カンテラ時評16(451~480) |
(最新見直し2007.7.12日)
(れんだいこのショートメッセージ) |
2007.3.24日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評451 | れんだいこ | 2008/08/19 09:26 | ||
先投稿を訂正します。今後の訂正は、オリンピック論でやります。(ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/ronpyo/orinpicron/orinpicron.htm) 【れんだいこの2008北京オリンピック追憶】 記憶の余韻覚めやらぬうちに2008北京オリンピックの感想を記しておこうと思う。全てを見聞きした訳ではないので、れんだいこ的受け止めになるのは仕方ない。こたびは、オリンピック開催がお盆休暇と重なったことと、長期休暇には恒例の小旅行為すところ、ガソリン値上げに抗議して慎むのが国民的総意だろうと合点して中止した為、例年よりもオリンピックを観戦する機会が与えられた。 開会式の模様は、中国ならではの趣向が凝らされていた。日本人的には多少凝り過ぎの感無きにしもあらずであったが、世界に中国の国威と能力を見せつけアッピールした。石原都知事がこれに難癖コメントしていたが、ロンドン大会の次に東京大会を誘致しようとする立場の都知事に相応しい言動であったであろうか。徒に開催国の自負を傷つける無礼極まる妙な技を披瀝したように思う。 そもそも石原は、「ノーと云える日本」を著作し嘯いているが、この御仁が、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオ・シオニズムに対しノーと云ったことは無い。もし云った事があるとしても口先だけであり、その見返りにいつも、アジアに対しては常に揉め事が起こるように口舌し、威張る芸当を得意にしている。これが傲慢不遜皮肉屋石原の正体であろう。この観点から石原を評すれば万事解ける。中曽根-ナベツネ-石原-小泉ラインに共通する度し難い売国エージェントぶりである。 もとへ。続く各国選手団の入場行進は歴代一位の2004参加国になった為、ほんと長かった。とはいえ、それぞれがお国柄を表現し祭典を演出していた。中国漢字による画数順登場となったが、良し悪し両面あるように思えた。 れんだいこ的には、まず先のオリンピックの金メダルの多い順に5ケ国を出場させ盛り上げ、後は地域ブロック順に登場するのが良かろうと思う。その時、テレビの場合には、世界地図上の当該国の位置を示した方がより親しみを持つのではないかと思った。例えばアフリカなど、どこにある国なのかオリンピックを通して知らせる事で為になる。そういう効果もあろうから、今後はそうして欲しいと思う。 さて、競技が開始される。競技日程は開催国が決めるのかどうかは分からないが、日本から見ると柔道と水泳、体操で開幕した。そう云えば、女子サッカーは開幕前から競技が行われていた。8.9日、女子48kg級の谷(田村)が銅メダルで口火を切った。金狙いであったが、重圧の為か慎重になり過ぎていたと思われた。日本国内は「ママの銅メダル」に沸いた。60キロ級の平岡は初戦負けを喫した。 8.10日、柔道男子66kg級の内柴が、谷の慎重負けを反面教師としてか終始積極果敢に挑み、2004アテネに続く金メダルを獲得した。これが日本勢初の金メダルとなった。「オヤジの仕事をしっかりやりました」とコメントし微笑ませた。この一番手柄は大きかったが、翌日の北島騒動の波で消される。柔道女子52kg級の中村(19歳)が銅。アテネに意欲を繋いだ。サッカー男子はナイジェリアに敗れ、メダルの道を閉ざされた。バトミントン女子の小椋-潮田組が強豪中国組を破り、準々決勝に進出した。 8.11日、競泳の北島が100m平泳ぎで金。日本列島中が沸きに沸き興奮した。表彰後のコメントは声にならず嗚咽、一呼吸おいて後に語り始め胸を打った。最後に北島らしく「超うれしい」。柔道男子73キロ級の金丸は初戦で一本負け。柔道女子57キロ級の佐藤は、敗者復活最終戦で敗れた。女子バトミントンダブルスで、人気の高かった小椋・潮田ペア「オグシオ」の敗退を尻目に、末綱・前田組「スエマエ」が同種目1位で第1シードの中国ペアを降し4強まで進んだ。 8.12日、体操の男子団体総合で日本が銅。柔道男子81キロ級の小野は初戦で敗れた。柔道女子63kg級で谷本が鮮やかな一本勝ちで金。谷本は、国内予選で上野(妹)に負けていたが選考出場していた。本人はこれを苦にしていたが立派に責任を果たした。古賀との師弟愛が報ぜられた。 8.13日、競泳の松田が男子200mバタフライで銅。「母」代わりコーチとの二人三脚振りが報ぜられた。柔道男子90キロ級のアテネ五輪銀メダリストの泉が2回戦で敗れた。柔道女子70㎏級で上野(姉)が試合開始からわずか46秒後の押さえ込みで連続金。出場できなかった妹の思いも叶えての金となった。上野姉妹には末妹が居り、これまた頼もしいと云う。太田が、フェンシングの男子フルーレで銀。フェンシング人気を高めた模様。女子バトミントンダブルスの「スエマエ」組は、準決勝で韓国ペアに敗れた。 8.14日、北島が競泳200m平泳ぎでも世界新で金。二大会連続、今大会二つの金となった。体操の内村が男子個人総合で銀。柔道はその後振るわず、柔道女子78キロ級の初出場の中沢は、初戦の2回戦で敗れた。泉が二回戦で負け、選手団長の鈴木が初戦で負けると云う落とし穴に嵌った。鈴木は敗者復活戦でも早々と負け生彩を欠いた。見ていて、少し体が軽いというか浮ついていた。そこを狙われた。 8.15日、柔道最終日のこの日、塚田が、柔道女子78kg超級で銀。終盤間際まで優勢だったのを背負い投げで決められ泣かされた。柔道最後の男子100kg超級の石井が登場し、目前で起った塚田の二の舞いを警戒しつつ危なげなく金。女子と男子の試合振りが微妙に影響しあっているのが分かり興味深い。女子バトミントンダブルスのスエマエ組は、3位決定戦で一度は降した中国組に雪辱されメダルを逸した。 柔道総評として、伝統的な日本柔道に対して国際柔道が次第にレスリング化しつつあり、両者がますますかけ離れつつあるように思えた。これにどう対処すべきか。れんだいこは、国際柔道が、あらかじめの腰引き構えに対して減点システムを採用すべきと思う。日本武道はいずれも腰を正して正面から向かい合うことを良しとしている。これが遵守されるべきであり、相手の攻撃に対して防御の必要から腰を引くのは止むを得ないとしても、防御の為だけの腰引き10秒超は柔道にはならないので減点対象とすべきと考える。これで解決するのではなかろうか。 8.16日、中村が、競泳女子200m背泳ぎで連続銅。水泳女子初メダルとなる。女子レスリングが登場し、伊調千春(姉)がフリースタイル48kg級で連続銀。吉田がフリースタイル55kg級で連続金。吉田は圧倒的強さで金をもぎ取った。今大会、北島に継ぐ功労者と称えたい。長井が自転車 男子ケイリンで銅。 この日、陸上100m決勝で、ジャマイカのウサイン・ボルト(21歳)が、9秒69の世界新記録で優勝した。しかも後半は流して走るという余裕ぶりを見せた。最後まで全力疾走していたら、どういう記録になっていたかと惜しまれる。会場の北京国家体育場(愛称・鳥の巣)は一瞬静まった後、大歓声に包まれた。ボルトは、ジャマイカ発祥のレゲエ音楽のリズムに乗りフィールドを飛び跳ね、喜びを表現した。 8.17日、女子マラソンが行われ、野口の欠場を受け日本選手2名で参戦した。結果はルーマニアのトメスク(38歳)が2時間26分44秒で金、ケニアのヌデレバが銀、ゴ-ル前の激しい接戦に敗れた中国の周が銅。日本の土佐は25キロ過ぎにリタイア(途中棄権)した。土佐選手の夫が「礼子、もうやめろ」と叫びリタイアを決めたと云う。 事前に分かっていたならなぜ欠場できなかったのか、事前のパフォーマンスは何だったのか、なぜ補欠候補が出走しなかったのか、色々疑問が残ることになった。中村は、マラソン大会歴2回目ながら13位に食い込んだ。これにより高橋、野口と続いてきた二大会連続金メダルの栄光の日本マラソン史が途絶え、1988年五輪以来のメダル獲得史も消滅した。 柔道然り、マラソン然り。どうも指導者上層部間のコミュニケーションがうまくいっていない気がする。選手が磨り潰される悪しき体質はそろそろ見直さないと、日本丸沈没の影絵となってしまう。それに比べて、競泳、女子レスリング、女子サッカー、ソフト辺りは指導部が健全な気がする。これは外から見た感想でしかないけれども。 競泳の男子400mメドレーリレーで、米国が3分29秒34の世界新で優勝し、フェルプスが8冠を達成し、金メダルの通算最多獲得記録を14に伸ばした。日本勢(宮下純一 北島康介 藤井拓郎 佐藤久佳)が銅。ここでも北島が活躍した。ハンマー投げの室伏は振るわず5位に終わった。 女子レスリングの快進撃が続いた。伊調馨(妹)が、フリースタイル63kg級で連続金。今大会の日本勢金メダルの8個目を飾った。浜口が、フリースタイル72kg級で連続銅。女子レスリングは予想通りの強さで全員がメダルに輝き、珍しい事に2004アテネと同じ顔ぶれの同じメダル獲得となった。 浜口父の雄たけびがとどろき、プロボクシングの亀田親子とは叉一味違う親子鷹振りを見せ、むしろ爽やかだった。あのオヤジは笑わせてくれるくれるし、なかなか味のある良いことを云う。女子板飛び込み決勝で、415.35点を記録した中国の郭が、シンクロ板飛び込みと合わせて連続金を達成した。女子ソフトボールがベネズエラに勝ち、5勝1敗となり決勝トーナメント入りが確定した。 卓球は振るわず。福原愛の神通力は無かった。バレーボールは日本勢は男女とも振るわず。他方、サッカー女子が奮戦する。野球の男子は痛い黒星からスタートし、韓国戦でも負けた。ここまでを前半戦、これからを後半戦する。残念ながら、れんだいこは観戦できない。 書き忘れたこともあろうが、これが2008北京オリンピックのれんだいこ式総まとめとなる。 2008.8.18日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評451 | れんだいこ | 2008/08/19 19:50 | ||
【ロッキード事件「伊藤調書」作成人・松尾邦弘の出世考その1】
元外務官僚にして小泉元首相のイラク政策に抗議して辞表を余儀なくされた天木氏が、「天木直人のブラフ」の2008.8.18日付け「松尾邦弘という元検事総長の何気ない言葉にその正体を見る」(ttp://www.amakiblog.com/archives/2008/08/18/#001085)で、「松尾元検事総長」に言及されているので、れんだいこが思うところを書き付け公表しておく。 れんだいこに云わせれば、松尾某とは、ロッキード事件の際に伊藤証言の引き出し立役者となった検事として史的意味を遺している。2008年の今日から思うに ロッキード事件は戦後日本の大転換となった。既に経済的には戦後は終わっていたが、政治的に戦後が終わったのはロッキード事件を通してであろう。これにより、戦後日本の政治舞台での成り上がりが葬られた。金権政治追放と云う名の下にその儀式が執行されたが、それは同時に、戦後日本が胚胎させていた諸々の芳醇さをも、たらいの水と一緒に赤子を流す愚をしてしまった気がしてならない。 ロッキード事件は、法の番人が自ら法を破ってまで、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオ・シオニズムの意向を貫徹させ、そのことで戦後日本の司法秩序を上から狂わせる事になった。日本の法秩序はあれ以来整合しなくなり、今日傷口をますます広げつつとある。法の番人が法に基かず、権力者の意向に従って裁決すると云う悪しき風潮をを蔓延させつつある。 これに蛮勇を振るった者は、国際金融資本帝国主義の覚えを目出度くし、論功行賞でその後の出世会談を上って行くことになる。それにより司法界の腐敗が著しく進むようになった。今日の腐敗は、ここに根源があると云えよう。かの時の最高検検事・伊藤栄樹、吉永祐介副部長、松尾邦弘検事らが該当しよう。 れんだいこは、こういうワルをのさばらせてはいけないと考えている。こういうワルがのさばるのは世の倣いではあるけれども。昔の武士役人は常に切腹と裏合わせで生きていた。それに比べて、今日びの役人の節操の無さは目に余る。のうのうと生き延び、民間へ天下り、死ぬまで蜜を吸い続ける極楽トンボ人生を全うしている。そういう感慨を覚える。これを総コメントとし、松尾に照準を当てて検証してみる。 2008.8.19日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評453 | れんだいこ | 2008/08/19 20:01 | ||
【ロッキード事件「伊藤調書」作成人・松尾邦弘の出世考その2】
松尾邦弘は、1942(昭和17).9.13日、東京都で誕生している。1950(昭和25)年、中学生の時、教師だった父が全国学校図書館協議会を結成したが、その後贈賄容疑で逮捕されると云う経験をしている。ここで、父の履歴を記すのは、松尾も叉利権に敏いと云うか甘言に弱い血を受け継いでいるように思えるからである。 東京都立戸山高等学校を経て東京大学法学部卒業。1966(昭和41)年、司法修習生。1968(昭和43)年、検事任官(東京地方検察庁検事)。連続企業爆破事件、連合赤軍事件など著名な公安事件を担当している。 1976(昭和51)年、ロッキード事件勃発。松尾はこの時、特捜部に抜擢され、贈賄側の伊藤宏・丸紅元専務から田中角栄逮捕に直結する供述を引き出した。これを「伊藤証言」と云う。事情通にしか分からないであろうが、この「伊藤証言」が決定的証拠とされ、角栄は追い詰められていった。松尾は、この「伊藤証言」の調書作成者である。れんだいこは、これにつき「大久保・伊藤・桧山・若狭被告の供述調書疑義問題」(ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/kakuei/rokiido_tyosyoco.htm)で考察している。 今日、れんだいこが読み直すと、三文小説並みの「伊藤証言」の馬鹿らしさが際立つが、あの時代に於いてはマスコミのみならず朝野上げて決定的証拠を握ったとして囃子て行った。我が国には自称知識人ウォッチャーが何百万人と居るが、ああいう調書に相槌を打つ程度の頭脳でしかないことが判明する。その程度の頭脳の者が、よってたかって気難しい世の中を作ろうとして精出しているが、迷惑千万な話ではある。 「伊藤調書」引き出しにより覚えのめでたくなった松尾はトントン拍子に出世階段を昇っていくことになる。しかし、松尾の周辺には常に利権腐敗がつきまとう。その松尾は、権力の頂点に上り詰めるや、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオ・シオニズムの対日政策の忠実な敷設者として立ち現われる。今日、司法を廻る反動的諸施策の殆どが、この松尾派の立案したものである。最近世の中を騒がしている陪審員制度もそうであり、してみれば所詮碌なものではないことが透けて見えてこよう。 1978(昭和53)年、法務省刑事局付。1980(昭和55)年、在ドイツ日本国大使館一等書記官。1983(昭和56)年、 在ドイツ日本国大使館参事官。1983(昭和56)年、 法務省刑事局参事官。1984(昭和59)年、東京地方検察庁検事。1985(昭和60)年、法務省刑事局参事官。1988(昭和63)年、法務大臣官房参事官(予算担当)。1989(平成元)年、 法務省刑事局刑事課長。1991(平成3)年、法務省刑事局総務課長。1992(平成4)年、法務大臣官房人事課長。1996(平成8)年、松山地方検察庁検事正。この時、調活費を流用して酒盛りをやっていた。この時の腐敗振りが、後に三井環・氏により告発される。1996(平成8)年、東京地方検察庁次席検事。1996(平成10)年、最高検察庁検事。 1998(平成10).6.23日、法務省刑事局長 。この時、松尾は、通信傍受法案を策定している。概要は不明であるが、「TBSの筑紫哲也NEWS23の訂正要求へ反論」とある。 1999(平成11)年、法務事務次官。以降、組織の中枢に位置し、司法制度改革と云う名の法秩序改悪に取り組み始める。199.7月、小渕内閣の時、司法制度改革審議会が設置される。 1999年、第145国会において「盗聴法」の成立に尽力している。法務省の刑事局長として国会答弁に立ち、同6月、「盗聴法」の説明に新聞社やテレビ局を回っている。但し、これは、「報道機関に対する圧力」と批判された。この時、裏で折衝にあたっていたのが、当時、法務省事務次官だった原田明夫と同官房長の但木敬一コンビだった(「新・悪の検事総長 松尾邦弘」の権力犯罪を弾劾する(04・10・12)」)。 この頃、大阪高検公安部長の三井氏が、検察庁内の調査活動費の裏金流用を告発した。三井氏は、そのカラクリを次のように明らかにした。「公安事務課の課長または係長が警察の公安にいって情報を聞いてくる。それに基づいて架空の情報提供者をでっち上げる。情報提供者から情報収集をしたことにして総務課長が書類を作成し会計課からお金を引き出し事務局長がプールする。調査費の予算の配分は全国の中小地検(地方検察庁)には検事正が48人。規模は小さくても高検(高等検察庁)には8人の検事長。そして最高検(最高検察庁)には検事総長が1人。地位が上なのはもちろん検事総長だ。続いて8人の検事長がいて48人の検事正となる訳だが、事件の多い地検より地位の高い最高検の方が年間の調活費の割り当ては多い」。 三井氏は、裏金作りの実態を知った時期を高知地検次席検事に就任してからとしている。その後大阪地検を経て高松地検検事となる。再び裏金問題に遭遇する。この時期は、松尾が松山地方検察庁検事正として赴任していた時期と重なる。加納検事もこれに関わっている。三井氏は、原田明夫検事総長、松尾邦弘元法務事務次官、加納駿亮(しゅんすけ)福岡高検検事長、東条信一郎ら8名を重大責任者として告発していた。 三井氏のの告発背景は分からないが、結果的に松尾のアキレス腱を突いた形で登場してくることになった。松尾は、これに悩まされ、これまた蛮勇を振るうことになる。 2001(平成13).1.10日、雑誌「噂の真相」が、調活費と云う名の裏金が、よりによって司法の番人であるはずの検事総長、最高検次長、各高検検事長及び各地検検事正らの裏金になっていること、加納元高知地検検事正(当時大阪地検検事正)が高知地検に配付された調活費を裏金として私的流用したことなどを、その具体的状況を示して記事として掲載した。 同3.29日、川上氏が、加納検事及び佐藤元検事を被告発人とする虚偽公文書作成、同行使、詐欺、私文書偽造罪の告発状を提出した。同5.11日、加納検事は、神戸地検検事正在勤中の裏金使用について告発された。高知地検関係の告発事件については高松高検刑事部長の高橋信郎検事が、神戸地検関係の告発事件については大阪高検総務部長の平田建喜検事が主任検事として捜査することになる。 2001.6月、司法制度改革審議会が小泉首相に最終意見書を提出した。裁判員制度創設が決まる。 この頃、三井氏の内部告発を機に、加納の福岡高検検事長昇任人事において、前代未聞の「再考」を内閣から求められていた。2001.10.27日、検事総長の原田明夫と法務省事務次官の松尾の検察、法務の両トップが、揃いも揃って東京麹町の後藤田正晴の事務所に行き、「加納人事が実現しないと、裏金問題が出てきて検察が崩壊する」と「加納人事」を通すよう働きかけ、小泉首相裁きとなった。こういう政治的動きをするのが松尾のらしさである。これを受けた小泉も叉稀代の国際金融資本の御用聞きであるからして、同じ穴のムジナと云うことでもあろう談合処理している。 2002(平成14)年、次長検事。同4.18日、奥の院で三井氏逮捕が決まり、4.20日、法務省、検察庁(原田検事総長)の首脳が出席した会議の場で、三井氏逮捕を最終的に決められた。翌4.21日、大阪地検特捜部の担当検事が大阪地裁に逮捕状を請求。4.22日、この日三井は、現職検察幹部として実名で裏金問題を告発しようとしていた。テレビ朝日の報道番組「ザ・スクープ」の収録と週刊朝日副編集長との対談を予定していた。その当日の朝に任意同行を求められ、そのまま詐欺罪容疑で逮捕収監された。 典型的な「検察による口封じ」であった。「ザ・スクープ」をはじめテレビ、新聞、週刊誌メディアが事件報道したが、検察の非道を告発するよりは三井氏の詐欺罪容疑をプロパガンダすると云う役割を果たし、告発の衝撃を相殺した。 同7.30日、三井環公安部長の初公判が大阪地方裁判所で行われた。三井氏は冒頭で、検察庁内の調査活動費の裏金流用を次のように告発した。「検察庁には調査活動費という予算があります。中小地検では年間約400から500万円、東京地検では約3000万円、大阪地検では約2000万円と、その庁の規模によって予算が示達されます。それが全て裏金として処理され、幹部の遊興費に当てられている」 。 法廷は、前検事対現検事の全面対決と云う前代未聞の椿事を現出させた。三井被告は、意見陳述の最後に検察側をにらみつけ強い口調でこう言い放った。「どちらが正義なのか!どちらが犯罪者なのか! どちらが卑劣な人間なのか、よく考えていただきたい」。メディアはこの事件をまったく報道せず無視した。 2003(平成15)年、東京高等検察庁検事長。2004(平成16).6.25日、「元祖・悪の検事総長」の原田明夫が退任し、松尾がその後任として検事総長に就任。松尾は、「ひるむことのない検察」を標榜する。しかしながら、「原田一派」=「永田町とズブズブ派」=「政治屋検察官僚の典型」は知られたことであり、シラケムードが漂ったのも想像に難くない。 同7.7日、松尾が検事総長に就任した直後、国松元警察庁長官狙撃事件でオウム真理教関係者にして小杉元巡査長が逮捕されている。が、供述が二転三転、雲散霧消させられている。この背景は分からない。 2005.2.1日、大阪地裁(宮崎英一裁判長)は、三井氏に対して懲役1年8ヶ月、追徴金約22万円の実刑判決を下した。この時、判決前にほぼ同じ判決文が政界に流布する事件が起こっている。三井は控訴するも、判決言い渡しから4ヶ月が経過しても判決の全文が出て来ず、控訴趣意書を書けない異常事態になった。 2006(平成18).6.30、松尾が検事総長を退任した。後任は但木敬一。2006(平成18).9月、弁護士登録。2007.1.15日、大阪高裁(若原正樹裁判長)は、三井氏の控訴を棄却、地裁の実刑判決を支持した。三井氏は上告。2007(平成19).3月、旭硝子株式会社取締役。2007(平成19).6月、トヨタ自動車株式会社社外監査役就任。2007(平成19)年、駿河台大学法科大学院専任教授。現在に至る。 以上が松尾の履歴である。彼の出世階段は、ロッキード事件の際の「伊藤調書」作成に始まる。このことが確認されれば良い。現代は、こういう手合いがはびこり過ぎていると思うのはれんだいこだけだろうか。それとも、サヨ圏の多くは今でも本気で「伊藤調書」に基き田中角栄を弾劾し続けているのだろうか。田中-大平政治を善政と断じるれんだいこは、一身の栄達を求めて国を売り、角栄葬りに大活躍した松尾のような手合いを許し難い。そういう砂をかむような人生を送ろうとも思わない。 2008.8.19日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評454 | れんだいこ | 2008/08/21 18:57 | ||
【れんだいこの華国鋒追悼論その1】
2008.8.20日、華国鋒が、北京市内で逝去した(享年87歳)。華国鋒の死去により、中華人民共和国共産党総書記(主席)経験者で生存しているのは江沢民のみとなった。新華社は、「中国共産党の優秀な党員で、忠実な共産主義の戦士、プロレタリアート革命家」と伝えたとのことである。奇しくも中国オリンピックの開催中の死去となったが、華国鋒の胸中は如何ばかりなものであったのであろうか。 史上、近代に入っての清朝の支配する中国(シナ)は欧米列強の分割する好餌たる植民地であった。そこへ戦前日本の天皇制権力も分け入り、欧米列強を蹴散らすと同時に新たな支配者としての日帝の軍靴に押さえ込まれた。第二次世界大戦で日帝が敗北し、国共内戦を経て中国共産党の支配する中国となった。以来苦節60年、オリンピック開催国まで漕ぎ着けた現代中国に誇りを持って逝ったのだろうか、それとも建国革命の際に求めた姿とは著しく違う現代中国の姿に忸怩たる思いを持って逝ったのだろうかか、これを詮索するのが興味深い。 華国鋒の履歴を確認しておく。 山西省交城県出身出身。本名は蘇鋳(そちゅう)。華国鋒という名前は、抗日戦争時に彼が属していた「中華救国先鋒隊」から取られていると云う。1949年、国共内戦に勝利し、中華人民共和国成立。以降、毛沢東の故郷である湖南省の湘潭県で同党書記を務めた。文革期に毛主席に抜擢され、党湖南省委員会第一書記。1975年、国務院第一副首相兼公安相。党内序列第6位となった。周恩来の死去後、1976.4月、周恩来の後任として党第一副主席兼首相代理。王洪文が有力視されていたが、それを抑えての就任だった。同年9月、毛主席が死去。 同10.6日、葉剣英中央委員会副主席らと共に江青や張春橋などの四人組を逮捕、文革を終結させた。毛主席生前の「あなたがやれば、私は安心だ」の自筆メモが根拠となり、10月、毛沢東亡き後の党主席を後継した。 このメモにつき、中国共産党中央文献研究室の「毛沢東伝」では、後継指示的意味は否定されている。実際は、毛沢東の私設秘書であった張玉鳳の手記を引用したもので、国際上の問題について尋ねた華国鋒に「既定の方針にしたがってやれ」、「あなたがやれば私は安心だ」と言ったに過ぎず、後継指示メモではないとの見解が示されている。異説として、くだんの毛沢東メモは、華国鋒が四人組の攻撃に耐え切れずに毛沢東に辞意を示したときに、声の出なくなった毛沢東が紙に書いたものとする。華国鋒は、毛沢東メモを、その後の政治局会議で政治局員らに見せることにより攻撃を乗り切ったとする。真相は未だ不明としたい。 1977年、主席就任後の華国鋒は、生前の毛沢東指示を絶対視する方針「両個凡是(二つのすべて)」を打ち出し毛沢東路線の堅持を訴えた。が、その政治的基盤は弱く、鄧小平派から厳しく批判された。1978.1月、ソビエトの支援を受けたベトナムが中国と友好関係にあるポル・ポト首相率いる民主カンプチアに侵攻した。カンボジアは内戦状態に入ったが、華国鋒政権はこれに有効に対応し得なかった。同8.12日、1972年の田中内閣時に締結された日中共同声明を踏まえて、日本の福田内閣との間で日中平和友好条約を締結し、戦争状態を完全に終結させた。同12月、「三中全会」(中国共産党第十一期中央委員会第三回全体会議)で実権を奪われた。 1979.1月、中国は、「懲罰」と称してベトナムに侵攻した(中越戦争)。但し、人民解放軍は大きな損害を出し、軍事・外交の両面で得る物はなく終わった。カンボジア内戦ではポル・ポト派を支援し続け、ベトナムとの外交関係は断絶した。この事件は、社会主義陣営の国際主義的団結と云う夢想を粉々にした。 同1月、アメリカ(ジミー・カーター大統領)との国交を樹立した。中国を「中国を代表する唯一の正統政府」とする立場を認めさせたものの、アメリカは台湾の中華民国を見捨てず、中国国民党政府とも実質的な協力関係を維持した。これらの背景にどういう動きがあったのか、碌な分析ができていない。 1980.5月、中国首相として初めて日本を公式訪問。同7月、大平正芳元首相の葬儀参列の為に再来日した。その後、改革開放路線を主張する鄧小平派との党内闘争に敗れ、同9月、首相を、1981.6月、党主席をそれぞれ辞任した。2002年、第16回党大会で引退するまで中央委員ポストに就いていたが、政治的影響力はなかった。一部メディアが「2004.2月、中国共産党に離党届けを提出した」と報道したが、2007.10月の第17回党大会に、「中共元老」なる格で特別招待代表として姿を見せた。 2008.8.21日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評455 | れんだいこ | 2008/08/21 19:13 | ||
【れんだいこの華国鋒追悼論その2】
以上が華国鋒の概要履歴であるが、史上にどのように位置づけられるべきであろうか。はっきりしていることは、文革の混乱を鎮めたということであり、これをどう評価するべきかと云う事になる。現代歴史学の潮流は文革否定論に立っているので、を文革終結者としての華国鋒の功績を認め評している。 ところが、その華国鋒はその後、鄧小平派によりお役目御免とばかりに切って捨てられた。これにより、華国鋒の政治的位置は文革終結者としての功績のみであり、後は木偶(でく)の坊として扱われている。その後の中国は鄧小平派政権であるからして、これを正史としている。我々は、これを「正史」として受け止めるべきだろうか、そこが問われている。これを解くには、文革論を俎上に乗せずんば解けない。その文革論が為されていないので、華国鋒の政治的位置づけは容易にはできない。これが、れんだいこの見立てになる。 文革論については、時田研一氏が「中国の「新左派」・「自由主義」論争――文革の評価をめぐって 」(ttp://www.kaihou.org/china.html)、「中国の「新左派」・「自由主義」論争 NO.2―「二つの文革」論をめぐって」(ttp://www.kaihou.org/bunkaku2.htm)で精力的研究を提起している。れんだいこは、「時田氏の労作から学ぶ現代文革論諸氏の見解考」(ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/bunkaku_ronco.htm)で採り上げているが、中途で投げ出しそのままにしている。 思えば、文革は、20世紀政治史上特筆されるに値する例の無い壮大なマルクス主義的精神涵養実験であった。表面から見ればそういうことになる。が、内実は、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオ・シオニズムの侵食から身を護る社会主義政権中国の自律自存を賭けた実験であったような気がする。 しかしてそれは結果的に、文革派を形成した諸派が断続的に葬られ、文革派が文革期間中口を極めて批判した鄧小平ら走資派権力を引き寄せただけの結末ドラマとなった。これをどう見るかが問われている。華国鋒が結果的に、これを橋渡ししたのは間違いない。これをどう見るかが問われている。 れんだいこは、文革派の大義の歴史的意味を認めたいと思う。但し、理論的未熟さがマルクス主義的実験を自壊させたと見ている。もう一つ、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義ネオ・シオニズムの狡知が長けていたと見て入る。この両面の理由により、結果的に鄧小平らの走資派に付け入る隙を与え、走資派の支配する現代中国に至っていると見立てている。この辺りの分析が非常に難しい。 結論としてこうは云える。文革を否定、批判するのは容易い。問題は、かの壮大な実験のどこから何を学ぶかではなかろうか。この姿勢のない文革論は百害有って一利無しと見る。ところが現実には、そういう有害無益文革論ばかりが横行している。話が通じない連中による文革論ばかりであり、それらをいくら読んでも無内容で食傷するばかりでしかない。 そういう理由から、「出でよ、為になる文革論」。これが、華国鋒論の餞(はなむけ)になる。 2008.8.21日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評456 | れんだいこ | 2008/08/25 16:33 | ||
【れんだいこの2008北京オリンピック論その1】 記憶の余韻覚めやらぬうちに2008北京オリンピックの感想を記しておこうと思う。全てを見聞きした訳ではないので、れんだいこ的受け止めになるのは仕方ない。こたびは、オリンピック開催がお盆休暇と重なったことと、長期休暇には恒例の小旅行為すところ、ガソリン値上げに抗議して慎むのが国民的総意だろうと合点して中止した為、その分オリンピックを観戦する機会が与えられた。 開会式の模様は、中国ならではの趣向が凝らされていた。日本人的には多少凝り過ぎの感無きにしもあらずであったが、世界に中国の国威と能力を見せつけアッピールした。石原都知事がこれに難癖コメントしていたが、ロンドン大会の次に東京大会を誘致しようとする立場の都知事に相応しい言動であったであろうか。徒に開催国の自負を傷つける無礼極まる妙な技を披瀝したように思う。 そもそも石原は、「ノーと云える日本」を著作し嘯いているが、この御仁が、現代世界を牛耳る国際金融資本ネオ・シオニズム帝国主義に対しノーと云ったことは無い。もし云った事があるとしても口先だけであり、その見返りにいつも、アジアに対しては常に揉め事が起こるように口舌し、威張る芸当を得意にしている。これが傲慢不遜皮肉屋石原の正体であろう。この観点から石原を評すれば万事解ける。中曽根-ナベツネ-石原-小泉ラインに共通する度し難い売国エージェントぶりである。 もとへ。続く各国選手団の入場行進は歴代一位の204参加国、選手約1万1200名になった為、ほんと長かった。とはいえ、それぞれがお国柄を表現し祭典を演出していた。中国漢字による画数順登場となったが、良し悪し両面あるように思えた。 れんだいこ的には、まずオリンピック発祥の地ギリシャを登場させた後は、先のオリンピックの金メダルもしくはメダル総数の多い順に5ケ国を出場させ盛り上げ、後は地域ブロック順に登場するのが良かろうと思う。その時、テレビの場合には、世界地図上の当該国の位置を示した方がより親しみを持つのではないかと思った。例えばアフリカなど、どこにある国なのかオリンピックを通して知らせる事で為になる。そういう効果もあろうから、今後はそうして欲しいと思う。 さていよいよ28競技、302種目のメダル争いが開始される。競技日程は開催国が決めるのかどうかは分からないが、日本から見ると柔道と水泳、体操で開幕した。そう云えば、女子サッカーは開幕前から競技が行われていた。8.9日、女子48キロ級の谷(田村)が銅メダルで口火を切った。金狙いであったが、重圧の為か慎重になり過ぎていたと思われた。日本国内は「ママの銅メダル」に沸いた。60キロ級の平岡は初戦負けを喫した。 8.10日、柔道男子66キロ級の内柴が、谷の慎重負けを反面教師としてか終始積極果敢に挑み、2004アテネに続く金メダルを獲得した。これが日本勢初の金メダルとなった。「オヤジなんで、オヤジの仕事をきっちりやりました」とコメントし微笑ませた。この一番手柄は大きかったが、翌日の北島騒動の波で消される。柔道女子52キロ級の中村(19歳)が銅。アテネに意欲を繋いだ。コメントは「次は一番高いところに」。サッカー男子はナイジェリアに敗れ、メダルの道を閉ざされた。 8.11日、競泳の北島が100m平泳ぎで金。日本列島中が沸きに沸き興奮した。表彰後のコメントは声にならずタオルで涙をぬぐった後「済みません。何もいえない」。一呼吸おいて感無量の声を絞り出し胸を打った。最後に北島らしく「超気持ちいい」。柔道男子73キロ級の金丸は初戦で一本負け。柔道女子57キロ級の佐藤は敗者復活最終戦で敗れた。女子バトミントンダブルスで、人気の高かった小椋・潮田「オグシオ」組の敗退を尻目に、末綱・前田「スエマエ」組が同種目1位第1シードの中国ペアを降すという快挙で4強まで進んだ。 8.12日、体操の男子団体総合で日本チームが銅。柔道男子81キロ級の小野は初戦で敗れた。柔道女子63キロ級で谷本が鮮やかな背負い投げ一本勝ちで金。コメントは「自分は一本を取る柔道を教えてもらった。自分には、これしかない」。谷本は、国内予選で上野(妹)に負けていたが選考出場していた。本人はこれを苦にしていたが立派に責任を果たした。古賀との師弟愛が報ぜられた。 8.13日、柔道男子90キロ級のアテネ五輪銀メダリストの泉が2回戦で敗れた。柔道女子70キロ級で上野(姉)が試合開始からわずか46秒後の押さえ込みで連続金。出場できなかった妹の思いも叶えた。上野姉妹には末妹が居り、これまた頼もしいと云う。太田が、フェンシングの男子フルーレで銀。フェンシング人気を高めた模様。競泳の松田が男子200mバタフライで銅。「母代わり」コーチとの二人三脚振りが報ぜられた。女子バトミントンダブルスの「スエマエ」組は、準決勝で韓国ペアに敗れた。 8.14日、北島が競泳200m平泳ぎでも世界新で金。二大会連続、今大会二つの金となり、「無敵」を印象づけた。体操の内村が男子個人総合で銀。柔道はその後振るわず、柔道女子78キロ級の初出場の中沢は、初戦の2回戦で敗れた。男子100キロg級の選手団長を務めた鈴木が初戦で負けると云う落とし穴に嵌った。鈴木は敗者復活戦でも早々と負け生彩を欠いた。見ていて、少し体が軽いというか浮ついていた。そこを狙われた。体操の男子個人総合で、内村が銀。あん馬で二度の失敗を取り返しての追撃で掴んだ。 8.15日、柔道最終日のこの日、塚田が、柔道女子78キロ超級で銀。終盤間際まで優勢だったのを背負い投げで決められ逃した。柔道最後を飾る男子100キロ超級の石井が登場し、オール一本勝ちで決勝まで進み、目前で起った塚田の二の舞いを警戒しつつ危なげなく金。女子と男子の試合振りが微妙に影響しあっているのが分かり興味深い。石井のコメントは、「しばらく遊びたい」。慌てて訂正するかのように「練習したい」。 柔道総評として、伝統的な日本柔道に対して国際柔道が次第にレスリング化しつつあり、両者がますますかけ離れつつあるように思えた。これにどう対処すべきか。れんだいこは、国際柔道が、あらかじめの腰引き構えに対して減点システムを採用すべきと思う。日本武道はいずれも腰を正して正面から向かい合うことを良しとしている。これが遵守されるべきであり、相手の攻撃に対して防御の必要から腰を引くのは止むを得ないとしても、防御の為だけの腰引きは柔道にはならないので構え時点での10秒以上の腰引きは減点対象とすべきと考える。これで解決するのではなかろうか。 女子バトミントンダブルスのスエマエ組は、3位決定戦で一度は降した中国組に雪辱されメダルを逸した。 8.16日、中村が、競泳女子200m背泳ぎで連続銅。水泳女子初メダルとなる。女子レスリングが登場し、伊調千春(姉)がフリースタイル48キロ級で連続銀。吉田がフリースタイル55キロ級で連続金。吉田は圧倒的強さで金をもぎ取った。今大会、北島に継ぐ功労者と称えたい。コメントは「勝って泣いたのはいつ以来かなぁ。でも今回が一番泣けた」。長井が自転車 男子ケイリンで銅。 この日、陸上100m決勝で、ジャマイカのウサイン・ボルト(21歳)が、9秒69の世界新記録で優勝した。しかも後半は流して走るという余裕ぶりを見せた。最後まで全力疾走していたら、どういう記録になっていたかと惜しまれる。会場の北京国家体育場(愛称・鳥の巣)は一瞬静まった後、大歓声に包まれた。ボルトは、ジャマイカ発祥のレゲエ音楽のリズムに乗りフィールドを飛び跳ね、喜びを表現した。 8.17日、女子マラソンが行われ、野口の欠場を受け日本選手2名で参戦した。結果はルーマニアのトメスク(38歳)が2時間26分44秒で金、ケニアのヌデレバが銀、ゴ-ル前の激しい接戦に敗れた中国の周が銅。日本の土佐は25キロ過ぎにリタイア(途中棄権)した。土佐選手の夫が「礼子、もうやめろ」と叫びリタイアを決めたと云う。 事前に分かっていたならなぜ欠場できなかったのか、事前のパフォーマンスは何だったのか、なぜ補欠候補が出走しなかったのか、いろいろ疑問が残ることになった。中村は、マラソン大会歴2回目ながら13位に食い込んだ。これにより高橋、野口と続いてきた二大会連続金メダルの栄光の日本女子マラソン史が途絶え、1988年五輪以来のメダル獲得史も消滅した。 柔道然り、マラソン然り。どうも指導者上層部間のコミュニケーションがうまくいっていない気がする。選手が磨り潰される悪しき体質はそろそろ見直さないと、日本丸沈没の影絵となってしまう。それに比べて、競泳、女子レスリング、女子サッカー、ソフト辺りは指導部が健全な気がする。これは外から見た感想でしかないけれども。 競泳の男子400mメドレーリレーで、米国が3分29秒34の世界新で優勝し、フェルプスが8冠を達成し、金メダルの通算最多獲得記録を14に伸ばした。日本勢(宮下、北島、藤井、佐藤)が銅。ここでも北島が活躍した。ハンマー投げの室伏は振るわず5位に終わった。 女子レスリングの快進撃が続いた。伊調馨(妹)が、フリースタイル63キロ級で連続金。今大会の日本勢金メダルの8個目を飾った。浜口が、フリースタイル72キロ級で連続銅。女子レスリングは予想通りの強さで全員がメダルに輝き、珍しい事に2004アテネと同じ顔ぶれの同じメダル獲得となった。 浜口父の雄たけびがとどろき、プロボクシングの亀田親子とは叉一味違う親子鷹振りを見せ、むしろ爽やかだった。あのオヤジは笑わせてくれるくれるし、なかなか味のある良いことを云う。女子板飛び込み決勝で、中国の郭がシンクロ板飛び込みと合わせて連続金を達成した。女子ソフトボールがベネズエラに勝ち、5勝1敗となり決勝トーナメント入りが確定した。 卓球は振るわず。福原愛の神通力は無かった。バレーボールは男女とも日本勢振るわず。他方、サッカー女子が奮戦する。野球の男子は痛い黒星からスタートし、韓国戦でも負けた。ここまでを前半戦、これからを後半戦する。残念ながら、れんだいこは観戦できない。 書き忘れたこともあろうが、これが2008北京オリンピックのれんだいこ式総まとめとなる。 2008.8.18日、2008.8.25日再編集 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評457 | れんだいこ | 2008/08/25 16:44 | ||
【れんだいこの2008北京オリンピック論その2】 前半戦だけでは完結しないので後半戦も論評しておく事にする。 8.19日、レスリングの男子フリースタイル55キロ級で、松永が準決勝でロシア選手に完勝し銀。男子レスリングが銀以上を取るのは2大会ぶり。60キロ級の湯元は、準決勝でウクライナ選手に敗れて3位決定戦に回り銅。男子レスリングも意地を見せた格好。男子板飛び込み準決勝で、4大会連続出場の寺内が決勝進出。 8.20日、陸上男子200m決勝で、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が19秒30の世界記録を樹立し、100mと共に2冠を達成、まさに「百万ボルト」の勢い。この種目の2種目制覇は、84年ロサンゼルス五輪のカール・ルイス(米国)以来24年ぶり9人目で、ジャマイカ選手では初めて。従来の世界記録は、96年アトランタ五輪でマイケル・ジョンソン(米国)がマークした「不滅の記録19秒32」で、この記録を塗り替えたことになる。女子400m障害もウォーカー(同)が制し、ジャマイカ勢は短距離系種目で4個目の金メダル獲得となった。 シンクロナイズドスイミングのデュエット決勝で、原田・早穂組が中国との伯仲戦を制し銅。日本勢は84年ロサンゼルスでシンクロが採用されて以来、全種目でメダルを獲得しており、この記録を更新させた。 ソフトボールで、準決勝で延長タイブレーカーの末に米国に敗れた日本は、3位決定戦でオーストラリアと対戦。再び延長タイブレーカーにもつれこみ、2番・西山が1死満塁で内角のライズボール(浮き上がるように見える球種)を右中間にはじき返しサヨナラ勝ちし、2大会ぶりの決勝進出を果たした。連投となった上野の318球の力投が光った。 ソフトとは対照的に星野監督率いる野球は惨敗する。日本は米国との1次リーグ最終戦に延長タイブレークの末2-4で敗れた。4勝3敗となり同リーグ4位が決定。1位通過した韓国と準決勝で対戦することが決まった。もう一つの準決勝はキューバ(同2位)と米国(同3位)が対戦する。 8.21日、卓球で男女のシングルスがあり、女子シングルスの福原が4回戦進出。福岡と平野は共に3回戦で姿を消した。男子は水谷がフランス選手に競り勝ち3回戦に進んだ。福原は、4回戦で世界ランキング1位の張怡寧(中国)と対戦し1-4で敗れた。 女子のサッカーとソフトも明暗が分かれた。サッカー女子の3位決定戦が行われ、沢が束ねる「なでしこジャパン」は昨年の女子ワールドカップ(W杯)で2連覇を果たした強豪ドイツに0-2で敗れた。メダルは逃したが、日本女子では過去最高となる4位と健闘した。アテネ五輪と同じ顔合わせとなった決勝は、米国が延長戦の末、ブラジルを1-0で降し、2大会連続3度目の優勝を果たした。 ソフトボールの決勝が行われ、日本が米国を3-1で降し初の金メダルを獲得した。上野が先発。3回2死3塁から狩野の内野安打で先制すると、4回には山田が中越えにソロ本塁打を放って追加点を挙げた。7回にも1点を加え、上野がリードを守り切った。上野は、この日の95球を含め2日間で3完投413球を投げ抜いた。日本の金メダルは今大会9個目。球技では64年東京五輪のバレーボール女子、72年ミュンヘン五輪の同男子、76年モントリオール五輪の同女子以来で32年ぶり4回目の快挙となった。 陸上男子400mリレーで日本が決勝進出を決めた。カヌー・フラットウオーターの女子カヤックペア500mの北本・竹屋組が決勝進出を果たした。 8.22日、陸上男子400mリレー決勝が行われ、日本チーム(塚原、末続、高平、朝原)は38秒15で銅。日本は、アテネのメダルチーム米英仏がバトンの受け渡しに失敗し姿を消したのに対しアンダーハンドパスが奏功し僥倖に恵まれてのメダルとなった。この間、日本短距離走を牽引してきた朝原(36歳)は「念願のメダル」を手にした。 日本勢が五輪の短距離種目でメダルを獲得したのは史上初の快挙。トラック種目全体では、1928年アムステルダム大会の女子800mで2位になった人見絹枝以来の80年ぶり2度目。優勝は37秒10の世界新でジャマイカ。ボルトは、1984年ロサンゼルス大会のカール・ルイス以来の24年ぶりの100m、200m、400mリレーの三冠を達成した。 シンクロナイズドスイミングで、日本チームは、前半のテクニカルルーティン(TR)で中国に負け4位に甘んじた。23日の決勝でフリールーティン(FR)で中国を抜きデュエットに続くメダルの獲得を目指す。 野球で、星野仙一監督率いる日本代表は準決勝・韓国戦となり、前半2-1で折り返すも7回に同点とされ、8回に李(巨人)に2点本塁打などで4点を奪われ2-6で敗れた。8.23日に米国と3位決定戦することになった。 ここまでの日本勢のメダル獲得は、金9、銀6、銅10の計25個。後二日残すのみとなったが、この後の競技で金の取れる望みは薄い。 8.23日、陸上男子5000mで、世界記録保持者ケネニサ・ベケレ(エチオピア)が12分57秒82の五輪新記録で優勝。五輪では1980年以来となる長距離種目2冠を達成した。ベケレは8.17日、1万メートル決勝で五輪連覇を果たしている。エリウド・キプチョゲ(ケニア)が2位。エドウィン・チェルヨト・ソイ(ケニア)が3位だった。 シンクロナイズドスイミングで後半のフリールーティン(FR)が行なわれ、日本チームは、土台となった選手の足がプールの底に着くという減点もあって5位に終わった。ロシアが金、3大会連続でデュエットとの2種目制覇を果たした。スペインが銀、中国が銅。中国はシンクロで初のメダルを獲得した。日本チームは、シンクロが採用された84年ロサンゼルス大会から銅メダルに輝いた今大会のデュエットま7大会連続、延べ12種目すべてメダルを獲得してきたが、初めてメダルを逸した。演技後、小林選手が呼吸不全となり気を失うという事故が起った。 男子サッカーで、アルゼンチンがナイジェリアを1-0で降し連覇の金。ナイジェリアは96年アトランタ大会以来の金メダル獲得はならなかった。野球の決勝戦が行われ、韓国がキューバを降し金。 8.24日、男子マラソンが8時過ぎ天安門広場をスタートした。日本選手は、先に大崎選手が股関節の故障で欠場を明らかにしており、尾方、佐藤の2選手が挑んだ。女子マラソンと違って早めのペース展開となり、10キロ地点で先頭集団は8人に絞られ、日本勢はついて行けなかった。15キロを過ぎ、サムエル・ワンジル(ケニア)がペースアップし、5人の集団、3人の集団となり抜け出した。 ワンジル(21歳)が2時間6分32秒の五輪新記録で金、ケニア勢としてマラソン初優勝を飾った。ワンジルはケニアから日本に留学し、仙台育英高を経て日本の実業団でも活躍している「日本育ちのケニア人」で「都大路からの世界の頂点」に立つ快挙を演じた。コメントは、「日本で学んだのは我慢すること」。2位にはガリブ(モロッコ)、3位には後半追い上げたケベデ(エチオピア)が入った。尾方は2時間13分26秒で13位。佐藤は2時間41分8秒で最下位の76位。 新体操でロシアが団体3連場、中国が2位の初メダル獲得。バスケットボール男子決勝が行われ、米国がスペインを破り金、「王座奪回」した。バレーで、米国男子が3-1でブラジルを破り、88年ソウル大会以来の5大会ぶり3回目の金。女子決勝は、ブラジルが3-1で米国に勝ち、初の金メダルを獲得した。ブラジルは、世界選手権、ワールドカップ(W杯)を含めた3大大会を通じて初優勝。 午後8時、国家体育場(愛称・鳥の巣)で、17日間にわたって行われた北京オリンピックの閉会式が行われた。演技の後、選手が続々と入場し、IOC委員長のジャック・ロゲ会長は、「五輪を通じて、世界は中国を学び、中国も世界から学んだ。このことは長期的に見て望ましい影響をもたらす」と意義を称えた。心配されたテロも起きず、「百年の夢」を果たした中国は、ロンドンのジョンソン市長に五輪旗を引き継ぎ、「2012ロンドン」へバトンタッチした。 2008.8.25日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評458 | れんだいこ | 2008/08/25 17:26 | ||
【れんだいこの2008北京オリンピック論その3】 金メダルのトップテンは次の通り。 № 国名 金 銀 銅 総数 1 中国 (32→)51 21 28 100 2 アメリカ 36 38 36 110 3 ロシア 23 21 28 72 4 イギリス (9→)19 13 15 (30→)47 5 ドイツ 16 10 15 41 6 オーストラリア 14 15 17 46 7 韓国 13 10 8 31 8 日本 (16→)9 6 10 (37→)25 9 イタリア 8 10 10 28 10 フランス 7 16 17 40 モンゴル 2 2 0 4 台湾 0 0 4 4 総メダルのトップテンは次の通り。 № 国名 金 銀 銅 総数 № 国名 総メダル数 1 アメリカ 110 2 中国 100 3 ロシア 72 4 イギリス 47 5 オーストラリア 46 6 ドイツ 41 7 フランス 40 8 韓国 31 9 イタリア 28 10 ウクライナ 27 11 日本 25 12 キューバ 24 北京オリンピックの総評をしておきたい。日本は、大会前抱負の「金2ケタ、総数30個以上」に及ばず、前回アテネの記録より大きく後退させた。個別的には次に期待が繋がる競技が生まれたものの、全体的に深刻な陰りが出ていることになる。これをどう認識し対処するのかが問われているが、「たまたまの不振」と見なしている気配がある。 その代わりに中国の大躍進は別格として韓国の台頭が目覚しい。韓国は、ここ十年ほど前から囲碁でも中国と世界を争っており、それまで指導的立場にあった日本はこのところ後塵を拝し続けている。この傾向がオリンピックでも裏付けられた事になる。今後、日本は、アジアの中でも中国、韓国の後追いを余儀なくされることが予感されよう。北朝鮮が僅かの競技ながら登竜しつつあり、日本は将来、北朝鮮とのメダル争いを演じるようになるのかも知れない。これがメタボ日本の行く末だろうか。 印象に強く残ったのは、水泳北島の二つの金。柔道谷本の鮮やかな背負い投げ金。石井の重圧を跳ね返しての金。女子レスリング吉田の圧倒的強さを示した金。女子ソフトのみんなで取った金と云ったところか。不甲斐なかったのは----と責めるのは酷なので控える。 気になる事は、日本選手の早々の帰国である。どういう事情が有るのかは分からないが、めったに無いオリンピックに参加できた以上、最後まで余韻を楽しみ、肉眼に焼付ければ良かろうに何を慌てて帰るのだろうか。最後まで見届けて味わうのが次の滋養強壮になるのではなかろうかと思うのだが。 もう一つ気になるのは、マラソンと野球にのみ与えられた選手村に入らずホテルで過ごすと云う特別待遇である。やはり、入場式に参加し、選手村入りするのが自然なのではなかろうか。大会ムードを共感せず、勝つ為だけの方策を練って試合に臨んだ結果がいずれも惨敗とは皮肉な結果である。 以上から感慨するのは、日本は政治、経済同様に「集団統制、潔癖ヒステリー症」型のタコツボに入ったまま自力救済の能力を獲得せぬまま流されているのではなかろうかとの危惧である。これを象徴するのが、柔道、体操、卓球、マラソン、シンクロであった。かってのお家芸がかくなる低迷を余儀なくされているのは、監督、コーチ等の指導が選手に対する過剰関与になり過ぎているからではなかろうか。その他方で、商業主義を深めつつある。前評判の割には実力が伴わないサッカー、バレー、野球等がその例となった。 これを打開するのは、第一の方策として、国家的及び民間的草の根式の長期的財政援助であろう。次に、指導者が徒に伝統的な「選手に対する集団統制、潔癖ヒステリー型管理」に向かわず、「選手自身の公安による自由、自主、自律的なトレーニング」の尊重ではなかろうか。 日本はここまで各競技人口を育てることに成功している。人員はいるが人材が居ない。仮に現われても過干渉により潰されているのではなかろうか。こたびのマラソンが良い例だと思われる。日本は金メダル数では韓国に継ぐ8位だが、総メダル数では11位である。中国、アメリカ、ロシアは別格として欧米各国と比較してみて判明する事は、西欧列強は強い種目で取っているのに対し、日本が取り損ねている気配があることである。大選手団を派遣しているにも拘らず情けない結果なのは、これによると思われる。 スポーツの世界に垣間見られるものが引き写しとなって日本社会全体を合わせ鏡している。オリンピックに関心が注がれる所以がここにある。その意味で、オリンピック対策も政治、経済対策も根は同じようなところにあると思われる。 これを逆に云えば、政治、経済対策に有効な処方箋を為しえない国は、スポーツにも然りということになる。その点で、韓国の進出がまばゆい。恐らく、ここまでの政治、経済の舵取りがまずまずの出来映えだったのではなかろうか。今後は分からないにしても。 中国の開催快挙と金メダル獲得数№1壮挙は驚きを通り越している。この国の前途の舵取りが今後難しいと云われつつあるが、かっての中国がここまで漕ぎ着けたこと自体が21世紀の痛快事ではなかろうか。それに比べて日本はこの先どうなるのだろうか。かっての東京オリンピックは、れんだいこ史観によればハト派が支配する時代の壮挙であった。あの時代の日本は、経済成長著しく、国債を発行せず、医療も年金も世界一の整備を誇っていた。 これらの善政をことごとく否定する上に成り立つ今日我が政界を支配するタカ派に諸事処理能力が有るように思えない。石原都知事の劣性資質では誘致もおぼつくまい。 2008.8.25日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評459 | れんだいこ | 2008/08/26 20:43 | ||
【れんだいこの2008北京オリンピック論その4】 ここでオリンピックの基礎知識を概括しておく。オリンピックは、古代ギリシャのアテネにて始まる。いつの頃からかは定かではないが、約7万人を収容したと云われる競技場は紀元前4世紀に建設されていたとされているので、少なくとも紀元前4世紀頃にはギリシャ神話に基くアテナイの守護女神アテナ(叉はゼウス)を讃える祭典として、オリンポス山で「オリンピア祭」を発祥させていたことになる。祭りの開催される間は戦争を中断し、古代ギリシャを取り巻く各ポリスから優秀な戦士をオリンパス山に招き、芸を競い合った。 近代オリンピックは、フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵の提唱より始まる。クーベルタンは、古代ギリシャで行われていた「オリンピア祭」を復活せんと意欲し、1892.11.25日、「ルネッサンス・オリンピック」と題した演説のなかで近代オリンピックを提唱した。国際オリンピック委員会(International OlYmpic Committee=IOC)を設立し、国際オリンピック委員会事務局長となりオリンピック復活へと漕ぎ着けた。 1896年、第1回オリンピックアテネ大会が開催された。クーベルタン男爵は第二代国際オリンピック委員会会長などをつとめ、近代オリンピックのシンボルである五輪のマークも考案した。概要「オリンピックで重要なことは勝つことではなく、参加することである。参加する事に意義がある。人生で大切なことは成功することではなく、努力することである」の名句を残している。 古代オリンピックには女性競技はなかった。初めて女性が参加したのは第2回パリ大会からであり、男性の13競技に対して女性は1競技にすぎなかった。オリンピック(夏季)で女性の競技数がようやく男性の半分に達するのは1976年のモントリオール大会からである。女子マラソンが設けられたのは1984年のロサンゼルス大会からであり、男女の競技数がほぼ同じになったのはごく最近である。してみれば、オリンピック祭典は未だ形成途上と云う事になる。 以下、れんだいこのオリンピック論。れんだいこがなぜオリンピックに着目するのか。それは、人間の様々な能力の可能性と限界に挑戦する心技体芸術であるとみなすからである。目標に向かいひたむきな努力した結果が問われ、人に感動を与える。問題は、選手が薬物に汚染されてまで勝つ事に意味を見出すのではなく、各々の競技の素晴らしさを伝え、堂々と戦うことにある。能うことなら競技寿命を延ばす事が理想であろう。これを前提として、スポーツ競技が、政治や文芸の世界に負けず劣らず人間的諸能力を発揮する素晴らしい世界である事を示してもらいたい。 もう一つ、その競い合いが自ずと間接的に国威を示すように思われるからである。それは民族、国家の明日の在り姿を示唆していると窺うことができる。スポーツの盛んなることは文芸に負けず劣らず、民族、国家の人民大衆の生活能力と精神能力を反映していると窺うことができる。そういう意味で、社会の健全化のバロメーター足り得ている。その国際聖典がオリンピックであり、ここにオリンピックの意義を認める事ができよう。 もう一つ、オリンピックが平和の祭典であるからである。古代ギリシャの「オリンピア祭」も祭典中は戦争を中止していたと云う。これがオリンピックの原点であるとするなら、現代世界もまたオリンピックを創出発展させるする事により、戦争にではなく平和創造に向かって欲しい。オリンピックにはそういう願いがある。 もう一つ、スポーツ精神は、近代-現代に忍び寄った資本主義的金貨尺度に対する別の社会価値として称揚されるべきではないかと考える。れんだいこが窺うのに、スポーツは対等なルールの下で競う自由自主自律的且つフェアープレー価値を提起していると思われる。互いに寿命のある身の生命の燃焼のさせ方として、スポーツに打ち込むことは、今日盛んに喧伝されている拝金病に陥るよりよほど値打ちがある生き方ではないかと考えている。 そしてこういうことが云える。現代の邪悪な政治家どもの司る政治を見よ。彼らが何もしない方が却って良い政治になるのではなかろうか。そういう政治家ばかりがはびこっているように思える。彼らを退け、スポーツで鍛えた精神の持主達が、スポーツ精神を政治に押し広げ、それを世界に押し広げ、諸民族協和の社会創造に向かってくれた方がどれだけ良い事か。 れんだいこはその昔、或る女性と言い合いしたことがある。彼女曰く、肉体だけ鍛えているだけの脳内ピーマンなぞ大嫌い。れんだいこは問うた。ならば、どういう人が一番素敵なんだ。彼女曰く、大学の教授、その最優秀者としての学長、総長。 れんだいこ曰く、あのなぁ、人の頭脳活動はどこに向かうかの差であって、頭脳活動のいらないものなんて無いんだよ。学長、総長が一番賢いなんて、あんたそれは余りにも実際を知らな過ぎる。案外、一番世間を知らない馬鹿かも知れんよ。以来れんだいこは、お話にならないので口をきかなくなった。 若い頃に何事かに一所懸命に取り組み、一芸に秀でた者がその会得したものを他の分野、特に政治に攪拌してくれたら良いものになるだろうに、それができないできにくいところに問題があるのではなかろうか。宗教家が宗教に止まり、思想家が思想に止まり、スポーツ家がスポーツに止まり、経済人が経済に止まるから、科学者が科学に止まるから、能無し政治家がネオ・シオニストの御用聞きばかりするのではないのか。変な学者がこれを変な理論でお追従するのではないのか。 そんなことを云って、れんだいこのオリンピック論の締めとする。 れんだいこのオリンピック論 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/ronpyo/orinpicron/orinpicron.htm) 2008.8.26日 れんだいこ |
Re::れんだいこのカンテラ時評460 | れんだいこ | 2008/08/31 12:03 | ||
【姫井のヒメイ考その1】 2008.8.28-29日、「姫井のヒメイ騒動事件」が勃発した。これにコメントしておく。姫井は、先の参院選で、自民党の大物議員にして参院幹事長・片山虎之助を「姫の虎退治」で降し、全国に勇名を馳せた。同議員は当選後いきなり下半身騒動に巻き込まれ、続いて金銭騒動、選挙資金出納問題に巻き込まれ、反撃本出版で話題を取り、猪木チョップの洗礼を受けメディアに採り上げられというように、何かと「お騒がせ」が続いている。 ここで、こたびの事件の顛末を検証しておく。その前に、れんだいこの見立てを先に述べておく。 目下、与野党ともども、外野のウォッチャーも一斉に「姫井パッシング」にシフトしているが、果たしてそうだろうか。れんだいこは違う思う。姫井議員が、新党旗揚げに参加したことも、それが例え「有権者に対する裏切り」になろうとも、国会議員の政界遊泳は許されるべきではなかろうかと考える。政治家は自由、自主、自律規律に基き政治能力を発揮していくことこそ真の政治責任なのではあるまいか。政治と云うものはそうでなければならないと思う。追って選挙の洗礼を受けるのだし。これを否定するなら、過去の政治史は不正義の塊になろう。 例によって日共を引き合いに出すが、かの党の如く「党中央の云う事はその通り」として、国会議員が党中央に生殺与奪まで奪われる仕組みが健全だろうか。近いところでは筆坂政策委員長が失脚せしめられたが、女性秘書とのカラオケボックス内のディエットで腰周りに手をやったと云う「セクハラ」を大事件にされて地位を奪われた。我々は、同党の過剰締め付け、過剰衛生主義こそを疑うべきではなかろうか。 日共的制裁を正義とする論調が主流だが、れんだいこは、馬鹿馬鹿しいと思う。実は、その裏に、不破派対筆坂派の確執が垣間見えているのであり、これを考察するのが政治論であろう。あの頃、筆坂は、あの奇妙な不破の声音似から離れつつあった。それは不破式統制枠からの自律を表象していよう。ところが、この方面の解明には向かわず、道理道徳倫理論で済まされた。真相は「被害者のプライバシーを守る」と云う名目でうやむやにされた。こういう処理こそ汚い政治なのではなかろうかと思う。誰か、この意見に賛同してくれないか。 もとへ。こたびの事件では次のことが判明する。姫井の政治能力は、新党結成に認められるのではなく、その後撤退した勇気にこそある。ここがエライ。そもそも、新党結成が、小沢党首の三選出馬表明直前のタイミングで為されたことこそ臭い。顔に泥を塗る、卵を投げつける例に例えられようが、その臭さを臭いと感じ取った姫井の政治能力こそ称えられるべきであろう。これにより、新党結成を筋書きしていた黒幕の顔に泥が塗られ、卵が投げつけられる格好となった。我々は、これを快哉すべきではなかろうか。 その姫井議員は、民主党に復籍し、遣り直すと云う。姫井議員が、当選直後より執拗に痛めつけられ、地元県連に於いても干されているのは周知の通りである。火の無いところに煙は立たずで、姫井議員には何らかの非はあるのであろうが、どれもこれも彼女の政治能力そのものを問うものではないところに特徴が認められる。敢えて云えば、執拗に失脚のワナが仕掛け続けられていると見なすべきではなかろうか。 ここで、姫井議員の政治能力を確認しておく。姫井議員は一貫してハト派にシフトしており、最たる護憲派の一人であり、環境エコロジーでも貴重なパイオニアである。詳細は省くとして、彼女のこの立場は今こそ貴重で有り、もっと登壇できる活躍の場こそ与えられるのが筋であろう。その彼女がイジメられているのが現実なのではなかろうか。日本左派運動は、市民主義的姫井運動に物足りなさは感じても、これを後押しすべきであり、商業ジャーナリズムの扇動に唱和してパッシングすべきではなかろう。これを苦言しておく。 このれんだいこ的見解を周りの者に示したところ、強いパッシングを受けた。お前は変わり過ぎていると云う。それほど、姫井パッシングは強い。しかし、姫井パッシング派の見解たるや、いつものようにマスコミ論調の受け売りでしかない。彼らは自分で考える力が無い。これは恐い事でもある。そういう意味で、事件が起きるや否や、我々の見解を即自に打ち出せるメディアが欲しい。れんだいこはそう思う。 2008.8.31日 れんだいこ |
Re::れんだいこのカンテラ時評461 | れんだいこ | 2008/08/31 12:25 | ||
【姫井のヒメイ考その2】 2008.8.28日、民主党の小沢代表が9月の党代表選に出馬する意向を表明する直前のタイミングに合わせるかのように、同党の渡辺秀央、大江康弘、姫井由美子の各参院議員が離党届を提出し、無所属の荒井広幸、松下新平両参院議員と共に新党「改革クラブ」を結成した。 政治資金規正法などが規定する政党要件では国会議員5名以上の所属が前提である。これをギリギリクリヤーして「改革クラブ」の結成届けが東京都選挙管理委員会を通じて総務省に提出、受理された。 この騒動が事前報道される中、小沢代表は、卵を投げつけられた格好で9月の党代表選出馬を表明した。他に立候補の動きはなく、無投票3選の見通しである。 翌8.29日、新党「改革クラブ」の旗揚げ会見が東京都千代田区の憲政記念館で為されたが、姫井議員が欠席した。曰く、全く連絡が取れない状態にある。 同夜、姫井議員は、民主党本部で緊急記者会見し、鳩山幹事長ろ、管代表代行、輿石参院議員会長らの立会いの下で、新党参加見送りを表明し、離党届を撤回した。これにより、新党は立ち上げ早々頓挫しかねない情勢となった。彼女の発言要旨は次の通り。 「民主党同僚議員から『参院改革を目的とする新会派をつくるので参加してほしい』と誘いがあった。ねじれ国会では政局が優先され、参院無用論までささやかれることもある。キャスチングボートを握る小さな政府があることで、多少は流れを変えることができると思った。基本的に民主党側に立つ新党で、民主党優位の政権交代に導くことができると思った。 しかし、民主党の責任ある人と話をする中で、参院民主党は賛同しておらず、自民党による民主党切り崩しの受け皿だということが分かってきた。私が本来思っている姿にならない。『支持してくれた有権者への裏切り行為だ』という指摘もいただいた。 こうした多くのことを熟慮した結果、新党には参加せず、これまで通り民主党参院議員として頑張ることを決意した。初心に帰って民主党内で参院改革していく方が有権者の為になると判断した。 誰にも相談せず、軽率な行動があつたと反省する。このたびの私の行動に関し、多くの有権者に心配をかけたことをお詫びしたい。今までは大きな政治判断をする機会に恵まれなかった。今後は熟慮して時に先輩方のアドバイスをいただき、道を踏み外さないような行動を取っていきたい」。 これに対し、改革クラブは、「議員個人の意思を無視し、圧力をかける民主党の行為を強く批判する」声明を発表した。渡辺代表は、「新党の旗は降ろさない。政党要件を整えるべく来週から努力する」と述べた。 姫井氏の地元の同党県連(津村啓介代表)は、8.28日夜、姫井氏の離党について「責任者として深くお詫びします」。8.29日夜、離党撤回について「心からお詫び申し上げます」と述べ、次のようなコメントを発表した。 「当選後1年、県民の皆様に失望を与え続けてきたことに、後任を決定した県連の責任者として心からお詫び申し上げる。今回の離党撤回は、信頼する党幹部を通じて強く翻意を促した結果だが、ご心配をえかけした有権者のお気持ちを考えると笑顔にはなれない。党内外に引き続き除名を求める意見も根強く、姫井議員にとっても民主党県連にとっても信頼回復への道は厳しく険しい。姫井議員には、今後はメディアへの露出を控え、国会での地道な活動を通じて、会見での言葉通り公約実現に尽力するよう助言していきたい」。 れんだいこがこれにコメントしておく。「津村コメント」は常識的なようで倒錯していやしないか。騒動自体を迷惑と受け止め、姫井の議員活動の手足を一層縛る趣意と受け止めることができるが、態を為していない。 云うべきは、姫井が新党を画策した図面士の策動に乗せられず類い稀な英断と良識を発揮して復党したことを歓迎すべきであり、今後はもっと彼女の政治能力が発揮できるよう尽力すると表明すべきであり、雨降って地固まるで政権交代へ向けてさらに鞭打つことを誓約すべきではないのか。 補足すれば、民主党は改憲派と護憲派が烏合の衆的に寄り合い世帯している党である。それを良しとして互いに調御能力を持とうとしている党である。これを反映して、この県連でも改憲派と護憲派が寄り合いしている。してみれば、改憲派津村が護憲派姫井を受け入れる能力が問われているので有り、徒に排斥能力ばかり研ぎ澄ますのでは能が無かろう。後は管の調整能力の見せ場だろう。これを苦言しておく。 2008.8.31日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評462 | れんだいこ | 2008/09/02 20:47 | ||
【福田首相突然の辞任考】 2008.9.1日午後9時半、福田首相は、首相官邸で緊急会見を開き、辞任を表明した。これをどう見るべきだろうか。れんだいこに入る情報はどれも陳腐で、「無内容饒舌、失語症時代」を思わせる。もっとも、ソース源がそういうことだからして、れんだいこも真相が分からない。分からないながらも解いてみようと思う。 一つは、福田首相が安倍前首相に続いて連続の突然辞任したという政治的事情についてである。不名誉なことを敢えて承知で辞任を余儀なくされた裏に何が有るのだろう。安倍前首相も然りだが、福田首相自身の判断なのか、奥の院からの指令なのかがはっきりしない。 はっきりしているのは、両首相とも、妙に民主党に対する当てこすりや愚痴が目立つことである。一国の首相に全く不似合いな、この愚痴の裏には何が有るのだろう。真底単なる為にする愚痴であるのなら、これほど馬鹿げたことは無い。「敗軍の将、兵を語る」転倒は、そういう首相を押し出している自民党総体の党能力のお粗末さを満天下に知らしめていよう。そういうことになる。 れんだいこは、これに関して裏読みする必要があると考える。つまり、本当の理由が云えないので、民主党に対する愚痴と云う形で体裁を取りつくっている可能性を見て取らねばならない。こう考えると、福田首相の辞任が、「民主党小沢代表の続投表明ニュース」を消している効果があることと考え合わさねばなるない。 しかしながら、この手の政治主義、不美学は日本的感性のものではない。とすると、「奥の院からの、この日に合わせた辞任表明指示」が考えられる。しかし、これは推測でしかない。この推測が間違いとすると、福田首相は、「民主党小沢代表の続投表明ニュース効果」の減殺を狙って俄かに辞任したことになる。しかし、それならそれで、福田首相の矮小性が浮き彫りになろう。果たして、真実はどちらにありや。れんだいこは、「奥の院指令」の線を採りたい。 そういう意味で、第7回G8下院議長会議(議長サミット)に参加したナンシー・ペロシ米下院議長の動きが気になる。福田首相辞任当日の午前、河野洋平衆院議長と国会内で会談し、日本の更なる軍事貢献を強く迫っている。海上自衛隊によるインド洋での給油活動について「テロとの戦いで必要な活動で、今後も継続することを切に希望する」と要請した、とある。真相は、海洋のみならず空自、陸時に至る貢献まで迫った可能性がある。この要請と福田首相辞任の直接関係は分からない。しかし、何がしか関係が有りそうだと考えてみる必要はあろう。 今のところ、この程度のことしかコメントできない。が、日本が軍事貢献と云う名の更なる深のめりを催促されている厳しい情勢にあるぐらいのことは窺うべきではなかろうか。この国内的不景気に拘らず、対外的歳出が容赦なく迫られているぐらいのことは窺うべきではなかろうか。この指令に従わないと、いつでも首相は取り替えられる。 お陰で、日本の首相の値打ちが極端に低下してしまっている。こう考えると、このところの首相が皆、請負い雇われなような気がしてならない。サラリーマン首相化しているということにもなるが、これが通用しているところが現代日本政治らしいとも云える。ここに目が行かない安倍ー福田連続首相俄か退陣考は隔靴掻痒にならざるを得ないのではなかろうか。 野党がお決まりの批判をそれぞれにしようが、これ叉請負い雇われの言辞のような気がしてならない。云えることは、野党の批判とは全く関係なく首相が決まり、辞めさせられ、決まり、辞めしているところへの自己批判的言及が無いのがお笑いであろう。社会党、日共が「信を選挙で問え」と弱弱しく云い始めているところもお笑いだ。 最後に一言しておけば、安倍、福田と二代続けて「民主党への脅威と愚痴」を口にした。民主党はそんなに脅威なのか、ということが逆に気になる。確かに逆転参院により思い通りにならないようになったことの意味は大きい。それがそんなに気になるなら小沢民主党を支援し、もっと脅威にしてやろうか、ということにもなろう。 2008.9.2日 れんだいこ拝 |
紹介 | えこね | 2008/09/04 18:41 | ||
お久しぶりです。最近行き当たったサイトでれんだいこ先生に似合うような、それぽい歌詞を紹介したHPを見つけましたので、紹介します。 プロレタリアの歌 ttp://www15.ocn.ne.jp/~pro_song/top2.html |
Re:紹介ありがとう。ついでにコメントをば | れんだいこ | 2008/09/05 01:08 | ||
えこねさんちわぁ。れんだいこでは行き着けない情報有難う。とりあえず御礼をば。 それはそうと、れんだいこは今まで夢中で学生運動論の見直しをしていました。あんまり膨大だと読み疲れするので、それは資料として使い、別に簡便にして要領を得たものを作ろうと思っております。なぜこれが必要かと云うと、現代日本は、政治がどのように酷いものになろうと闘う技と術を持っていないと痛切に感じるからです。それというのも、学べば学ぶほど自縄自縛でベッドに括りつけられてしまうような規制見解が流行っており、そういう見解が威勢を持つだけ政治貧困を促しつつあると感じるからです。 どこがオカシイのか、原点から切開し無い限り闘えない、そう思うからです。これを為すのは難しいのですが、誰かがこのもつれた糸をほぐさないと闘えないと思っております。闘いに出向いた者が学んで引きこもりさせられるようになるなんて、どこかおかしいのです。犬死も嫌だけれども何もしないのが一番と引きこもりに誘われるのもオカシイのです。 そんなことを考えて、昔みたいに素直な感情で立ち上がれるような、それが楽しい充実した日々となるような闘いの理論を再構築したいと思っております。あっ何でこんなことを書いたかと云うと、どうもプロレタリアと云う概念による闘争論がうそ臭いと思い始めているからです。あんな理論を媒介させなくても我々は闘えるし、これまで戦いがあったし、闘わなければならないと考えております。というようなことでまた。 従軍慰安婦については、そういう仕組みとか制度を告発するのは当然です。しかし、戦勝国特権として現地婦女をレイプしたり押し込めたり虐殺するのはもっと悪いのです。そのもっと悪い方への怒りを持ちながら準群慰安婦問題を告発しないと自然では無い気がします。 戦勝国特権としてのしたい放題は現に今イスラエルがイスラムにし続けております。連中は、建国以来酷い事ばかりしております。人はナチスを批判するけれども、ならば現に今進行している非道を告発しないでどうするぞ、れんだいこにはそういう気分が有ります。これを告発し無い詩人のヒューマニズムを信用いたしません。そういう手合いの満腹コメンテーターが多過ぎます。従軍慰安婦問題から連想するのはそういうことです。こういう考えオカシイですか。 2008.9.4日 れんだいこ拝 |
Re:紹介ありがとう。ついでにコメントをば | えこね | 2008/09/05 07:43 | ||
> 従軍慰安婦については、そういう仕組みとか制度を告発するのは当然です。しかし、 戦勝国特権として現地婦女をレイプしたり押し込めたり虐殺するのはもっと悪いのです。 > そのもっと悪い方への怒りを持ちながら従軍慰安婦問題を告発しないと自然では無い気がします。 > > こういう考えオカシイですか。 おかしくはないと思います。悪いのは「勝てば官軍、負ければ賊」という感覚に思えます。 |
Re:紹介ありがとう。ついでにコメントをば | れんだいこ | 2008/09/05 19:22 | ||
えこねさんちわぁ。 > おかしくはないと思います。悪いのは「勝てば官軍、負ければ賊」という感覚に思えます。 このお言葉有難うございます。それはそうと、自民党の総裁選の顔ぶれがバラエティー化しておりますが、その学芸会風が何とも世の末ですね。もうそろそろギャフン言わさねばならないと考えます。 2008.9.5日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評463 | れんだいこ | 2008/09/06 12:42 | ||
【相撲協会理事長・北の湖パッシングの異常考】 2008.9.6日、このところ「日本相撲協会理事長・北の湖パッシング」が続いている。これを誰か仕掛けているのか突き止めねばならない。れんだいこの見るところ、大相撲が執拗に攻撃され続けている。それは、日本の国技を解体することによる日本溶解化政策の一環ではないかと考えられる。差し当たり何の必要も無い築地の移転、日本橋改造もこの線で考えられる。マスコミが動員され、無定見無内容な報道攻めで日本溶解政策の片棒を担いでいる。 頓馬天狗達が、ロシア出身の元幕内力士若ノ鵬のから始まる同じくロシア出身の兄弟力士(露鵬、白露山)の大麻事件を攻め手に北の湖理事長の退任と秋場所中止まで策している。横綱審議委員会・内館牧子委員(脚本家)なるものが急先鋒を務めている。理事長の「グレー力士の出場問題なし」裁定に噛みつき、「疑わしきは罰せよ」とのたまわっている。「精密検査の結果が陽性であれ陰性であれ、簡易検査で(2人合計で)5度も陽性反応が出た結果を厳粛に受け止めるべき。情緒に流されている場合ではない」と述べた、とある。 れんだいこは云う。脚本家と云う内館なるものの脚本がどういうものなのか分からない。その内館が何の功績、識見、資格で委員にされているのか分からない。近代法秩序を原則を無視し、常に極刑論を述べるこの御仁を誰が支えているのか分からない。思えば、朝青龍事件の時も、この内館とやく、杉山なるものが連動して朝青龍廃業論はともかく、出場停止当然論をぶっていた。 れんだいこの見るところ、それは卑大なる識見不足でしかなかった。土俵を能く務める事こそが問われているのに、相撲をとらせない極刑論をぶち抜き正義然としていた。れんだいこは云う。それは大相撲を愛しているとは云えまい。むしろ逆であるからして即刻退任させよ。大相撲構造改革と云う名の改悪派を一掃せよ。大相撲解体請負師・内館の委員登用過程を検証せよ。 最近、こういう識見不足の正議論が流行りすぎている。政治の世界も然りで、この流れに棹差さねばなるまい。 2008.9.6日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評463 | こげぱん | 2008/09/08 23:31 | ||
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【相撲協会理事長・北の湖パッシングの異常考】 > れんだいこさん、こんばんは 相撲など何の関心もありませんでしたので気づきませんでしたが、横綱審議委員会の委員って、面白い人が多いんですなぁ~ しかし、今回名前があがった力士3人ともそろいにそろってロシア人とは・・・ロシアに限らず、東欧は大麻などがさかん(*)ではありますが・・・ --- ttp://www.sanspo.com/morespo/sumo/profile/asasyoryu/200401/more2004012701.html (キャッシュ) 【大相撲】朝青龍、横審もうっちゃり16連勝 朝青龍 初場所で全勝優勝した横綱朝青龍(23)が横審にも完勝し“16連勝”だ。横綱審議委員会が26日、東京・両国国技館で開かれ、朝青龍の昨年末からの問題行動について一切の処分をしないことで委員の意見が一致した。初場所前には一部委員から「引退勧告」を示唆された横綱だが、全勝優勝の力で横審にうっちゃり勝ち。完全無罪を勝ち取った。 44場所ぶりの全勝優勝を遂げた朝青龍に対して、横綱審議委員会は相手にもならなかった。一連の問題行動を受けての大一番。朝青龍が逆転技で“白星”を勝ち取り、初場所初日からの連勝を「16」に伸ばした。 〔写真右:全勝から一夜明け、たこを手に大はしゃぎの朝青龍。同下:横綱審議委員会に出席する渡辺恒雄委員(左)と内館牧子委員(右)=撮影・斎藤浩一〕 ◇ 渡辺恒雄委員と内館牧子委員 「朝青龍への注意?横審としては何もない。親方にはこれからも指導してもらう。今場所、一番盛り上げたのは朝青龍。今後も期待をするべきだろう」。石橋義夫委員長の口からは、賛辞ばかりが飛び出した。 昨年12月、モンゴルに無断帰国し、先代高砂親方(元小結富士錦)の葬儀を欠席したことに始まった、一連の問題行動。新年3日の高砂部屋のけいこ始めも無断欠席。5日のけいこ総見では、横綱としての品格を疑問視する渡辺恒雄委員からは「あんまりひどければ引退勧告も考える」とする強硬な意見も出た。 一時は、横綱の足が徳俵にかかる最大の窮地も、豪快な“うっちゃり”で抜け出した。「変わったところ?前は(勝負がついた後に)ダメを押していたが、それもない。姿も変わった。それに全勝優勝したことは、人間を相当変えてくれるという期待もある」と石橋委員長は説明した。 平成8年秋場所の貴乃花以来の15連勝で初場所を終えた朝青龍。一連の問題行動を不問とさせた上に、石橋委員長に「横審としても、朝青龍を大横綱に育てないといけない責任がある」と言わしめた。朝青龍vs横審の大一番は、横綱の完勝で幕を閉じた。 (伊藤 隆) ◆内館牧子委員 「きょうは私だけが激しかったみたい。成績を残しても、またやってしまうようでは、横審が何のためにあるか分からない。もう一度やったら横審に呼ぶべき」 ◆渡辺恒雄委員 「処分はない。完璧な相撲だし、態度も良くなっている」 ◆山田洋次委員 「きょうは彼(朝青龍)が場所を盛り上げたことを評価しようということになった」 ◆三重野康委員 「本人も自覚が出てきた。強い人が謙虚になれば、大横綱になれる」 ◆横綱審議委員会委員◆ ◎石橋義夫 共立女子学園理事長 海老沢勝二 NHK会長 渡辺恒雄 読売新聞グループ本社社長 三重野康 元 日銀総裁 大島宏彦 中日新聞会長 内館牧子 脚本家 鶴田卓彦 日本経済新聞相談役 船村徹 作曲家 山田洋次 映画監督 【注】◎は委員長。沢村田之助(歌舞伎俳優)は欠席 --- こちらも少し古くて恐縮ですが、2005年10月現在の委員です。大麻は問題でしょうが、では2005年4月に電車転覆させて乗客を100何人だか死なせたオッサンの「品格」はどーなんだ、と考え込んでしまいます。 --- ttp://d.hatena.ne.jp/keyword/%B2%A3%B9%CB%BF%B3%B5%C4%B0%D1%B0%F7%B2%F1 日本相撲協会が1950年5月に設置した諮問機関。略称「横審」。 同協会理事長が委嘱する各界の有識者15人以内で構成され、横綱に関する案件について、協会の諮問に答申したり、進言したりする。 年6度の定例委員会が毎場所後に開催され、東京場所前には、けいこ総見を実施する。内規により、横綱昇進を推薦し、成績不振などの横綱には「激励、注意、引退勧告」を行う。 現委員(2005/10時点) * 石橋義夫 共立女子学園学園長・理事長 * 井手正敬 JR西日本取締役相談役 * 内館牧子 脚本家 * 内山斉 読売新聞グループ本社社長 * 海老沢勝二 前NHK会長 * 大島宏彦 中日新聞社最高顧問 * 六代目澤村田之助 歌舞伎俳優 * 鶴田卓彦 日本経済新聞社相談役 * 船村徹 作曲家 * 松家里明 元日本弁護士連合会副会長 * 山田洋次 映画監督 歴代委員長 1 酒井忠正 1950/05~1969/01 元伯爵 2 舟橋聖一 1969/01~1976/01 作家 3 石井光次郎 1976/01~1981/09 元朝日新聞重役 4 高橋義孝 1981/10~1990/10 ドイツ文学者、九州大学文学部教授 5 上田英雄 1990/11~1993/05 東京大学医学部教授 6 渡辺誠毅 1993/07~1997/01 朝日新聞社長 7 坂本朝一 1997/01~1999/01 NHK会長 8 一力一夫 1999/03~2001/01 河北新報社主 9 渡辺恒雄 2001/01~2003/01 読売新聞社長 10 石橋義夫 2003/01~ 共立女子学園理事長 --- (*)たとえば ttp://www.hri.org/docs/USSD-INCSR/96/Europe/Bulgaria.html によれば、ブルガリアは大麻・コカインの主要中継点になっている、とのことです(念のため記しますが、ご当地や他の東欧出身力士も薬物汚染されている、と主張するものではありません)。 |
またまたネタです。 | えこね | 2008/09/09 18:46 | ||
あいかわらず唐突ですみません。 (4)植民地支配を謝罪しないのが、国際社会の常識 ttp://homepage3.nifty.com/yoshihito/genbaku-2a.htm#onjin ----------------------------------------------------- ・・・ 平成九年(1997年)におこなわれたホンコン返還の実例を見ても、アヘン戦争による侵略以後百五十六年も続いたホンコン、九龍半島の植民地支配を英国は決して謝罪せず、一銭の補償金の支払いもしませんでしたが、中国政府もそれを要求しませんでした。 ・・・朝鮮半島の植民地統治において日本が犯した最大の過ちとは、彼等に人間として必要な教育をほどこし、知識を与え、技術を習得させたことでした。・・・ 台湾出身の作家邱永漢氏の言葉として、 「 台湾に日本統治の五十年がなければ、人々は依然として ( 貧しい暮らしで有名な )中国の海南島と同じ程度の低いレベルにあったであろう 」(台湾紀行から、司馬遼太郎著) ホンコンの南東に位置し中国大陸のすぐ傍にあり、大きさも台湾とほぼ同じの海南島は、今でも中国で最も貧しい地域のひとつです。一人当たりのの G D P は中国人の平均の半分以下ですが、これに比べて台湾の一人当たりの G D P は、 中国人の二十倍から三十倍です 。海南島は二千年前の漢の時代から中国の領土でしたが、台湾が中国文明と出会ったのはようやく三百年前のことでした。その後台湾は日本の植民地支配を僅か五十年間受けただけなのに、なぜ両者の間に天と地ほどの格差が生まれたのでしょうか? |
Re::れんだいこのカンテラ時評463 | れんだいこ | 2008/09/10 11:51 | ||
こげぱんさんちわぁ。貴重情報有難う。早速、次のところに取り込みました。ご活用ください。足すべき情報有りましたらお願いします。 相撲 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/sportu/smo/smo.htm) > 相撲など何の関心もありませんでしたので気づきませんでしたが、横綱審議委員会の委員って、面白い人が多いんですなぁ~ 相撲に関心が無いのはいけませんねぇ。相撲が壊れると日本が壊れる、逆は逆と云う実に重要な世界と思っております。相撲が国技の所以であります。戦後教育は、こういうところを意識的に無視して来ましたが、そろそろそういう思潮を見直して、右派の一手専売にさすべきでなく左派が正当に日本文化を取り込むべきと云うのがれんだいこ史観です。 メディアが今しきりに理事会構造改革論を煽っています。ナベツネ、内館、やく、杉山などが底浅の正義論を弁舌しておりますが、連中の息の掛かった者が理事会に入るとろくなものにならないのは火を見るより明らかでせう。ナベツネがプロ野球界にくちばし入れてどれだけ混乱したか、未だに尾を引きずっております。これを承知しながら、内館、やく、杉山などが構造改革論を唱えておりますが、こういう連中は為にしている弁舌請負師なのでお話にならない。別のメディアを作り出さない限り解決しませんね。 2008.9.10日 れんだいこ拝 |
Re:またまたネタです。 | れんだいこ | 2008/09/10 12:28 | ||
えこねさんちわぁ。「植民地支配を謝罪しないのが、国際社会の常識」ですが、一理有るし少し違うと考えております。 日本が歴史謝罪すべきなら、西欧列強による植民地支配史はその数百倍の重みで謝罪すべきでせう。ところが、勝てば官軍で彼らはしない。負ければ賊軍で、日本とドイツは誤り続けさせられております。これが一理有るとする理由です。 れんだいこは、それでも謝罪すべきだと考えます。但し、何をどう謝罪すべきかの内実が問われねばなりません。れんだいこは、幕末維新の過程で一級課題であった日本、朝鮮、中国、沖縄、台湾の友邦的絆を強めるべく政治を執り行うべきところ、日本が西欧列強の真似事して日本帝国主義として軍靴を乗り入れたことに対して歴史的反省をせねばならないと考えております。アジア友邦化運動は、明治維新史に於ける士族の反乱、その最後の決戦となった西南の役での西郷軍の敗北で潰えました。その後の日本軍及び財閥の増長は衆知の通りです。最近の研究によれば、国際金融資本に操られた海外侵略であったことが判明しつつ有ります。 今、その時代の日本帝国主義の治政が評価されておりますが、上からの植民地支配、暴虐指令に拘らず、出兵を余儀なくされた下々の人民大衆兵士の下からの善政が侵略を緩和し、その緩和の賜物と考えております。もとより兵士の犯罪も多々記録、証言されておりますので割り引かねばなりませんが、「日本帝国主義の善政」があったとすれば下からのそれであったと見なす事で、問題が解けると考えております。この解を見つけることで、歴史責任問題は解決できると考えております。 2008.9.10日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評463 | えこね | 2008/09/10 19:22 | ||
れんだいこ先生、相撲に関しては以下のような感想です。 > 【相撲協会理事長・北の湖パッシングの異常考】 いろいろ書かれてあるのですが、バッシングの中身が良く分からないです。相撲にうといせいだと思いますが、横審の横槍とかも、何が何やら分からないでいます。 正直いって日本の国技なのに外国人選手を入れたのは何故かもわからず、カワイガリだかで死んだ力士は日本人(創価学会員という噂)ですが今回のロシア力士の大麻事件だけでなく、以前からのモンゴル力士の朝青竜関のサッカー問題みたいにおおかた外国力士が問題の原因じゃないかという気がしますし、相撲を潰す口実づくり・国技を潰す口実づくりのような感じがします。何だか日本の文化の一つ相撲が消えていくような流れが、作られているように思えます。 |
Re::れんだいこのカンテラ時評463 | れんだいこ | 2008/09/10 21:31 | ||
えこねさんちわぁ。 > 何だか日本の文化の一つ相撲が消えていくような流れが、作られているように思えます。 そうです。そう考えてくだされば真っ当な受け止め方だと思います。関連して云えば、今日本語が壊されようとしております。幼児教育段階での英語の導入政策も然りです。それ自体は構わないのです。問題は、歴史と同様に教えず、日本語そのものを遠ざけようとしているところにあります。それは偏に日本的情緒、共同精神、公秩序感覚に対する攻撃であると思います。格差社会の意識的創出、健保破壊、年金破壊、著作権ゴリ押しも軌を一にしていると考えられます。それほど日本的なるものが邪魔なのでせう。 れんだいこはそのように受け止めております。従来、日本的なるものを擁護してきたのは右翼、保守と云われる人たちでした。ところが、この連中がゼニカネで買収されて既に頼りにならない。左派が、護るべきものを護るようにしなければいけないと思っております。サヨはダメです。彼らも壊そうとしております。こういう違いがあると知るべきです。こういうことをきちんと指摘する当掲示板の読者は幸せですよふふふ。 2008.9.10日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評464 | れんだいこ | 2008/09/11 01:38 | ||
【自民党総裁選のお粗末を笑う-たすけあい党声明】 2008.9.10日、ポスト福田の自民党総裁選立候補者の届出が有り、石原伸晃元政調会長、小池百合子元防衛相、麻生太郎幹事長、石破茂前防衛相、与謝野馨経済財政担当相の5名が立候補となった。22日に投開票となる。早速共同記者会見が始まり、じゃりっ子総裁選が始まった。 この期間、メディアが面白おかしく採り上げようが、裏舞台が見えすぎていてお粗末が甚だしい。「景気対策、経済対策、国民の生活保障」と云いながら、具体的な処方箋を持たない。処方箋を聞けば、消費税増税か埋蔵金頼り、あるいは税制加減だと云う。どれもくだらない処方箋でしかない。付け刃でしかないことを晒していよう。 彼らの本質は、引き続きの「憲法蹂躙、国際貢献胃の一番」にある。この点では各候補とも一致しているのが不謹慎ではあるがお笑いである。このことは、5名全員が国際金融資本の意向を挺した雇われであることを物語っている。中でも石破が、はっきりそう述べている。一種の白昼堂々狂人であるが本人にはとんと自覚が無いようだ。 しかしなぁ、石破よ、口は禍のもとであるぞ。憲法99条には、「憲法尊重擁護の義務」として「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と書いてある。いやしくもテロと闘うと云うからには、その前に法治主義の原則に立たねばならず、99条クソ食らえと吼え続けると、現下の政治が真っ当なら、君は即議員資格剥奪、憲法テロ犯として獄中の身となるぞ。 れんだいこが見立てるところ、こたびの選挙戦は、各候補者に「テロ対策名目による更なる自衛隊の軍事貢献」を云い続けさせ、国民を電波洗脳するところに意味が見出せる。これから12日間、毎日刷り込まれたらどうなるか。相当な効果が出よう。ところがいけない。そうはならない。国民の生活危機、経営危機が限界値に迫っており、エエカゲンニセンカイ早く衆院選させろと迫り、投票紙を小沢民主党一色で書き染めるであろう。国民を馬鹿にする者はヤイトを据えられる。懲りぬ足らぬと云うのなら大ヤイトにするぞ。 それにしても、余りにも仕掛けが見え見えな自民党総裁選挙戦であるが、もう一つの見え見えをコメントしておく。こたびの総裁選の本質は麻生対4名連合にある。つまり、どれもこれも同じく国際金融資本のエージェントでありながら温度差の違いが有り、麻生では困ると云うのが本音なのだろう。ならば誰が出るのか。どうやら小池が対抗馬本命で、後はその応援団の気配がある。そういう仕掛けになっているのだろう。 さて、こうなると、小沢民主党はどう出るのか、そこが面白い。民主党と社民党、国民新党とは選挙共闘が可能である。問題は日共である。接戦選挙区に限って票割れを策動し、いつものように自公有利の裏協力に向かうであろう。このところ、これを押しのけつつ地殻変動させているので、大して気にする必要はなかろうが、日共議会主義の果たしている客観的役割を見る目は必要であろう。それは、一つことをろくでもないことしかできん奴は何をやらせてもろくでもないことを示している。 というようなことで、ここ暫くの自民党総裁選を拝聴しよう。と云いながら、れんだいこは見てない聞いてない。余りに役者が大根で、人材不足を示して余りあるからである。それに比べてれんだいこが若かりし頃の、角栄にせよ大平にせよ福田にせよ保利にせよ園田にせよ、その他その他にせよ、れんだいこが年とったから思うのではなく、日本のリーダーとしての貫禄と識見があったわな。 あの頃は中曽根なんか5番手で、うろちょろしかできなかった。それが何と今では政界大御所として日本の財政赤字大判振る舞いの張本人でありながらコメント引く手あまただとか。中曽根を囃して祭り上げるマスコミ連中の背丈がそれだけ低くなったことを示していようが、とにかくここ30年で日本が小さくなり、さらに小さくなる方向へ誘導されようとしているのは確かだ。 ところでだ、シナリオ通りに「更なる自衛隊の軍事貢献」を云い続けさえすれば汝の御身安泰、議員生活保障つう魅力に負けるようなへなちょこ政治屋連中を如何せん。こういう手合いががのさばるようでは自明ではあるが日本は良くならない。民主党もかなり汚染されているが、これを如何せん。 あっ気がついたら9.11だ。かかって来いとボクサー身振りで威勢の良かったブッシュはんは今頃どうしているのだろう。お陰でアメリカは酷い事になった。特殊な宗教に被れているようだが、窮すれば窮するほど確信を深めるのが宗教の特徴だ。そのブッシュはんに更に着いていくのが国際貢献と未だに云う連中により日本が一層酷い事にならぬよう願う。 あれこれ考えて、日本の希望の星、たすけあい党がネット上で巨万の党員に至るために奮闘する事を誓う。僅かの党員よ、党首が独断で声明したが、党首権能として了承せよ。急きょひさかたの声明を出した。 2008.9.11日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評465 | れんだいこ | 2008/09/14 13:38 | ||
【自民党総裁選のチンドン行脚を笑う】 2008.9.10日の自民党総裁選スタートにより5名の役者からなるチンドン行脚が始まっている。これを評するれんだいこ視点を世に明らかにしておく。 元々ハト派とタカ派の同居寄り合い世帯で始発した自民党は、小泉構造改革と云う名の狂人政治により最終的にタカ派に純化させられた。小泉の「自民党をぶっ潰す」とは、「自民党内の残存ハト派解体」であった。日本歯科医師会献金事件はその為に用意された爆弾であった。もとへ。こたびの5名も当然オールタカ派の面々であり、同じムジナがコップの中の争いを演じていることになる。チンドン行脚の政策論争の面白みの無さはこれに関係している。 まず、このことを踏まえて、各氏のタカ派温度の差を確認しておく。最右翼は小池、続いて石破、与謝野、石原が横一線、次に麻生と云う順のように思われる。但し、麻生のタカ派度も相当なものであるからして、こたびの5名がかなり強硬なタカ派系列であることが分かろう。チンドン行脚が早くも食傷されている原因はここにある。 この5名が揃いも揃って如何に卑小であるかは、当面の日本の危機打開の方策を訴えるのではなく、民主党決戦を控えての選挙対策に汲々としていることからも分かる。彼らには地位と権力の保全しか関心が無い。これが透けて見えて来る故にあきれられている。 こうなると、いったんは民主党に政権を譲ったらどうかという巷の声には十分な理由と賢明な判断が伴っていることになる。その民主党を指導する小沢に対する批判がかまびすしい。主に左派圏からこれが為されているが、彼らの立論に意図的故意の悪辣さを認めるのは、れんだいこだけだろうか。 れんだいこの見立てるところ、小沢を評する視角は、ハトタカ混淆とするのが正しいように思われる。彼自身がこの混淆の中で揺れているように思われる。だとすれば、日本左派運動の採るべき態度は、そのハト派部分の引き出しであり、タカ派部分の掣肘ではなかろうか。 この態度を採らず、小沢をタカ派一色に規定し、反小沢包囲網を左から敷こうとする動きが胡散臭い。日共がこれにシフトしており、漬ける薬が無いと云うべきだろう。彼らは口先では政府批判を専らとするが、そのボルテージはハト派に強く向けられ、タカ派に是々非々であることが知られつつある。この策動を許さない左派戦線の形成が望まれているのだが、そもそもこういう気づきが無いので、為すがままを許している。 さて、そうこうしているうちに麻生に決まる。党内各派が5氏の中では相対的にタカ派度がやや薄いと見られる麻生に結集しているからである。仕掛けされているとすれば、4氏連合で小池を担ぐことだろうが、小泉狂人政治の復活に懲りている面々が悪夢を蘇らせ、さすがに許さないだろうと思う。メディアの強烈な演出が用意されているだろうが、メディアがその種の政治主義と責任を引き受けるには不似合いで無理と読むべきだろう。 以上を踏まえて、自民党総裁選の凡庸ながらも論争の中身を明らかにしておきたい。問われているのは小泉狂人政治の継承か、その構造改革かということである。他の4氏が継承を唱和しているのに対し、麻生が歯切れが悪いながらも決別を示唆している。我々が、これをどう評すべきかと云うと、少なくとも決別路線の方ではなかろうか。 なぜなら、小泉狂人政治の継承とは、日本の更なる国際金融資本への身売り路線に他ならないからである。かような政治をこれ以上許すべきでないのは自明と云うべきではなかろうか。自民党総裁選は一応はよそ事の世界のことではあるが、この流れだけは踏まえておきたい。 れんだいこが思うに、国際金融資本への身売り路線に歯止めをかけた上で、自民党政策と民主党政策と第三政策を闘わせるべきではなかろうか。この流れで政争が起こらないと政治とは云えない。小泉狂人政治は御用聞き路線であり、それも叉現代政治の特徴ではあるが本来の政治とは云えない。 早く総裁選が終わり、中曽根-小泉派の野望を挫き、能うならば党外に放逐し、ついでに民主党タカハト連合させ、政界をスッキリさせたい。その上で、各派の丁々発止、合従連衡の政治ドラマを見てみたい。そういう活力があればの話ではあるが。 2008.9.14日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評464 | えこね | 2008/09/15 17:32 | ||
シビリアンコントロール、文民統制ではあるようですが。 ロシアがその昔ソビエト時代に、政治局員(党)による軍人統制を敷き「党」が「軍」を指導する共産主義政治、暴力革命の共産主義を施行していたのが思い起こされます。 始めの人民独裁政治は、共産主義(新型-全体主義) 第二の人民独裁政治は、ナチズム・ファシズム(全体主義) と、言われる説もあり 第三の人民独裁政治は、アメリカ軍の駐留のもとに行う議会制民主主義(親米派のみで独裁する、形だけの議会国家) なんと名づけたらいいのでしょうか。フツーに「米帝主義」「パックス・アメリカーナ」と古臭く言ったらよいのでしょうか。軍国日本になる前の大正時代を指した「ダマクラカシー(デモクラシーのもじり)」とでも言うべきでしょうか。 共産国もナチスも在韓米軍を抱える韓国もイスラエルも人民中国も「軍隊経験者による大衆文化」とともに「公営・国営・独裁・寡占によった経済」で、国が生きているような、共通点があるように思えます。 ニューディール政策も共産主義的に国が政府が仕事を出して官需による景気対策・雇用対策で経済統制の共産主義政策、第二次世界大戦中の軍需景気政策をも「米帝主義」ともいえるのではないでしょうか。日本は民間も公営もありで福祉もそれなりにあって、まったく無い所よりはマシな国が今の日本ではないでしょうか。ソフホーズ・キブツ・人民公社のような国営で共産主義経済の所よりはマシな発展が日本にはあったと思います。 |
Re::れんだいこのカンテラ時評464 | れんだいこ | 2008/09/15 19:14 | ||
えこねさんちわぁ。ソ連政治をどう評するか、れんだいこが見るところ、極めてイデオロギーッシュな革命にして政治でした。党と国家の区別をせず、党中央がそのまま国家を牛耳った。そして、その党はレーニン、トロツキー、スターリンその他に民主集中されていました。いわゆる独裁政治ですが、万が一英明な指導者の下なら機能したかもしれない。が、衆知の通り、反対派、政敵の追放と弾圧、テロルの嵐、収容囚人化でした。これを正義の美名でやってしまいました。 この種の政治の由来はどこから来るのでせうか。古来より、戦争は付きもので、政争事例も事欠きません。しかし、「反対派、政敵の追放と弾圧、テロルの嵐、収容囚人化」を意図的故意に科学して、虫けらを扱うようにして独裁政治を敷く手法は珍しいと考えます。よくナチズムが例証されますが、それは負ければ賊軍式に作られたもので、真実は、かの昔イエスが徹底的に論難したユダヤ教パリサイ派の政治手法に基くものではないでせうか。その中にナチズムをどうしても入れるなら、せいぜいその子供のようなものでしかないと考えます。 こういう見立てで見れば、右の帝国主義、左の共産主義も根っこは同じところのような気がします。最も簡略に云えばロゴス派政治であり、そのロゴスはユダヤ教聖書に淵源を発していると考えられます。彼らの政治を非とするならば、カオス派政治を創造せねばならず、ユダヤ教聖書に代わる御教えを持たねばならないと考えております。 こう構えると、日本は案外、21世紀型の諸人共生エコロジー派としての思想を生み出し得るポジションに居るような気がしております。これを思えば西欧圏の学問ばかりせず、それはそれとして日本圏、東洋圏の学問にも向かうべきです。そして新しい政治、思想、文化を生み出すべきです。というようなことを考えました。 2008.9.15日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評466 | れんだいこ | 2008/09/16 12:03 | ||
【汚染米騒動に対するもう一つの視点】 「阿修羅マスコミ・電通批評8」の肥筑氏の2008.9.14日付け「汚染米問題―ここでも小泉・竹中改革の時限爆弾が爆発(NHKは民放をみならえ)」が貴重な情報を発信している。(ttp://www.asyura2.com/08/hihyo8/msg/440.html) それによると次のようにある。 小泉政権時2004年「改正食糧法」により米穀流通制度に関して、これまで国が流通経路、流通数量を統制してきた計画流通制度が全面的に廃止され、 米穀販売業者が従来の登録制から届け出制に、さらに年間20T以下の取り扱いはどんな業者でも自由という、規制緩和が行われていた。 Farm-21.net ttp://www.farm-21.net/farm21/00080.html 詳細については農水省HPで検索できる ttp://www.maff.go.jp/j/org/index.html 規制緩和で多数の流通業者により、「汚染米」ロンダリングのやり放題になっているようだ。この騒動の中では善良な米の生産者や消費者は無視されている。輸入穀物高騰によるせっかくの国産米穀生産・消費機運に水を差す事件だ。小泉・竹中改革により米穀の流通市場自体が構造改悪されており、今後も発生する恐れがある。元に戻す以外ないだろう。 なにやら米穀版サブプライム問題の様相だ。即ちアメリカのサブプライム問題はサブプライムモーゲッジ(住宅ローン債権)を証券化、転売、細分化、AAA格付けすることにより、一般投資家が保有することになった。かたや、日本の米穀版サブプライム問題は、農水省から民間放出されたサブプライム米が、規制が緩和された流通市場の業者間で転売され、精米・ブレンドされて最終販売業者からは、国産米(AAA格)として販売されていた。 引用以上 これを受けて、れんだいこは思う。今、汚染米の闇流しが告発されているが、それもさりながら他方で「政府備蓄米の不当払い下げ闇流し」の面があるのではなかろうか。汚染米なら、それを承知で買い受けた製造系民間業者のモラルが問われる。政府備蓄米なら、これを指示した政府高官と農水省と流通業者の責任が問われる。 れんだいこは、後者の方が本ボシではないかと思い始めている。誰か、この線で追撃せよ。「小泉・竹中式構造改革の裏舞台」が叉一つ見えて来た気がする。狂人改革路線であり、それを堂々継承するのが使命と総裁選でしゃべり続けている小池よ、弁明して見よ。 そう云えば、債権管理機構の債務もいつのまにか「従来の登録制から届け出制変更」により有象無象の外資系回収会社が受け皿になり濡れ手に粟化している。郵貯資金も然りの運命と予見するのは容易いではないか。そういう義憤に於いて、「政府備蓄米の不当払い下げ闇流し」実態の解明に向かうべきではなかろうか。 農水省と云えば松岡農相の変死事件あり、狂牛病肉の輸入問題、穀物自給率問題、大臣引受手無し問題有りでなかなかお騒がせのところである。この辺で、ウミを出すべきではなかろうか。 2008.9.16日 れんだいこ拝 |
リーマン破綻の関連記事を紹介します | えこね | 2008/09/16 19:18 | ||
■金融庁、リーマン証券に業務停止命令 米親会社破綻受け 米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)を受けて、金融庁は15日、日本法人であるリーマン・ブラザーズ証券に対し、金融商品取引法に基づく業務停止命令を出した。すでに資産保全などの業務改善命令を出しているが、万全を期すため停止命令に踏み切る。親会社の破綻(はたん)により同社が「長期的にみて、支払い不能に陥る恐れが出てきた」としているため、26日まで一切の業務の停止を命じた。ただし、顧客の預かり資産の返還や、既往の契約に基づく取引については除外する。同社資産の国外流出を防ぎ、日本の債権者や投資家の利益が害されるのを防ぐのが狙い。 また、破綻(はたん)の及ぼす影響を見極めるため、同社が組成したり、保証したりしている証券化商品を日本の金融機関がどれだけ保有しているかについての調査も開始した。
■金融庁、リーマン証券に資産保有命令 国外流出防ぐ狙い 米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻(はたん)を受けて、金融庁は15日、日本法人であるリーマン・ブラザーズ証券に対し、金融商品取引法に基づき資産の日本国内での保有命令と業務改善命令を出した。 同社の資産が国外の関連会社などに流出し、日本の債権者や投資家の利益が害されるのを防ぐのが狙い。日本国内の資産を正確に把握し、投資家から預託を受けた資産の保全を命じたほか、会社の財産を不当に使うことがないよう命じた。 金融庁によると、同社の預かり資産は、法人の機関投資家や個人の富裕層の合計で約1兆2000億円にのぼる。 ■東証1万2000円割れ今年最安値に リーマン破綻影響 16日の東京株式市場では、米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)で前日の米国株価が大幅に下落したことから、日経平均株価は急落。3月17日につけた年初来安値の1万1787円51銭を下回って推移している。午前9時11分時点では前週末比483円21銭安い1万1731円55銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)も3月17日の年初来安値の1149.65を下回り、午前9時11分時点では前週末比43.87ポイント低い1133.33。 ●リーマンの破綻、米金融の崩壊 (田中宇 国際情勢分析ニュース) ttp://www.asyura2.com/08/hasan58/msg/267.html ●リーマンの破綻、米金融の崩壊 ttp://www.tanakanews.com/080915Lehman.htm ●田中宇の国際ニュース解説 ttp://tanakanews.com/index.html ●覇権の起源(2)ユダヤ・ネットワーク ttp://tanakanews.com/080829hegemon.htm ●覇権の起源 ttp://tanakanews.com/080814hegemon.htm |
Re:リーマン破綻の関連記事を紹介します | えこね | 2008/09/16 19:55 | ||
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■金融庁、リーマン証券に業務停止命令 米親会社破綻受け > ■金融庁、リーマン証券に資産保有命令 国外流出防ぐ狙い > ■東証1万2000円割れ今年最安値に リーマン破綻影響 > > ●リーマンの破綻、米金融の崩壊 (田中宇 国際情勢分析ニュース) > ●リーマンの破綻、米金融の崩壊 > ●田中宇の国際ニュース解説 > ●覇権の起源(2)ユダヤ・ネットワーク ■リーマン債権 あおぞら銀579億円、日生100億円 日本の主な金融機関も、日本法人を含めたリーマン・ブラザーズグループに対する多額の債権がある。あおぞら銀行は約579億円、中央三井トラスト・ホールディングスは150億円。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの各メガバンクは「現在精査中」、住友信託銀行は「直接の貸し出しはない」としている。日本生命は無担保の社債50億円、貸出金は50億円となっている。 これらの債権は担保などで保全されているものもあり、実際の損失は現時点では明らかになっていない。 日本銀行は、国内金融機関のリーマン向けの貸出金などの状況把握に乗り出しているが、「これまでの取引を見る限り、各金融機関の経営や国内の金融システム全体に深刻な影響を及ぼすことはない」(幹部)との見方を示している。 取引先の国内企業にも波紋が広がっている。焼き肉レストランチェーンを運営する安楽亭(さいたま市)は、リーマン・ブラザーズ証券から17億円の融資を受ける代わりに新株予約権を発行する契約を結んでおり、今月12日に借り換えとして新たに新株予約権発行の契約を結んだばかり。今月29日に履行される予定。広報担当者は「金融庁が出したリーマンに対する業務停止命令は26日までなので、きちんと履行されるものと期待している。今後の再建がどうなるかみていく」と話す。 安楽亭側はすぐにリーマンとの取引をやめるつもりはないが、状況についての把握をするため、リーマン側の担当者と密に連絡を取っているという。 ■東京株終値も今年最安値更新 下げ幅605円安 16日の東京株式市場では、米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)の影響で世界的な金融不安が広がり、日経平均株価は大幅に下落。下げ幅は600円を超え、3月17日につけた年初来安値の1万1787円51銭を割った。終値は前週末比605円04銭安い1万1609円72銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)も3月17日の年初来安値の1149.65を下回り、前週末比59.63ポイント低い1117.57。出来高は26億株。 |
Re::れんだいこのカンテラ時評467 | れんだいこ | 2008/09/17 22:07 | ||
【大相撲協会の構造改悪にもの申す】 2008.9.15日、情報によれば、日本相撲協会は、東京・両国国技館で臨時理事会、評議員会(総会)を開き、外部から役員を迎えるための定款改定を決議した。文部科学省から「9月末までに」と求められており、場所後の30日にも決定する。 こたびの改定で、理事は現行の「理事7人以上10人以内」を「9人以上13人以内」、監事は「2人または3人」を「3人以内」とした。運営上は「理事、監事合わせて3人以内」としており、外部から招くのは理事1人、監事1人程度とみられる。 相撲協会の遅れた体質是正と云う名目での定款改定であるが、果たして構造改革であろうか。れんだいこは、又しても小泉流構造改悪ではないかと危惧する。従来、外部からの意見を聞く機関として横綱審議委員会なるものがある。ナベツネだの内館だのが平素露骨なくちばしを入れている。この連中と同じムジナが理事になったとして、何か有益なことがあるだろうか。野球に於けるナベツネの行状は広く知られている。同様の暗愚裁定が起こるだけのことではなかろうか。 例えばの話、露鵬&白露山解雇事件を考えてみよう。暗愚派は解雇当然論を主張し、こたび文部大臣も「恥を知れ」とまでのたまわった。こういう論調は、大相撲を壊すだけのことではないのか。れんだいこは、「尿検査での大麻の陽性反応による力士解雇」は大相撲史に汚点を残したと見立てている。この見解が又もや奇説化させられているが、一体どちらがまともな見識だろうか。 れんだいこは、「疑わしきは罰せず」を学問してきた。それによると、捜査は拷問を禁止し、自白偏重も避け、証拠主義とするよう理論化している。それで良いと思う。ところが、暗愚派は、「疑わしきは厳罰に処せ」とのたまう。最近、こういう風潮が流行っているが恐ろしいと思う。 本来、露鵬&白露山、若ノ鵬に対する適正な処罰は、せいぜい注意、勧告、指導辺りであり、解雇には当たらないのは自明であろう。朝青龍事件の例からするならば、休場制により若ノ鵬二場所休場、露鵬&白露山一場所休場にすべきかも知れない。しかしそれも、朝青龍休場処罰自体が不当なものであるからして、悪例は重ねないほうが良い。 思うに、北の湖理事長失脚も無理矢理させられた気配が強い。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)が何者かは知らないが、いずれはっきりしよう。その厳罰主義はいずれろれつを回らなくされよう。大麻で解雇なら、巡業忌避、ストーカー、暴行、暴言、窃盗、その他諸々これらみんな解雇に値しよう。そして八百長、しごき殺人は公にならない限り許されるという訳か。 大麻が一番悪いと云う申し合わせ掟があるのなら別だが。しかし、こたびの大麻事件は、それにより競技に格別の薬物効果を発揮せしめたというようないわゆるドーピング問題でもない。いわば私生活上の問題である。一罰百戒として懲らしめるのは構わない。しかし何事も適正な処分が大事だ。 こたびの大麻事件は、重箱の隅のことが大げさに採り上げられ、本当に重要なことが棚上げされる、現下の日本の世相を映しているように思える。今や各界は不祥事にあふれている。本当のワルが免責され、重箱隅のワルが一番悪いかのように喧騒されている。 世の中だいたい二度まで許され三度目の厳罰が相当なところ、いきなりは酷いのではないのか。れんだいこは、そういう理由で、露鵬&白露山、若ノ鵬の処分訂正、問題が大きくなった事に鑑み一場所休場、本当は譴責処分に直したい。裁判するなら応援するぞ。過ちを改めるに憚ることなかれ。 文部大臣よ、「恥を知れ」とは良よくも言ってくれたな。手前が如何に恥じ知らずか、チェックさせてもらおうか。文部行政が如何に恥知らずな指導をしてきたかチェックさせて貰おうか。調子こくのは勝手だが、「疑わしきは厳罰に処せ」とはえらい痴性を見せていることではある。 こういう手合いが社会の上に立っているから世直しせんといかんことになる。早く総選挙になり、投票一揆したくてうずうずしてきたぞ。 2008.9.17日 れんだいこ拝 |
Re:はじめまして。こちらこそよろしくね。 | れんだいこ | 2008/09/27 19:17 | ||
まおさんちわぁ。れんだいこの「天理教教祖中山みき伝」をお読みいただいているとの事有難う。既に幾人かから好評価いただいております。もっと称賛されても良いとは思うのだけれども、売込みまでしたくありませんので流れに任せております。 れんだいこが、まおさんに注目するのは、まおさんが自然に政治について考えている姿勢です。これは、教祖みきさんの教えを素直に見につけているなと感心しております。ありていの宗教団体は、信者に宗教的教義やお布施を教え込みますが、政治については無関心にさせます。その癖、選挙になると信者を自民党の投票マシーンベルトに乗せます。これっておかしいですよね。 唯一、創価学会が、自前の政党即ち公明党を創り出し、現在では政権与党にまで辿り着いております。れんだいこは、素晴らしいと思っております。但し、与党入りして以来の公明党は権力の蜜の味を覚えてか、それまで売りにしていた生活与党の立場を飾り置き物にしてしまっております。自衛隊のイラク派兵の時に、公明党の冬柴が現地入りして大丈夫と太鼓判押して水先案内を務めました。れんだいこは、許し難いと考えております。 中山みき教祖の御教えは承知の通り「互い助け合いの陽気勤め、暮らし」にあります。これによれば、人は、体の造りが互い助け合いしているように世の中もそうすべきだになり、戦争を拒否します。素晴らしいですね。この世がそういう具合に神様が作られている以上、神様の御心に添って生きるのが肝要で、115歳まで病まず弱らず暮らせるとも教えてくださっております。そういう世の中造りに向けて世直し、世の立替に向かうべしとも説かれております。素晴らしいですね。 ところが、ここへ自称インテリが登場し、宗教者が政治に党派的に容喙するのはけしからん、政教分離せよと分かったようで分からない知識を振り回します。れんだいこが、お前達の運動は何だと聞いたら、俺達のは科学だと云います。で、どこが科学的だと例を挙げて問い詰めたら、党中央に聞いてくるだって。馬鹿らしい限りです。 こういう話をし始めるとキリが有りませんので纏めます。これからの日本には暗い面と明るい面が有ります。暗い面が大きくなるのを掣肘し、明るい面を育てねばなりません。その山にどう登るのかは人それぞれで、富士登山にも静岡ルートと山梨ルートとその他がある通りです。れんだいこは、みき教祖の御教えに添う限り大丈夫と考えております。今後ともどんどん発信お願いいたします。 2008.9.27日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評470 | れんだいこ | 2008/09/27 19:46 | ||
【小泉の狂人的お騒がせとマスコミのデタラメ評論考】 小泉元首相の麻生内閣発足直後の政治家引退声明は確かにサプライズであるが、御用マスコミ評論士がのんびり解説するようなものではなく、麻生内閣にとってめでたい門出の玄関前に大クソをして去った行為に等しい。これは、日本人感覚には無い無礼千万な、首相を務めた者にあるまじき常軌を逸した狂人行為である。こう解説する評論士の一人もいない。仕方ないので、れんだいこが敢えて指摘しておく。 一体全体、かような醜態を演ずる小泉を就任期間歴代三位となる5年有余にわたって首相職にあらしめた同時代人の我々がつとに反省せねばならないのではないのか。ところが、政界もマスコミも人民大衆もかように捉えることなく、ありていの「小泉らしさ」で済ましている。中には、まだ小泉の追っかけに興ずるばか者が居る。これを如何せんか。 その点で、当の麻生首相は事態を的確に見抜いている。小泉引退声明についての感想を聞かれて、即座に「(驚きは)全然」と返答している。後継の次男進次郎についての感想を聞かれて、「お父さんと違って普通の人、きわめて有能よ」と返答している。れんだいこが思うに、毒舌屋の面目を如何なく発揮しており痛烈である。腹に据えかねているのを押えてギャグっているのが面白い。 先の総裁選で、小泉は中盤過ぎまで旗幟を鮮明にしなかった。ところが、「今は何もいえない」と云った翌日、「小池支持」を打ち出した。相当に自惚れているのだろうが、取り巻きのおべんちゃら族にのみ受けており、その他大勢は小泉政治にすっかり醒め、党内でさえ批判的になっていることさえ気づかない。開票となり案の定、小池は一敗地にまみれた。 麻生は、組閣人事で、総裁選の候補仲間の与謝野、石破は大臣に登用したものの小池を完全無視し、女性大臣として反小泉の野田の引き続きの登用、新たに小渕を初入閣させた。小泉系はなべて干された。その腹いせが、内閣発足直後の玄関前大クソ垂れ事件と云う訳である。それだけの器量の人物でしかなく、そういうことをする人物と云う事になる。 かく分析する者は他に居ないのか。居ないようなので、れんだいこがネット記録に残しておく。 2008.9.27日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評471 | れんだいこ | 2008/09/28 13:00 | ||
【「毎日ワイワイ事件」を廻る毎日新聞社対応のお粗末さ考】 2008.6月頃、毎日新聞の英文サイト「毎日ディリーニューズ」のコラム「WaiWai」記事を廻る騒動が発生した。今も余震が続いている。これを仮に「毎日ワイワイ事件」と命名する。れんだいこが、どういう内容のものなのかを検証し、コメントしておくことにする。 騒動の発端元となった「毎日ディリーニューズ」コラム「WaiWai」は元々は、新聞紙「毎日デイリーニューズ」上での連載を前身としている。1989.10月から始まったが、新聞紙の休刊に伴い2001.4.19日からウェブサイト上の英文「毎日ディリーニューズ」のコラム「WaiWai」として再スタートした。英文毎日編集部に籍を置く日本在住の外国人記者と外部のライターが執筆し、日本国内で発行されている雑誌の記事の一部を引用しながら、社会や風俗の一端を英語で紹介していた、とのことである。 このこと自体はとやかく云われることはなかろうが、2008.5月下旬、過去の掲載記事について「内容が低俗すぎる」、「日本人が海外で誤解される」などの指摘や批判が寄せられ始めた。毎日新聞社が調査した結果、不適切な記事が判明した。同社は、該当記事を直ちに削除叉はアクセスできない措置を取りチェックを続けた。6月中旬、削除した記事がネット上で紹介され、改めて批判、抗議が寄せられた。さらに調べた結果、元記事にはない内容を記者が加えていたケースも1件確認された。 れんだいこの見立てるところ、ここまでは信義問題である。ところが、ここから著作権問題へと発展する。「WaiWai」が、出版社、新聞社などの元記事を無通知無承諾のまま引用転載叉は翻訳利用し、第三者的他社の出版物が同記事を利用する場合には要通知要承諾制にし、時に転載料を得ていたことが発覚した。こうなると、立派な著作権問題である。 問題は、これをどう解決するかにある。毎日新聞社の対応が注目される事になった。まず、社外の有識者でつくる第三者機関「開かれた新聞委員会」に見解を求めることにしたようである。どういう結論になったか。どうせたいした案は出まいと予断を持ちながら検証することにする。 6.21日、毎日新聞は、信義問題に関して声明し、「担当記者が国内の雑誌に掲載された風俗記事を英文サイトに引用する際、不適切な描写のまま英文に翻訳した結果、多くの読者に不快感を与え、インターネット上で批判を受けるなど信頼を損なったと判断」し、閉鎖処置したことを明らかにした。 6.27日、同社は、関係者の処分を次のように明らかにした。コラムを担当していた英文毎日編集部記者を懲戒休職3カ月。監督責任を問い高橋弘司英文毎日編集部長を役職停止2カ月。当時のデジタルメディア局次長の磯野彰彦デジタルメディア局長を役職停止1カ月の懲戒処分。当時のデジタルメディア局長の長谷川篤取締役デジタルメディア担当が役員報酬の20%(1カ月)、当時の常務デジタルメディア担当の朝比奈豊社長が役員報酬10%(1カ月)を返上する処分とした。 7.20日、毎日新聞社は、6.21日声明と同様のお詫び記事を掲載し、新体制発足を明らかにした。8.31日にも同様の記事を掲載した。ところが、9.27日、毎日新聞社は、「英文コラム記事無断利用お詫びします」記事を掲載し、次のように述べている。 「ウェブサイト以前の英字紙時代(1980.10月から2001.3月まで)に於いても、著作権者の了解を得ていない利用・翻訳が有り、説明とお詫びを続けている。記事を無断利用・翻訳していた出版社、新聞社は32社あることが分かりました。一部については他社の出版物への転載を許し、転載料を得ていたため、返還の手続きを進めています。出版社などには著作権侵害をしたことをおわびしています。著作権に対する認識の不徹底を反省し、読者の皆さんにもお詫びすると共に、今後、社員教育を徹底します」。 こうなると、れんだいこは黙っていられない。「毎日新聞社の9.27声明」は、事件を奇禍として著作権問題の根本的解決に向かうのではなく、強権著作権論側に加担し「その徹底を図る」方向を指針させている。しかしてそれは反動的対応ではなかろうか。一体全体、こう問う論者が居なさ過ぎる。本件は、ジャーナリストを自負する館の内部で発生していると云うのに。現代ジャーナリストの識見不足の甚だしさを示して余りあると云うべきではなかろうか。 この問題の根本は、著作権法の法精神、条文趣意に反して強権著作賢者がいわば勝手に押し進めている「著作権物利用に当たっての要事前通知・要承諾制」の是非を吟味するところにある。「毎日ワイワイ事件」の場合、悪徳情報の垂れ流し、同一性毀損記事利用のみに問題があるのではない。これはいわば原始的犯罪であり、同社は適切に処置したと見なすべきだろう。問題はもう一つ、手前は勝手に無通知無承諾のまま他社記事を引用、転載しておきながら、第三者的他社の利用に関しては要通知要承諾で規制ないしは対価請求したところにある。この不正義、不祥事を考えるのが「毎日ワイワイ事件」の本筋となるべきである。 「毎日新聞社の9.27声明」は、著作権界隈に於ける要通知要承諾制を徹底する方向に舵を切った。そういう風にお詫びを強制した勢力が存在するということでもあろう。れんだいこに言わせれば、ここに毎日新聞社の愚劣さが認められる。本当にそう対応すべきだろうか。これは逆行対応なのではなかろうか、我々はそう問うべきである。 我々は、コラム「WaiWai」がその昔からしてきた有益情報の自由利用即ち無通知無承諾利用を当然と考えるべきである。引用元明記と同一性が保持されるなら良い情報はそういう風に井戸端会議的に自由交差されるべきである。それをできなくする「毎日新聞社の9.27声明」は現代強権著作権論に屈服迎合しているに過ぎない。補足すれば、手前はタダ取りしながら厚かましくも対価請求していた事に対するお詫びこそが必要なのに、毎日新聞社が、これにつき一言も反省していないお粗末さも問題だ。 そういう調子で、よくも政治ジャーナルできることだわ。政治家や政党の腐敗を衝く場合には如何にも正義面するが、手前達の問題になると平気で頭かくして尻隠さずしているではないのか、ということになる。あるいは手前もちゃっかり不倫している人の不倫を突きながら記事にしている図に似ている。世の中そんなものだと思ってあきらめれば良いものの不快さが拭えないのはれんだいこだけではなかろう。 最後に。「毎日新聞社の9.27声明」を強制した現代強権直権論者よ、そうやって世の中を小難しくして何がうれしいんだい。手前達の小さな正義が大きな罪悪になっていることを暫し胸に手を当てて考えてくれまいか。一体、誰がこういう商法はやらせているんだい。その尻馬に乗るのもエエ加減にしてくれんかい。元々の阿呆は勉強してますます始末に終えない阿呆になる典型ではないかな。学ぶということは、人を、世の中を自由にしてくれんとあかん。我が正義はどこかオカシイ、そう考えるオツムは無いのかな。 2008.9.28日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評472 | れんだいこ | 2008/09/28 19:53 | ||
【れんだいこの「新聞協会著作権論見解」批判】 「毎日ワイワイ事件」を廻る毎日新聞社対応のお粗末さの遠因に「新聞協会著作権論見解」があるので、ついでにこれを批判しておく。毎日新聞社は、「新聞協会著作権論見解」に縛られている限りに於いて、「毎日ワイワイ事件」で自ら転び、更に自絞殺していることになる。可笑しいやら情けないやら、これが当代のジャーナリズムの知性だというのだからあきれる。オイこらっ毎日新聞社よ聞いとるか。 「新聞協会著作権論見解」に踏み入る前に、引用転載につき、著作権法ではどのように規定しているのか確認しておくことにする。案外知らずに著作権坊振り回している輩が多過ぎる。驚く事に、著作権法では極力「できる規定」していることが判明する。こうなると、極力「できない規定」として読み込んでいる「新聞協会著作権論見解」の変調さが透けてみようこよう。一体全体、新聞協会は何の為に法治主義に依拠せず、日頃批判しているところのテロリストに自ら逸脱せんとしているのだろう、そういうことが訝られることになる。 まず、著作権法は第10条2項(著作物の例示)で、「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道は、前項第一号に掲げる著作物に該当しない」と述べ、「雑報及び時事の報道は著作権法の適用外」としている。これが水戸黄門の印籠であるが、今日びは、この印籠でもひれ伏さない手合いが多い。困ったことである。 ならば次に聞かせよう。第32条(引用)1項で、「公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない」と述べ、「邪悪な意図によるものでない限り公表物の引用ができる」としている。32条をこう理解し無い手合いが居るとしたら、かなりオツムがへそ曲がりしていよう。 まだ納得しない者には次の規定を聞かせよう。著作権法は、第39条(時事問題に関する論説の転載等)をわざわざ設けて、「新聞紙又は雑誌に掲載して発行された政治上、経済上又は社会上の時事問題に関する論説(学術的な性質を有するものを除く。)は、他の新聞紙若しくは雑誌に転載し、又は放送し、若しくは有線放送することができる。ただし、これらの利用を禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない」と述べ、「新聞叉は雑誌記事の政治上、経済上又は社会上の時事問題に関する論説は転載ないし転報できる」としている。 こうはっっきり書かれていると、大概の人は参るのであるが、ツムジ曲がりには更に聞かせよう。著作権法は第40条(政治上の演説等の利用)を設けて、1項「公開して行なわれた政治上の演説又は陳述及び裁判手続における公開の陳述は、同一の著作者のものを編集して利用する場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる」、2項「国若しくは地方公共団体の機関又は独立行政法人において行われた公開の演説又は陳述は、前項の規定によるものを除き、報道の目的上正当と認められる場合には、新聞紙若しくは雑誌に掲載し、又は放送し、若しくは有線放送することができる」、3項「前項の規定により放送され、又は有線放送される演説又は陳述は、受信装置を用いて公に伝達することができる」と述べ、「政治演説、裁判陳述然り、転載ないし転報できる」としている。 更に念押しして、第41条(時事の事件の報道のための利用)を設けて、「写真、映画、放送その他の方法によつて時事の事件を報道する場合には、当該事件を構成し、又は当該事件の過程において見られ、若しくは聞かれる著作物は、報道の目的上正当な範囲内において、複製し、及び当該事件の報道に伴つて利用することができる」と述べ、「時事事件報道に関して、邪悪な意思で無い限り利用できる」としている。 これが、本来の著作権法上の規定である。「新聞協会著作権論見解」は、これをどうやって「できない規定」と読み込むことができたのだろうか。このマジックを解かなければならない。 れんだいこが判読するところ、「第七節 権利の行使」の第63条(著作物の利用の許諾)の1項「著作権者は、他人に対し、その著作物の利用を許諾することができる」、2項「前項の許諾を得た者は、その許諾に係る利用方法及び条件の範囲内において、その許諾に係る著作物を利用することができる」を無理矢理に拡大解釈しているのではなかろうかと思われる。ここから、この規定を唯一頼りに「引用転載、要事前通知要承諾制論」を生み出しているように見える。 しかしてそれは、「第七節 権利の行使」全体が、財産権的著作権論に関連しての諸規定であることを無視している。即ち、著作権法がこれまで縷々規定した著作権非適用以外の著作物の著作権適用に対する場合の財産権的な利用許諾規定である事を無視している。つまり、「引用転載、要事前通知要承諾制論」は、著作権非適用以外の著作権適用に対する場合の利用許諾規定を、素人を誑(たぶら)かすようにして遡って全著作物に対してつまり著作権非適用事例にさえ押し付けるマジックによって可能になっていることになる。しかし、それは、著作権法全体の構成と趣意に反していよう。 以上が種と仕掛けである。これに阿諛追従する者にも責任があろう。これを念頭に置いて、以下、「新聞協会著作権論見解」を確認する。長くなるのでここでは記さず、「日本新聞協会編集委のネットワーク上の著作権に関する協会見解」考 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/tyosakukenco/kigyotyosakukenco/shibunkyokainokenkaico.htm)で解析することにする。 そのサマは、アンデルセン童話「裸の王様」に登場する透明衣装振付士の口上と所作を髣髴とさせる。かの時、王様は、すっかりその気にされ、裸のまま大通りを行進した。何しろ高名な衣装振付士の丹精込めて織った衣装が見えぬ者は馬鹿か不忠義者とされたのだから、人はそう見なされまいとして競って王様の衣装は何と豪華なことよと誉め合い阿諛追従した。その行列の最中、只一人子供が「王様はパンツで歩いているカッカッカッケラケラ」と笑った。催眠術が解けた瞬間だった。れんだいこは、この話を思い出す。 2008.9.28日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評473 | れんだいこ | 2008/09/29 20:52 | ||
2008.9.28日、中山国交相が舌禍引責辞任した。内閣発足わずか5日目の不祥事であった。内閣発足から5日目の辞任は、竹下改造内閣の長谷川峻法相の4日に次ぎ、現行憲法下では2番目に早い辞任となった。 中山氏は9.25日の報道各社とのインタビューで、成田空港拡張への反対を「ごね得」と表現したほか、「日本は随分内向きな単一民族といいますか」、「日教組(日本教職員組合)の強いところは学力が低い」などと発言した。9.27日の地元・宮崎市での会合で、「ごね得」「日本は単一民族」との表現については陳謝したが、日教組については「日教組を解体しないといけない」などと改めて批判している。 れんだいこが、これにコメントしておく。ここまでは事実報道である。問題は、中山発言に対する無ジャーナル性にある。下手なジャーナル聞かされるよりはましとも云えるが、日本左派運動圏からの速攻の理論的批判が聞けないのは寂しい。今日のテレビコメントでは、誰かが「本音と建前は別で、閣僚ともなると本音発言を控えねばならない」と云うようなことをマジメぶってコメントしている者が居た。本人はいいこと云っているつもりだろうが、底が浅すぎる。 れんだいこは違うと思う。首相であれ大臣であれ政治家であれ我々であれ、いつでもどこでも極力本音を云えるのが望ましい。建前も居るが、ウソにも方便があるような意味で使われるのが相応しい。こうまず構えるべきではなかろうか。従って、無内容な「本音と建前の使い分け」を説教する御仁の方が間違っている。 問題はどこにあるのか。中山的見解もひとまずは言論の自由の中に入れよう。しかし、その見解が余りにも粗暴にして史実歪曲論であるとするなら、そういう論の持主が大臣で居て良い訳が無い。例えば、失業者は働かざるものであるから社会悪であり死刑にせよと主張する大臣が居たとして許されるのかと云う問題と通じている。あるいは、死刑囚が執行されるのを見るのが三度の飯より好きだという理由で片っ端から死刑執行サインする法務大臣が居たとして許されるのかと云う問題と通じている。 中山発言はその類いの発言であるからして、ブーイングが強まり辞任を余儀なくされた。そういう見解の持主を大臣登用した責任に於いて麻生政権の責任が問われた。麻生首相は果断に処理した。但し、何度も頻発すると麻生首相の任命責任は次第に重くなろう。こう理解すべきである。 れんだいこがなぜこうわざわざ書くかと云うと、この当たり前のことさえ現代ジャーナリストから指摘されないからである。議論の末にせいぜい「本音と建前の使い分け」に習熟するようコメントされるのがオチと云う何ともあさましいジャーナルしか聞こえてこないからである。 中山発言の三里塚闘争は農民のゴネ得狙い発言の是非、現下の教育の腐敗と堕落は日教組のせい発言の是非、日本は単一民族発言の是非、これを論ずる能力がかくも欠けている現代日本を如何せん。ズバリと切り込む能力を持たない持とうとしないジャーナリストを如何せん。 それはそうと、中山氏は持論を撤回していない。この際、中山発言の徹底吟味が面白いのではないのか。中山を連れてきて朝までやつて見れば良い。れんだいこがディレクターなら早速企画するが、そういう企画は上から潰されるのかいな。それとも自主規律で控えているのかな。出世の妨げになるような企画をしたがらないだけなのかな。 しかし、ジャーナルと云うのはそういうことを論ずるからジャーナルいうのではないかな。これをしないジャーナルをどう呼ぶべきかな。ジャーナラズ、ジャーナラリストとでも呼ぶのかな。誰か座布団一枚くれるかな。 2008.9.29日 れんだいこ拝 |
済みませんが、質問です。 | えこね | 2008/09/30 17:17 | ||
れんだいこ先生、済みません。 【 】つみつきカッコの語句の意味が分からないのですが。。。 --------------------------------------- A=日本共産党・B=反対同盟【熱田派】・C=反対同盟【北原派】、あるいは A=民青系全学連・B=【三派】系全学連・C=【革マル】系全学連 1955年の日本共産党がそれまでの極左冒険主義の誤りを認め、その放棄をした【六全協】 共産主義者同盟(【ブント】) 【軍事路線】 ブントの余波として、ある意味で"最後の輝き"を示したのがブント赤軍派であろう。赤軍派はクーデター的な武装蜂起による一時的な政権掌握を志向した。しかし、山梨県大菩薩峠で軍事訓練をしているところを警察に発見され(大菩薩峠事件)、実質的な決起戦闘部隊が壊滅した。起死回生を図った赤軍派はメンバーの一部でよど号ハイジャック事件を起こし、『北朝鮮』に渡った。さらに別の一部メンバーは『アラブ』の地へ赴き日本赤軍を結成した。最後まで『日本』に残った赤軍派のメンバーは京浜安保闘争と統合して連合赤軍を結成。「山岳ベース事件」「あさま山荘事件」を起こした。 |
Re:済みませんが、質問です。 | れんだいこ | 2008/09/30 19:38 | ||
えこねさんちわぁ。質問にお答えいたします。どこが分からないのかで返答が変わりますが、れんだいこは次のように考えております。 > A=日本共産党・B=反対同盟【熱田派】・C=反対同盟【北原派】 これは三里塚闘争のことで、上記の三派が対立したということでせう。どこがどう対立したのかは長くなりますのではしょります。 > A=民青系全学連・B=【三派】系全学連・C=【革マル】系全学連 これは全学連の系統別区分のことで、それぞれ発生過程と理論が違います。三派系全学連は更に分岐し、やはり発生過程と理論が違います。 > 1955年の日本共産党がそれまでの極左冒険主義の誤りを認め、その放棄をした【六全協】 六全協そのものはいつ開かれたのか分からないような秘密裡のものでしたが、宮顕が党中央に再登壇し、その後の左派運動を右旋回する権限を得たという意味で、六全協はとても重要な出来事です。 > 共産主義者同盟(【ブント】) 反スターリニズム共産党を標榜してトロツキズム系革共同が生まれ、それとは別なる新型の共産主義運動を標榜して生まれたのがブントだと理解しています。 > 【軍事路線】 > ブントの余波として、ある意味で"最後の輝き"を示したのがブント赤軍派であろう。 > 赤軍派はクーデター的な武装蜂起による一時的な政権掌握を志向した。しかし、 > 山梨県大菩薩峠で軍事訓練をしているところを警察に発見され(大菩薩峠事件)、 > 実質的な決起戦闘部隊が壊滅した。起死回生を図った赤軍派はメンバーの一部で > よど号ハイジャック事件を起こし、『北朝鮮』に渡った。さらに別の一部メンバーは > 『アラブ』の地へ赴き日本赤軍を結成した。最後まで > 『日本』に残った赤軍派のメンバーは京浜安保闘争と統合して > 連合赤軍を結成。「山岳ベース事件」「あさま山荘事件」を起こした。 これについてですが、「赤軍派はクーデター的な武装蜂起による一時的な政権掌握を志向した」と表記するのが正しいかどうか分かりません。後はうまく表現しているように思います。いずれにせよ、この辺りについては、れんだいこの一連の研究が大いに有意義だと自負しております。学生運動論については、れんだいこが処女作を出す予定です。ご期待ください。 2008.9.30日 れんだいこ拝 |
こんにちは | まお | 2008/10/02 09:03 | ||
>まおさんちわぁ。れんだいこの「天理教教祖中山みき伝」をお読みいただいているとの事有難う。既に幾人かから好評価いただいております。もっと称賛されても良いとは思うのだけれども、売込みまでしたくありませんので流れに任せております。 いや,あれはかなりすばらしいと思います.信仰者の私としては是非少しずつでも読ませていただきたいところです. > ところが、ここへ自称インテリが登場し、宗教者が政治に党派的に容喙するのはけしからん、政教分離せよと分かったようで分からない知識を振り回します。れんだいこが、お前達の運動は何だと聞いたら、俺達のは科学だと云います。で、どこが科学的だと例を挙げて問い詰めたら、党中央に聞いてくるだって。馬鹿らしい限りです。 私は政教分離はきちんとしておかないと,むしろ宗教が選挙のための,政治のための団体と誤解され,宗教としては形骸(は言い過ぎか?)したイメージをもたれてしまうのではないか,本来生き方として伝えていきたい部分を伝えるのにマイナスではないかという印象をもっています.そもそも,私は現代社会において宗教という言葉に組織・団体というイメージが強すぎる気がします.本来は,人間救済の手段であり,個人の成長と幸福を促すものであり,組織に帰属することが目的ではないはずです.このあたりの考えは拙ブログ(ttp://tencp.blog80.fc2.com/blog-category-4.html)で書いています. 政治情報面白そうなのでまた多分のぞきにくると思います.よろしくお願いします. |
Re:政教分離考 | れんだいこ | 2008/10/02 20:31 | ||
まおさんちわぁ。ホームページご苦労様です。みき考のリンクに入れさせてもらおうと思います。それはともかく、政教分離について一言しておきます。まおさん的捉え方もあるとは思います。宗教団体はその宗教性を保持するために妄りに政治に関与すべきでないとする意見だとして、それはそれで一理有ります。しかし、それはあくまで教団及び信者がが自由自主自律的に決めることです。 実際に問題になっているのは、宗教は内面的なもので政治にくちばし入れるのがオカシイから始まり、主として科学的社会主義屋からする宗教如きが政治に容喙するのはケシカラン、憲法にも書いてあるではないかという論調の是非です。こうなると、宗教団体は法的につまり強制的に政治に関与できなくなります。 これっていかがなものでしょうか。れんだいこは、憲法が禁じているのは1・国家による特定宗教の保護、2・国家の特定宗教利用、3・特定宗派の国家機関の宗派的利用と受け止めております。つまり、宗教活動の政治活動が禁じられている訳ではない、そう考えております。 もし、宗教活動の政治活動が禁じられれば、何が、どこまでが政治でどこからが宗教活動なのかと云う吟味と定義が必要になります。実際にはこれはできないのです。ですから、思想であれ宗教であれ政治であれ言論であれ基本的に自由として認められるべきなのです。これを前提に、但し戦前的天皇制押し付け、利用ないしはその類いが禁じられていると考えております。 宗教が内面化に向かうのも良し、政治化するのも良し、両方志向するのも良しと考えております。宗教団体が政治運動できるのは反戦平和運動の類い程度とするのがオカシイ、ケシカランと考えております。中山みき教義の場合、内面重視且つ世の立替え、世直し志向です。天理教団は内面志向気味ですが、教祖の本来の教えとは違うと思っております。教祖は、泥海創世譚に基く互い立て合い、助け合いの世の中作りに向かったのであり、そのこと自体が咎められるべきではないと考えています。 問題は、下手な教義理解に基く拙い政治関与に有ります。そうなるぐらいなら政治に関わらない方がむしろ賢明と考えます。しかし、去勢されるべきではないと考えます。他方で、教祖の説く1・谷底せり上げ、金持ち後回し思想、2・資本主義的財物否定思想、3・陽気世界創出思想は魅力的で、もっとその意義が称揚されなければならないと考えております。 政教分離考 (ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/rekishi/daitoasensoco/yasukunizinjyaco/seikyobunrico/rendaocoron.htm) 2008.10.2日 れんだいこ拝 |
Re:政教分離考 | れんだいこ | 2008/10/02 21:29 | ||
政教分離について愚考していたら、丁度折り良く2008.10.2日、民主党の輿石東参院議員会長が午前の参院本会議の代表質問で、政教分離問題で創価学会と公明党の関係を質したようである。れんだいこが、これにコメントしておく。 曰く、「税法上優遇されている宗教法人が選挙対策の中心拠点となって、政党以上の選挙を行っていると言われている」と述べ、憲法が定める政教分離について、麻生首相の見解をただした。今年の6月、公明党の矢野絢也・元委員長が、民主党など野党有志の会合で「非課税で運営されている宗教団体(創価学会)の施設が選挙活動の拠点になる。私の時代は対価を支払ったことはない」と述べており、民主党は政教分離の観点から問題視したようである。麻生首相は「政教分離は宗教法人の政治的活動を排除する趣旨でない」と述べ、従来の政府答弁を踏襲した。 これについて、どう考えるべきだろうか。れんだいこは、民主党の識見不足と見る。そういうことで公明党を責めるのは共産党に任せておけば良い。不破式こんがらがり実は何を云おうとしているのか分からない抜け道多々有り論法を聞かせてくれよう。政教分離を持ち出して政争利用でやると大怪我をするのは民主党の方であろう。これご託宣しておく。 矢野元委員長のように「非課税で運営されている宗教団体(創価学会)の施設が選挙活動の拠点になる。私の時代は対価を支払ったことはない」的な観点から批判するのは形式主義ではなかろうか。もしこれが咎められるなら、今後一切の宗教団体は政治活動、選挙運動してはならなくなるだろう。「非課税で運営されている施設」と「政党交付金を受けて居る政党」の繫がり故にイケナイとされるなら、共産党だけができるということにもなろう。 れんだいこは、公明党を批判するのに、そういう回り道は性に合わない。70年代頃、反戦平和の党として売り出し、現在生活与党として打ち出している公明党の現下の在り方が公約詐欺では無いかと問えば良いだけの話である。ブッシュ派に国富をせしめ取られ、更に絞られようとしている現下の局面で、自民党と合唱して日米運命共同体を更に深めようとしている公明党に対して、何が生活与党だエエ加減二セイと怒鳴り散らせば良いだけの事である。思い付きのバラマキ支援金策で歓心を買おうとしているが、厳しい財政状況の折柄小手先術はエエ加減二セイと一喝すれば良いだけの話である。 こう責めずに、公明党を政教分離論でいたぶろうとする民主党よ、愚かなるは汝なりではなかろうか。そういう要らん事を云う暇があったら、自民党の金城湯池になっている各宗教団体に働きかけ、民主党を売り込めばよいだけの話である。業界団体然り、町内会然りである。やらねばならぬことは一杯あるではないか。それができぬ者があれもダメこれもダメつうふうに首を絞めて恍惚しようとしているように見える。政治はもっと堂々とダイナミックにやらにゃぁ。創価会館にジェラシーするのなら、手前らも箱物作れば良いではないか。堂々と乗り込み、朝まで討論して逆釈伏すれば良かろうが。 2008.10.2日 れんだいこ拝 |
またもやネタです。 | えこね | 2008/10/03 17:52 | ||
弟子死亡事件、横綱問題、大麻疑惑と賑やかな最近の相撲界ですが、また事件が出てきました。 以下、記事です。 -------------------------------------------- 朝青龍「相撲界に八百長はない」 八百長報道訴訟で証言 10月3日(金) 16時30分配信 朝日新聞 大相撲の横綱朝青龍の取組で八百長があったと報じた「週刊現代」の記事などで名誉を傷つけられたとして、朝青龍や相手力士らと日本相撲協会が、発行元の「講談社」(東京都文京区)などに損害賠償や謝罪広告を求めた訴訟の口頭弁論が3日、東京地裁で開かれ、朝青龍が出廷し、「相撲界に八百長はないし、自分もしたことはない」と記事の内容を否定した。現役の横綱が法廷で証言するのはきわめて異例。問題となったのは、同誌が07年2月3日号から3回にわたって掲載した「横綱・朝青龍の八百長を告発する!」などと題する記事。協会側は、記事が朝青龍を中心として八百長が組織的に行われていると読者に誤解させる虚偽の内容で、力士や協会の社会的評価を著しく低下させたと訴えている。 最終更新:10月3日(金) 16時30分 ttp://news.auone.jp/top_news/news.php?clicked_linkno=01&DATATYPE=news&NOT_TOPPAGE=0&PAGE_NO=0&ID=asahi_TKY200810030167 |
Re:またもやネタです。 | れんだいこ | 2008/10/03 19:47 | ||
えこねさんちわぁ。八百長問題ですが、要するに相撲を愛する側からの問題視なのか相撲を解体せんとする側からの告発なのか見極めねばならないと考えております。給金相撲の場合には起こり易い、これをどう捉えるか。降格一番、昇進一番、三賞一番、優勝戦一番の場合に起こり得る八百長をどう捉えるか。れんだいこは、大相撲の内部で自由、自主、自律的に対応すべき問題と考えております。 クロウトの眼が光っている中で、そう易々と八百長が罷り通ることは考えにくい。これが常態化しているなら腐っているのであり抜本的改革が必要と考えます。普通に考えられる事は、八百長相撲の疑いがある相撲に関して審議委員会を設けて判断させれば良いと考えます。悪質にして故意な八百長に関しては何らかの制裁が必要とも思います。これを、大相撲の面子に於いて内部的にやって欲しいと思います。 そのことよりも、れんだいこは、朝青龍に対する異常なパッシングを訝っております。相撲の取り口に関する限り、朝青龍の相撲のキレは横綱史上に残ると見ており好評価しております。例の休場以来リズムが狂っており惜しく思っております。やく、内館、杉山アナの三馬鹿トリオが執拗に朝青龍攻撃しておりますが、誰が教唆しているのか詮索しております。連中の批判は相撲を愛するための苦言と云うレベルではなく、朝青龍引退、日本国技相撲の解体まで誘導しているように見ております。 そういう意味で、同じような批判でも、どのレベルのものなのか見極めなければなりません。肝腎な事は、相撲協会の自律的解決を援助する事であり、部外者が理事に参入して口ばし入れて良くなるようなものではないと思っております。それは大相撲をますます悪くさせると思っております。NHK改革と云う名の改悪然り。良からぬ勢力の悪巧みで執拗に攻撃されていると見ております。と構えるのがれんだいこのスタンスです。今後の動向をチェックして参ります。 2008.10.3日 れんだいこ拝 |
政教一致の考え方とは? | えこね | 2008/10/03 19:56 | ||
創価学会が「政教一致」としている事とは、こんな感じでの批判なんじゃないでしょうか。 他の政党は色々な宗教を受け入れている、しかし公明党は創価だけの単独で、しかもセクトだという見解。 公明党=創価学会(法華経) 民主党←立正佼成会(法華経) 民主党←無神論者(労組?科学的社会主義者?) 自民党←霊友会(法華経) 自民党←日本キリスト教団(故大平首相) 自民党←天理教 自民党←生長の家 自民党←PL教団 自民党←統一協会 自民党←無神論者(B層とか?) 共産党←日本キリスト教団(統一協会を批判する人達) 共産党←天理教(昔の、れんだいこ先生?) 共産党←無神論者(日教組?科学的社会主義者?) --------------------------------------------- ①財務という「お布施・献金」と②F活動(フレンド活動)という「投票依頼活動(選挙活動)」 これが宗教活動とは言えない、政治活動である事が問題なのではないか。と。 宗教は「拝んだり・祈ったり・救済活動(手かざしや加持祈祷など)」をするものですよね。政治は商売や生活をし易い様に「法律を作って」もらって、行政から「補助金貰いや減税や免税して」もらったりするものですよね。宗教団体として寺院が一つの政治をするのはオカシイのでは、という疑問は不味いのでしょうか。宗教団体はお布施をして寺院を維持していくでしょう。そのために集めた金はお布施からです。 政治団体として党派が一つの宗教をするのはオカシイのではないでしょうか。政治団体は政治献金をして法律の活動として事務所を維持していくでしょう。そのために集めた金は献金からです。 政治と宗教が不可分という点が、政教一致なのではないでしょうか。個人が或る政治や或る宗教をするのは問題ないです。しかし或る政治団体が一つの宗教団体だけを良くする事が、ソノ一点が政教一致で違憲なのではないでしょうか。うまく説明が出来ず申し訳ありませんが、そんな感覚でいます。 |
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公明党=創価学会(法華経) 故田中角栄元首相は、池田大作SGI会長を「法華経のヒトラー」と呼んでいたと言われますが。。。あまり良い表現ではないのでは、ないでしょうか。 |
Re:政教一致の考え方とは? | れんだいこ | 2008/10/03 20:18 | ||
えこねさんちわぁ。面白い分析有難う。問題は、政教分離問題における日本左派運動の特殊な宗教感覚を問うところにあります。曰く、宗教はアヘンなり、非科学的オカルトなり、封建時代までのものなりとする認識に対して、そうではなかろうと立論するところに値打ちが有ります。 れんだいこの見立てるところ、マルクス主義の宗教観、宗教批判は、西欧的キリスト教体制に対するものであり、ユダや教については言及が弱く、世界のその他の宗教に対しては未開地特有の呪術宗教視しているところに問題があるように思います。れんだいこは、果たしてそうだろうかと考えております。ここにまで思いを馳せるのが政教分離考の意味だと考えております。 なるほど宗教には低次元のものから高次元のものがあるように思われます。但し安易な良し悪し判断は控えねばならないとも思います。問題は、マルクス主義的識別の癖を見抜くことが必要で、安直に受け売りすべきではないと考えております。 れんだいこ見立てによれば、西欧的な宗教はその昔敷いたレールを定向進化させたものであり、インド的な宗教はインド的なレール、中国的なそれはそのレール、日本的なものはそのレールというように、それぞれ違うレール上のものをそれぞれが定向進化させ今日に至っています。このレールの違いを無視して、或る特定の基準で価値判断するのは性急過ぎると考えております。 れんだいこが云いたいことは、日本の我々は、マルクス主義的見方で日本の宗教を卑下するには及ばない、日本的思想や宗教批判は、我々がそれを熟知した上で内部的に出藍さすべく立論して行くことが肝心と云うことです。この観点無しに、西欧文明礼賛的見地から、マルクス主義万歳的見地から、日本の在地土着伝統的なものを外在的に批判して自惚れている者が多過ぎます。これを如何せん。 というようなことが云いたいのです。公明党=創価学会(法華経)がセクト的だとしても、宗派が違えば結婚しないさせないまでは行っておらず、日本的慣行の中でやっているのですから宜しいではないでせうか。立正佼成会(法華経)、霊友会(法華経)、日本キリスト教団、天理教、生長の家、PL教団、統一協会、無神論、日本キリスト教団等々色々有りますが、自由自主自律的に運営されている限り宜しいのではないでせうか。それらを徒に批判するのではなく、もっと良い宗教を創出した方が良いのではないかと考えております。万年野党口先批判の「確かな野党路線」は受身的過ぎてダメだと思います。一事万事同じことです。 2008.10.3日 れんだいこ拝 |
Re:政教一致の考え方とは? | れんだいこ | 2008/10/03 20:22 | ||
えこねさんちわぁ。 > 故田中角栄元首相は、池田大作SGI会長を「法華経のヒトラー」と呼んでいたと言われますが。。。 > あまり良い表現ではないのでは、ないでしょうか。 いえ、これは角栄の炯眼なんです。問題があるとすれば、角栄のヒトラー観の方です。通説的なヒトラー観を前提として池田大作をダブらせておりますが、宗教家と云うより大衆的オルガナイザーとしての有能性も含めて当たりなのです。 |
ありがとうございます | まお | 2008/10/04 08:27 | ||
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実際に問題になっているのは、宗教は内面的なもので政治にくちばし入れるのがオカシイから始まり、主として科学的社会主義屋からする宗教如きが政治に容喙するのはケシカラン、憲法にも書いてあるではないかという論調の是非です。こうなると、宗教団体は法的につまり強制的に政治に関与できなくなります。 > これっていかがなものでしょうか。れんだいこは、憲法が禁じているのは1・国家による特定宗教の保護、2・国家の特定宗教利用、3・特定宗派の国家機関の宗派的利用と受け止めております。つまり、宗教活動の政治活動が禁じられている訳ではない、そう考えております。 私は法律や政治には疎いのでよく分かりませんが,確かにおっしゃられるとおりの気がします.戦前国家神道があった頃にはいろんな宗教が政府の弾圧にあっていたそうですし.政治も宗教もある意味人々の幸福を望む側面があるわけですから分別が難しいです. > 中山みき教義の場合、内面重視且つ世の立替え、世直し志向です。天理教団は内面志向気味ですが、教祖の本来の教えとは違うと思っております。教祖は、泥海創世譚に基く互い立て合い、助け合いの世の中作りに向かったのであり、そのこと自体が咎められるべきではないと考えています。 おやさまの教えは確かに世界だすけ,互い立てあいの陽気ぐらしの世の中の実現です.それが国家としての方針になればどれだけよいかとは思います.しかし,皆が自然と信仰してそうなったのであればいいですが,単にお道を信奉する政党が政権を握ったとしても,国家の方針がお道の教えに沿う部分はあるでしょうが,国民が皆信仰しているわけではないので,どこまで実現可能なのだろうかと思います.政策によって国民の心が育つならやってもいいですね. > 問題は、下手な教義理解に基く拙い政治関与に有ります。そうなるぐらいなら政治に関わらない方がむしろ賢明と考えます。しかし、去勢されるべきではないと考えます。他方で、教祖の説く1・谷底せり上げ、金持ち後回し思想、2・資本主義的財物否定思想、3・陽気世界創出思想は魅力的で、もっとその意義が称揚されなければならないと考えております。 確かにこれらが政治に反映されればいい世の中になりそうです. |
Re:政教一致の考え方とは? | えこね | 2008/10/04 17:19 | ||
れんだいこ先生、どうも有難う御座います。 > 宗教家と云うより大衆的オルガナイザーとしての有能性も含めて当たりなのです。 人間革命・総体革命という革命に、世界の学会員をオルグしているので、確かにオルガナイザーだと思います。 オルガナイザーを知らなかったのでウィキで調べてみました。 ◆オルガナイザー(Organizer=組織化する者、本来の読みは「オーガナイザー」)は、主に左翼党派(革新政党)や労働組合において、大衆を革命(運動)の側に獲得する職務の者である。なおその行動についてはオルグと呼ばれる。 ... 日本赤軍の重信房子が、逮捕後に警視庁の女性留置場で囚人組合を結成したという。重信房子に人生相談に乗ってもらい、「重信さんに励まされた」と弁護士に手紙を託した覚醒剤常習犯もいたそうだ。通常であれば、囚人組合など他の囚人から一蹴されるであろうが、それを実現に持ち込む辺りがオルガナイザーである。 |
Re:政教一致の考え方とは? | れんだいこ | 2008/10/05 21:34 | ||
えこねさんちわぁ。創価学会の池田氏に思うことは次のようなことです。1970年代初頭、共産党と公明党が拮抗していた。やや共産党優位であったも知れない。しかし、今日の結果は段違いで、共産党は落ち目低落、公明党は着実に伸張し今や政権与党です。普通は、負けた方の政党責任者は責任取るべきです。しかし、言い訳ばかりして責任回避してきたのが共産党です。れんだいこには、こったら政党誰が信じられようかという気持ちが有ります。しかし、これが党内から起こらない。もう50年も同一系執行部が治まっているんですよ。革命政党として生まれながらもっとも保守的という不思議な党です。 それはそれとして、公明党もここまでが限界みたいですね。自民党の腰ぎんちゃくにして水先案内人的役割をして来過ぎました。恐らく、池田氏の体制御用的本質と絡んでいるのでせう。オルガナイザーとしての能力と本性露わの二面から考察できるように思います。この観点からの批判こそが相応しいように思います。 滑稽なことに、共産党は、池田氏のオルガナイザーとしての能力を分析できません。なぜか。この期間指導した宮顕-不破批判に至るからです。だから、肝心のこの方面の考察をしないままやれ政教分離違反だと姑息な批判ばかりしております。まるでダメ夫ですね。 2008.10.5日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評474 | れんだいこ | 2008/10/09 19:11 | ||
【自民党に対する絶望、民主党に対する失望、土着性左派政党の一挙的台頭望む】 民主党が補正予算案にさっさと賛成し、インド洋上の給油活動の再可決まで容認の動きをしている。「頭にはただ政局あるのみ」とある。民主党は所詮この程度の政党よと割り切れば済むが、それにしても日本政治の現況がオゾマシイ。 2008.10.6-7日、政府自民党の補正予算案が衆院予算委員会で基本的質疑を終え、10.8日にスピード採決した。自公-民主党の賛成で、10.9日の衆院本会議で審議入りする。れんだいこは補正予算案の中身の検討をしていないが、どうせ「上からカネを垂れ流す」だけの小渕政治の亜流で終わろう。はっきり云って、現下の政治家は官僚、財界、学界まで含めてだが適切な措置を講ずる能力をそもそも有していない。角栄-大平的頭脳を持っていない。景気浮揚策にはならない散財に終わり、しまいには国民一人当たりの財政負担を増しただけで露と消えるであろうと予見しておく。 こちらの方が問題だ。あろうことか民主党は、自衛隊によるインド洋での給油活動を来年1月以降も継続するための延長するための新テロ特措法改定案(給油新法)についても容認姿勢を示していると伝えられている。旧法と新法の違いはどこにあるのか。これについての公告が為されておらず、滅茶苦茶でござる。 同改正案は10.10日に衆院テロ防止特別委員会で審議入りし、2008年度補正予算案成立後、今月下旬にも衆院通過する見込み、と云う。越年国会となった昨年の臨時国会では、民主党が給油新法が参院に送付された後、60日近く採決しなかったため、与党内には今国会での同改正案成立を危ぶむ声があったが今年は難なくクリヤーしつつあることになる。 安倍が越せず福田も足踏みした重要法案がいとも容易く進展している事になるが、一体、この動きの背景にあるものは何だろうか。ノーベル賞一斉授与の裏で進行しつつあるこのスティル巣作戦を疑惑せよ。国内問題になると財政難を理由にナタを振るい公共事業を抑圧し、医療、年金、雇用を破壊し、国際問題になると途端に引き続きの大判振る舞いにイケイケドンドンで興じる我が日本、どうにかならんかこの狂態政治。なしてこうなるのだろうか。誰か解いて聞かせてくれ。 2008.10.9日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評475 | れんだいこ | 2008/10/11 20:25 | ||
【三浦和義元社長、移送先のロスで急死考 れんだいこ党緊急声明】 2008.10.11日、ロス疑惑銃撃事件で、米自治領サイパンで逮捕され、米ロサンゼルス市内に移送・拘置されていた元会社社長、三浦和義容疑者(61)が首をつって自殺を図り死亡したと、市警から総領事館に連絡があったと伝えられている。まさか虚報ではなかろう。これを仮に「ロス疑惑銃撃事件被疑者三浦和義(日本で無罪確定)のロス市警拘置所内急死事件」略して「三浦ロス市警拘置所内急死事件」と命名する。 驚くべきことではないか。れんだいこ党は、本件はれっきとした国際間政治案件事件と化したと見なす。似たような例に金大中拉致事件がある。当然、北朝鮮国家による日本人拉致事件もこれに入る。日本政府は、米国に抗議することができるだろうか。事件の真相にどれだけ迫ることができるだろうか。関心はここに向く。 日本政府は、「北朝鮮国家による日本人拉致事件」の解明と解決について、六カ国協議に米国を交え、当事国であるにも拘らず何事も米国に伺いを立てつつ今日までのらりくらりしていることで知られている。拉致被害者の会が日本政府の対応に失望し、米国ワシントンのホワイトハウスまで出向き、ブッシュ大統領に直訴したものの、口先のコメントはともかく何ら事態が進展していないことも知られている。 こたびは、何事も頼りにするその米国で事件が起こった。日米政府の対応に興味が持たれる。れんだいこ党は、ロス疑惑銃撃事件については特段の考察をしていないので事件そのものに対する言及を避ける。が、日本の裁判で無罪が確定した者が「一事不再理の原則」に反して米自治領サイパンで逮捕され、米ロサンゼルス市内に移送・拘置されたことは、ある種の主権侵害ではないかと認識している。こういう声が起こらない司法界、ジャーナル界の頭脳に今更ながら失望している。 米国が日本の主権を尊重する意思があるなら、日米司法行政通則に従いいかような対応をも考えられる。「米自治領サイパンで逮捕」と云う荒業でない別の取調べ方法があったと思われる。背後事情が分からないが、いきなり逮捕、長期拘留、米ロサンゼルス市警へ移送・拘置後直ちに急死とは、度が過ぎる暴挙、日本の国家主権を舐めきっていると云うべきではなかろうか。これが当たり前の批判だと思うが、共鳴される者が居られるだろうか。それとも、お上の云う事為す事、党中央の云う事為す事全て仰せの通りの万歳でやり過ごすのだろうか。 れんだいこ党は、次のことを訴える。三浦氏の拘置所内の様子、取調べ状況、死亡情況、司法解剖による精緻な所見、死因解明に全力を挙げよ。事件は警察署内で起こったのであるからして、克明に報告させよ。当然、総領事、日本警察、検察が直ちに確認しなければならない。この種の事件を闇に葬ることは許されない。 麻生政権は、直ちに遺憾声明を発表せねばならない。本当は抗議声明までせねばならない。日本政府はテポドンでは直ちに反応する癖があるからして、これに倣い直ちに反応せねばならない。思い起こせば、松岡農相は去る日、国会会期中の午後1時から答弁がある身で、その1時間前に議員宿舎内で変死した。与野党、マスコミとも直ちに自殺コメントし、事件はそのままうやむやになっている。 一体、誰が、何の根拠で、警察発表前に自殺断定し得るのだろう。断定報道、声明、コメントした当事者諸君、今からでも良い、弁明してみよ。その後の警察の現場検証の様子についても皆目分からないまま今日まで至っている。現役の大臣が変死したというのにこの有り様だ。大臣の命がこれほど軽く扱われているのに誰からも何ら疑問が投ぜられないのも異様だ。この調子で行くと、「三浦ロス市警拘置所内急死事件」の顛末もはや明瞭と云うべきだろう。 れんだいこ党は、この国の法秩序が溶解して行く様を憂う。政府によって一人の命がこれほど軽く扱われていることに憤然とする。世の中には見逃して良い事といけ無い事がある。理非曲直を明らかにせねばならないときには問わねばならない。これを逆に行うのが流行っているが、時代がそれだけ病んでいるに過ぎない。この情況を如何せん。断固として調査に乗り出せ。以上、緊急声明として、党首権限で発表させて貰った。党員諸君宜しく頼む。 2008.10.11日 たすけあい党首れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評476 | れんだいこ | 2008/10/13 19:03 | ||
【サンケイ正論、鳥居氏の「宮中祭祀廃止論への疑問」考】 産経新聞は、読売と争って御用記事を書くことで知られているが、ほんの時々為になる記事を書く。2008.10.13日付けの正論の鳥居民・氏の「宮中祭祀廃止論への疑問」が面白い。これを確認しておく。 明治学院大学の原武史氏の言説が槍玉に挙げられている。原氏と云えば大正天皇論で英明なる大正天皇の実像を伝えたことで評価されているが、今度は昭和天皇論にも向かったらしい。れんだいこはまだ読んでいない。そこで、大正天皇の皇后・貞明皇太后に言及しており、その所説に対し、鳥居氏が異論を唱えているという形になっている。 窺うところ、原氏は、今日の宮中祭祀の基礎は貞明皇太后が作ったものに過ぎず、古来不易として護るほどのものではないと述べているらしい。その他、貞明皇太后の頑迷保守ぶりを記述しているらしい。これに対し、鳥居氏は、貞明皇太后の有能性に言及し、真実の貞明皇太后実像を伝えんとしている。 れんだいこには、ここまではどうでも良いようなことにも思えるが、以下の記述が素晴らしい。原氏の所説か鳥居氏のそれか判明でないが、貞明皇太后は何と大東亜戦争の聖戦遂行と幕引きの両方に深く関与していたという。昭和20.2月の近衛文麿から東条英機の7名の「重臣上奏」の仕掛け人が貞明皇太后であった。その後の3.2日の昭和天皇と皇族の懇親会の仕掛け人も貞明皇太后であった。事態は進展せず、4ヵ月後、昭和天皇と貞明皇太后の直接会談となった。この時、昭和天皇は、ショックの余り立ち上がることができなかった。どういう内容の遣り取りが行われ、昭和天皇と貞明皇太后がどういう主張をしたのかまでは分からないが、この対談の結果として戦争終結に道が開かれた、と云う。 原氏の所説と鳥居氏のそれとの違いまでは判明しにくいが、れんだいこは、戦争終結の裏舞台としての皇室事情が窺えたことが存外の収穫となった。原氏が実際にどのように述べているのか、鳥居氏の指摘が傾聴に値するものなのか、調べてみたいと思った。 何より我々が関心を持つべきは、大東亜戦争の歴史的事情、推移、終結経緯である。これについて諸氏が研究している割には未ださっぱり分からない面が余りにも多い。特に、終結経緯は謎だらけである。予定より早まったのか、それは正解だったのか、徹底抗戦していたらどうなっていたのか、別の選択肢が有り得たのか等々につき未だ説得的な議論にお目にかかっていない。 そういうことを考えさせるに値するのが産経新聞の2008.10.13日付けの正論の鳥居民・氏の「宮中祭祀廃止論への疑問」であった。新聞ジャーナルのらしき歴史発掘であったように思われる。かくコメントしておく。 2008.10.13日 れんだいこ拝 |
周辺有事の緊張があった、ついこないだ | えこね | 2008/10/13 19:25 | ||
れんだいこ先生、周辺有事の緊張があったベタ記事をカキコします。 北鮮のセコイ挑発に負けたと映るテロ指定解除 --------------------------------------------------------------------- CNN_co_jp:北朝鮮、黄海で短距離ミサイルの実験か 爆撃機から発射とも(7日) ttp://www.cnn.co.jp/north_korea/CNN200810080030.html CNN_co_jp:北朝鮮、短距離ミサイル試射を近く追加実施か 韓国紙報道(9日) ttp://www.cnn.co.jp/north_korea/CNN200810090032.html CNN_co_jp:米政府、11日にも解除か 北朝鮮のテロ支援国指定(10日) ttp://www.cnn.co.jp/north_korea/CNN200810110004.html CNN_co_jp:米政府が北朝鮮のテロ指定解除、大統領から麻生首相に説明(米国時間の11日午前) ttp://www.cnn.co.jp/north_korea/CNN200810120003.html -------------------------------------------------------------------- しかも、北鮮の背後にロシア軍の支援 --------------------------------------------------------------------- <ロシア>戦略爆撃機が日本海上空を飛行…自衛隊機が追尾 10月8日20時6分配信 毎日新聞 【モスクワ大木俊治】ロシア空軍の戦略爆撃機2機が8日、軍事演習の一環で日本海上空を偵察飛行し、自衛隊機の追尾を受けた。 空軍当局者がインタファクス通信に明らかにした。 当局者によると、爆撃機はロシア極東の沿海地方にある飛行場 から発進したツポレフ22M3。2機の戦闘機スホイ27も同行した。 北海道の千歳基地と茨城の百里基地を発進した自衛隊機F15から 計30分余り、追尾されたという。 当局者は「国際法にのっとって実施された公海上の飛行で、他国の領空は侵犯していない」と述べた。 |
Re:周辺有事の緊張があった、ついこないだ | れんだいこ | 2008/10/13 19:37 | ||
えこねさんちわぁ。北朝鮮、中国、ロシアとの軍事的緊張は、日本の国内問題で、自衛隊の派兵や軍事関連費の大幅増強の際に不思議と起こります。毎回こうだから、裏でつるんでいるのではないかと疑っております。連中の一部は国際金融資本に飼われており、適宜に呼応しているんではないかと思っております。軽武装、国際協調親善、反核不戦平和派のれんだいこには、嫌がらせ程度にしか思えません。これが感想です。 2008.10.13日 れんだいこ拝 |
アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドル | えこね | 2008/10/14 17:29 | ||
れんだいこ先生、こんばんは。アメリカの今までの戦費(7年間)か1年間の戦費か判りませんが 「アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドル」と判りました。 1年間の軍事費は約5千億ドルですから約2年分の軍事費を支出しており、2002年から 7年間だとすると約1千億ドルですから1個年の軍事費の20%を支出している計算になります。 >>642 >>ttp://otd10.jbbs.livedoor.jp/1000013618/bbs_plain?base=642&range=1 > 2001年9月11日以来、ペンタゴンの記録により > 軍事費は5,720億ドル(約57兆2千億円)にも上ることが明らかになった。 > ・陸軍はこの3年間で、毎年170億ドル(1兆7,000億円)の軍事予算を欲している。 > 昨年12月、「ブラッドリー」の修繕のため100億ドル(1,000億円)の契約をメーカーと交わした。 > ・海軍は、150億6千万ドル(1兆5,600億円)の予算を欲している > ・空軍は、100億ドル(1兆円)の予算を欲している。 なぜロシア経済の崩壊が始まったのか? ttp://society6.2ch.net/test/read.cgi/kokusai/1221306995/213 ---------------------------------------------------------------------------- 213 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2008/10/14(火) 09:07:31 ID: アメリカ政府が税金で不良債権を買い取るって言ってるけど マスコミ報道に拠ると、最低でも2兆ドルは必要と言われているよ 悲観的な意見では4兆ドルとも言われている。 アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドルだから・・・・・ EU、中国、日本から資金提供を米国債を買って貰ってやるのだろうが・・・---------------------------------------------------------------------------- |
Re:アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドル | れんだいこ | 2008/10/14 19:41 | ||
えこねさんちわぁ。れんだいこは、こういう情報を欲しがっております。ベトナム戦争時には戦費問題がやかましかったのに、既に7年に及ぶ9.11から始まるアフガン-イラク戦争の戦費問題が浮上しない事に異常性を感じております。変わりに云われているのがサブプライムでありデリバティブです。こうなると、サブプライムやデリバティブに精通していないと発言できなくなります。これはオカシイのではないのか、ワナなのではないのかというのがれんだいこ観点です。 > れんだいこ先生、こんばんは。アメリカの今までの戦費(7年間)か1年間の戦費か判りませんが「アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドル」と判りました。 申し訳ない。「アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドル」が7年間のものなのか1年間のものなのかはとても大事です。7年間とすると毎年1500億ドル、1年間とすると7年で7兆ドルになります。この差はとても大きく評する視角が代わってまいります。どちらなんでせうね。 > 1年間の軍事費は約5千億ドルですから約2年分の軍事費を支出しており、2002年から7年間だとすると約1千億ドルですから1個年の軍事費の20%を支出している計算になります。 申し訳ない。ここは意味が通じません。 > > 2001年9月11日以来、ペンタゴンの記録により軍事費は5,720億ドル(約57兆2千億円)にも上ることが明らかになった。 これによると、「アフガン戦+イラク戦の戦費が約1兆ドル」は7年間の支出ということになるのでせうか。日本円で100兆円。それにしても凄いというか、実際はもっと注ぎこんでいるというべきか。 > EU、中国、日本から資金提供を米国債を買って貰ってやるのだろうが・・・ これを「EU、中国、日本からの資金提供で米国債を買って貰っているのだろうが・」と理解すれば、こうやって戦費調達していることになります。各国とも国内の大不況の最中に、営々と貢ぎ続けていることになります。そして米国のこたびの金融危機に更なる援交金を注いでいることになります。エエ加減二セエと云いたくなります。 以上は、サブプライムやデリバティブなど云わずとも見えて来る話です。ところが世間に登場するのはサブプライムやデリバティブの講釈士ばかりです。れんだいこの燻りがこの辺りにあります。 2008.10.14日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評477 | れんだいこ | 2008/10/15 21:17 | ||
【経済アナリスト植草氏の外貨準備政策の国会管理指摘考】 金融政策、財政政策で一家言を為す植草一秀氏の「知られざる真実」の2008.10.15日付けブログ「100兆円外貨準備野放しの怪」を確認する。(ttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-fbcf.html) れんだいこなりに要約して確認しておく。 外貨準備は政府が外貨を買い取った残高である。政府が外為介入することがあり、その残高が外貨準備高である。日本の外貨準備高は2008年9月末時点で、9958.9億ドル存在する。7月末時点では1兆0046.58億ドルで1兆ドルを超えていた。日本円に換算して100兆円という膨大な外貨建て資産を保有していることになる。 外為介入は政府が日銀から短期の借り入れを起こして行われる。日本銀行に対する円建て債務に見合う外貨資産が保有される。2008年9月末時点の外貨準備の構成は、外貨建て証券が9692億ドル、外貨預金が1050億ドルで、外貨建て証券の大部分は米国財務省証券つまり米国国債である。日本政府は日本銀行から100兆円の借金をして米国政府に100兆円貸し付けをしていることになる。問題は外貨準備であるから、為替リスクを伴っている。100兆円のドル資産を保有していると、円ドルレートが1円変化すると、1兆円の評価損益が生じる。1ドル=105円が1ドル=95円になると、10兆円の損失が発生する。以上が予備知識である。 10.11日、中川昭一財務相は、ワシントンで開催された国際通貨金融委員会(IMFC)で、金融危機に対応するため日本の外貨準備を活用して資金面で支援する考えを表明したことが報道されている。渡辺喜美元金融相も、英国の通信社ロイターのインタビューで同様趣旨の発言をしているとのことである。 これに対し、上草氏は次のように危ぶんでいる。外為介入の是非は別としても、下落する傾向を強く持つドルを購入するのだから常にドル下落リスクに注意を払わなければならない。実際には為替レート変数と金利差変数が関わる。これを踏まえて行う取引を「キャリートレード」と云う。「いずれにしても、米ドル建て資産をそのまま保有することが、極めて大きなリスクそのものであることは紛れもない事実だ」。 上草氏は次のように指摘する。これほど危なかしい取引に日本政府が介入し、100兆円のリスク資産を保有する正当な理由はまったく存在しない。外貨準備は外国為替資金特別会計が保有する。外為特会は財務省の所管である。各省庁は特会の資金を通常経費に充当する。猛毒米の杜撰な検査をしていた福岡の農政事務所の検査費用も、その大半が特会から支出されていたことが明らかにされている。2002年10月から2004年3月にかけての47兆円の外貨準備増加は、暴落した日本資産購入資金を外国資本に提供したものである疑いも強い。 2002年年初から2008年7月15日までの為替レート変動を見ると、1ドル=130円から106円、1ユーロ=117円から169円に変動している。ドル運用とユーロ運用との時価評価の差額は、100兆円の運用資金であれば63兆円、50兆円の運用資金であれば31.5兆円に達する。この期間、たまたま日本円が主要通貨に対して暴落したために、米ドル運用での損失が表面化していない。もし日本円が暴落していなかったならドル運用の外貨準備は巨大損失を表面化させていた。 これらを思えば、野放しの外貨準備を国会の監視対象にするための法改正が絶対に必要である。外貨準備を自分の財布のような感覚で、米国の金融危機対策に流用することなど、言語道断の対応である。少なくとも国会での十分な論議と承認が不可欠である。国民負担に直結する100兆円のリスク資金が野放しになっている現状を是正する法改正が、直ちに求められる。以上。 上草氏の指摘が何となく分かってきた。要するに、日本の政財官がブッシュハゲタカ派の御用聞きになって日本の資産をいとも安易に人身御供、食い物にしているということであろう。普通、政治用語ではこれを売国奴と云う。国内問題になると医療、年金、雇用、教育、地方自治体までも破綻させ、財源不足論で止むを得ないとしている他方で、こういう売国奴政策が行われている。これに加担する者には地位と権力と登用と袖の下と女を与えよう、逆らう者はこうなると見せしめが演ぜられる。こう見立てると、国会議員、大臣、歴代首相の馬鹿面の理由が見えて来るではないか。 2008.10.15日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評478 | れんだいこ | 2008/10/16 21:22 | ||
【マルチ商法の左派的対応考】 国際金融危機で、日本政府が100兆円の外貨準備金を海の藻屑としかねない危ない橋を渡ろうとしており、ウォッチを強めねばならないこの局面でマルチ商法問題が突如政争に浮上してきた。れんだいこは、これについて一家言持っているのでコメントしておく。 民主党議員の多くがマルチ商法団体と繫がりがあることが露見している。日共が早くも得意気にこれを採り上げ追求し始めている。結果的にどちらが恥を掻くか、けだし見ものである。それはともかく、これに関わった民主党議員が、自民党議員の金権腐敗露呈の際と全く同じ論法と処理法でのらりくらりしているのはブザマであり滑稽であろう。不倫問題と同じく、攻め手に回ると強いが、受け手に回るとからきし態を為さない格好と似ている。 れんだいこに言わせれば、マルチ商法に関して、関係を問われて逃げ隠れするぐらいなら始めから関わるなと云いたい。所詮献金団体と見なしてヨイショしているに過ぎなかったことがバレタこどになる。れんだいこは、関わっていた事より、弁明責任果たせないことの方が深刻だとみなす。それはどういう意味か。 世の自称インテリの多くは、著作権問題と同様に責任ある発言をする為にそれなりに調べることなく、何となく世間的ムード情緒で口をパクパクさせ世論に迎合しているに過ぎない。れんだいこに言わせれば、マルチ商法のイカガワシサは、振込み詐欺ほどのものではない。著作権商法よりも酷くない。小泉悪政ほど質が悪くない。物事には良し悪しの両面有り、思われているほど批判されるものではないと考えている。これが逆さまに批判され、著作権商法の場合には「正しい商法」とされ、裁判所に後押しされている方が異常だと考えている。 それはなぜか。これを説く前に結論を先に述べておく。今我々が創出せねばならないのは、ハゲタカ系マルチ商法に対抗する日本系マルチ商法ではなかろうか。かく構えるのが正解ではなかろうか。ならば、どこがどう問題なのか。ハゲタカ系はユダヤ商法丸出しで、一部の特権階層作りに向かう。それは青天井式報酬制度に関係している。この仕組みこそが根本的に批判されるべきであり、次にランク維持制、次に取扱商品の価格合理性が槍玉に挙げられねばならない。れんだいこは、これでイカガワシサの殆どが解決されると思っている。 我々は、ハゲタカ系マルチ商法よりもより合理的な日本的和的なマルチ商法を生み出して、ハゲタカ系マルチ商法に対抗すべきではないのか。かく構えるのが正解ではなかろうかと思っている。なぜなら、マルチ商法は時代が生み出したコンピューター商法であり、つまりコンピューターの果実として生み出された商法であり、禁ずるよりも上手に運営するに如かずと考えているからである。 以上を結論として、若干の誤解を説いておく。今日のマルチ商法批判者の多くは、マルチ商法とネズミ講の違いさえ分からぬまま、ネズミ講批判の論法でマルチ商法を批判している。これは馬鹿丸出しであり、むしろ滑稽である。マルチ商法と云うのは、マルチ・レベル・マーケッティングの和訳であるが、日本ではイメージが悪いと云う理由でネットワーク商法と言い換えている。これも問題ではある。マルチ商法を分かり易く云うと、口コミ宣伝者に相応の報酬を出す商法と考えれば良い。企業から見れば、営業社員を雇う必要が無く、出来高報酬であるから、こういう口コミ宣伝者の存在は有り難いことこのうえない。プロパーの営業マンを10分の1にして、口コミ宣伝者を多く寄せ集めて営業マンの代わりにすれば、これが上手く行くと理想だろう。 これをシステマティックに商法化したのがマルチ商法であり、今日では初期のそれに有りがちな騙しと脅迫と洗脳、マインドコントロール段階のものから進化して得心づくのものへと発展変化しつつある。取扱商品も、品質、価格、性能とも店舗市場のものと何ら遜色ないかむしろ優れたものがラインアップされている。我々は、ものを店舗で買おうが、インターネットで買おうが、カタログで買おうが、訪問販売で買おうが、通信販売で買おうが自由であるべきで、マルチ商法式販売だけは御法度とするには及ばない。 真の問題は次のところにある。如何にも儲かる式の話で会員を誘い、夢と希望を与えるのだが、所詮人海戦術であるからしてそれほど儲かるものではない。むしろ経費と手間隙考えれば、本業をもっとしっかりした方が賢明と云う事にもなる。そういう意味では副業と心得ればよい。それを専業化さすほどのめり込ませるのがトップないしは上級者の働きかけであり、それはそれで銘々が対応すれば良い事ではなかろうか。酷ければそれこそ消費者庁が対応すれば良い。 そういう意味で、取り組む者に真に魅力的なシステムがアップされるのが望ましい。それを競争の中から自然淘汰させるのが望ましい。考えてみれば、マルチ・レベル・マーケッティングというのはあらゆる商法の底流にあるものであり、薄く広く寄せ集めて巨大化させる方程式のようなものではなかろうか。この商法もそれなりに難しく、一攫千金型は早晩潰れる。どこかに無理があるからである。それもこれも似合いの者が寄るのではあるが。 と、以上のように構えるのが良いところ、民主党議員のお粗末さは、逃げ隠れしているところにある。例によって日共が民主党叩きの格好の話題として突いているが、恥を掻くのは、時代に対する対応能力を全く持たない批判者の方であろう。少なくとも、専従党員の給料を遅配するような党がいちゃもんつけるようなことではない。専従党員は、自分に向いたマルチ商法ないかなとアンテナ張ったほうが賢明だろう。既に国も党も当てにならないのだから。 一応最後に云っておくと、現在のマルチ商法に拘っている成功者の多くが、イカガワシイ時代のイカガワシイ商法を経ての成功者であり、金回りが良くなってキレイごと云っているに過ぎない。共生ビジネスと詠うが、報酬制はそうなっておらず競争ビジネスである。つまり、まだまだ問題が多い。こういう手合いではない、マルチ・レベル・マーケッティングの魅力と能力を認めたニューホリエモン的リーダーが日本的和的なものを作り出すのが期待されており、まだまだこれからの商法であると云う事を確認しておきたい。 2008.10.16日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評479 | れんだいこ | 2008/10/17 21:17 | ||
【マルチ商法批判には飛びつくが著作権商法が槍玉に挙がらないのはなぜか】 2008.1017日、「共同通信、ノーベル賞益川教授の読売新聞掲載写真を無断使用」なる記事が掲載されている。それによると、A新聞社がB新聞社の写真を無断使用し、抗議され、謝罪したという顛末のようである。それはともかく、マスコミのどこかの社のこういう見出しをそのまま転載するのも著作権法違反になるらしい。そういう判決が出ている。やりにくい時代になったもんだ。 事件の実際は、共同通信社が、ノーベル物理学賞受賞者の益川教授の写真を、2003.6月の読売新聞が掲載した写真を無断で使用し、配信していたというものである。写真は産経新聞大阪本社発行の8日朝刊に掲載された。読売新聞大阪本社が抗議し、共同通信社が著作権を侵害する行為であったとして謝罪したとのことである。つまり、新聞社間の著作権法を廻る盗った盗られたイザコザであるところが興味深い。 自称インテリの多くの者は、共同通信社ケシカラン、読売よ断固追求すべしとする正義論をぶつのだろうが、れんだいこは違うと思う。新聞社同士でさえ首を絞めあう時代になったことを悲しむ。A新聞社がB新聞社の記事なり写真なりを引用、転載することが本当にできないのか。それは本当に賢明なのか。こういう場合、著作権法に照らしてどうなのかを問わねばならないのではないのか。ところが、恐らく誰もそう問わない。 新聞社には、「1997.11月付け日本新聞協会編集委員会のネットワーク上の著作権に関する協会見解」なるものがある。これを仮に「新聞協会著作権見解」と命名する。それによると、新聞記事を利用する際には「事前通知、要承諾制」であることをしきりに説いている。これを厳守する限り、写真流用できないのは自明である。 しかしながら、「新聞協会著作権見解」と著作権法のどちらが優先するのか。著作権法の方が優先するのも自明ではなかろうか。「新聞協会著作権見解」が著作権法に抵触しない場合には、より詳しい手引きのようなものとして遵守すれば良かろう。法律の上下関係は大概そうなっている。あるいはそうなるように目論まれている。 ところが、著作権関係ではそうなっていない。ここに問題がある。究明すべきは、「新聞協会著作権見解」が著作権法の規定を無視して独自の決まりを作っている場合はどうなるかである。れんだいこは、「新聞協会著作権見解」を無効として、早急な見直しを要求する。堂々と「新聞協会著作権見解」破りを勧める。なぜなら、悪法悪見解とは闘わないと良くならないからである。自称インテリにはこの弁えがない。いたずらに従順を説き、悪法悪見解でも従えと云う。否、実際には連中には悪法悪見解という分別もなく単にムードで強権著作権論派の見解に恭順しているだけであろう。 以上の弁を証明するために著作権法の該当箇所を紹介しておく。但し、これをやると膨大になるので、便利式に編成された「れんだいこの著作権論サイト」を紹介しておく。任意なところをクリックして確認すればよかろう。 れんだいこの著作権法考(ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/tyosakukenco/) 要するに、著作権法は、「引用、転載は極力できる」と書いてあると読むべきで、近時の強権著作権派の「極力できない、要事前通知・要事前承諾制」的読み込みは違法であるということが言いたい訳である。著作権法上は、1・出典元と出所元を明示し、2・趣旨を歪曲改竄しない限り、3・少なくとも自身の主張が主で引用転載が従である限り、できると考えるべきである。これが原型である。こう読まない法学士が居たら、いったん高校生に戻って現代国語解釈の基礎から勉強し直すべきであろう。 れんだいこは、憲法9条と前文があるにも拘らず、軍隊が創設され、次第に肥大化し、専守防衛区域として東南アジアまでと何度も確認されていたのに堂々とペルシャ湾まで派兵され、今やアフリカだろうがどこだろうが自在になりつつある動きと類似しているとみなしている。しかし、どう詭弁しようと違憲は違憲なのだ。だから連中は憲法改正を急いでいるわけで、現行憲法内でできるのであれば憲法改正する必要もなかろう。それも分からず、何でもイエスする者が多いから暴挙が暴挙とならずに通用しているのではなかろうか。彼らは日頃、法を護れというが、彼らこそ法治主義違反で法テロリストであろう。 強権著作権論派の質の悪さはもっと酷い。著作権法を無視した独自の見解を或る時に作り上げ、著作権法に拠らず締め付けようとしている。これに司法が同調しており、最高裁までもが著作権法よりも「独自見解」に依拠して判決している。法の番人が率先してそういうことをやる酷い時代になったものである。付言すれば、ロッキード事件の際の法曲げ以来、こういうことが罷り通ることになった。 今や日本人1億がそうやって七面倒臭い決まりを作りあって互いに首を絞めあおうとしている。その結果が、こたびの新聞社間写真融通不許可騒動と云う訳である。著作権法上はできるものをできないとして抗議し、謝罪させる、謝罪するからややこしくなるだけのことである。本来はもっと大らかに昔からしてきたように融通し合えばよいだけのことである。多く利用された側は、侵害されたとして怒るのではなく名誉と心得ればよかろうに。そのうち利用され率ランキングなぞすれば却って株が挙がるのではないのか。人様に役立てば本望だろう、却って売れるのだろに。れんだいこはそう思う。 そういう意味で、「新聞協会著作権見解」の早急な見直しに向かうべきだろう。もっとも、審議した結果として逆に強化してはいけない。それは、れんだいこの意図に反する。こういうことまでわざわざ云わねば通じない時代になった。 最後に。その点で、狂人ブッシュはんは事態を見る目が的確だ。新しいことをしようとすれば新しい法案を作る。彼は、なし崩し解釈の道は採らない。2008.10.13日、ブッシュ大統領は、「Pro-IP」法案として知られる著作権侵害の取締強化を目的とした法案「Prioritizing Resources and Organization for Intellectual Property Act」(S.3325)に署名し、法律として成立させた。これにより、米国内での知的情報の融通は大幅に制限され、取締りが強化され、著作権「侵害」とみなされた場合の罰金が大幅に引き上げられることになった。 「当初は、司法省が、著作権者のかわりに著作権侵害の民事訴訟を提起することを認める条項が含まれていたが、司法省自身が反対したこともあり、この条項は削除された」ともある。これがアメリカン民主主義の行き着いた最新事態である。 この「Pro-IP」法案こそ、我が国の強権著作権派の垂涎の法であり、彼らはこれを手本として追って追随することになろう。興味深いことに、この点では、日頃強権著作権論で正義ぶる日本左派運動サヨ派は見事にブッシュ派と共闘関係にある。これが事態の本質である。ブッシュ政策のあれこれを批判しているが、過激なところをたしなめているだけで、あるいは国連を通じてやれと云っているだけで、肝心なところでは繋がって居ると見なしたほうが分かり易い。 2008.10.17日 れんだいこ拝 |
Re::れんだいこのカンテラ時評480 | れんだいこ | 2008/10/21 20:49 | ||
【民主党のネオ・シオニズム御用聞き政治が目に余る新局面に剋目せよ】 政権に王手を掛けている民主党のこのところの傲慢不遜さが目に余り始めた。大衆的ブーイングで大ヤイトすえるべきではなかろうか。その代表例に「自衛隊の武装派兵につき自民党より強硬姿勢」が挙げられる。赤旗が早速「政権とれば憲法解釈変更/民主政調会長 “国連決議で武力行使”」(ttp://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-10-21/2008102101_02_0.html)で採り上げている。 それによると、2008.10.20日、民主党の直嶋正行政調会長は、衆院テロ特別委員会での自民党の中谷元議員の質問への答弁で、同党が政権についた場合、憲法解釈を変更し、国連決議があった場合には自衛隊による海外での武力行使を可能にする作業に着手すると表明したと云う。 直嶋見解は、“国連決議があれば海外での武力行使も可能”とする小沢代表見解を踏襲しており、中谷議員の「小沢氏が言われるように、(国連決議があれば)武力行使ができると、民主党は決定したのか」との質問に対して、「(例外的な軍事行動を規定した)国連憲章四二条のような場合であれば可能」と答弁したと云う。 さらに、中谷氏が「(海外での武力行使はできないとした従来の)憲法解釈を変えるのか」と尋ねたのに対し、直嶋氏は「そういう方針にもとづいて政権を担当させていただければ、作業に着手するということになる」、「状況によって憲法解釈を変えることはある。法整備をした上で対応したい」と述べたと云う。 赤旗は、これまでの政府の憲法解釈の「『国連軍』の目的・任務が武力行使を伴うものであれば、自衛隊が参加することは憲法上許されない」(1980.10月政府答弁書)よりも急進的右よりな直嶋見解を採り上げ、次のように解説している。 民主党は、2006年末にまとめた「政権政策マグナカルタ」で「国連の平和活動は…国連憲章41条及び42条に拠るものも含めて、国連の要請に基づいて…積極的に参加する」としている。国連決議があれば自衛隊が海外での武力行使に参加できるという立場を明らかにした。先に発表した「民主党政策INDEX2008」でも同様の立場を表明している。小沢代表は、10.1日の会見で、内閣法制局の廃止にも言及している。民主党見解は、自民党政府の、たとえ国連軍との関係であっても、「国連軍の目的・任務が武力行使を伴うものであれば、自衛隊がこれに参加することは憲法上許されない」(1980.10.28日、政府答弁書)よりも右寄りの「重大な解釈変更である」。 小沢代表は、雑誌に発表した論文で、政権交代を実現したらISAF(アフガニスタン国際治安支援部隊)に参加すると表明している。ISAFは多国籍軍であり、各国政府がそれぞれの指揮のもとに集団的に戦争状態に入ることになる。「それは結局、国連決議を「冠」として米国主導の軍事作戦への参加に道を開くものです(中祖寅一)」云々と指摘している。 れんだいこは基本的に民主党の政権交代を支持しているが、民主党が自民党よりもなお進んで現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義の御用聞き政治を請け負う役目を負うとなると話は別である。民主党よ、直ちに党内論争を開始せよ。党内論争を恐れる事はない。党内論争できる党であること、これほど熱く国の政治を語る党であることを示せ。 自民党内のハト派とタカ派の確執は、50年を経てタカ派のワンサイドゲームで片付いた。小泉時代の刺客騒動を見よ。党中央に楯突くとああいう風に懲罰され、それを恐れて議員は子羊に成り下がっている。議員生命の生殺与奪が党中央に握られている。これが自民党が辿り着いた民主集中制である。このところの自民党の国民離れ、党勢不振の原因はここにある。 他方、代わりにハト派とタカ派の混淆により活力を保持しているのが民主党である。民主党のこのところの手堅い伸びは党内のこの柔軟な組織構造にある。これに、政権盗りマダムとして小沢が雇われた事により勢いを増した。政権盗りを呼号すればするほど勢いを増す方程式に入っている。しかし、その小沢がハト派とタカ派の均衡の上に成り立つのではなく、タカ派一色化するとなると話は別だ。そったらことなら政権盗らせても意味がない。 民主党の市民派グループ、旧社会党グループよ、今こそ出番ではないか。小沢見解を直嶋見解の如く右寄りに野放図に展開させてはならない。左バネとして小沢見解を引き止めねばならない。追い出されるのではなく追い出すように党内闘争を開始せよ。これができないのなら議員を辞めてしまえ、あるいは直ちに新党を創りたまえ。今ほど護憲勢力の再結集が望まれている時機はない。 それにしても、民主党の能力不足には失望させられる。麻生政権が景気対策として補正予算組んだとしても従来式のやり方では何の効果もない、小渕放漫財政の二の舞にしかならない、国民負担を増すだけに終わるのではないかと縷々論証して対抗し、民主党ならこう対策すると国民が得心行くプランを提起する絶好機会なのにズルズルと自公民共闘に向かってしまった。要するに智恵がないんだな。上っ面の正義と批判を弄んでいるだけなんだな。 この国はこうやって次第に馬鹿丸出し世界に誘われつつある。国内問題には財源がないと云い、国際問題となるとカネをジャブジャブ使う。金銭感覚がどうしようもないレベルに入っている。基本に戻って、我々はやはり新党立ち上げる以外にはないのではなかろうか。国会が所詮劇場だとしても、歌舞伎から吉本喜劇化しつつあり、それも次第に面白くなくなりつつある。こういうことなら、役人減らす前に議員を減らした方が良かろう。少なくとも公務員規制と同程度の議員の天下り規制をせねばならんな。不良無能議員は国費の無駄遣いだ。コラッ小沢聞いとるか。誰か、このメッセージを届けてくれ。 2008.10.21日 れんだいこ拝 |
(私論.私見)