小泉議員の数々の議員失格不正事例考

(最新見直し2010.06.13日)

 2003.3月、参院予算委で民主党の桜井充議員が、小泉首相の事務所費疑惑を追及した。実弟が代表の政治団体「小泉純一郎同志会」事務所は横須賀の小泉の実家にあるプレハブ小屋となっており、家賃などの「事務所費」を毎年、約500万円計上していた。 「総理の自宅の敷地内で、なぜ家賃が発生するのか」と問うた。この時、小泉は「政治には、目に見えない部分がある」とはぐらかした。

 質問の13日後、同志会が「主たる事務所」を横須賀市中心部にあるテナントビルの一室に変更した。小泉が支部長を務めた「自民党神奈川県第11選挙区支部」に同居させたことになる。「約110平方メートルの事務所の家賃は月約40万円で、自民党第11支部は事務所費として約700万円を計上している。新たに同居した同志会も移転前と変わらず約500万円を計上することになった。ビルのオーナーは「家賃は変えていない。2団体分は受け取っていない」と証言しており、「家賃の二重計上」が確認されている。小泉は「政治活動は、議員それぞれ」と答弁し、事なきを得ている。その後も、二重家賃計上の状態は変わることなく、小泉は詳細な説明を拒んだまま、政界を離れた。

 「同志会は事務所費以外の支出も使途不明で、収入の大半は小泉元首相の資金管理団体からの寄付で賄っていました。元首相の引退に伴って昨年に解散するまでの約30年間で、寄付総額は6億円を突破します。同志会をトンネルにして巨額の政治資金を流用してきた疑いがあるのです」(民主党関係者)。

 疑惑の構図は、進次郎にも引き継がれた。進次郎が後継指名された08年の政治資金収支報告書によれば、解散前の同志会と自民党支部に加え、新たに進次郎の資金管理団体「泉進会」と政治団体「小泉進次郎同志会」が、同じ前出のテナントビルの事務所に“同居”。泉進会を除く3団体が、別々に家賃などの事務所費を計上していた。内訳は政党支部が約609万円、同志会が約379万円、進次郎同志会が32万円。総額約1020万円という“疑惑の三重計上”である。この問題が追及されない。




(私論.私見)