自民党の規約(党則)、組織論について |
更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2).9.4日
【自民党の党則考】 | |||
自民党は、党則の冒頭に次のように記している。
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【自民党の組織論考】 | |
宮崎学氏は「民主主義の原価」で次のように述べている。
宮崎氏の自民党感は、戦後保守奔流を形成したハト派の観察に於いて的を射ているように思われる。れんだいこは、更に次のことに注目したい。何と、民主党の組織論こそは、左派運動が久しく渇望して止まない「民主主義的権限原則、略して民主権限制」を組織論の精髄に取り込んでいる点でスバ抜けた良さを見せている。 このことに気づかないまま政府自民党批判をしているが、批判する側の党の組織論を見ると全く稚拙で大人のそれになっていない。タカ派系の組織論はいざ知らずハト派系の組織論は、民主主義の手続きを重視し、代議制民主主義と議会制民主主義と三権分立制を弁え、党内に異論、異端を許容し、執行部権限を認め、派閥の効用を認め、一旦危急ありせば馳せ参じるという理想的な組織論になっている。 それゆえ、自民党は、入り口が広く奥行きの有る政党となっている。多数決政治での運営を心がけ、敗者側への非情な政治を極力排し、後継者育成に配慮し、実力者を育て、党内人事はバランスを重視し云々という仕組みになっている。この誉れの全てが小泉政治によって破壊されつつあるが、長年培われた自民党の伝統はそうは容易くは壊れないだろう。 今日日の小泉政治阿諛追従派は、そういうことも弁えず、「排除の論理万展開」を絶賛し、織田信長の再来とまで持ち上げている。漬ける薬がないとしたもんだ。誰がどう提灯したか、しっかりノートしておかねばなるまい。 2005.9.24日 れんだいこ拝 |
【自民党の総裁選規定考】 | |
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(私論.私見)