西和暦換算、西暦和暦の知恵

 (最新見直し2008.12.29日)

【西暦和暦対照】
 西暦和暦対照は、「西暦・和暦・干支対照表」が役に立つ。暦については「暦法」に記す。

 案外知られていない便利な和暦→西暦の換算法をご紹介します。年代の正確な理解は歴史研究には必須ですもんね。

和暦 明治 大正 昭和 平成
洋暦換算数値 ―33 +11 +25 +88

【和暦、西暦、年齢、干支対照速見表】
 115歳までの年齢、和暦、洋暦速見表(目下100歳まで「元号・西暦・年齢 早見表」転載)
※年齢は誕生日以後の満年齢数です。誕生日前の場合は1を引いて下さい。
年 号 西 暦 年 齢 干支
明治 41 1908 100
42 1909 99
43 1910 98
44 1911 97
明治 45 1912 96
大正 1
2 1913 95
3 1914 94
4 1915 93
5 1916 92
6 1917 91
7 1918 90
8 1919 89
9 1920 88
10 1921 87
11 1922 86
12 1923 85
13 1924 84
14 1925 83
大正 15 1926 82
昭和 1
2 1927 81
3 1928 80
4 1929 79
5 1930 78
6 1931 77
7 1932 76
8 1933 75
9 1934 74
10 1935 73
11 1936 72
12 1937 71
13 1938 70
14 1939 69
15 1940 68
16 1941 67
17 1942 66
18 1943 65
19 1944 64
20 1945 63
21 1946 62
22 1947 61
23 1948 60
24 1949 59
25 1950 58
26 1951 57
27 1952 56
28 1953 55
29 1954 54
30 1955 53
31 1956 52
32 1957 51
年 号 西 暦 年 齢 干 支
昭和 33 1958 50
34 1959 49
35 1960 48
36 1961 47
37 1962 46
38 1963 45
39 1964 44
40 1965 43
41 1966 42
42 1967 41
43 1968 40
44 1969 39
45 1970 38
46 1971 37
47 1972 36
48 1973 35
49 1974 34
50 1975 33
51 1976 32
52 1977 31
53 1978 30
54 1979 29
55 1980 28
56 1981 27
57 1982 26
58 1983 25
59 1984 24
60 1985 23
61 1986 22
62 1987 21
63 1988 20
昭和 64 1989 19
平成 1
2 1990 18
3 1991 17
4 1992 16
5 1993 15
6 1994 14
7 1995 13
8 1996 12
9 1997 11
10 1998 10
11 1999 9
12 2000 8
13 2001 7
14 2002 6
15 2003 5
16 2004 4
17 2005 3
18 2006 2
19 2007 1
20 2008 0

【西暦の起源】
 西暦は、西洋諸国をはじめ世界で広く用いられている暦で、イエス・キリスト生誕年を紀元元年としている。つまり、西暦は、キリスト紀元となっている。もっとも、イエス・キリストの実際の生誕は4年〜6年以上さかのぼるという説が有力である。

 現在、この西暦が国際標準(スタンダード)になっている。西暦の起源は、イエス・キリストの死後500年以上たった後の6世紀前半である。6世紀当時は、ローマの皇帝にディオクレティアヌスが即位した年の284年を元年とする暦が使われていたが、皇帝がキリスト教徒を弾圧したため、ローマの修道士が、当時の記録からイエス・キリストの誕生日を起源としたといわれている。

 なお、21世紀の始まりが2000年なのか、それとも2001年なのかについて論争が有り、カトリックの中心・バチカンは、2000年を21世紀の初めの年としている。これに対して2001年が新世紀という側は、西暦の初めの1年目を「紀元0年」とはしないで「紀元1年」としたことを根拠にしている。(「田村譲・氏の用語解説」参照)

【世界の暦一覧】

 主な暦法の一覧を掲げる。(「田村譲・氏の用語解説」参照)

暦名  紀元 西暦2001年01月01日は
西暦  イエス・キリスト生誕年
ユダヤ暦  旧約聖書「創世記」の天地創造が紀元 5761年テベットの日(第4の月曜日)6日
イスラム暦  メッカからメディアに移った年(太陰暦−サウジアラビアなどのイスラム諸国で使用) 1421年10月06日
和暦(皇紀)  神武天皇即位の年 2661年01月01日
仏暦  釈迦(しゃか)の没年(タイで使用) 2544年01月01日

【和暦の元号】
 日本の和暦には天皇制に基づく元号が使われる。7世紀ごろ中国から移入されといわれているが、天皇の代替わりに合わせて元号を変更する「一世一元」の元号制は、1889(明治22)年に制定された旧皇室典範で制度化された。つまり、現在の元号は、明治以降のものでわずか1世紀の歴史しかなく、それ以前は天災などによりたびたび改元されていた。

 第2次世界大戦の敗北により、日本国憲法が制定されたとき、元号は主権在民の原則に反するものとして廃止されたが、政府は、1979(昭和54)年に(天皇元首化の動きのなかで)新たに元号法を制定し、「一世一元」の元号制を復活させ、現在に至っている。

 1994年、大阪地裁は、大阪府豊中市で卒業証書への西暦表記を巡って争われた日本人の中学卒業生の裁判で、卒業証書発行の権限は校長にあり、西暦、元号どちらでも違法ではないとの判決を下している。現在、西暦で表記したり、西暦と元号を併記する学校が増加している。(「田村譲・氏の用語解説」参照)

【明治の改暦】
 1872(明治5).11.9日公布の「太政官布告(第337号)」により、1カ月後の翌1973(明治6)年1月1日から太陽の動きによって時間を決める太陽暦の現在の暦(新暦)が使用されるようになった。これを明治の改暦という。

 当日は、それまで使用されていた古代以来の「月の満ち欠けが暦のベース」である太陰暦(天保暦)で1872(明治5)年12月3日であったので、1872年の12月は1日と2日の2日間しかなかったこととなる。この年に神武天皇即位を紀元とする皇紀(神武天皇紀元)が同時に制定された。

なお、現在世界の共通の暦となっている太陽暦はグレゴリオ暦といい、16世紀にローマ法王グレゴリオ13世がそれまで行われてきたユリウス暦の閏年を4年ごとに1回を400年間に97回に改訂したもので、これにより暦日と季節のずれはほとんど生じなくなった。(「田村譲・氏の用語解説」参照)





(私論.私見)