9月10日、鉢呂議員の経済産業大臣の辞任は、正直、脱原発の針を大きく逆転させてしまった気がする。特に、昨日のネット会見、TWEETにおける皆様の感想を見てない方々は、新聞情報を「正」とすることから、鉢呂氏は失言により辞任という文字だけが躍ることになろう。
さて、本ブログの目的は、皆様に、企業分析と言う立場から、脱原発に必要な情報を整理することにある。そこで、金融庁が作成している「EDINET」という会社の財務情報システムを検索したところ、新聞各社の情報が開示されていることが判明した。速報版につき、若干、荒い説明になるが、議論のたたき台をお示しする。
1.開示されている全国紙の業績
(1) 直近期の決算
社名 売上高 経常利益 当期純利益
(百万円) (百万円) (百万円)
毎日 248,361 2,221 -960
産経 133,419 1,978
668
日経 303,574 11,774 6,253
朝日 466,534 15,473
5,064
読売を除く、4社の決算は開示されている。まずは、儲かっているか否かの議論からは、毎日だけが赤字決算をしている。故に、広告料収入維持という薬を得たい という方向に働きやすい。
(2) 各社の業績推移
共通事項は5年前に比し、売上高が2割減少している点に注目。これは企業からの広告収入の減少と言われる。3年前は軒並み各社赤字。広告を着実に支払う広告主に頭が上がらないマスコミの影響の大きさを理解して頂ける。
@毎日新聞の業績推移
決算期
売上高 経常利益 当期純利益
(百万円) (百万円)
(百万円)
H19年3月 296,330 6,506
2,577
H20年3月 292,696 6,443 2,228
H21年3月 279,332
651
-1,211
H22年3月 265,137 2,462
421
H23年3月 248,361
2,221
-960
A産経新聞の業績推移
決算期 売上高 経常利益
当期純利益
(百万円) (百万円) (百万円)
H19年3月
202,164 2,908 1,216
H20年3月 199,604
3,038 648
H21年3月 159,653
209
-2,612
H22年3月 140,609 1,773
252
H23年3月 133,419 1,978
668
B日本経済新聞の業績推移
決算期 売上高 経常利益 当期純利益
(百万円) (百万円) (百万円)
H18年12月 385,192
49,698 26,423
H19年12月 384,960 42,354
21,893
H20年12月 362,874 18,065 4,882
H21年12月 315,414
-3,709 -13,216
H22年12月
303,574 11,774
6,253
C朝日新聞の業績推移
決算期 売上高 経常利益 当期純利益
(百万円) (百万円) (百万円)
H19年3月 598,415
26,593 11,554
H20年3月 572,918 22,240
4,647
H21年3月 537,278
-327 -13,914
H22年3月 470,297
-2,032
-3,346
H23年3月
466,534 15,473
5,064
今日は、さわりだけ、後ほど、仔細に分析します。