ヒゲ虎時事評論15

赤旗編集局長の唯我独善性について  投稿者:れんだいこ ( 02/01 21:58:04 )

 2001年2月1日(木)「しんぶん赤旗」に、「しんぶん赤旗」の秘密を聞いた 関口孝夫編集局長にインタビューなる記事が出ている。少々面白いので逐次感想をつけておく。

 「赤旗」は2月1日に創刊から73年を迎えるらしい。のっけから自画自賛で始まるのは致し方ない。商業新聞は「中立性」「不偏不党」を標ぼうするも、それは新聞という商品が必要とする範囲内での「中立」であって、それが真実、真理かというと別である。しいたげる者としいたげられる者、どちら側にたってものを見るかが大事という。沖縄の少女暴行事件を例にあげ、「県民の立場と米軍の立場との中間にたって書けば、中立なんてことはありえませんよね。県民の側にたつか、巨大な米軍とその代弁者の立場にたつかです。真実、真理に中間なんてない」という。

 日本の新聞の近代史を見ると商業新聞と「赤旗」の違いがよくわかる。男女の恋愛や情実ゴシップをのせて売る「艶物(つやもの)かわら版」と、自由民権運動でうまれた、権力を批判する「正論新聞」の二つの流れがあります。後者の流れをうけついでいるのが「赤旗」だと云う。戦前に商業新聞は時局に迎合したが、「赤旗」は当時は「せっき」と呼ばれていたが、第一号には君主制の廃止、男女十八歳以上選挙権獲得、言論・出版・集会・結社の自由、帝国主義戦争反対、植民地の完全な独立を書き、これを貫いたと云う。

 ここまでは一応良いとしよう。問題はその財産を宮本−不破党中央のこの間の指導で食いつぶしてしまったのではないかというのが、れんだいこ史観である。実際に、宮本−不破式運動で後世に伝えられる貢献が一つでもあるだろうか。あったら聞かせて欲しい。

 続いて公明党批判をひとしきりした後、定番の田中角栄批判に向かう。田中角栄元首相の金権追及では、「赤旗」だけが、『文芸春秋』の「田中角栄研究」の九年も前から自由に田中追及をやれたんです。私も書きまくった。「赤旗」は他の新聞、雑誌がとても書けないときからずっとやってた、という。なぜだか中曽根ではなく角栄に向かうこの党のココロやいかに。

 角栄問題は今私のサイトで見直し中だが、角栄を金権性一本やりで批判しぬいてきた「赤旗」の記事のほうが変調過ぎはしないだろうか。角栄は戦後民主主義の良し悪し両面を体現した有能政治家であり、それは議員立法の多さでも分かるが、その角栄は理不尽にも超法規的に抹殺された。この面を突かずに金権政治の元凶視する「赤旗」の胡散臭さこそ問題にしたいと思う。

 近じか「赤旗」がカラー化するらしい。商業新聞の場合は、カラー化の一番の目的は広告料だから。一ページカラーで広告を載せると色つき料として広告料のほかに七百万円もらえるそうだよ。「赤旗」の場合は、読者と編集者のきずなをより太く、強くするためのカラー化です。多くの人に分かりやすく読んでもらうためです、と云う。あんまり手前味噌すると、商業新聞も怒り出すのではないかなぁ。まぁこれが現下党中央の唯我独善性だけれども。

 続いて、記者活動を含めていろいろな面で改善しなければならないことはたくさんあるという。「新聞の命はなんといっても取材です。新聞はいい素材を集めなければダメです。現場へいって赤旗記者の目と感性でいい素材を取ってくる。おう盛な取材が命です。そして、素材をいかに読者に分かりやすく、いきいきとおもしろく書くか。記者として腕の発揮のしどころです」と、なかなかいいことを云う。この精神と目で、先日の地方選挙での衰退振りの原因を尋ね、記事に腕を発揮すればよいのにとか思う。

 「赤旗」はいまどんなことをめざしているのですかの問いに、こんなひどい時勢ですから国民の暮らしの味方になるように、問題点がズバリ分かり、読んで得した、元気がでた、勇気をもらったといわれるような記事を重視する。そして、「赤旗」でしかできないこと、なにものをも恐れない「赤旗」の真価を発揮した紙面づくりですね、とある。

 続いて、戦前戦後を通じて国の進路が大きく問われたとき、土壇場になると支配層を助ける役割を果たしてきたのが商業新聞の冷厳な歴史なんです、「赤旗」はまだ量の面では十分でないけど、内容では国民を代表した新聞です。「赤旗」は日本の進歩的未来を願う人たちの交流の場であり、気持ちを一つにする媒体です。大きく伸びれば必ずや日本の良心的な世論を形成できるし、商業新聞にもきっと良い影響をおよぼすと思います。この「赤旗」がどれだけ伸びるかということは民主連合政府をめざすうえでの一つのバロメーターです、と云う。その為に「赤旗」の読者を増やすことが肝心という。

 しかし、実際に読んでみて少しも面白くないのはどうしたことか。先の国労続開大会でも「戒厳令」下の大会であったことを記事にせず、国労執行部と闘争団の深刻な対立も隠蔽し、何やら和気あいあいぶりな書きかたしている。よその党の悪口はとことん書くが、他党より批判された場合には金切り声上げて、やれ反動だの反共だの戦前の暗黒史観だのと実態に立ち入らぬままレッテル批判し続ける。云いこというのは誰でも云える、背中で見せるのが一番とは、昔から伝えられている格言である。

Re:「共産党中央」問題について  投稿者:れんだいこ ( 02/08 12:24:56 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

どうもはっきりしてきたことは、「共産党中央」の変調性について、これを左翼側の変種とみ
なすことが間違いで、左翼の仮面をかぶって火消し弾圧役を引き受けている姿そのものではない
かということです。

 これは平時では分からない。闘いの局面が厳しくなったときとか、高潮してきたときに仮面が
はがれる。国労闘争の流れなぞ、この視点で見ていけば今後の動きがよく分かると思われる。こ
れは宮本−不破系が通史でやってきたことを観れば、もっとよく分かる。これを分からなくさせ
るために、連中は決して党史を検証させようとしない。ということは、学ばざる限り見えてこな
いことになる。機関紙の役目が商業新聞以下のケチ付けに終始しており、思考と論理を育成しよ
うとはしない。これは意識的にやっていると思わない限り理解できない。これをスターリニズム
で批判するのは視点がずれている。何もそんな理屈を持ち出さずともそのまま批判すればよい。


 このたび不破議長は、党中央学校の講演で言いたい放題の現状追認思想を満展開させた。寄る
年波で次第に緊張感が薄れ、元来の本音の地が露になったものと思われる。これによれば、マル
クス古くなった、レーニン間違っていた、天皇制も帝国主義論も国鉄闘争も議会専一運動もより
穏和に体制内化させていくのが今後の方針であると云う。市場経済美化論は、もはや自民党の党
是に近いセンテンスで云われている。

 これらの話が、党員にどう受け止められているのかというと、非常に分かりやすい良い話であ
ったということのようである。それはそうだろう、現状を追認させる話ばかりだから、イエスマ
ンにさえなれば全てが分かりやすい道理だろうよ。私のおでこにはもう氷嚢が効かない。こんな
バナナな話はよしこにさせんといかん。

Re:不破の「青写真無用論」について  投稿者:れんだいこ ( 02/11 15:42:06 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)2001年2月4日の日本共産党中央党学校における講義で、不破議長は、マルクス主義の真
髄は変革理論ではなくて「未来社会論」にあるという珍説、その未来論も、「青写真主義を排し
、矛盾をのりこえた社会の大展望は打ち出したものの、細かな青写真はつくらなかった」から、
我々も青写真は求めないという奇説を述べている。マルクス主義を捻じ曲げてみたり、古くなっ
たといってみたり、ヘンな風にこじつけて引き継ぐといってみたり、得て勝手きわまるが、ここ
ではこれ以上問わない。

 私は先の投稿で、「ここまで青写真無用論を説く不破理論は、労働者階級の頭脳をのっぺらな
ものにし続けようとするどす黒い意図が垣間見える有害無益な塊である」と批判した。
実際そうではなかろうか。不破の趣旨を最大限善意に解釈してみても、将来のことに対してガチ
ガチの足括りタガはめ理論は要らないということであって、そのことをいくら述べたところで青
写真そのものが不要とはならないであろう。

 そういうすり替え論理で青写真そのものが不要かの言説を為す事は、論理的な整合性に欠ける
という意味と青写真の有効性を損なうという点で二重に犯罪的である。不破のこのスタンスは、
現実政治の責任を与党に任せ、社共運動はそのケチ付けと営繕的修正とおこぼれにあずかる範囲
に従来も今後もキープさせることを意図しており、これを公言していることになる。

 これに異論が出ない風潮がおかしい。そこで、これを論破する格好例はないかとれんだいこは
考えた。常日頃の労務にせよ事業にせよその他諸々青写真不要なぞということは有り得ないので
、例は何でもよいのだが、一応政治運動で捜してみた。私の党史論で、アメリカ国務省が他国に
先駆けて如何に精緻に戦後日本の統治研究しつつ実務で修正して行ったか言及しているが、もう
一つ例証することにする。それは幕末の坂本竜馬が構想した「船中八策」である。

 幕藩体制の瓦解期に、竜馬は、次の八項目を指針させることで明治維新活動に求心力を添えた
。「第一策。天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令よろしく朝廷より出づべき事」、つまり、体
制の変換を明確に提起したことになる。「第二策。上下議政局を設け、議員を置きて、万機を参
賛せしめ、万機よろしく公議に決すべき事」、つまり、議会制民主主義政治の導入を示唆したこ
とになる。「第三策。有材の公卿・諸侯、および天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、よろし
く従来有名無実の官を除くべき事」、つまり、人材登用の新陳代謝を呼びかけていた。「第四策
。外国の交際、広く公議を採り、新たに至当の規約(新条約)を立つべき事」、つまり、対等独
立の国際協調路線を主張していた。「第五策。古来の律令を折衷し、新たに無窮の大典を選定す
べき事」、つまり、時流に合わせた新憲法の必要を卓見していた。「第六策。海軍よろしく拡張
すべき事」、つまり、欧米の植民地政策に対する防衛能力の必要を認識していた。「第七策。御
親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事」、つまり、欧米の侵略に備えた自衛の必要を認識してい
た。「第八策。金銀物貨(物価)、よろしく外国と平均の法を設くべき事」、つまり、経済の自
立化と国際化に邁進する決意を表明していた。

 いずれの項目も大指針ではあるが、旧来の政治経済体制のどこを転換せしめるべきか簡潔明快
に青写真させている。体制の枠内の部分的改良では決して無い。単なる政争・奪権運動ではなく
、何を目指すのか、次期社会はどうあるべきなのかを歴史の流れを踏まえて提言している。「船
中八策」ばかりではなかろう、実に多くの青写真が飛び交い、当時の活動家はそれらを学び議論
し意思統一しつつ一手一つになって明治維新を切り開いていったというのが、歴史の実際ではな
いのか。

 それを思えば、不破の青写真無用論が如何に有害無益な、我々の頭脳を機能停止させようとす
る根性悪な理論であるかが知れようというものだ。不破理論の問題性は一事万事がそうした反動
理論に貫かれていることにある。これは宮顕譲りの発想であり、不破を見出した宮顕もその期待
にこたえた不破も同じ穴の狢であることが判明する。現下党中央はそういう係累の人士で占拠さ
れている。ここを的確に認識しておかないと左派戦線は一歩も前へ踏み出せない。

 そういう意味で、戦後大衆闘争に覆い尽してしまったこの変調雲一掃は、そろそろ頃合ではな
かろうか。いろんな徴候からして、このことを喫急に意思統一しておく時機となってきているよ
うに思われる。


Re:しんぶん赤旗が白旗を掲げる  投稿者:れんだいこ ( 02/13 18:33:51 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)  2001年2月12日(月)「しんぶん赤旗」は、「沖縄・浦添市長選宮城健一氏及ばず
当選は儀間氏」を報じている。それによると、現市長の宮城健一氏は15,762票で、当選し
た儀間光男氏の19,739票にも、二位の比嘉実氏の18,553票にも及ばなかったことが分
かる。

 儀間氏の当選理由として、稲嶺県政と自公保勢力が全面支援し、すさまじい業界・企業ぐるみ
選挙をくりひろたこと、「不在者投票」が有権者の一割をこえるなど異常な事態がつくられたこ
とが挙げられている。それに対して、宮城陣営は、現職にして立ち遅れとはよく分からないが、
組織戦で立ち後れがあったらしい。在沖米四軍調整官の暴言、ハワイ沖での米原潜による愛媛県
立水産高校の実習船への衝突、沈没事件への怒りも票に結びつかなかったらしい。論戦、宣伝戦
で局面打開をはかりましたが及びませんでした、とある。日本共産党の赤嶺政賢県委員長の話と
して、残念な結果であるが、四年後のけん土重来を期す、と云う。

 でもってそれだけのことである。商業新聞的水準以下の分析報道であることが分かる。現役を
敗北させたことの責任と総括は微塵もない。あるのは、どっかで聞いたセリフの「四年後のけん
土重来を期す」だけである。謀略ビラが書かれていないところを見ると、自公保勢力はそんなも
のを必要とせずに勝てるようになったということだろう。恐らく参議院選でも大きく後退し、「
再々度けん土重来を期す」とコメントするつもりだろうか。今後は云ってる方も馬鹿馬鹿しくな
るほど再々々再々々度が冠されていくことになるだろう。

 私が何を言おうとしているのかというと、不破−志位ラインの議会専一運動がどうやら議会で
も後退し始めており、だとしたらこの指導部には何の取りえがあるのだろうということである。
これまでは、なんだかんだといっても議会で一定勢力を扶植してきたという上げ潮面があったの
で、目をつぶってきたことも多い。しかし、その議会でも際立った活動の何一つも出来ぬまま後
退局面に入ったとなると、常識ある者の取る道は一つしかない。

 ところがどっこい一つしかないこの選択肢を取ることはあるまい。となると、もう暫く醜悪き
わまる大根役者のドタバタ芝居を見させてもらえることになるだろう。どういう結末になるのか
高みの見物としゃれてみようか。


Re:西尾末広氏の弁明について  投稿者:れんだいこ ( 02/14 13:41:52 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

最近手に入れた「戦後社会党の担い手たち」(田村祐造・日本評論社)を読んでみて、社会党
の認識が若干変わった。徳球運動の再評価をせねばならんというのが私の持論ではあるが、少な
くとも宮顕時代の共産党運動よりは社会党の左右両派の抗争史の方が面白く為になる。そこに書
かれていた一節を要点整理して、ノーコメントで参考資料に掲げる。

 1959.9.12日社会党第16回党大会が開かれた。「選挙敗北の自己批判と党再建の方
向の論議」がテーマとなり、「揺るぎない社会党の建設へ」がスローガンとなった。蓋を開けて
みると、左派.総評の連合軍で西尾末広攻撃で口火が切られた。総評の岩井章が「西尾問題に決
着をつけよ」と狼煙を挙げた。西尾が安保闘争を条件闘争に置き換えようとしていること、西尾
が第二組合の結成を策動していることなどを問題にして、除名と機関追放を要求して譲らなかっ
た。大会二日目、「西尾統制委付議決議案」が344票対237票で可決された。西尾除名動議
は否決された。西尾派は大会をボイコットし、流会となった。これが西尾派の脱党、翌年60年
初頭の民社党の結成へと連動していくことになる。

 この時(二日目の夕刻)西尾氏は弁明のために登壇し、40分にわたって縷縷釈明している。
興味深いところを拾うと、「日米安保条約については、自分も終局的には解消すべきものだと考
えている。ただ、解消するまでの手順をどうするのか。その間の空白期間をどうするのか。党は
、日米中ソ四カ国の集団安全保障体制を方針として決定している。それは理想として誠に結構で
ある。しかし、そこへ行くまでに十年かかるか、二十年かかるか、何しろ相手のある仕事である
。問題はその理想に到達するまでの間のブランクをどうするか。この点について党の対案が無け
れば、国民は安心して我が党に政権を任すことはしないであろうと私は申したのである」、「さ
らに、それに付け加えて私の申したことは、我々は今安保改定に反対している。しかし、改定を
阻止しえたとしても、現行の条約はなお残るのであるから、これをどうするか。改定にも反対だ
。現行にも反対だ。しからば社会党はどうするのかということが国民の社会党に聞きたいところ
であります」。

 むずむずするがノーコメントにしておく。

Re:赤旗と公明新聞のどちらに軍配をあげるかなぁ。  投稿者:れんだいこ ( 02/14 20:35:09 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)  2001年2月14日(水)「しんぶん赤旗」は、浦添市議選結果について、「得票を倍加 
沖縄・軍港移設反対訴え 1、5位で当選」と自薦している。今回は、前回との投票数差を明ら
かにして、「前回の得票数を2・17倍(5387票)に伸ばし(参院比例より702票増、衆
院比例より305票増)、新人の西銘純恵氏が3341票で1位、現職の比嘉愛子氏が、204
6票で5位と、それぞれが上位当選。改選時比、1議席増を果たしました」とある。

 そう、そういう情報が欲しいんだな。前回の得票数差、得票率差、参院比例差、衆院比例差に
ついて分析することは有益だわな。まぁ科学的なんとかという以上は、最低限そういう分析して
欲しいんだな。

 ところが、市長選のほうでは分析が弱くなる。なぜなんだかなぁ。「今回の市長選では、日本
共産党と沖縄社大党、社民党が推薦した宮城健一氏は、公明党が自民陣営にかわるなかでも15
,762票を獲得しましたが、及びませんでした」。やっぱ同じように「科学的」分析せんとな
ぁ、困る。

 ちなみに、公明党の方を覗くとこうなる。「沖縄・浦添市議選過去最高得票で完勝 公明、
1増の4議席へ躍進」の見出しで、「沖縄県浦添(うらそえ)市議選(定数三十)は十一日に投
開票が行われ、公明現職の石川清義(60)、仲座方康(57)、下地秀男(43)の三氏と、
新人の比嘉譲治氏(49)の四人が全員当選し、一議席増の四議席を獲得する完全勝利を果たし
た」。

 同市議選は三十二人が出馬し、かつてない少数激戦となった。公明は、他陣営の切り崩しを受
け、全員当選が危ぶまれたが、党員・支持者の必死の戦いによって、前回選挙より三千十票増の
七千四百七十九票を獲得し、過去最高得票を記録(前回比約一・六七倍)。絶対得票率も一〇%
を超え、夏の参院選に向けて、大きな弾(はず)みがついた。

 当選者の党派別内訳は、公明四のほか、自民二、共産二、社大二、社民一、無所属十九(前回
=公明三、社民二、共産二、社大二、無所属二十一)。当日有権者数は七万三千五百五十八人、
投票率は七四・二三%。

 公明四氏の得票数と当選順位(○内の数字)は次の通り。
 石川清義  一七六三(9) 仲座方康  一六六四(17) 下地秀男  一九八〇(6)
 比嘉譲治  二〇七二(3)
 
 お後はノーコメント。


Re:云いたかないけど、誰も云わないのでねぇ  投稿者:れんだいこ ( 02/15 20:35:28 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

2001年2月15日(木)「しんぶん赤旗」で、「党首討論 米原潜衝突 志位委員長が国
民の怒り代弁」記事が面白い。志位委員長の突っ込みがどの程度鋭かったのか、そうでなかった
のかは問わない。滑稽なのは、よりによって、実習船「えひめ丸沈没問題」について、「宇和島
水産高校のホームページをみますと、こういう声が寄せられています」と云いながら、その怒り
の声を紹介していることにある。

 事情通ならこれが滑稽なことが分かる。分からないなら、レス有れば解説します。志位が、森
に「ゴルフを続けるという態度は、私は総理にあるまじき態度だと考えますが、一片の反省もな
いのですか」と云うぐらいなら、まず己にも胸に手を当ててみたらどうかね。自分がホームペー
ジを活用していながら、党員がそれをするのを掣肘するような「委員長にあるまじき態度」につ
いて、「一片の反省」をしてみたらどうかね。よぉっと考えてみてみ。

 ははぁん、見るだけなら良いのか。書かれているのを紹介するのは良いのか。議論するのがい
けないのか。それなら理屈は一応通っているけど、そったら利用しかさせないのは、恣意的では
ないかね。そったら器用なことをせねばならん共産党員って不自由だにゃぁ。まさか、幹部はい
いけど平党員には認められていないとまでは居直らないだろうしねぇ。

 もう一つ。共産党は、現地ハワイに緒方(靖夫)国際局長を団長とする調査団を出したらしい
が、この緒方って例のルーマニア問題でえらい居直り御用説振りまいていた御仁でないの。こん
な人物が出向いていって、何ができるというのだろうね。

 志位委員長は、結びで、「あなたには、およそ、一国の総理として、国民の命を預かる資格は
ない。このことをはっきり申し上げて、質問を終わります」としたようであるが、私が返歌して
あげる。「あなたには、およそ、共産党の委員長として、組織を預かる資格はない。このことを
はっきり申し上げて、私の投稿を終わります」。

Re:森の天然愛嬌が凌ぐか、野党のもぐら叩き運動が勝るか。  投稿者:れんだいこ ( 02/16 18:45:56 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 政界が久しぶりに揺れている。「神の国」騒動で始まった森首相の命運が、ここを凌ぐか、凌
げないのかが面白い。私は野党のもぐら叩き運動をン十年見てきているので、あまり期待してい
ないが、一応興味が注がれる。

 しかし、亀井の森首相の後継者がいないではないかという指摘ももっともな気がする。河野の
も慎重居士が板に着き過ぎてパッとしない。加藤は冷や飯食わされてやせ細ってしまった。同じ
森派から後継首相が出るのは派閥バランスの常道から言ってやや難がある。さてどうなるのやら


 鳩山がもう少し党首討論決めていれば人気が出るのだが、隔靴痛痒の思いがどうにもならなか
ったというのが大方の受け止め方である。小難しく云う必要はないのだ。逆に考えて、日本の潜
水艦がアメリカ民間船を沈没させた場合に、アメリカの首相はどうしただろう。やはりゴルフを
し続けていただろうかと問うことも自然な発想であろうが、そういう風には問い掛けない。これ
は一部の新聞で論調しているようにセーブしたからなのか。私には分からないが、要点を分かり
やすく掴んで国民に問い掛ける能力の点で、劣っていると考えたほうが自然ではないのかと思う


 志位の出鱈目は既に書いたので繰り返さない。得手勝手に云いつづけているうちに、そのうち
「お前の党はどうなんだ」でギャフンといわせられるだろうと、予見しておく。

 土井には愛想が尽きているから、コメントしない。ええ加減後継者づくりに向かうべきで、政
界指南役になれば良いのに。

 小沢は時間がなさ過ぎた。党首討論やるなら時間を最低30分保障のそれを主張すべきだろう
。それなら出ると頑張って国民世論に問えばよいのに。

Re:首相退陣を言うけど、国会解散を言わなくなったそのこころは 投稿者:れんだいこ ( 02/19 23:09:11 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0) 2001年2月19日(月)「しんぶん赤旗」は、8割が「首相退陣すぐに」という見出しで
、森内閣の支持率がわずか8.4%になっていることと、森首相は「早期に退陣すべき」が77
.4%にのぼっていることを伝えている。

 興味深いことは、これまでなら「国民に信を問え」と云って、国会解散を促していたように思
うけど、このたびはどったんかなぁ、その心は? なんておもわず思ってしまったです、はい。


 ついでに書いておくと、機密費そのものが悪いとするなら、政党も法人も全てこの種の予算を
全廃せねばならんわなぁ。機密費そのものの問題とモラルハザードとを区別した上で論じないと
、キレイゴトイウナとれんだいこは云いたくなるんだなぁ。


Re:2001政府予算に対する共産党の見解に対する私の見解  投稿者:れんだいこ ( 02/20 22:34:32 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0) 2001年2月19日赤旗に、「2001年度予算に関する日本共産党の見解」日本共産党国
会議員団なる記事が載っている。これを解析する。共産党が言っていることをどうやって具体的
に実現するのかと問えば、それらしい提案は無い。しいて云えば、公共事業に投入している予算
を回せといっているに過ぎない。次から次へといいことづくめのようなことを書き上げているが
、財源はと言うと国庫負担ですればよいという。これは子供だましの論ではなかろうか。

 冒頭で、日本経済の深刻な不況ぶりをスケッチしている。政府の「景気対策最優先」が景気対
策にならなかったことを批判している。この2年半に、国・地方の借金は122兆円も増え、2
001年度末には666兆円にも達するという、空前の財政破たん状況が生まれていることを指
摘している。森内閣が初めて編成した2001年度予算案も、未来の明るい展望を国民に示すも
のとはほど遠い、「世紀末」をひきずる予算案である、と云う。

 日本共産党は、以上の立場から、2001年度政府予算案の抜本的な組み替えを要求するもの
である。その心意気やよし。さて、どのような提案をしているのだろう。

 一、雇用を増やし、くらしと社会保障を守る予算にの項で、
 ○解雇規制法を制定し、一方的な解雇を規制すべきである。○労働時間の短縮、とりわけ犯罪
行為であるサービス残業を根絶して、雇用拡大をはかるべしと云う。この「べし論」は、企業の
経営環境の悪化に対し具体的にどう手を打つのか、あるいは経営感覚の見直しへと闘争を組織せ
ずんば永久に「べし論」にとどまり、いわば単にキレイゴトを云ってみるだけとなるだろう。

 続いて、「もともと日本の公務員数は、欧米諸国に比べて半分以下にすぎない。教育、保育、
介護、防災など国民生活に欠かせない分野での公的雇用を増やす必要がある」と云う。なるほど
公務員をもっと増やす必要があるということらしい。行政改革の折柄えらい逆行したことを言っ
ていることが分かる。

 続いて、少なくとも改悪雇用保険法の四月実施の中止と、雇用保険の受給期間を超えた失業者
にたいする職業訓練と給付延長、新卒未就職者など青年失業者の職業訓練と生活保障など、雇用
対策を拡充するべしという。まっこれもそうなったらいいなぁということか。

 医療・介護・年金の拡充の貢では、政府予算案は、公共事業や銀行支援などを「聖域」にする
一方、社会保障が二兆円カットにのぼることを明らかにしている。自民党政治の「逆立ち」ぶり
が現れている、という。これは同感だ。

 年金改悪を中止するとともに、基礎年金国庫負担を二分の一に引き上げる。そのための財源は
消費税増税ではなく、公共事業のむだの削減などで生み出す必要がある。一九九四年の国会決議
にもとづいて、ただちに無年金障害者への所得保障を実行すべきである、という。
国庫負担の引き上げ要求は、国庫にそれだけの財源が無くては絵に描いた餅だろう。社会保障費
まで切り詰めようとしている国庫に負担増を促すとは、余程のマジシャン連れてこないとできな
いでしょうが。いいこと言うのは誰でもいえるわなぁ。

 中小企業予算の拡充の貢では、政府は、銀行による「貸し渋り」を是正しないばかりか、その
代替措置として導入された「中小企業金融安定化特別保証」さえ今年三月で打ち切ることにして
いる。中小企業の経営危機に拍車をかける「特別保証」打ち切りをやめ、継続すべきである。で
は聞くが、共産党は、「貸し渋りの是正」に向けて何をしてくれたのかなぁ。とんと覚えがない
ですがね。「この程度の予算では、あまりにもお粗末といわなければならない。中小企業予算を
少なくとも一般歳出の二%まで引き上げ、融資対策だけでなく、経営の基盤を直接支援できるよ
うにする必要がある」という。これも云う以上は実現するようにしてくれんとなぁ。

 商店街の空き店舗対策や産地対策の補助金制度などを、中小業者の自主的努力を支援する方式
で抜本的に拡充し、少なくとも自己負担導入の改悪はやめるべきである。また、タオルなど繊維
製品の洪水的な輸入急増から産地をまもるため、繊維セーフガード(緊急輸入制限)をただちに
発動すべきである、と云う。ははぁ、業種により保護貿易にしたいという訳か。世界中が互いに
それやると、廻りまわって首しめられて一緒とちゃうかなぁ。一見聞こえは良いけど、子供だま
しの論に聞こえますがね。

 消費税の食料品非課税をの項では、“せめて食料品にかかる消費税をなくしてほしい”という
願いは切実である。緊急に、消費税の食料品非課税を実行すべきである、という。ははぁ、いよ
いよ消費税は公認で、「食料品非課税」ねぇ、実際にこれやるとかなり煩雑で、食料品の線引き
もややこしそうだがねぇ。もうちっといいアイデアないかね。

 株のキャピタルゲイン課税について、源泉分離課税をやめ、申告分離課税に一本化することは
、二年前に政府みずから決めたことだった。ところが政府は、株価対策を理由に、これをほごに
しようとしているとして批判している。欧米諸国では当たり前になっている総合課税こそ実行す
べきである、と言う。ほほぉ、株取引までこう有るべきだ論を饒舌してくれるのかね、近頃の共
産党は。

 二、公共事業などの浪費をなくし、財源再建への見通しを示す予算にの項で、
 巨額の財政赤字の原因は、ゼネコン奉仕の大型公共事業をはじめとする財政の浪費にある。こ
れに抜本的なメスを入れ、浪費を大幅に削減すれば、暮らしや社会保障に必要な財源を確保しな
がら、長期的な見通しをもって財政再建を進める見通しを示すことが可能である、という。

 具体的に何を言うのかと読んでいくと、「公共事業を計画的に半減し、生活・福祉型への転換
をはかれ」という。公共事業予算を段階的に半減して、バブル以前の水準に戻すべきである、と
言う。関西国際空港の二期工事の中止。道路・港湾・空港・ダムなどの大型公共事業を見直し。
整備新幹線については、在来線の廃止や多額の地元負担につながる現在の計画を見直し。光ファ
イバー網建設など、「IT」を看板にした新たな公共事業の浪費についても、厳しくメスを入れ
る。公共事業等予備費三千億円は全額削除する、「公共投資基本計画」や、大型プロジェクトを
推進する五全総(全国総合開発計画)、道路・港湾・空港などの長期計画を廃止する。揮発油税
や自動車重量税などの道路特定財源制度を廃止し、不要不急の道路建設が推進される仕組みを改
める。

 代わりにしても良いのは、プラットホームからの転落防止、公共施設のバリアフリー化、立体
交差化、老朽校舎の改修など生活改善型の公共事業を重視する、と云う。ホントにこれが責任も
っての国政への提言だろうか。あたしは氷嚢が欲しくなってきた。

 「大銀行への公的資金投入を中止する」と云う。これは私も賛成だ。金融再生法などによる銀
行支援の期限がこの三月で切れるというのに、政府は二〇〇一年度も七十兆円の公的資金枠を継
続しようとしている。昨年までにすでに二十六兆円以上もの公的資金が使用され、そのうち八兆
円近くについては、国民の税金で穴埋めすることが確定している。もっと怒らんかい!

 政府は、国民の暮らしをあたためる肝心の景気対策はなおざりにしたまま、大企業と銀行のた
めの株価対策に血道をあげており、そのために、さらに銀行への公的資金投入を進めようとして
いる。財政赤字に拍車をかける公的資金投入を中止し、銀行の破たん処理は銀行業界の自己責任
で行うという当然のルールを確立すべきである、と言う。そうそう市場に任せればよいのさ。変
に助けるからいつまでたっても体質が変わらないし、利権の温床になる。

 「軍事費の大幅削減を」と云う。2001年度の「防衛関係費」は前年度より195億円も増
大し、別枠で計上されている軍事衛星予算(773億円)をあわせて、ついに五兆円を突破した
。この巨額の軍事費は、ASEAN諸国や朝鮮半島など、アジアで進む平和の流れとまったく逆
行するものであると明らかにしている。もっと怒らんかい!

 戦争法にもとづく自衛隊の海外出動をささえるための大型補給艦の新設など、正面装備予算の
削減や、在日米軍への「思いやり予算」の全廃、軍事衛星計画の中止など、軍事費を大幅に削減
する。新型ヘリ空母、イージス艦、空中給油機などを盛り込んだ、総額二十五兆円にのぼる中期
防衛力整備計画を廃止する、と言うが、公共事業の削減にオーバーコミットしているときに比べ
たら、えらい論調がおとなしいやんけ。

 その他もろもろ総花的に「30人以下学級の実現に早急にとりくむべきである」とか、「男女
を問わず、子育て中の労働者が残業をしないですむようにするなどの、労働条件の抜本的な改善
こそが必要である」とか、一見良さそうな話を続けているが、いいこと言うのは私でも言えます
がなという言葉をはなむけにしたい。


Re:子供の学力低下を嘆くなら  投稿者:れんだいこ ( 02/21 15:47:08 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; MSN 2.5; Windows 98) 2001年2月21日(水)「しんぶん赤旗」に、「学力の危機」というのは?が掲載されて
いる。〈問い〉 日本共産党は「学力の危機」が深刻になっていることを重大視していますが、
「学力の危機」とはどういうことですか。(福岡・一読者)に答えて、次のように述べている。
少しパロってみた。

〈答え〉 教育現場(→党活動現場)では、ここ数年、子どもたち(→党員)の学習の世界にかかわ
って、勉強(→活動)意欲の減退、学力(→党員能力)格差の広がりなどさまざまな面での深刻な実
態が広がっていることが指摘されてきました。

 昨年十一月の日本共産党第二十二回大会は、この「党員能力の危機」の特徴を、文部省(→中
央委員会)の二つの資料によって特徴づけました。一つは、党員たちにとって「授業(→党活動)
がわからない」ものになっていることです。中央委員会の調査では、党活動が「よくわかる」と
こたえた党員たちの割合は、小学生(→地区)全体で一九・九%、中学二年生(→支部中堅)では四
・七%、高校二年生(→県委員会中堅)では三・五%です。支部、県委員会は、「だいたいわかる
」党員を加えても全体の半分に達しません。

 もう一つは「活動ぎらい」です。国際数学・理科教育(→党機関)調査によれば、日本の党員は
成績(→つじつま合わせ)は上位でも活動嫌いがトップクラスです。競争教育(→党中央の押し付
け指導)のもとで、活動のおもしろさ、「知」のよろこびを奪われ、つじつま合わせは「できる
」が、世界でトップクラスの活動嫌いの党員をつくりだしています。

 「党員能力の危機」は、自民党政府(→宮顕・不破)が長年つづけてきた競争主義、管理主義の
強化という党活動政策がつくりだしたものです。

 活動することは党員としての成長であり、「わかった」とひとみを輝かせることは党員の人間
的な(→素直な)欲求です。「わかる喜び」は、新たな活動に挑戦する基礎になります。党員が「
わからない」「つまらない」状態で放置されることは、党員の人間としての誇りを傷つけること
であり、わが国の社会の知的な基盤の進歩にもかかわる重大な問題です。

 大会報告は、「この『能力の危機』ともいうべき事態が、党員に苦しみをおしつけ、さまざま
な発達のゆがみや社会的な逸脱をもたらす一つの根源になっている」と強調しました。

 日本共産党は、危機を打開するため、活動内容を党員の発達段階にそくした系統的なものにし
、基礎的、基本的な事項については、十分な授業時間をとる、教員(→党官僚)の増員など条件整
備をおこなう等によって、すべての党員がわかるようになる党活動教育の改革を提案しています
、だと。(森→れんだいこ)


Re:赤旗のぬるぬる論理について  投稿者:れんだいこ ( 02/22 18:36:02 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 2001年2月22日(木)「しんぶん赤旗」は、米原潜衝突事故当日 首相、かけゴルフだ
った 森事務所「チョコレート程度」なる記事を掲げている。

 それによると、森喜朗首相が宇和島水産高校実習船の沈没事故の当日にいた横浜市内のゴルフ
場で、同行メンバーとかけゴルフをしていたことが二十一日、明らかになりました、とある。森
事務所は、「いわゆる『チョコレート』程度のものをやりとりすることはあるが、一打千円のか
けゴルフなどという事実はない。(事故の)当日もこの通りだった」と各紙にコメントしている
。森首相自身は、「かけゴルフなんかするはずないでしょう」と否定しているが、事務所が「チ
ョコレート程度のものをやりとりすることはある」と話している。福田康夫官房長官は、「ゴル
フをおもしろくしようとする趣旨じゃないか」と、首相を弁護しました、とある。

 これだけの記事であるが、赤旗は一体何をいいたいのだろう。あちこちのコメントを寄せ集め
て、なにやら思わせぶりに構成しているものの、赤旗としての意見は表明していないことに気づ
かされる。まったく、不破−志位ラインの姑息な手法がここにも出ている。どっちへ転んでも責
任をとらなくていいようにはっきりとした主張を避ける。そのくせ騒動が起きることを期待して
いる。

 私はこういうぬるぬる話法をがまんならない質であるが、党員は慣れっこになってというか、
こういう物言いを好む党員ばかりが寄っているんだろうか。少し考えてみた。@・ゴルフがいけ
ないとしているのではなさそうだ。A・首相がゴルフすることをいけないとはしていないようだ
。B・首相が一打千円の賭けゴルフしていることが問題だといっているようだ。C・気付け薬程
度のチョコレート賭けなら問題にしていないようだ。D・森首相の弁明にも関わらずチョコレー
ト程度のやりとりがあったようだ、ということが見えてくる。

 でもって、何がどこが問題なんだろうね。首相たるものがするに相応しくないというのなら、
どの役職までは良くてどこら辺りからはいけないという基準がなければおかしい。それを明らか
にしないまま、以上のような記事を書くとしたら、チョコレート程度であろうが一切の気付け薬
的賭け事を禁止せねばならないということをいっていることになる。図書券の遣り取りをしてい
るお偉方の警察官のことは先だって知られたところだが。

 とするとだ。党中央は、賭け事の許されないそういう世の中を良しとしていることになる。は
っきり云わないからつかみ所が無くてぬるぬるするけど、論理的にそうなる。でもって、そうい
う世の中はあたしは嫌いだな。そうやって規制社会をどんどん増やしていきたいのだろうが、そ
れならそれで堂々と賭け事の許されない道徳社会を創ろうと云えば良いのに。このれんだいこ流
受け取りはどこか違うかなぁ。

Re:不破の是々非々主義をわらう。  投稿者:れんだいこ ( 02/24 18:51:51 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0) 2001年2月24日(土)「しんぶん赤旗」は、「汚い政治はおうごめん 日本共産党の躍
進で、国民と心の通う政治を 東京・墨田区での不破議長の街頭演説(大要)」を伝えている。
見出しからして「おうごめん」と誤植しているところからして、不破指導は「もうごめん」と党
内から拒否されつつあることが分かる。例によって、饒舌のみの演説をしているが、見逃せない
ところがあったので少しコメントしたい。

 「石原知事当選の夜、共産党の態度は“是々非々”だと言明した」との見出しで、「さて、都
政ですが、いまの都知事は石原慎太郎さんといって、タカ派で有名な、私どもとはずいぶん立場
が違う政治家です。しかし、私は石原さんが当選した晩、記者に聞かれて、私たちはタカ派の政
治の持ちこみには反対だが、都政については“いいことはいい、悪いことは悪い”でいきます、
つまり是々非々でいきます、と答えました」と述べ、それを得意がっている。

 さて、これから私の意見であるが、タカ派で超有名な石原との蜜月ぶりを得意げに語る不破の
オツムの中身はどうなっているのだろう。石原の識見に対してどうこう云ってみてもそれは個人
の自由且つ責任のことであるし、彼の場合、そういう自己の所信を堂々と表明して選挙で選ばれ
て都知事になったのであるから、それは立派なことではあるし認められるべきだろう。しかし、
そのことと、蜜月振りをアピールすることには天地の差が横たわっている筈だ。

 何気なくか喜色面々かどうかは分からないが、不破は石原との蜜月ぶりを語っている。これっ
て党是的なイデオロギーで照らしあわすとおかしくないかと思って考えてみたら、やはりおかし
い。なぜなら、戦後社共運動の最大眼目は憲法擁護とその条文の貫徹をめぐってのせめぎあいに
こそあった。社会主義だとか共産主義だとかはいわばいってみるだけで、実際は憲法を廻る保守
・革新の綱引きとしてやりあってきた。そのレベルでは有るが、ここだけは譲れないと言う生命
線でもあった。そのせめぎあいにおいて対立している保守の中の更なるタカ派の、積極発言パフ
ォーマンス人士として石原が位置している。その石原と共産党が蜜月でありえるというスタンス
は、あり得て良い訳が無い。

 それが有り得ることになるには、次に述べる二つの条件のいずれかがが満たされた場合だけで
ある。一つは、石原が表面保守タカ派であっても本音レベルが左派である場合。一つは、不破が
表面左派であっても本音レベルが保守である場合。さて、どちらの条件が成就されて「蜜月」が
可能になっているのだろう。れんだいこが云おうとしていることは恐らく自明であろうから述べ
ない。

 考えてみれば、石原−不破に共通するのは、@排外主義的、A民族主義愛国的、B官僚主義的
統治志向的、C経済音痴的、D建て前主義的、Eパフォーマンス的云々といった点である。表見
的な政治的立場はま反対のようであるが、意外と言うか論理的手法は実はそっくりさんである。
してみれは、今回の不破の得々とした蜜月ぶり語りは、思わず本音がでている「失言ならざる失
言」と見なされる。私は痴呆症徴候だとかなり以前より指摘している。

 今までなら、このような精神的弛緩は有りえなかった。忍法煙り巻き詭弁術で隠蔽してきたと
ころである。ところが、最近では云いたい放題でブレーキが利かない。おかげさんですっきり分
かりやすくなって良いのだが、滑稽なのは、この期に及んでも「その通り(拍手)」なぞと云っ
てお追従し、サルの四文字運動している党員の馬鹿さ加減である。まっお好きにどうぞではある
が。

 暫く不破節を聞いてみよう。「ですから、石原さんのやることでも、首都移転反対――これは
共産党の前からの主張ですから、東京から首都を地方に移すのは反対だという集会があった時に
、私は、東京の体育館で石原さんと同じ演壇にたって“共同闘争”をやりました」、「それから
、大銀行に税金をかける問題、ディーゼル車の排ガスをなくす問題、横田基地の返還の問題など
、そういう都民の利益にかない、われわれの主張にあうことなら、いつでも賛成してがんばって
きました」、「みなさん、都民の要求があるならば、知事がだれであろうと、こうやってがんば
って、がんばって、実現するのが日本共産党であります。悪いものは悪いといって反対をし、い
いことはだれが提案をしようと賛成をする。そういう筋道の通った政治をやれる政党こそ、いま
都議会で一番求められているのではないでしょうか」。

 この論法で行けば、不破さんよ、いっそのこと民主連合政府の樹立なぞと言わずに、各党解党
・課題別共闘ノンイデオロギー連合を!ついでにその政府の樹立を!とでも呼びかけたらよろし
いですのに。あなたの云っている是々非々主義にぴったりではあぁりませんか。


なるほど、石原との真っ向対決などないわけだ。 投稿者:ヒゲ-戸田 <HOME> ( 02/25 23:39:51 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)

 石原慎太郎は個人としてはくだらん人間だけれども、今世間受けしている「石原政治」「石原
現象」に対しては、十分な危機意識と決意を持って望むべきだと考える。
 そのためには、石原政治の根底にあるものが、大国主義的夜郎自大的拝外意識・強権主義で
あり、腐敗した日本社会の本当の解決は石原政治とは逆方向の民主・共生・対等・分権自治の
社会革命の方向にしかないことを徹底的にバクロしつつ、「我々の」運動実践をもって大衆獲得
をしていかなければならない。
 一部政策でたまたま一致することがあるとしても、にニコニコ姿勢をとるような話ではない
はずで、現段階での「石原という存在」をそこら辺の、単なる「タカ派のおっちゃん」程度に
描いてしまったんでは、正しく闘うこともできないままにズタズタにされてしまうだろう。

 まあ、今の共産党が大衆の「石原人気」にかなり遠慮しているようであること、当然「石原
ヤメロ運動」などに乗りそうにないこと、本質をバクロして闘いを呼びかけることができない
でいること、などが見てとれますね。
 6月都議選の絡みもあるのだろうけど、共産党が石原にしてやられる危険性が大きいと見る。

Re:むしろつながってる気さえしますねぇ。 投稿者:れんだいこ ( 02/26 19:24:04 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 戸田さん、レスありがとうね。丁度注文した本が入荷したと只今連絡がありました。ゆっくり
読んでみます。

> 石原慎太郎は個人としてはくだらん人間だけれども、

 まっ「くだらん人間」かどうかは立場によって評価が違うと思いますが、左派的観点からすれ
ば、庶民大衆の哀歓がわかっていない人間だろうと思えます。そういう意味で「くだらん人間」
とはいえますが、この前提が通じない人たちには少々舌禍的に受け取られる向きも考えられます
のでご注意くださいよ。

>一部政策でたまたま一致することがあるとしても、にニコニコ姿勢をとるような話ではないはずで、現段階での「石原という存在」をそこら辺の、単なる「タカ派のおっちゃん」程度に描いてしまったんでは、正しく闘うこともできないままにズタズタにされてしまうだろう。

 石原のようにはっきり主張するやからはそれはある意味では好ましいわけで、これを好敵手と
捉えて、徹底的にイデオロギー闘争と運動的競り合いにもっていくべきでしょう。にも関わらず
、単に野合しようとする不破の心証こそ糾弾されねばなりません。この御仁は、この時期他方で
国労闘争に対しては闘う闘争団への敵対を露にした指導をしています。ここに不破の本質があり
、左派戦線から叩きだす以外に方法はないと考えます。

> まあ、今の共産党が大衆の「石原人気」にかなり遠慮しているようであること、当然「石原ヤメロ運動」などに乗りそうにないこと、本質をバクロして闘いを呼びかけることができないでいること、などが見てとれますね。6月都議選の絡みもあるのだろうけど、共産党が石原にしてやられる危険性が大きいと見る。

 「石原人気」があるようなら、党派的イデ闘争で敗北しているわけで、それにあやかるという
のはさらに投降しているけで、なおさら論外な姿勢になりますね。まっ、石原提唱の第二法人税
に諸手上げて賛成するようではどうもこうもなりません。

 私にはひどさばかりが目に付きますが、この党は、一度執行部握ったら永遠の自己増殖できる
体質があるようで、そういう無責任体制をのうのうと続けさせている党員達もまとめて歴史博物
館へ送ってやらねばならない。その為には、インターネット上ででも良いから、ディス・イズ・
左派戦線を構築せねばならないとか考えます。

Re:汝堪忍するなかれ。  投稿者:れんだいこ ( 02/27 19:17:18 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 2001年2月27日(火)しんぶん赤旗を論評する。内容は全てにわたってつまらないので
、記事の見出しを通覧する。更にそのうち国会・議員関係を抽出してコメントつける。

 見出し記事は次の通り。■「秘書が」 弁明に終始・額賀氏のKSD疑惑いっそう/衆院政倫
審、■ 児玉議員との1問1答/“領収書の話あったのか”核心ついた質問に額賀氏、答弁不能
、■ やっぱり証人喚問しかない額賀疑惑、■ 罰則なし政倫審/額賀氏「事実無根」を連発、■
政倫審メンバー、自民3人がKSD議連、■ 国民の怒りにこたえよ/衆院予算委 山口議員が
首相追及、■ 額賀氏と秘書喚問要求/4野党国対委員長が合意、■ 村上氏の議員辞職を許可/
富樫議員 真相究明決議先送りを批判、■ KSD汚職/自民党、村上氏ら節目節目で労働省に圧
力、■ 村上議員の辞職承認と疑惑徹底解明一体で/富樫議員の意見表明、■ 小山前参院議員の
事務所家賃も負担/KSD側、数百万円分、■ 亀井氏に許被告が3000万円、■ ゴルフ開始
時は「かけ」/森首相認める

 一見して分かることは、証人喚問と議員辞職要求好きと政倫審の「罰則なし」に不満があるら
しいこと。疑惑徹底解明を要求していることである。このこと自体にとやかく云うつもりはない
が、既に述べたことがあるが、この種の騒動は戦後のみならず戦前の帝国議会より続いている野
党の政権党攻撃の常套手段でしかないという冷厳たる事実である。この間既に百年えんえんとこ
うした運動を続けてきて、何か我々の国民生活に益することでもあっただろうか。私にはそれも
やりなはれという程度の問題でしかないように思われる。

 現下国会議員が無駄飯喰らいと呼ばれないためには、経済不況と21世紀の国づくりのプラン
と社会の様々な荒廃現象に政治がどう立ち向かうのか、各党が提言しあって喧喧諤諤の議論をす
べきなのではないのか。ここに目が向かわずに百年一日の腐敗追及にうつつを抜かしている政党
運動こそ腐敗と私は観る。

 面白いことに共産党の論調にはこの間変化があることが分かる。同じように腐敗糾弾をしてい
るがそオクターブが下がっているように見受けられる。にぜなら、かっての清潔・正義の党論理
ができないほどにこの党の腐敗もまた漏洩してきたことに関係していると思われる。ついでに書
けば、党から査問用語が消えたと思ったら、アメリカでは堂々と使われている、この面白さ。不
破がシマッタと思ったか、胸を張ったかどうかまでは分からない。

 もう一つは、今までなら「国民の信を問え」と国会解散要求をしてきたはずであるが、首相の
退陣のみを要求していることである。時期的に見て衆参同時選挙が大いに考えられるはずである
が、これを要求し得ない。何もここに深い意味がある訳がなかろう。姑息な不破−志位執行部は
既に自信喪失しているということであろうと思われる。

 それともう一つどうしても確認したいことがある。国会議員の辞職を安易に要求していく運動
が、果たして民主主義の精神に合致しているのだろうか、という疑問が禁じえない。当の本人が
自ら辞める事は自由だろう。議員の所属している党の執行部と議員が話し合うことは当事者能力
の見せ場だろう。しかし、野党がこれを威たけだけに要求して国民運動化させていくのは少々行
き過ぎのきらいがあるのではなかろうか。特に容疑が確定していない前に公然要求し、労組まで
が駆りだされ、こともあろうに御用提灯もって目白邸を包囲した愚を我々は見てきた。

 考えても見よう。議員の当落は有権者の選挙権の行使によってが基本だろう。もし不正を常用
する議員がいたとして、そうした議員を当選させない政治意識の涵養こそ民主主義の基本ではな
かろうか。これを思えば、口先とパフォーマンスで正義面する野党運動の胡散臭さが見えてくる
。恐らく、政権党の失策のキズを吹いて票取り運動につながらせようとする意図だけで、それ以
外のまじめな動機に支えられたものではなかろう。

 さて、締めくくろうと思うが氷嚢無しには語れない。森首相の退陣が公然かしつつある中で、
何と!後継者がいないという政権与党のていたらく。何と!ならばとその隙に乗じてしゃしゃり
出てこない野党のていたらく。この現象は一体何なんだろう。政権の値打が低下したわけではな
かろう。恐らく、矢面に立つよりも、あやかってうまい汁吸った方が賢いという知恵が経験則か
ら生まれているのだろう。今や国会議員とはそういう利権人士の巣窟なのではなかろうか。その
姿を隠すためのガス抜き役割で、うまい汁吸いにいちゃもんつける運動が花盛りなのではなかろ
うか。こう考えたほうがなんとなく良く分かる。

 あぁこの国の政治よ、外国の賓客が来たら各党総出で宴たけなわで、時にこうして相対立して
いるかに見せ付けてくれる仲良し倶楽部よ、いっそのこと模擬国会とでも銘打って学芸会なんだ
からねと安心させてくれ。穴があったら地球の裏まで出向きたいとはこのことだ。

Re:志位の変調詭弁は不破を凌ぐか 。 投稿者:れんだいこ ( 03/01 12:28:53 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 2001年2月28日(水)「しんぶん赤旗」は、「志位委員長、大いに語る」記事を掲載し
ている。この記事文中で次のコメントが気にかかる。

小林 野党側が与党を追いこむにあたって内閣不信任案をいつ出すんだろうかという関心が集ま
っていますが、どう対応されるんですか。

 この問いに対して、例によってもぐもぐ何を言おうとしているのかはっきりしない。「私はそ
ういう居直りが許されないところまで自公保全体を追い込んでいく。その国民的な包囲網を徹底
的に狭めていくということが一番大事だと思うんです」はまだしも、

 小林 すると内閣不信任案の提出というのは、場合によっては出さないでいくということもあ
るんですか。

 この問いに対して、「そのさい、私たちは、いまの汚れた政治をほんとうにきれいにする、き
れいな政治をつくっていく、そのうえで日本共産党が果たすべき役割は非常に大きいということ
を訴えて、ぜひ日本共産党が伸びる形で、自公保に審判を下していくという結果を出していきた
いと思います。これが一番の対応ですよ」と「きれいな政治」なるままごと用語を使いながら、


 小林 野党のなか、とくにこの番組でも先日、民主党の菅さんにインタビューしたときにです
ね、菅さんの感じは、解散・総選挙に追いこみ、場合によってはダブル選挙もという構えで、解
散・総選挙に追い込む戦術も大きいんだというニュアンスにとれたんですが、その辺の動きはど
うなんですか。

 この問いに対して、「いま私たちが森政権に要求しているのは、即時退陣ですから、このとき
に解散要求をあわせて出しますと、おかしなことになると思うんですよ。退陣をしなさいといい
ながら、解散を要求するということになると、解散権を森首相に行使してくれという話になるわ
けで、もう“死に体”になった首相を、いわば生き返らせるような形になってしまう。即時退陣
ということで、野党はいま共同して相手を攻めているわけですから、そこがいま大事な点だと思
います」と云う。

 この論法に従うならば、首相の退陣と「国民の声を聞け」と国会解散をセットで要求してきた
これまでの運動は間違いで、「死に体”になった首相を、いわば生き返らせるような形になって
しまう」助け船運動であったことになる。でもって、「この内閣を一刻も早くやめさせるという
ところに力をそそぐということが、野党のとるべき立場だと思っています」と云う。つまり、首
相の退陣を要求するだけで、国会解散で選挙に向かわせないことが「野党のとるべき立場」だと
云う。これを詭弁といわずして何というべきであろうか。

 次に問題とすべき発言として、志位の「国会は法的責任の追及とあわせて政治的・道義的責任
の追及を」がある。志位によれば、何と!国会は、「刑事責任と政治的・道義的責任の追及と両
方をやる必要があるところ」となるらしい。「たとえ、法律違反でなくても、脱法行為とか、法
の精神にそむいてデタラメをやっているということは、政治的・道義的責任が問われるわけです
から、その全体を追及する必要があるわけです」と云う。もしこれを本気で云っているとしたら
、歴史の歯車をお白州政治に逆戻りさせようと云っていることになる。なるほど党内運営のやり
方を見れば「三権分立」なぞあるはずがなく、どうやら志位のオツムの中では整合しており、マ
ジのようである。

 その他いろいろおかしなことを云っているが割愛する。最後にこの志位発言はどうだろう。「
誠実で正直」が魅力、米紙が日本共産党を紹介記事が掲載されており、その中で、「アメリカの
侵略的な対外政策には反対しますが、その偉大な民主主義の伝統は高く評価しています」と発言
している。なるほど、アメリカさんの侵略的な対外政策が改められれば、偉大な民主主義国家と
して賞賛を惜しまないという訳か。まっそういう理解もできぬ訳ではないが、党の憲法とも云う
べき綱領路線ではどうなっているのかな。

 上は勝手に言いたい放題で、下部がインターネットであれこれ遣り取りするのは許さんという
この御仁たちのわが世の春的得手勝手は羨ましい限りではある。

Re:党中央の病膏肓について  投稿者:れんだいこ ( 03/01 20:52:50 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 2001年3月1日(木)「しんぶん赤旗」は、ドイツ共産党の新聞が不破議長へのインタビュー全文を掲載なる記事を掲載している。日本共産党は日本で「めざましい役割をはたしている
」と紹介されたとあるが、「めざましい勢いで伸びている」とはさすがに書けなかったらしい。
「未来の大きな展望を切り開いていきたい」という不破議長の言葉を見出しに大きくとっている
とあるが、「いきたい」だけではものになるのかどうか分からない。

 不破議長が日本共産党のあり方を特徴づけた「清潔さ」「誠実さ」「一貫性」「国民との結び
つき」という四つの言葉を「指針」として小見出しに掲げているとあるが、不破発言はどうして
こう抽象的なんだろうね。内容が印されない「清潔さ」「誠実さ」「一貫性」「国民との結びつ
き」なぞ意味があるのか。例によって例の子供だましの煙り巻き論ではないのか。

 もう一つ面白い記事が載っている。コンビニ・FC本部の横暴規制法改正 国・与党に働きか
ける 山本都議に石原知事が約束、なる記事が掲載されている。これによれば、日本共産党の山
本信都議の一般質問によって論が提起され、石原知事が二十八日の都議会本会議で、コンビニエ
ンスストアなどのフランチャイズチェーン本部と加盟店との係争に規制関与していきたいと述べ
たらしい。「国の法改正に役立つようアドバイスとして提供したい」と表明。与党三党の政調会
長にも考慮を求める考えを示した、ということらしい。

 石原知事は、「なかなか興味のあるサゼスチョン(提案)をいただいた。新しい商業システム
であるがゆえに、それにともなう法体系が遅れていることがあるのではないか」としたうえ、「
現行法制度では、不公正な取引の規制をしているが、それでもなお足りない部分については、国
が適切な処置をとるべきだ。東京にはそうしたケースの店舗がかなり多いようだから、そこで得
た知見が、国が法改正をするために役にたつなら、一つのアドバイスとして提供したい」と答え
ました、とある。

 そうか、今や共産党の地金右旋回は、石原さんと蜜月ぶりをアッピールするところまできたの
か。そういえば「ノンと云える日本」づくりという発想でも両者は似通っているワナァ。
これって、氷嚢なしに聞ける左派人士がいたら、その精神浄化力の爪の垢でも煎じてあやかりた
いとか思う。

Re:党中央の三枚舌論理に騙されてはいけない。  投稿者:れんだいこ ( 03/02 19:09:12 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

2001年3月2日(金)「しんぶん赤旗」は、審議で政権追いつめる努力が重要 「予算衆
院通過直後の提出」は適切でない 野党書記局長・幹事長会談 内閣不信任案で市田氏
きょう党首会談、なる記事を報じている。

 それによると、四野党書記局長・幹事長会談が開かれ、内閣不信任案の対応については、「最
も効果的な時期に提出する」ことを再確認したという。会談のなかで民主党は、予算案通過直後
に不信任案を提出したいと主張したが、日本共産党の市田忠義書記局長は、不信任案の提出は予
算案の衆院通過直後ではなく、参院での徹底した追及を通じて世論を喚起し、森・自公保政権を
さらに追い詰めて、そのうえで最も適切な時期に提出すべきだ、不信任案は一回しか提出できな
いことから最も効果的な時期を追求しようと主張したという。

 この後の志位と鳩山会談でもこのことが確認され、内閣不信任案の取り扱いについては、「森
自公保政権にとって一番打撃が大きい時期を見極めて対応すること」で一致したという。志位氏
は会談で、「不信任案提出は、一回きりしか使えない手段であり、まだ機が熟していないと思う
」との考えを伝え、「首相が仮に退陣表明をすれば、野党と国民の要求が通ったことになる」と
述べました、とある。

 以上から見えてくることは、共産党中央が得意の煙り巻き話術で、民主党・自由党を手玉にと
っている様子が見えてくる。森政権がぐらぐらしてて次期候補も定まらぬまま総すくみしている
苦境下にあって、今ぞチャンスと押せ押せでいくのではなく、野党が暫く様子見しようと打ち合
わせしたことになる。しかし言葉だけは戦闘的で、「森・自公保政権をさらに追い詰めて、その
うえで最も適切な時期に提出すべきだ、不信任案は一回しか提出できないことから最も効果的な
時期を追求しよう」となる。本音は、解散で国民の信を問うことを避けようとしているだけでは
ないか。

 こういう三枚舌に対して、民主党、自由党のおぼこ連中は恐らくこの不毛論理を見分けする能
力を持ち合わせていないであろう。戦後社共運動の経過をウオッチしてきているれんだいこには
、それが宮顕−不破ライン特有の詭弁であることがすぐ分かる。今や党内に流布させる時期を終
えて党外に漏出し始めたことも分かる。

 私は解散すべきだと云おうとしているのではない。今回はどうなるか分からないが、これまで
は何回解散させてみても、基本構図は変わらなかった。凡そ選挙費用がもったいないだけの話で
あった。だから、何でも選挙選挙へ持ち込む手法には感心していない。私が云いたいことは、共
産党中央の三枚舌論理で丸め込まれる愚を指摘したいことにある。この論理は非常に卑怯且つヌ
エ論理であって、やがて関係した者達を窒息壊疽させることになる。

 民主党、自由党ファンでもない私がなぜそれを危惧するかと言うと、廻りまわって社会全体が
無力化気分に覆われていくことになるからである。そういう大衆団体をいくつも見てきた。こう
いうヌエ論理の害悪を振りまく連中とは断固として闘い、排斥せねばならない。それが戦後大衆
運動の教訓であり、今日的課題である。このことが云いたかった。鳩山よ、菅よ、小沢よ、この
ことだけは知っておいたほうが良い。そういえば、加藤が騒動起こしたとき、いち早く連動しな
いと聞かれもせぬうちからアドバルーン上げたのもこの連中だったな。

Re:党中央が激を飛ばしてみるものの 投稿者:れんだいこ ( 03/03 20:28:41 ) Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)

 2001年3月2日のしんぶん赤旗は、日本共産党中央委員会書記局の「この3月、支部が主
役の活動を大きくひろげ、4つの原点の活動で力づよい前進・飛躍を」記事を掲載している。こ
れを見るに、東京都議選、参院選が目前に迫ってきた、重要な中間選挙もある、「支部が主役」
のとりくみをつよめて、選挙勝利をめざす「四つの原点」の活動で大きな前進・飛躍をかちとる
よう、全党の党員、支部・グループ、党機関のみなさんに訴えます、とある。

 以下、日本共産党がいかに「国政の焦点の問題で党の国会論戦と活動が光っている」かについ
て述べ、「日本共産党の先駆的で積極的な役割は明らかです」という。「KSD問題でも機密費
でも、清潔なのは日本共産党だけです」、「日本共産党の躍進こそ、国民の期待する政治の転換
、自民党政治から国民本位の政治への転換を実現するもっともたしかな力です」と云う。

 「しかし、現在の情勢で重要なことは、日本共産党がこうした先駆的働きをしても、それがそ
のまま自動的に広範な有権者の認識にはならない」という悩みがあるらしく、その要因として@
・危機感にかられた連立与党勢力側の必死の策謀、A・マスコミの民主党偏重報道の姿勢や対応
の問題があるという。つまり、自らの主体的な非に目が行かず、腹いせにマスコミにうっ憤を向
けていることになる。どうやら、先の選挙での謀略ビラにやられた論から転進して、今度はマス
コミの民主党提灯化にやられた論を準備しつつあることが分かる。

 この後、選挙戦勝利のための具体的な行動要請を党員にしているが、奇妙なことは次の記事で
ある。党員拡大が「緊急・中心課題」(大会決議)であることについて、全党的に認識が広がり
、大会前の「大運動」の時期から毎月着実な前進が続いています。これをすべての支部のとりく
みにし、さらに本格的に発展させましょう、と云いながら、「しんぶん赤旗」日曜版を広く普及
するとともに、日刊紙読者の拡大に意識的に努力しましょうと云っていることからすれば、機関
紙読者は増えていないということになるのだろう。

 次に、何と!「全党の英知でねりあげられたこの決定を、まだ三割程度の同志しか読了してい
ないのは、大きな遅れです。二倍の同志が読めば、党の力は二倍、三倍にもなり、すべての同志
が読めば、党の力は数倍のものとなるでしょう」とある。何なんだこれは。最新の党決定と行動
指針について、党員の3割しか読んでいないという。まっもっとも、長たらしい饒舌とヌエ論理
を聞かされるだけだから、読む気もしないのであろうが、それにしても変調極まる元前衛党の今
日的腐敗段階である。

 つまり、党内的に意思一致できていないということである。これでは『支部が主役』と云って
見ても、絵空事にしかならない。参院選・都議選は三〜四カ月後、もう「待ったなし」です。選
挙での勝利をめざし、すべての支部が「支部が主役」で自覚的に「四つの原点」にもとづいて総
決起するとりくみをつくりあげようではありませんか、というが、肌寒い状況にあることが分か
る。

 この党の奇妙さは次のことにある。こうしたサブい事態をつくってしまった党指導部の責任問
題が発生しないよう、あの手この手でガードしており、ここだけは徹底的に機能しており、今や
異論さえ他愛の無いものしか生まれてこないという循環を見せていることである。飛行機に例え
るとダッチロール状態であるが、何と!乗員の誰からも悲鳴さえ出ないという不気味さである。
それでいてクルーを信頼している訳ではなさそうだ。となると何なんだろうね、この現象は社会
病理学の一級的考察課題たり得るように思われる。






(私論.私見)