山里会考

 (最新見直し2010.12.23日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「三宝会」と並ぶ小沢パッシングの黒幕「山里会」について確認しておくことにする。

 2010.12.22日 れんだいこ拝


 「山里会」とは、読売新聞社主の渡邊恒雄ことナベツネの主宰で、米国大使館前のホテルオークラの日本料亭「山里」で定期的に開催される会合を云う。ベテラン評論家と政治家との会合となり、売り出し中の政治家も「席に呼ばれたらようやく一人前」といわれるほどの影響力を持った。「山里会」常連メンバーの評論家・屋山太郎氏が語る。「記者の枠を超えた人です。組閣や自民党役員人事に力を持ち、何人もの政治家が『入閣させてほしい』とナベさんに頼みに来る。政治家がへりくだる人でした」。

 元々は「読売新聞社長の渡邉恒雄、政治評論家の中村慶一郎、早坂茂三らでつくる勉強会」として始まった、とある。と云うことは、この時点で早坂茂三はナベツネ派に掴まっていたことになる。と云うことは、これがいつの時点かは分からないが、田中真紀子が早坂茂三を斬った背後事情であるかも知れぬと云うことになる。

 山里会はナベツネ、氏家とベテラン政治記者による会合で、事実上、ナベツネの権力基盤となっている。メンバーは定かでないが朝日新聞や毎日新聞のベテラン編集委員、政治担当の辞め記者、政治評論家が顔を出している。メンバーとして、ナベツネ(読売系)、三宅久之(毎日系、屋山太郎、中村慶一郎、岩見隆夫(毎日系)、早野透(朝日系)らの面が割れている。ナベツネと大勲位の中曽根元首相はキッシンジャーに繋がる親米派であり、このラインが常連となって要するに朝日、毎日その他のノ―タリンを組み敷いていることになる。これに喜々として参上する方の見識が疑われるところだが、三宅久之、岩見隆夫辺りなら無駄な説教になろう。

 山里会は、首相であれ誰であれ政局の「時の人」となっている政治家ないしは要人を呼んで政局談議するところに特徴が認められる。してみれば、三宝会がフリーメーソン的結社方式で人集めすることに意味を見出しているのに対し、より高級な政治家問診機関と云えよう。構図的には、山里会がトップ機関、三宝会は所詮その下部機関と云うことになるのではなかろうか。しかし、ナベツネも既に高齢で、もうお終いだろう。誰が後継するのだろうか。面白いことに後継難に悩まされている。我が世の春を謳歌したナベツネは良くても、こ子分どもは面を割らされただけのことになりそうである。まぁ一時でも連れ子で権勢ぶったのだから良しとしなはれ。

 2010.12.23日 れんだいこ拝






(私論.私見)