スパイの左翼党党中央潜入考 |
Re:れんだいこのカンテラ時評その四 | れんだいこ | 2004/12/20 18:28 |
2004.12.19日付け産経新聞記事「親中国の党首、実はスパイ オランダで元書記長が告白」は貴重な情報を漏洩している。れんだいこ風に纏めれば次のようになる。 2004.12.17日、英BBC(電子版)が17日報じたところによると、1960年代、オランダ情報当局のスパイがオランダで親中国の左派政党を結成し書記長を務めた。この間、中国から資金提供を受けつつ中国に関する内密情報を当局に報告していた。その情報がオランダを通じて米中央情報局(CIA)に伝達されていた。 元書記長は訪中した際、故毛沢東主席とも握手したことがあり、冷戦終結後の90年代に政党を解散するまで、活動資金として中国側から総額約100万ポンド(約2億円)を受け取った。 元書記長は東西冷戦、中ソ対立のさなか、中国側から米国との関係改善について相談を受け、この打診がワシントンに伝わり、1972年のニクソン米大統領の北京訪問につながった。かくて米中両国の和解となった。元書記長は「後悔したことはほとんどない。冷戦終結に貢献でき光栄に思っている」と話した、というものである。 我々は、この特ダネ記事から何を窺うべきか。れんだいこは、1・オランダ情報当局のスパイが、2・親中国派左派政党を結成し、3・書記長の地位に就き、4・中国側から活動資金を貰いつつ、、5・中国情報をオランダ情報当局に流し、6・その情報が米中央情報局(CIA)に伝達されていた、ことを重視する。 そして思う。これは、果たしてオランダだけのことであろうか。親中派党派に限りの現象だろうか、ここを思案せねばなるまい。己の属する組織を凝視せよ。 れんだいこは、この問題を次の三点から考察したい。一つは、スパイの左翼党の党中央潜入問題、二つは、党中央スパイのスパイ活動の実態問題、三つ目は、そのスパイ活動の果たした歴史的行為の評価問題。 しかし、世上の関心は違うようだ。れんだいこ的関心には向わず、「政党幹部はなぜ次々と訪中するのか? 中国へ賄賂をもらいに行く為か?」と云うところに興味を覚えているようである。続いて、このところの日本の政界の与野党首脳の中国詣でが、「中国側に籠絡される恐れ」を懸念しているようである。勿論、米国ポチ化の流れは懸念されない。 れんだいこは思う。同じ情報を前にして、なぜこう理解が違うのだろう。いろんな見方があって良いにしても、肝心のところの押さえがバラバラというのはどっちかが変調だろう。 オランダの左翼党の党首がスパイであり、親中派として立ち働き、中国詣でしてその情報を当局へ流していたという事実の告白に対して、それをそのまま取り上げて論ずることが本来の論点となるべきなのではなかろうか。なぜいきなり、日本の政党の要人の中国詣でが怪しい説に向わねばならないのか。それは、れんだいこ的関心の後の話ではなかろうか。 れんだいこ的関心の喧々諤々へ向わないまま、後の話にこそい勤しむというのはどうも解せない。早分かりが過ぎるのも良し悪しだ。 それはそうとNHKの海老沢会長の辞任騒動もいかがわしい。れんだいこによれば、相対的にではあるがNHK報道、その他番組は出来が良い。民放各社の馬鹿番組の洪水の如き垂れ流しを思えば、よう頑張っている。プロジェクト・Xは特に良い。 元々ナベツネ批判の合唱が必死の情勢局面で、俄かに海老沢問題が勃発している。意図的に海老沢批判に捻じ曲げられているキライがある。デンパのそういう手口に毎度毎度ヤラレテイル姿が嘆かわしい。 2004.12.20日 れんだいこ拝 |
(私論.私見)