「売文売弁御用評論家」考(副題 汚いぞ三宅久之)

 更新日/2017(平成29).8.8日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 「洋行エージェント人士リスト考」でマスコミ界に於けるネオシオニズム系のれっきとしたエージェントを確認したが、次にその配下の売文、売口御用評論家群像を確認しておくことにする。

 2010.05.01日 れんだいこ拝


Re::れんだいこのカンテラ時評721 れんだいこ 2010/05/02
 【「売文売弁御用評論家」考(副題 汚いぞ三宅久之)

 2010.4.19−20日、自民党の小渕政権で、1998.7月〜99.10月まで内閣官房長官を務めた野中広務氏(84歳)が、TBSのニュース番組「官房機密費の真実」で官房機密費の流用実態を明らかにした。これを仮に「官房機密費使途に関する野中元官房長官証言」(略して「野中証言」)と命名する。機密費とは、「国の事務または事業を円滑に遂行するために使用することが認められた国の機密経費」で、官房長官が取扱責任者となって政治的判断で運用することになっている。

 野中氏は、「野中証言」をした意味について次のように述べている。「政権交代が起きた今、悪癖を直してもらいたいと思い告白した」、「私ももう年。いつあの世に行くか分からんから。やっぱり国民の税金だから改めて議論して欲しいと思った」。建前は、こういう弁になる。

 「野中証言」の意義は、「歴代政権が使途や支出先を明らかにしていない内閣官房報償費(機密費)の実態の一端を、元官房長官経験者が語ったこと、官房機密費が本来の目的である情報収拾以外の様々な目的で流用されており公私混同が甚だしい実態を明らかにした」ことにある。野中氏は、4.23日、沖縄の那覇市内で開かれたフォーラムの基調講演の中でも、この問題に触れている。その後の報道各社の取材に対しても同様の発言をしている。
 
 「野中証言」は次のように述べている(れんだいこ文責)。概要「総理の部屋に毎月1000万円、衆院国対委員長と参院幹事長に月500万円ずつ持って行った。これは野党工作などに機密費が使われていたことを示唆している。政界を引退した歴代首相には盆暮れに毎年200万円、顧問料といった感じで渡していた。外遊する議員に50万〜100万円渡した。野党議員に多かったが、『北朝鮮に行くからあいさつに行きたい』というのもあった。こちらから持って行った人も居れば、持って行って断った人もいる。機密費には『引き継ぎ帳』があって、歴代官房長官の間で引き継がれていた。『引き継ぎ帳』には、毎月の固定費が5000万円にのぼり、多い月には7000万円以上になっていたことが記されていた」云々。

 「野中証言」にはもうひとつ注目発言がある(れんだいこ文責)。概要「政治評論をしておられる方々に盆暮れに『付け届け』としてカネをお届けした。政治家から評論家になった人が、『家を新築したから3千万円、祝いをくれ』と小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった。前の官房長官から引き継いだノートに、政治評論家も含め、ここにはこれだけ持って行けと書いてあった。持って行って断られたのは田原総一朗さん一人。言論活動で立派な評論をしている人たちのところに盆暮れ500万円ずつ届けることのむなしさ。秘書に持って行かせるが『ああ、ご苦労』と言って受け取られる。テレビで立派なことをおっしゃりながら盆と暮れに官邸からのあいさつを受けている評論家には亡くなった方もいる」云々。

 かく「税金ドルボー、公金横領ともいえる官房機密費の運用実態」の一端が明らかにされた。こうなると、野中官房長官以降の機密費の使われ方をも詮索せねばなるまい。森、小泉、安倍、福田、麻生政権時代、この種の使われ方が抑制されていたのか、もっと酷かったのか、ここを明らかにさせねばなるまい。こうなると急きょ「官房機密費問題」が浮上せねばならない。「2009.9月、麻生政権の前官房長官が政権交代直後に2億5000万円もの官房機密費を引き出した」ことも含め大いに騒ぐべきである。

 ところが、実際のマスコミの動向はどうか。単発取材に限定し封殺に向かっている風がある。早くも「TBSがこの動画を著作権侵害とかで、YouTubeから削除させたようですよ。TBS製作の他のドラマやニュースなどは一杯残っているのに、なぜ、この動画だけかなりあわてて抹殺したのだろう?」と伝えられている。例によって、「著作権侵害理論」で削除させたようである。著作権がこういう風に使われていることを凝視せよ。これがマスコミの動向である。「小沢民主党幹事長の政治とカネ問題」には首ったけで報道し続けて来ているにも拘わらずである。これは何を意味するのだろうか。「何者かの意思」が介在していると看做すべきではなかろうか。こう問わねばなるまいところ問わせない自称インテリが多過ぎよう。

 以下、政治評論家の公金横領に限定させて言及する。

 機密費の受け取りを拒否した評論家として、わざわざ田原総一朗の名が挙げられている。その理由は不明である。田原は安堵していようが、貰わなくても良いだけの待遇を得ておれば貰ったも同然だろうが。みのもんたも然り。何故ちやほやされているのか胸に手を当てて見るが良い。これに対して、貰ったと云われる政治評論家リストは次の通りである。三宅久之、石見隆夫、岸井成格、橋本五郎、後藤謙次、星浩、河上和雄、宮崎某(宮崎哲弥?)、後藤謙次、テリー伊藤、北野タケシ。この連中は、一昔前なら切腹ものだろう。こうなると、最近ヤケに小沢批判のボルテージを上げ始めている評論家諸氏にも、機密費かどうかはともかくこの種のカネが渡っている可能性を詮索せねばなるまい。

 怒るべきは次のことである。よりによって、こういう御仁が口を揃えて「政治とカネ問題」で小沢を叱責している。ここが共通している。こうなると、茶番劇、厚顔無恥を通り越した「カネの為に平気で売文売弁する走狗売国奴」と云うべきではなかろうか。こういう手合いが今後もヌケヌケとテレビに登場するとなると「政治見識」が問われるべきであろう。それこそ政治的道義的責任があろうに。かくてブーメランが自分の下に戻ってる破目になる。

 中でも、三宅久之ほどケタくその悪い御仁はおるまい。2010年現在、ビートたけしが司会する討論番組「テレビタックル」に毎回登場して、もっともらしい顔と大きな声で「民主党批判」や「小沢たたき」を繰り返しているらしい。れんだいこはニュース系以外のテレビを見ないから分からない。

 れんだいこは、小泉政権時代、田原ともども「小泉名宰相論」を唱え続けていたことでマークしている。コメンテーターとして頻繁にテレビに登場し、のべつくまなく「小泉政治」を持ちあげ、自衛隊のイラク派兵、道路公団民営化、郵政民営化を後押ししていた。その三宅久之が機密費を貰って御用発言していたとなると、これはお縄頂戴となるべきではなかろうか。東京地検よ、こういう時にこそ乗り出せば良かろうに。「天の声捜査」に精出すよりよほどまともではなかろうか。

 「ウィキペディア三宅久之」を窺うと次の話が出てくる。「早稲田大学第一文学部卒業後、1953年、毎日新聞社入社」とある。れんだいこは、とんだ先輩を持ったことになる。「1971年から1972年にかけてのいわゆる沖縄密約事件をスクープし、後に逮捕され、毎日新聞を去った西山太吉の直属の上司(政治部デスク)だった。2008年、『サンデープロジェクト』のインタビューで、『その後、なぜ政府を追求しなかったのか」という問いに『そんなことをしたらスポンサーがみんな降りてしまうから不可能だった』と語った」。

 これによると、三宅久之は、「西山太吉の直属の上司の政治部デスク」として西山氏を庇う立場にありながら見殺しにしたんだと。これを突っ込んだ田原を煙たがっているそうな。「歯に衣着せぬ辛口評論で茶の間の人気を集め、テレビでも活躍する様になった」とも記されている。これはオカシイ。機密費貰いながら御用提灯言論するのを「歯に衣着せぬ辛口評論」だとは云うまい。「ネオシオニズムの意を汲む露骨なお調子乗り言論で覚えめでたく、出ずっぱりしている」と記すもんだろうが。

 「読売新聞社会長の渡邉恒雄とは新聞記者時代からの友人」、「渡邉恒雄の代弁者として各種メディアに登場することがある」、「中曽根康弘元総理をはじめ、政界関係者と深いパイプを数多く持つことで知られている」ともある。もう分かった分かった、これぐらいで良かろう。お前には用はない。

 2010.5.2日 れんだいこ拝


Re::れんだいこのカンテラ時評723 れんだいこ 2010/05/06
 【「官房機密費問題−野中証言考その2」】

 先の「売文売弁御用評論家考(副題 汚いぞ三宅久之)」が好評だったので、第二段として「官房機密費問題−野中証言その2」を書き付けておくことにする。内容があまりに由々しきことなので、少し力を抜いて確認してみる。

 野中証言によって、小沢民主党幹事長の金権問題を格別に追及していた御仁が揃いも揃って官房機密費を貰っていた売文売弁士どもであったと云うことが判明し、小沢に弁明責任、政治責任を追及していたブーメランが手前に帰って来た。さて、この御仁たちは今後、どういう風に弁明し、或いは弁明せぬまま引き続き小沢に弁明せよと迫り続けることができるのだろうか。

連中は、視聴者の顔が見えないことを良いことに、今後もしゃべくり続けるのだろうか。手前は見えなくても、一億国民に見られていることを知るべきだろうに、そのことさえ意に介せずの厚顔無恥ぶりをいつまで晒し続けられるのだろうか。ここが非常に面白い見どころになってきた。既にテリー伊藤は痛痒を覚えず出張っているとのことである。  

 副島隆彦氏の「2010年5月5日付け今日のぼやき」は次のようにコメントしている。「私としては、同業者というほどでもないが、以下に列挙されている、この馬鹿な男たちがこれで、テレビ・コメンテーター出演というあぶく銭( 一回、5万円ぐらいだ。私も過去に出ていたから知っている)の収入を無くすのだ。私は、同業者として、彼らの末路を、哀れに思わない訳にはゆかない。彼らは遂に墓穴を掘った。もはや彼らはテレビで偉そうなことは、今後一切言えなくなった。本当にそうだろう。・・・・それでも言うだろうか。そうなったら恐れ入る。日本は、こういうダニたちが言論人、評論家を名乗る国なのである」。

 実に然りであろう。

 フォーカスの2000.5.31日号が、「極秘メモ流出!内閣官房機密費をもらった政治評論家の名前」を掲載している。これによると次のように報ぜられている。竹村健一200万、藤原弘達200万、細川隆一郎200万、田原総一朗100万、俵孝太郎100万、早坂茂三100万、三宅久之100万とある。これを仮に「フォーカス証言」と命名する。これによると、三宅久之は既にこの頃から売文売弁していることになる。

 こたびの「野中証言」に基づき、以下、収賄側の政治評論家を推定する。云わずもがなであるが、推定であるから断定ではない。但し、単なる憶測では意味がない。或るスケールを当て、有り得そうな御仁を炙り出して見ることにする。要するに、ネオシオニズム論を媒介させれば良い。そのエージェント性の強いものほど貰っている可能性が高いと云うことになる。

 なぜなら、この連中の性根、人品、骨柄らがそもそも下等なからである。ネオシオニズム・エージェント化したのもそうだし、官房機密費に手を出すのもそうである。辻褄は合っている。普通は、ましてや言論人の場合には、イカガワシイ金には手を出さない。こういうものに容易に手を出す者に限って、人様にキレイ潔癖清潔であれと説教する御仁が多い。

 思えば、相撲界での朝青竜の角界追放劇を想起せよ。本業であれほど素晴らしい相撲を見せていた朝青竜を、本業外のささいなことでケチをつけ、口をきわめて罵詈雑言し、角界追放当然論を述べていたコメンテーターが居たとする。その御仁が官房機密費を貰っていたとすればどうなるか。本業で不正を働いていたことになるのだが、「穴があったら潜みたい」では済まないだろう。水戸黄門様がお出まししたら、きっと所払いを命ぜられるであろう。そういう意味で、やくや、チンクシャ女が貰っていないことを祈る。

 ここでは話を大きくし、官房機密費に限定せず、イカガワシイ金を貰って売文売弁しているかどうか基準で精査することにする。果たして何人がスル―することができるだろうか。

 田原総一朗は、野中証言では「機密費の受け取りを拒否した評論家」として、わざわざ名が挙げられている。が、「フォーカス証言」では受取人として出てきている。これを思えば、野中官房長官時代には受け取らなかったか、何らかの事由で受け取らなかったとされていると読むべきだろう。深い理由は分からない。

 「政治家から評論家になった人が、『家を新築したから3千万円、祝いをくれ』と小渕(恵三)総理に電話してきたこともあった」に該当する者は誰か。野中が官房長官時代の1998−99年時点で政治評論家になっていた「元与党系の大物議員」とは、ハマコーが臭いことになる。但し、「家を新築した」経緯があるのかどうか分からない。小渕との親しさではありそうな話ではある。他にも居ないかが気になる。

 「北朝鮮に行くために機密費をせびっていた議員」とは、1999年に北朝鮮へ訪朝議員団の団長としていった村山富一元首相が臭いことになる。その他エトセトラが考えられる。

 「テレビで立派なことをおっしゃりながら盆と暮れに官邸からのあいさつを受けている評論家には亡くなった方もいる」にある「亡くなった方」とは誰か。飯島清が臭いことになる。飯島清をネット検索すると情報が出てこない。と云うことは意図的に抑えられていることになる。よって死因も分からない。中曽根−石原を提灯し続けたネオシオニスト系の典型的な御用評論家であったが、こういう羽目に遭うということだろう。

 御用タレントとしては、テリー伊藤が臭い。みのもんた、北野(ビート)たけしの名が挙げられているが、貰う必要もないほど稼いでいるので本当に貰ったかどうか分からないとすべきだろう。貰っていたとすれば、大まかな意味での日頃の御用系発言の謝礼としてであろうが、それにしても貰う性根がケチ臭い。大田光(爆笑問題も挙げられているが、真相は分からないとすべきだろう。まだ若いのに貰っていたとすれば筋が悪いことになる。その点、お笑いタレントに徹している「タモリ」や「さんま」は噂にも上らず、逆にエライと云うことになる。 

 御用キャスターとして、読売−日本テレビ系の辛坊次郎、読売新聞特別編集委員の橋本五郎が臭い。どちらも有りそうである。共同通信社上がりの後藤謙次はどうだろう。元「三宝会の世話人」と云うことでもある。貰っていたとすれば、かなり筋が悪いことになる。元NHK記者にしてフジテレビ系「FNNスーパーニュース」のコメンテーターを務める木村太郎は分からない。貰っていたとすれば不見識極まりないことになる。ところで、一時代を画した久米宏、筑紫哲也はどうなのだろう。貰う必要もないほど稼いでいるので貰ったとは信じられない。古館伊知朗も然り。鳥越はどうか。貰っていないことを祈る。TV朝日の三反園、小宮悦子はどうか。貰っていないと思うが、まさか。

 新聞社出自のコメンテーターとして、毎日系の三宅久之が筆頭で臭い。こいつには良心と云うものが感ぜられない。岩見隆夫はどうかな。当然の如く貰っていた気がしない訳でもない。岸井成格はどうかな。分からないとしておこう。元読売新聞記者の大谷昭宏はどうかな。臭うとしておこう。時事通信社の田崎史郎も臭い。裏のありそうな抜け目なさの表情をしているから。朝日新聞編集委員の星浩は分からない。貰っていたとすれば裏表のある御仁だということになる。他にもいるだろうが、れんだいこはあまりテレビを見ないから分からない。一体、該当せずは誰だろうか。この線から探した方が早い気がする。

 フリージャーナリスト系コメンテーターとして、河上和雄(元・東京地検)が臭い。こいつはロッキード事件以来のかなり玄人筋のネオシオニズム・エージェントである。臭うとしておこう。法知識に長けており合法的な貰い方をしているかもしれない。宮崎哲弥はどうか。人品骨柄から見て有りそうである。他にも、桜井よし子、北村弁護士、屋山太郎、福岡正行、上杉隆、池上彰、青山繁晴の面々が考えられる。該当する者も居れば該当しない者も居よう。

 森田実はどうなんだろう。「森田実の言わねばならぬ」は、この問題に今のところ言及していない。目下、異常な小沢パッシングしているところが臭い。確実に該当せずは副島隆彦と思われる、エライ。そう云えば、立花隆はどうなる。官房機密費問題は分からないが、イカガワシイ金貰いの、それこそ元祖元凶だろうに。こういうのが、よりによって人の金権問題を論う癖がある。これが世の中と云うものだろう。

 文藝評論家・山崎行太郎氏の「毒蛇山荘日記」(2010-05-05)の「小泉政権時代の官房機密費、御用文化人買収工作を暴き出せ。“サンプロ”レギュラーメンバーは全部クロだろう」によれば、「小泉・竹中構造改革の旗振り役を勤めた田原総一朗司会のサンプロ・レギュラーメンバーは、全部、クロだろう」とある。れんだいこは見ないので分からないが、誰々なのか知りたいところである。  

 纏めとして、れんだいこは思う。官房機密費を貰ったかどうか、そのことにより売文売弁したかどうかで精査して、両方に該当する者は永久追放されるべきだろう。これを禊と云う。日本の伝統的お祓い方法である。昔と違って命まで取ろうと云うのではない、甘んじて去れ。かくして人材登用が為され、前任者の轍を踏まないジャーナリストが誕生する。そうやって遣り繰りするもんだろうが、どうなるのだろうか。

 マスコミが、この問題を取り上げたらエライ。自主規律ありと認めよう。採り上げなかったら、どういうことになるのか。明日から、その姿が見えるふふふ。

 2010.5.6日 れんだいこ

Re::れんだいこのカンテラ時評729 れんだいこ 2010/05/17
 【「官房機密費問題−野中証言考その3】

 れんだいこはテレビを見ないので聞き書きになるが、「たかじんのそこまで言って委員会」が、「売文売弁御用評論家の官房機密費着服事件」を採り上げたらしい。これが面白いので確認しておく。

 切り込んだのが売り出し中の上杉隆で、「噂の三宅久之」に「あんたは官房機密費を貰いましたか」と単刀直入に質問した。これに答えて三宅が、藤波孝生官房長官時代の話を持ち出して「付け届け」を貰っていたことを認めた。

 これは、二つの意味で興味が湧く。一つは、藤波官房長官時代と云えば中曽根政権下になる。つまり、中曽根政権時代に言論買収されていたことを物語る。もう一つは、そんなに古い時代を持ち出さなくても小泉政権時代にはどうだったのか白状させなければならない。野中証言は小渕政権時代のことである。以降、森、小泉と下る。この小泉時代に貰っていたのか貰ったことがないのか、三宅の小沢訴追の弁に従えば「説明責任がある」。あるいはごく最近では「政治倫理委員会」ならぬ「言論倫理委員会」なるものがあったとして証言させなければならぬ。これも手ぬるいと云うのならば、偽証罪に問える国会証人喚問せねばならぬ。当然公開で。

 三宅よ、これに答えて見よ。俺は堪(こら)えてつかぁさい、小沢はそうされるべきだなどと今も本気で云うなら、閻魔さまが出てきて二枚舌を抜いてくださるだろう。そう云えば、中曽根と小泉に歯の浮く「名宰相論」をぶっていたなぁ。「中曽根名宰相論、小泉名宰相論の正体見たり、機密費花」と云っておこう。

 ともかくも、三宅久之は認めた。但し、ヌケヌケと次のように言い訳している。「あのね、記者とかね我々評論家のように自由業として混同してもらったら困るんですよ。記者はビタ一文だって貰ってはいけませんよ。会社から給料もらってるんだから。 評論家っていうのは、色んな不特定な事で稼いでいるわけですよ。 講演もしますよ。講演して謝礼貰って悪いですか」。

 三宅の詭弁術が面白いので採り上げておく。聞かれているのは官房機密費授受問題である。その答えが、「講演代貰って悪いですか」だと。これについては「阿修羅コメント」で、「盆暮れに500万円ずつ毎年もらって『講演料と思った』はないだろう(笑)」と速攻の評が為されている。こう云う風なのを典型的な「すり替え居直り」と云うのだろう。れんだいこの詭弁論理学に抜けていたので付け加えておこう。詭弁論理学については次のサイトに記してある。

 「【性悪論法】論理学」
 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/gengogakuin/jissenronrigaku/jissenronrigaku_syowaruronpo.htm)

 ところで、他の面々はどう述べたか。辛抱が「田原さん貰いました?」と訊ねている。田原は、「野中さん貰ってないって言ってくれてるじゃん」と答えている。辛抱は、「少なくても私の知る限り一人もいません。私も貰ってない」とも述べている。こういうのを「掛け合い漫談遣り取り」と云う。辛抱は返す刀で上杉に対し、「貰ってる人が多い?わかった名前言ってもらおう。言ったらいいじゃん、はっきりと名前、誰と誰が貰ってるって」と、強気に授受人の氏名公開を迫っている。

 この遣り取りは二つの意味で興味深い。一つは、ここまで云う辛抱は貰っていないのだろうなぁと云う推測が成り立つ。但し、ここまで云う辛抱が貰っていたことが判明したらタダでは済まない。辛抱よ、手前は小沢訴追に対して「天の声」までの詮索を煽り続けている。その同じ論法で「天の声詮索」してみた場合、天地神明に誓って貰っていないと云えるのか君は。もう一つは、辛抱の氏名公開請求の裏には、「具体的な氏名は絶対に公開されない」と云う確信のようなものがあり、その強みで上杉に氏名公開を迫っている風がある。歴史はいずれ辛抱堪らず白状するようになろう。

 「阿修羅コメント」の特選を採り上げておく。「三宅は本当にしどろもどろだった。辛抱は貰ってるかどうかはわからないが、仮に貰って無くてもあれは調子に乗りすぎ。一体何故あれ程むきになる必要があったのか」。「政治評論家に500万どころか、機密費で2ちゃん工作もしていた模様」。「辛坊はナベツネの腰巾着ですから官房機密費もらわなくても現政権をボロクソに叩けばごほうびたっぷりもらっているでしょう」、「三宅、辛坊、金は自分たちが政治と金問題で鳩山総理や小沢幹事長に偉そうに求めていた説明責任を身をもって示して欲しい!この番組での発言では到底説明責任は果たされていません!」。

 さて、「たかじんのそこまで言って委員会」の感想を述べておく。「売文売弁御用評論家の官房機密費着服事件」を他のテレビ番組が採り上げていない中で話題にしたのは値打ちもんである。切り込み役を引き受けた上杉隆はあっ晴である。もっと鋭い切り込みができようが、誰も切り込まない中での引き受けはご苦労である。それにしても又かよ小沢叩きには滅法強い週刊現代がダンマリしている多分。

 上杉と云えば、小泉時代には名宰相論を唱えていたと記憶する。どこでどう改心したのか最近のジャーナルぶりは他の小心ものに較べてイキが良い。今も飯島と繋がっているなどと云うことはマサカあるまい。最大に褒めれば、かっての小泉式構造改革路線を真に受け続けている貴重人士で、歪曲許さずで初志貫徹しているのかもしれない。願うらくは裏取引せずカネに転ばず、東京湾に沈められれば本望と飯島と渡り合って欲しい。そうやって生き延びれば筋金入りと云うことになろう。

 2010.5.17日 れんだいこ拝

Re::れんだいこのカンテラ時評730 れんだいこ 2010/05/18
 【「官房機密費問題−野中証言考その4】

 2010.5.28号「週刊ポスト」が、官房機密費受領問題を正面から取り上げている。「マスメディアは既に『けもの道』にどっぷり浸かっていた!」、「『世論誘導工作に巨費投入』の全容を白日のもとに曝し出せ」、「なぜ大新聞・テレビは野中広務氏が暴露した『官房機密費』を追及できないのか」の見出しが並ぶ。

 こうなると、ライバル誌「週刊現代」と比べて見ねばなるまい。あらまっやっぱり影も形もない。「週刊現代」は講談社、「週刊ポスト」は小学館発行。恐らく今後は講談社は斜陽化、小学館は奮闘努力の甲斐あって未だ脈ありと云うことか。僅かなシグナルで、こういうことが分かる。

 それにしても、「週刊現代」はこれで立て続けに「松岡農相変死事件」、「三井環現役検事の検察裏金告発事件」、「官房機密費受領問題」をスル―したことになる。いずれもジャーナル的に重要な意味を持つ事件ばかりなのだが。毎号叩くのは小沢幹事長ばかりという政治主義的偏向を繰り返している。「週刊ポスト」と比べて編集長次第でかくも論調が異なることになるという好例となっている。そろそろ「週刊現代」見るのもやめようか。ところで編集長は誰なんだ、誰か教えてほしい。公共関心事だから構わないんだ。

 ところで、「週刊ポスト」記事は次のように述べている。野中氏から拒否したと名指しされた田原総一朗の弁として、「受け取るのが永田町の常識で、拒否するのは非常識」とある。オィオィ田原よ、ジャーナリストが臆面もなくこう云ってはお仕舞いよ。そういう常識観の御仁が小沢民主党幹事長の「政治とカネ」疑惑を追及していることになるが、唖然とするしかない。

 れんだいこ史観によれば、田原とは、ロッキード事件で角栄包囲網の敷かれる中、果敢に「アメリカの虎の尾を踏んだ田中角栄」論文を発表し、角栄政治訴追派の虚構の正義を衝いた。これにより注目された言論士であった。その後の田原は、カネと出世で籠絡されたとしか考えられないがネオシオニズムの虜(とりこ)になり、約束通り出世街道を登壇し今日の地歩を固めている。ズブズブの検察ファンの立花とは毛色が少し違うが、共に身売り派には違いない。こういう御仁に限って、正義ぶるところがある。老いた今、ナベツネ同様に老醜を晒すだけの誰も見向きもしないピエロになる。一時の栄華に良心を売った者の行く末は必ずこうなる。これが歴史の法理である。

 中村慶一郎は、「政治評論家に官房機密費を配っていたのは事実です・・・自民党政権時代の悪習であり、恥部ですよ。・・・」と認め、本人は受け取りを否定している、とある。中村がこう認めているということは、貰っている者をかなり知っていると云うことだろう。中村証言の意義は、野中証言を追認したところにある。

 ところで、れんだいこは「自民党政権時代の悪習」だとは思わない。政治のツネだと思う。問題は、買収された者が買収言論に走ることにある。族議員が金主命令により族利権に走るのと同様である。れんだいこは、言論利権に手を染めている者が族利権を批判している構図が我慢ならない。中村慶一郎は本来、官房機密費の生態を知っているなら、それによる言論買収の実態を告発すべきだろう。「自民党政権時代の悪習」などと言い逃れしてはならない。言論界のメンツにかかわる重大事として内部告発するのが筋だろう。まっ期待するだけ野暮というものだろうが。

 「週刊ポスト」は次のように指摘している。「欧米などは機密費が日本の20倍から30倍と多額だが、アメリカなどでは『2ドル・ルール』『5ゴル・ルール』があり政治家からコーヒー代などを越える金品の提供を受けてはならない、という自主的ルールがあるという。日本では、特に政治部記者に対しては日常的に官房機密費が配られていた歴史があり、官房長などとのオフレコ会食で秘書が現金付き手土産を記者に渡す。記者の転勤や出産、家の新築などの機会に官邸から現金入り(5・10万円)の祝いの品が届けられる、ということだ。その記者が社の幹部になり、退職後は政治評論家を名乗りだす。そこでもまた機密費に与り、審議会などのメンバーでまた機密費を受け取る。こうしたことが何十年と続けられてきた、と思うだけでゾッとする」。

 こうなると、日本の言論界は、否世界でも恐らく実態は同じなんだと思うが、要するに大人に成人していないんだな。まだ子供段階であり、これを悪質にすると「ケモノ道」になる。「ケモノ道」と云うとヤクザが代名詞だが、紳士ぶって上品そうに弁舌し先生先生と持て囃されている連中が実は「ケモノ道」界隈に棲んでいる御仁であるという舞台裏が見えたということだな。

 こ奴らは、紳士ぶるだけヤクザより質が悪いと云えるかも知れない。何しろ足りると云うことを知らないらしい。稼いでいるうえになお欲しがるらしい。ブリがつくのかなカネというものは。何に使うんだろうね。れんだいこもあやかりたいが教養が邪魔する。

 もとへ。要するに、「官房機密費受領問題」は、「政治とカネ問題」で小沢を突いていた連中に、同じ論理と論法でブーメランが戻って来たと云うことにある。連中がどう弁じるのか居直るのか、小沢のそれより百倍面白い。これを書けば売れるだろうに、新聞各紙が一様に沈黙している。恐らくこのままどの社も記事にしないのだろう。それでいて、紙面委員会などがあってさも真っ当そうに検討していると云うからお笑いである。

 只の一社でも良い、どの社が「言論とカネ問題」特集を組むか組まないか、当てっこしたくなる。腕組みして考えたら、共産党の赤旗が浮かんだ。しかし今、野党同盟で自民党と口裏合わせて民主党批判のボルテージ挙げている時でもあり組むだろうか。それより例え組んでも、お定まりの角栄が元祖元凶、小沢が悪いと云う風にすり替えるんだなきっと。得心する方にも問題ありだよね。だから他のところで探すとえーとえーと。

 2010.5.18日 れんだいこ拝

【「週刊現代」編集長・鈴木章一情報】
 「韃靼人」氏が、「週刊現代」編集長・鈴木章一を次のように紹介してくれている。(「【「官房機密費問題−野中証言考その4】  れんだいこのカンテラ時評730」)

 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと、

 鈴木章一編集長時代(第二期)

 2009年6月に部数低迷に歯止めをかけるため、鈴木が編集長に返り咲いた。編集長交代と同時に社員編集者を他部署に移すなどのリストラを断行した。就任後は、政治経済芸能などの事件報道、疑惑追及が比較的少なくなったが部数減に歯止めがかかっていない。またメディア批評誌創によると同誌の赤字が 20億を超える水準にまで達しており出版社の経営を左右する事態にまで追い込まれていると指摘している。[16]。

 鈴木章一編集長時代

 ジャーナリストの岩瀬達哉による年金未納問題追及キャンペーンを行う。その後、国会などで年金問題が扱われる契機となる。さらに政府の年金CM に出演していた江角マキコの年金未納問題をスクープ。この報道は、政治家の年金未納問題の発覚に繋がった。ジャーナリストの溝口敦を起用し、大阪の食肉加工業者「ハンナン」の浅田満の牛肉偽装事件を追及するレポート『食肉の王』を連載。同和問題に鋭く切り込み、後の詐欺容疑での立件のキッカケを作った。外部のジャーナリストのスクープ記事を掲載する一方、契約記者のギャラや取材費などを切り詰めた結果、雑誌の収益は上がったものの現場の士気が低下。仕事が出来る記者が他誌に転職する事態となり、部数減を招いた。また自身も2004年に「噂の真相休刊号」に部下の女性編集者との女性問題を報道されたことで、新雑誌企画室へ異動させられ事実上更迭された[4]。

 4.^http://www.uwashin.com/2004/new0404_12.html ●週刊誌が東京都の「不健全図書」条例でコンビニ販売で大ピンチ『ポスト』はヘアーヌード全廃で編集長も交代『現代』編集長は失脚!

 成る程、ご立派な編集長ですね(韃靼人)


 「韃靼人」氏が、「週刊現代」編集長・鈴木章一を次のように紹介してくれている。(「噂真時評 『現代』編集長は失脚!「鈴木は新雑誌企画室へ異動」(2004 年07月12日」)

 噂真時評

 ●週刊誌が東京都の「不健全図書」条例でコンビニ販売で大ピンチ 『ポスト』はヘアーヌード全廃で編集長も交代 『現代』編集長は失脚!

 男性週刊誌はまさに冬の時代に突入してしまったようだ。なにしろこの7月1日から施行された東京都青少年健全育成条例の改正により、都に「不健全図書」指定されるとコンビニ等の販路で取り扱ってもらえなくなるのだから、出版社にとってはまさに死活問題である。しかもその判断基準は実に曖昧であることが大問題。すでに見せしめ的に『週刊大衆増刊号』などが指定を受けているが、この条例は青少年保護を隠れ蓑にした実質的な表現の自由に対する検閲行為に他ならない。

 以前『噂の真相』では個人情報保護法だけでなく、この法案の危険性もずばり指摘していたが、ここにきてその危惧が現実のものとなってしまったようである。そんな中、いち早い変わり身を見せてたのが『週刊ポスト』だ。海老原高明編集長が「脱ヘアヌード宣言」を出し、篠山紀信などの大御所の連載もバッサリ切ったのは周知の通り。ところがその海老原編集長、この宣言の直後に交代してしまった(笑)。どうやら、新体制で新しい誌面をということらしいが、先日アナウンサー・勝景子と結婚したばかりの海老原本人はともかく(そういえば、最初にこの2人の交際をスッパ抜いたのはウワシンだったが)、残された編集部員たちはかなりの混乱ぶりだ。後任には副編集長が昇格するといわれているが、苦戦は必至。実際、宣言後の部数では、早くも「実売で70%を切った号も出た」との話も洩れ伝わっている。

  一方、『週刊ポスト』のライバル誌、『週刊現代』でも鈴木章一編集長の交代劇があったので、そのきっかけをつくった責任上、このコラムでも触れておこう(笑)。

 最終休刊号グラビアで掲載した部下の女性編集者宅への通いが問題になったようで、当初は、「鈴木は上層部に『あれは引越しの手伝いだった』と言い張って、結局お咎め無し。相手のO嬢もあの夜の残業代を請求したくらい(笑)」(講談社関係者)ということだったが、やはりそんな弁明では済まなかったようだ。鈴木は新雑誌企画室へ異動となり、後任には、『フライデー』の出桶編集長が出戻っている。

 ともかく、各週刊誌とも新体制の下で動き出したものの、しばらくは東京都というお上の顔色を窺いながらの手探りが続きそうだが、こんな厳しい状況だからこそ、週刊誌は本来の持ち味でもあるゲリラジャーナリズムを発揮して石原都知事に対抗してほしいものだ。(2004 年07月12日)


Re::れんだいこのカンテラ時評731 れんだいこ 2010/05/19
 【「官房機密費問題−野中証言考その5、今や「週刊現代問題」を語らねばならない】

 れんだいこは、昨日のブログ「官房機密費問題−野中証言考その4」で週刊現代の異常記事性を告発した。編集長が誰か知りたいと願ったところ、「韃靼人」氏が早速に「鈴木章一」を教えてくれた。今や「週刊現代異常記事性問題」が採り上げられるべきだと思う。これを仮に「週刊現代問題」と命名する。これについてコメントしておく。

「週刊現代問題」の意味は、昨年、政界における政権交代が為されたにも拘わらずマスコミジャーナル界が依然として旧政権御用下にあり、早晩「マスコミジャーナル界の政権交代」を行わなければならないことを示唆しているところにある。既にはっきりとジャーナル界が政治的に遅れており醜態を露わにしている。その遅れた水準から政権交代政権を攻撃し続けているという変態性にある。こうなると望まれているのは、新しい革袋時代のジャーナルということになろう。「週刊現代問題」は、このことを示唆している。

 今日たまたま昼休みに本屋へ立ち寄った。時間がなかったので雑誌コーナーを見やり、急いで何か一冊買おうとしたのだが、何と揃いも揃って保守系と云うか実はネオシオニズム系のものばかりであった。ならば、れんだいこが欲する左派系のもので、これはというものがあるかと云えば「情況」ぐらいなもので、後はあっても読もうとは思わないばかりである。今日の本屋は中堅クラスだったので、そのどれも置いてなかった。これが本屋の現実である。

 れんだいこが思うのに、政界の政権交代に応じたジャーナル界の政権交代が起こらなければウソだ。これが起こらないのは偶然ではなく起こらないようにコントロールされているからだと読む。自由市場のようで実は市場制限され過ぎているのではなかろうか。つまり監視管理社会に入っているということだ。このことに気づかなければなるまい。今はネットで足りると云っても、寝床まで持ち込むのは難しい。やはり手軽なのはブックではなかろうか。その良質ブックが余りにも乏しい。

 これはブックのみではない。「官房機密費問題−野中証言」が教えるのは、テレビ等に出演するコメンテーターの相当数が「言論とカネ」問題で汚れている者が多過ぎると云うことであり、このことはコメンテーターの世代交代を要請していると云うことでもある。連中により憲法改正論、自衛隊海外派兵論、国際責任論、軍備増強論、アジア不安定論、北朝鮮脅威論、消費税増税論、公共事業不要論、著作権強化論、鳩山政権批判論、小沢幹事長政治訴追論を朝から晩まで聞かされているのだが、れんだいこ的にはもううんざりだ。既に食傷気味からアレルギーへと定向進化しており、もうじき見まい聞くまい運動に向かうことになろう。

 「週刊現代問題」は、編集長・鈴木章一が余りにも露骨にネオシオニズム奴隷編集ぶりを見せつけることにより、却って覚醒効果を生む結果となった。飛びつけば面白く売れるのに「松岡農相変死事件」、「三井環現役検事の検察裏金告発事件」、「官房機密費受領問題」をスル―することにより、言い逃れの効かない形で事態を鮮明にした。最新情報では、小沢幹事長政治訴追事件で、平野貞夫氏が「森英介元法相の大久保・小沢秘書逮捕逆指揮権発動」を告発している。これは国会喚問必至の重大事件である。しかし、週刊現代が採り上げることはなかろう。むしろ、不都合なことは無視して相変わらず小沢ネタに狂い咲きし続けるだろう。

 これをいつまで許すのか、不売運動されて壊滅的打撃を受けるまで止めないのだろうか、講談社にはこれが問われている。しかし、前門にネオシオニズム虎が居り、云う事を聞かなければ広告料が止められる。後門に人民大衆オオカミが居り、虎の云う事を聞き過ぎれば不売運動で苦しめられる。さてどうするかが問われている。講談社に近未来の出来事を痛苦に受け止める力があるのだろうか。

 れんだいこがこう云っても、御身保身の出世主義亡者にはカエルのツラにションペン説教でしかなかろう。そもそも愛仕事心、愛社心のない者には何を云っても届かない。職場を愛することができない者には愛国心も愛民族心も育たないのは当然と云えば当然で売国奴エージェントが一番良く似合う。ということはやはり人材を替える以外にないということになろう。各戦線で新たなる人材登用せよ、これが政治医学者れんだいこの処方箋である。

 2010.5.19日 れんだいこ拝

【平野証言考】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK87」の月読氏の2010.5.30日付け投稿「わたしはこれで記者を堕落させた 「機密費」で接待 「女」も用意 ― 平野貞夫・元参院議員に聞く (j-cast)」を転載しておく。

 官房機密費を政治評論家に配った――野中広務・元官房長官のこんな発言が波紋を広げている。「政治と金」を厳しく追及してきたはずのマスコミの側に「マスコミと金」の問題が急浮上した形だ。政治部記者の「接待」を機密費で面倒みたと話す、かつて小沢一郎氏(現・民主党幹事長)の懐刀といわれた平野貞夫・元参院議員(74)に話を聞いた。

 接待うけた記者がその後出世していった

 ――官房機密費の対マスコミ使用について、直接経験したことを聞かせて下さい。

平野  昭和40(1965)年の終わりから2年間ぐらいの話です。当時、衆院事務局に勤務しており、園田直・衆院副議長の秘書を務めました。園田さんに言われて竹下登・官房副長官のところに報償費(官房機密費)を月々300万円とりに行き、その大部分を私が管理していました。野党対策費として旅行の際の餞別に使ったり、副議長担当の記者対策にも使ったりしました。当時はまだ、テレビではNHKの記者だけで、あとは大手の新聞、通信社。20代の記者もいたけど、多くは30から35ぐらいで、40歳近い人もいました。担当記者を連れて、赤坂や銀座の料亭へ行ってクラブへ行って……ランクは中級でしたがね。それから記者たちはこちらが用意した「女」とホテルに泊まってました。私は途中で抜けるのですが、園田さんから「ちゃんと最後まで接待せんか」と怒られたこともあります。その費用をこちらが持ち、1度に20〜30万円、月に1回程度といった感じでやっていました。

 ――記者に抵抗感はなかったのでしょうか。

 平野  それが当たり前の時代でしたから。でも、朝日新聞の記者だけは応じませんでした。「自分の信条だ」とか何とか言ってました。ほかの記者は、政治家や派閥と仲良くやって情報を取る、それが仕事だと思っていて、後ろめたさは持っていませんでした。また、そういう記者がその後出世して行きましたよ。封筒の厚さからすると、30万円程度かそこら

 ――今の話に出てきた記者の中で、今も政治評論家などで活躍している人はいますか。

平野  活躍というほどではないですが、現役の評論家もいます。某紙では幹部になった人もいますが亡くなりました。

 ――そうした慣行は、ほかの政治家担当の記者たちの間でもあったのでしょうか。また、いつごろまで続いたのでしょうか。

 平野  私たちが特別な事をしている、という意識は当時全くなかったですね。野党対策もマスコミ対策も「世論対策」という意味では同じでしたから、広く行われていたと思います。以降は、私たちの10年下ぐらいまでは続いたでしょうか。感覚的に、ですが。

 ――ほかにも機密費のマスコミへの使用経験はありますか。

 平野  非自民・共産の連立政権である羽田孜内閣(1994年)のときにあります。当時私は参院議員で、自民を離党し小沢(一郎)さんたちと与党の新生党にいました。あるとき、熊谷弘・官房長官と私とある政治評論家の3人で食事をすることになったのですが、熊谷さんが急に行けなくなりました。その際、評論家の人に渡すようにと熊谷さんから封筒を預かりました。中は現金で、厚さからすると、30万円程度かそこら、50万はなかったですね。料理屋で渡すと彼は自然に受け取りました。あれは間違いなく機密費でしょう。そう説明を受けた訳ではないですが。彼は今でもテレビなどで時々見かける活躍中の人です。名前は言えません。20年、30年後に使途公開するルール必要

 ――平野さんは、過去にも機密費に関して大手マスコミの取材を受けられ、野党対策に使った話などをされています。当時の記事に機密費の対マスコミ使用の話が出て来ないのは、削られたからでしょうか。

 平野  いえ、そういう質問が出なかったので、私の方でも話さなかったということです。

 ――今春に入りテレビや講演などで「政治評論家へ機密費を渡した」と証言している野中さんが官房長官だったのは1998〜99年です。野中証言の信憑性についてはどうお考えですか。

 平野 野中さんの証言は「なるほど」と思う内容で、そういう現状はあったと思います。自民党政権下では、政党や派閥の勉強会にマスコミの人を呼んで講演料やお車代として機密費が最近まで使われていた可能性は大いにあります。

 ――制度やマスコミ人の意識の上で改革すべき点はあるでしょうか。

平野  制度上では、例えばアメリカなどのように、20年、30年したら使途を公開する、といったルールを設けるべきです。後の世に明らかになる、というのは大きな歯止めになると思います。マスコミの人はもっと自戒すべきでしょう。機密費に限らず、政治家と大マスコミとのもたれ合いは、程度の差こそあれ昔から続いていました。民主党政権になって変化の兆しが出てきましたが、例えばテレビ局と電波政策の関係は、「既得権益」を巡りこれまで「あうんの呼吸」で進んできた側面があります。こうした冷戦体制時代の「文化」をひきずってはいけません。昔と違って「情報社会」と言われる現在です。派閥の幹部からの情報にしがみつかず、自分で本質を見極め、政権・政治家の側の情報に惑わされない報道をしていくことが求められる時代になっていると思います。

<メモ 野中広務・元官房長官の機密費発言>官房機密費の使い道のひとつとして、政治評論をしている人たちに対し「盆暮れ500万円ずつ届ける」などの行為があったと明かした。2010年4月下旬、TBS系番組や沖縄県での講演などで証言した。受け取りを拒否した評論家として、田原総一朗さんの名前だけを挙げている。

<平野貞夫さん プロフィール>
ひらの さだお 1935年、高知県生まれ。法政大学大学院政治学修士課程終了。衆院事務局に勤務し、副議長・議長秘書などを経て委員部長を務める。92年の参院選(高知県)で、無所属(自民党など推薦)で初当選。2期務める間に小沢一郎・現民主党幹事長と行動を共にし、新生党や新進党の結成に携わる。「小沢氏の懐刀」と称された。2004年に参院議員を引退し、現在は言論・執筆活動に専念している。著書に「小沢一郎 完全無罪 『特高検察』が犯した7つの大罪」(講談社)、「平成政治20年史」(幻冬舎新書)など多数。

 http://www.j-cast.com/2010/05/30067532.html?p=all  


【岡田克也外務大臣とフリーランスの岩上安身氏の官房機密費、外交報償費問題についてのやりとり】
 ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評10」のshimbi 氏の2010.5.31日付け投稿「岡田大臣会見5/28 外交報償費を受け取ったと主張する著名な言論人の存在を岩上安身氏が指摘、大臣「詳細を教えてほしい」を転載しておく。

 2010年5月28日に行われた岡田克也外務大臣の記者会見で、フリーランスの岩上安身氏が官房機密費問題について外交報償費(外交機密費)が言論人等に渡った可能性を含めて質問していました。動画を下記URLで見ることができます。

 岡田外務大臣会見(平成22年5月28日) (53:20から)
 http://www.youtube.com/watch?v=YdU0leyg3mI#t=53m20s

 以下、外務省の会見議事録から当該個所の引用です。

 (引用ここから)

【フリーランス 岩上氏】外交報償費、並びに官房機密費についてお伺いしたいと思います。前回の記者会見の中で、これらの報償費等が言論人、或いはマスコミの幹部等にまかれていたということについて、調査するおつもりはあるかという質問がありました。それに対して大臣は「調査をするつもりはない、また仮に記録を取っておいても、それを公表するのはプライバシ−の問題があるから公表しない」とお答えになりました。もしかすると、使い方が違うかも知れませんが、「プライバシ−」という言葉を大臣はお使いになっていたと思います。これについて、直後から私の元にもネット等で強い反発の声が寄せられております。事が事実であれば言論が買収されたのではないか、一種の贈収賄ではないか、或いは脱税なのではないか、犯罪性だって帯びているのではないか、或いは違法行為であるかどうかは置いても、社会的、道義的に絶対に許されることではないという強い批判が寄せられております。なぜ大臣は再調査をされないのか、或いは、そういう「プライバシ−」という言葉で片付けられてしまうのか、強い批判が上がっているということを踏まえて、この点をもう一度、ご見解を聞き直したいと思います。

【大臣】まず、議論の前提を明確にしていただきたいと思います。私(大臣)は外交機密費がそういった、野中さんが明らかにしたような形で特定のメディア人に現金で渡っているということは全く考えておりませんので、それに対して答えることはできない訳です。

【フリーランス 岩上氏】それにたいして野中さんが言われたこと、或いはフリージャ−ナリストの上杉さんが週刊ポスト上で展開されている精力的な言論活動もあります。しかし、私もある著名な言論人から直接「官房機密費を受け取った。自分がこれから後、それについて明確に発表する」ということの言質も得ております。当人が発表するというのですから、私の方は取材はしたけれども発表しないでいますが、こういった証言、取材の成果というものが表れている時に全く黙殺するというのはいかがなものでしょうか。

【大臣】ですから、言葉の定義を明確にした上でお話しをした方がいいと思うのですが、今、ご指摘になったのは官房機密費の話で、官房機密費は外務省の関知するところではございません。私(大臣)が申し上げたのは、外交報償費について、「そういうことはない」ということを申し上げている訳です。

【フリーランス 岩上氏】今、私が現実に取材した事例のことを申し上げましたが、その方は外交報償費を得たことと、官房機密費を得たということの両方を上げておられます。

【大臣】もし、そういうことであれば、いつ、どのような形で、どれだけの額を得たかということを、公表されなくてもいいですから、私(大臣)に教えていただきたいと思います。少なくとも私(大臣)が外務大臣になってからは、もちろん、そういうことはない訳であります。過去にそういうことが絶対なかったかどうかは分かりませんので、それはお教えいただければと思います。

 (引用ここまで) [ 引用元URL http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_1005.html#7-H ]

 岩上氏は10日ほど前にTwitterで「近いうち、大物言論人が官房機密費の対言論人工作について、暴露するはずです」と予告しています。関連投稿を引用します。

 (引用ここから)

 近いうち、大物言論人が官房機密費の対言論人工作について、暴露するはずです。 RT @uesugitakashi: 「週刊ポスト」は月曜発売。官房機密費を受け取ったマスコミ人を徹底追及。
 http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/14476260363

 官房機密費が、記者クラブOBなど、大物言論人に渡っていた問題について、一般の方々の関心が高いことに驚いています。「大物言論人」は、「自分で近いうちに書く」と言っていたので、来月には明らかになるでしょう。中身は知っていますが、ご本人に譲ります。しばしお待ちを。
 http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/14496226161

 まあまあ、こらえて(笑)。御本人が書かなかったら、私が明らかにします。RT @MaidoArigattSan 拷問のようだぁ、知りたい!(笑RT @iwakamiyasumi 官房機密費、「大物言論人」は、「自分で近いうちに書く」と言っていたので、来月には明らかになるでしょう。
 http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/14503880676

 (引用ここまで)

 [関連]
 佐藤優 機密費の使い方 20090330.wmv
 http://www.youtube.com/watch?v=Ce8vifw0Oeo
 佐藤優×高野孟「官僚vs.政治家の仁義なき戦い」
 http://pod.jfn.co.jp/people/scope/dl/takano_43.mp3
 http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/01/_vs.html
 メディアを揺るがす"大贈収賄事件"官房機密費を懐に入れたマスコミ人たちの常識 【週刊上杉隆】
 http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/629.html
 岡田外務大臣が外務省報償費の官邸「上納」認める(10/02/06)
 http://www.youtube.com/watch?v=VMnNWa47A54
 マスコミと外務官僚の会食について週刊金曜日記者が岡田大臣に質問、大臣「よく事実関係を調べる」 (2/2記者会見)
 http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/366.html  


 「週刊ポスト」の「怒りの告発キャンペーン第3弾」、「歴代官邸秘書官を連続直撃! 記者一人ずつ個室に呼んで30万円を手渡した」。

 http://www.weeklypost.com/100611jp/index.html

 <怒りの告発キャンペーン第3弾>
 大新聞は1行も報道せず(東京新聞を除く)テレビは特集番組をあわてて中止!それでも本誌はあくまで追及する!
 官房機密費マスコミ汚染問題
 歴代官邸秘書官を連続直撃!
 「記者一人ずつ個室に呼んで30万円を手渡した」「総理外遊の同行記者にチャーター機内で“土産代”を」次々に驚き呆れる証言が、出るわ出るわ!

 なんとも異様な事態が起きている。新聞は、東京新聞(5月18日付で特集)を除き、どこも大々的に取り扱うことはしない。いつもなら雑誌のスクープに便乗するテレビもまったく後追いしない。なのに、編集部の電話は鳴り止まず、インターネットにも書き込みが溢れている。上杉隆氏によるメディアと官房機密費に関する追及キャンペーンである。早く打ち止めになって欲しいと願う記者クラブメディアには残念だが、元首相秘書官らが次々に口を開き始めた流れは、もう止まらない。

 ■ 官房機密費マスコミ汚染問題 歴代官邸秘書官を連続直撃!
 大新聞は報道せず(東京新聞を除く)テレビは特集番組をあわてて中止!「記者ひとり30万円手渡した」「土産代」ほか  






(私論.私見)