二見伸明(ふたみ のぶあき)人物考

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 2004.5.15日、2004.67日再編集 れんだいこ拝


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ウィキペディア二見伸明

二見 伸明(ふたみ のぶあき、1935年2月10日 ‐ )は、日本政治家

衆議院議員(8期)、運輸大臣第71代)、公明党副委員長を歴任。

概要 [編集]

公明党新進党自由党を経て2004年10月現在、民主党に所属。早稲田大学大学院修了。政治団体霞見會代表。日本戦略研究フォーラム政策提言委員。

公明新聞政治部長・第1成局長を経て、1969年12月の衆院選に茨城3区から出馬し当選。以後衆院議員を8期務め、1970年から1993年まで中央執行委員。この間、政策審議副会長(1971年1977年)・国会対策副委員長(1977年〜1980年)・文化局長(1984年1998年)・政策審議会長(1990年1993年)を歴任。1993年石田幸四郎委員長の下で党副委員長に就任。

1994年4月 細川護煕首相が辞任し羽田孜連立内閣の発足で運輸大臣に就任。しかし2ヶ月で羽田内閣は総辞職。12月に公明新党を経て新進党結成に参加し、1997年11月の新進党党首選では小沢一郎党首を支持し再選させた。12月に新進党が解党すると、旧公明党出身ながら権藤恒夫らと共に小沢支持を鮮明にして、小沢と距離を置いていた神崎武法らのグル−プを牽制。二見らは翌1998年1月に小沢が中心となって結成した自由党に参加し、二見は総務委員長に就任した。同年11月には公明党が再結成されるも、権藤・東祥三らと共に自由党に残留した。1999年1月に小渕恵三自自連立内閣の発足で自由党は与党になるも、このことから出身母体の創価学会は二見と距離を置く様になる。10月には公明党も与党入りして自(自)公連立内閣が発足、2000年1月には常任幹部に就任するが、同年4月に自由党が連立離脱を表明し二見もそれに従うと創価学会から破門・絶縁状態になる。同年6月の衆院選では落選し、2003年11月の衆院選でも民主党公認で立候補したが落選。政界を引退する。

官房機密費が問題になった時、当時の加藤紘一官房長官から背広をもらったと公言し、実際に日本共産党が公表したリストの中に名前があった。


 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK64 」の旅烏氏の2009.5.26日付け投稿「二見伸明:燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(THE JOURNAL)【「小沢問題」の本質は民主主義の根幹に関わる問題である」を転載する。

 二見伸明:燕雀安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや
 http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/05/post_277.html

 「小沢問題」の本質が矮小化されつつある。検察の捜査は、多くの識者が指摘しているように、民主主義の根幹を崩す問題である。マスコミは、そのことを知りながら黙過、黙認しようとしている。

 私は改めて、3月4日の各紙朝刊を読みなおしてみたが、読者に「小沢=悪」「代表辞任」「議員辞職」を強烈に擦り込み、「世論」化しようとする文字で溢れている。だが、「巨額な脱税、あっせん利得、贈収賄ならともかく、『なぜ、この時期』に、単なる形式犯に過ぎない政治資金規正法違反で、次期総理の呼び声の高い野党第一党の代表の秘書を、しかも、事前に任意の事情聴取をするという捜査の常道を無視して、逮捕したのか検察は、麻生政権の救いの神になったのか。政権交代を阻止する検察ファッショではないのか」という、国民の素朴な疑問にこたえた論説、解説、論調、記事・情報は皆無であった。

 「検察ファッショ」に目をつぶったマスコミ各社は、いまでは「小沢院政」「小沢傀儡体制」と、金太郎飴のような論調で煽りたて、「小沢問題」の本質を、国民の目からそらし、問題の本質を矮小化している。私が、もっとも奇怪に思っているのは、軍国政権に弾圧された歴史をもつ日本共産党や宗教団体が、検察の捜査を容認していることである。

 二つには、マスコミ各社が、「小沢問題」による「国のかたち」と国民生活への影響を検証しようとしないこと、である。一般の人々は「どうも検察はおかしい。マスコミも偏っているのでは」と肌で感じている。私は、いろいろな機会に「自公の狙いは、小沢を潰し野党連立政権を阻止することにある。『年金改革、農業改革などは出来なくなり、より厳しい格差社会になる』」と説明している。検察は「新しい国のかたち」を否定したのである

 政党政治では「野党の最も重要な仕事」は、衆議院を解散に追い込み、政権を奪取することである。しかし、戦後の日本政治史で、本気で政権を狙う野党は存在しなかった。自民党の長期政権を暗黙のうちに是認し、与野党は「呉越同舟」という名の舟に、仲良しクラブよろしく同乗し、「泰平の眠り」をむさぼっていた。それを覚ましたのが「小沢丸」という蒸気船である。

 民主党と自由党が合併する以前の旧民主党の幹部が、私に「民主党は『や(野)党でもなければ、よ(与)党でもない。ゆ党だ』」と自嘲気味に語ったことを思い出す。民主党の全国会議員と秘書に選挙応援することを指示・命令し、勝利した千葉、山口の衆議院補欠選挙は、民主党の「ぬるま湯文化」を打ち壊し、政権獲得に執念を燃やす小沢の凄さを内外に示したのである。自身の秘書団を全国に派遣し、自らも先頭に立って政権交代を訴え、支持者獲得に東奔西走する野党党首は、小沢が「最初で最後」であろう。

 小沢が自民党を飛び出したとき「小沢に何ができるか」と高をくくっていた自民党と「霞ヶ関」は、細川護煕を担いで連立政権を樹立し、自民党を下野させた小沢の手腕と力量に恐怖心を抱き、さらに、一昨年の参院選で完敗させられて、骨の髄まで「小沢憎悪」と「小沢恐怖」で凝りかたまった。小沢を政治的に抹殺することは、いまや、自民党が生き延びるための至上命題になっている。石原伸晃氏が「小沢が選挙担当の代表代行に就任したのはおかしい。議員辞職すべきだ」と、5月24日のNHKテレビの日曜討論で発言したのも、その典型である。今後、6月19日の西松建設の初公判に的を絞って、小沢攻撃を仕掛けてくることが予想される。彼らが恐れているのは、民主党ではなく、小沢なのである。

 健全野党という耳あたりのいい言葉がある。「政局=解散を優先するのではなく、政府をチェックし、政策で競い、政府案を修正させるのが健全野党」だというのである。しかし、それは、野党の副次的な役割であって、耳あたりのいい言葉は、一歩間違えば、野党を政権の補完勢力化する、「民主ファシズム」になりかねない、危険な理論である。野党は、自己の政策・理念を実現するために、隙あらば解散と政権奪取を狙うのが、政党政治の王道である。解散を狙う手強い野党の存在は与野党間に緊張をもたらし、どちらが国の将来、国民の生活に利するか、競わざるを得なくなる。「モノわかりのいい『ゆ党』はファシズムの温床」なのである。

 世界大不況である。私は、「世界不況は、人間の身体にたとえれば、使い慣れた下痢止めでは効果がなく、体質を抜本的に改善する、新しい薬でなければ根治できない新型の悪性の下痢」と認識している。世界不況こそ「国のありかた、仕組み、しきたりを抜本的に見直し、人々がやすらかに生きられるようにせよ」という天の啓示だと受け止めるべきである。オバマ米大統領は、核廃絶や弱肉強食の新自由主義・ネオコン路線との決別を表明し、不況から脱却しようとしている。日本も、「15兆円のばらまき予算」程度の知恵しかない麻生自公政権との決別を宣言してもいいのではないだろうか。

 私の、九十六歳になる母の「七十の手習い」で始めた短歌『地に伏して機銃掃射を逃れたる戦の日々もはるかとなりぬ』が、3月26日の朝日新聞埼玉版の「歌壇」に入選した。選評に「六十数年前の出来事。遥かな事だが現実だった」とあった。母は助産婦の資格をもつ看護婦(師)だった。日中戦争に突入し、父が赤紙一枚で戦地に駆り出されたとき、官憲が母に、お国のために従軍看護婦として「支那」に行くようにと、強制しようとした。母は「非国民」のレッテルを貼られる恐怖を抑えながら、「夫は戦地にいます。私は乳飲み子(注:私のこと)を育てなければなりません」と拒否した。

 私は一国平和主義者ではない。かつて、自衛隊の将官と懇談したとき、彼らは異口同音に「死ぬかもしれない紛争に『行け』と命令するのは、外務省ではなく私たちだ」と語っていた。世界恐慌を機に日本は、二・二六事件、日中戦争、日独伊防共協定、太平洋戦争突入の道を転がり落ちた歴史をもっている。金融恐慌の最中、北朝鮮の「核の脅威」を口実に、「自衛のための先制攻撃」「日本も核武装」を声高に言いはじめた輩が悪夢のような歴史と二重写しになってくる。いまの自民党には,加藤紘一などほんの一握りの人々を除いて、タカ派ばかりで、しかも、「きのうのハト、きょうはタカ」のコウモリである。

 小沢は、多くの欠点を抱えた「The Man Who Wants To Save Japan」(タイム)である。しかし、小沢の生命とも言える民主党の旗印が、敵の毒矢で灰塵に帰するかもしれないと直感した時の小沢の憤りは、想像を絶するものがある。「ぬるま湯文化」の味が忘れられない一部の議員に、小沢は深い失望感も覚えたであろう。にもかかわらず、全身に槍キズ、刀キズを受けながら、敵陣に切り込む小沢に、私情を超えて、本物の政治家、サムライを見る思いがする。「平成維新」を待望する私たちは、広い視野、大きな度量で小沢を見る必要があるのではないだろうか。さもなければ、「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」である。

 投稿者: ニュース・スパイラル 日時: 2009年05月26日 08:15  


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 コメント (13)

 3回目のコピペですが、二見さんのご意見に賛同させていただくと共に、下記のコピペ投稿内容には民主党自体が抱え込んだ未解決の大きな問題(二見さんご指摘のものも含めて)が幾つもあり、今一度喚起しておきたいと思います。以下は「【News Spiral】 (5/16) 速報!民主党の新代表に鳩山由紀夫氏」に投稿済み。

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 「天下を取ることは小事に過ぎず、義を貫き背筋を伸ばすことの方が大事である。」

 新しい民主党代表に、唯一小沢氏代表続投を積極的に公言していた鳩山氏がなりました。『自発的「小沢氏代表辞任」を促す』という奇妙な言説を繰り返し公言していた渡辺恒三、藤井裕久両最高顧問は、小沢氏を「ポストに無頓着」、「政治能力稀有者」と評した発言を公に繰り返しています。鳩山氏は小沢氏に執行部内ポストを与えてその能力の最大発揮を期待しているようですが、95票の非小沢と目される勢力に担がれた岡田氏処遇とのバーターもあり、その判断で苦境に陥る可能性が大きくなるかもしれません。自らの信念を貫いて小沢氏を執行部内に置けば所謂「西松問題」に関わる批判を民主党内外から浴びかねないし、非小沢勢力の意を汲んで小沢氏を執行部外に置いて一定の活動を任せれば所謂「小沢院政」批判を通じて所謂「西松問題」に関わる批判を民主党内外から浴びかねない。、鳩山新代表には、大久保秘書の公判日程と選挙日程の兼ね合もあり、民主党の党としての所謂「西松問題」に関わる立ち位置を明確にするのは難しいのでしょうが、曖昧にしたままではそれを常に問われ続けるでしょう。それでも、岡田氏を幹事長職など最重要職に迎え入れ、小沢氏を執行部外に置いて活動自粛をさせればいくらか所謂「小沢院政」批判はあろうとも、民主党に対する批判は和らぐでしょうが。

 以下の文章は他のテーマに投稿したものですが、ここにも投稿しておきます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 < 民主主義の危機は解決を見ぬまま残された >

 私は常々渡辺恒三氏、藤井裕久氏を敬愛して止みませんし、両長老の方々が、民主党の置かれた難しい状況に苦慮されていることは理解できます。しかし、今回、氏等の自発的「小沢代表辞任」を“促す”という奇妙な言動は、民主党やこの国の民主政治に大きな禍根を残す一助となりました。それは、

 1.敵対勢力が仕掛けた罠、プロパガンダの不当性を調査検証し、抗弁論立てする努力を怠った。

 官憲の仕掛けた『「攻勢に立つ野党、民主党」の首を獲れ!』の号砲に、専ら大衆迎合扇情報道に勤しむマスメディアと守勢に立つ敵対勢力のプロパガンダが呼応して一斉に「小沢氏代表辞任」の流れを作られましたが、あろうことか見識と思慮深さを求められて長老の座に担がれたはずの氏等がその流れを補完し、増長させる役割を担ったのです。それは、元党首菅氏に向けられた「年金未納問題」に、調査・検証不十分なまま菅氏を辞任に追いやり、その後の冤罪発覚にも抗弁の資格すら失った民主党の大きな過ちを再び繰り返す手助けをしたと同じなのです。

 この事件は、当初から多くの識者の指摘に見るまでも無く、“法適用基準の恣意的変更”と“法適用の恣意的選別”という検察暴挙であったわけで、「攻勢に立つ野党、民主党」の党首に不当に浴びせられた汚名は、官憲の不当な政治介入という「民主主義の危機」です。この単純で最重大な問題に、抗弁論立ての試み努力を怠り、ただ“作られた民意”に流されるままの当事者民主党を容認、補完したのです。

 2.国民へ政治の正しい情報の提供と道理の啓蒙という代議員の使命を指導する役割を怠った。

 自らの未熟な政治能力を棚に上げ、政治的道理が那辺にあるかの思慮、その道理を国民に説得・啓蒙する努力を怠った「小沢氏代表辞任」を要求した民主党議員達に、結果としてその無思慮、怠慢の正当性を与えてしまいました。それら民主党議員達が「民意」を盾に「小沢氏代表辞任」を要求していたことは、敵対勢力が官憲を使って仕掛けた罠、プロパガンダに当事者民主党がまんまと乗せられ、また、それら民主党議員達の背後に潜む“敵意を持った同胞”への補完・援護をもする結果を齎しました。

 そもそも代議員としてその能力に委ねられた役割は、「民意を政治に代弁する」とともに「国民に政治の情報・道理を啓蒙する」ことである筈で、正しい情報や道理を伝えられないまま形成されている民意をそのまま汲み取る単なる「汲み取り屋」では無い筈です。巷では「民主党の選挙は風頼み」と揶揄されますが、この間それら民主党議員達が取った行動は【風=「民意」】「汲み取り屋」そのままで、その「汲み取り屋」に正当性を与えたものに他ならないのです。それら民主党議員達を指導・教育する役割を担っていたはずであったにもかかわらず、彼らを間違った認識と行動へと誘い、あるべき姿に導く役割を怠ったのです。

 というもので、氏等の無思慮・怠慢は民主党だけに留まらず、この国の「民主主義の危機」を国民から隠す唾棄すべき愚挙であったと思います。

 民主党が繰り返した「不当な党首辞任」の軽挙妄動は、ただ単に民主党の問題に限らず、特に今回の事件はこの国の「民主主義の危機」という民主国家の存立そのものに禍根を残すものとなってしまいました。

 次期政権与党とも目される野党民主党の長老渡辺恒三、藤井裕久両氏が取られた今回の愚挙は、民主党の問題に留まらず、この国の「民主主義の危機」という民主国家の存立そのものに禍根を残すものとなってしまいました。
 
 小沢代表を自発的に辞任させて、自発的「小沢氏代表辞任」を要求していた民主党議員の稚拙な策謀や大衆迎合扇情報道に勤しむマスメディアのオートファージ的キャンペーンは一時収まるでしょうが、この事件が民主党に、この国の民主政治に投げかけた問題はそのまま残されたままです。その民主党議員達やマスメディアは、この問題に纏わる事柄を状況に応じて再び蒸し返して国民を扇動、誘導し、また誤った「民意」を作る試みをするはずです。換言すれば、上述した問題核心を検証し、論理的な解答を得て国民に提示するまでは、繰り返し繰り返し蒸し返して、その民主党議員達が唱える誤った正当性「民意の汲み取り」に論拠を与え、大衆迎合扇情報道による誤った「民意」作りというオートファージの旨味を堪能するはずです。国民と共にこの問題に正対して考察や議論をする絶好のチャンスは失われてしまいましたが、この問題が残っている以上、何時かはその論理的解答を得なければなりません。民主党にはその中心にいる当事者として、メディアにはその本来の役割として、今後、不断に考察・議論をし、解答を得る努力をしていって欲しいと願います。

 渡辺恒三氏、藤井裕久氏両党長老の方々には、この騒動で残した禍根の大きさ深さを再考し、今後の氏等の言動のあり方を正して欲しいと願います。

 以上。過言があれば、思い余ってのこととご容赦下さい。さらに、駄文、誤字脱字あればご容赦下さい。

*  この投稿への反論は拝読するに止め、直接お応えすることは控えます。機会があれば別投稿にて私見を書かせていただきます。あしからず。
** まさか無いと思いますが、転載される際は論旨変更不可、誤字脱字訂正可でお願いします。(笑

 投稿者: ばろんでっせ | 2009年05月16日 08:44
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 以上、『この人に訊く!』小沢代表辞任騒動:渡部恒三氏(民主党最高顧問)に投稿。

 政局は“一寸先は闇で”すが、上杉謙信の言葉

  「天下を取ることは小事に過ぎず、義を貫き背筋を伸ばすことの方が大事である」を引き合いに出した新民主党代表 鳩山 氏には、是非、この信念を貫いていって欲しいと願います。

 投稿者: ばろんでっせ | 2009年05月17日 05:21

 二見氏の論説にわが意を得たりと感動しました。日本の閉塞感は、口先ばかりの改革を叫ぶ自公政権をずるずると引き延ばすことに与したマスメディア、有識者と名乗る人たちの責任に負うところが少なくない。日本の将来を論ずることなく、目先の動きに国民の目を向けさせ、思考停止させてきたのである。健全な政権交代ある民主的な議会制民主主義を実現するためには、マスメディアの偏向を排除しなければならない。これからも正論を声高く発信していただきたい。
 いよっ!、二見節・・・。

 以下注釈

 「燕雀(えんじゃく) 安(いずく)んぞ 鴻鵠(こうこく)の志を知らんや」[史記(陳渉世家)]
 漢詩原文=陳勝曰(いわ)く・・・、燕雀安知鴻鵠之志哉。

 意味=燕や雀のような小さな鳥に、どうして鴻(おおとり)や鵠(はくちょう)のような大きな鳥の心がわかろうか。(小人物は、大人物の遠大な志を知ることができない。) 後に楚王となる陳勝が、若い時に大言を嘲笑されたのに対して言ったことば。鴻鵠=鴻(おおとり)と鵠(はくちょう)。大きな鳥をいう。転じて、大人物。

          豊後の小兵衛

 二見さんの小沢論おおいに賛同いたします。しかし、この問題に対してマスコミはもはや黙過、黙認しているどころか、民主党による政権交代阻止の「急先鋒」になっていると思います。本日の朝日新聞は、「鳩山代表は宇宙人」とか「ハト撃退作戦」とか、およそかつての朝日では考えられなかった下品な言葉で報じています。もちろん総代表は小沢氏であることには変わりありませんが、どうみても「政権交代阻止」の意思がにじみ出ているように思えてなりません。

 誇り高き自由人 二見氏
 完熟した知識人 ばろんでっせ氏
 このお二人の論説が連続して掲載され、すばらしい映画を観たような気分になりました。サムライ小沢が槍キズ、刀キズを負いながら敵陣に切り込む、ぬるま湯藩のへなちょこ大名、渡辺、家老藤井が助けを出すことなく見てみぬふり、討ち死にすればいいぐらいに思っている。しかし、サムライは敵の首を獲る。良民は見ていた。立ち上がりサムライを讃える。政権は替わり、渡辺、藤井は永蟄居になる。このようなシナリオになりました。

 本当です。今回の民主党議員の対応は、今でも許されないことだと思っています。何故、第3者委員会とは別に党として検察のあり方、マスコミのあり方について訴えなかったのか? 何故、国民に理解を求めようと努力をしなかったのか?それぞれの議員が矜持と信念を持ってこの問題に対峙するべきであった。岡田氏が言った。「これは小沢さんの個人の問題だから、党として検察を批判するものではない」と。この人は、実質終わった。完全な失言である。その他の中堅、若手の方々もそうである。テレビには度々出るが、明らかに偏向をしていると思われえる番組の進行に呼応したような発言の連続である。冷戦構造時代の社会党議員のような振る舞いである。前原さん、枝野さん、仙石さん、我々国民は見抜いています。あなた方は、本当は、民主党をゆ党の存在のままにしておきたいのですね。その方があなた方に都合がよいと思われても仕方がないと思いますね。
 すごいです。読んでいて、惹きこまれました。以下、私が印象深く感じたところを抜粋させていただきます。

>「自公の狙いは、小沢を潰し野党連立政権を阻止することにある。『年金改革、農業改革などは出来なくなり、より厳しい格差社会になる』」と説明している。検察は「新しい国のかたち」を否定したのである

>戦後の日本政治史で、本気で政権を狙う野党は存在しなかった。自民党の長期政権を暗黙のうちに是認し、与野党は「呉越同舟」という名の舟に、仲良しクラブよろしく同乗し、「泰平の眠り」をむさぼっていた。それを覚ましたのが「小沢丸」という蒸気船である。

>オバマ米大統領は、核廃絶や弱肉強食の新自由主義・ネオコン路線との決別を表明し、不況から脱却しようとしている。日本も、「15兆円のばらまき予算」程度の知恵しかない麻生自公政権との決別を宣言してもいいのではないだろうか。

>金融恐慌の最中、北朝鮮の「核の脅威」を口実に、「自衛のための先制攻撃」「日本も核武装」を声高に言いはじめた輩が悪夢のような歴史と二重写しになってくる。いまの自民党には,加藤紘一などほんの一握りの人々を除いて、タカ派ばかりで、しかも、「きのうのハト、きょうはタカ」のコウモリである。

>「平成維新」を待望する私たちは、広い視野、大きな度量で小沢を見る必要があるのではないだろうか。

 全くおっしゃるとおりです。「平成維新」を待望する私たちは小沢さんを熱烈に支持すべきであると思います。

 二見さんは小沢氏の民主党に居た政治家であり、その民主党の姿勢を戒めている。その通りだと多くのジャーナルの読者がそう思っています。本当に大変な政治生活の経験者らしい、誇り高き自由人です。純粋に小沢氏を見ている姿は、我々の期待する小沢氏そのものを語って頂いていると思います。だれもがこの日本の民主主義、つまり主権在民の政治を守って行く事を願ってやみません。特に検察の横暴、裁判制度の勝手な制定。国民は政治の中でたんなる道具、金ずるとしか存在していない。国民の税金をむさぼる役人。政治資金をむさぼる自民党議員。彼らにこの民主主義は邪魔なのかもしれません。時代を変えて来たかこの政治家は命を懸けた政治家だ。国を変えると言う事は1人の政治家ではどれ程力があっても無理でしょう。その弱点を自民党は良い様に利用し、医療費カット、介護費カットと政治家にはメリットの無いものには非情に処理。このたびの麻生は公共事業、基金と官僚と政治家に利権のある補正を赤字国債を過去に無い額を発行予定。その為に麻生は漆間と組んで国策捜査まで指示した。まるで吉田爺の真似事か。だから世襲はダメなのだ。新しい時代を付く先見の明のある政治家でないといけないのだ。国民は新しい時代を望んでいる。それを読めない自公政権の成す術の無いさいごの手段。国民が今目覚めないと、自公は変わらない。

 ばろんでっせ さんへ

 人名は正確に書かないと、せっかくの論が台無しになりますよ。

 渡辺恒三 → 渡部恒三

 二見氏のご意見に全く賛同いたします。

 志がなく与党の立場にしがみつく自公は無惨ですが、この国の旧来の大マスコミは、更に全く無様、無惨な有様です。

 鳩山新体制になっても、相変わらず小沢暗躍説を流布するだけでなく、民主党の入り口扉に貼られた黒いスクリーンを「小沢負の遺産」と呼び、このスクリーンが取り払われるかどうかが「民主党の透明性の試金石」と言うに及んでは、あまりの強引で幼稚な言いがかりに、開いた口の顎が外れます。

 彼らは、小沢氏を攻撃することで、一体何を守ろうとしているのか?何か得があるのか?

 あるんでしょうねぇ。厚生労働省の分割案も、讀賣グループ会長の渡邊恒夫氏のアイデアらしいですが、つまりは、マスコミという公器を使って、個人的な名声や与党に影響を与える快感を得るという、低俗なメリットが。もちろん、記者クラブという特権階級の栄にも浴せますしね。

 しか〜し、小沢氏の魂が注入された民主党政権になれば、そんなメリットや特権はなくなりますものね。小沢氏なんて、大連立の時には、むしろ渡邊恒夫氏をだしに使う器ですからね。民主党の政策通の若手の皆さんも、ゆめゆめマスコミの煽てや脅しに乗らないでくださいよ。ホントに。

 あと1つ、大マスコミのばかばかしいお話を一席。
 大マスコミは以前から言ってはいましたが、鳩山新体制に変わったことで「政権交代が目標と言うけれども、民主党政権になると、どういう世の中になるのかが不明である。目指す国の形や社会のあり方明確にすることが課題である」なんてことを、最近よく偉そうに改めて言ってますが、いやはやです。民主党が目指す国と社会のあり方は、以前から明確に言っているではないですか。鳩山新代表も改めて表明されていましたよ。(THE JOURNALの読者なら先刻ご承知でしょうから改めて書きませんが)

 それを分かって大マスコミが言っているなら民主党潰しの悪意が見え見えで彼らの底の浅さが透けて見え、分からずに言っているのなら単なる馬鹿ですな。

 ということで、高野氏も言われているように、NETメディアが大マスコミに伍するメディアになるよう、バンバン投稿し、家族友人知人にTHE JOURNALの存在を宣伝しましょうね。

 民主主義の根幹に関わる問題であるのに、その部分を隠蔽している。日本の国家国民そのものが、実は奴隷的存在から脱する事無く存在して来たのではないかと思う。戦後も主権在民と言いながら、官僚一党独裁政治が続いて来たのは「お上」というものを自らの上に存在するものとして認めて来たからではないのか。それは総体的なな国家観として、支配する者とされる者が大きく存在し、それ無くしては成り立たないが如くにである。民衆の力で時の権力を倒し、民衆の手による政治を確立した歴史が無いところにある。大阪の橋下知事が「地方は奴隷だ」との発言があったが、その通り国民を奴隷と見なしているのが「奴ら」なのだ。その「奴ら」の足下を揺るがす存在が小沢一郎なんだと思う。その小沢一郎を恐れるが故に、露骨な選挙妨害をして来た。「奴ら」の手先を動員しての攻撃は逆にそれほど危機を自覚している事の裏返しなんだろう。無知な(失礼)国民の目を、事の本質を隠したバラマキで覆い隠す。長年の「奴ら」の常套手段だ。しかし今回は、陰謀を画策したにも関わらず、似非世論調査の支持率さえ上げる事が出来なかった。「奴ら」にとって深刻な危機なのである。過去幻想以外の何者でも無かったものが、小沢一郎によって現実のものとして現れたのだ。事の本質を見極めるのは難しいものだが、今回の小沢一郎への攻撃が多くの国民の目を明るい方向へと向かわせている。政治家としての器が違いすぎる自民、公明与党は、小沢一郎攻撃をするしか無いのだ。口を開けば「説明責任」石原伸晃など「我が党では議員辞職している」親の七光りで議員をやっていられるだけの人間がよく言えるものだ。身の程を弁えないとはこの男の事を言うのだ。毎日「小沢一郎が怖い」と叫んでいるようなものだ。民主党内の甘の議員諸君!小沢一郎は君たちも含め全てを飲み込んで、「政権交代」と言う一点のために満身創痍で前線で戦っている事を考えてもらいたい。国民のために政権交代を目指す気があるのか否か。敵は甘くはないのだ。

 民主党第三者委員会
 平成21年5月13日 今後の方針について

 今後、民主党 小沢一郎代表、鳩山由紀夫幹事長の党役職変更後であっても、当事者としてヒアリング実施を依頼する。但し、日程調整が不可能な場合には第三者委員会からの質問書に対する書面で代える。
 (最終報告書)
 5月27日までに報告書をまとめ、民主党に提出する


 大丈夫なのか、有耶無耶にするんじゃないだろうな。鳩山、小沢に第三者委員会に出席させろよ

 信者は相変わらず、検察批判を繰り返しているが民主党と小沢個人は逃げ腰だ。検察と戦う姿勢が全く見られない、おかしいのなら戦えばいい。民主党は、批判はするが実際には何もしていない。つまり、批判しかできない党だ

 小沢は、豪腕などと言われているが実際は世論に叩かれ・マスコミにも叩かれ・検察にも叩かれている。それでもたいした反撃もできず、姿を隠してほとぼり冷めるのをじっと待っている

 自民党を無理やり擁護し民主党を批判する三宅っていう評論家と同じで、立場は違いますがこちらもヤバいぐらい偏った記事ですね。






(私論.私見)