替地そのものは(同県名護市)辺野古付近に(建設を)お願いせざるを得ないとの結論に至った」、「米軍の訓練をできるだけ県外に移すことで負担軽減の実を上げたい」。これに対し、仲井真知事は「極めて大変遺憾だという点と、極めて厳しいことをお伝えするしかない」と述べ、県内移設は受け入れられないとの考えを示した。普天間飛行場を抱える宜野湾市の伊波洋一市長、移転予定先の名護市の稲嶺進市長との会談はセットされなかった。 この経緯は次の事を教える。世の物事には「一事万事の原則」がある。「普天間問題」の対応に見せた鳩山首相の采配は、公約のみならず今後に生起する政治事象一切の対応を象徴していると受け取るべきであろう。こうなると鳩山政権の云うこと為すことが全て「信に値せず」と云うことになろう。人心から離れた政権維持はできない。鳩山政権は致命的な重傷を負ったと受け取るべきであろう。たすけあい党はこれまで政権交代の流れを支持する故に、左右同床のやじろべえ性を危惧しながらも鳩山政権をエールしてきた。しかしもはやもはや忍耐の緒が切れた。物事には限度と云うものがある。座して待てない。たすけあい党は鳩山政権を見限った。 思えば、我々は、小泉型狂人レイプ政治、その亜流の安倍、福田、麻生政治に辟易させられてきた。この願いが叶って先の総選挙で政権交代を実現させた。かくて民主党連合政権の一番手として鳩山政権が誕生した。しかしながら今日まで期待を裏切り続けている。鳩山首相は日が経つにつれ祖父鳩山一郎のフリーメーソン的地金を現わし、ネオシオニズムの御用聞き政治に傾斜しつつある。先の鳩山一郎夫妻墓スプレー事件は奇怪であり、闇勢力に脅されている可能性がある。鳩山首相はこれに屈服したと思える節がある。とすればもはやそういう政権を延命させるのは害悪でしかない。政治感覚が真っ当なら鳩山は自ら降りるべきである。 鳩山政治が口軽遊び人政治に過ぎず、且つ本質的に自公政権と何ら違わないネオシオニズム御用聞き政治であることも次第に判明させてきている。日本経済の立て直しに無能であるどころか棹差し続けている。前原国交相の高速道路の無料化公約実現サボタージュの動きはこれを象徴している。「前原を除名しろッ!」は今や当たり前のことである。一体、鳩山政権になって真の景気回復策を講じた例があるか。税金垂れ流しは誰でもできよう。事業仕訳で人気を得ているが重箱の隅を突くようなものでしかなく、肝心要の軍事防衛、原子力、天下り、公務員給与等の利権に踏み込むことなく徒に日数を経つつある。子供給付金も消費税増税の口実にされつつある。口蹄疫騒動、「韓国哨戒艦『天安』撃沈事件」の対応にも解せないことが多い。 我が党には、日本政治の奥の院たるネオシオニズムの狙いが見えている。彼らは日本経済を長期に不況にさせ続けることにより日本を衰退させ、国債累積させ続けることにより日本の国家破産、日本溶解を策動している。待ち受けているのが憲法改正、自衛隊の武装海外派兵、優良民族企業の更なる外資化、国営事業の民営化による国富詐取である。教育の荒廃、文化精神面での植民地特有の性奴隷風潮化等各々。鳩山政権は日本人民大衆を、自公政権とは形を違えど同じくこの道へ誘導しつつある。我が党はかく断ずる。 この間、野党諸党、自公政権時の亡霊にして官房機密費貰いの御用評論家は揃って鳩山政権の一挙手一投足批判、特に小沢幹事長叩きに悪のり合唱してきた。たすけあい党はそれに対抗してきたが、ここへ至って結果的に同じく鳩山政権打倒に転換することになった。違いは次のところにある。我が党は今後、「鳩山政権打倒、民主党連合政権支持、後継政権創出」運動へと向かうことにする。政権与党は早急に鳩山首相に代わる後継「玉」選出に向かわねばならない。誰がなっても構わないが民族の自主自律的政治を担う意思と能力を持つ大衆生活擁護政権が条件である。連立は維持すべきである。 最刻の動きで、鳩山首相は23日夕、社民党の福島瑞穂党首が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に反対していることについて「連立で頑張ってもらえるよう求めたい」と述べ、同党の説得に努める考えを強調したと伝えられている。鳩山よ、悪いが政治は坊ちゃんの遊びではないんだ。社民党は連立で頑張るが、お前ではダメだと求めているのだよ。谷垣禎一自民党総裁は内閣総辞職か衆院解散を求めたとある。谷垣よ、衆院解散はない。内閣総辞職は有り得ると思うよ。誰がなるか指をくわえて見守っておれ。以上、緊急提言しておく。 2010.5.23日 れんだいこ拝 |
【議員連盟「国家財政を考える会」が初会合】 |
2010.5.26日、ギリシャの財政破綻に端を発した世界的な経済不安を受け、財政規律を重視し早期の消費税率引き上げを目指す議員連盟「国家財政を考える会」の初会合を国会内で開いた。代表世話人には小沢一郎幹事長と距離を置く「七奉行」の1人にして松下政経塾出身の玄葉光一郎氏(衆院財務金融委員長、当選6回・福島3区選出・46歳)が就いた。前原誠司国土交通相のグループや野田佳彦財務副大臣のグループなど反小沢(一郎幹事長)系議員のほか、一新会など小沢氏系グループからも多数が参加、衆参国会議員115名が出席、ほかに代理出席者が65名。党所属国会議員約420人の4割超が参加したことになる。週1回のペースで会合を開き、消費税論議を進めていくことになった。小沢氏をけん制する一定の勢力になるとの見方もある。
玄葉氏はあいさつで「次の衆院選後に、消費税を含めた税の抜本改革を断行する道筋をつける」と消費税率引き上げへの意欲を表明した。そのうえで「今はまさに国難。政治家は保身を排して正論を主張し、それを実現する姿勢が必要だ」と語り、増税論議に消極的な小沢氏を暗に批判した。初会合の司会をしたのは安住淳前国対委員長代理(当選5回)。 同会の最高顧問に土肥隆一衆院議員(当選7回)が就任した。同会の世話人には安住淳衆院安全保障委員長、池田元久衆院議員、蓮舫参院議員(当選1回)らが名前を連ねた。小沢氏に批判的な小宮山洋子衆院議員(当選4回・参院1回)らは会に参加したが、あえて世話人に名を連ねず、水面下での勧誘活動を専念した。菊田真紀子衆院議員ら小沢氏と距離のある議員も多く参加した。小沢氏を支えるグループ「一新会」の鈴木克昌会長も世話人に受け入れ、小沢グループの議員も参加しやすい環境を整えている。総会では、伊藤元重東大教授が財政健全化策を講演した。 |
Re::れんだいこのカンテラ時評737 | れんだいこ | 2010/05/27 |
【福島社民党へのエール】 2010.5.27日、社民党は党本部で三役会議と常任幹事会を開き、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題への対応を協議した。28日に辺野古に基地を造ることを前提とした閣議決定、これを請けての日米共同声明が為されようとしている動きに対し、1・辺野古案確定文言の削除2・党首の福島消費者・少子化担当相の閣議での署名拒否を申し合わせた。社民党は30日に緊急の全国幹事長会議を開き、28日に予定される共同声明や首相の記者会見などを踏まえた党の対応を協議する。社民党と鳩山首相周辺の調整は難航しており、社民党の連立離脱含みの緊迫した情勢を迎えている。 この社民党の動きをどう評するべきか。れんだいこは、福島党首の対応が正しいと思っている。「国外移転、最低でも県外」は鳩山首相自身が何度も宣明してきた首相公約である。それを「5月末」まで延ばしに延ばした挙句、自公政権案に差し戻した鳩山首相の政治責任こそ追及されるべきであり、その後始末に訪沖した社民党・福島党首に対し不快感を表明するとは問題外の難癖であろう。 確認すべきは、鳩山首相の「トラスト・ミー」の真相であろう。今や化けの皮が剥げ、オバマ大統領にネオシオニズムに対する忠誠であって日本人民大衆に対してのものではないことをあからさまにした。何度も云うが世の常として一事万事の法則がある。これに照らせば、鳩山首相及びその周辺のこたびの愚挙はホワイトハウスに対する「トラスト・ミー」派であることを明らかにしたことになる。今後どんな甘言を弄しても、もはや騙されてはなるまい。 通りで、国内景気に対する政治責任施策が皆無で、垂れ流しばかりに励んでいる筈である。これがいずれ消費税増税の口実にされることになるだろう。好評の事業仕訳でさえ嘘っぽい。あれこれ突いているが要するに天下りもんの高給廃止、同高額退職金の廃止で済むものばかりである。廃止指定された機関には廃止しない方が良いものもある。そういう難しい判断が問われるものを急いで廃止する必要がない。為さねばならぬことは、「天下りもんの高給廃止、同高額退職金の廃止」であって機関廃止ではない。労働に対する適正給与であれば天下りでも良いではないか、れんだいこはそう思う。 ところで、有料高速道路の新料金制はいつ始めるのだ。現行より高くなるところは安くすれば良いだけのことではないのか。やる気があればすぐできるのにシナイサセナイところが臭い。前原国交相の動きはシオニスタン政治そのものではなかろうか。こいつは辺野古案差し戻しでも暗躍している。まことにケシカラン獅子身中の虫である。鳩山首相は、小沢幹事長の時には冷たく突き放すが、前原国交相に対しては一蓮托生的動きをしているように、れんだいこには見える。鳩山の臭いところである。 ところで、辺野古案の臭さをもう一度確認しておこう。これは、グアムへの移転費用に加えて辺野古基地整備費用と云う二重の支出を予定している。その金額が明らかにされていないが、れんだいこの推定するところ数兆円規模になるものと思われる。財政危機の折柄、こったら蛮行が許されるだろうか。自公政権はこれをやろうとしていた。鳩山政権がこれを引き継ごうとしている。社民党が署名拒否するのは当然ではなかろうか。一体日本は今後、幾ら巻き上げられるのだろうか。事業仕訳節税がバカバカしくなりはしないか。 れんだいこが再評価する1970年代の田中角栄-大平-鈴木政権の頃までは、防衛費関連はGNPの1%枠に抑えられていた。この留め金を外したのは1980年代初頭の中曽根政権になって以来である。今日の防衛費予算は消費税分額がそのまま横滑りした格好になっている。「米軍普天間飛行場の移設費用」は、これにオンする形で更なる出費になろうとしている。まともな政治家がいたら気違い沙汰と評するであろう。 よって、社民党の連立維持、鳩山政権のシオニスタン政治批判は当然である。鳩山シオニスタン政治への無条件の追随は、村山首相下の社会党の政策転換に次ぐ愚挙になろう。連立を維持し、左バネとして民主党連合政権を支える為に汗を掻き、与党政治責任を引き受けることこそ期待されている社民党像である。福島社民党は今、この位置をキープしている。これを良しとしたい。 日本政治に左バネがいなくなるほどシオニスタン政治に傾斜する。その愚をみさせられるほど腹立たしいことはない。左バネが政権与党の一員として汗を掻くほど素晴らしいことはない。こう心得てまっしぐらにポスト鳩山政権創出に向かって欲しいと思う。付言しておけば、歴史教訓になるが、自民党政権がハト派により牛耳られていた時、日本左派運動は左バネで支えれば良かった。ところが史実は、この時激しく闘い、タカ派政権になった時、口先三寸の反対運動になってしまった。逆ではなかろうか。これが自称在家歴史学者れんだいこの出した解である。 2010.5.27日 れんだいこ |
Re::れんだいこのカンテラ時評738 | れんだいこ | 2010/05/28 |
【鳩山首相の福島切り逆裁定を弾劾する】 2010.5.28日、鳩山首相は、沖縄県名護市辺野古周辺を普天間飛行場の移設先とする日米共同声明に反対し、政府対処方針への署名を拒否した福島瑞穂消費者・少子化担当相を罷免した。戦後、首相が閣僚を罷免するのは福島氏で5人目とのことである。福島よ、これで良い。歴史が称えるであろう。村山の二の舞を避けて良かったと思う。 鳩山シオニスタン政治が遂に素面を露わにした。鳩山政権はこれより以降ますますシオニスタン政治に傾斜して行くことが予想される。この手合いは端から参議院選に勝利する意思がない。否「上からの政権交代政治阻止」に向かうことになるだろう。政界遊び人の行状を見せられることになろう。全てはネオシオニズム奥の院の采配であると心得れば良い。これが早期に確認できただけ、マシとすべきだろう。これにより党内抗争に突入することが避けられない。どちらがどう制するのか、能力戦の火蓋が切って落とされたと心得る。恐らく郵政再改革も頓挫するよう仕掛けてくる筈である。こうなると亀井もジッとはしておられまい。 今日は今朝からキナ臭かった。以下、午前中の原稿をそのまま書き付けておく。 北沢防衛相が午前の閣議後の記者会見で、署名拒否の姿勢を示している福島消費者・少子化担当相について、概要「閣内にとどまって反対することは内閣の存立を脅かす。日米共同文書への県内移設明記に同意できないなら閣僚を辞任するべし。署名を拒否するということは首相に対する不信の表れになる。その前に自らの立場を明らかにする方が政治家として当然(の姿)だ」と強い調子で福島氏に辞任を迫っていた。 少し前なら名うてのシオニスタンたる北沢批判で済ますところであるが今は違う。こういう輩をよりによって防衛相に任命した鳩山首相の人事責任こそ問う。考えても見よ。「国外、最低でも県外」を貫くのであれば、それに相応しい防衛相を登用するのが常識ではないのか。高速道路無料化を貫くのであれば、それに相応しい国交相を登用するべきではないのか。公約阻止に動くことがあらかじめ分かっている人物を登用した鳩山人事こそ、そもそもから臭いのではなかろうか。人事を尽くして天命を待つのなら良い。しかしながら、北沢、前原の動きは端から逆行していたのではないのか。鳩山政治の胡散臭さとして認めるべきであろう。 北沢防衛相が福島辞任を公言した以上、何をためらうことがあろう。辞任すべきはお前であることをはっきりさせよう。前原に対しても然りで、これ以上高速道路無料化公約に違背する動きを見せるのなら、北沢と共に辞任させよう。これを指揮せず福島切りに向かう鳩山の逆裁定を許すな。これが真っ当な政治見識になるべきである。それはそうと、弁護士にして社民党経由で民主党入りの千葉景子現法相は、福島氏の処遇について「(福島氏には)連立内閣の一員としての立場を踏まえ判断をしていただきたい」と述べたとも伝えられている。こいつもシオニスタンだ。小沢叩きの時に逆指揮権発動で裏から扇動していたことが透けて見えている。こ奴も辞任させねばならない。 ここで気づくことがある。いわゆる「鳩山シンパ七奉行」を確認しておくと次のメンバーである。世話役・渡部恒三(羽田派、福島4区)、仙谷由人(前原派、徳島1区)、岡田克也(無派閥、三重3区)、前原誠司(前原派、京都2区)、枝野幸男(前原派、埼玉5区)、野田佳彦(野田派、千葉4区)、玄葉光一郎(野田派、福島3区)、樽床伸二(野田派、大阪12区)の面々。このうち、野田、樽床、前原は松下政経塾出身。いずれも民主党内の強度の改憲派で共通している。この改憲派が小沢叩き、福島叩きに興じていることを見据えねばなるまい。 鳩山は得体の知れない御仁である。その組閣に於いてシオニスタンばかりを登用したのではない。シオニスタンが反小沢とすれば、親小沢派をも登用することでバランスを採っている。この采配の妙で今日まで政権を保って来たと云える。しかし、やはりイケナイ。ここまで小沢の政治能力を雇われマダム的にうまく利用して政権交代を遂げたが、政権8ヵ月有余、いよいよ地金をあらわして来たと読むべきではなかろうか。鳩山は、首相として世にも不思議な朝令暮改というより朝令暮謝を繰り返して来た。その癖ちゃっかり、日米軍事同盟の深化、原子力発電行政の推進、財政破綻の放置と云う三点セットでネオシオニズムの御用聞きし続けている。れんだいこは、木村愛二氏の云う「偽の友は公然の敵より質が悪い」の言葉を思い出す。鳩山は今や「偽の友」であることを天下に明らかにした。となると、こういう曲者シオニスタン首相はもういいと訣別するのが筋ではなかろうか。 れんだいこが私淑する田中角栄とは政治の質が違う。角栄は、政権公約で「日中国交回復」を掲げ、政権を発足させるや一気呵成に日中交渉に乗り出した。そういう意味で、政治に表裏がなかった。止むを得ず台湾切り捨てにはなったが、椎名副総裁を送り、事前に根回ししている。これを確認すると次のような流れになる。 1972.7.7日、第一次田中内閣が発足。外相に盟友の大平正芳を登用。8.19日、キッシンジャーが来日し、軽井沢の万平ホテルでキッシンジャー-田中首相会談。8.22日、自民党副総裁に椎名悦三郎登用。8.31日、ハワイのクイリマホテルで日米首脳会談(田中.ニクソン会談)。9.17日、椎名自由民主党副総裁が、特使として台湾を訪問。日中国交正常化についての日本側の事情を説明。9.19日、将経国・行政院長らと会って帰国。9.25日、田中首相一行が羽田発で北京に向かう。9.27日、田中、大平、二階堂が外務省を交えず、中南海の毛沢東邸で毛沢東(78歳)と秘密会見。9.29日、日中共同声明調印。台湾の国民政府が国交断交を発表。 この流れの概要は、「首相時代の田中角栄」に記している。 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/kakuei/syusyojidai/syusyojidai.htm) これが範とすべき政治ではなかろうか。これに比すれば鳩山政治は態をなしていない。オバマの御用聞き政治をして日米同盟の深化などと勝手にほざいている。これによりこの財政悪化時に天文学的な新たなお供えが決まったことになる。これ以上、鳩山政治と付き合うのは体に毒と云えよう。小泉の狂人レイプ政治も御免蒙りたいが、鳩山の軽口遊び人政治にもうんざりだ。 「政治とカネ」疑惑問題でもそうだ。自身に嫌疑が降りかからないうちには小沢幹事長に対して「政治とカネ」疑惑に対して説明責任を云い、追って自身にマミー乾金問題が浮上するやのらりくらりと交わし、小沢より一足早く検察審査会で不起訴を貰い、小沢疑惑に対しては引き続き千葉法相の逆指揮権発動を容認する。この一連の過程の政治が汚(きた)な過ぎるではないか。恐らく相当の裏があると解したい。先祖墓スプレー事件が臭い。あれ以来、鳩山はリモコンされていると見る。それでも耐えて鳩山政治に期待せよと云う者があるとしたなら、それはシオニスタン問題に解を見つけてから云うべきであろう。 政治は所詮、政治闘争として機能するものである。何も一々階級闘争論を持ち出すまでもない。昨日今日の一挙手一投足の政治の積み重ねから明日の政治を導き出すものである。その政治闘争の中継に「和の政治」があるのであり、のべつくまなき「和の政治」に耽るものではなかろう。鳩山首相があからさまにシオニスタン政治をシグナル化させた以上、闘うべき時には闘い、打倒に向かうことこそ次の時代の政治を手繰り寄せるのではなかろうか。 いずれ民主党は割れるように仕掛けられる。こちらが時間を稼ごうとしても、時が経つほど政権交代効果が表れることを恐れる勢力があの手この手で棹差して来る。今がその時だ。こういう時には座してはイケナイ、殴り返せばよい。幸いなことに先の総選挙でギャフンと云わせるに足りる議席を得ている。これが我々の武器である。日本政治を自由自主自律的なものにする為のシオニスタンとの非軍事型内戦である。我々の政治能力が問われている。心して参ろう。 2010.5.28日 れんだいこ拝 |
【社民党の福島瑞穂党首が閣僚罷免される】 | ||
2010.5.28日、普天間飛行場移設の政府対処方針への閣議署名拒否を貫いた社民党の福島瑞穂党首が閣僚罷免された。閣僚罷免後に党本部で記者会見し、次のように述べた。
同党所属の国会議員は衆参12人で、大半は連立離脱に慎重だった。だが、最後まで党の主張を貫いた党首が罷免されたことで、政権に残留する理屈が立ちにくくなり、連立離脱論が強まっている。福島氏は会見で、政権離脱について「社民党はボトムアップの政党であり、全国幹事長会議を開いて十分に議論して決めていきたい」と強調。30日に予定している臨時常任幹事会と全国幹事長会議を通じて、最終決定する見通し。連立離脱をめぐっては、党幹部から「やむを得ない」との声が出ており、28日の両院議員懇談会でも閣外協力はしない方針を決定。今のまま連立政権にとどまるのか、連立を離脱するかの二者択一となりそうだ。閣内に残っている辻元清美国土交通副大臣は現在、外国訪問中だが、離脱には慎重だとされる。また、重野安正幹事長はこの日、民主党の小沢一郎幹事長と電話で会談。重野氏が夏の参院選に向けて社民党候補の支援を求めると、小沢氏は「今後も固く協力していこう。心配しなくていい」と語ったという。 福島瑞穂消費者・少子化担当相の罷免を受け、社民党が28日夜に発表した抗議声明の全文は次の通り。
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「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK87」の革新の扉氏の2010.5.28日付け投稿「鳩山総理大臣宛「5.27普天間問題緊急声明」提出」を転載しておく。
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【北澤 俊美(きたざわとしみ)考】 |
ここで、「福島罷免」を教唆した北沢防衛相を確認しておく。「ウィキペディア北澤俊美」その他を参照する。 1938.3.6日、長野県議会議員を務めた北澤貞一の長男として長野県長野市に出生。長野県屋代高等学校を経て早稲田大学法学部卒業。1975年、自由民主党公認で長野県議会議員選に出馬し初当選。県議会議員を5期勤めた。1992年、参議院選挙に長野県選挙区から出馬し初当選。1993年、新生党結党に際して羽田孜と行動を共にし、細川護煕・羽田孜政権に参加後、民主党入りした。羽田内閣で農林水産政務次官を務めた。以降、新進党・太陽党・民政党と党を変え、民主党に合流。2004年、参議院議員3期目当選。2007.9月、参議院外交防衛委員長に就任した。2009.9.16日、鳩山由紀夫内閣の防衛大臣に就任した。 北京オリンピックを支援する議員の会幹事。
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Re::れんだいこのカンテラ時評739 | れんだいこ | 2010/05/30 |
【社民党は連立を下野すべきか維持すべきか考】
「福島罷免」の結果、社民党は連立を下野すべきか維持すべきかが問われることになった。本日5.30日、社民党は緊急中央委員会を開くそうだが、れんだいこが知恵を授けておく。 結論から云えば、社民党は下野すべきだではなくする必要がない。なぜか。それは、「連立政権の元一日」の取り決めこそが要件であり、これから逸脱したのが鳩山首相及びその周辺であるからである。社民党は「連立政権の元一日」を擁護し政権交代政権の実効あらしめるべく更に奮闘努力するのが筋である。公然と連立政権の破壊に向かった鳩山一派とのせめぎ合いを通じて後継政権を安産させるべく働きかけるべきである。社民党にとって「政権交代政権の実効化」こそが政治使命であり、国民新党が盟友である。この強固な同盟ブロックの下で、民主党内の後継政権闘争を見守れば良い。この流れで参院選闘争に向かうべきである。これを第一結論とすべきである。 第二結論として下野も考えられる。しかし、この場合でも鳩山政権下での下野であり、後継政権が誕生するや速やかに「連立政権の新たな元一日」を求めねばならない。下野して万年野党化し反対政党としてのみ存在する愚を戒めねばならない。第三結論は万年野党化し反対政党としてのみ存在する社会党的DNA方向である。このいずれを採るべきか、これが問われている。れんだいこは断然、第一結論を一押しする。この観点から党内党議を深めれば生産的になろう。 ところで、少し気になる評が為されているのでコメントしておく。次のような評が為されている。「現実をいかに粘り強く一歩一歩変えていくかよりも、党のお題目を優先し、結局は現実に絡め取られていった社会党の教訓を活かすことなく、社民党はまた同じ轍を踏もうとしている。2度目の茶番劇で社民党はこれから何をやろうとしているのか。55年体制の一端を担い、何でも反対することで政治的立場を確保してきた旧社会党のDNAを受け継ぐ社民党は、実は自民党と同じくらい政権交代を嫌って内部から政権交代を破壊しているのではないのだろうか、とさえ思えてくるのだが」。 この評は一般論としては成り立つように聞こえる。しかしながら、こたびの「福島罷免」にそのまま当て嵌めようとすると支離分裂分裂する。前段の「何でも反対することで政治的立場を確保してきた旧社会党のDNA」批判の部分は正しい。後段の「社民党は、実は自民党と同じくらい政権交代を嫌って内部から政権交代を破壊しているのではないのだろうか、とさえ思えてくる」は何を指して云っているのだろうか。こたびの「福島罷免」は鳩山首相の逆裁定によってもたらされたものであり、福島消費者・少子化担当相に責任を被せるのはお門違いだろう。この評によれば辺野古案に署名すれば政権交代政権維持になり、署名拒否すれば政権交代政権破壊になると読むことができるが、逆であろう。言いなりになることの方が村山社会党時の自民政権すり寄りの愚と等しいのであって、言いなりにならなかった福島社民党を誹謗するのは錯綜評価であろう。そういう意味で解せない評である。 ここで、党派連立の意味について愚考しておく。党派連立とは、政党同士が政策の異、差を互いに認め合って共同し連立すると云うことだろう。この共同・連立には、政策の異、差を解消することは期待されていない。これが基本構造である。与党責任とは政権の個々の政策に異を唱えないということではない。国民新党が外国人参政権付与に対して強硬に反対したのは衆知のことである。共同・連立にはそういう幅が認められてしかるべきであろう。そういう個々の政策の違いを踏まえつつ餅を練り合わせできるのが共同・連立の意味であろう。かなり高等な政治能力が必要とされるということでもある。 従って、社民党が辺野古案に署名拒否したとしても、それをも含めて成り立たせるのが連立能力と云うことになる。その意味で、鳩山首相の福島罷免は、鳩山執行部の社民党に対する連立解消策動以外の何物でもない。それは、参院選を前にして政権交代勢力の力を殺ごうとするネオシオニズム奥の院からの指令によるものと考えられる。鳩山が弱みを握られてか、元々の地金を出してか分からないが、ここで反動的な本性を露わにしたことを意味する。ホワイトハウスにとっては慶事であろうが、日本人民大衆にとっては打倒域に入ったことを意味する。 ここで、左翼用語で云う統一戦線と共同戦線の違いを確認しておく。これについては、「統一戦線と共同戦線の違いについて」サイトで考察している。参考にして貰いたい。 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/marxismco/marxism_kyodosensenron.htm) れんだいこが思うに、政治運動に統一戦線運動は要らない。しかるに統一戦線運動が導入されてきたのは、良からぬ悪だくみによってであると考えている。歴史的に見れば専らネオシオニズムが常用する戦略戦術である。我々には不要の運動理論と弁える必要がある。これを少し説明すれば、統一戦線と云うのは文字通り統一であるから足並みを乱すことはできない。常に統制的にならざるを得ない。この場合の問題は、誰がどういう基準で統制するのかにある。これを合議で判定した例を知らない。いつもどこかで誰かが裏から采配している。これが統一戦線理論の素性である。我々の運動にはこういうものは要らない。 これに対して、共同戦線は別である。基本的に課題ごとの共同であり、何から何まで規制されるものではない。考えて見れば当たり前のことであって、何から何までイエスマンするのなら弱小党派は主力党派に呑みこまれれば良いだけのことである。弱小と雖も党が党して存在すると云うことは主体性を保持しなければならないと云うことである。その主体性確保の上で連立ないしは共同するということである。ここを勘違いしてはならない。 統一戦線と共同戦線にはそういう仕組みと思想の違いがある。統一戦線運動はいわば硬直型運動である。共同戦線運動は柔軟型運動である。どちらが強いか、どちらが理に叶っているのか、それは実践プリズムを通せば直ぐに分かる。いかなる組織も運動も柔軟型運動の方が歴史の試練に耐える。にも拘わらず、長らく硬直型運動が跋扈してきた。その結果、首尾よく進展した運動例は何一つない。よって、統一戦線運動論で統制する者を疑惑せよ、ということになる。思えば、狂人レイプ首相・小泉の郵政選挙時の刺客騒動なぞ典型的な硬直型運動であった。マスコミはこぞって名宰相の断固毅然たる措置を礼賛し提灯報道し続けたが、小泉もマスコミも狂っていることを証左している。今鳩山が同じようなことをし始めている。これはネオシオニズム特有の政治現象であり、裏から誰かが強く指令していることを意味している。かく捉えれば無理なく解ける。 こういう手合いに日本政治が組み敷かれるのはそろそろおさらばとしたい。それが昨年の総選挙の結果としての総意であった。そこから生まれた鳩山政権がシオニスタン特有の政治に回帰した以上、我々の態度は自明ではないか。鳩山は政治生命を終えたのであり、これより後は悪臭を放つばかりである。舞台から去る儀式を丁重に行うしかないではないか。鳩山はもがかぬ方が良い。政権交代一番手の細川元首相を見習うが良い。恐らくそうはなるまいが。 誰か、この声を社民党の今日の総会に届けてくれ。 2010.5.30日 れんだいこ拝 |
2010.5.29日、国民新党代表の亀井郵政改革・金融担当大臣は大阪市で講演し、普天間基地の移設問題をめぐって、社民党の福島党首が閣僚を罷免されたことに関連し、「福島党首の立場からすれば1つの筋を通したと思うが、政治は沖縄県の問題だけではない。国民が困っているなかで、社民党に実行してほしいと思っていることを、連立を解消して野党になってできるのかと思う」。国民が求める政策を実行するためにも、社民党は連立政権にとどまるよう」と述べ、社民党は連立政権にとどまるよう求めた。 |
(私論.私見)