男性より女性のほうが長生きともいわれますが、“喫煙による肺ガン”リスクは、男性より女性のほうが高いことをご存じですか?「同じように喫煙していたら、男性と女性のリスクは同じなんじゃないの?」と思いますよね。でも、そうではないことが判明したのです……!そこで今回は、医療法人財団健康院理事長・折茂肇さんと株式会社ファンケル名誉会長・池森賢二さんの著書『病気にならない人の「考え方」』などを参考に、タバコが原因の肺ガンが女性に多い理由についてご紹介します!
女性が長生きする秘密は染色体にあった
タバコが原因の肺ガンが女性に多い理由の前に、まずは、女性が長生きといわれている理由を見てみましょう。性別を決めるのは“X・Y染色体”であるという話を聞いたことはありますでしょうか? 男性は“XY”で、女性は“XX”になるとか。<XXかXYか。これが男女の違いを決定づけますし、男女の免疫力にも関係しています。具体的には女性に二つあるX染色体に女性が長生きする秘密が隠されているのです>平均寿命のデータを見ても、約7歳“女性のほうが長生き”のようです。女性は2つの“X染色体”を持ち、この染色体が免疫機能に関係した遺伝子を数多く含んでいるとのこと。このことから、女性は男性よりも強い免疫を持ち、病気になりにくく長生きの傾向にあると考えられています。
女性が肺ガンになりやすい理由も染色体にあった
前述のとおり、染色体の組み合わせによって女性のほうが長生きということがわかりましたが、同著によれば、“喫煙による肺ガンのリスク”は、男性よりも女性の方が高いといいます。それはナゼなのでしょうか?<その理由として、最新の疾学研究では、気管支細胞の増殖を促す「ガストリン放出ペプチド受容体」の関与が明らかにされています。(略)この受容体(外界や体内からの変化を受け取り、反応する細胞)の遺伝子はX染色体に存在していますが、女性は男性よりも発現量が多く、喫煙によってグングン増えることが確認されています>染色体の組み合わせが、XXの女性は、XYの男性に比べると、肺ガンを発生させるリスクを持つ遺伝子(X染色体)を2倍持っているということ……! このため、喫煙による肺ガンは女性のほうがなりやすいのだそうです。
喫煙していると“卵子の老化”も進行してしまう
『WooRis』の過去記事「卵子の老化が進む!? タバコが“妊娠・出産”に及ぼす3つの恐ろしい影響」によれば、喫煙によって卵子の老化がどんどん進行していくとのこと。不妊や流産のリスクが高まるだけでなく、閉経の時期も5~10年早くなることがあるといわれているそうです。「20代だからまだ大丈夫」と思って、リスクを知らずにタバコを吸っていると、あとで泣くはめになるかも……。喫煙の習慣がある女性は、ご自身の身体や健康のことを考え、今すぐタバコはやめたほうがよさそうですね。以上、タバコを吸うことによる女性の健康リスクをご紹介しましたがいかがでしたか?女性がタバコを吸うことには大きなリスクがあることをよく知っておきましょう。妊娠・出産を考えている方は、タバコは絶対NG! 神様が与えてくれた“免疫力の強さ”に感謝しつつ、健康的な生活を送りましょうね。