飯島秘書考

 更新日/2016.9.15日

 (れんだいこのショートメッセージ) 

 小泉首相の秘書官飯島勲は、秘書歴30年、永田町や霞が関の裏の裏まで知り尽くし、メディアの扱いも巧みで、今や「官邸のラスプーチン」との異名を持っている。首相秘書官といえば本来は首相の「黒子」として影の存在のはずだが、首相頭越しの威勢を見せつけ、著書がベストセラーになるなどすっかり有名人となっている。その飯島秘書の、小泉首相の人となりの一部始終、弱みを握っている故の横暴、裏首相的振る舞いがリークされつつある。そこで急遽「飯島秘書考」サイトを設け、検証する。

 小泉首相がトンデモ御仁であるとすれば、類を類を呼ぶで、政務秘書官・飯島勲の人となりも無茶苦茶である。こういうグループに政権が委ねられ、5年有余の長期政権を許したことに対し、後世はどのように評するだろう。最新情報として、飯島秘書を操る背後勢力がネオシオニストであることが判明した。小泉首相はどうやら、飯島秘書を通してネオシオニストに操られていると見るべきであろう。この観点からの言及が皆目為されていない。情報が更に入り次第、れんだいこが解析していくことにする。

 2005.6.21日、2006.7.31日再編集 れんだいこ拝



【飯島勲の概要履歴】
 1945年10.13日、長野県辰野町(現・辰野市)生まれ。4人姉弟の長男として、病身の母姉弟を抱えた貧しい生活環境に育つ。辰野町立辰野中学校を卒業。長野県箕輪工業高等学校(現・長野県箕輪進修高等学校)定時制に入学。昼間は施盤工として働く。上京し、東京電機大学高等学校夜間部から東京電機大学短期大学電気科に入学。卒業後は都内の法律特許事務所の職員となる。
 1972年、とある筋の自民党関係者の紹介で小泉氏の初当選直後に秘書となり、以来30年以上、衆院選10期連続当選の小泉純一郎議員の秘書を務める。小泉氏の大臣就任とともに厚相秘書官、郵政相秘書官、その後再び厚相秘書官などを歴任。2001.4月、小泉内閣誕生に伴い首相秘書官に就任した。
飯島氏のマスコミ人脈は際立っている。政治家のスキャンダルを売り物にしている週刊誌記者、編集者やフリーライターとの強いコネクションがある。徹底したメディア戦略をとり、TVを巧みに使うことで定評がある。
 近藤文人の05/12/08日付ブログ「102195/首相政策担当秘書官「飯島勲」という男」ほか参照。

【小泉首相の「懐刀」、飯島秘書官の資産急増疑惑】
 「日刊べりタ」に次のような記事が載っている。(読み易くするために、伝聞調を断定調に改めるなど、れんだいこが編集し直した)
 概要「首相官邸ではもともと領収書の要らない官房機密費が10数億円の規模で予算化されているほか、さまざまな誘惑もある。秘書官は資産公開を定めた大臣規範の対象者ではなく、閣僚の資産が24日に公表されたのを機に、朝日新聞が飯島秘書官の資産を調査した。26日付の朝日新聞東京本社版が社会面で伝えたところによると、小泉首相の秘書官飯島勲氏(58)の資産がこの4年間で急増しているという。飯島氏は出身地の長野県内に別荘を建て、高級車2台も購入。別荘を取得するために借りた2000万円余は2年足らずで返済していた。

 朝日記事によると、別荘は長野県駒ケ根市にあり、飯島氏は年に数回、訪れて数日滞在するという。そのほかにも飯島氏は99年12月に米国車キャデラック(排気量4・6リットル)、02年12月に限定生産1000台のトヨタのクラウンの復刻車オリジン(同3リットル)を購入していたが、メーカーによると新車の車両価格はいずれも700万円超という。飯島氏の年齢や経験年数の国会議員の秘書の場合、年収は1200万円前後とも。

 飯島氏は、次のように説明している。
 「(別荘は)大したものじゃない。著書の印税で返した」。
 「別荘建築時に組んだ銀行ローンは、完成から7カ月後の2001年3月に発刊した自著の文庫『代議士秘書』の印税が入り、繰り上げ返済した」。

 但し、発行部数は明らかにしなかった。公式収入に比べ明らかに急増した資産に、釈明を求める声も上がりそうだ」。

【飯島秘書官の恫喝事件その@】 れんだいこ 2004/08/15
 2004.8.12−19日号の週刊新潮が、「私は首相秘書官に『ヤクザを知らんのか!』と恫喝された」なる記事を掲載している。これは貴重と思い、記録に残しておく。

 事件は、飯島秘書官が、陳情に来た相手に対して、その解決に動くのではなく、逆に「ヤクザを知らんのか!」と恫喝し事件の揉み消しを策した、というもの。

 証言者は、新宿で割烹料理店「ひとみ」を経営する川名誠社長(60)で、事の発端は、平成2年4月、常連客の郵政省の簡易保険担当事務官3名から簡易保険加入の勧誘を受けたところから始まる。商売の誼で否応無く付き合い加入していたところ、その後更に投資顧問を紹介され、合計22億円詐取される。「一連の経緯については、すべて当人達の念書や契約書、借用書が存在する」。

 川名社長は、役人の不正を訴える為、平成4.12月、つてをたどってようやく管轄の小泉郵政大臣に直訴する。この時応対したのが飯島秘書官で、面会場所は大臣室。飯島秘書官は、ひと通り聞き終えると概要次のように述べたとのことである。
 「ウチの小泉はヤクザの血統なんだ。普通の人間は近寄れないんだよ」。
 「(他にも稲川会や他のヤクザの名前を出し、)お上に楯突くと大変なことになるぞ。後ろだけじゃなく、前も左右も気をつけた方がいいぞ」。

 その場には川名社長の他に娘夫婦、従業員3名、紹介者らが居り、この発言の証言者は複数いる。当の飯島秘書官は、「取材には応じません。全然知らないです」ととぼけているとのことである。

 この記事内容が虚偽であれば、週刊新潮は名誉毀損で訴えられ、多額の賠償金を支払わねばならない。この記事内容が真正であればどうなるかだ。こういう人種が世の中を支配していることになる。引き摺り下ろす一手ではなかろうか。我が日本には既に自浄能力が無く、アーミテージのあごのしゃくりに合わすしか術がないのだろうか。

 8.15日の終戦記念日、思えば我が社会は元の木阿弥に戻ってしまった観がある。というかもっと悪いかも知れんな。

 2004.8.15日 れんだいこ拝

【「明輪スキャンダル」】
 「首相及び秘書官が関わる補助金不正交付疑惑」を象徴する産廃系企業に対する飯島勲首相秘書官の口利き疑惑「明輪スキャンダル」が発覚した。これを検証しておく。(「宰相小泉の政治資金報告を解析する」、「小泉政権スキャンダル!?飯島秘書1億円補助金疑惑」その他参照)
 群馬県にある廃タイヤ中間処理業の最大手「明輪」の渋谷吉久社長は、小泉首相が厚生相時代に飯島秘書官の紹介で関係を結んでいる。その後、日本資源再生事業振興協同組合(MRA)を設立し、小泉氏が首相に就任するや、MRAは、経済産業省の研究開発助成事業に応募し合格し、NEDO(新エネルギー・産業技術開発機構)から2002(平成14).7月に助成金1億800万円を獲得した。

 渋谷社長は、小泉首相の資金管理団体「東泉会」に同年100万円、翌年50万円を政治献金している。平成11年からの4年間で合計400万円近い政治献金となっている。なお、2000年、飯島秘書は、渋谷社長に長男の就職斡旋を依頼し、MRAの事務局長代理として採用されている。この事件を「明輪スキャンダル」と云う。

【エラソーな飯島秘書官、ナーンもしない小泉首相】
 2006.8.25日付けゲンダイネットが「エラソーな飯島秘書官、ナーンもしない小泉首相」記事を掲載している。看過できないので転載しておく。
 「こんなことは前代未聞」――官邸関係者が驚いたことがある。22日午後、ひとりの外交官が官邸を訪ねた。ロシアのガルージン臨時大使。もちろん、日本漁船の拿捕(だほ)についての説明である。臨時大使を呼びつけたのは誰あろう、あの人だ。

 ガルージン臨時大使は官邸で「日ロ関係全体を損なわない形で、この事件を処理すべきだ。人道上の側面を最重視してやっていきたい」と述べた。しかし、拘束されている乗組員については「私には情報がない」と語るのみだった。

 官邸から呼ばれ、大慌てで駆けつけたのだろうが、呼んだのはナント、飯島勲首相秘書官だ。夏休み中だった小泉首相に代わって、秘書官が臨時大使を呼びつけ、会談を持ったのだ。

 当然、「飯島、何様!」という声が上がっている。

 「飯島秘書官は今や、権力をほしいままにしている。官邸に勤務する官僚は全部、飯島氏に逆らえないし、安倍官房長官も一目置いている。そんな飯島秘書官が、今回表に出てきたのはいくつか理由がある。首相も官房長官も夏休みなので、官邸が何もしていないという批判かわし。さらに、外務省には任せておけないという側面もあったでしょう。外務省と飯島秘書官の犬猿の仲は有名ですからね」(永田町関係者)

 今や、誰が官邸の主なのか。素朴な疑問を抱いてしまう出来事だったのである。もちろん、飯島秘書官がしゃしゃり出た背景には、首相の小泉がやる気ゼロでナーンにもしなくなったという背景もある。

 「靖国参拝が最後の仕事。残すは遊び半分の外遊だけ。こんなお気楽首相はみたことない」と官邸番記者も呆れている。駐ロ臨時大使を呼んだときも、小泉は隣の公邸にいたのである。その気になれば、簡単に顔を見せられるのに何もしない。おそるべき政治空白が生じているのだ。

 飯島秘書官が“頑張る”のはもうひとつの狙いがある。安倍政権でも官邸に居座ることだ。

 「ずばり“内閣参与”のイスです。経験不足の安倍を支えることを名目に、6月ごろからさかんに安倍にアプローチしているのです。小泉が『使ってやれ』と言えば安倍も断れないでしょう」(事情通)

 シブトいご仁である。

(私論.私見)

 官邸と腐敗と痴態は衆知のことになりすぎており、ここでは問わない。問題は、「飯島秘書官が“頑張る”のはもうひとつの狙いがある。安倍政権でも官邸に居座ることだ」であろう。これが実現すると、飯島院政時代が幕開けしそうだ。

 2006.8.29日 れんだいこ拝

 ★阿修羅♪ > 原発・フッ素35」の赤かぶ氏の2014 年 1 月 07 日付投稿「亡国の輩よ、「原発ゼロ」の話はやめよう 内閣参与(特命担当) 飯島 勲(プレジデント)」を転載しておく。

 亡国の輩よ、「原発ゼロ」の話はやめよう【1】
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140107-00011634-president-bus_all&p=1
 プレジデント 1月7日(火)11時15分配信 内閣参与(特命担当) 飯島 勲

 ■社会人は、最低限このレベルの知識を持て! 

 小泉純一郎元総理の講演について、感想を求められることが多い。私としては、小泉元総理の以前と変わらぬ感性とするどい直感力に敬服する次第である。今後とも日本国民に向け、前向きな発信をしていただけるよう心より望む次第だ。少なくとも小泉元総理の発言を無理やり政局にしようとする勢力の目論見は失敗に終わるだろう。 原発を巡って、日本中で議論が沸騰している。原発を巡るいくつかの論点についてわかりやすく解説をしていきたい。社会人ならこの程度の知識は必要だろうという最低限のレベルまでお教えする。

 [1]最終処分場について

 フィンランドでは、核廃棄物を地中奥深くに埋めて、天然ウランと同等の有害度になるまでの約10万年間隔離する方法が採用された。この処分場は、洞窟を意味する「オンカロ」と名付けられた。10万年という途方もない時間について、日本も同じ方法を採用しているかのような前提で、批判が寄せられているが、完全なる誤解だ。日本では、使用済み核燃料は再処理で有害物質を減らしてから埋めるのである。この方法では、有害物質の低減期間が10万年から8000年に短縮される。また、高速増殖炉の使用で低減期間が300年にまで短縮される。 燃え残った有害な物質を保管するときには、ガラス固化体という形にして状態を安定させる。ガラス固化体になってしまえば、埋設された土地が活断層で動いたとしても問題ないといわれている。ガラス固化体に処理された形になると、最初の使用済み核燃料のわずか7分の1の体積にまで圧縮される。

 次に、最終処分場の選定の問題である。今すぐに場所を決めなくてはならないかというと、まったく違う。 なぜなら、ガラス固化体が最終処分場に送られるまでの期間は、案外長い時間が必要であるためだ。 原子力発電所で使用した核燃料は発電所でまず数年〜10年オーダーで十分に冷却保管をする。そして再処理工場へ送られる。実は日本では「使用済み核燃料中間貯蔵施設」がほぼ完成しており、そこでさらに最長50年の貯蔵が可能である。 再処理工場に送られた後、高レベル放射能廃棄物貯蔵管理施設(30〜50年の貯蔵が可能)を経て、最終処分場へ送られることになる。 よって原発から出た使用済み核燃料がガラス固化体になって最終処分場に送られるには、100年かかるということもありうる。 最終処分場の場所は、平成20年代に廃棄物について精密調査してある程度選定し、40年代には決定して建設工事に着手する計画になっている。 すでに冷却保管されていることを考えても、現状の計画通り、約20年後に最終処分場があればいい計算になる。

 使用済み核燃料の貯蔵やガラス固化体の貯蔵、処分の技術はすでに確立しており、今すぐ最終処分場を探さないといけないような強迫観念にかられる必要はない。「脱原発だ! 」「最終処分場はどうする! 」と焦ってオンカロのような施設を建設するのはまったくのムダであることが理解できるだろう。 一方、20年の余裕があるといっても、住民の理解を得る、自治体の許可を得る、という建設開始までのプロセスを考えると、それほど余裕があるわけではないという見方もできる。だから、この20年という与えられた猶予をどう使うかが問題になる。「直ちに原発ゼロ」をもし政権が決断しても、すでに原発は福島に限らず存在している。すべての原発を廃炉にしたとしても放射性廃棄物は残る。だから捨て場所は絶対に確保しなければならない。その意味で原発の再稼働に賛成反対を問わず、放射性廃棄物の最終処分場の問題を議論して国民の理解を得ていく意味は大きいのではないか。それこそが政治の責任であろう。

 [2]増える貿易赤字

 今、日本では原発を再稼働できず、発電を石油やガスの輸入に頼っている。日本の貿易赤字は7兆円に膨らんでいるが、そのうちの3兆6000億円は、原発停止に伴う火力発電のための燃料費増だ。原子力を含めた日本のエネルギー自給率は、東日本大震災前に20%あったものが、4%にまで落ち込んでいる。産油国は、日本が石油や天然ガスを買わざるをえない事情をよく知っていて、強気で値段をふっかけてくる。ロシアからLNGを輸入できれば、多少値段は安くはなるだろうが、根本的な解決にはならない。消費税が3%増税されることで増える税収は、およそ4兆円と予想されている。増えた国民負担とほぼ同等の金額が海外に流れていってしまう計算になる。一般家庭の電気料金にも大幅かつ断続的な値上げという形で影響が出てくるだろう。

 [3]自然エネルギーの可能性

 発電コストから考えて自然エネルギー(風力・太陽光)の可能性などまったくない。議論の余地がまったくないのだが、あるかのような発言を菅直人元総理と孫正義ソフトバンク社長が震災後にしたことは記憶に新しい。 菅直人が「国会には『菅の顔だけは見たくない』という人が結構いる。そういう人たちには『本当に見たくないのなら、早くこの法案を通したほうがいい』と言おうと思う」と、総理をやめるときの条件として無理やりに成立させた太陽光発電の強制買い取り法。この法により1キロワット時あたり42円という高額で買い取られ、このうち大半は国民負担となった。 ちなみに、原子力は震災前で約8円。事故の賠償費用などをかなり大きく見積もった20兆円を加えても10円を少し超える程度の金額である。

 ■原発の30分の1!  SBの総発電量

 そもそも太陽光発電の技術も進んできてはいるが、JR山手線の内側の面積(約58平方キロメートル)に太陽光パネルをびっちり敷き詰めても原発1基分(100万キロワット)の電力しか生み出せないのが実態だ。自然エネルギーで日本のエネルギー需要を賄うことが不可能なことは簡単にわかるはずだ。 当然、あれだけ大騒ぎした孫正義の自然エネルギー事業も国民の期待にまったく応えられていない。ソフトバンクのメガソーラー事業は、運転開始予定すらわからない計画・建設中を含めたソーラー発電の出力をすべて足しても約20万キロワットしかない。稼働率を考慮すると、実際の発電量は、原発1基分の30分の1程度。お話にならない。 (文中敬称略)

       ◇

 亡国の輩よ、「原発ゼロ」の話はやめよう【2】
 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140107-00011637-president-bus_all

 原発を巡って、日本中で議論が沸騰している。原発を巡るいくつかの論点についてわかりやすく解説をしていきたい。社会人ならこの程度の知識は必要だろうという最低限のレベルまでお教えする。

 ※第1回はこちら(http://president.jp/articles/-/11634)

 [4]原発の安全

 世界の8割の原子炉に日本のメーカーが携わっている。さらに言えば、日米の緊密な連携でつくられた原発も多い。主な企業でいえば、日立製作所が米国のGEと、東芝は米国のウェスチングハウスと提携している。 反対派の人々は、福島の事故で日本の原発への信頼感は地に落ちたというが、東日本大震災で日本の技術力への評価が高まった面もある。震源にもっとも近い原発である東北電力の女川原発は、通常運転中の1、3号機、定期検査中で原子炉起動中の2号機のすべてが設計通りに自動停止。福島第1原発の事故を防げなかった最大の原因である電源の確保についても、女川では外部からの送電線5回線のうち1本が無事で、非常用ディーゼル発電機も健全に稼働した。12年7月には、国際原子力機関(IAEA)の調査団が女川を訪れ9日間かけて詳細な調査を行ったところ、「M9の大きな地震にもかかわらず、驚くほど損傷が少なく、設計時に十分な余裕度があった」と評価された。

 トルコや東南アジアなど、地震がよく起きる発展途上国が原発を計画した際、地震がないフランスや米国の原発を使うより、大地震に耐えた日本の原発をモデルにしたほうが、より危険性を低く抑えられるのは当たり前だろう。実際にトルコでは、「原子力に関する日本の技術を信頼している」(トルコ・ユルドゥズ・エネルギー天然資源相)として、トルコの黒海沿岸シノップの原発を日本メーカーが担うことになった。その原発の値段は、他の候補よりもずいぶんと高かったにもかかわらずだ。

 ■亡国の菅直人が犯した過ち

 女川の場合は、地元住民との信頼関係も強く、震災後でも電気が止まらなかった発電所内に避難所が設けられ、最大で360人を収容したという。 「女川原発は建てる前に津波の危険性も考慮して、敷地の高さを上げてもらった。電源の回線も増やしている。福島とは違う。地元のためにも早く再稼働すればいいのに」(地元住民) という声も根強い。科学的な根拠と技術力に裏打ちされた安全性は今でも健在なのだ。東北電力の成功を見習えば、1000年に1度と言われる規模の災害にも耐えることができる。

 [5]菅直人の罪

 震災直後には現場に混乱を招き、その後は自分の人気取りにひた走った菅直人が残した傷は、今でも日本を痛めつけている。 震災後の11年5月6日、菅直人総理大臣(当時)が、中部電力に対して浜岡原発を停止するよう要請した。「命令」にしなかったのは、浜岡原発にいかなる不備も落ち度もなく得意の難癖を付けられなかったことに加え、責任を中部電力に押しつけるためだ。しかし、とりあえずマスコミをたきつけさえすればいいと考えた菅直人は、法的拘束力のない要請という形でマスコミにアピールした。そして、マスコミは何の根拠もない菅直人の目論見にまんまとはまり、浜岡原発は運転停止の憂き目にあった。

 浜岡原発は、東海地震が発生した際の震源地に近いと予測されている。女川と同様に「地震はくるもの」と考えてこれまでも準備が進められてきたが、さらに菅直人の言いがかりに応える形で、中部電力は海抜18メートルの防波壁(さらに4メートルの嵩上げ工事中)、加えて、万が一その防波壁を飛び越えた津波にも対応できるよう水密扉を設置した。 菅直人が犯した過ちから回復すべく、他の原発と同様に、1日も早く再稼働することが大事だ。

 [6]発送電分離

 原発に関連して言えば、無責任なマスコミや政治家が飛びつきやすいのが発送電分離だろう。第2次大戦直後の昭和26年まで、日本の発電事業は自由競争だった。全国に数多の事業者が乱立して価格競争に明け暮れていた。戦後の混乱期で停電が相次ぐ中、事業者は利益優先で安定的な電力供給を確保できなかったため、全国を9ブロックに分けて各事業者を合併させたのが現在の電力9社体制のスタートだ。合併前の事業者は株主として現在の電力会社の中に面影をとどめている。東京都が東電の、大阪市が関西電力の大株主なのはその例だ。

 もし、現在の日本で発送電分離が行われたら、せっかく整えたエネルギーの安定供給を壊してしまいかねない。原発が停止し、企業の経営基盤が揺らいでいる今、電力会社を競争にさらすのはあまりに危険だ。そうでなくとも、諸外国で発送電分離を実施して電力が安くなった例はほぼない。大半は値段が上がっている。

 中国(中華人民共和国)の場合、発電は自由化されているが送電は共産党が握っている。共産党の指導に従わない場合、どんなに電気をつくっても送電してもらえないため、発電会社は倒産してしまうという。日本の場合、政治的な問題で送電を止めることはないだろうが、料金体系が送電会社主導になり、結果的に低価格に応じられない発電会社が倒産していき、電力供給が滞るような事態は十分に予想される。 さらに、日本の場合、送電網を狙うIT企業の思惑も忘れてはいけない。すでに太陽光発電で一儲けをたくらんでいるソフトバンクの孫正義だけではなく、楽天の三木谷浩史会長兼社長も送電線を狙っている可能性がある。

 ■自由化して得をするのは国民でない

 電力会社を自由競争の世界に放り込み、自らが公共インフラであるという誇りを捨ててしまったらどうなるか。ソフトバンクや楽天のように営利を追求してしまったら、どうなるか。 私が経営者なら、電気料金を今の10倍にするだろう。電気料金を何十倍にしても電気を使わないと日本人は生きていけない。電力は、他の業種と違って初期投資に莫大なお金がかかるため、ほとんどの企業は参入することは不可能だ。そのため、いくら自由競争をさせても、結局値段を下げることができないばかりか、独占企業が営利を追求することに目覚めてしまうことで、逆に値段がどんどん上がるケースが多い。携帯電話会社がいい例ではないか。3社による競争をしても決して値段が安くなるわけではない。むしろどんどん高くなっている。電力会社には、これまで以上に自分たちが公共インフラであることを自覚してもらい、安全運転、安定供給、コストの低減に努めてもらうのが1番だ。

 [7]原発ゼロについて

 エリート揃いの電力会社社員諸君は、震災ではじめて人生の挫折を味わったのではないか。民主党政権から政権浮揚のための悪者にされ、自分たちの会社名を名乗れず悔しい思いをしたと聞く。 やっと世論も冷静になってきた。給料がどんどん減らされ家族も同様に苦しんできたと思うが、しっかり支えてあげてほしい。日本の将来は諸君の奮闘にかかっている。ここで日本が負けるわけにはいかないのだ。 そんな中で、再稼働への方針を曲げない安倍晋三総理の毅然たる態度を断固支持したい。この先、最終処分場の建設地決定など、強制的な手段を選択しなければならない場面もくるはずだ。困難も多いだろうが、現在の姿勢をずっと貫いてもらいたい。  (文中敬称略)

コメント
06. 2014年1月07日 15:36:51 : ZLaeSCkWAs
 あのよぉ〜ガラス固形化が実用技術だと信じているのなら、とんでもないアフォだな。フランスやイギリスが燃料棒や高濃度放射性廃棄物を処理して減量してガラス固形化+ステンレスキャニスターに格納する。これを1970年代末あたりからしてる。約40年ぐらい前からの技術だが、六ヶ所村では放射性廃棄物を使わない試験でもガラス固形化が出来ていない。この処理して減量・固形化という前提が胡散臭さ満載なのだ。 福一事故後ドイツ・イタリアが脱原発を宣言しているがそれとスイスも脱原発を決めている。スイス議会が脱原発を決めた理由は仏アレバ社に依頼した放射性廃棄物の処理に関して依頼した量の9割を違法にシベリアに送致していた。処理依頼した1割しか処理していなかった事実が露見したからだ。ココから見えてくるのは宣伝文句のとおり仏・英の工場は処理能力や技術があるのか?と言う疑惑だ。 福一事故の仏アレバ社製汚染水処理装置の性能は如何程だったのだ?世界一の原発関連技術を持つ会社の製品としては余りにもお粗末な実力だった。

 世界に先駆けた仏の核サイクル施設は何故閉鎖状態なのだ?文殊より先に始まったフェニックス計画は中止している。日本はガラス固形化+ステンレスキャニスターを仏・英に依頼していてそれが日本に送り返されて来て六ヶ所村に冷却保管されている。今まで処理を引き受けていた仏・英の処理施設はもう処理できないのだよ。ガラス固形化をするためには高濃度放射性廃棄物を10倍以上に薄めなきゃできない。処理すればするほど放射性廃棄物の量が増えるという悪循環になる。これがスイスの高濃度放射性廃棄物が1割しか処理していなかった事実では無いだろうか?インチキや詐欺技術を前提とした飯島氏の話はチャンチャラ可笑しい。


(私論.私見)
 速攻のれんだいこコメントを附しておく。
 今年の本格論評は、「亡国の輩よ、「原発ゼロ」の話はやめよう 内閣参与(特命担当) 飯島 勲」批判から始まる。まことに胸糞の悪い原発推進論を述べている。確認すべきは手前こそが国賊なのに、逆に「亡国の輩よ」などと説教してくれる。よくあることではあるが、このイカサマ師め成敗してくれん。
 飯島勲の「小泉元総理の発言を無理やり政局にしようとする勢力の目論見は失敗に終わるだろう」の言は、俺は小泉の急所を握っている。そういう動きは断じてさせん、俺が操ると云う裏意味になる。気色の悪い御仁ではある。何人の息の根を止めたのかしらんが内閣参与(特命担当)とは呆れる話しだ。
 「発電コストから考えて自然エネルギー(風力・太陽光)の可能性などまったくない。議論の余地がまったくない」と云っているうちに日本のエコエネ競争は遅れを取る。政治が上手くリードすればエコエネ先進国になれるというのに、その芽を摘むことを宣言しているに等しい。お前の説教だけはご免蒙る。
 「再稼働への方針を曲げない安倍晋三総理の毅然たる態度を断固支持したい。この先、最終処分場の建設地決定など強制的な手段を選択しなければならない場面もくるはずだ。困難も多いだろうが現在の姿勢をずっと貫いてもらいたい」とは歯向かう者は始末せよの狂人の言である。決して日本思想ではない。
 考えてみれば小泉は飯島の手の内で踊らされたピエロだったかも知れぬ。飯島が次から次に馬を乗り換え政界を牛耳っているということになる。こ奴の悪事は中曽根、ナベツネ並みに問われない。つまり何でもし放題が許されている稀有な一人である。しかしな日本思想では天網恢恢疎にして漏らさずなんだがな
 飯島勲の言に残るものは俺がこういったらこう、ダメといえばダメ、ゴーといえばゴーでしかない。議論に耐えられる中身はない。それで世の中渡ってきたのだから凄みはあるが衝立があっての話しで外されると途端に影響力ゼロになるのは分かりきっている。そういう御仁に牛耳られるのが不愉快千万だな。
 飯島如きには悪党呼ばわりも勿体ない。獅子身中の虫と云うべきかダニと云うべきか、とにかく国賊中の国賊には違いない。その当人が愛国ぶるから始末が悪い。しかしまぁ愛国ぶらないと、やりにくい訳だから仕方がないだろうな。問題は、この手合いの愛国説教聞かされてその気になる手合いだろうな。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK167」の赤かぶ 氏の2014 年 7 月 04 日付投稿「米国に嫌われた事を週刊誌で告白して嘆く飯島勲の軽率さ加減  天木 直人」。
 米国に嫌われた事を週刊誌で告白して嘆く飯島勲の軽率さ加減
 http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140704-00037068/
 2014年7月4日 10時48分 天木 直人 | 外交評論家

 どうでもいい事だが、個人的に極めて興味深い記事を見つけたので紹介する。 発売中の週刊文春7月10日号で、小泉首相の元政策秘書だった飯島勲氏が自らの連載コラム「激辛インテリジェンス」で嘆いている。7月4日の米国独立記念日に行われる米国大使館主催のナショナルデー・レセプションに今年は招待状が届かなかった、と。 小泉首相の秘書官をやって以来ここ10年必ず招待状が届いていたのに、安倍内閣の参与である自分に招待状が来ないとは、ケネディ大使に嫌われたものだ、と嘆いている。

 これには三つの観点から笑ってしまった。 一つには、飯島氏がいみじくも認めるように、彼は米国大使館から今年は招待に値しないと判断された事だ。 私も海外の日本大使館でナショナルデー・レセプションを何度も主催してきたが、誰を招待リストに含めるかは十分な検討を加えて決められる重要な政策判断だ。 飯島氏は招待に値しないと判断されたのだ。 ケネディ大使自らの判断とは思わないが、米国大使館はそう判断した。 ひょっとしたら、この週刊文春の記事を読んで、今晩のレセプションに呼ばれようになったかもしれないが、そして飯島氏はそれを狙ってこの記事を書いたのかもしれないが、少なくとも招待リストに入れるほどの重要性のある人物とは米国大使館は飯島氏を考えていなかったということだ。 二つには、飯島勲という人物が、米国にどう思われているかを気にする、対米従属の俗物であるということだ。 招待されることを当然視し、その為に7月4日を空けておいて楽しみにしていたのに、招待されなくてショックだった、残念だったと嘆いている。 驚くばかりの米国かぶれだ。 極めつけは、その事を週刊誌上で公開する恥知らず加減である。 これを要するに飯島勲という人物は、驚くべき軽率で、バカ正直な男ということだ。 こんな人物が安倍内閣の参与としてやりたい放題、言いたい放題というのだから、安倍内閣の質の低さは推して知るべしである(了)

(私論.私見)

 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK183」の赤かぶ氏の015 年 4 月 11 日付投稿「安倍首相も実践? 内閣参与・飯島勲が不祥事をごまかす卑劣な手口を自慢げに公開!(リテラ)」。
 『ひみつの教養 誰も教えてくれない仕事の基本 』(プレジデント社)

 安倍首相も実践? 内閣参与・飯島勲が不祥事をごまかす卑劣な手口を自慢げに公開!
 http://lite-ra.com/2015/04/post-1018.html

 2015.04.11. リテラ

 かつて小泉純一郎元首相の秘書官として政界裏工作やマスコミ対策に豪腕を振るい、現在は内閣官房参与の職にあって、安倍首相の強力ブレーンを務める飯島勲氏。そんな飯島参与が“世界水準のエリート”“リーダー”になるための秘訣を教えるというフレコミで出版したのが、『ひみつの教養』(プレジデント社)だ。 ただの秘書経験しかない飯島氏がいつのまに“世界水準のエリート”に?と驚いていたら、その中身も想像を超えたとんでもないシロモノだった。

 「私のこれまでの経験から、日本社会の中で組織を生き抜き、権力をつかむ方法を伝授する」という飯島参与だが、国際性やリーダーとしての資質論はほとんどなし。とにかく、自分の利益や地位を守るために手段を選ぶな、とばかりに、嘘やデタラメ、不公正、責任放棄といった卑劣きわまりないやり口を読者にアドバイスしまくっているのだ。 たとえば、人材活用。飯島氏はなんと実力主義を否定し、「バカ」の重用を提唱する。 「ここは思い切って『バカ』を徹底的に利用するのがいい。明らかに能力不足の部下であったなら、むしろ大きな権限を与えて重用する。その部下は大喜びするだろうし、自分に対して敬意を払う」 。逆に有能な人材を重用しても、それは当然だと思われ感謝もされず、自分を軽視さえする。しかし「バカ」を重用すれば恩を感じて絶対的味方になるというのだ。「実力主義は組織存続のための最小限にとどめ、人材登用はまず『敵』『味方』で行うのが現実的な知恵だ」。 さすが、郵政解散で党内に「抵抗勢力」なる仮想敵をつくって、世論を誘導し、権力維持をはかった小泉首相の参謀である。  

 一方、上司に対してはどう対処するか。飯島氏は「上司が『カラスは白い』と言ったら正しい返事は、どっち?」と読者に質問を投げかけたうえで、当然のように「カラスは真っ白」が正解だと断言する。 「組織で理不尽はつきもの。上司がちょっとおかしなことを言ったからといって笑って受け流さなければ社会人などやっていられない」 。しかも、飯島参与は「私なら『白いカラスを連れてきて、やっぱり上司の言う事は正しいと宣伝する』」という。部下を「バカ」呼ばわりし、上司には徹底的に媚びへつらう。そんな飯島流処世術が上から目線で語られていくのだが、まあ、これくらいなら、勘違いジジイの自慢話として受け流してもいい。問題はミスや不祥事への対処法だ。

 飯島は「これらはすべて私が実際に経験したことをもとにしている。すぐに現場で応用できるはずだ」と前置きして驚くべき卑怯な手を伝授する。 「会社のスキャンダルが表沙汰になったら、一切の責任を誰かに押し付けて、一目散に逃げることをお勧めする。(略)設備投資がほとんどなく、アイデア一発勝負で起業でき、慢性的人手不足のIT産業なら、重大な不祥事が明るみにでた時点で退職金をもらって遁走すべきだろう。投資関連会社なら、大金を稼ぐなり、ノウハウさえ盗みなりすれば、あとはどう蒸発するかを考えたほうがいい。このような業種にいるのならメディアや捜査当局と戦うメリットは一つもない」 。さらに、メディアや捜査当局と対峙しなければならなくなっても、明白な違法行為でない場合は、「価値観の違いであると強弁すること、絶対に謝ってはいけない」と断言する。 そして、マンションの景観についての業者と住民とのトラブルになり、業者が「申し訳ない」と謝ってしまったことで裁判に敗訴したことを例に出し、「突っぱねればよかったものを」と残念がるのだ。 また、みずほ銀行が不祥事の際に、頭取が謝罪会見に出席したことを例に出し、トップが謝ってはならない、と主張する。 「みずほにとって頭取の謝罪にプラスの効果はまるでなかった。喜んだのはマスコミだけだ(略)第一に、はじめの釈明、謝罪に役員が出てきたことだ。これによって問題が大事かのような印象を広めてしまった。謝罪に関しては、広報と担当部署が書面で済ませてしまうのが一番いい」 。

 カメラの前で謝れば、マスコミの扱いも大きくなるから、無味乾燥な書面がベストだという。また会見じたい、法的に義務付けられているわけではないから「無視できるだけ無視したほうがいい」となる。 そして会場は自社でやるとエンドレスになるため時間を区切ってホテルで。また、違法農薬を使った中国産の米の売買が発覚した場合を例に、会見での具体的発言をレクチャーする。 「『商品の回収など生ぬるいことでは問題を反省したことにはならない。現地法人の経営者を即刻クビ、法人を解散させる』と、記者をびっくりさせる大げさな幕引きをするという手もある。後日、同じ人間を経営者に、別の名前の会社が、同じ場所で発足するという算段だ」 。メディアの追求は一過性のものだから、時間が経てば後追いしないと飯島氏は嘯く。

 企業に社会的責任が求められる昨今の傾向とは真逆の、無責任きわまりない手法のアドバイス。こんな人物が内閣参与を務めているという事実に愕然とするが、実は飯島氏は政治家に対しても、同様の事実隠蔽、責任放棄をすすめている。 例えば第二次安倍内閣改造で経産相になり、その後政治資金の問題で辞任した小渕優子議員について、飯島参与は自分なら「辞任を防ぐ手立てがあった」と豪語するのだ。飯島参与はこれまで数多くの閣僚の身体検査を行ってきたが、ほとんどの政治家は怪しい領収書の一枚や二枚は必ず出てきたという。そこで指示するのが政治資金収支報告書の“修正”だった。 「収支報告書はいくらでも修正できる、という特徴を最大限に利用し、閣僚候補の報告書から怪しい領収書が見つかった場合は、ただちに怪しげな記載事項についての修正を行わせていた」 。収支報告書の“修正”ではなく“改ざんのススメ”ともいえるものだが、飯島参与はこれを自分の手柄だと言わんばかりに自慢し胸を張る。そして小渕議員に関しても問題発覚の経緯から十分に“改ざん”が可能だったと主張する。「実は小渕氏の政治資金問題を最初にスクープしたのは『週刊新潮』ではない。スクープ記事が発売される約一カ月前、内閣改造直後の九月一八日付の「しんぶん赤旗」が、『小渕経産相。第三の“財布”/企業・団体献金二七五八万円』と報じている」。よって「しんぶん赤旗」の報道が出たときに、さっさと収支報告書を“修正”していれば、辞任することもなかったと、小渕事務所や経産省に説教するのだ。

 それだけではない。同じく“うちわ”問題で辞任した松島みどり元法務相についても、「私は四〇年以上選挙に関わっているが、社会通念上「うちわ」に見える公職選挙上の『法定ビラ』など無数に存在している」として、こう断言する。 「そのまま突っぱねればよかった」 。

 政治家としての使命や有権者に対する責任を一切顧みない、自分の地位や権力を維持するための方法が延々書かれているのだが、しかし、今の安倍政権、安倍首相のふるまいを見ていると、まさにこの飯島流処世術を実戦しているのではないか、という気もする。自分の不祥事や失言は一切謝罪せず、すべてメディアのせいにして、味方だけを重用する──。

 実際、飯島参与の安倍首相との結びつきはかつての小泉元首相との関係をはるかに凌駕する濃密さだという見方もある。本書でも、飯島氏は安倍晋三首相と菅義偉官房長官のことを気持ち悪いくらいに持ち上げまくる。「将来のための不人気政策を実行し、かつ国民の信頼を得られる稀有な政治家である。この二人が舵取りをしていることに日本の幸運を感じると同時に、私のすべてを尽くして応援していきたいと決意を新たにした」 。そして、返す刀で、官邸に敵対するものを徹底的に攻撃するのだ。たとえば、今、問題となっている辺野古移設について飯島氏は「衝撃のスクープ」と章立てしてこんなことを言い放っている。 「経済的に厳しい状況に置かれていた辺野古地区では、村の発展の決め手として米軍誘致を決定、村長が村議会議員全員の署名を集めて、米軍の民政長官に陳情したという。慎重に対応していた米軍側も、村の熱心な陳情と、海兵隊の訓練場の必要に迫られたことから、誘致に応じたそうだ」。「(それなのに)現在の辺野古には、東京からカネを巻き上げることしか考えない住民、他県出身者の反対派左翼運動家も流れ込み、ますます事態を複雑にしてしまった」 。都合のいい部分を抜き出して事実をゆがめる手口も安倍首相そっくりではないか。このひどい政治状況はもしかしたら、頭の悪い暴走首相と卑劣な政界仕掛人の合体がもたらしたものなのかもしれない。(野尻民夫)

01. 2015年4月11日 21:06:32 : C3lq0gpU9A
  そうか、この手で純○郎の芸者首絞め死亡事件を隠蔽したんだな。
04. 2015年4月12日 01:03:20 : 5JZlwn5dk6
 飯島という男はどんな生き方をしてきたのだろうか。こんなペテン野郎が政権の中枢にいるとは恐れ入った。こんな悪事を堂々と出版して金儲けをたくらむ飯島という男は日本の恥さらし。安倍にも良心があるならとっとと政権から追放すべき。日本国が衰退するのも当りまえ。
06. 2015年4月12日 08:15:01 : 7EfcIVwau6
 ダメ企業で出世する連中もこの禿ダコのうような連中だ。むしろこんな腐れ外道の考えがどうどうと本になる。それに対して乞食メディアは批判もできずにむしろ乞食になって媚びている。自分だけが大事のマゾコンバカウヨ社会で日本の美徳やさしさがママゴンは罪のように排除されて育った。こいつらが今の日本の《エリート》の実態なのだ。確かに無脳の集まりだ。水戸黄門や大岡越前に期待してはいけない。
07. 2015年4月12日 11:49:15 : t1eIpIm3vk
 小泉前総理の履歴を見てもとても総理に相応しいと言うより、総理になっては成らない人間を5年半も国民を欺きながら支えた飯島勲、飯島と言う男の正体も知る人ぞ知る、こういう人間が政治に関わり総理の秘書をしたり内閣官房と言う中枢にいる事はアメリカCIAが自民党に多額の資金提供してその中でも清話会は暴力団との関わりもある、という事が目から鱗である。自民党と言う一党独裁で来た日本はそういう人間の方がアメリカにとって使いやすいという事、今の安倍政権に繋がる。
10. 2015年4月12日 21:32:30 : 1JGQNibpn6
 この飯島タコおやじはまさしくジャパンハンドラーズが扱いやすいタイプなのだろう。安倍もそうだがこいつが自慢げに言うことはそっくりそのままこいつに当てはまる。すなわちバカほどジャパンハンドラーズの言うことをそっくりそのまま中身を理解せずにすなおに聞くということだ。
13. 2015年4月13日 14:12:26 : 5CeuswKSDg
 手島龍一は、CIAの部員だ。そして、子分格が、飯島君。 2人で並んでTV出演した際、飯島があまりに米議会の秘密をしゃべり過ぎたとき、『あまり喋り過ぎると、命に関わるかも知れないですよ・・・』と言われるや否や、顔を真っ赤に赤らめながら、『先生。どうもすいません・・・』と頭をちょっと下げた。 飯島はワシントンにもよく通ってる。CIAのパシリ・・・なんだろう。官僚に顔が利くのも、GHQ時代から官僚はCIAの子分だから。だから、セコイとも、通通なわけだぁ。
(私論.私見)
 飯島にもっとしゃべらせる為に発言を確認しておくのみにする。

 2015.4.13日 れんだいこ拝






(私論.私見)